JP3153904B2 - 着色帯を有する合わせガラス用中間膜の製造方法 - Google Patents

着色帯を有する合わせガラス用中間膜の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、塗布外観が均一な、着色画像を有する合わ
せガラス用中間膜の製造方法に関する。さらに詳しく
は、中間膜に塗布するための塗布ロールと搬送用ロール
との間隔に傾斜を付け、塗布ラインを直線的に、かつ塗
布ムラなく塗布液を均一に塗布でき、製品としての外観
を良好にする合わせガラス用中間膜の製造方法に関す
る。
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ポリビニルブチラール(以下、PVBという)に可塑剤
を配合して柔軟性を持たせたいわゆる可塑化PVBよりな
るシートは、ガラス板との接着性が良好で、強靭、かつ
透明性に優れているため、それを中間膜として用いた合
わせガラスは、自動車用のフロントガラスや建物の窓ガ
ラスなどに多用されている。 この様な用途に使用される合わせガラスの一部または
全面に、透明な遮光性の着色帯を施せば、自動車のフロ
ントガラスにおいては防眩効果が向上し、また、ショー
ウインドガラス等においては、展示物の褪色防止効果が
期待されるため、従来より着色帯を有する合わせガラス
の製造方法が種々検討され、提案されている。着色帯を
有する合わせガラスを製造する従来の技術は、ガラスに
着色帯を施す方法と、中間膜に着色帯を施す方法とに大
別されるが、ガラスに着色帯を印刷し、焼成してガラス
化する前者の方法は、着色帯の品質が劣り、焼成炉等の
特別な装置が必要である上、量産性が悪いという欠点を
有する。 上記の欠点を回避した方法として、中間膜に着色帯を
施す方法が検討され、可塑化PVBシートに転写方式によ
り着色帯を施す方法が提案されている。例えば、特公昭
50−38152号公報、同56−45777号公報には、転写ベース
シート上に印刷画像層を設けた転写紙を可塑化PVBシー
トと重ね合わせ、加熱加圧して印刷画像層を可塑化PVB
シートに転写させる方法が記載されている。しかしなが
ら、この方法は、加熱加圧方式を採用しているため、工
程が複雑で、加熱に伴う中間膜の性能低下の問題もあ
り、かつコスト面でも割高になり、満足できる方法では
なかった。 また、特願昭63−281976号には、可塑化PVBシート表
面の微細な凹凸のエンボス形状の破壊を防止するため、
可塑化PVBシート表面に揮発性のポリビニルブチラール
溶解性溶剤を塗布して低温下で転写する方法が記載され
ている。しかしながら、この方法においても、揮発性の
PVB溶解性溶剤を塗布する際に、塗布液の広がりを生
じ、塗布ラインが乱れるなどの問題があった。 本発明は、従来の技術における上記のような問題点に
鑑みてなされたものである。 したがって、本発明の目的は、塗布ラインを直線的
に、かつ塗布ムラなく、塗布液を均一に綺麗に塗布で
き、製品としての外観が良好な合わせガラス用中間膜の
製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段および作用】
本発明者等は、上記従来技術の問題点を解決した、転
写方式による着色帯を有する合わせガラス用中間膜の製
造方法を開発すべく、鋭意研究した結果、中間膜に前記
PVB溶解性溶剤を塗布するための塗布ロールと搬送用ロ
ールとの間隔に傾斜をつけておけば、塗布ラインを直線
的に、かつ塗布ムラなく、均一に綺麗に塗布でき、製品
としての外観を良好にできることを見出だし、本発明を
完成するに至った。 本発明は、ベースシート上にPVBをバインダーとし、
染料および/または顔料を着色剤とするインキで画像層
を形成した転写紙の、該画像層を可塑化PVBシート表面
に転写して、幅方向の片側に着色帯を有する合わせガラ
ス用中間膜を製造する方法であって、 a)転写紙の画像層を転写する可塑化PVBシートの表面
の片側に揮発性のPVB溶解性溶剤よりなる塗布液を10〜2
0℃の条件下で塗布する第1工程、 b)溶剤塗布後、直ちに上記塗布液塗布面に転写紙の画
像層を重ね合わせて40℃以下の温度条件下で加圧する第
2工程、 c)次いで転写紙のベースシートを剥離し、前記PVB溶
解性溶剤を揮散、除去する第3工程、 の各工程よりなり、該第1工程において、可塑化PVBシ
ートを、一方の側から他方の側に垂直方向に軸芯が傾斜
するように配置された塗布ロールと、該塗布ロールの下
方に、それと対向して水平に配置されたシート搬送ロー
ルとよりなる一対のロール間を水平方向に通過させ、塗
布液搬送用ロールによって供給された塗布液を保持する
塗布ロールにより、可塑化PVBシートの表面の片側に塗
布液を塗布することを特徴とする。 以下、本発明について詳記する。 第1図は、本発明を実施するための装置の概略図、第
2図および第3図は、第1図における塗布ロールとシー
ト搬送ロールとの関係を示す正面図および斜視図であ
る。図において、1は可塑化PVBシート、2は塗布ロー
ル、3はシート搬送ロールである。塗布ロール2は、第
2図および第3図に示すように、一方の側にグラビア版
が形成されたグラビア胴8になっており、シート搬送ロ
ール3に対して、その軸芯がグラビア胴側から他方側に
向かって、次第に離間するように、垂直方向に傾斜して
対向配設されている。また、5は塗布液搬送ロールであ
って、塗布液パン6に貯留されている揮発性のPVB溶解
性溶剤を担持して搬送し、塗布ロール2の表面に供給す
る。 本発明の第1工程において、可塑化PVBシート1を塗
布ロール2およびシート搬送ロール3の間を水平方向に
通過させ、それによって、塗布ロールのグラビア胴8上
に供給された揮発性PVB溶解性溶剤が可塑化PVBシートの
表面の片側に塗布される。 その際、塗布ロール2は、上記のようにシート搬送ロ
ール3に対して、その軸芯が垂直方向に傾斜した状態で
対向して設けられているため、塗布液がグラビア胴の外
側へはみ出すことなく、塗布ラインが直線状となり、外
観の向上をはかることが可能になる。 本発明においては、塗布液搬送ロールより、塗布ロー
ルの全面に溶剤を塗布する場合には、塗布ロール2に
は、塗布ロールのグラビア胴部以外の過剰塗布液を除去
し、塗布液の広がりを防ぐために、液掻きブレード4を
グラビア版が形成されていない領域に当接させるように
設けることができる。 また、塗布ロールは、その軸芯の傾斜が調節可能に配
設されているのが好ましく、その傾斜調整角αは、tan
αの値が大きすぎると、可塑化PVBシートの搬送が不安
定になり、小さすぎると可塑化PVBシートの搬送が不可
能になり、支障をきたすため、tanαは、5×10-5〜1
×10-4、好ましくは、tanα=7.5×10-5程度にする。 上記第1工程における塗布温度は、10〜20℃の範囲で
あることが必要である。塗布温度が10℃以下では可塑化
PVBシートが硬くなり、表面への均一な濡れが行えず、
また20℃を越えると、可塑化PVBシートが塗布ロールに
巻き付き、シートの流れを妨げる。 また、塗布液の塗布量は、可塑化PVBシートの厚さに
応じて、塗布ロールとシート搬送ロールの間隔を調整す
ることによって適宜設定することができる。 第2工程において、第1工程で可塑化PVBシートに溶
剤を塗布した後、直ちに、この溶剤塗布面に転写紙9の
着色画像層を重ね合わせ、加圧転写部において、40℃以
下の温度条件で一対の加圧ロール7、7を通過させるこ
とによって加圧転写する。 その際、転写時の温度を40℃よりも高くすると、可塑
化PVBシート表面に形成されている微細な凹凸のエンボ
ス形状を破壊するので、40℃以下にすることが必要であ
る。好ましい温度範囲は10〜30℃、より好ましくは15〜
35℃である。転写時の加圧条件は、特に限定されない
が、転写紙と可塑化PVBシートとを密着させることがで
き、上記の転写温度条件において、可塑化PVBシート表
面のエンボス形状が破壊されない範囲から適宜選択すれ
ばよい。好適な転写時の加圧条件は、2〜6kg/cm2の範
囲であり、さらに好ましくは3〜5kg/cm2の範囲であ
る。 第3工程において、転写を終えた可塑化PVBシートよ
り、転写前に塗布したPVB溶解性溶剤を揮散させて除去
する。PVB溶解性溶剤を十分に揮散・除去しておかない
と、可塑化PVBシートが粘着性を有し、取り扱いが困難
な上、これを中間膜として合わせガラスを製造する際
に、ガラス板と中間膜との間で発泡が生じたり、介在す
る空気の脱気が不十分となり、満足な合わせガラスを得
ることができない。 上記溶剤を十分に揮散・除去するには、特別の方法を
用いる必要はなく、通常の乾燥手段によればよい。例え
ば、130℃以下、好ましくは100℃以下に設定された乾燥
機の中で蒸発させればよい。乾燥時の温度が100℃を超
えると、可塑化PVBシートに収縮、反り等が生じる恐れ
があり、130℃を超えると、その傾向が顕著になるの
で、上記の範囲に設定するのが好ましい。 次ぎに、本発明において使用する各材料について説明
する。 本発明に用いる可塑化PVBシートは、一般に合わせガ
ラス用中間膜として用いられるものであれば、特に限定
されるものではない。この様な中間膜としては、ブチラ
ール化度が60〜75モル%、平均重合度が800〜3000であ
るPVB100重量部に対して、ジエチルフタレート、トリク
レジルフォスフェート、ジ−n−ヘキシルアジペート、
トリエチレングリコール・ジ(2−エチルブチレート)
等の可塑剤が20〜50重量部配合された可塑化PVBを原料
とし、常法、例えば、型押し法、カレンダーロール法等
の製膜方法により製造された、厚さ約200〜1000μmの
ものをあげることができる。 この様な中間膜には、ガラスとの圧着時の空気の除去
を容易にするため、平均約20〜30μmの微細な凹凸のエ
ンボス形状が施されている。 本発明において使用する上記揮発性のPVB溶解性溶剤
は、PVBを溶解することができ、かつ可塑化PVBシートを
変質・変形させることのない温度、例えば、130℃以
下、好ましくは100℃以下の温度条件で揮散させ、除去
することができるものであれば、特に限定されない。 上記揮発性のPVB溶解性溶剤としては、単一の溶解性
溶剤、溶解性溶剤を複数混合した混合溶剤を用いること
ができ、さらには単一の溶解性溶剤または混合溶剤に、
溶解性の低い溶剤を混合した調合溶剤も用いることがで
きる。 溶解性溶剤としては、メチルアルコール、エチルアル
コール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ペンチル
アルコール、tert−ペンチルアルコール、アミルアルコ
ール、イソアミルアルコール、sec−アミルアルコー
ル、tert−アミルアルコール、ジエチルカルビノール、
ヘキシルアルコール、メチルアミルアルコール、エチル
ブチルアルコール、シクロヘキサノール、メチルシクロ
ヘキサノール、トリメチルシクロヘキサノール、ベンジ
ルアルコール、メチルフェニルアルコール等のアルコー
ル類;メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、ジ
エチルケトン、メチルブチルケトン、エチルブチルケト
ン、2−メチル−4−ペンタノン、2−エチル−4−ペ
ンタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、シクロヘ
キサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトン、アセト
フェノン、アセチルアセトン等のケトン類;イソプロピ
ルエーテル、エチルブチルエーテル、ブチルエーテル、
アミルエーテル、ジオキサン、ジメチルジオキサン、ト
リオキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン
等のエーテル類をあげることができる。 また、溶解性の低い溶剤としては、ヘキサン、イソヘ
キサン、メチルペンタン、ヘプタン、イソヘプタン、オ
クタン、イソオクタン、ノナン、デカン、シクロペンタ
ン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、アミル
ベンゼン、ジアミルベンゼン、アミルトルエン、ジフェ
ニルエタン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、トリ
エチルベンゼン、クメン等の炭化水素類;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、プロピ
オン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロ
ピル、プロピオン酸イソプロピル等のエステル類をあげ
ることができる。 本発明において用いる揮発性のPVB溶解性溶剤として
は、上記溶解性溶剤と溶解性の低い溶剤、または溶解性
溶剤同士を組み合わせたものが好ましい。組み合わせの
例としては、メチルエチルケトン/トルエン、メチルエ
チルケトン/エチルベンゼン、シクロヘキサノン/クメ
ン、シクノヘキサノール/3−ペンタノン、tert−ペンチ
ルアルコール/2−メチル−4−ペンタノン、エチルアル
コール/デカン、ブチルエーテル/アセトン等をあげる
ことができ、これらを組み合わせた混合組成は、一般的
には、上記組合わせにおいて、重量比で1:1〜10、好ま
しくは1:1〜5とするのがよい。 本発明に用いる転写紙は、ベースシート上にPVBを結
合材とするインキで着色画像層が形成された従来公知の
ものを用いることができる。この様な転写紙のベースシ
ートには、着色画像層の印刷性が良く、PVBとの親和性
のないものであれば、種々のシートもしくはフィルム材
料が適用でき、例えば、各種の加工紙類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル等のような樹脂より
なるシートもしくはフィルム、またはアルミニウム等の
金属箔、さらにはこれらを通常の方法でラミネートした
積層体を使用することができる。 この転写紙の着色画像層は、PVBを結合剤とし染料及
び/又は顔料を着色剤とするインキで形成されたもので
あれば、特に制限はない。転写紙の着色画像層が、PVB
を結合剤とするインキで形成されたものであると、この
着色画像層の可塑化PVBシート表面への転写接着性が極
めて良好になる。このインキの接合剤としてのPVBは、
上記の可塑化PVBシートに用いられているものと同種の
ものを好適に用いることができる。また、このPVBは、
着色剤100重量部に対し、100〜500重量部、好ましくは2
00〜400重量部の割合とするのがよい。PVBの割合が200
重量部よりも少ないと、着色画像層とガラス板との接着
性が不十分になり、100重量部よりも少ないと、その傾
向が顕著になる。また、400重量部よりも多いと、イン
キの粘度が高くて、転写紙への画像形成が困難となり、
500重量部より多いと、その傾向が顕著になる。 インキの着色剤としての染料及び/または顔料は、一
般に用いられるものであればよい。例えば、染料は、ア
ゾ系染料、アントラキノン系染料、フタロシアニン系染
料等の中から適宜選択されたものであればよく、また、
顔料は、カーボンブラック、チタン白等の無機顔料、ニ
トロ、ニトロソ系顔料、アゾ系顔料、フタロシアニン系
顔料等の有機顔料の中から適宜選択されたものであれば
よい。これらの染料及び顔料は、複数種が混合されたも
のであってもよい。 転写紙のベースシート上に形成された着色画像層の画
像は、特に限定されるものではない。例えば、全域にわ
たって濃度が均一な帯状の画像、一方の側縁より他方の
側縁に向かって濃度勾配を有する帯状の画像などがあ
る。
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに説明す
る。 なお、以下の実施例及び比較例において、可塑化PVB
シートの塗布外観の評価は、次の方法にしたがって行っ
たものである。 実施例1 使用した可塑化PVBシート及び塗布液として用いた溶
剤を下記に示す。 可塑化PVBシート:ブチラール化度が65モル%、平均重
合度が2100であるPVB100重量部に対して、35重量部のジ
−n−ヘキシルアジペートが配合された可塑化PVBより
製造された幅1200mm、長さ2000mmで厚さ760μmの合わ
せガラス用中間膜。 塗布溶剤:メチルエチルケトン 可塑化PVBシートを、シート搬送ロールにより15℃の
雰囲気の溶剤塗布部に搬送し、グラビアコート法により
塗布液ロール速度5m/分の速度で被覆した。その際、塗
布ロールとして、直径125mm、グラビア版が形成された
グラビア胴部分が600mmの長さを有する全長1600mmのも
のを使用した。そして塗布液コート側(グラビア版側)
の塗布ロール/シート搬送ロールの間隔を600μmに調
整し、一方、塗布液をコートしない側(グラビア版無
側)の塗布ロール/シート搬送ロールの間隔を720μm
に調整した。また、液掻きブレードを取り付けて、グラ
ビア版無側の塗布ロール全域に当接させた。塗布ロール
/塗布液搬送ロールの間隔は200μmにセットした。こ
の状態で塗布を行い、塗布直後の塗布外観を評価した。 溶剤塗布後、直ちにこの溶剤塗布面に、転写紙上着色
画像層を重ね、温度23℃、圧力3。8kg/cm2の条件下、
ニップロールを通過させ、転写紙のベースシートを剥離
し、可塑化PVBシート表面に着色画像を転写した。着色
画像が転写された可塑化PVBシートを、熱風乾燥機で80
℃において1分間乾燥し、塗布した溶剤を揮散、片側に
着色帯を有する可塑化PVBシートを得た。結果を表1に
示す。 なお、上記及び以下の例において、可塑化PVBシート
の塗布外観の評価は、次の方法に従って行ったものであ
る。 可塑化PVBシート表面へ塗布液がムラなく均一に塗布
されているか否かは、目視により評価し、さらに塗布ラ
インは、第4図に示すあらかじめランク付けした1〜5
の5段階に分けた標準サンプルに基づいて評価し、これ
ら2つの評価を総合して合否判定を行った。塗布ライン
外観としては、グレード4以上であれば合格とした。 実施例2および3 実施例1において、塗布ロール/シート搬送ロールの
間隔を、グラビア版無側においてそれぞれ700μm(実
施例2)、750μm(実施例3)とした以外は、実施例
1と同様にして塗布を行い、評価した。その結果を表1
に示す。 実施例4および5 実施例1において、塗布ロール/シート搬送ロールの
グラビア版無側における間隔、塗布ロール/塗布液搬送
ロールの間隔、および塗布ロール速度(実施例5の場
合)を、それぞれ第1表に記載の通りに変更した以外
は、例1と同様にして塗布を行い、評価した。その結果
を表1に示す。 比較例1〜3 実施例1において、塗布ロールに傾斜をつけずに、塗
布ロール/シート搬送ロールの間隔を一定にし、液掻き
ブレードを設けた場合と設けない場合について、実施例
1と同様にして塗布を行い、評価した。その結果を表1
に示す。
【発明の効果】
本発明によれば、可塑化PVBシートよりなる中間膜に
着色帯を形成するに際し、塗布ラインを直線的に、かつ
塗布ムラなく揮発性のPVB溶剤を均一に塗布することが
でき、したがって、製品としての外観が良好な着色帯を
有する合わせガラス用中間膜を製造することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施するための装置の概略構成図、
第2図は、溶剤塗布部の正面図、第3図は溶剤塗布部の
斜視図、第4図は、塗布ライン外観評価図である。 1……可塑化PVBシート、2……塗布ロール、3……シ
ート搬送ロール、4……液掻きブレード、5……塗布液
搬送ロール、6……塗布液パン、7……加圧ロール、8
……グラビア胴、9……転写紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−129049(JP,A) 国際公開88/7027(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 27/12 C09D 11/00 B41M 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースシート上にポリビニルブチラールを
    バインダーとし、染料および/または顔料を着色剤とす
    るインキで画像層を形成した転写紙の、該画像層を可塑
    化ポリビニルブチラールシートの表面に転写して、幅方
    向の片側に着色帯を有する合わせガラス用中間膜を製造
    する方法であって、 a)転写紙の画像層を転写する可塑化ポリビニルブチラ
    ールシートの表面の片側に、揮発性のポリビニルブチラ
    ール溶解性溶剤よりなる塗布液を10〜20℃の条件下で塗
    布する第1工程、 b)溶剤塗布後、直ちに上記塗布液塗布面に転写紙の画
    像層を重ね合わせて40℃以下の温度条件下で加圧する第
    2工程、 c)次いで転写紙のベースシートを剥離し、前記ポリビ
    ニルブチラール溶解性溶剤を揮散、除去する第3工程、 の各工程よりなり、該第1工程において、可塑化ポリビ
    ニルブチラールシートを、一方の側から他方の側に垂直
    方向に軸芯が傾斜するように配置された塗布ロールと、
    該塗布ロールの下方に、それと対向して水平に配置され
    たシート搬送ロールとよりなる一対のロール間を水平方
    向に通過させ、塗布液搬送用ロールによって供給された
    塗布液を保持する塗布ロールにより、可塑化ポリビニル
    ブチラールシートの表面の片側に塗布液を塗布すること
    を特徴とする着色帯を有する合わせガラス用中間膜の製
    造方法。
  2. 【請求項2】第1工程において、塗布液の広がりを制限
    するための液掻きブレードが設けられた塗布ロールを用
    いることを特徴とする請求項(1)記載の着色帯を有す
    る合わせガラス用中間膜の製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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