JP2001093415A - 放射線励起蛍光面の加工方法および加工装置、それによるイメージインテンシファイア - Google Patents

放射線励起蛍光面の加工方法および加工装置、それによるイメージインテンシファイア

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JP2001093415A JP26910999A JP26910999A JP2001093415A JP 2001093415 A JP2001093415 A JP 2001093415A JP 26910999 A JP26910999 A JP 26910999A JP 26910999 A JP26910999 A JP 26910999A JP 2001093415 A JP2001093415 A JP 2001093415A
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージインテンシファイアの光電面である
シンチレータ面に平坦化処理を施して平坦化することに
より、X線画像の解像度の向上をを図り、高速で安定し
て画像処理を行えるようにする。 【解決手段】 表面に放射線励起蛍光物質による膜面が
形成された被加工体3の裏面を固定体31に固定し、膜
面を加熱状態で平坦化ローラ41、41a、41b、4
1c、41d、41eにより加圧して平坦化する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージインテン
シファイアの技術に関し、特に、イメージインテンシフ
ァイアの放射線励起蛍光面であるシンチレータ面の平坦
化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にイメージインテンシファイアは、
真空外囲器内の入力側に入力面が形成された入力ユニッ
トが設けられ、出力側に陽極及び出力面が設けられてい
る。更に、真空外囲器内の側壁に沿い入力側から出力側
にかけて、集束電極が配設されている。ところで、入力
ユニットは図9及び図10に示すように構成されてい
る。なお、図9は図10で示した入力ユニットの周辺部
を拡大模式化したものである。
【0003】即ち、入力ユニット71は、表面が平滑な
入力基板72と、この入力基板72上に低真空度の下に
蒸着法で形成され、Naで活性化されたCsI(沃化セ
シウム)を母体とする第1蛍光層73と、この第1蛍光
層73上に高真空度の下に蒸着法で形成された第2蛍光
層74と、これら第1蛍光層73、第2蛍光層74及び
入力基板72のそれぞれ各周縁部を覆うように形成され
た環状金属薄膜75と、第2蛍光層74上に直接又は他
の薄層を介して間接的に形成された光電面(図示せず)
とから形成されている。そして、第1蛍光層73と第2
蛍光層74とにより、いわゆる入力蛍光層76が構成さ
れている。
【0004】環状金属簿膜75は、第2蛍光層74上の
光電面と、入力ユニット71に形成されている金属薄板
電極(不図示)との間を電気的に接続するための機能を
有している。又、環状金属薄膜75の内径は、ほぼ入力
面の有効径の値に設定される。環状金属薄膜75の他の
機能として、入力蛍光層76の有効径外の部分からの蛍
光による電子放出を遮断する機能も有している。
【0005】第1蛍光層73は5μm〜50μmの平均
直径を有し、かつ、入力基板72に対しほぼ垂直に成長
したCsIの柱状結晶の集合体であり、代表的な膜厚は
約400μmである。このように、隣接し合ったCsI
の柱状結晶は、互いに微細な隙間によって分離している
ため、高い解像特性を有する半面その表面に直接光電面
が形成された場合には、光電面も同様に分離した微小島
状に区画されてしまい、光電面の面に平行な方向の電気
的な導通が得られない。その結果、光電面から放出され
る光電子の数の増加に伴い、光電面の電位を一定に保つ
ことが出来なくなり、イメージインテンシファイアの電
子光学的な均一性が著しく損なわれ、出力像の歪みや解
像特性の劣化が引起こされる。
【0006】そのため、第1蛍光層73の表面には、1
0μm〜30μmの膜厚の第2蛍光層74が形成されて
いる。この第2蛍光層74は、比較的連続した表面を有
しているため、この表面に形成される光電面の面に平行
な方向の電気的導通を確保することが出来る。
【0007】なお、入力ユニットの光電面を平坦化する
技術として、ステンレスボールを用いたタンブラー方式
で平坦化する技術が特開平57−136744号公報に
開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、イメー
ジインテンシファイアの入力ユニットは、半球状に入力
基板となる金属板を凹面に成形し、その凹面にCsIな
どの放射線励起蛍光物質を真空蒸着することで光電面で
あるシンチレータ面を製造していた。また、シンチレー
タのチャンネルセパレーションを向上させるため、Cs
Iを柱状結晶に成長させ、その壁面をセパレータに用い
ている。
【0009】そのため、シンチレータ面には柱状結晶の
先端部分の凹凸が残っており、それがX線画像の解像度
低下の原因となっていた。なお、CsIはモース硬度が
0.2程度で脆い材質であるため、除去加工で平坦化す
ることは困難であるので、塑性変形により平坦化加工を
行っている。それらは、例えば上述のようなステンレス
ボールを用いたタンブラー方式で平坦化する方法である
が、この方法では、加工面の全面に亘って均質に平坦化
することは困難である。
【0010】本発明はそれらの事情に基づいて成された
もので、イメージインテンシファイアの光電面であるシ
ンチレータ面に平坦化処理を施して平坦化することによ
り、X線画像の解像度の向上をを図り、高速で安定して
画像処理を行えるようにすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による手
段によれば、表面に放射線励起蛍光物質による膜面が形
成された被加工体の前記膜面を加熱状態で加圧してより
平坦に形成する工程を具備することを特徴とする放射線
励起蛍光面の加工方法である。
【0012】また請求項2の発明による手段によれば、
前記被加工体の裏面が、真空吸着により固定されること
を特徴とする放射線励起蛍光面の加工方法である。
【0013】また請求項3の発明による手段によれば、
前記固定体は、表面に前記被加工体の裏面と等しい球状
面が形成されて、その球状面を貫く軸線まわりに回転し
ている際に、この球状面に対向した位置に設けられたロ
ーラが前記被加工体の表面の曲面に沿って移動して前記
被加工体を加圧することを特徴とする放射線励起蛍光面
の加工方法である。
【0014】また請求項4の発明による手段によれば、
前記ローラは、回転自在に保持されていることを特徴と
する放射線励起蛍光面の加工方法である。
【0015】また請求項5の発明による手段によれば、
前記ローラは、樽状ローラであることを特徴とする放射
線励起蛍光面の加工方法である。
【0016】また請求項6の発明による手段によれば、
前記ローラは、弾性力により被加工体に付勢されている
ことを特徴とする放射線励起蛍光面の加工方法である。
【0017】また請求項7の発明による手段によれば、
前記ローラは、非接触センサにより被加工体の加工面と
の距離を測定した結果にもとづき前記被加工体に接触す
ることを特徴とする放射線励起蛍光面の加工方法であ
る。
【0018】また請求項8の発明による手段によれば、
前記ローラは、振動付与手段により振動が印加された状
態で前記被加工体を加工することを特徴とする放射線励
起蛍光面の加工方法である。
【0019】また請求項9の発明による手段によれば、
表面に放射線励起蛍光物質による膜面が形成された被加
工体の裏面を固定し回転する固定体と、この固定体に対
向した位置に配置され前記膜面を加熱状態で加圧して平
坦化するローラと、このローラを前記被加工体の前記膜
面に接触させて移動させる膜面追従手段とを有すること
を特徴とする放射線励起蛍光面の加工装置である。
【0020】また請求項10の発明による手段によれ
ば、上記の放射線励起蛍光面の加工方法によって加工さ
れた放射線励起蛍光面を有することを特徴とするイメー
ジインテンシファイアである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】図1は、イメージインテンシファイアの概
要を示す断面図で、イメージインテンシファイアは、真
空外囲器1の内部の入力側にX線の入力面2が形成され
た入力ユニット3が設けられ、出力側に陽極4及び出力
面5が設けられている。更に、真空外囲器1内の側壁に
沿い入力側から出力側にかけて、集束電極6が配設され
ている。したがって、X線を受光し励起した入力ユニッ
ト3のシンチレータ(放射線励起蛍光)物質の光電面7
から出射した光電子を、集束電極6で収束させて出力面
に入射させている。
【0023】入力ユニット3は、図2及び図3に示すよ
うに構成されている。なお、図3は図2の入力ユニット
3の内部構造を拡大した模式図である。
【0024】図2に示すように表面が平滑な入力基板8
の上に、シンチレータ物質の層が形成されている。それ
らは、低真空度の下に蒸着法で形成されNaで活性化さ
れたCsIを母体とする第1蛍光層9と、この第1蛍光
層9上に高真空度の下に蒸着法で形成された第2蛍光層
10等である。
【0025】第1蛍光層9は5μm〜50μmの平均直
径を有し、かつ、入力基板8に対しほぼ垂直に成長した
CsIの柱状結晶の集合体であり、代表的な膜厚は約4
00μmである。このように、隣接したCsIの柱状結
晶は、互いに微細な隙間によって分離しているため、高
い解像特性を有する半面その表面に直接光電面7aが形
成された場合には、光電面7aも同様に分離した微小島
状に区画されてしまい、光電面7aの面に平行な方向の
電気的な導通が得られない。
【0026】その結果、光電面7aから放出される光電
子の数の増加に伴い、光電面7aの電位を一定に保つこ
とが出来なくなり、イメージインテンシファイアの電子
光学的な均一性が著しく損なわれ、出力像の歪みや解像
特性の劣化が引起こされる。
【0027】そのため、第1蛍光層9の表面には、10
μm〜30μmの膜厚の第2蛍光層10が形成される。
この第2蛍光層10は、比較的連続した表面を有してい
るため、この表面に形成される光電面7の面に平行な方
向の電気的導通を確保することが出来るようにしてい
る。
【0028】また、CsIなどのシンチレータ物質は、
最大発光波長、減衰時間、反射係数、密度、光出力比や
蛍光効率の温度依存性等が異なるのでそれぞれの装置の
特性に応じて選定される。また、それぞれ選定された材
料でも、事前に、異物の混入、寸法精度、表面粗さや加
工変質層の有無等がチェックされる。
【0029】次に、入力ユニット3のシンチレータ面
(光電面7)の平坦化について説明する。
【0030】先ず、予め、図示しない蒸着装置の上蒸着
槽内で、図2で示した入力基板8を自転させながら低真
空度の下でCsI蛍光体を蒸発させ、入力基板8上に第
1蛍光層9を約400μmの膜厚で成膜する。その後、
蒸着槽を大気圧に戻さず、高真空度の下でCsI蛍光体
を蒸発させ、第1蛍光層9上に5〜20μmの膜厚で、
第2蛍光層10を成膜させて入力ユニット3を形成さ
せ、この入力ユニット3を平坦化装置に装着する。
【0031】平坦化装置は図4に側面を模式図で示すよ
うに、入力ユニット3を固定して回転する固定体31
と、この固定体31に対向して設けられた加工部32と
で構成されている。
【0032】固定体31には入力ユニット3を吸着固定
する球面状の固定面30が形成され、この固定面30に
は全面に亘り球面にそって吸着孔31a、31b、31
c…31nが設けられている。この吸着孔31a、31
b、31c…31nは図示しない真空ポンプ等の真空源
に配管により接続されている。また、固定面30の反対
側には固定体31を回転させる回転駆動機構33が設け
られている。
【0033】一方、加工部32としては、固定体31の
固定面30の対向位置に、シンチレータ追従機構34に
保持された平坦化ローラ41が配置されている。シンチ
レータ追従機構34は軸線方向にスライド自在なアーム
35が支点36を中心に回動自在な構成で、支点36は
モータ37の回転軸(不図示)に枢着されている。アー
ム35のスライド構造はパイプ状の中空軸38の内径に
スライド軸39が摺動自在に嵌合している。このスライ
ド軸39は中空軸38内に設けられた図示しないソレノ
イドにより吸引される構造で、ソレノイドに吸引された
場合は支点36の方向に移動する。また、このソレノイ
ドに抗してばね(不図示)が設けられているので、ソレ
ノイドが作動しない状態(ソレノイドに吸引されない状
態)では、このスライド軸39はばねにより、常時、固
定体31側へ付勢されている。
【0034】スライド軸39の先端部にはローラ保持部
40が設けられ、このローラ保持部40にステンレス製
の平坦化ローラ41が回転自在に保持されている。この
平坦化ローラ41の外形は加工する入力ユニット3の内
径に合わせた曲率に形成され、また、内部にはヒータ
(不図示)が装着されている。
【0035】これらの構成による装置の動作を図5
(a)〜(c)を用いて説明する。上述のように、ま
ず、図5(a)に示すように、入力ユニット3を固定体
31の固定面30に装着し、吸着孔31a、31b、3
1c…31nに真空ポンプを作動させて吸着する。この
状態では入力ユニット3のシンチレータ面7は球状の凹
面に蒸着して形成されているが、金属製の入力基板8の
球面誤差は大きいため、シンチレータ面7もそれに倣っ
た誤差が生じている。そのため、入力ユニット3を固定
体31の精密に加工せれている半球状凹面に形成された
吸着孔31a、31b、31c…31nで真空を用いて
固定することにより、球面誤差を矯正する。
【0036】次に図5(b)に示すように、固定体回転
機構33を100rpm程度で回転し、入力ユニット3
を吸着固定している固定体31を回転させる。一方、シ
ンチレータ面追従機構34が駆動して入力ユニット3の
外縁部より、徐々にシンチレータ面7に接近し、シンチ
レータ面追従機構34の先端に装着されている平坦化ロ
ーラ41が回転しているシンチレータ面7に接触する。
その接触圧(数100mg/inch程度)により、回
転しているシンチレータ面7を平坦化ローラ41がシン
チレータ面7に沿って矢印A方向に移動して、シンチレ
ータ面7の中心部分まで進みシンチレータ面7の平坦化
加工を行う。
【0037】なお、平坦化ローラ41は内部に装着され
ているヒータ(不図示)の作用で、常時150℃程度に
加熱されているので、平坦化加工は加熱状態での加圧に
よって行なわれることになる。
【0038】また、平坦化加工する際の平坦化ローラ4
1のシンチレータ面7上での軌跡は、スパイラル状にな
り、シンチレータ面7の中心部分まで進んだ後、図5
(c)に示すように、平坦化ローラ41をシンチレータ
面7からリフトして分離し、平坦化加工を終了する。
【0039】なお、シンチレータ面追従機構34の追従
方式は、ばねによる受動的な力制御や、シンチレータ面
との距離を測定し、それによる能動的に位置制御を行う
方法を用いることで行うことができる。
【0040】すなわち、ばねによる受動的な力制御は図
6に示すように、シンチレータ面追従機構34aのアー
ム35aの先端に、リンク機構45を介して平坦化ロー
ラ41aを設けたもので、リンク機構45を構成してい
るリンク46は空気ばねであるベローズ47で付勢して
シンチレータ面(不図示)に一定の力を加える。空気ば
ねはストロークに関係なく一定の力を付与することがで
きる。また、このベローズ47は管48を介してバッフ
ァタンク49に接続し、バッファータンク49は図示し
ない真空ポンプに接続されている。またべローズ47を
空気ばねに用いることで、空圧ピストンの摺動抵抗を無
くすことができる。
【0041】また、図7に示す方法は位置制御による方
法である。すなわち、シンチレータ面追従機構34bの
アーム35bの先端には取付台51が設けられ、この取
付台51には積層圧電体52上に取付けられた平坦化ロ
ーラ41bと、シンチレータ面との距離のを非接触で測
定する、例えば超音波センサの測定端子53が設置され
ている。それらにより、測定端子53により測定装置
(不図示)がシンチレータ面(不図示)との距離を測定
し、その結果に基づいて制御装置54により積層圧電体
52を伸縮作動させて平坦化ローラ41bの位置を制御
して平坦化加工を行う。
【0042】また、平坦化ローラ41による平坦化方式
は、図8(a)〜(c)に示すいずれかを単独又は組合
せて用いることもできる。いずれの方式でも、シンチレ
ータ層の柱状結晶は破壊せずに表面のみ平坦化する。
【0043】図8(a)には、平坦化ローラ41に樽状
ローラ41cを用いた平坦化方式を示す。樽状ローラ4
1cには、図示しないシンチレータ面追従機構より一定
の力または、一定の押し込み量が与えられ、シンチレー
タ面7を平坦にする。樽状ローラ41cはその曲率がシ
ンチレータ面7の曲率と等しいか又は小さく形成されて
いる。なお、平坦化ローラ41cの曲率が小さ過ぎる
と、シンチレータ面7に規則的な凹凸が発生し、撮像し
た画像にモアレを発生させるおそれがあるので好ましく
ない。
【0044】図8(b)には、加熱による平坦化方式を
示す。平坦化ローラ41dに内蔵されたヒータ42で平
坦化ローラ41dを加熱すると共に、ノズル55により
熱風をシンチレータ面7に吹きかけることにより、シン
チレータ面7を加熱、軟化させ表面を平坦化する。な
お、熱風が平坦化ローラ41dに吹きかかる位置にノズ
ル55を配置すれば、平坦化ローラ41dのクリーニン
グも併せて行うことができる。
【0045】図8(c)には、振動を印加したによる平
坦化方式を示す。平坦化ローラ41eを保持するローラ
受け56の部分に振動子57を設置したもので、この振
動子57により平坦化ローラ41eに振動を与えてシン
チレータ面7を平坦化する。この場合、衝撃的な力を加
えることにより、第1蛍光層9の柱状結晶の表面のみを
押し潰し平坦化することができる。
【0046】また、上述の場合には、加工の際の加熱を
平坦化ローラ41、41dの中にヒータ42設けて、平
坦化ローラ41〜41dにより行ったが、固定体31の
内部にヒータ(不図示)を埋設してそれにより加熱して
もよい。
【0047】また、上述の各場合は、シンチレータ面が
曲面であったが、シンチレータ面が平面の場合には、シ
ンチレータ面追従機構を極座標系に置くのではなく、X
Yステージを用いて平面軸上で走査して行うことができ
る。
【0048】以上に述べたように、本発明によれば、タ
ンブリングによる平坦化方法に比べ、平坦化面が安定し
た均質な仕上がりが期待できる。また、バフ加工のよう
な除去加工に比べて、ダストが発生しないので良好な加
工面が得られる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、イメージインテンシフ
ァイアのシンチレータ面に良好な平坦面が得られること
により、X線画像の解像度の向上をを図ることができ
る。
【0050】また、そのイメージインテンシファイアを
搭載した各種装置は、高速で安定して画像処理を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イメージインテンシファイアの概要を示す断面
図。
【図2】入力ユニットの構成を示す模式図。
【図3】入力ユニットの内部構造の拡大模式図。
【図4】本発明の平坦化装置の側面の模式図。
【図5】(a)〜(c)本発明の平坦化装置による平坦
化動作の説明図。
【図6】本発明の平坦化装置のシンチレータ面追従機構
の説明図。
【図7】本発明の平坦化装置の別のシンチレータ面追従
機構の説明図。
【図8】(a)〜(c)いずれも本発明の平坦化装置の
加圧機構の説明図。
【図9】入力ユニットの構成を示す説明図。
【図10】入力ユニットの周辺部を拡大した模式図。
【符号の説明】
3…入力ユニット、7…光電面(シンチレータ面)、9
…第1蛍光層、10…第2蛍光層、31…固定体、34
…シンチレータ追従機構、41、41a、41b、41
c、41d、41e…平坦化ローラ、42…ヒータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に放射線励起蛍光物質による膜面が
    形成された被加工体の前記膜面を加熱状態で加圧してよ
    り平坦に形成する工程を具備することを特徴とする放射
    線励起蛍光面の加工方法。
  2. 【請求項2】 前記被加工体の裏面が、真空吸着により
    固定されることを特徴とする請求項1記載の放射線励起
    蛍光面の加工方法。
  3. 【請求項3】 前記固定体は、表面に前記被加工体の裏
    面と等しい球状面が形成されて、その球状面を貫く軸線
    まわりに回転している際に、この球状面に対向した位置
    に設けられたローラが前記被加工体の表面の曲面に沿っ
    て移動して前記被加工体を加圧することを特徴とする請
    求項1記載の放射線励起蛍光面の加工方法。
  4. 【請求項4】 前記ローラは、回転自在に保持されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の放射線励起蛍光面の
    加工方法。
  5. 【請求項5】 前記ローラは、樽状ローラであることを
    特徴とする請求項1記載の放射線励起蛍光面の加工方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ローラは、弾性力により被加工体に
    付勢されていることを特徴とする請求項1記載の放射線
    励起蛍光面の加工方法。
  7. 【請求項7】 前記ローラは、非接触センサにより被加
    工体の加工面との距離を測定した結果にもとづき前記被
    加工体に接触することを特徴とする請求項1記載の放射
    線励起蛍光面の加工方法。
  8. 【請求項8】 前記ローラは、振動付与手段により振動
    が印加された状態で前記被加工体を加工することを特徴
    とする請求項1記載の放射線励起蛍光面の加工方法。
  9. 【請求項9】 表面に放射線励起蛍光物質による膜面が
    形成された被加工体の裏面を固定し回転する固定体と、
    この固定体に対向した位置に配置され前記膜面を加熱状
    態で加圧して平坦化するローラと、このローラを前記被
    加工体の前記膜面に接触させて移動させる膜面追従手段
    とを有することを特徴とする放射線励起蛍光面の加工装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項8記載の放射線励
    起蛍光面の加工方法によって加工された放射線励起蛍光
    面を有することを特徴とするイメージインテンシファイ
    ア。
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