JPH09138507A - 感光性樹脂版材 - Google Patents

感光性樹脂版材

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JPH09138507A
JPH09138507A JP29532895A JP29532895A JPH09138507A JP H09138507 A JPH09138507 A JP H09138507A JP 29532895 A JP29532895 A JP 29532895A JP 29532895 A JP29532895 A JP 29532895A JP H09138507 A JPH09138507 A JP H09138507A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate
photosensitive resin
thickness
printing
printing original
Prior art date
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Pending
Application number
JP29532895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Umetani
幸平 梅谷
Yuji Taguchi
裕二 田口
Hajime Koda
元 幸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷原版の「折れ」がなく、一方、版曲げがき
れいに折れて、印刷機との咬込みはずれのない感光性樹
脂版を得ること。 【解決手段】少なくとも支持体および感光性樹脂層を有
する感光性樹脂版であって、前記支持体が、抗張力20
kg/mm2 以上45kg/mm2 以下、伸び率10%
以上、厚さ0.05〜0.13mmの鉄板であることを
特徴とする感光性樹脂版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は改良された超極薄ス
チールフォイルを支持体として使用した感光性樹脂版材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超極薄スチールフォイルを使用し
た感光性樹脂凸版材は、普通の鉄板を使用した感光性樹
脂凸版材に比べ、カービング機による曲げぐせをつける
必要もなく、はさみ、NTカッター程度で断裁でき、重
い版胴を版替えごとに取りはずし、取付をしなくて良い
点を目的として考察されたものである(特開昭62−5
6967号公報)。しかるにこの考察による鉄板すなわ
ち、引張強度55Kg/mm2 以上、伸び率10%以
下、厚さ0.03〜0.12mmの鉄板を支持体とした
活版印刷用感光性樹脂凸版材に使用される極薄スチール
フォイルの特性では「伸び」が小さく、かつ「曲げ特
性」が厚さの1倍径までしか曲げられないため、感光性
樹脂凸版材を製版した後の印刷原版に「折れ」が生じや
すく、この折れた部分が画像のゆがみや、インキの底づ
きのトラブルを引き起す原因となっていた。
【0003】また、「曲げ特性」が厚さの1倍径までし
か曲げられない物性のため、製版後の印刷原版を通常の
印刷機の版胴に装着しようとすると、咬込み部が充分に
折り曲げられていないため、万力による装着をしようと
すると、咬込みが不充分ではずれやすく、その部分がイ
ンキの底づきというトラブルを引き起す原因となってい
た。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従
来技術の欠点に鑑み開発されたもので、その目的は、極
薄スチールフォイル使用の感光性樹脂凸版材の特長を維
持しつつ、従来技術の欠点である製版した後の印刷原版
の「折れ」やすさを解消し、かつ通常の印刷機の版胴に
装着する際に、咬込み部を必要充分に折り曲げ、万力に
よる装着時においても咬込みがはずれることなくインキ
の底付きを解決した感光性樹脂版を提供することを課題
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するため種々鋭意、研究、検討した結果、遂に本
発明を完成するに到った。即ち本発明は、少なくとも支
持体および感光性樹脂層を有する感光性樹脂版材であっ
て、前記支持体が、抗張力20kg/mm2 以上45k
g/mm2 以下、伸び率10%以上、厚さ0.05〜
0.13mmの鉄板であることを特徴とする感光性樹脂
版材である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明においては、伸び率が10
%を越えているため、従来公知の伸び率10%以下の鉄
板の支持体に比べ、製版した後の印刷原版の支持体の鉄
板が鈍角的に「曲り」やすい性質はあるが鋭角的な「折
れ」が生じにくい。さらに、伸び率を20%以上にする
ことにより、さらに「折れ」が生じにくくなり、本発明
の目的を満たすことができるので好ましい。
【0007】なお従来法である支持体である鉄板の抗張
力が50Kg以上で伸び率が10%以下である場合に
は、製版した後の印刷原版に「折れ」が生じやすく、か
つ、通常の印刷機の版胴に装着する際に、万力による装
着をすると咬え部がはずれやすく、印刷上のトラブルが
起きやすくなるので好ましくない。また抗張力が50k
g/mm2 以下、伸び率10%超でも厚さが0.05m
m未満であると、製版した後の印刷原版が曲りやすく実
用性に劣り、また厚さが0.13mmを超えると剛性が
強くなりすぎて、版胴への装着性に問題があるため、い
ずれも本願発明の目的は達成できない。しかして、本発
明によれば、従来不可能であった製版した後の印刷原版
の取扱い時の「折れ」トラブル及び通常の印刷機の版胴
への十分な装着性を解決し、極薄スチールフォイル使用
版の広範囲の実用化を可能とした所に大きな意義があ
る。
【0008】本発明で使用される感光性樹脂層として
は、各種の基体ポリマーに光重合成分と光増感剤、熱安
定剤、可塑剤などを配合した凸版印刷用樹脂及びフレキ
ソ印刷用樹脂並びに凹版印刷用樹脂等が用いられる。基
本ポリマーとしてはアルコール可溶性又は水可溶性ポリ
アミド、ポリビニルアルコールSBRなど一般的な感光
性樹脂の基体ポリマーが挙げられる。光重合成分として
は、分子中にエチレン性不飽和結合を持つもので基本ポ
リマーと相溶あるいは均一混合できるもの又は相溶性の
悪いものあるいは均一混合できないものなどが目的によ
り選別して使用可能である。
【0009】前記光増感剤としては、ベンゾフェノン
系、ベンジル系、ベンジルアルキルケータール系など従
来公知の全ての増感剤が使用可能である。その他、熱安
定剤、可塑剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、染料など従
来公知の添加剤を含有することができる。
【0010】感光性樹脂の厚さは凸版印刷用には0.2
mm以上200mm以下が好ましい。0.2mm未満の
場合には版面凸部(画像部)と凹部(非画像部)との高
低差が小さいことから、インキが凹部にも付着して底付
の原因となりやすい。また200mmをこえると樹脂の
カールをおこしやすいが、用途により厚くすることもで
きる。また凹版印刷用には感光性樹脂の厚さは0.02
mm以上1.00mm以下が好ましく、フレキソ印刷用
には0.40mm以上8.0mm以下が好ましい。従っ
て、樹脂の厚みは用途に応じて設定される。
【0011】本発明で用いられる支持体は、焼鈍した鉄
を原材料とする鉄板であり、平滑性及び厚み精度など印
刷材として要求特性の満足する薄手の圧延鋼板が好適で
ある。一般に入手可能なものとしては例えば東洋鋼鈑
(株)の「スチールフォイル」および新日本製鐵(株)
の「スチールフォイル」などがある。なお、支持体表面
は防錆処理のため「メッキ」あるいは化学処理したもの
が好ましいが、特に限定されるものではない。また支持
体表面処理は従来公知の方法で行なうことができる。
【0012】本発明において、感光性樹脂層と支持体と
の間に、エポキシ系、イソシアネート系、ポリエステル
系、ポリウレタン系などの強固な接着層を単層あるいは
複層で用いることができる。さらにはこの複層の一部に
クッション層も用いることができる。
【0013】感光性樹脂層上には、ネガフィルムとの密
着性を向上させるポリビニルアルコール、ビドロキシエ
チルセルロースなどの公知のスリップコート層を装着す
ることが可能であり、さらにこの上に表面保護用として
適当なカバーフィルムを装着することも可能である。こ
のようなフイルムとしては各種公知のフイルムが使用可
能であるが、中でもポリエステルフイルムが好ましい。
またこれらのフイルム表面がマット化されていることも
可能である。
【0014】このようにして得られる本発明の感光性樹
脂版材は通常の霧光、現像工程を経る製品によって容易
に印刷原版にすることができる。
【0015】
【実施例】以下実施例を用いて、本発明を具体的に説明
する。 実施例1、比較例1 抗張力29kg/mm2 、伸び率35%で厚さ0.10
mmのクロムメッキ鋼板(A)、抗張力84kg/mm
2 、伸び率1%、厚さ0.10mmの圧延鋼板(B)、
抗張力65kg/mm2 、引張強度65kg/mm2
伸び率1%厚さ0.08mmのクロムメッキ鋼板
(C)、抗張力34kg/mm2 、伸び率25% 、厚
さ0.08mmのクロムメッキ鋼板(D)、引張強度4
3kg/mm2、伸 び率28%で厚さ0.20mmの
クロムメッキ鋼板(E)のそれぞれにポリエステル/イ
ソシアネート系接着剤を乾燥厚みが0.02mmとなる
ように塗布し、150℃の熱風オーブンに3分間入れて
キュアを行い、接着層を設けた5種類(A〜E)の支持
体を作成した。
【0016】前記得られた支持体にそれぞれ、東洋紡績
(株)製感光性厚膜フイルムTF25Eのベース側をは
がしたものと密着させ、100℃加熱ローラー間を通し
て熱圧着し、感光性樹脂版(A〜E)を得た。これらの
版材上に、一般的な文字・パターンの入ったネガフイル
ムを用いて、A−2サイズの版を日本電子精機(株)製
版機を用いて製版して印刷用原版を得た。このようにし
て製版した印刷用原版を版曲げ機により版曲げ後、通常
の宮腰印刷機械(株)製のビジネスフォーム印刷機の版
胴に万力を用いて装着して印刷した。その結果を表1に
示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】表1より明らかなように、本発明に該当
する支持体A、Dを使った印刷版は印刷原版の「折れ」
がなく、かつ、版曲げがきれいに折れており、万力によ
る咬込みもはずれがなく、インキのよごれもないことが
判る。また本発明感光性樹脂版は、印刷原版にした時の
取扱いによる「折れ」が入りにくく、一方、版曲げによ
り「180°密着曲げ」まできれいに折れるので、万力
による咬込みはずれをなくすことができる。かつ、極薄
スチールフォイル使用による版の断裁をカッターやはさ
みで簡単にできるなどの効果を有するものであり、産業
界に寄与すること大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも支持体および感光性樹脂層を有
    する感光性樹脂版材であって、前記支持体が、抗張力2
    0kg/mm2 以上45kg/mm2 以下、伸び率10
    %以上、厚さ0.05〜0.13mmの鉄板であること
    を特徴とする感光性樹脂版材。
JP29532895A 1995-11-14 1995-11-14 感光性樹脂版材 Pending JPH09138507A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29532895A JPH09138507A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 感光性樹脂版材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29532895A JPH09138507A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 感光性樹脂版材

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JPH09138507A true JPH09138507A (ja) 1997-05-27

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JP29532895A Pending JPH09138507A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 感光性樹脂版材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507778A (ja) * 2000-08-18 2004-03-11 ビーエーエスエフ ドルクズュステーメ、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング 可撓性金属支持体上の有機現像可能な光重合性フレキソ印刷素子の製造方法
JP2011513095A (ja) * 2008-02-26 2011-04-28 ナップ システムズ インコーポレーテッド 改良されたフレキソクッション材

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507778A (ja) * 2000-08-18 2004-03-11 ビーエーエスエフ ドルクズュステーメ、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング 可撓性金属支持体上の有機現像可能な光重合性フレキソ印刷素子の製造方法
JP4799802B2 (ja) * 2000-08-18 2011-10-26 フリント、グループ、ジャーマニー、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング 可撓性金属支持体上の有機現像可能な光重合性フレキソ印刷素子の製造方法
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