JPH09139055A - 記録媒体管理方法および再生装置並びに記録装置および記録方法並びに再生方法 - Google Patents

記録媒体管理方法および再生装置並びに記録装置および記録方法並びに再生方法

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JPH09139055A
JPH09139055A JP34612095A JP34612095A JPH09139055A JP H09139055 A JPH09139055 A JP H09139055A JP 34612095 A JP34612095 A JP 34612095A JP 34612095 A JP34612095 A JP 34612095A JP H09139055 A JPH09139055 A JP H09139055A
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Keiji Matsunaga
圭司 松永
Osamu Akiyama
修 秋山
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体(ミニディスク)の一部または全部に
標準データ(ATRACデータ)以外の特殊データ(例え
ば、非圧縮PCMオーディオデータ等)を、在来の記録
媒体に対して上位互換性を保ちつつ、記録,再生でき
る。 【解決手段】 特殊データインタフェース手段9からの
特殊データをメモリ手段11に記憶するメモリ入力手段
12と、メモリ手段11に記憶されている特殊データを
記録媒体100に書込む特殊データ書込手段13と、特
殊データが記録された記録媒体100の領域に関する情
報を記憶するUTOC記憶手段14と、UTOC記憶手
段14に記憶されている特殊データ用の情報を特殊デー
タが記録された領域がディフェクト領域(記録,再生を
禁止する領域)として認識されるように、UTOC領域
の在来の部分(セクタ0)に書込むUTOC書込手段15
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミニディスクなど
の記録媒体を管理する記録媒体管理方法および記録媒体
の再生,記録を行なう再生装置並びに記録装置および記
録方法並びに再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルオーディオの分野におい
て、デジタルオーディオデータを高能率符号化を用いて
記録/再生する記録/再生装置が開発されている。図1
はこの種の記録/再生装置の一例を示す図である。図1
を参照すると、この記録/再生装置では、記録媒体10
0として、ミニディスク(MD)が用いられており、ミニ
ディスク100へのデジタルオーディオデータの記録,
再生を行なうために、オーディオ入力をデジタルオーデ
ィオデータに変換するA/D変換器2と、デジタルオー
ディオデータをアナログ信号に変換するD/A変換器3
と、ATRAC部(Adaptive Transform Acoustic Codin
g 部)4と、ショックプルーフメモリ5と、ショックプ
ルーフメモリコントローラ6と、EFMエンコーダ/デ
コーダ部7と、全体の制御を行なうコントローラ部(C
PU)8とが設けられている。
【0003】ここで、ATRAC部4は、音声圧縮技術
の新方式であるコーディング(符号化)によるエンコーダ
の機能とデコーダの機能とを有し、帯域分割と直交変換
を組合せ、聴覚上のマスキング効果を応用して高い圧縮
効率を得るようになっている。
【0004】すなわち、エンコーダの機能が用いられる
場合、ATRAC部4は、デジタルオーディオデータを
先ず3つの帯域に分割し、次に、サンプリング時系列に
換算して512サンプル(約11m秒)を最長の時間とし
て帯域ごとに直交変換の一種であるMDCTによってデ
ジタルオーディオデータを周波数軸上のスペクトル係数
データに変換する。
【0005】図2(a)にはデジタルオーディオデータを
3つの帯域に分割したときの1つの帯域のデータ(時間
軸上のデジタルオーディオデータDT(各データは例え
ば16ビット表現)が示されており、ATRAC部4
は、図2(a)に示すようなデジタルオーディオデータを
ある大きさの単位ブロック(例えば512ポイントのデ
ータを含むブロック)に分けて、図2(b)に示すよう
に、この単位ブロックを圧縮単位ブロックとして、圧縮
単位ブロック内のデジタルオーディオデータにMDCT
(Modified Discrete Cosine Transform)を施し、図2
(c)に示すような周波数軸上のスペクトル係数データ
(周波数成分データ)に変換圧縮するようになっている。
このように変換されたスペクトル係数データは、ATR
AC部4において、聴覚分析に基づく最小可聴限特性K
1やマスキング効果K2を反映させて、さらに情報量が圧
縮される。このように圧縮された情報(圧縮単位ブロッ
クごとに圧縮された情報)は、サウンドグループと呼ば
れ、図2(d)に示すようなフォーマットに編集される。
【0006】このようにして、サウンドグループ毎に、
圧縮前2チャンネル512サンプルの情報量2048バ
イトが424バイト,すなわち約1/5に圧縮され、こ
のサウンドグループは、後述のようなショックプルーフ
メモリ5,ショックプルーフメモリコントローラ6,E
FMエンコーダ/デコーダ部7を介して、ミニディスク
100に、最終的に記録される。
【0007】なお、図2(d)において、オーディオスペ
クトラムデータ(スペクトラムデータ)は、図2(c)より
得られた各スペクトル係数データであり、サウンドパラ
メータは、各伝送用分割帯域のスケールファクタ,ワー
ドレングス(ワード長)などの補助データである。また、
図3に示すように、ワードレングス(ワード長)は、スペ
クトル係数を再量子化したビット数であり、スケールフ
ァクタは、伝送用分割帯域の最大スペクトルレベルの近
似値である。
【0008】また、ATRAC部4のデコーダの機能が
用いられる場合、ATRAC部4は、上述した圧縮の仕
方とは逆に、ミニディスク100から読出された図4
(a)に示すようなサウンドグループから図4(b)に示す
ようなスペクトル係数データを取得し、このスペクトル
係数データに図4(c)に示すようなIMDCT(Inverse
Modified Discrete Cosine Transform)を施して、時間
軸上のデータに変換し、変換されたデータに対し、ブロ
ック連結,フィルタ合成を行なって、図4(d)に示すよ
うなデジタルオーディオデータDTに再生するようにな
っている。
【0009】また、ショックプルーフメモリ5は、ミニ
ディスクを用いたデジタルオーディオシステムを例えば
アウトドアで用いるときの振動による音の途切れ(ミニ
ディスク上の光学ピックアップの機械的振動による音の
途切れなど)を防止するためのバッファとして設けられ
ており、ショックプルーフメモリコントローラ6は、シ
ョックプルーフメモリ5へのスペクトル係数データのバ
ッファリングを制御するようになっている。また、EF
Mエンコーダ/デコーダ部7は、ミニディスク100へ
の記録信号を生成するために設けられており、この変調
方式には、コンパクトディスク(CD)の変調方式である
EFM(Eight to Fourteen Moduration)がそのまま用い
られている。また、訂正符号には、CDにおけるCIR
C(CrossInterleave Reed-Solomon Code)のインターリ
ーブを戻したACIRCが用いられている。
【0010】次に、このような構成の記録/再生装置の
記録動作(録音動作),再生動作について説明する。先
ず、録音動作時には、オーディオ入力が例えばマイク
(図示せず)を介してA/D変換器2に入力すると、A/
D変換器2では、オーディオ入力をデジタルオーディオ
データに変換し、ATRAC部4に与える。ATRAC
部4では、そのエンコード機能により、デジタルオーデ
ィオデータを変換圧縮して図2(d)に示すようなサウン
ドグループにする。このようにATRAC部4から出力
されるサウンドグループは、ショックプルーフメモリコ
ントローラ6(ショックプルーフメモリ5),EFMエン
コーダ/デコーダ部7を介して、ミニディスク100に
記録(録音)される。
【0011】また、再生動作時には、光学ピックアップ
(図示せず)によってミニディスク100に記録(録音)さ
れているデータ(サウンドグループ)を読み出し、EFM
エンコーダ/デコーダ部7,ショックプルーフメモリコ
ントローラ6(ショックプルーフメモリ5)を介してAT
RAC部4に与える。ATRAC部4では、そのデコー
ド機能により、ミニディスク100からのデータを伸張
再生し、デジタルオーディオデータにする。このように
ATRAC部4から出力されるデジタルオーディオデー
タは、D/A変換器3に加わり、D/A変換器3におい
てアナログ信号に変換され、例えばスピーカ(図示せず)
からオーディオ出力として再生出力される。
【0012】また、このような記録/再生装置におい
て、ミニディスク100の編集などを行なうために、外
部への送信出力機能,外部からの受信機能を備えたデジ
タルオーディオインタフェース(DAI)20がさらに設
けられており、このデジタルオーディオインタフェース
20を介してミニディスク100のコピー(複製)などを
とることもできる。
【0013】ところで、記録媒体としてのミニディスク
(MD)には、再生専用MD(プリマスターMD)と記録可
能MD(録音用MD:レコーダブルMD)との2種類があ
り、記録可能MDでは、そのデータ構造は、図5に示す
ようなものとなっている。すなわち、記録可能MDで
は、ディスクに書き込む変調方法として、前述のよう
に、EFM(eight to fourteen modulation),誤り訂正
符号としてACIRCを採用し、このフォーマットに、
圧縮したオーディオデータをブロックごとにまとめて記
録するようになっており、CD−ROMの「モード2」
規格に非常に近い方式となっているが、CD−ROMは
CDの98フレームを1セクタとし、再生時間に換算す
ると13.3m秒になるのに対し、記録可能MDでは、
例えば、CIRCのインタリーブ長は108フレーム
(14.5m秒)でCD−ROMの1セクタよりも長くな
っていることから、CIRCの誤り訂正符号を使ってデ
ータを記録するには、データを記録し始める前に、10
8フレーム(1セクタ+α)以上のリンク領域(リンクセ
クタ),すなわち「捨て領域」を用意しなければならな
い。また、データを記録し終わった後も、誤り訂正のイ
ンタリーブを完結するため、同じように108フレーム
以上の領域を確保する必要がある。
【0014】この際、記録可能MDに任意の場所からデ
ータを記録し始めるようにすると、リンク領域がディス
クのあちこちに散らばりデータの利用効率が悪くなるの
で、ある程度大きなまとまりごとにデータを記録するの
が良く、このため、ミニディスクでは、図5に示すよう
に、データは、「クラスタ」と呼ばれる記録単位にまと
められて記録されるようになっている。1クラスタは3
6セクタからなり、書き換えは必ず1クラスタの整数倍
で行ない、記録するデータを一旦RAMに蓄積し、ディ
スクに書き込むようにしている。このRAMは、ショッ
クプルーフメモリ5と併用することができる。
【0015】換言すれば、記録可能MDでは、1クラス
タ(=36セクタ)の中で、先頭3セクタをリンク領域
(リンクセクタ)とし、次の1セクタをサブデータ用に
し、残りの32セクタに圧縮データを記録するようにし
ており、データを記録するときには、3セクタからなる
リンクセクタのうちの2番目のリンクセクタの途中から
記録し始め、また、36セクタ目を書き終わるときは、
次のクラスタの1番目のリンクセクタと2番目のリンク
セクタの途中まで誤り訂正用のデータを書くようにして
いる。
【0016】なお、再生専用MDにおいても、そのデー
タ構造は、基本的に図5と同様のものとなっているが、
再生専用MDでは、データが一筆書きで書かれているこ
とにより、リンク領域の3セクタは必要なく、この3セ
クタを加えて先頭4セクタをサブデータ用に割り当てる
ことができて、この先頭4セクタにグラッフィックスの
データなどを入れて、カラオケなどに使うことができ
る。
【0017】このように、再生専用MDと記録可能MD
のデータ構造は、リンク領域を設けるか否かにおいての
み相違し、基本的なデータ構造は同じであるので、図1
のデジタルオーディオシステムの記録媒体(ミニディス
ク)100に、再生専用MD,記録可能MDのいずれの
記録媒体をも用いることができ、記録媒体100に記録
可能MDが用いられる場合には、オーディオデータを、
ATRAC部4により圧縮して、圧縮データ(ATRA
Cデータ)として記録媒体100に記録し、また、再生
することができ、また、記録媒体100に再生専用MD
を用いる場合には、ATRAC部4により記録媒体10
0に記録されている圧縮データ(ATRACデータ)を読
出すことができる。
【0018】なお、圧縮データ(ATRACデータ)の各
トラック情報は、再生専用MD(プリマスターMD)の場
合はTOCにより、記録可能MD(レコーダブルMD)の
場合はユーザTOC(UTOC)により管理されている。
【0019】例えば、記録可能MDでは、図6に示すよ
うに、その内周の所定の領域にリードイン領域が設けら
れ、最外周側にリードアウト領域が設けられている。そ
して、このリードイン領域とリードアウト領域の間に、
ユーザが所定のデータを記録可能な領域が設けられてお
り、この領域の最内周側に、ユーザTOC(UTOC)領
域が設けられ、そこにユーザが必要とするTOCデータ
を随時記録することができるようになされている。な
お、このUTOC領域には、通常のミニディスクの場
合、記録されている曲番のアドレス等が記録される。
【0020】より詳細には、記録可能MDの最内周に位
置するUTOC領域には、3クラスタ繰り返して所定の
内容が記録される。UTOC領域に記録されてる内容
は、セクタ0がATRACにより圧縮された各データト
ラックのアドレス情報、セクタ1がアルファベット(A
SCIIコード)による各トラックネーム(曲名)、セク
タ2が各トラックの録音日時、セクタ3がトラックのI
SRC、セクタ4がISO−8859−1またはシフト
JISによる各トラックネーム(曲名)というようになっ
ており、記録可能MDでは、録音時、圧縮データ用の管
理情報(圧縮データの記録がなされたトラックのアドレ
ス情報)をセクタ0に記録し、再生時はこの管理情報(ア
ドレス情報)に基づいてデータの検索,再生が行なわれ
る。
【0021】図7には、UTOC領域のセクタ0のフォ
ーマットが示されている。図7を参照すると、プログラ
ムエリア内のATRACデータ領域を示すアドレスは、
セクタデータの78×4バイト目(セクタ先頭を0バイ
ト目とする)以降に、8バイト単位で書かれており、こ
の各8バイトをアドレススロットと呼ぶ。アドレススロ
ットには、ディスク上の領域を示すアドレス情報(スタ
ートアドレス(Start address),エンドアドレス(End ad
dress),リンクポインタ(Link-P),トラックモード(Tra
ck Mode))が書き込まれ、ミニディスク(MD)では、2
55個のアドレススロットを設定可能となっている。す
なわち、MDの記録領域に最大255個のアドレス情
報,すなわち記録単位を作成可能となっている。
【0022】また、各アドレススロットに関し、スター
トアドレスはトラックの先頭の位置を示すアドレス、エ
ンドアドレスはトラックの終了の位置を示すアドレス、
トラックモードはそのトラックがモノラルかステレオか
といった各モードの定義である。また、トラックが複数
領域にわたる場合は、リンクポインタLINK−Pには
続きのスタートアドレスが記録されており、そのスター
トアドレスを読み出してそこから引き続き再生を行なう
ようになっており、このようにMDでは、従来のコンパ
クトディスクやレーザディスクのようにトラックの単位
は連続した一領域で構成されるだけでなく、分割された
複数の領域が組合わさって一つのトラックを形成するこ
とが可能となっている。
【0023】各アドレススロットは、11×4+2バイ
ト目から始まるポインタ“P−”によって指し示されて
いる。ここで、ポインタP−DFAは、ディスク上に欠
陥があって記録再生できない欠陥領域のアドレスを指示
するアドレススロットの位置、P−EMPTYは、記録
されてないアドレススロットの位置、P−FRAは、ま
だ記録されていない領域のアドレスを指示するアドレス
スロットの位置、P−TNO1,2,…255は、各ト
ラック単位のアドレススロットの位置をそれぞれ示すも
のである。
【0024】これにより、例えば、12×4+1バイト
目のポインタ“P−TNO1”で指定されたアドレスス
ロットは、トラック1のアドレスを記したスロットであ
ることを意味し、このポインダ“P−TNO1”のデー
タが“1”であった場合、トラック1の領域を指示する
アドレススロットが、76×4+(1)×8=78×4バ
イト目の位置から書かれていることを示している。同様
に、“P−TNO2”,“P−TNO3”,…,“P−
TNO255”は、それぞれ、トラック2,トラック
3,…,トラック255の領域を指示するアドレススロ
ットの位置を示すものである。
【0025】一方、ディフェクトにより正常に記録再生
できない欠陥領域については、これを、P−DFA(デ
ィフェクトポインタ)で指し示すアドレススロットによ
って指定することができる。例えば、11×4+2バイ
ト目のポインタ“P−DFA”で指定されたアドレスス
ロットは、前述のように、ディフェクトアドレスを記し
たスロットであることを意味し、このアドレススロット
により指示される領域は、ディフェクト領域であること
を意味している。このポインタ“P−DFA”の計算方
法は、前述したトラックポインタにおける計算方法と同
様である。ミニディスク装置では、ディフェクト領域
を、このようにして記録,再生の対象から外すことが可
能である。
【0026】また、前述のように、1つのトラックが複
数の領域にわたるときや、ディフェクト領域が複数存在
するときなどは、スロット中のリンクポインタに、続き
のアドレススロットを指定させることにより、複数のア
ドレススロットを用いて複数の領域を指定することがで
きる。
【0027】このUTOC領域のデータ(管理情報;T
OCデータ)は、在来のミニディスク記録/再生装置に
おいて、再生時には、次のように利用される。すなわ
ち、ミニディスクを再生装置へ挿入(装着)し、再生ボタ
ンを押して、再生処理を開始させると、まず、先頭のト
ラック番号であるFirstTNOの値を読む。この値
は通常は“1”の場合が多く、“1”であればトラック
1のトラックナンバーポインタ“P−TNO1”を読
む。また、この値が“2”であれば、P−TNO2を読
むことになる。P−TNOには、各トラックの記録エリ
アを示すアドレススロットの位置がコード化されて記録
されているので、このコードに従ってアドレススロット
を読みにいく。
【0028】アドレススロットには、各トラックのディ
スク上のスタートアドレス(およびエンドアドレス)や、
トラックモードバイト、リンクポインタが記録されてい
る。ここで、スタートアドレスおよびエンドアドレス
は、クラスタ,セクタ,サウンドグループ番号からな
り、ディスク上の位置を示している。また、トラックモ
ードバイトはエンファシスの有無,モノラルかステレオ
か等の各トラックの属性情報を示しており、また、リン
クポインタはトラックがディスク上の複数領域にまたが
るとき、その続きの領域を示すアドレススロットの位置
コードを示す。
【0029】以上の情報を読み込んだ後、スタートアド
レスへアクセスし、トラックモードバイト情報に従っ
て、再生処理を制御し、エンドアドレスまでの再生を開
始する。この再生処理において、リンクポインタが
“0”以外のときは、1トラックが複数の領域にまたが
ることを意味するので、このリンクポインタが指すアド
レススロットの領域を続いて再生する。一方、リンクポ
インタが“0”であれば、そのトラックはそのエンドア
ドレスで終了であり、続くトラックの再生動作に移る。
このようにして、UTOC領域の管理情報(TOCデー
タ)を用いて、所定の再生処理を行なうことができる。
【0030】また、UTOC領域のTOCデータは、在
来のミニディスク記録/再生装置において、記録時に
は、次のように利用される。すなわち、ミニディスクを
記録装置へ挿入(装着)し、停止状態から録音ボタンを押
して、記録ポーズ状態にすると、まずP−FRAが指す
アドレススロット、P−DFAが指すアドレススロッ
ト、および有効なP−TNOが指すアドレススロットを
読み込む、P−FRAはフリーエリアの開始アドレスを
指しており、システムコントローラは、そのアドレスへ
シークを行なった後、1トラックジャンプ等により録音
待機状態に入る。また、これとともに、ユーザのスイッ
チ操作等により、記録属性(エンファシス、ステレオ/
モノラル等)の設定を行なう。P−DFAの指すスロッ
トにはディフェクト領域に関するアドレスが記述され、
また、P−TNOの指すスロットには記録トラックに関
するアドレスなどが記述されており、録音ポーズ状態で
は、これらがメモリへ読み込まれた状態となっている。
録音状態に入ると(録音ポーズ状態で再生または一時停
止ボタンを押すと)、システムコントローラは、ユーザ
が指定した属性で記録されるように制御しながらフリー
エリアへのデータの記録を開始させる。録音中は常に記
録するアドレスを、P−DFAやP−TNOの指すスロ
ットのアドレスと比較しこれらに上書きしないよう記録
位置を制御する。録音が終了すると、記録したアドレ
ス、およびその属性をP−EMPTYの指すスロットか
ら記録し、新たなP−TNOでそのアドレススロットを
示すとともにLastTNOを増加する。例えばすでに
3曲記録されたディスクに4曲目を記録した場合には、
P−TNO4を更新し、LastTNOを“4”とす
る。最後に空いてるアドレススロットの1つにディスク
のフリーエリアの先頭アドレスを記録するとともに、そ
のスロットを指すようP−FRAを更新し、空きアドレ
ススロットを指すようP−EMPTYを更新して記録処
理を完了する。このようにして、ミニディスクの記録時
には、記録されたデータの管理情報(TOCデータ)がU
TOC領域に記録される。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】本来、ミニディスクは
民生用音楽媒体として開発されており、直径64mmと
いう小型のディスクでありながら、ATRACと呼ばれ
る音声圧縮技術を用いることにより、データを圧縮し、
CD1枚分の74分の録音時間を達成している。
【0032】また、その操作性の良さから業務用機器と
しても受け入れられようとしているが、業務用として用
いる場合、ATRACによる圧縮オーディオデータ(A
TRACデータ)の他に、非ATRACデータをも録音
できる機能が望まれている。例えば、非圧縮のディジタ
ルオーディオデータを録音できたり、あるいは、MPE
GオーディオデータやAC−3等、他の圧縮方式による
データの録音機能が望まれている。
【0033】しかしながら、従来のミニディスクでは、
符号化オーディオデータであるATRACデータ以外の
特殊データ(例えば非圧縮データ、MPEGオーディオ
データ等)をミニディスクに記録し、そのデータを再生
することは規定されていない。もし、ATRACデータ
以外の特殊データをミニディスクに記録した後に、従来
と同様の形式でUTOC領域にトラックの登録を行なっ
たならば、このミニディスクを従来のミニディスク再生
装置によって再生した場合にUTOC領域に記録された
情報を読んで特殊データのトラックをトラックとして認
識したとしても、データとして認識ができず、異音を発
生したり、再生装置が異常動作してしまう。また、も
し、ATRACデータ以外の特殊データをミニディスク
に記録した後に、従来と異なった形成でトラックの登録
を行なったならば、このミニディスクを従来のミニディ
スク記録装置によって記録した場合、特殊データのトラ
ックをトラックとして認識できず、特殊データのトラッ
クにATRACデータが上書きされたり、特殊データが
消去されたりする。このように、ATRACデータ以外
の特殊データをミニディスクに記録した場合、従来の装
置では記録再生に問題があるという欠点があった。
【0034】また、従来のミニディスク装置では、記録
内容(情報データ)を秘匿することができないという問題
があった。
【0035】本発明は、記録媒体(ミニディスク)の一部
または全部に標準データ(ATRACによる圧縮データ)
以外の特殊データ(例えば、非圧縮PCMオーディオデ
ータ等)を、在来の記録媒体(ミニディスク)に対して上
位互換性を保ちつつ、記録,再生することの可能な記録
媒体管理方法および再生装置並びに記録装置および記録
方法並びに再生方法を提供することを目的としている。
【0036】すなわち、本発明は、記録媒体としてのミ
ニディスクに標準圧縮データ(ATRACデータ)以外の
特殊データをも記録可能であって、ミニディスクにAT
RACデータの他にさらに特殊データが記録されている
場合、このミニディスクを在来のミニディスク記録再生
装置によって再生するときにも、このミニディスクに記
録されている特殊データによって装置が誤動作等の悪影
響を受けず、また、ミニディスクに記録されている特殊
データが在来の記録再生装置によって上書き,消去され
てしまうのを防止することの可能な記録媒体管理方法お
よび再生装置並びに記録装置および記録方法並びに再生
方法を提供することを目的としている。
【0037】また、本発明は、特定の記録内容(情報デ
ータ)を秘匿,保護することの可能な記録方法並びに再
生方法および記録装置並びに再生装置を提供することを
目的としている。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1,請求項2,請求項3記載の発明では、標
準データのみを記録する記録媒体専用の記録/再生装置
に、標準データのみならず特殊データをも記録可能な記
録媒体がセットされるときに、標準データのみを記録す
る記録媒体専用の記録/再生装置にとって、特殊データ
が記録される領域が隠され、特殊データが記録される領
域が該記録/再生装置から保護されるように、特殊デー
タが記録される領域を管理するようになっているので、
標準(圧縮)データ,特殊データを1つの記録媒体に記録
する場合にも、記録媒体内に標準(圧縮)データ,特殊デ
ータを混乱なく共存させることができ、この記録媒体へ
の標準(圧縮)データ,特殊データの記録,再生動作の管
理を容易に行なうことができる。
【0039】また、請求項4記載の発明では、特殊デー
タが記録される領域をディフェクト領域として指定する
場合に、該ディフェクト領域を、真の欠陥部分のディフ
ェクト領域と識別可能に指定するので、特殊データが記
録される領域をディフェクト領域として指定する場合に
も、これを真の欠陥部分の領域と区別させることができ
る。
【0040】また、請求項5,請求項6記載の発明で
は、記録媒体に標準データを記録する場合は、記録媒体
の管理領域に標準データが記録される領域を特定する管
理情報を、該管理情報が標準データ記録領域を指示する
ものであるように書き込み、また、標準データ以外の特
殊データを記録する場合あるいは記録媒体上に欠陥部分
が含まれる場合は、記録媒体の管理領域に特殊データが
記録される領域を特定する管理情報を、また、記録媒体
上の欠陥部分の領域を特定する管理情報を、これらの管
理情報が記録媒体上のディフェクト領域を指示するもの
であるように管理領域に書込み、さらに、特殊データを
記録する場合は、上記管理情報に特殊データである旨の
識別情報を付加して該管理情報を管理領域に書込み、ま
た、記録媒体上の欠陥部分の領域を記録する場合は、上
記管理情報に真のディフェクト領域である旨の識別情報
を付加して該管理情報を管理領域に書込む。これによ
り、管理領域に記録された各管理情報が、標準データに
関するものであるのかディフェクト領域に関するもので
あるのかを認識させ、また、ディフェクト領域として認
識された場合、これが特殊データに関するものであるの
か、真のディフェクト領域に関するものであるのかを認
識させることが可能となる。
【0041】また、請求項7,請求項8記載の発明で
は、記録媒体の管理領域から管理情報を読み取り、読み
取った管理情報が標準データが記録された領域を指示す
るものであると判断された場合は、該領域のデータを標
準データとして認識して標準データ用の再生処理を行な
い、読み取った管理情報が特殊データが記録された領域
を指示するものであると判断された場合は、該領域のデ
ータを特殊データとして認識して特殊データ用の再生処
理を行ない、また、読み取った管理情報が真のディフェ
クト領域を指示するものであると判断された場合は、該
領域のデータについて再生処理を行なわない。これによ
り、1つの記録媒体内に標準データと特殊データとが混
在して記録されている場合にも、この記録媒体から標準
データ,特殊データを正しく再生することができる。
【0042】また、請求項9,請求項10,請求項13
記載の発明では、秘匿を行なう情報データを記録する場
合あるいは記録媒体上に欠陥部分が含まれる場合は、記
録媒体の管理領域に秘匿を行なう情報データが記録され
る領域を特定する管理情報を、また、記録媒体上の欠陥
部分の領域を特定する管理情報を、これらの管理情報が
記録媒体上のディフェクト領域を指示するものであるよ
うに管理領域に書込み、さらに、秘匿を行なう情報デー
タを記録する場合は、上記管理情報に秘匿を行なう情報
データである旨の識別情報を付加して該管理情報を管理
領域に書込み、また、記録媒体上の欠陥部分の領域を記
録する場合は、上記管理情報に真のディフェクト領域で
ある旨の識別情報を付加して該管理情報を管理領域に書
込む。これにより、特定の情報データを秘匿し、保護す
ることができる。
【0043】また、請求項11,請求項12,請求項1
4記載の発明では、記録媒体の管理領域から管理情報を
読み取り、読み取った管理情報が秘匿を行なわない情報
データが記録された領域を指示するものであると判断さ
れた場合は、該領域の情報データの再生を行ない、読み
取った管理情報が秘匿を行なうデータが記録された領域
または真のディフェクト領域を指示するものであると判
断された場合は、該領域のデータを秘匿し、該領域のデ
ータについて再生処理を行なわない。これにより、特定
の情報データを秘匿し、保護することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図8は本発明に係る記録/再生装
置の構成例を示す図である。なお、図8において、図1
と同様の箇所には同じ符号を付している。図8の記録/
再生装置は、基本的には、図1に示した記録/再生装置
と同様の構成のものとなっているが、図8の記録/再生
装置では、記録媒体100に、標準データ(標準圧縮デ
ータ(ATRACデータ))の他に、さらに、標準圧縮デ
ータ(ATRACデータ)以外の所望のデータをも記録/
再生することが可能に構成されている。
【0045】すなわち、図8の記録/再生装置では、図
1の記録/再生装置において、さらに、標準圧縮データ
(ATRACデータ)以外の特殊データ(例えば、非圧縮
PCMオーディオデータなど)を装置内に取り込み、ま
た、装置から出力させるための特殊データインタフェー
ス手段(特殊データ取込手段)9が、切替部10において
ATRAC部4(データ処理手段)と切替可能に設けら
れ、また、コントローラ(CPU)部8は、圧縮データ
(ATRACデータ)に対する制御処理の他に、さらに、
特殊データに対する制御処理も行なうようになってお
り、記録媒体100に対し、標準圧縮データ(ATRA
Cデータ)の記録,再生を行なうときには、ATRAC
部4が使用されるように切替部10を切替える一方、特
殊データの記録,再生を行なうときには、ATRAC部
4ではなく、特殊データインタフェース手段9が使用さ
れるよう切替部10を切替るようになっている。
【0046】ここで、特殊データインタフェース手段9
としては、例えば、先入先出方式のFIFOメモリが用
いられ、記録または再生時には特殊データをこのFIF
Oメモリに一旦バッファリングし、所定の同期をとって
ショックプルーフメモリコントローラ6またはデジタル
オーディオインタフェース20などに与えるようになっ
ている。なお、図8の記録/再生装置では、さらに、記
録媒体100の駆動機構,サーボ機構,光学系が必要と
されるが、これらについては簡単のため図示を省略して
いる。
【0047】このような記録/再生装置により、記録媒
体100に、標準圧縮データの他に、さらに、標準圧縮
データ以外の特殊データをも記録,再生することができ
る。
【0048】また、本発明では、記録媒体(ミニディス
ク)100に、標準圧縮データ(ATRACデータ)の他
に、標準圧縮データ以外の特殊データをも記録する場
合、特殊データが記録されたこの記録媒体(ミニディス
ク)100を例えば図1に示すような在来の記録/再生
装置(標準圧縮データ(ATRACデータ)のみを記録す
る記録媒体専用の記録/再生装置)にセットするとき
に、在来の記録/再生装置にとって特殊データが記録さ
れた領域が隠され、特殊データが記録された領域が在来
の記録/再生装置から保護されるように、特殊データが
記録された領域を管理するようにしている。
【0049】換言すれば、本発明では、記録媒体100
に、標準圧縮データの他に、さらに、標準圧縮データ以
外の特殊データをも記録するとき、標準圧縮データ用の
管理情報が記録される記録媒体100の管理領域(例え
ばUTOC領域)に、標準圧縮データ用の管理情報(TO
Cデータ)とは異質の形態で、特殊データ用の管理情報
(TOCデータ)を記録させるようになっている。
【0050】より具体的に、標準データ用の管理情報が
記録される記録媒体の管理領域に、特殊データが記録さ
れる領域をディフェクト領域として指定可能になってい
ることを特徴とする。
【0051】さらに、特殊データが記録される領域をデ
ィフェクト領域として指定する場合に、該ディフェクト
領域を、真の欠陥部分のディフェクト領域と識別可能に
指定できるようになっている。
【0052】図9は本発明に係る記録/再生装置におい
て特殊データを記録媒体(ミニディスク)100に記録す
るための構成例を示す図である。図9を参照すると、特
殊データを記録媒体(ミニディスク)100に記録するた
め、この記録装置は、特殊データインタフェース手段9
からの特殊データを所定のメモリ手段11に記憶するメ
モリ入力手段12と、メモリ手段11に記憶されている
特殊データを記録媒体100に書込む特殊データ書込手
段13と、特殊データが記録された記録媒体100の領
域に関する情報(特殊データ書込手段13によって記録
媒体100に書込まれた特殊データのトラックアドレス
情報等のTOCデータ)を記憶するUTOC記憶手段1
4と、UTOC記憶手段14に記憶されている特殊デー
タ用の情報(特殊データのトラックアドレス情報等のT
OCデータ)を特殊データが記録された領域がディフェ
クト領域(記録,再生を禁止する領域)として認識される
ように、UTOC領域の在来の部分(セクタ0)に書込む
UTOC書込手段15とを備えている。
【0053】ここで、UTOC領域書込手段15は、特
殊データが記録される領域をディフェクト領域として指
定する場合に、該ディフェクト領域を、真の欠陥部分の
ディフェクト領域と識別可能に指定するようなってい
る。
【0054】また、図10は本発明に係る記録/再生装
置において、記録媒体に記録されている特殊データを再
生するための構成例を示す図である。図10を参照する
と、記録媒体に記録されている特殊データを再生するた
めに、この再生装置は、記録媒体のUTOC領域の所定
部分(セクタ0)のTOCデータを読み出すUTOC読出
手段16と、読出されたUTOC領域の部分(セクタ0)
のTOCデータを記憶するUTOC記憶手段17と、U
TOC記憶手段17に記憶されたUTOC領域の部分
(セクタ0)のTOCデータのうち、ディフェクト領域を
指定するTOCデータを参照し、該ディフェクト領域を
指定するTOCデータにおいて真の欠陥部分とは異なる
ものとして識別されているTOCデータに基づいて記録
媒体100に記録されている特殊データを読出し再生す
る特殊データ再生手段18とを備えている。
【0055】なお、図9の記録装置,図10の再生装置
において、メモリ手段11,UTOC記憶手段14,U
TOC記憶手段17には、図8に示したショックプルー
フメモリ5の一部を用いることができ、また、メモリ入
力手段12,特殊データ書込手段13,UTOC書込手
段15,UTOC読出手段16,特殊データ再生手段1
8は、図8においてコントローラ部(CPU)8,ショッ
クプルーフメモリコントローラ6により実現できる。
【0056】この場合、メモリ入力手段12,特殊デー
タ書込手段13,UTOC書込手段15,UTOC読出
手段16,特殊データ再生手段18は、標準圧縮データ
(ATRACデータ)およびそのUTOC領域のTOCデ
ータの記録,読出し,再生を行なう場合と同様にして、
特殊データおよびそのUTOC領域のTOCデータの記
録,読出し,再生を行なうことができ、従って、これら
の各手段には、ATRACデータおよびそのUTOC領
域のTOCデータの記録,読出し,再生を行なう手段を
共用することができる。
【0057】図11はショックプルーフメモリ5の構成
例を示す図であり、図11の例では、標準圧縮データ
(ATRACデータ),特殊データは、ショックプルーフ
メモリ5のアドレス“NU”〜“N−1”のメインデー
タ領域に記憶され、標準圧縮データ(ATRACデータ)
用の管理情報(TOCデータ),特殊データ用の管理情報
(TOCデータ)は、ショックプルーフメモリ5のアドレ
ス“0”〜“NL”の領域に記憶されるようになってい
る。
【0058】このように、本発明の記録装置,記録方法
では、標準データ(ATRACデータ)を記録する場合
は、UTOC領域に標準データが記録される領域の各ト
ラックの位置を特定するTOCデータを書き込んで標準
データトラック(ATRACデータトラック)として認識
させ、また、標準データ(ATRACデータ)以外の特殊
データ(非ATRACデータ)を記録する場合あるいはデ
ィスク上に欠陥部分が含まれる場合は、UTOC領域に
特殊データが記録される領域の各トラックの位置を特定
するTOCデータを、また、ディスク上の欠陥部分の領
域の各トラックの位置を特定するTOCデータを、これ
らのTOCデータがディフェクト領域を指示するもので
あるように書込み、さらに、特殊データ(非ATRAC
データ)を記録する場合は上記TOCデータに、特殊デ
ータである旨の識別信号を付加してUTOC領域に書込
み、また、ディスク上の欠陥部分の領域を記録する場合
は上記TOCデータに真のディフェクト領域である旨の
識別信号を付加してUTOC領域に書込む。これによ
り、各TOCデータが、標準データ(ATRACデータ)
に関するものであるのかディフェクト領域に関するもの
であるのかを認識させ、また、ディフェクト領域として
認識された場合、これが特殊データに関するものである
のか、真のディフェクト領域に関するものであるのかを
認識させることが可能となる。
【0059】また、上記のような記録管理がなされるこ
とにより、本発明の再生装置,再生方法では、記録媒体
のUTOC領域からTOCデータを読み込み、読み込ん
だTOCデータが標準データ(ATRACデータ)が記録
されたトラックを指示するものであると判断された場合
は、切替部10をATRAC部4に切替えて標準データ
用の再生処理を行ない、また、読み込んだTOCデータ
が特殊データ(非ATRACデータ)が記録されたトラッ
クを指示するものであると判断された場合は、切替部1
0を特殊データインタフェース手段9に切替えて特殊デ
ータ用の再生処理を行ない、また、読み込んだTOCデ
ータが真のディフェクト領域を指示するものであると判
断された場合は、再生処理を行なわないようにすること
ができる。
【0060】具体的には、本発明では、ATRACデー
タ以外の特殊データを記録したトラックを隠し、保護す
るため、図7に示すUTOC領域のセクタ0において、
特殊データを記録したトラックに関するアドレススロッ
トを、トラックナンバーポインタ(P−TNO)で指定せ
ずに、ディフェクトアドレスポインタP−DFAで指定
するか、またはリンクポインタLINK−Pによって示
される上記ディフェクトアドレススロットの続きのアド
レススロットで指定し、かつそのポインタが指定したア
ドレススロットのトラックモードバイト情報を、真の
(本当の)ディフェクト領域とは異なる状態にセットす
る。
【0061】例えば、このトラックモードバイト情報の
ビットd4を在来のミニディスクでは設定されない値、
すなわち“1”とすることにより、これを真のディフェ
クト領域から区別し、さらに、このトラックモードバイ
ト情報のビットd5を使って、このようにディフェクト
領域で示したトラックの区切りを表わすようにする。
【0062】図12はトラックモードバイトのd4,d
5,d6の各ビットの扱いを説明するための図である。
ここで、図7からわかるように、d4とはMSBから4
ビット目を指し、d5とはMSBから5ビット目を指
し、d6とはMSBから6ビット目を指す。
【0063】図12を参照すると、d4が“1”の時
は、そのアドレススロットは保護トラック(reserved,co
ncealed Track)であることを示す。さらに、d5が
“1”である時は、公開(保護解除)時、当該トラックに
は続きの部分が存在し、そのアドレススロットのリンク
ポインタLINK−Pが示すスロットが同じトラックの
一部であることを示す。また、d5が“0”である時
は、公開時、そのアドレススロットで当該トラックが終
了することを示すものとする。さらに、d6が“1”の
時は、当該トラックはATRACデータトラックであ
り、d6が、“0”の時は、当該トラックはATRAC
以外の特殊データトラック(例えば非圧縮PCMオーデ
ィオトラック)であるとする。なお、d4,d5に関し
てはディフェクトポインタP−DFA、またはそのリン
クポインタLINK−Pによって示されたアドレススロ
ットの時に上記の意味をもつものとする。
【0064】図13はミニディスクのUTOC領域の記
録例を示す図である。図13の例では、先頭トラック番
号FirstTNO(00000001)は“1”である
ことからトラック1(Track1)のトラックナンバーポイ
ンタP−PTNO1(00000001)を読み、このト
ラックナンバーポインタP−TNO1が指定するアドレ
ススロット(76×4+×8=78×4からのスロッ
ト)により、トラック1のデータをアクセスできる。
【0065】また、図13の例では、この最終トラック
番号LastTNO(00000011)は“3”であ
り、3曲の記録がなされていることを示している。従っ
て、この場合、在来のミニディスク再生装置で再生可能
なトラックはTrack1,Track2,Track
3の3トラックであり、Track2,Track3に
ついてのアドレススロットは、Track1についての
アドレススロットと同様にして、トラックナンバーポイ
ンタP−TNO2(00000010),P−TNO3
(00000011)により、80×4からのスロット,
82×4からのスロットとして割り出すことができる。
【0066】また、図13の例では、さらに、ディフェ
クトアドレスポインタP-DFA(00000100)が
指定するアドレススロット(76×4+×8=84×
4からのスロット)のトラックモードバイトを参照する
と、このトラックモードバイトのd4が“1”であるの
で、このアドレススロットにより指示されるトラックが
保護されたトラック(Concealed Track)であることを示
している。さらに、このアドレススロットのトラックモ
ードバイトのd5,d6がそれぞれ“1”,“0”であ
るので、それがATRACデータ以外のデータトラック
であり、リンクポインタLINK−Pで示されているア
ドレスがその秘匿されたトラックの続きの部分であるこ
とがわかる。そこで、このアドレススロット(84×4
からのスロット)のリンクポインタLINK−P(000
00101)を見ると、続く(86×4)からのスロット
(76×4+×8=86×4)を指しており、そのスロ
ットのトラックモードバイトのd4は“1”であり、ま
た、d5,d6はそれぞれ、“0”,“0”であること
から、そこが上記保護トラックの続きの部分でありかつ
このスロットで当該保護トラックは終了することを示し
ている。さらに、このアドレススロット(84×4から
のスロット)のリンクポインタLINK−P(00000
110)を見ると、続く(88×4)からのスロット(76
×4+6×8=88×4)を指しており、そのスロット
のトラックモードバイトのd4は“1”であり、d5,
d6はそれぞれ、“0”,“0”であることから、(8
8×4)からのアドレススロットまで、保護された特殊
データトラックの全部分であることがわかる。さらに
(88×4)からのアドレススロットのリンクポインタL
INK−P(00000111)を見ると、続く(90×
4)からのスロット(76×4+×8=90×4)を指
しており、そのスロットのトラックモードバイトのd4
は“0”であることから、(90×4)からのアドレスス
ロットは、真のディフェクト領域(defective area)を指
示するものであると認識できる。
【0067】このように、本発明の記録媒体管理方法に
よれば、在来のミニディスク記録/再生装置ではATR
ACデータ以外の記録部分はディフェクト領域として認
識され、保護されて、読み出し、および上書きをするこ
とができなくなる。これに対し、本発明の記録/再生装
置では、このディフェクトアドレスポインタP−DF
A、またはリンクポインタLINK−Pによって示され
るその続きのアドレススロットのトラックモードバイト
を読むことで、そのスロットが真のディフェクト領域を
指示するものであるのか、あるいは特殊データが記録さ
れた保護された領域であるのかを判別でき、保護された
領域であれば、そこをトラックとして再生することで、
特殊データの再生を行なうことが可能になる。
【0068】従って、本発明のこのような記録媒体管理
方法,記録装置(記録方法),再生装置(再生方法)では、
UTOCのセクタ0のTOCデータに基づいて、ATR
ACデータ以外の特殊データ(例えば非圧縮PCMオー
ディオデータ)についてもATRACデータと同様に記
録(録音),再生が可能となる。
【0069】また、特殊データが記録されている領域
を、UTOC領域のセクタ0に、ディフェクト領域とし
て指定することで、在来の記録/再生装置は、UTOC
領域を参照してATRACデータの再生あるいは記録を
行なうとき、特殊データが記録されている領域をディフ
ェクト領域として認識し、特殊データが記録されている
領域を参照しないので、記録媒体に特殊データが記録さ
れている場合にも、この特殊データを誤って読み込んで
ノイズを発生させたり、また、記録されている特殊デー
タに新たな標準データ(ATRACデータ)を上書きする
こともない。すなわち、本発明の記録/再生装置によっ
て記録(録音)されたミニディスク(MD)のATRACデ
ータ以外の特殊データ(例えば非圧縮PCMオーディオ
データ)は、従来の記録/再生装置(例えばMDレコー
ダ)から隠され、保護されているので、これが間違って
読み出されたり、上書き,消去されることがなくなる。
【0070】換言すれば、本発明では、UTOC領域の
セクタ0において、特殊データを記録した領域をディフ
ェクト領域として指定するため、この記録媒体を在来の
ミニディスク記録/再生装置に用いた場合、特殊データ
を記録した領域をディフェクト領域(記録,再生の禁止
領域)と判断し、特殊データを記録した領域への記録,
再生を行わず、他の領域に記録されたATRACデータ
のみを記録,再生することができる。
【0071】このように、本発明では、現行のミニディ
スクのフォーマットに対して上位互換性を保ちつつ、こ
の記録媒体(ATRACデータのみならず特殊データも
記録されている記録媒体(ミニディスク))に対して、在
来の記録/再生装置(ミニディスク記録再生装置)でAT
RACデータの記録,再生を行なうことができ、また、
この記録媒体専用の記録/再生装置,すなわち本発明の
記録/再生装置では、ATRACデータと特殊データと
の両方の記録,再生を行なうことができる。例えば、本
発明の記録/再生装置を用いて、音声圧縮した信号を長
時間記録したり、短時間の記録であるが音質の高い記録
をしたりするというように、同一の記録/再生装置を用
いて同一の記録媒体に目的に応じた数種類のフォーマッ
トのデータを記録させ、再生することが可能となる。
【0072】なお、従来、例えば特開平6−29553
2号公報には、ATRACオーディオ信号が記録される
MD−Audioフォーマットの通常のミニディスク
(MD)と、MPEG方式でビデオデータとオーディデー
タとが記録されているMD−DATAフォーマットの異
なるディスクを、1台の再生装置で再生できる技術が示
されている。すなわち、特開平6−295532号の技
術では、再生装置は、MD−DATAドライブであり、
異なるフォーマットで記録されている互いに異なる種類
の複数枚のミニディスクを、1台の再生装置で再生する
際に、予めミニディスクのUTOC領域に記録されてい
る識別データに基づき、そのデータのフォーマットに対
応するプログラムを専用再生装置のメモリから読みだし
て、データを再生するようにしている。
【0073】しかしながら、特開平6−295532号
の再生装置では、1台の再生装置で、互いに異なるフォ
ーマットの複数のディスクを再生することはできるもの
の、互いに異なるフォーマットの複数種類のデータが記
録されるディスクの再生を行なうことはできない。
【0074】これに対し、本発明では、1台の記録/再
生装置で、互いに異なるフォーマットの複数種類のデー
タが記録されるディスクの記録,再生をも行なうことが
できる。
【0075】すなわち、本発明では、ATRACデータ
とATRACデータ以外の特殊データとを1枚のミニデ
ィスクに混在させて記録可能となっており、また、本発
明の再生装置では、このミニディスク(すなわち、AT
RACデータとATRACデータ以外の特殊データとが
混在して記録された本発明の1枚の記録媒体)のUTO
C領域に記録されたTOCデータだけに基づいてこのミ
ニディスクからATRACデータ,特殊データを互いに
識別可能に再生するようにしており、従って、本発明の
再生装置では、特別なプログラム等を用いずとも、ミニ
ディスクのUTOC領域を参照するだけで、ATRAC
データと特殊データとが混在したミニディスクから、現
行のミニディスクに対して上位互換を保ちつつ、ATR
ACデータあるいは特殊データを再生することができ
る。
【0076】また、特開平6−295532号公報の技
術においては、オーディオ用MDディスクとデータ用M
Dディスクを対象としており、ATRACデータ以外の
データ(特殊データ)は、データ用MDディスクに、MD
−DATAフォーマットで記録され、その特殊データを
再生する場合は、MD−DATAドライブを使用しなけ
ればならない。この場合、MD−DATAドライブは、
SCSI(Small Computor System Interface)インター
フェースを制御するパソコン等のコントローラ、また、
信号処理用のDSP(Digital Signal Processor)ボード
等を追加する必要がある。このように、再生装置以外の
付加装置が必要となるため、システムの立ち上げに時間
がかかり、システムとして大型化する。これに対し、本
発明では、ATRACデータ以外の特殊データも、オー
ディオ用MDディスクに、MD−Audioフォーマッ
トで記録され、通常のMDレコーダにわずかな改造を施
すことにより、リニアオーディオデータ等の特殊データ
の記録再生ができる。従って、記録再生装置としての小
型化、スタンドアロン化(単独動作化)が可能となり有効
である。
【0077】図14は、本発明の記録媒体管理方法,記
録/再生装置を適用したミニディスク記録再生装置の具
体例を示す図である。図14を参照すると、このミニデ
ィスク記録再生装置は、記録媒体100としてのミニデ
ィスクをスピンドルモータ42によって回転駆動し、ま
た、ミニディスク100に対し、例えば、光学ヘッド4
3よりレーザ光を照射した状態で記録データに応じた変
調磁界を磁気ヘッド44により印可することによってデ
ータの記録を行ない、また、上記ミニディスク100の
記録トラックを、例えば上記光学ヘッド43によりレー
ザ光でトレースすることにより、磁気光学的に情報の再
生を行なうようになっている。
【0078】ここで、光学ヘッド43は、レーザ光源,
レンズ等の光学部品や光検出器等からなり、上記ミニデ
ィスク100に対し、磁気ヘッド44とは反対の側に設
けられている。また、上記光学ヘッド43からの出力
(光検出器からの出力)は、再生アンプ(RFアンプ)46
に加わり、再生アンプ46では、上記光学ヘッド43の
出力からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信
号を抽出してサーボ制御回路45に与えるとともに再生
信号を2値化して、デコーダ(EFMデコーダ)77へ供
給するようになっている。
【0079】また、サーボ制御回路45は、例えば、フ
ォーカスサーボ,トラッキングサーボ,スピンドルサー
ボ,スライドサーボ制御回路等から構成され、フォーカ
スサーボ及びトラッキングサーボ制御回路は、それぞ
れ、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信
号が0になるように制御を行ない、レーザ光の焦点を記
録トラックへ正しくトレースさせる機能を有している。
また、スピンドルサーボ制御回路は、ミニディスク10
0を所定の回転速度で回転駆動させるようにスピンドル
モータ42を制御するようになっている。すなわち、ス
ピンドルサーボ制御回路は、ミニディスク100を、A
TRACデータか、特殊データ(例えば非圧縮PCMデ
ータ)かによって、それぞれ所定の回転速度で回転駆動
させるように、スピンドルモータ42を制御するように
なっている。また、スライドサーボ制御回路は、システ
ムコントローラ(CPU)47により指定されるミニディ
スク100の目的トラックへ光学ヘッド43及び磁気ヘ
ッド44を移動させる機能を有している。サーボ制御回
路45は、また、上記のような各種サーボ制御される各
部の動作状態を示す情報を、システムコントローラ(C
PU)47に供給するようになっている。
【0080】システムコントローラ(CPU)47にはキ
ーボード48が接続され、このキーボード48からは、
この記録再生装置の動作モード(記録モードや再生モー
ドなど)を入力指定することができ、キーボード48か
ら入力指定される動作モードに従って、システムコント
ローラ(CPU)47は、記録制御,再生制御を行なうよ
うになっている。また、システムコントローラ(CPU)
47は、ミニディスク100のUTOC領域に記録され
ているアドレス情報(例えばセクタ、クラスタ、サウン
ドグループ)に基づき、光学ヘッド43および磁気ヘッ
ド44がトレースしている位置を管理するようになって
いる。また、システムコントローラ(CPU)47にはデ
ィスプレイ49が接続され、ミニディスク100のアド
レス情報(例えばセクタ、クラスタ)に基づき、記録ある
いは再生時間等の表示を行なうようになっている。
【0081】また、この記録再生装置では、記録処理を
行なうために、ローパスフィルタ(LPF)61、A/D
コンバータ62、ATRACエンコーダ(圧縮器)63、
FIFOメモリ64、データセレクタ(切替スイッチ)6
5、RAM(ランダムアクセスメモリ)66、エンコーダ
(EFMエンコーダ)67、磁気ヘッド駆動回路68が設
けられている。
【0082】また、再生処理を行なうために、デコーダ
(EFMデコーダ)77、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)78、ATRACデコーダ(伸張器)79、FIFO
メモリ80、データセレクタ(切替スイッチ)81、D/
Aコンバータ82、ローパスフィルタ(LPF)83が設
けられている。
【0083】ここで、システムコントローラ47は図8
におけるコントローラ部8およびショックプルーフメモ
リコントローラ6に対応し、ATRACエンコーダ6
3,ATRACデコーダ79は、図8におけるATRA
C部4に対応し、また、FIFOメモリ64,80は図
8における特殊データインタフェース手段9に対応し、
また、データセレクタ(切替スイッチ)65,81は図8
における切替部10に対応し、また、RAM66,78
は図8におけるショックプルーフメモリ5に対応し、ま
た、エンコーダ67,デコーダ77は図8におけるEF
Mエンコーダ/デコーダ部7に対応している。
【0084】次に、このような構成のミニディスク記録
再生装置の処理動作について説明する。
【0085】このミニディスク記録再生装置において、
このミニディスク記録再生装置に挿入(装着)されている
ミニディスク100へのデータの記録がなされる場合、
入力されたアナログ入力信号Ainは、先ず、ローパスフ
ィルタ61を介してA/Dコンバータ62でサンプリン
グ,量子化されて、ATRACエンコーダ63およびF
IFOメモリ64へ出力される。
【0086】上記ローパスフィルタ61はサンプリング
周波数の1/2以上の周波数成分をよく遮断するように
カットオフ特性が設定されておりエリアシングノイズを
防止する。また、上記ATRACエンコーダ63は、所
定のサンプリング周波数(例えば44.1kHz)のデジ
タルデータ(例えばPCMディジタルオーディオデータ)
がA/Dコンバータ62から送られると、このデジタル
データに対してATRAC方式のデータ圧縮を行なう。
なお、A/Dコンバータ62のサンプリング周波数が4
4.1kHzでなければ、44.1kHzへサンプリン
グ周波数変換処理を行なってATRACエンコーダ63
へデータを供給する必要がある。
【0087】また、上記FIFOメモリ64には、A/
Dコンバータ62からのデジタルデータ(例えばPCM
ディジタルオーディオデータ)が連続的に入力され、F
IFOメモリ64はこれを保持する。
【0088】しかる後、ATRACエンコーダ63から
の圧縮データ、または、FIFOメモリ64に保持され
たデータがRAM66に出力されるが、RAM66へ出
力されるデータは、ATRACエンコーダ63からの圧
縮データ,FIFOメモリ64からのデータのいずれか
一方のものであり、データセレクタ65は、システムコ
ントローラ47の制御下で、これらのいずれか一方を選
択する。すなわち、システムコントローラ47は、キー
ボード48の記録モードスイッチの状態に応じて、AT
RAC圧縮モードであればATRACエンコーダ63か
らの圧縮データをRAM66に出力し、また、非圧縮モ
ードであればFIFOメモリ64からのデータをRAM
66に出力するようデータセレクタ65を制御する。
【0089】これにより、ATRACエンコーダ63か
らの圧縮データが選択されると、ATRACエンコーダ
63により圧縮されたデータがRAM66に出力され
る。具体的には、例えば、ステレオ2チャンネル分の1
サウンドブロック(512サンプル)のディジタルオーデ
ィオデータが、ATRACエンコーダ63により、42
4バイトにコーディングされて、RAM66に出力され
る。また、FIFOメモリ64からのデータが選択され
ると、FIFOメモリ64からは、RAM66が要求す
るタイミングでデータが読み出されて、RAM66に出
力される。
【0090】RAM66は、データの書き込みおよび読
み出しが上記システムコントローラ47により制御さ
れ、ATRACモードの時は上記ATRACエンコーダ
63から供給されるデータを一時的に記憶し、また、非
圧縮PCMモードの時はFIFOメモリ64から供給さ
れるデータを一時的に記憶しておき、必要に応じてディ
スク100にデータを送出し、ディスク100に記録す
る。
【0091】具体的に、ミニディスクでは、32セクタ
(74624バイト)のデータに4セクタのリンキング,
サブデータセクタを付加して1クラスタとし、このクラ
スタ単位でバースト的にミニディスク100への読み書
きを行なう。従って、RAM66は少なくとも1クラス
タ分のデータを記憶し、システムコントローラ47の指
示により、クラスタ単位でEFMエンコーダ67へデー
タを供給する。またこのバースト転送中の転送レート
は、ATRACモードではATRACデータの平均転送
速度よりも高くする必要があり、また非圧縮モードで
は、非圧縮PCMデータの平均転送レートより高くする
必要がある。
【0092】EFMエンコーダ67では、RAM66か
ら供給されたデータをリアルタイムにディスク100上
の記録フォーマットであるEFM信号にエンコードし、
磁気ヘッド駆動回路68へ供給し、磁気ヘッド駆動回路
68は、上記記録データに応じた変調磁界をミニディス
ク100に印加するよう磁気ヘッド44を駆動する。ま
た、システムコントローラ47は、RAM66に対する
上述のようなメモリ制御を行なうとともに、このRAM
66からバースト的に読み出される上記記録データをミ
ニディスク100の記録トラックに連続的に記録される
よう記録位置の制御を行なう。この記録位置の制御は、
システムコントローラ47がRAM66からバースト的
に読み出される上記記録データの記録位置を管理して、
上記ミニディスク100の記録位置を指定する制御信号
をサーボ制御回路45へ供給することによって行なわれ
る。
【0093】さらにシステムコントローラ47は、キー
ボード48の状態を監視しており、録音停止の操作があ
れば、その時点までの入力信号の記録処理を完了させた
後、UTOC領域へのトラック登録処理を行なう。これ
は、トラックモードバイトのd6が特殊データ(非圧縮
データ)の記録時に“0”になる以外は、前述した在来
のミニディスクのUTOC領域への登録処理と同じであ
る。すなわち、ATRACエンコーダ63からの標準デ
ータ(圧縮データ)の記録時には、この標準データの記録
トラックのアドレスを指定するアドレススロットのトラ
ックモードバイトのd6には“1”を設定し、また、F
IFOメモリ64からの特殊データ(非圧縮データ)の記
録時には、この特殊データの記録トラックのアドレスを
指定するアドレススロットのトラックモードバイトのd
6に“0”を設定すること以外は、UTOC領域へのT
OCデータの記録処理に関し、標準データと特殊データ
とで同じである。
【0094】図14のミニディスク記録再生装置におい
て、このようにして記録処理がなされた後、例えばこの
ミニディスク記録再生装置からのミニディスク100の
排出(取り出し)時に、システムコントローラ47は、U
TOC領域のTOCデータの書き換え処理(更新処理)を
行なう。図15はTOCデータの書き換え処理の処理流
れを示すフローチャートである。
【0095】この書き換え処理では、先ず、先頭のトラ
ックから順次にトラックを調べ、現在のトラック(トラ
ック番号:N)が特殊データ(非圧縮PCMデータ)のト
ラックか否かを判断する(ステップS51)。すなわち、
現在のトラック(トラック番号:N)のアドレススロット
のトラックモードバイトにおいてd6が"0"であるか否
かを判断する。
【0096】この結果、このトラック(トラック番号:
N)のアドレススロットのトラックモードバイトのd6
が“0”であり、このトラックが特殊データのトラック
であると判断されると、このトラック(トラック番号:
N)のトラックナンバーポインタ(P−TNON)をクリ
アし(ステップS52)、続いて、このトラックのアドレ
ススロットをディフェクトポインタ(P−DFA)、また
はディフェクト領域と指定されたアドレススロットのリ
ンクポインタLINK−Pで指定する(ステップS5
3)。さらに、このトラックのアドレススロットのトラ
ックモードバイトを更新する(ステップS54)。すなわ
ち、このトラックのアドレススロットのトラックモード
バイトのd4を“1”にする。また、このとき当該秘匿
トラックが複数のアドレススロットを使用しているなら
ば、その各スロットに対し当該トラックの最後のスロッ
トであるかを判断し、最後のスロットならばd5を
“0”とし、最後のスロットでなければd5を“1”と
する。これにより、1トラック分の保護を終了し、ステ
ップS55に進む。
【0097】また、ステップS51において、現在のト
ラックのアドレススロットのトラックモードバイトにお
いてd6が“1”(標準データ(ATRACデータ)のト
ラック)である場合には、ステップS52乃至S54の
保護処理を行なわずに、ステップS55に進む。
【0098】ステップS55では、処理中のトラックが
最終トラックか否かを判断し、最終トラックでなければ
次のトラックに関して上述したと同様の処理を繰り返し
行なうため、再びステップS51に戻る。これに対し、
最終トラックである場合には、標準データ(ATRAC
データ)のトラックのトラック番号をリナンバリングす
る。例えば、5トラック中、2トラックが特殊データ
(非圧縮PCMデータ)のトラックであった場合、残った
3つのトラック(標準データのトラック)のアドレススロ
ットをそれぞれ指示するようにトラックナンバーポイン
タP−TNO1,P−TNO2,P−TNO3を書き換
える。さらに、FirstTNOを“1”にし、Las
tTNOを“3”に更新する(ステップS56)。このよ
うにして、UTOC領域のTOCデータの書き換え処理
を完了する。
【0099】また、図14のミニディスク記録再生装置
において、このミニディスク記録再生装置へのミニディ
スクの挿入(装着)時には、システムコントローラ47
は、このミニディスクに対し、イニシャル処理を行な
う。図16はイニシャル処理の処理流れを示すフローチ
ャートである。
【0100】イニシャル処理では、先ず、LastTN
Oの確認を行なう(ステップS71)。すなわち、最終の
トラック番号(トラックナンバー)を調べ、公開(保護解
除)される特殊データ(非圧縮PCMオーディオデータ)
のトラックのトラックナンバーの初期値を(最終トラッ
クナンバー+1)とする。次に、ディフェクト領域のア
ドレススロット(P−DFAで示されたアドレススロッ
ト)及びそのリンクポインタLINK−Pが指すアドレ
ススロットの中でトラックモードバイトのd4が"1"の
スロットを抽出する(ステップS72)。d4が“1”の
スロットを抽出できた場合は、そのアドレススロットを
新規のトラックナンバーポインタ(P−TNO)で指定す
る(ステップS73)。例えば、標準データ(ATRAC
データ)のトラックが3まであるとするとP−TNO4
で指定し、すでにトラック4の公開処理を行なったなら
ばP−TNO5で指定する。続いて、当該アドレススロ
ットをディフェクトアドレスから外すよう、当該アドレ
ススロットを指すディフェクトアドレスポインタP−D
FA、またはディフェクトアドレススロットのリンクポ
インタLINK−Pを更新する(ステップS74)。さら
に、抽出されたスロットのトラックモードバイトのd4
を“0”とし、d5が“1”の場合は、これを“0”に
戻す(ステップS75)。なお、d5が当初から“0”で
あった場合、そのスロットのリンクポインタLINK−
Pをクリアする。これにより、1トラック分の特殊デー
タトラックの公開処理を完了し、再びステップS52に
戻り、さらに、次のスロットの抽出を行なう。
【0101】このようにして、全ての保護アドレススロ
ット(トラックモードバイトのd4が“1”であるスロ
ット)の抽出が終了し、d4が“1”のスロットがなく
なると、特殊データトラックの公開により増加したトラ
ック番号(トラックナンバー)も含むようにラストトラッ
クナンバーLastTNOを更新する(ステップS7
6)。例えば、ATRACデータのトラックが3トラッ
ク、隠された特殊データのトラックが2トラック存在す
るディスクの場合、LastTNOを“5”に更新す
る。このようにして、保護されている特殊データのトラ
ックの公開を完了する。このイニシャライズを行なった
ディスクは、特殊データのトラックをATRACデータ
のトラックと同様にアクセスすることが可能になる。
【0102】次に、図14のミニディスク記録再生装置
によって、標準データ(ATRACデータ),特殊データ
(非圧縮PCMデータ)が記録された記録媒体(ミニディ
スク)を再生する動作について図17のフローチャート
を用いて説明する。例えばオペレータによりキーボード
48から再生ボタンが押下されると(ステップS21)、
システムコントローラ47は、先ず記録媒体100のU
TOC領域のセクタ0のTOCデータを検索する。すな
わち、FirstTNO,LastTNOを確認し(ス
テップS22)、しかる後、FirstTNO,Las
tTNOに基づき、前述したように、P−TNOを確認
して、アドレススロットを検索する(ステップS23)。
1つのアドレススロットを検索し、このアドレススロッ
トに記述されているスタートアドレス,エンドアドレ
ス,トラックモードバイト,リンクポインタを確認して
(ステップS24)、この結果、トラックモードバイトの
d6が“1”であれば(ステップS25)、システムコン
トローラ47は、このアドレススロットにより指示され
るトラックに標準データ(ATRACデータ)が記録され
ていると判断し、ATRACデコーダ79からの出力が
D/Aコンバータ82へ送られるように、データセレク
タ81を制御する(ステップS26)。これに対し、ステ
ップS25において、トラックモードバイトのd6が
“0”であれば、システムコントローラ47は、このア
ドレススロットにより指示されるトラックに特殊データ
が記録されていると判断し、FIFOメモリ80からの
出力がD/Aコンバータ82へ送られるように、データ
セレクタ81を制御する(ステップS27)。
【0103】このようにして、1つのアドレススロット
が検索されて、このアドレススロットにより指示される
領域(トラック)に記録されているデータの種類がd6に
よって判断されてステップS26またはステップS27
の処理がなされた後、このアドレススロットのスタート
アドレスで指示された領域位置(トラック位置)からエン
ドアドレスで指示された領域位置(トラック位置)までを
再生する(ステップS28)。
【0104】ステップS28の再生処理は、具体的に
は、次のようになされる。すなわち、システムコントロ
ーラ47は、このアドレススロットのスタートアドレス
で指示されたトラック位置からエンドアドレスで指示さ
れたトラック位置まで、データが順次に連続的に読み出
されるよう光学ヘッド43の位置すなわち再生位置をサ
ーボ制御回路により制御して再生を行なう。
【0105】光学ヘッド43がミニディスク100の記
録トラックをトレースすることによって得られる再生出
力は、再生アンプ46により2値化され、EFMデコー
ダ77へ供給され、EFMデコーダ77は、ディスク上
の記録フォーマットであるEFM信号をデコードし、ク
ラスタ単位のデータをRAM78へ供給する。RAM7
8はデータの書き込み、読み出しがシステムコントロー
ラ47により制御され、RAM78には、EFMデコー
ダ77からクラスタ単位で転送される標準データ(AT
RACデータ)、または特殊データ(非圧縮PCMデー
タ)が書き込まれ、また、RAM78に書き込まれたデ
ータは、ATRACデコーダ79の必要とするタイミン
グで読み出され、ATRACデコーダ79およびFIF
Oメモリ80へ出力される。
【0106】ATRACデコーダ79は、RAM78か
ら標準データ(ATRACデータ)が出力される場合、出
力された標準データ(ATRACデータ)を、デジタルデ
ータ(デジタルオーディオデータ)へデコードする。ま
た、FIFOメモリ80は、RAM78から特殊データ
(非圧縮PCMデータ)がバースト的に出力される場合、
出力された特殊データ(非圧縮PCMデータ)を一時的に
記憶する。
【0107】ところで、現在再生中のデータの種類は、
前述のように、このデータが記録されている領域を指定
するアドレススロットのトラックモードバイト情報のd
6により、予め判別されており、d6が“1”であるか
“0”であるかにより、ステップS26またはS27の
処理がなされている。従って、d6が“1”であって現
在再生中のデータの種類が標準データ(ATRACデー
タ)であれば、ATRACデコーダ79からのデータが
D/Aコンバータ82へ送られる。また、d6が“0”
であって現在再生中のデータの種類が特殊データ(非圧
縮データ)であれば、FIFOメモリ80に記憶されて
いるデータがD/Aコンバータ82に必要なタイミング
でD/Aコンバータ82へ送られる。
【0108】従って、D/Aコンバータ82は、現在再
生中のデータが標準データ(ATRACデータ)である
時は、ATRACデコーダ79からのデジタルデータ
(デジタルオーディオデータ)をアナログ信号に変換し、
また、現在再生中のデータが特殊データ(非圧縮PCM
データ)である時は、FIFOメモリ80からのデジタ
ルデータ(デジタルオーディオデータ)をアナログ信号
に変換して、アナログ信号(アナログオーディオ信号)を
形成する。このD/Aコンバータ82より得られるアナ
ログ信号Aoutはローパスフィルタ83を介して出力さ
れる。
【0109】このようにして、ステップS28におい
て、1つのアドレススロットのスタートアドレスとエン
ドアドレスとによって指示された領域(トラック)に記録
されているデータについての再生を行なった後、このア
ドレススロットのリンクポインタLINK−Pが“0”
か否かを調べ(ステップS29)、これが“0”でないと
きには、このリンクポインタLINK−Pにより示され
る続きのアドレススロットを検索し(ステップS30)、
再びステップS24に戻り、この続きのアドレススロッ
トで指示される領域(トラック)について、同様にして再
生処理を行なう。
【0110】また、ステップS29において、リンクポ
インタLINK−Pが“0”であるときには、最終トラ
ックであるか否かを調べ、(ステップS31)、最終トラ
ックでないときには、次のトラックナンバーポインタP
−TNOを確認して次のアドレススロットを検索するた
め、再びステップS23に戻し、次のアドレススロット
で指示される領域(トラック)について、同様にして再生
処理を行なう。
【0111】一方、ステップS31において、最終トラ
ックである場合には、この記録媒体に記録されているデ
ータの再生が全てなされたと判断され、再生処理を終了
する。
【0112】このように、本発明によれば、ATRAC
データ以外の特殊データが記録されている一部または全
部のトラックをディフェクト領域として指定することに
より、ATRACデータしか記録再生できない在来のミ
ニディスク装置にこのディスクが装着されても、特殊デ
ータが記録されているトラックが再生されたり上書きさ
れるのを防止し、このトラックを保護することができ
る。一方、本発明のミニディスクは、在来のミニディス
クとの互換性を維持しているため、ATRACデータが
記録されたトラックについては在来のミニディスク装置
でも再生できるとともに、ミニディスクの空き領域に
は、在来のミニディスク記録装置によってATRACデ
ータを記録することができる。
【0113】また、本発明の記録/再生装置によれば、
装着されたミニディスクに対しイニシャライズ処理を行
なうことによって、特殊データのトラックへもATRA
Cデータのトラックと同様にアクセスすることができ
る。すなわち、ミニディスク内にATRACデータおよ
びそれ以外の特殊データを混乱なく共存させることがで
きる。
【0114】また、上述の実施形態において、ミニディ
スクに記録可能な特殊データとしては、リニアPCMデ
ータの他に、AC−3による圧縮データ、MPEGオー
ディオによる圧縮データも考えられる。ミニディスク
(MD)に、特殊データとして、AC−3による圧縮デ
ータ、あるいは、MPEGオーディオによる圧縮データ
を記録する場合、通常必要とされる圧縮・伸長処理を行
なうことなく、圧縮データ(特殊データ)を、そのままミ
ニディスク(MD)に記録することが可能となる。その
ため、特殊データにおける音質の劣化がないという点で
効果がある。例えば、SD(Super Density Disc:東芝方
式のDVD(Digital Video Disc))に記録されたAC−
3による圧縮データを、MDにコピー記録し、そのMD
に記録した圧縮データをバックアップとして保有する場
合等において、MDに記録したAC−3による圧縮デー
タの音質劣化がないという点で効果がある。また、ビデ
オCDに記録されたMPEGオーディオを、MDにコピ
ー記録する場合も、同様の効果が得られる。
【0115】また、図18は本発明に係る記録/再生装
置の他の構成例を示す図である。なお、図18におい
て、図1と同様の箇所には同じ符号を付している。図1
8の記録/再生装置は、基本的には、図1に示した記録
/再生装置と同様の構成のものとなっているが、図18
の記録/再生装置では、記録媒体100に、秘匿を行な
うように情報データを記録可能であって、秘匿を行なう
情報については、これが許可なく再生されることのない
よう、保護可能に構成されている。
【0116】すなわち、図18の記録/再生装置では、
図1の記録/再生装置において、さらに、記録される情
報データに対して秘匿を行なうか否かを指定する指定手
段(例えばキーボード等の入力手段)30と、秘匿を行な
う情報を再生するための許可確認を行なう確認手段(例
えばキーボード,ディスプレイ等の入力表示手段)31
とが設けられており、記録媒体100への情報データの
記録時には、記録される情報データに対して、秘匿を行
なうか否かを指定手段30から指定させ、指定手段30
から秘匿を行なわない情報データを記録する旨の指示が
ある場合は、記録媒体100の管理領域に秘匿を行なわ
ない情報データが記録される領域を特定する管理情報
を、該管理情報が秘匿を行なわない情報データの記録領
域を指定するものであるように書き込み、また、指定手
段30から秘匿を行なう情報データを記録する旨の指示
がある場合あるいは記録媒体100上に欠陥部分が含ま
れる場合は、記録媒体100の管理領域に秘匿を行なう
情報データが記録される領域を特定する管理情報を、ま
た、記録媒体100上の欠陥部分の領域を特定する管理
情報を、これらの管理情報が記録媒体100上のディフ
ェクト領域を指示するものであるように管理領域に書込
み、さらに、秘匿を行なう情報データを記録する場合
は、上記管理情報に秘匿を行なう情報データである旨の
識別情報を付加して該管理情報を管理領域に書込み、ま
た、記録媒体上の欠陥部分の領域を記録する場合は、上
記管理情報に真のディフェクト領域である旨の識別情報
を付加して該管理情報を管理領域に書込むように構成さ
れている。
【0117】換言すれば、図18の記録/再生装置で
は、記録媒体100に、秘匿を行なう情報データを記録
するとき、秘匿を行なわない通常の情報データ用の管理
情報が記録される記録媒体100の管理領域(例えばU
TOC領域)に、秘匿を行なわない通常の情報データ用
の管理情報(TOCデータ)とは異質の形態で、秘匿を行
なう情報データ用の管理情報(TOCデータ)を記録させ
るようになっている。
【0118】より具体的に、秘匿を行なわない通常の情
報データ用の管理情報が記録される記録媒体の管理領域
に、秘匿を行なう情報データが記録される領域をディフ
ェクト領域として指定可能になっている。
【0119】さらに、秘匿を行なう情報データが記録さ
れる領域をディフェクト領域として指定する場合に、該
ディフェクト領域を、真の欠陥部分のディフェクト領域
と識別可能に指定するようになっている。
【0120】図19は図18の記録/再生装置において
情報データ(秘匿を行なわない情報データあるいは秘匿
を行なう情報データ)を記録媒体(ミニディスク)100
に記録するための構成例を示す図である。図19を参照
すると、情報データを記録媒体(ミニディスク)100に
記録するため、この記録装置は、記録媒体100に記録
されようとしている情報データあるいは記録された情報
データに対して、秘匿を行なうか否かを指定する指定手
段30と、ATRAC部4でエンコードされメモリ手段
32に記憶されている情報データを記録媒体100に書
込む書込手段33と、情報データが記録された記録媒体
100の領域に関する情報(書込手段33によって記録
媒体100に書込まれた情報データのトラックアドレス
情報等のTOCデータ)を記憶するUTOC記憶手段3
4と、指定手段30によって秘匿を行なう旨の指定がな
されるとき、UTOC記憶手段34に記憶されている情
報データ用の情報(情報データのトラックアドレス情報
等のTOCデータ)を、秘匿を行なう情報データが記録
された領域がディフェクト領域(記録(例えば上書き),
再生,消去を禁止する領域)として認識されるように、
UTOC領域の在来の部分(セクタ0)に書込むUTOC
書込手段35とを備えている。
【0121】ここで、UTOC書込手段35は、秘匿を
行なう情報データが記録される領域をディフェクト領域
として指定する場合に、該ディフェクト領域を、真の欠
陥部分のディフェクト領域と識別可能に指定するような
っている。
【0122】また、図18の記録/再生装置では、記録
媒体100に記録されている情報データの再生時には、
記録媒体の管理領域から管理情報を読み取り、読み取っ
た管理情報が秘匿を行なわない情報データが記録された
領域を指示するものであると判断された場合は、該領域
の情報データの再生を行ない、読み取った管理情報が秘
匿を行なうデータが記録された領域または真のディフェ
クト領域を指示するものであると判断された場合は、該
領域のデータを秘匿し、該領域のデータについて再生処
理を行なわないようになっている。
【0123】但し、読み取った管理情報が秘匿を行なう
データが記録された領域である場合には、許可確認が得
られた場合に限って、該領域のデータについて再生処理
を行なうことができる。
【0124】図20は図18の記録/再生装置におい
て、記録媒体に記録されている情報データを再生するた
めの構成例を示す図である。図20を参照すると、記録
媒体に記録されている情報データを再生するために、こ
の再生装置は、記録媒体のUTOC領域の所定部分(セ
クタ0)のTOCデータを読み出すUTOC読出手段3
6と、読出されたUTOC領域の部分(セクタ0)のTO
Cデータを記憶するUTOC記憶手段37と、情報デー
タを再生する再生手段38と、秘匿を行なう情報データ
を再生するための許可確認を行なう確認手段31とを有
し、確認手段31によって許可確認が得られたとき、上
記再生手段38は、UTOC記憶手段37に記憶された
UTOC領域の部分(セクタ0)のTOCデータのうち、
ディフェクト領域を指定するTOCデータを参照し、該
ディフェクト領域を指定するTOCデータにおいて真の
欠陥部分とは異なるものとして識別されているTOCデ
ータに基づいて記録媒体100に記録されている秘匿情
報データを読出し再生するようになっている。
【0125】すなわち、再生手段38は、読み取った管
理情報が秘匿を行なわない情報データが記録された領域
を指示するものであると判断された場合は、該領域のデ
ータを秘匿を行なわないデータとして認識して再生処理
を行ない、また、再生手段38は、読み取った管理情報
が秘匿を行なう情報データが記録された領域を指示する
ものであると判断された場合は、該領域のデータを秘匿
を行なう情報データとして認識して、確認手段31によ
って許可確認が得られた場合にのみ、該情報データにつ
いて再生処理を行ない、また、再生手段38は、読み取
った管理情報が真のディフェクト領域を指示するもので
あると判断された場合は、該領域のデータについて再生
処理を行なわないようになっている。
【0126】また、図18の記録/再生装置では、指定
手段30は、秘匿を行なう旨の指定の解除(秘匿情報デ
ータの公開)をも行なうことができるように構成されて
いる。但し、秘匿を行なう旨の指定の解除は、例えば確
認手段31による許可確認が得られることを条件とし
て、指定手段30によってなされるようになっている。
換言すれば、例えば、秘匿を行なう旨の指定した本人の
みしか、指定の解除がなされないようになっている。
【0127】なお、図19の記録装置,図20の再生装
置において、メモリ手段32,UTOC記憶手段34,
UTOC記憶手段37には、図18に示したショックプ
ルーフメモリ5の一部を用いることができ、また、書込
手段33,UTOC書込手段35,UTOC読出手段3
6,再生手段38は、図18においてコントローラ部
(CPU)8,ショックプルーフメモリコントローラ6に
より実現できる。
【0128】このように、本発明の記録装置,記録方法
では、秘匿を行なわない情報データ(ATRACデータ)
を記録する場合は、UTOC領域に通常の情報データが
記録される領域の各トラックの位置を特定するTOCデ
ータを書き込んで通常の情報データトラック(ATRA
Cデータトラック)として認識させ、また、秘匿を行な
う情報データ(ATRACデータ)を記録する場合あるい
はディスク上に欠陥部分が含まれる場合は、UTOC領
域に秘匿を行なう情報データが記録される領域の各トラ
ックの位置を特定するTOCデータを、また、ディスク
上の欠陥部分の領域の各トラックの位置を特定するTO
Cデータを、これらのTOCデータがディフェクト領域
を指示するものであるように書込み、さらに、秘匿を行
なう情報データを記録する場合は上記TOCデータに、
秘匿を行なう情報データである旨の識別信号を付加して
UTOC領域に書込み、また、ディスク上の欠陥部分の
領域を記録する場合は上記TOCデータに真のディフェ
クト領域である旨の識別信号を付加してUTOC領域に
書込む。これにより、各TOCデータが、秘匿を行なわ
ない情報データに関するものであるのかディフェクト領
域に関するものであるのかを認識させ、また、ディフェ
クト領域として認識された場合、これが秘匿を行なう情
報データに関するものであるのか、真のディフェクト領
域に関するものであるのかを認識させることが可能とな
る。
【0129】また、上記のような記録管理がなされるこ
とにより、本発明の再生装置,再生方法では、記録媒体
のUTOC領域からTOCデータを読み込み、読み込ん
だTOCデータが秘匿を行なわない情報データが記録さ
れたトラックを指示するものであると判断された場合
は、再生処理を行ない、また、読み込んだTOCデータ
が秘匿を行なう情報データが記録されたトラックを指示
するものであると判断された場合、または、読み込んだ
TOCデータが真のディフェクト領域を指示するもので
あると判断された場合は、再生処理を行なわないように
することができる。但し、読み込んだTOCデータが秘
匿を行なう情報データが記録されたトラックを指示する
ものであると判断された場合において、確認手段31か
ら許可確認が得られたときには、再生処理を行なうこと
ができる。
【0130】すなわち、本発明では、ユーザは、データ
を秘匿するために、記録媒体100にデータを記録する
前に、あるいは、記録した後、UTOC領域に各トラッ
クの公開または非公開を指定する入力をそれぞれ行なう
ことができる。そして、この記録媒体100,例えばM
Dに対し、従来のMDプレーヤを用いて記録再生を行な
った場合は、公開されているデータが記録されている領
域に対しては通常の記録再生及び消去を行なうことがで
きるが、公開されていないデータが記録されている領域
に対しては記録再生および消去を行なうことができず、
公開されていないデータを保護することができる。
【0131】また、このMDに対し、本発明の記録/再
生装置を用いて記録,再生を行なう場合、例えば、トラ
ックを非公開にした当人は、確認手段31から例えばパ
スワードなどを入力することにより、公開されていない
にかかわらず全てのデータの記録,再生および消去を行
なうことができる。一方、トラックを非公開にした当人
以外は、確認手段31から正しいパスワードなどを入力
できないため、記録,再生および消去を行なうことがで
きない。また、トラックを非公開にした当人のみが、例
えば指定手段30と確認手段31とを用いて、非公開の
トラックの公開または非公開を改めて指定することがで
きる。
【0132】具体的には、本発明では、情報データを記
録したトラックの秘匿を行なうため、図7に示すUTO
C領域のセクタ0において、秘匿を行なう情報データを
記録したトラック(秘匿トラック)に関するアドレススロ
ットを、トラックナンバーポインタ(P−TNO)で指定
せずに、ディフェクトアドレスポインタP−DFAで指
定するか、またはリンクポインタLINK−Pによって
示される上記ディフェクトアドレススロットの続きのア
ドレススロットで指定し、かつそのポインタが指定した
アドレススロットのトラックモードバイト情報を、真の
(本当の)ディフェクト領域とは異なる状態にセットす
る。
【0133】例えば、このトラックモードバイト情報の
ビットd4を在来のミニディスクでは設定されない値、
すなわち“1”とすることにより、これを真のディフェ
クト領域から区別する。また、このとき、当該秘匿トラ
ックが複数のアドレススロットを使用している場合に
は、その各スロットに対し当該トラックの最後のスロッ
トならばd5,d6ビットを0,1とし、最後のスロッ
トでなければd5,d6ビットを1,1として設定す
る。
【0134】従って、図18の記録/再生装置において
も、ミニディスクのUTOC領域には、図13に示した
記録例とほぼ同様の記録がなされる。
【0135】このように、本発明の記録方法,再生方法
によれば、在来のミニディスク記録/再生装置では、秘
匿を行なわない情報データ以外の記録部分はディフェク
ト領域として認識され、保護されて、読み出し、および
上書きをすることができなくなる。これに対し、本発明
の記録/再生装置では、このディフェクトアドレスポイ
ンタP−DFA、またはリンクポインタLINK−Pに
よって示されるその続きのアドレススロットのトラック
モードバイトを読むことで、そのスロットが真のディフ
ェクト領域を指示するものであるのか、あるいは、秘匿
を行なう情報データが記録された保護された領域である
のかを判別でき、保護された領域であれば、許可確認が
得られる場合に限って、秘匿データの上書き,再生を行
なうことが可能になる。従って、他人が無断で秘匿デー
タを上書き,再生してしまうという事態を有効に防止で
きる。
【0136】図21は、トラック記録後(情報データを
記録後)のミニディスクに対しユーザが指定する任意の
トラックを、他人が再生できないよう秘匿する秘匿処理
の一例を示すフローチャートである。
【0137】秘匿処理では、まず、どのトラックを秘匿
するかの入力,すなわち秘匿するトラックのトラック番
号の指定を指定手段30により行なう(ステップS8
1)。秘匿するトラックのトラック番号として、例えば
Nが指定されると、次に、当該トラック(トラック番号
N)のトラックナンバーポインタ(P−TNON)をクリ
アする(ステップS82)。続いて、その秘匿対象のトラ
ックアドレススロット,すなわちP−TNONの指して
いたスロットを、ディフェクトアドレスポインタ(P−
DFA)またはディフェクトアドレススロットのリンク
ポインタLINK−Pで指定する(ステップS83)。さ
らに、このトラックアドレススロットのトラックモード
バイトを更新する(ステップS84)。すなわち、秘匿ト
ラックアドレススロットのトラックモードバイトd4を
1にする。また、このとき、当該秘匿トラックが複数の
アドレススロットを使用している場合には、その各スロ
ットに対し当該トラックの最後のスロットならばd5,
d6ビットを0,1とし、最後のスロットでなければd
5,d6ビットを1,1として設定する。このようにし
て、1トラック分の秘匿を終了する。
【0138】続いて、他に秘匿したいトラックがあるか
否かの確認を行なう。すなわち、秘匿したいトラックナ
ンバーを全て入力したか否かの確認を行なう(ステップ
S85)。この結果、他に秘匿したいトラックがあれ
ば、ステップS81乃至S84の処理を繰り返し行な
い、他に秘匿したいトラックがなくなれば、トラックの
トラック番号をリナンバリングする(ステップS86)。
例えば、5トラック中、2トラックが秘匿されたなら
ば、残った3つのトラックのアドレススロットをそれぞ
れ指示するように、すなわち、残った3つのトラックの
トラックナンバーが1,2,3となるようトラックナン
バーポインタP−TNO1,P−TNO2,P−TNO
3を書き換える。さらにFirstTNOを“1”に、
LastTNOを“3”に更新する。このようにして、
秘匿処理を完了する。このように秘匿処理のなされたデ
ィスクは、後述する公開処理が行なわれない限り、秘匿
されずに残ったトラック1,2,3しか再生することが
できない。
【0139】図22は、いくつかのトラックが秘匿処理
されたミニディスクに対し、ユーザが秘匿トラックを再
生できるよう公開する秘匿トラック公開処理の一例を示
すフローチャートである。
【0140】秘匿トラック公開処理では、まず、Las
tTNOの確認を行なう(ステップS91)。すなわち、
最終のトラック番号(トラックナンバー)を調べ、公開
(秘匿解除)されるトラックのトラックナンバーの初期値
を(最終トラックナンバー−1)とする。次に、ディフェ
クト領域のアドレススロット(P−DFAで示されたア
ドレススロット)及びそのリンクポインタLINK−P
が指すアドレススロットの中でトラックモードバイトの
d4が“1”のスロットを抽出する(ステップS92)。
d4が“1”のスロットを抽出できた場合は、そのアド
レススロットを新規のトラックナンバーポインタ(P−
TNO)で指定する(ステップS93)。例えば、通常の
トラック(秘匿のなされていないトラック)が3まである
とするとP−TNO4で指定し、すでにトラック4の公
開処理を行なったならばP−TNO5で指定する。続い
て、公開されたアドレススロットをディフェクトアドレ
スから外すよう、当該アドレススロットを指すディフェ
クトアドレスポインタP−DFA、またはディフェクト
アドレススロットのリンクポインタLINK−Pを更新
する(ステップS94)。さらに、抽出されたスロットの
トラックモードバイトのd4を“0”とし、d5,d6
の組み合わせが1,1の場合は、これを0,1に戻す。
なお、d5,d6の組み合わせが当初から0,1であっ
た場合、そのスロットのリンクポインタLINK−Pを
クリアする(ステップS95)。これにより、1トラック
分の公開処理を完了し、再びステップS92に戻り、さ
らに次のスロット(秘匿トラックアドレススロット)の抽
出を行なう。
【0141】このようにして、全ての秘匿アドレススロ
ット(トラックモードバイトのd4が“1”であるスロ
ット)の抽出が終了し、d4が“1”のスロットがなく
なると、秘匿トラックの公開により増加したトラック番
号(トラックナンバー)も含むようにラストトラックナン
バー(LastTNO)を更新してすべての秘匿トラック
の公開を完了する(ステップS96)。
【0142】このように、図18の装置では、秘匿トラ
ックについては、公開処理を行なわない限り、再生や上
書きがなされないよう、これを秘匿保護することができ
る。そして、秘匿したトラックは公開処理を行なうこと
により再生可能な通常の状態に戻すことができる。具体
的には、公開処理に条件を付けることなどにより、例え
ばパスワードを入力しそれと一致することなどを条件と
して、再生可能な状態に戻すことができる。
【0143】すなわち、全てのトラックに対し公開また
は非公開の選択を行なうことができ、公開されているデ
ータについては、これを記録,再生,消去することがで
きるが、公開されていないデータに対しては記録,再
生,消去を行なうことができず、記録データの秘匿がで
きる。通常のMDプレーヤは、秘匿を行なったデータは
ディフェクト領域として確認するため、誤って秘匿を行
なったデータを読み込むことがなく、また、新たにデー
タを上書きすることもない。このように、通常のMDと
互換性を有しつつ、かつ、他の信号データの記録,再生
を行なうことができる。
【0144】なお、図8,図18の記録/再生装置で
は、再生,記録の両方の機能が備わっているとしたが、
これを再生機能だけを備えた再生装置として構成するこ
ともでき、また、記録機能だけを備えた記録装置として
構成することもできる。すなわち、図8,図18の各装
置を再生機能のみを持つ再生装置,記録機能のみをもつ
記録装置というようにそれぞれ別個の装置として構成す
ることもできる。
【0145】ここで、再生機能のみをもつ再生装置とし
て構成する場合には、ATRAC部4,EFMエンコー
ダ/デコーダ部7は、少なくともデコーダの機能をもつ
ものであれば良く、また、デジタルオーディオインタフ
ェース20は、少なくともデジタルオーディオインタフ
ェース信号の送信出力機能をもつものであれば良い。
【0146】また、記録機能のみをもつ記録装置として
構成する場合には、ATRAC部4,EFMエンコーダ
/デコーダ部7は、少なくともエンコーダの機能をもつ
ものであれば良く、また、デジタルオーディオインタフ
ェース20は、少なくともデジタルオーディオインタフ
ェース信号の受信機能をもつものであれば良い。
【0147】また、上述の実施形態では、記録媒体10
0がミニディスクであるとしたが、ミニディスクに限ら
ず、任意の記録媒体に対して本発明を適用することもで
きる。
【0148】また、図21,図22の処理例では、トラ
ック記録がなされた後、すなわち情報データの記録がな
された後、記録のなされたトラック(情報データ)に対し
て秘匿を行なう旨の指定を行なっているが、トラック記
録がなされるに先立って、すなわち情報データの記録が
なされるに先立って、秘匿を行なう旨の指定を行なうこ
とも可能である。
【0149】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1,請求
項2,請求項3記載の発明によれば、標準データのみを
記録する記録媒体専用の記録/再生装置に、標準データ
のみならず特殊データをも記録可能な記録媒体がセット
されるときに、標準データのみを記録する記録媒体専用
の記録/再生装置にとって、特殊データが記録される領
域が隠され、特殊データが記録される領域が該記録/再
生装置から保護されるように、特殊データが記録される
領域を管理するようになっているので、標準(圧縮)デー
タ,特殊データを1つの記録媒体に記録する場合にも、
記録媒体内に標準(圧縮)データ,特殊データを混乱なく
共存させることができ、この記録媒体への標準(圧縮)デ
ータ,特殊データの記録,再生動作の管理を容易に行な
うことができる。
【0150】また、請求項4記載の発明によれば、特殊
データが記録される領域をディフェクト領域として指定
する場合に、該ディフェクト領域を、真の欠陥部分のデ
ィフェクト領域と識別可能に指定するので、特殊データ
が記録される領域をディフェクト領域として指定する場
合にも、これを真の欠陥部分の領域と区別させることが
できる。
【0151】また、請求項5,請求項6記載の発明によ
れば、記録媒体に標準データを記録する場合は、記録媒
体の管理領域に標準データが記録される領域を特定する
管理情報を、該管理情報が標準データ記録領域を指示す
るものであるように書き込み、また、標準データ以外の
特殊データを記録する場合あるいは記録媒体上に欠陥部
分が含まれる場合は、記録媒体の管理領域に特殊データ
が記録される領域を特定する管理情報を、また、記録媒
体上の欠陥部分の領域を特定する管理情報を、これらの
管理情報が記録媒体上のディフェクト領域を指示するも
のであるように管理領域に書込み、さらに、特殊データ
を記録する場合は、上記管理情報に特殊データである旨
の識別情報を付加して該管理情報を管理領域に書込み、
また、記録媒体上の欠陥部分の領域を記録する場合は、
上記管理情報に真のディフェクト領域である旨の識別情
報を付加して該管理情報を管理領域に書込むので、管理
領域に記録された各管理情報が、標準データに関するも
のであるのかディフェクト領域に関するものであるのか
を認識させ、また、ディフェクト領域として認識された
場合、これが特殊データに関するものであるのか、真の
ディフェクト領域に関するものであるのかを認識させる
ことが可能となる。
【0152】また、請求項7,請求項8記載の発明によ
れば、記録媒体の管理領域から管理情報を読み取り、読
み取った管理情報が標準データが記録された領域を指示
するものであると判断された場合は、該領域のデータを
標準データとして認識して標準データ用の再生処理を行
ない、読み取った管理情報が特殊データが記録された領
域を指示するものであると判断された場合は、該領域の
データを特殊データとして認識して特殊データ用の再生
処理を行ない、また、読み取った管理情報が真のディフ
ェクト領域を指示するものであると判断された場合は、
該領域のデータについて再生処理を行なわないので、1
つの記録媒体内に標準データと特殊データとが混在して
記録されている場合にも、この記録媒体から標準デー
タ,特殊データを正しく再生することができる。
【0153】また、請求項9,請求項10,請求項13
記載の発明によれば、記録媒体に情報データの記録を行
なう記録方法において、秘匿を行なう情報データを記録
する場合あるいは記録媒体上に欠陥部分が含まれる場合
は、記録媒体の管理領域に秘匿を行なう情報データが記
録される領域を特定する管理情報を、また、記録媒体上
の欠陥部分の領域を特定する管理情報を、これらの管理
情報が記録媒体上のディフェクト領域を指示するもので
あるように管理領域に書込み、さらに、秘匿を行なう情
報データを記録する場合は、上記管理情報に秘匿を行な
う情報データである旨の識別情報を付加して該管理情報
を管理領域に書込み、また、記録媒体上の欠陥部分の領
域を記録する場合は、上記管理情報に真のディフェクト
領域である旨の識別情報を付加して該管理情報を管理領
域に書込むので、特定の情報データを秘匿し、保護する
ことができる。
【0154】また、請求項11,請求項12,請求項1
4記載の発明によれば、記録媒体に記録されている情報
データを再生する再生方法において、記録媒体の管理領
域から管理情報を読み取り、読み取った管理情報が秘匿
を行なわない情報データが記録された領域を指示するも
のであると判断された場合は、該領域の情報データの再
生を行ない、読み取った管理情報が秘匿を行なうデータ
が記録された領域または真のディフェクト領域を指示す
るものであると判断された場合は、該領域のデータを秘
匿し、該領域のデータについて再生処理を行なわないの
で、特定の情報データを秘匿し、保護することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】在来の一般的な記録/再生装置の構成例を示す
図である。
【図2】ATRAC部のエンコーダの処理を説明するた
めの図である。
【図3】サウンドグループを説明するための図である。
【図4】ATRAC部のデコーダの処理を説明するため
の図である。
【図5】記録可能MDのデータ構造を説明するための図
である。
【図6】記録可能MDの構成例を示す図である。
【図7】UTOC領域のセクタ0のフォーマットを示す
図である。
【図8】本発明に係る記録/再生装置の構成例を示す図
である。
【図9】本発明に係る記録/再生装置において特殊デー
タを記録媒体(ミニディスク)に記録するための構成例を
示す図である。
【図10】本発明に係る記録/再生装置において、記録
媒体に記録されている特殊データを再生するための構成
例を示す図である。
【図11】ショックプルーフメモリの構成例を示す図で
ある。
【図12】トラックモードバイトのd4,d5,d6の
各ビットの扱いを説明するための図である。
【図13】ミニディスクのUTOC領域の記録例を示す
図である。
【図14】本発明の記録媒体管理方法,記録/再生装置
を適用したミニディスク記録再生装置の具体例を示す図
である。
【図15】本発明の記録再生装置によるTOCデータの
書き換え処理の処理流れを示すフローチャートである。
【図16】本発明の記録再生装置によるイニシャル処理
の処理流れを示すフローチャートである。
【図17】本発明の記録再生装置による再生処理の処理
流れを示すフローチャートである。
【図18】本発明に係る記録/再生装置の他の構成例を
示す図である。
【図19】図18の記録/再生装置において、情報デー
タ(秘匿を行なわない情報データあるいは秘匿を行なう
情報データ)を記録媒体に記録するための構成例を示す
図である。
【図20】図20は図18の記録/再生装置において、
記録媒体に記録されている情報データを再生するための
構成例を示す図である。
【図21】図18の記録/再生装置における秘匿する秘
匿処理の一例を示すフローチャートである。
【図22】図18の記録/再生装置における秘匿トラッ
ク公開処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 A/D変換器 3 D/A変換器 4 ATRAC部(データ圧縮手段) 5 ショックプルーフメモリ 6 ショックプルーフメモリコントロー
ラ 7 EFMエンコーダ/デコーダ部 8 コントローラ部 9 特殊データインタフェース手段(特
殊データ取込手段) 10 切替部 20 デジタルオーディオインタフェース
(DAI) 30 指定手段 31 確認手段 32 メモリ手段 33 書込手段 34 UTOC記憶手段 35 UTOC書込手段 36 UTOC読出手段 37 UTOC記憶手段 38 再生手段 100 記録媒体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準データのみを記録する記録媒体専用
    の記録/再生装置に、標準データのみならず特殊データ
    をも記録可能な記録媒体がセットされるときに、標準デ
    ータのみを記録する記録媒体専用の記録/再生装置にと
    って、特殊データが記録される領域が隠され、特殊デー
    タが記録される領域が該記録/再生装置から保護される
    ように、特殊データが記録される領域を管理するように
    なっていることを特徴とする記録媒体管理方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体に、標準データの他に、さら
    に、標準データ以外の特殊データをも記録可能であっ
    て、特殊データを記録する場合には、標準データ用の管
    理情報が記録される記録媒体の管理領域に、標準データ
    用の管理情報とは異質の形態で、特殊データ用の管理情
    報を記録させるようになっていることを特徴とする記録
    媒体管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の記録媒体
    管理方法において、標準データ用の管理情報が記録され
    る記録媒体の管理領域に、特殊データが記録される領域
    をディフェクト領域として指定可能になっていることを
    特徴とする記録媒体管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の記録媒体管理方法におい
    て、特殊データが記録される領域をディフェクト領域と
    して指定する場合に、該ディフェクト領域を、真の欠陥
    部分のディフェクト領域と識別可能に指定することを特
    徴とする記録媒体管理方法。
  5. 【請求項5】 記録媒体に、標準データの他に、さら
    に、標準データ以外の特殊データをも記録可能な記録装
    置であって、標準データを記録する場合は、記録媒体の
    管理領域に標準データが記録される領域を特定する管理
    情報を、該管理情報が標準データ記録領域を指定するも
    のであるように書き込み、また、標準データ以外の特殊
    データを記録する場合あるいは記録媒体上に欠陥部分が
    含まれる場合は、記録媒体の管理領域に特殊データが記
    録される領域を特定する管理情報を、また、記録媒体上
    の欠陥部分の領域を特定する管理情報を、これらの管理
    情報が記録媒体上のディフェクト領域を指示するもので
    あるように管理領域に書込む書込手段を備え、該書込手
    段は、さらに、特殊データを記録する場合は、上記管理
    情報に特殊データである旨の識別情報を付加して該管理
    情報を管理領域に書込み、また、記録媒体上の欠陥部分
    の領域を記録する場合は、上記管理情報に真のディフェ
    クト領域である旨の識別情報を付加して該管理情報を管
    理領域に書込むことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体に、標準データの他に、さら
    に、標準データ以外の特殊データをも記録可能な記録方
    法であって、標準データを記録する場合は、記録媒体の
    管理領域に標準データが記録される領域を特定する管理
    情報を、該管理情報が標準データ記録領域を指示するも
    のであるように書き込み、また、標準データ以外の特殊
    データを記録する場合あるいは記録媒体上に欠陥部分が
    含まれる場合は、記録媒体の管理領域に特殊データが記
    録される領域を特定する管理情報を、また、記録媒体上
    の欠陥部分の領域を特定する管理情報を、これらの管理
    情報が記録媒体上のディフェクト領域を指示するもので
    あるように管理領域に書込み、さらに、特殊データを記
    録する場合は、上記管理情報に特殊データである旨の識
    別情報を付加して該管理情報を管理領域に書込み、ま
    た、記録媒体上の欠陥部分の領域を記録する場合は、上
    記管理情報に真のディフェクト領域である旨の識別情報
    を付加して該管理情報を管理領域に書込むことを特徴と
    する記録方法。
  7. 【請求項7】 標準データの他に、さらに、標準データ
    以外の特殊データが記録されている記録媒体を再生する
    再生装置であって、記録媒体の管理領域から管理情報を
    読み取る管理情報読取手段と、読み取った管理情報が標
    準データが記録された領域を指示するものであると判断
    された場合は、該領域のデータを標準データとして認識
    して標準データ用の再生処理を行ない、読み取った管理
    情報が特殊データが記録された領域を指示するものであ
    ると判断された場合は、該領域のデータを特殊データと
    して認識して特殊データ用の再生処理を行なう再生手段
    とを有し、該再生手段は、読み取った管理情報が真のデ
    ィフェクト領域を指示するものであると判断された場合
    は、該領域のデータについて再生処理を行なわないこと
    を特徴とする再生装置。
  8. 【請求項8】 標準データの他に、さらに、標準データ
    以外の特殊データが記録されている記録媒体を再生する
    再生方法であって、記録媒体の管理領域から管理情報を
    読み取り、読み取った管理情報が標準データが記録され
    た領域を指示するものであると判断された場合は、該領
    域のデータを標準データとして認識して標準データ用の
    再生処理を行ない、読み取った管理情報が特殊データが
    記録された領域を指示するものであると判断された場合
    は、該領域のデータを特殊データとして認識して特殊デ
    ータ用の再生処理を行ない、また、読み取った管理情報
    が真のディフェクト領域を指示するものであると判断さ
    れた場合は、該領域のデータについて再生処理を行なわ
    ないことを特徴とする再生方法。
  9. 【請求項9】 記録媒体に情報データの記録を行なう記
    録方法において、秘匿を行なう情報データを記録する場
    合あるいは記録媒体上に欠陥部分が含まれる場合は、記
    録媒体の管理領域に秘匿を行なう情報データが記録され
    る領域を特定する管理情報を、また、記録媒体上の欠陥
    部分の領域を特定する管理情報を、これらの管理情報が
    記録媒体上のディフェクト領域を指示するものであるよ
    うに管理領域に書込み、さらに、秘匿を行なう情報デー
    タを記録する場合は、上記管理情報に秘匿を行なう情報
    データである旨の識別情報を付加して該管理情報を管理
    領域に書込み、また、記録媒体上の欠陥部分の領域を記
    録する場合は、上記管理情報に真のディフェクト領域で
    ある旨の識別情報を付加して該管理情報を管理領域に書
    込むことを特徴とする記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の記録方法において、秘
    匿を行なう情報データが記録された領域については、記
    録,再生,消去が禁止されることを特徴とする記録方
    法。
  11. 【請求項11】 記録媒体に記録されている情報データ
    を再生する再生方法において、記録媒体の管理領域から
    管理情報を読み取り、読み取った管理情報が秘匿を行な
    わない情報データが記録された領域を指示するものであ
    ると判断された場合は、該領域の情報データの再生を行
    ない、読み取った管理情報が秘匿を行なうデータが記録
    された領域または真のディフェクト領域を指示するもの
    であると判断された場合は、該領域のデータを秘匿し、
    該領域のデータについて再生処理を行なわないことを特
    徴とする再生方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の再生方法において、
    記録媒体の管理領域から管理情報を読み取り、読み取っ
    た管理情報が秘匿を行なうデータが記録された領域であ
    る場合には、許可確認が得られた場合に限って、該領域
    のデータについて再生処理を行なうことを特徴とする再
    生方法。
  13. 【請求項13】 記録媒体に情報データの記録を行なう
    記録装置において、記録される情報データに対して、秘
    匿を行なうか否かを指定する指定手段と、指定手段から
    秘匿を行なわない情報データを記録する旨の指示がある
    場合は、記録媒体の管理領域に秘匿を行なわない情報デ
    ータが記録される領域を特定する管理情報を、該管理情
    報が秘匿を行なわない情報データの記録領域を指定する
    ものであるように書き込み、また、前記指定手段から秘
    匿を行なう情報データを記録する旨の指示がある場合あ
    るいは記録媒体上に欠陥部分が含まれる場合は、記録媒
    体の管理領域に秘匿を行なう情報データが記録される領
    域を特定する管理情報を、また、記録媒体上の欠陥部分
    の領域を特定する管理情報を、これらの管理情報が記録
    媒体上のディフェクト領域を指示するものであるように
    管理領域に書込む書込手段を備え、該書込手段は、さら
    に、秘匿を行なう情報データを記録する場合は、上記管
    理情報に秘匿を行なう情報データである旨の識別情報を
    付加して該管理情報を管理領域に書込み、また、記録媒
    体上の欠陥部分の領域を記録する場合は、上記管理情報
    に真のディフェクト領域である旨の識別情報を付加して
    該管理情報を管理領域に書込むことを特徴とする記録装
    置。
  14. 【請求項14】 記録媒体に記録されている情報データ
    を再生する再生装置において、記録媒体の管理領域から
    管理情報を読み取る管理情報読取手段と、記録媒体に記
    録されている情報データの再生を行なう再生手段と、秘
    匿を行なう情報データを再生するための許可確認を行な
    う確認手段とを有し、前記再生手段は、読み取った管理
    情報が秘匿を行なわない情報データが記録された領域を
    指示するものであると判断された場合は、該領域のデー
    タを秘匿を行なわないデータとして認識して再生処理を
    行ない、また、前記再生手段は、読み取った管理情報が
    秘匿を行なう情報データが記録された領域を指示するも
    のであると判断された場合は、該領域のデータを秘匿を
    行なう情報データとして認識して、前記確認手段によっ
    て許可確認が得られた場合にのみ、該情報データについ
    て再生処理を行ない、また、前記再生手段は、読み取っ
    た管理情報が真のディフェクト領域を指示するものであ
    ると判断された場合は、該領域のデータについて再生処
    理を行なわないことを特徴とする再生装置。
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