JPH0913840A - 電動ブラインド - Google Patents

電動ブラインド

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JPH0913840A
JPH0913840A JP16613295A JP16613295A JPH0913840A JP H0913840 A JPH0913840 A JP H0913840A JP 16613295 A JP16613295 A JP 16613295A JP 16613295 A JP16613295 A JP 16613295A JP H0913840 A JPH0913840 A JP H0913840A
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Yoshinori Fujitani
宜憲 藤谷
Akiyoshi Sarudate
彰良 猿館
Keizo Hino
啓三 日野
Toshibumi Sue
俊文 須江
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Tachikawa Blind Manufacturing Co Ltd
Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動ブラインドにおいて安価な構成でブライ
ンドの上下移動速度を正確に一定にする。 【構成】 高さセンサ6はDCモータMにより上下移動
するブラインドの速度に応じた周波数のパルスを発生す
る。MPU10はブラインドが理想的な一定速度で上下
移動する状態に同期して一定の周期でカウントするカウ
ンタの値と高さセンサ6の出力パルス数を前記一定周期
毎に比較し、ブラインドの現在の理想的な位置と実際の
位置の差を出力し、F/Vコンバータ15は高さセンサ
6の出力パルス数の周波数に基づいてブラインドの速度
誤差電圧を発生する。MPU10の出力値がD/A変換
器11により位置誤差電圧に変換され、この位置誤差電
圧と速度誤差電圧の差が比較器13により算出され、モ
ータMに駆動電圧が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラインドの上下移動
と羽根の開閉を共通のモータにより駆動する電動ブライ
ンドに関し、特にブラインドの上下移動速度を一定にす
るための速度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のブラインドは、図2に
示すように窓の上端に固定されるブラケット1と、ブラ
ケット1から吊り下げられる多数の羽根2及びボトムレ
ール3により構成されている。そして、ブラインドを上
下に移動させるための図示省略のリフティングテープ
(昇降テープ)がブラケット1から吊り下げられて多数
の羽根2を貫通して先端がボトムレール3に固定され、
また、羽根2を傾斜(チルト)させることにより開閉さ
せるための図示省略の2本のラダーコード(チルトテー
プ)がブラケット1から吊り下げられて全ての羽根2の
両端に固定されている。したがって、モータによりリフ
ティングテープ又はラダーコードを上下移動させること
によりブラインドの上下移動と羽根の開閉を行うことが
できる。
【0003】ところで、巻取りドラムを一定電圧を加え
たモータにより回転するように構成した場合には、ブラ
インドの自重により下降時には速度が早くなり、逆に上
昇時には速度が遅くなる。したがって、多数のブライン
ドを併設して同時に上下移動させた場合に見苦しくな
る。
【0004】従来、ブラインドの上下移動速度を一定に
する方法としては、例えば特公平4−16591(特開昭63−
304892)号公報に示すようにリフティングテープを上下
移動させる際のモータの回転数をフォトインタラプタに
よりパルスとして検出し、マイクロプロセッサ(MP
U)がこの回転数検出パルスが所定の回転数になるよう
にモータをサーボ制御する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
問題点(1) しかしながら、上記従来の電動ブラインドでは、例えば
回転数検出パルスが33パルス/1回転程度であり、ま
た、モータ駆動用のPWM(パルス幅変調)信号の周波
数が30Hzであって速度制御信号としては粗すぎるので、
負荷すなわち大きさが異なる多数のブラインドを併設し
て同時に上下移動させた場合に速度差が大きく、見苦し
いという問題点がある。ここで、上記問題点を解決しよ
うとして速度制御を密にするために、例えば10倍(回転
数検出パルス=330パルス/1回転、PWM周波数=300
Hz)の速度サーボを行う場合、MPUの処理速度が10倍
となるので速度サーボを処理する負担が大きくなり、他
の処理を行うことができなくなるという問題点がある。
なお、処理速度が早いMPUを用いれば当然に高価とな
る。
【0006】問題点(2) また、ブラインドを上下移動させるためにリフティング
テープを巻取りドラムに巻き付け、巻取りドラムを一定
速度のモータにより回転するように構成した場合、高さ
位置に応じてリフティングテープの巻取り径が異なり、
線速度一定ではないので上下移動速度が一定にならず、
特に多数のブラインドを併設して同時に上下移動させた
場合に見苦しくなる。更に、上記従来の方法では、モー
タの回転数を検出して速度制御を行うので、羽根2やボ
トムレール3等が障害物に当接して上下移動が停止して
いることを検出するためには別途検出手段が必要にな
る。なお、モータの回転速度ではなくブラインドの実際
の速度を検出することにより、この(2)の問題点を解決
することができるが、(1)の問題点を解決することがで
きない。
【0007】本発明の第1の目的は、安価な構成でブラ
インドの上下移動速度を正確に一定にすることができる
電動ブラインドを提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、大きい突入電流が
流れたとき、電流制御ループの働きにより電流がシャッ
トダウンし、過電流により機器の損傷を防止することが
できる電動ブラインドを提供することにある。
【0009】本発明の第3の目的は、長さの異なる複数
のブラインドのボトムレールを所定の位置に移動させる
ことが容易になり、また、単独のブラインドを動かす場
合でも、製品としての品位が高く、また、リフティング
テープの巻き取り径が大きくなるとモータの回転速度は
小さくなるから、モータのトルクを有効に活用でき、ま
た、ゆるみ検出用のスイッチやそれに伴う機構・配線等
が不要となる電動ブラインドを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、ブラ
インドを上下移動するモータと、前記モータにより上下
移動するブラインドの速度に応じた周波数のパルスを発
生するパルス発生手段と、ブラインドが理想的な一定速
度で上下移動する状態に同期して一定の周期でカウント
するカウンタの値と前記パルス発生手段のパルス数を前
記一定周期毎に比較し、ブラインドの現在の理想的な位
置と実際の位置の差を出力するマイクロコンピュータ
と、前記マイクロコンピュータからの位置誤差を電圧に
変換するD/A変換手段と、前記パルス発生手段のパル
スの周波数に基づいてブラインドの速度誤差電圧を発生
する周波数−電圧変換手段と、前記D/A変換手段によ
り変換された位置誤差電圧と前記速度誤差電圧の差に基
づいて前記モータに駆動電圧を印加する比較手段とを有
する第1の手段により達成される。
【0011】前記第2の目的は、前記第1の手段におい
て、前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段
と、前記電流検出手段により検出された電流に対応する
電圧を前記比較手段の駆動電圧から減算して前記モータ
に印加する電流リミッタ手段を更に備えた第2の手段に
より達成される。
【0012】前記第3の目的は、リフティングテープ
と、リフティングテープを巻き取りあるいは巻き戻すこ
とによって前記羽根を昇降させるモータと、前記リフテ
ィングテープの直線移動を直接検知する検知部とを備
え、前記検知部により、前記モータによって巻き取りあ
るいは巻き戻される前記リフティングテープの直線移動
を前記リフティングテープから直接検出して、前記羽根
の昇降制御を行うようにした第3の手段により達成され
る。
【0013】
【作用】前記第1の手段にあっては、マイクロコンピュ
ータにより、ブラインドが理想的な一定速度で上下移動
する状態に同期して一定の周期でカウントするカウンタ
の値と、モータにより上下移動するブラインドの実際の
速度に応じた周波数のパルス数との差がカウンタの周期
で演算され、ブラインドの現在の理想的な位置と実際の
位置の差が出力される。また、モータにより上下移動す
るブラインドの実際の速度に応じた周波数のパルス数に
基づいてブラインドの速度誤差電圧が算出され、位置誤
差電圧から減算されてモータの駆動電圧が算出され、ブ
ラインドの速度が制御される。したがって、マイクロコ
ンピュータが高速で処理することなくブラインドの速度
が制御されるので、安価な構成でブラインドの上下移動
速度を正確に一定にすることができる。
【0014】前記第2の手段にあっては、大きい突入電
流が流れたとき、電流制御ループの働きにより電流がシ
ャットダウンし、過電流により機器の損傷を防止するこ
とができる。
【0015】前記第3の手段にあっては、長さの異なる
複数のブラインドのボトムレールを所定の位置に移動さ
せることが容易になり、また、単独のブラインドを動か
す場合でも、製品としての品位が高くなる。また、リフ
ティングテープの巻き取り径の大きい所(ボトムレール
の上限付近)は当然リフティングテープにかかる重量が
大となり、巻き上げに大きな巻き取りトルクが必要であ
るが、巻き取り径が大きくなるとモータの回転速度は小
さくなるから、モータのトルクを有効に活用でき、ブラ
インドの長さが長くなればなるほど、この効果は顕著と
なる。また、リフティングテープのゆるみを検出し、ブ
ラインドの昇降を制御できるので、ゆるみ検出用のスイ
ッチやそれに伴う機構・配線等が不要となる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る電動ブラインドの一実施例を
示すブロック図、図2(a),(b),(c)は電動ブラインドの
概略と操作部を示す構成図、図3は電動ブラインドの要
部縦断面図、図4はA−A線断面図、図5はB−B線断
面図、図6(a),(b),(c)は高さセンサ部分の正面図,右
側面図及び背面図、図7(a),(b),(c)は角度センサ部分
の正面図,右側面図及び背面図、図8はセンサ組込前の
状態を示す説明図、図9(a),(b)は図1の高さセンサと
角度センサの原理をそれぞれ示す説明図、図10は図1
のMPUのブラインド上下移動時の動作を説明するため
のフローチャート、図11は図1のPWM変換部と主要
波形を詳細に示す説明図、図12は図1のF/Vコンバ
ータと主要波形を詳細に示す説明図、図13は図1のF
/Vコンバータのブラインド上下移動時の関数を示す説
明図、図14は図1のF/Vコンバータの関数の反転出
力を説明図、図15は図1のDCモータのブラインド上
下移動時のN−Tカーブを説明図、図16は図1のMP
Uの位置指令値を示す説明図、図17は図1のMPUの
羽根回動時の動作を説明するためのフローチャート、図
18は図1のF/Vコンバータの羽根回動時の関数を示
す説明図、図19は図1のDCモータの羽根回動時のN
−Tカーブを説明図、図20は一実施例のパルス制御の
タイミングチャートである。
【0017】先ず、この種の一般的なブラインドは図2
ないし図8に示すようにヘッドボックス1、多数の羽根
2及びボトムレール3により構成されている。そして、
ブラインドを上下に移動させるためにリフティングテー
プ(昇降テープとも言う)4がヘッドボックス1から吊
り下げられて多数の羽根2を貫通して先端がボトムレー
ル3に固定され、また、羽根2を傾斜(チルト)させる
ことにより開閉させるための1本のラダーコード(チル
トテープとも言う)5の各先端がヘッドボックス1から
吊り下げられて全ての羽根2の両端に固定されている。
【0018】なお、図2(a)においてボトムレール3は
上限位置を「0」、下限位置を「255」として高さが8
ビットで制御される。また、図2(b)において羽根2は
水平の場合に全開位置、この全開位置から一方の回動方
向がアップ全閉位置、他方の回動方向がダウン全閉位置
であり、羽根2の回動角度はアップ全閉位置からダウン
全閉位置まで各リミット位置間を8ビットで制御され
る。そして、このボトムレール3(ブラインド)の上下
移動と羽根2の開閉は、図2(c)に示すような操作部1
00の操作に基づいて図1に示す回路により制御され
る。なお、101はボトムレール3を上昇させるアップ
キー、102はボトムレール3を下降させるダウンキ
ー、103は羽根2の回動角度をアップ全閉位置へ駆動
させるスラット回転キー、104は羽根2の回動角度を
ダウン全閉位置へ駆動させるスラット回転キー、105
は各キーによる駆動を停止させるストップキーである。
【0019】リフティングテープ4は図4及び図9(a)
に示すように、ヘッドボックス1内に設けられた巻取り
ドラム6により巻取り、巻き戻し可能に取り付けられ、
巻取りドラム6は図1に示すDCモータMの正転、逆転
に応じて時計回り方向、反時計回り方向に回転してリフ
ティングテープ4をそれぞれ巻き取ったり、巻き戻し、
したがって、ボトムレール3が上下方向に移動する。
【0020】また、図5及び図9(b)に示すように、ラ
ダーコード5はプーリ7に巻回され、巻取りドラム6と
プーリ7は同軸に、且つ図1に示すDCモータMが回転
すると同時に回転するように構成されている。ここで、
DCモータMが回転すると巻取りドラム6は必ず回転し
てリフティングテープ4が巻取り、巻き戻しされるが、
ラダーコード5はプーリ7に巻回されているのみである
ので、羽根2がリミット位置まで回動するとプーリ7上
をスリップして移動しない。
【0021】また、リフティングテープ4とラダーコー
ド5は、それぞれ図9(a)(b)に示すようにローラ8a、
9aと検出軸8b、9bのローラ対の間を通過するように
構成されている。この検出軸8b、9bには共に、例えば
48極に着磁されたロータマグネットが取り付けられ、ま
た、このロータマグネットに対向して2個のホールセン
サが取り付けられている。
【0022】したがって、リフティングテープ4、ラダ
ーコード5がそれぞれ移動すると、各移動速度に応じて
ロータマグネットが回転してホールセンサが各移動速度
に比例した周波数のパルスを出力するので、単位時間当
たりのブラインド(ボトムレール3)の高さ及び移動速
度、羽根2の回動角度及び角速度を検出することができ
る。したがって、検出軸8b、9bにそれぞれ設けられた
ロータマグネット及びホールセンサは、ブラインドの高
さセンサ8、羽根2の角度センサ9を構成している。
【0023】なお、20はガイドコロ、21はローラ8
aあるいは9aを支持し他端を軸22によって支持された
ローラアーム、23はローラアーム21のローラ8aあ
るいは9aをリフティングテープ4あるいはラダーコー
ド5に付勢させるコイルバネ、24はエンコーダ、25
はエンコーダ24の軸、26はセンサ基板、27はロー
ラ9aの回転をエンコーダ24の軸25に伝達するギ
ヤ、28は高さセンサ8若しくは角度センサ9が取り付
けられる保持枠、29は保持枠28に設けられ、高さセ
ンサ8若しくは角度センサ9を係合固定する一対の係合
爪である。
【0024】ここで、図8を参照して組立方法について
説明する。図8では既に角度センサ9が保持枠28の一
対の係合爪29,29(図示せず)にスナップインさせ
て固定されている。そして、巻取りドラム6に巻かれた
リフティングテープ4を高さセンサ8のローラ8aと検
出軸8bの間を通し、さらに保持枠28のガイドコロ2
0の左を通す。次に、高さセンサ8を保持枠28の一対
の係合爪29,29にスナップインさせて固定する。次
に、巻取りドラム6(及びプーリ7)を保持枠28内に
組み込む。なお、この際、角度センサ9のローラアーム
21を矢印A方向に動かすと、角度センサ9が退避され
るので巻取りドラム6を組み込みやすい。次いで、角度
センサ9のローラアーム21を矢印A方向に動かしラダ
ーコード5の左端部を保持枠28の中から下方に通す。
そして、ラダーコード5の右端部をプーリ7に巻き付け
る形で保持枠28の中から下方に通し、図5のように組
み込める。
【0025】次に、ブラインドを上下移動させる場合の
動作を説明する。ここで、DCモータMを一定電圧で回
転させた場合には、ブラインドの自重により下降時には
速度が早くなり、逆に上昇時には速度が遅くなる。ま
た、ブラインドの高さ、すなわちボトムレール3の高さ
に応じてリフティングテープ4の巻取り径が異なるの
で、DCモータMを一定速度で回転した場合のリフティ
ングテープ4の速度は、ボトムレール3が下方に位置す
る場合には遅く、逆にボトムレール3が上方に位置する
場合には早い。
【0026】更に、ラダーコード5の負荷は、ボトムレ
ール3が最も下の場所に位置するときには全ての羽根2
がラダーコード5により支持されるので最も大きい。そ
して、ボトムレール3が上昇するにつれてボトムレール
3の上に羽根2が乗り、ボトムレール3上の羽根2の分
だけラダーコード5が緩むので負荷が小さくなり、ボト
ムレール3が最も上の場所に位置するときにはボトムレ
ール3と全ての羽根2による最小値の負荷となる。すな
わち、この種のブラインドでは、ボトムレール3が下方
に位置する場合にはラダーコード5の負荷は大きく、逆
に、ボトムレール3が上方に位置する場合にはラダーコ
ード5の負荷は小さい。
【0027】図1において、先ず、ブラインドを上下移
動させる場合のDCモータMの駆動方法について説明す
る。DCモータMはトランジスタQ1〜Q4とスイッチ
SWを介して+24Vの電圧を印加することにより正転、
逆転、ショートブレーキ停止するように制御される。ト
ランジスタQ1、Q2とスイッチSWはMPU10から
のブラインドのUP、DOWN、STOP指令に基づい
て制御され、トランジスタQ3、Q4はスイッチSWに
応じてオン、オフする。
【0028】例えば ブラインドUP: Q1,Q4:ON,Q2,Q3:OFF→M:正転 ブラインドDOWN: Q1,Q4:OFF,Q2,Q3:ON→M:逆転 ブラインドSTOP: Q1,Q4:OFF,Q3,Q4:ON→M:ショート
ブレーキ停止、保持させる。また、正転、逆転時にDC
モータMに印加される電流が抵抗Rと比較器19aより
成る電流センサ19により検出され、電圧として比較器
16に印加される。
【0029】高さセンサ8により検出された高さデータ
(周波数)はMPU10とF(周波数)/V(電圧)コ
ンバータ15に印加される。なお、このブラインドの上
下移動時には角度センサ9の検出信号は用いられない。
MPU10はブラインドの現在の理想的な高さ位置指令
と実際の高さデータHを比較してその差に応じたシリア
ルデータを8ビットのD/Aコンバータ11に出力し、
F/Vコンバータ15は高さデータ(以下、FG入力)
に応じたブラインドの速度エラー電圧を比較器13に印
加する。
【0030】次に、MPU10の高さ制御処理を図10
を参照して説明する。先ず、操作部100を介して高さ
動作指令があると(ステッフ゜S1)、モータMをオンにすると
共にブラインドが理想的な速度で上下移動する状態に同
期してカウントするリファレンス位置カウンタをスター
トする(ステッフ゜S2)。次いで動作停止要求がない場合には
例えば6msecの時間待機し(ステッフ゜S3→S4)、6msecの時
間が経過するとリファレンス位置カウンタをカウントア
ップし、そのカウント値と現在位置(高さデータHのカ
ウント値)の差(図1に示す比較器A)をD/Aコンバ
ータ11に出力する(ステッフ゜S4→S5)。以下、MPU10
は6msec(166.7Hz)の周期で位置指令を出力する。そし
て、ステッフ゜S3において操作部100を介して動作停止要
求があると、リファレンス位置カウンタの値をターゲッ
ト位置格納RAMに格納し(ステッフ゜S6)、次いでターゲッ
ト位置と現在位置が一致するまでモータMのオンを継続
し(ステッフ゜S7)、一致するとモータMを停止させる(ステッフ゜S
8)。
【0031】図1に戻り、D/Aコンバータ11により
D/A変換された電圧はアンプ12により増幅され、位
置偏差(速度指令値)として比較器13に印加され、F
/Vコンバータ15からの速度エラー電圧が減算され
る。比較器13の出力電圧はアンプ14により最大値が
5Vになるように増幅された後比較器16に印加され、
電流センサ19からのモータ電流に応じた電圧が減算さ
れ、モータMの駆動電流が制御されてトルクが制御され
る。そして、比較器17の出力電圧はアンプ17により
増幅された後、PWM変換回路18により電圧に応じた
パルス幅のパルス信号に変換され、スイッチSWを介し
てトランジスタQ3、Q4のゲートに印加される。
【0032】ここで、DCモータMの回転数を一定に保
つためには、負荷に応じてモータMの発生するトルクを
制御する必要がある。トルクはモータMに流れる電流I
に比例し、電流を多く流す場合にはモータMの駆動電圧
を上げ、逆にトルクを下げる場合には駆動電圧を下げ
る。
【0033】モータの駆動電圧は、図11に示すように
制御電圧が0Vの時には0V、5Vの時には24V、2.5
Vの時には12Vが印加される。なお、制御電圧=12Vの
時には実際には24V、50kHz、デューティ比50%のパル
ス電圧であるが、これは理論的には12Vの直流電圧と同
じである。
【0034】図1に示す電流センサ19は、モータMに
2Aの電流が流れると5Vの電圧が得られるように構成
され、この電圧が比較器16の−入力端子に印加される
ので、比較器16の+入力端子には最大値が5Vの電圧
が印加されることから、電流制御ループ(電流センサ1
9、比較器16、アンプ17、PWM変換部18、スイ
ッチSW、トランジスタQ1〜Q4及びモータM)は、
モータMに流れる電流が2A以下に抑える電流リミッタ
として働く。従って、電流制御ループの働きにより電流
がシャットダウンし、過電流により機器の損傷を防止す
ることができる。
【0035】次に、F/Vコンバータ15について説明
する。最も一般的なF/Vコンバータ15は図12に示
すようなCR発振器15aのS/H(サンプルホール
ド)型であり、その働きはC、Rの時定数により決まる
のこぎり波を発振器15aにより生成することができ
る。すなわち、発振器15aは高さセンサ8からの入力
パルスFGの立ち上がりでリセットされてその時点での
こぎり波を立ち上げ、パルスFGの立ち下がり時点での
こぎり波の電圧をサンプルホールドし、速度エラー電圧
として出力する。
【0036】次に、速度サーボの問題点について説明す
る。 (1)ここで、上記のようなF/Vサーボでは、モータM
の負荷によって制御周波数が変化する。すなわち、図1
3に示すようにF/Vコンバータ15の出力電圧は、制
御目標である速度から得られる信号FGのフィードバッ
ク周波数に対して1対1であるが、本実施例では図13
に示す関数を図14に示すようにエラー電圧に対して2.
5Vで反転して使用する。
【0037】本実施例の速度制御において2.5Vのエ
ラー電圧はモータMの印加電圧の12Vと等価であり、図
15に示すようなモータMのN−Tカーブから負荷5kg
・cmにおいてモータ回転数が333Hzの場合に、モータMは
目標制御周波数の333Hzで回転することができる。しか
し、負荷トルクが10kg・cmになると、モータMの回転数
は下がり、信号FGも333Hzより低くなる。そして、F
/Vコンバータ15の出力電圧が3Vとなり、モータM
の印加電圧が15Vとなり、その時の信号FGは300Hzと
なって釣り合う。逆に、負荷トルクが小さくなると、同
様な原理により負荷トルクが2kg・cmでは380Hzとなる。
【0038】このようにF/Vサーボでは、負荷による
速度のずれが生じるので、速度系のゲインを上げれば速
度を小さくすることができるがゼロにはならないため、
サイズの異なるブラインドを連動させると速度差が累積
され、下限位置か上限位置まで巻き上げると各ブライン
ドの位置誤差が生じる。
【0039】(2)また、モータ起動から速度が安定する
まで負荷が異なると、起動時間が異なり、負荷が重いブ
ラインドは必ず遅れる。すなわち、速度が333Hzになる
までモータMに印加される電圧は24Vが24Vであるの
で、図15に示すN−Tカーブ特性より、負荷が違えば
過渡的な回転数の立ち上がりも当然差が生じる。負荷が
倍になれば、モータの時定数から立ち上がり時間が倍以
上、倍の時間より更に長くなる。
【0040】そこで、上記(1)(2)における速度制御の問
題点を解決する点について説明する。ここで、図1にお
いて、初期的な位置偏差(アンプ12の出力)は「0」
であるので、MPU10は速度指令値としてシリアルデ
ータ「80H」を出力し、このデータ「80H」は8ビット
D/Aコンバータ11及びアンプ12により2.5Vに変
換される。モータMが以下の条件で回転している時、 モータ負荷:5kg・cm モータ回転数:333Hz(FG周波数) F/V出力:2.5V 比較器13の出力は2.5Vとなり、モータMはFG周波
数の333Hzで回転を続ける。ところが、モータ負荷が10k
g・cmになると、モータ回転数は300Hzとなり、F/V出
力は図11より2Vとなる。速度指令値が2.5Vであれ
ば比較器13の出力は3Vとなり、 モータ負荷:10kg・cm モータ回転数:300Hz(FG周波数) F/V出力:2.0V により、モータMはFG周波数の300Hzで回転を続け
る。
【0041】そこで、本実施例では、MPU10は位置
指令値(パルス数)と信号FGの差を位置偏差として出
力している。すなわち、モータMが333Hzから300Hzで回
転すると位置偏差が増大するので、MPU10は足りな
いFGパルス数だけ「80H」に加算し、シリアルデータ
として出力する。例えば13パルス分だけ少ない場合に
「8DH」を出力すると、アンプ12の出力電圧は3.0
Vとなり、比較器13は4Vを出力し、モータMの印加
電圧が19.2Vとなり、モータMは早く回転しようとす
る。
【0042】そして、MPU10の出力が「9AH」の
ときに位置偏差=比較器13の+入力電圧が3.125Vと
なり、そのときの−入力電圧が2.5Vであるので、比較
器13の出力が3.75Vとなり、モータMの印加電圧Vは
18V、負荷トルクは10kg・cm、回転数は333Hzとなる。し
たがって、MPU10からの位置偏差が「9AH」のと
き、モータMはFG周波数の333Hzで回転を続ける。こ
れは負荷トルクが5kg・cmから10kg・cmに変化しても、最
大の位置ずれがFGパルス26個分(例えば7.8mm)で収束
し、7.8mmの位置ずれを保ったまま移動を続けることが
できることを意味する。
【0043】なお、上記説明ではアンプ12、14、1
7のゲインが「1」の場合であるが、このゲインを調整
することにより負荷の差による位置ずれを最小に抑える
ことができる。また、上記説明は、負荷が徐々に大きく
なるブラインドUP時の動作であるが、負荷が徐々に小
さくなるブラインドDOWN時の動作も同様であるので
その説明を省略する。但し、位置制御では図16に示す
位置指令値に対してモータMが必ず遅れながら追従する
ような値を決定する。また、位置制御における位置決め
誤差を最小にする方法は、モータMの立ち上がり時にも
効果を有する。
【0044】このように位置し例値と回転パルス数とを
比較した結果を入力値とし、この入力値を回転パルスを
F/V変換した出力値とを比較することにより、ブライ
ンドの昇降を制御する。これにより、速度制御だけで
は、吸収で貴ナイフかによる差を位置制御することによ
って、ある一定の範囲(ほとんどゼロ)に納めることが
できる。また、速度制御をマイクロコンピュータの処理
と切り離したことにより、マイクロコンピュータは、セ
ンサの入力周波数に応じた、速度制御処理を行うことが
必要なくなり、かつ速度制御処理を高速で行う必要がな
いので、余裕を持って他の処理を並列に行うことができ
る。
【0045】次に、羽根2を回動させる場合の動作を説
明する。この場合には、角度センサ9の検出信号がMP
U10に印加され、また、高さセンサ8の検出信号が羽
根2の角速度エラーを検出するためにF/Vコンバータ
15に印加される。すなわち、前述したようにブライン
ドの高さに応じて羽根2の負荷が異なり、また、羽根2
を回動させる場合には羽根2がリミット位置まで回動す
るとラダーコード5がプーリ7上をスリップして移動
し、角度センサ9からパルスが得られないので、高さセ
ンサ8と角度センサ9の両方を用いている。
【0046】先ず、図17を参照してMPU10の処理
を説明する。ここで、 羽根2のUP: 羽根2のDOWN: 羽根2のSTOP: 時のトランジスタQ1〜Q4とスイッチSWの制御は、
それぞれブラインド移動時のブラインドUP、ブラ
インドDOWN、ブラインドSTOP時の制御と同一
である。
【0047】図19において、操作部100を介して角
度動作指令があると(ステッフ゜S11)、モータMをオンにする
と共に、モータ起動時のばらつきを吸収するためのパル
ス制御をスタートし、また、羽根2が理想的な一定角速
度で回動する状態に同期して一定の周期でカウントする
リファレンス位置カウンタをスタートする(ステッフ゜S12)。
ここで、このパルス制御について説明すると、図1にお
いて、初期動作時にMPU10はモータMのオンと同時
に比較器16の+入力に図20のパルス制御セレクト信
号により、図20のパルス制御出力(図20の例では周
期12ms デューティ25%、図1には図示せず)を
選択入力し、初期動作時の短期間(図20の例では48
ms)パルスにて制御する。この期間、モータMには約
6Vの電圧が印加され、モータMは回転し、ガタを吸収
することになる。機構部のガタを吸収後、図1の通常制
御ループに図20のパルス制御セレクト信号によって切
り換える。このパルス制御が関わるところはステッフ゜S12,S
14,S15である。
【0048】次いで動作停止要求がない場合にはパルス
制御が終了したか否かをチェックして終了するまで待機
し(ステッフ゜S13〜S15)、パルス制御が終了すると例えば12m
secの時間待機する(ステッフ゜S14→S16)。そして、12msecの
時間が経過するとリファレンス位置カウンタをカウント
アップし、そのカウント値と角度センサ9の出力パルス
のカウント値(羽根2の現在の角度)の差をD/Aコン
バータ11に出力する(ステッフ゜S16→S17)。以下、MPU
10は12msec(83.3Hz)の周期で角度指令を出力する。
【0049】そして、ステッフ゜S13において操作部100を
介して動作停止要求があると、リファレンス位置カウン
タの値をターゲット位置格納RAMに格納し(ステッフ゜S1
8)、次いで角度のターゲット位置と現在位置が一致する
までモータMのオンを継続し(ステッフ゜S19)、一致するとモ
ータMを停止させる(ステッフ゜S20)。また、図には示されて
いないが、角度センサ9の角度検出パルスが120msec以
上変化せず、その後、高さセンサ8の高さ検出パルスを
2パルス検出すると羽根2のリミットと判定してモータ
Mを停止する。
【0050】ここで、羽根回動時には、ブラインド上下
移動時より目標とする周波数(すなわちモータMの回転
数)は低く、図17に示すように上下移動時の1/4の
83.3Hzである。また、モータMの印加電圧は、図18に
示すように 負荷トルクが 5kg・cmのときは 6V 負荷トルクが10kg・cmのときは12V 負荷トルクが20kg・cmのときは24V 必要となる。
【0051】なお、従来例において説明したように、速
度サーボのみで制御を行うと次のような問題点が発生す
る。
【0052】F/Vコンバータ15による速度サーボ
のみでは、モータ負荷によってモータMの回転数が変化
する。
【0053】複数のブラインドを併設した場合の負荷
の違いによる各ブラインドの起動時間の差(各ブライン
ドのモータMの速度の立ち上がりの違いから発生する羽
根2の位置ずれ)がある。
【0054】そこで、図1において、初期的な角度偏差
(アンプ12の出力)は「0」であるので、MPU10
は速度指令値としてシリアルデータ「40H」を出力し、
このデータ「40H」は8ビットD/Aコンバータ11及
びアンプ12により1.25Vに変換される。モータM
が以下の条件で回転している時、 モータ負荷:5kg・cm モータ回転数:83.3Hz(FG周波数) F/V出力:1.25V モータ印加電圧:6V 比較器13の−入力電圧は1.25V、比較器13の出力電
圧は1.25Vとなり、モータMはFG周波数の83.3Hzで回
転を続ける。
【0055】ところが、モータMの負荷が10kg・cmのと
きは、モータMの回転数は60Hzとなり、F/V出力は図
18に示すN−Tカーブから0.625Vとなる。速度指令
値が1.25Vのままであれば、比較器13の出力は1.875
Vとなり、 モータ負荷:10kg・cm モータ回転数:60Hz(角度FG周波数) F/V出力:0.625V モータ印加電圧:9V から、モータMはFG周波数の60Hzで回転を続ける。
【0056】そこで、本実施例では、ブラインド移動時
と同様に、MPU10は角度指令値(パルス数)と角度
信号FGの差を位置偏差として出力している。すなわ
ち、モータMが60Hzで回転すると角度偏差が増大するの
で、MPU10は足りないFGパルス数だけ「40H」に
加算し、シリアルデータとして出力する。そして、MP
U10の出力が「60H」のときに角度偏差=比較器13
の+入力電圧が1.875Vとなり、そのときの−入力電圧
が1.25Vであるので、比較器13の出力が2.5Vとな
り、モータMの印加電圧Vは12V、負荷トルクは10kg・c
m、回転数は83.3Hzとなる。
【0057】したがって、MPU10からの角度偏差が
「60H」のとき、モータMは角度FG周波数の83.3Hzで
回転を続ける。これは負荷トルクが5kg・cmから10kg・cm
に変化しても、最大の角度ずれが角度FGパルス32個分
(例えば4.8mm)で収束し、4.8mmの角度ずれを保ったま
ま回転を続けることができることを意味する。
【0058】また、上記説明ではアンプ12、14、1
7のゲインが「1」の場合であるが、このゲインを調整
することにより負荷の差による角度ずれを最小に抑える
ことができる。また、上記説明は、負荷が重くなる場合
の動作であるが、負荷が小さくなる場合の動作も同様で
あるのでその説明を省略する。但し、位置制御では図1
6に示す位置指令値に対してモータMが必ず遅れながら
追従するような値を決定する。また、位置制御における
位置決め誤差を最小にする方法は、モータMの立ち上が
り時にも効果を有する。
【0059】ここで、本実施例の羽根回動時と従来例を
比較すると、従来例ではMPUは速度制御のみを行って
いるのに対し、本実施例ではMPU10は位置決めを主
として行い、速度制御が従である。すなわち、電動ブラ
インドではモータMの回転速度はそれほど正確でなくて
もよいので、本実施例では負荷の変動が非常に大きいも
のについては角速度差による角度ずれが累積しないよう
に、角速度を少しだけ意図的に変化させて角度ずれを吸
収するようにしている。
【0060】次に、羽根回動時に高さセンサ8の検出信
号を利用して羽根2のリミット位置の外でもモータMを
回転させる理由について説明する。ところで、もし高さ
センサ8の出力パルスを位置制御用と速度制御用の両方
に使用し、図2(b)に示す羽根2のアップ全閉位置のリ
ミット位置寸前、及びダウン全閉位置のリミット位置寸
前で止めるようにMPU10により制御すれば、リミッ
ト位置を越えて高さ検出パルスが出なくなることによる
速度の暴走を防止することができ、制御が可能である。
【0061】しかしながら、実際には以下に示すよう
に、速度制御系には高さ検出パルスを使用して制御した
ほうが都合がよい。
【0062】羽根2がリミット位置を越えても速度制
御系が暴走することなく、リミット位置寸前に止める必
要がない。
【0063】リミット位置を越えても羽根2の角度を
制御することにより、毎回、角度位置をリセットするこ
とができるので、角度誤差が累積されない。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、マイクロ
コンピュータにより、ブラインドが理想的な一定速度で
上下移動する状態に同期して一定の周期でカウントする
カウンタの値と、モータにより上下移動するブラインド
の実際の速度に応じた周波数のパルス数との差がカウン
タの周期で演算され、ブラインドの現在の理想的な位置
と実際の位置の差が出力されると共に、モータにより上
下移動するブラインドの実際の速度に応じた周波数のパ
ルス数に基づいてブラインドの速度誤差電圧が算出さ
れ、位置誤差電圧から減算されてモータの駆動電圧が算
出され、ブラインドの速度が制御されるので、マイクロ
コンピュータが高速で処理することなくブラインドの速
度を制御でき、安価な構成でブラインドの上下移動速度
を正確に一定にすることができる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による作用効果に加えて、大きい突入電流が流
れたとき、電流制御ループの働きにより電流がシャット
ダウンし、過電流により機器の損傷を防止することがで
きる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、長さの異な
る複数のブラインドのボトムレールを所定の位置に移動
させることが容易になり、また、単独のブラインドを動
かす場合でも、製品としての品位が高くなる。また、リ
フティングテープの巻き取り径の大きい所(ボトムレー
ルの上限付近)は当然リフティングテープにかかる重量
が大となり、巻き上げに大きな巻き取りトルクが必要で
あるが、巻き取り径が大きくなるとモータの回転速度は
小さくなるから、モータのトルクを有効に活用でき、ブ
ラインドの長さが長くなればなるほど、この効果は顕著
となる。また、リフティングテープのゆるみを検出し、
ブラインドの昇降を制御できるので、ゆるみ検出用のス
イッチやそれに伴う機構・配線等が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動ブラインドの一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】(a),(b),(c)はブラインドの概略と操作部を示
す構成図である。
【図3】本発明に係る電動ブラインドの一実施例を示す
要部縦断面図である。
【図4】A−A線断面図である。
【図5】B−B線断面図である。
【図6】(a),(b),(c)は高さセンサ部分の正面図,右側
面図及び背面図である。
【図7】(a),(b),(c)は角度センサ部分の正面図,右側
面図及び背面図である。
【図8】センサ組込前の状態を示す説明図である。
【図9】(a),(b)は図1の高さセンサと角度センサの原
理をそれぞれ示す説明図である。
【図10】図1のMPUのブラインド上下移動時の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図11】図1のPWM変換部と主要波形を詳細に示す
説明図である。
【図12】図1のF/Vコンバータと主要波形を詳細に
示す説明図である。
【図13】図1のF/Vコンバータのブラインド上下移
動時の関数を示す説明図である。
【図14】図1のF/Vコンバータの関数の反転出力を
説明図である。
【図15】図1のDCモータのブラインド上下移動時の
N−Tカーブを説明図である。
【図16】図1のMPUの位置指令値を示す説明図であ
る。
【図17】図1のMPUの羽根回動時の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図18】図1のF/Vコンバータの羽根回動時の関数
を示す説明図である。
【図19】図1のDCモータの羽根回動時のN−Tカー
ブを説明図である。
【図20】本発明に係る電動ブラインドの一実施例のパ
ルス制御のタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 羽根 3 ボトムレール 4 リフティングテープ(昇降テープ) 5 ラダーコード(チルトテープ) 6 昇降ドラム 7 プーリ 8 高さセンサ 9 角度センサ 10 MPU(マイクロプロセッサ) 11 D/Aコンバータ 12,14,17 アンプ 13,16 比較器 15 F/Vコンバータ 18 PWM変換部 19 電流センサ M DCモータ Q1〜Q4 トランジスタ SW スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のブラインドは、図2に
示すように窓の上端に固定されるヘッドボックス1と、
ヘッドボックス1から吊り下げられる多数の羽根2及び
ボトムレール3により構成されている。そして、ブライ
ンドを上下に移動させるための図示省略のリフティング
テープ(昇降テープ)がヘッドボックス1から吊り下げ
られて多数の羽根2を貫通して先端がボトムレール3に
固定され、また、羽根2を傾斜(チルト)させることに
より開閉させるための図示省略の2本のラダーコード
(チルトテープ)がヘッドボックス1から吊り下げられ
て全ての羽根2の両端に固定されている。したがって、
モータによりリフティングテープ又はラダーコードを上
下移動させることによりブラインドの上下移動と羽根の
開閉を行うことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る電動ブラインドの一実施例を
示すブロック図、図2(a),(b),(c)は電動ブラインドの
概略と操作部を示す構成図、図3は電動ブラインドの要
部縦断面図、図4はA−A線断面図、図5はB−B線断
面図、図6(a),(b),(c)は高さセンサ部分の正面図,右
側面図及び背面図、図7(a),(b),(c)は角度センサ部分
の正面図,右側面図及び背面図、図8はセンサ組込前の
状態を示す説明図、図9(a),(b)は図1の高さセンサと
角度センサの原理をそれぞれ示す説明図、図10は図1
のMPUのブラインド上下移動時の動作を説明するため
のフローチャート、図11は図1のPWM変換部と主要
波形を詳細に示す説明図、図12は図1のF/Vコンバ
ータと主要波形を詳細に示す説明図、図13は図1のF
/Vコンバータのブラインド上下移動時の関数を示す説
明図、図14は図1のF/Vコンバータの関数の反転出
力を説明図、図15は図1のDCモータのブラインド上
下移動時のN−Tカーブを説明図、図16は図1のMP
Uの位置指令値を示す説明図、図17は図1のF/Vコ
ンバータの羽根回動時の関数を示す説明図、図18は図
1のDCモータの羽根回動時のN−Tカーブを説明図、
図19は図1のMPUの羽根回動時の動作を説明するた
めのフローチャート、図20は一実施例のパルス制御の
タイミングチャートである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】このように位置し例値と回転パルス数とを
比較した結果を入力値とし、この入力値を回転パルスを
F/V変換した出力値とを比較することにより、ブライ
ンドの昇降を制御する。これにより、速度制御だけで
は、吸収できない負荷による差を位置制御することによ
って、ある一定の範囲(ほとんどゼロ)に納めることが
できる。また、速度制御をマイクロコンピュータの処理
と切り離したことにより、マイクロコンピュータは、セ
ンサの入力周波数に応じた、速度制御処理を行うことが
必要なくなり、かつ速度制御処理を高速で行う必要がな
いので、余裕を持って他の処理を並列に行うことができ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】先ず、図1を参照してMPU10の処理
を説明する。ここで、 羽根2のUP: 羽根2のDOWN: 羽根2のSTOP: 時のトランジスタQ1〜Q4とスイッチSWの制御は、
それぞれブラインド移動時のブラインドUP、ブラ
インドDOWN、ブラインドSTOP時の制御と同一
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動ブラインドの一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】(a),(b),(c)はブラインドの概略と操作部を示
す構成図である。
【図3】本発明に係る電動ブラインドの一実施例を示す
要部縦断面図である。
【図4】A−A線断面図である。
【図5】B−B線断面図である。
【図6】(a),(b),(c)は高さセンサ部分の正面図,右側
面図及び背面図である。
【図7】(a),(b),(c)は角度センサ部分の正面図,右側
面図及び背面図である。
【図8】センサ組込前の状態を示す説明図である。
【図9】(a),(b)は図1の高さセンサと角度センサの原
理をそれぞれ示す説明図である。
【図10】図1のMPUのブラインド上下移動時の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図11】図1のPWM変換部と主要波形を詳細に示す
説明図である。
【図12】図1のF/Vコンバータと主要波形を詳細に
示す説明図である。
【図13】図1のF/Vコンバータのブラインド上下移
動時の関数を示す説明図である。
【図14】図1のF/Vコンバータの関数の反転出力を
説明図である。
【図15】図1のDCモータのブラインド上下移動時の
N−Tカーブを説明図である。
【図16】図1のMPUの位置指令値を示す説明図であ
る。
【図17】図1のF/Vコンバータの羽根回動時の関数
を示す説明図である。
【図18】図1のDCモータの羽根回動時のN−Tカー
ブを説明図である。
【図19】図1のMPUの羽根回動時の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図20】本発明に係る電動ブラインドの一実施例のパ
ルス制御のタイミングチャートである。
【符号の説明】 2 羽根 3 ボトムレール 4 リフティングテープ(昇降テープ) 5 ラダーコード(チルトテープ) 6 昇降ドラム 7 プーリ 8 高さセンサ 9 角度センサ 10 MPU(マイクロプロセッサ) 11 D/Aコンバータ 12,14,17 アンプ 13,16 比較器 15 F/Vコンバータ 18 PWM変換部 19 電流センサ M DCモータ Q1〜Q4 トランジスタ SW スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野 啓三 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 須江 俊文 東京都港区海岸1丁目11番1号 立川ブラ インド工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラインドを上下移動するモータと、 前記モータにより上下移動するブラインドの速度に応じ
    た周波数のパルスを発生するパルス発生手段と、 ブラインドが理想的な一定速度で上下移動する状態に同
    期して一定の周期でカウントするカウンタの値と前記パ
    ルス発生手段のパルス数を前記一定周期毎に比較し、ブ
    ラインドの現在の理想的な位置と実際の位置の差を出力
    するマイクロコンピュータと、 前記マイクロコンピュータからの位置誤差を電圧に変換
    するD/A変換手段と、 前記パルス発生手段のパルスの周波数に基づいてブライ
    ンドの速度誤差電圧を発生する周波数−電圧変換手段
    と、 前記D/A変換手段により変換された位置誤差電圧と前
    記速度誤差電圧の差に基づいて前記モータに駆動電圧を
    印加する比較手段とを有することを特徴とする電動ブラ
    インド。
  2. 【請求項2】 前記モータに流れる電流を検出する電流
    検出手段と、 前記電流検出手段により検出された電流に対応する電圧
    を前記比較手段の駆動電圧から減算して前記モータに印
    加する電流リミッタ手段を更に備えたことを特徴とする
    請求項1記載の電動ブラインド。
  3. 【請求項3】 リフティングテープと、 リフティングテープを巻き取りあるいは巻き戻すことに
    よって前記羽根を昇降させるモータと、 前記リフティングテープの直線移動を直接検知する検知
    部とを備え、 前記検知部により、前記モータによって巻き取りあるい
    は巻き戻される前記リフティングテープの直線移動を前
    記リフティングテープから直接検出して、前記羽根の昇
    降制御を行うようにしたことを特徴とする電動ブライン
    ド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001149164A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Matsushita Electric Works Ltd リラックス装置

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