JP3382419B2 - 電動ブラインド - Google Patents
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- JP3382419B2 JP3382419B2 JP16613395A JP16613395A JP3382419B2 JP 3382419 B2 JP3382419 B2 JP 3382419B2 JP 16613395 A JP16613395 A JP 16613395A JP 16613395 A JP16613395 A JP 16613395A JP 3382419 B2 JP3382419 B2 JP 3382419B2
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/24—Structural elements or technologies for improving thermal insulation
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B80/00—Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
Landscapes
- Blinds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラインドの上下移動
と羽根の開閉を共通のモータにより駆動する電動ブライ
ンドに関し、特にブラインドの羽根の回動速度を一定に
するための速度制御に関する。
と羽根の開閉を共通のモータにより駆動する電動ブライ
ンドに関し、特にブラインドの羽根の回動速度を一定に
するための速度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のブラインドは、図2に
示すように窓の上端に固定されるヘッドボックス1と、
ヘッドボックス1から吊り下げられる多数の羽根2及び
ボトムレール3により構成されている。そして、ブライ
ンドを上下に移動させるための図示省略のリフティング
テープ(昇降テープ)がヘッドボックス1から吊り下げ
られて多数の羽根2を貫通して先端がボトムレール3に
固定され、また、羽根2を傾斜(チルト)させることに
より開閉させるための図示省略の2本のラダーコード
(チルトテープ)がヘッドボックス1から吊り下げられ
て全ての羽根2の両端に固定されている。したがって、
モータによりリフティングテープ又はラダーコードを上
下移動させることによりブラインドの上下移動と羽根の
開閉を行うことができる。ところで、ボトムレール3が
最も下の場所に位置する場合、複数の羽根2は全てラダ
ーコードにより吊り下げられ、リフティングテープによ
り支持されない。そして、ボトムレール3が最も下の位
置から上昇すると複数の羽根2が1枚ごとにボトムレー
ル3の上に乗ってリフティングテープにより支持され、
ラダーコードの負荷が徐々に重くなる。逆に、ボトムレ
ール3が最も上の位置から下降するとラダーコードの負
荷が徐々に軽くなる。
示すように窓の上端に固定されるヘッドボックス1と、
ヘッドボックス1から吊り下げられる多数の羽根2及び
ボトムレール3により構成されている。そして、ブライ
ンドを上下に移動させるための図示省略のリフティング
テープ(昇降テープ)がヘッドボックス1から吊り下げ
られて多数の羽根2を貫通して先端がボトムレール3に
固定され、また、羽根2を傾斜(チルト)させることに
より開閉させるための図示省略の2本のラダーコード
(チルトテープ)がヘッドボックス1から吊り下げられ
て全ての羽根2の両端に固定されている。したがって、
モータによりリフティングテープ又はラダーコードを上
下移動させることによりブラインドの上下移動と羽根の
開閉を行うことができる。ところで、ボトムレール3が
最も下の場所に位置する場合、複数の羽根2は全てラダ
ーコードにより吊り下げられ、リフティングテープによ
り支持されない。そして、ボトムレール3が最も下の位
置から上昇すると複数の羽根2が1枚ごとにボトムレー
ル3の上に乗ってリフティングテープにより支持され、
ラダーコードの負荷が徐々に重くなる。逆に、ボトムレ
ール3が最も上の位置から下降するとラダーコードの負
荷が徐々に軽くなる。
【0003】したがって、ボトムレール3が中間位置に
位置する状態でラダーコードが移動すると、ラダーコー
ドにより支持されている羽根2のみが回動し、ボトムレ
ール3の上に乗っている羽根2は回動しないので、ブラ
インド(ボトムレール3)の位置にかかわらずモータに
一定電圧を印加して回転すると、ブラインドの高さに応
じて羽根2の回転速度が異なる。したがって、多数のブ
ラインドを併設して各ブラインドの羽根を同時に回動さ
せた場合に見苦しくなる。
位置する状態でラダーコードが移動すると、ラダーコー
ドにより支持されている羽根2のみが回動し、ボトムレ
ール3の上に乗っている羽根2は回動しないので、ブラ
インド(ボトムレール3)の位置にかかわらずモータに
一定電圧を印加して回転すると、ブラインドの高さに応
じて羽根2の回転速度が異なる。したがって、多数のブ
ラインドを併設して各ブラインドの羽根を同時に回動さ
せた場合に見苦しくなる。
【0004】従来、ブラインドの高さにかかわらず羽根
の回動速度を一定にする方法としては、例えば特開平4
−85478号公報に示すようにラダーコードを駆動するた
めのモータの回転数をフォトインタラプタによりパルス
として検出し、マイクロプロセッサ(MPU)がこの回
転数検出パルスが所定の回転数になるようにモータをサ
ーボ制御する方法が提案されている。
の回動速度を一定にする方法としては、例えば特開平4
−85478号公報に示すようにラダーコードを駆動するた
めのモータの回転数をフォトインタラプタによりパルス
として検出し、マイクロプロセッサ(MPU)がこの回
転数検出パルスが所定の回転数になるようにモータをサ
ーボ制御する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電動ブラインドでは、モータの回転数が所定の回転
数になるように制御するので、各ブラインド毎に大きさ
等の負荷が異なる場合に各ブラインド毎に羽根の回動速
度が異なるという問題点があり、特に多数のブラインド
を併設して各ブラインドの羽根を同時に回動させた場合
に見苦しくなるという問題点がある。なお、多数のブラ
インドを併設して各ブラインドの羽根が同一速度で回動
させる場合には各ブラインド毎に上記所定の回転数をM
PUに設定しなければならない。また、多数のブライン
ドの各羽根を微小回動させる場合、負荷の違いによりバ
ラツキが発生する。
来の電動ブラインドでは、モータの回転数が所定の回転
数になるように制御するので、各ブラインド毎に大きさ
等の負荷が異なる場合に各ブラインド毎に羽根の回動速
度が異なるという問題点があり、特に多数のブラインド
を併設して各ブラインドの羽根を同時に回動させた場合
に見苦しくなるという問題点がある。なお、多数のブラ
インドを併設して各ブラインドの羽根が同一速度で回動
させる場合には各ブラインド毎に上記所定の回転数をM
PUに設定しなければならない。また、多数のブライン
ドの各羽根を微小回動させる場合、負荷の違いによりバ
ラツキが発生する。
【0006】本発明の第1の目的は、負荷が異なる複数
のブラインドの羽根を同一の角速度で回動させることが
できる電動ブラインドを提供することにある。
のブラインドの羽根を同一の角速度で回動させることが
できる電動ブラインドを提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、大きい突入電流が
流れても、電流制御ループの働きにより電流がシャット
ダウンし、過電流により機器の損傷を防止することがで
きる電動ブラインドを提供することにある。
流れても、電流制御ループの働きにより電流がシャット
ダウンし、過電流により機器の損傷を防止することがで
きる電動ブラインドを提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、伝達系のガタを吸
収することによって、構成部品を高精度に作らなくと
も、高精度の制御を行える電動ブラインドを提供するこ
とにある。
収することによって、構成部品を高精度に作らなくと
も、高精度の制御を行える電動ブラインドを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、ブラ
インドを上下移動すると同時に羽根を回動するモータ
と、前記モータにより羽根の回動速度に応じた周波数の
パルスを発生する第1のパルス発生手段と、前記モータ
により上下移動するブラインドの速度に応じた周波数の
パルスを発生する第2のパルス発生手段と、羽根が理想
的な一定角速度で回動する状態に同期して一定の周期で
カウントするカウンタの値と前記第1のパルス発生手段
のパルス数を比較し、羽根の現在の理想的な角度と実際
の角度の差を出力するマイクロコンピュータと、前記マ
イクロコンピュータからの角度誤差を電圧に変換するD
/A変換手段と、前記第2のパルス発生手段のパルスの
周波数に基づいて羽根の角速度誤差電圧を発生する周波
数−電圧変換手段と、前記D/A変換手段により変換さ
れた電圧と前記角速度誤差電圧の差に基づいて前記モー
タに駆動電圧を印加する比較手段とを有する第1の手段
により達成される。
インドを上下移動すると同時に羽根を回動するモータ
と、前記モータにより羽根の回動速度に応じた周波数の
パルスを発生する第1のパルス発生手段と、前記モータ
により上下移動するブラインドの速度に応じた周波数の
パルスを発生する第2のパルス発生手段と、羽根が理想
的な一定角速度で回動する状態に同期して一定の周期で
カウントするカウンタの値と前記第1のパルス発生手段
のパルス数を比較し、羽根の現在の理想的な角度と実際
の角度の差を出力するマイクロコンピュータと、前記マ
イクロコンピュータからの角度誤差を電圧に変換するD
/A変換手段と、前記第2のパルス発生手段のパルスの
周波数に基づいて羽根の角速度誤差電圧を発生する周波
数−電圧変換手段と、前記D/A変換手段により変換さ
れた電圧と前記角速度誤差電圧の差に基づいて前記モー
タに駆動電圧を印加する比較手段とを有する第1の手段
により達成される。
【0010】前記第2の目的は、前記第1の手段におい
て、前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段
と、前記電流検出手段により検出された電流に対応する
電圧を前記比較手段の駆動電圧から減算して前記モータ
に印加する電流リミッタ手段を更に備えた第2の手段に
より達成される。
て、前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段
と、前記電流検出手段により検出された電流に対応する
電圧を前記比較手段の駆動電圧から減算して前記モータ
に印加する電流リミッタ手段を更に備えた第2の手段に
より達成される。
【0011】前記第3の目的は、前記第1の手段におい
て、前記羽根角度制御を行う時、前記モータを停止状態
から起動し、駆動力が伝達系を通って前記第1のパルス
発生手段のパルスを発生するまでの初期動作時、短期間
パルス制御を行うようにした第2の手段により達成され
る。
て、前記羽根角度制御を行う時、前記モータを停止状態
から起動し、駆動力が伝達系を通って前記第1のパルス
発生手段のパルスを発生するまでの初期動作時、短期間
パルス制御を行うようにした第2の手段により達成され
る。
【0012】
【作用】前記第1の手段にあっては、モータがブライン
ドを上下移動すると同時に羽根を回動する電動ブライン
ドにおいて、羽根の角速度に応じた周波数の第1のパル
スとブラインドの上下移動速度に応じた周波数の第2の
パルスが生成され、マイクロコンピュータにより羽根が
理想的な一定角速度で回動する状態に同期して一定の周
期でカウントするカウンタの値と第1のパルスの差が演
算され、羽根の現在の理想的な角度と実際の角度の差が
演算される。また、第2のパルス数に基づいて羽根の角
速度誤差電圧が算出され、角度誤差を示す電圧から減算
されてモータの駆動電圧が算出され、羽根の角速度が制
御される。したがって、負荷が異なる複数のブラインド
の羽根を同一の角速度で回動させることができる。
ドを上下移動すると同時に羽根を回動する電動ブライン
ドにおいて、羽根の角速度に応じた周波数の第1のパル
スとブラインドの上下移動速度に応じた周波数の第2の
パルスが生成され、マイクロコンピュータにより羽根が
理想的な一定角速度で回動する状態に同期して一定の周
期でカウントするカウンタの値と第1のパルスの差が演
算され、羽根の現在の理想的な角度と実際の角度の差が
演算される。また、第2のパルス数に基づいて羽根の角
速度誤差電圧が算出され、角度誤差を示す電圧から減算
されてモータの駆動電圧が算出され、羽根の角速度が制
御される。したがって、負荷が異なる複数のブラインド
の羽根を同一の角速度で回動させることができる。
【0013】前記第2の手段にあっては、大きい突入電
流が流れても、電流制御ループの働きにより電流がシャ
ットダウンし、過電流により機器の損傷を防止すること
ができる。
流が流れても、電流制御ループの働きにより電流がシャ
ットダウンし、過電流により機器の損傷を防止すること
ができる。
【0014】前記第3の手段にあっては、伝達系のガタ
を吸収することによって、構成部品を高精度に作らなく
とも、高精度の制御を行える。
を吸収することによって、構成部品を高精度に作らなく
とも、高精度の制御を行える。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る電動ブラインドの一実施例を
示すブロック図、図2(a),(b),(c)は電動ブラインドの
概略と操作部を示す構成図、図3は電動ブラインドの要
部縦断面図、図4はA−A線断面図、図5はB−B線断
面図、図6(a),(b),(c)は高さセンサ部分の正面図,右
側面図及び背面図、図7(a),(b),(c)は角度センサ部分
の正面図,右側面図及び背面図、図8はセンサ組込前の
状態を示す説明図、図9(a),(b)は図1の高さセンサと
角度センサの原理をそれぞれ示す説明図、図10は図1
のMPUのブラインド上下移動時の動作を説明するため
のフローチャート、図11は図1のPWM変換部と主要
波形を詳細に示す説明図、図12は図1のF/Vコンバ
ータと主要波形を詳細に示す説明図、図13は図1のF
/Vコンバータのブラインド上下移動時の関数を示す説
明図、図14は図1のF/Vコンバータの関数の反転出
力を説明図、図15は図1のDCモータのブラインド上
下移動時のN−Tカーブを説明図、図16は図1のMP
Uの位置指令値を示す説明図、図17は図1のF/Vコ
ンバータの羽根回動時の関数を示す説明図、図18は図
1のDCモータの羽根回動時のN−Tカーブを説明図、
図19は図1のMPUの羽根回動時の動作を説明するた
めのフローチャート、図20は一実施例のパルス制御の
タイミングチャートである。
する。図1は本発明に係る電動ブラインドの一実施例を
示すブロック図、図2(a),(b),(c)は電動ブラインドの
概略と操作部を示す構成図、図3は電動ブラインドの要
部縦断面図、図4はA−A線断面図、図5はB−B線断
面図、図6(a),(b),(c)は高さセンサ部分の正面図,右
側面図及び背面図、図7(a),(b),(c)は角度センサ部分
の正面図,右側面図及び背面図、図8はセンサ組込前の
状態を示す説明図、図9(a),(b)は図1の高さセンサと
角度センサの原理をそれぞれ示す説明図、図10は図1
のMPUのブラインド上下移動時の動作を説明するため
のフローチャート、図11は図1のPWM変換部と主要
波形を詳細に示す説明図、図12は図1のF/Vコンバ
ータと主要波形を詳細に示す説明図、図13は図1のF
/Vコンバータのブラインド上下移動時の関数を示す説
明図、図14は図1のF/Vコンバータの関数の反転出
力を説明図、図15は図1のDCモータのブラインド上
下移動時のN−Tカーブを説明図、図16は図1のMP
Uの位置指令値を示す説明図、図17は図1のF/Vコ
ンバータの羽根回動時の関数を示す説明図、図18は図
1のDCモータの羽根回動時のN−Tカーブを説明図、
図19は図1のMPUの羽根回動時の動作を説明するた
めのフローチャート、図20は一実施例のパルス制御の
タイミングチャートである。
【0016】先ず、この種の一般的なブラインドは図2
に示すようにヘッドボックス1、多数の羽根2及びボト
ムレール3により構成されている。そして、ブラインド
を上下に移動させるためにリフティングテープ(昇降テ
ープとも言う)4がヘッドボックス1から吊り下げられ
て多数の羽根2を貫通して先端がボトムレール3に固定
され、また、羽根2を傾斜(チルト)させることにより
開閉させるための1本のラダーコード(チルトテープと
も言う)5の各先端がヘッドボックス1から吊り下げら
れて全ての羽根2の両端に固定されている。
に示すようにヘッドボックス1、多数の羽根2及びボト
ムレール3により構成されている。そして、ブラインド
を上下に移動させるためにリフティングテープ(昇降テ
ープとも言う)4がヘッドボックス1から吊り下げられ
て多数の羽根2を貫通して先端がボトムレール3に固定
され、また、羽根2を傾斜(チルト)させることにより
開閉させるための1本のラダーコード(チルトテープと
も言う)5の各先端がヘッドボックス1から吊り下げら
れて全ての羽根2の両端に固定されている。
【0017】なお、図2(a)においてボトムレール3は
上限位置を「0」、下限位置を「255」として高さが
8ビットで制御される。また、図2(b)において羽根2
は水平の場合に全開位置、この全開位置から一方の回動
方向がアップ全閉位置、他方の回動方向がダウン全閉位
置であり、羽根2の回動角度はアップ全閉位置からダウ
ン全閉位置まで各リミット位置間を8ビットで制御され
る。そして、このボトムレール3(ブラインド)の上下
移動と羽根2の開閉は、図2(c)に示すような操作部1
00の操作に基づいて図1に示す回路により制御され
る。なお、101はボトムレール3を上昇させるアップ
キー、102はボトムレール3を下降させるダウンキ
ー、103は羽根2の回動角度をアップ全閉位置へ駆動
させるスラット回転キー、104は羽根2の回動角度を
ダウン全閉位置へ駆動させるスラット回転キー、105
は各キーによる駆動を停止させるストップキーである。
上限位置を「0」、下限位置を「255」として高さが
8ビットで制御される。また、図2(b)において羽根2
は水平の場合に全開位置、この全開位置から一方の回動
方向がアップ全閉位置、他方の回動方向がダウン全閉位
置であり、羽根2の回動角度はアップ全閉位置からダウ
ン全閉位置まで各リミット位置間を8ビットで制御され
る。そして、このボトムレール3(ブラインド)の上下
移動と羽根2の開閉は、図2(c)に示すような操作部1
00の操作に基づいて図1に示す回路により制御され
る。なお、101はボトムレール3を上昇させるアップ
キー、102はボトムレール3を下降させるダウンキ
ー、103は羽根2の回動角度をアップ全閉位置へ駆動
させるスラット回転キー、104は羽根2の回動角度を
ダウン全閉位置へ駆動させるスラット回転キー、105
は各キーによる駆動を停止させるストップキーである。
【0018】リフティングテープ4は図4及び図9(a)
に示すように、ヘッドボックス1内に設けられた巻取り
ドラム6により巻取り、巻き戻し可能に取り付けられ、
巻取りドラム6は図1に示すDCモータMの正転、逆転
に応じて時計回り方向、反時計回り方向に回転してリフ
ティングテープ4をそれぞれ巻き取ったり、巻き戻し、
したがって、ボトムレール3が上下方向に移動する。
に示すように、ヘッドボックス1内に設けられた巻取り
ドラム6により巻取り、巻き戻し可能に取り付けられ、
巻取りドラム6は図1に示すDCモータMの正転、逆転
に応じて時計回り方向、反時計回り方向に回転してリフ
ティングテープ4をそれぞれ巻き取ったり、巻き戻し、
したがって、ボトムレール3が上下方向に移動する。
【0019】また、図5及び図9(b)に示すように、ラ
ダーコード5はプーリ7に巻回され、巻取りドラム6と
プーリ7は同軸に、且つ図1に示すDCモータMが回転
すると同時に回転するように構成されている。ここで、
DCモータMが回転すると巻取りドラム6は必ず回転し
てリフティングテープ4が巻取り、巻き戻しされるが、
ラダーコード5はプーリ7に巻回されているのみである
ので、羽根2がリミット位置まで回動するとプーリ7上
をスリップして移動しない。
ダーコード5はプーリ7に巻回され、巻取りドラム6と
プーリ7は同軸に、且つ図1に示すDCモータMが回転
すると同時に回転するように構成されている。ここで、
DCモータMが回転すると巻取りドラム6は必ず回転し
てリフティングテープ4が巻取り、巻き戻しされるが、
ラダーコード5はプーリ7に巻回されているのみである
ので、羽根2がリミット位置まで回動するとプーリ7上
をスリップして移動しない。
【0020】また、リフティングテープ4とラダーコー
ド5は、それぞれ図9(a)(b)に示すようにローラ8a、
9aと検出軸8b、9bのローラ対の間を通過するように
構成されている。この検出軸8b、9bには共に、例えば
48極に着磁されたロータマグネットが取り付けられ、ま
た、このロータマグネットに対向して2個のホールセン
サが取り付けられている。
ド5は、それぞれ図9(a)(b)に示すようにローラ8a、
9aと検出軸8b、9bのローラ対の間を通過するように
構成されている。この検出軸8b、9bには共に、例えば
48極に着磁されたロータマグネットが取り付けられ、ま
た、このロータマグネットに対向して2個のホールセン
サが取り付けられている。
【0021】したがって、リフティングテープ4、ラダ
ーコード5がそれぞれ移動すると、各移動速度に応じて
ロータマグネットが回転してホールセンサが各移動速度
に比例した周波数のパルスを出力するので、単位時間当
たりのブラインド(ボトムレール3)の高さ及び移動速
度、羽根2の回動角度及び角速度を検出することができ
る。したがって、検出軸8b、9bにそれぞれ設けられた
ロータマグネット及びホールセンサは、ブラインドの高
さセンサ8、羽根2の角度センサ9を構成している。
ーコード5がそれぞれ移動すると、各移動速度に応じて
ロータマグネットが回転してホールセンサが各移動速度
に比例した周波数のパルスを出力するので、単位時間当
たりのブラインド(ボトムレール3)の高さ及び移動速
度、羽根2の回動角度及び角速度を検出することができ
る。したがって、検出軸8b、9bにそれぞれ設けられた
ロータマグネット及びホールセンサは、ブラインドの高
さセンサ8、羽根2の角度センサ9を構成している。
【0022】なお、20はガイドコロ、21はローラ8
aあるいは9aを支持し他端を軸22によって支持された
ローラアーム、23はローラアーム21のローラ8aあ
るいは9aをリフティングテープ4あるいはラダーコー
ド5に付勢させるコイルバネ、24はエンコーダ、25
はエンコーダ24の軸、26はセンサ基板、27はロー
ラ9aの回転をエンコーダ24の軸25に伝達するギ
ヤ、28は高さセンサ8若しくは角度センサ9が取り付
けられる保持枠、29は保持枠28に設けられ、高さセ
ンサ8若しくは角度センサ9を係合固定する一対の係合
爪である。
aあるいは9aを支持し他端を軸22によって支持された
ローラアーム、23はローラアーム21のローラ8aあ
るいは9aをリフティングテープ4あるいはラダーコー
ド5に付勢させるコイルバネ、24はエンコーダ、25
はエンコーダ24の軸、26はセンサ基板、27はロー
ラ9aの回転をエンコーダ24の軸25に伝達するギ
ヤ、28は高さセンサ8若しくは角度センサ9が取り付
けられる保持枠、29は保持枠28に設けられ、高さセ
ンサ8若しくは角度センサ9を係合固定する一対の係合
爪である。
【0023】ここで、図8を参照して組立方法について
説明する。図8では既に角度センサ9が保持枠28の一
対の係合爪29,29(図示せず)にスナップインさせ
て固定されている。そして、巻取りドラム6に巻かれた
リフティングテープ4を高さセンサ8のローラ8aと検
出軸8bの間を通し、さらに保持枠28のガイドコロ2
0の左を通す。次に、高さセンサ8を保持枠28の一対
の係合爪29,29にスナップインさせて固定する。次
に、巻取りドラム6(及びプーリ7)を保持枠28内に
組み込む。なお、この際、角度センサ9のローラアーム
21を矢印A方向に動かすと、角度センサ9が退避され
るので巻取りドラム6を組み込みやすい。次いで、角度
センサ9のローラアーム21を矢印A方向に動かしラダ
ーコード5の左端部を保持枠28の中から下方に通す。
そして、ラダーコード5の右端部をプーリ7に巻き付け
る形で保持枠28の中から下方に通し、図5のように組
み込める。
説明する。図8では既に角度センサ9が保持枠28の一
対の係合爪29,29(図示せず)にスナップインさせ
て固定されている。そして、巻取りドラム6に巻かれた
リフティングテープ4を高さセンサ8のローラ8aと検
出軸8bの間を通し、さらに保持枠28のガイドコロ2
0の左を通す。次に、高さセンサ8を保持枠28の一対
の係合爪29,29にスナップインさせて固定する。次
に、巻取りドラム6(及びプーリ7)を保持枠28内に
組み込む。なお、この際、角度センサ9のローラアーム
21を矢印A方向に動かすと、角度センサ9が退避され
るので巻取りドラム6を組み込みやすい。次いで、角度
センサ9のローラアーム21を矢印A方向に動かしラダ
ーコード5の左端部を保持枠28の中から下方に通す。
そして、ラダーコード5の右端部をプーリ7に巻き付け
る形で保持枠28の中から下方に通し、図5のように組
み込める。
【0024】次に、ブラインドを上下移動させる場合の
動作を説明する。ここで、DCモータMを一定電圧で回
転させた場合には、ブラインドの自重により下降時には
速度が早くなり、逆に上昇時には速度が遅くなる。ま
た、ブラインドの高さ、すなわちボトムレール3の高さ
に応じてリフティングテープ4の巻取り径が異なるの
で、DCモータMを一定速度で回転した場合のリフティ
ングテープ4の速度は、ボトムレール3が下方に位置す
る場合には遅く、逆にボトムレール3が上方に位置する
場合には早い。
動作を説明する。ここで、DCモータMを一定電圧で回
転させた場合には、ブラインドの自重により下降時には
速度が早くなり、逆に上昇時には速度が遅くなる。ま
た、ブラインドの高さ、すなわちボトムレール3の高さ
に応じてリフティングテープ4の巻取り径が異なるの
で、DCモータMを一定速度で回転した場合のリフティ
ングテープ4の速度は、ボトムレール3が下方に位置す
る場合には遅く、逆にボトムレール3が上方に位置する
場合には早い。
【0025】更に、ラダーコード5の負荷は、ボトムレ
ール3が最も下の場所に位置するときには全ての羽根2
がラダーコード5により支持されるので最も大きい。そ
して、ボトムレール3が上昇するにつれてボトムレール
3の上に羽根2が乗り、ボトムレール3上の羽根2の分
だけラダーコード5が緩むので負荷が小さくなり、ボト
ムレール3が最も上の場所に位置するときにはボトムレ
ール3と全ての羽根2による最小値の負荷となる。すな
わち、この種のブラインドでは、ボトムレール3が下方
に位置する場合にはラダーコード5の負荷は大きく、逆
に、ボトムレール3が上方に位置する場合にはラダーコ
ード5の負荷は小さい。
ール3が最も下の場所に位置するときには全ての羽根2
がラダーコード5により支持されるので最も大きい。そ
して、ボトムレール3が上昇するにつれてボトムレール
3の上に羽根2が乗り、ボトムレール3上の羽根2の分
だけラダーコード5が緩むので負荷が小さくなり、ボト
ムレール3が最も上の場所に位置するときにはボトムレ
ール3と全ての羽根2による最小値の負荷となる。すな
わち、この種のブラインドでは、ボトムレール3が下方
に位置する場合にはラダーコード5の負荷は大きく、逆
に、ボトムレール3が上方に位置する場合にはラダーコ
ード5の負荷は小さい。
【0026】図1において、先ず、ブラインドを上下移
動させる場合のDCモータMの駆動方法について説明す
る。DCモータMはトランジスタQ1〜Q4とスイッチ
SWを介して+24Vの電圧を印加することにより正転、
逆転、ショートブレーキ停止するように制御される。ト
ランジスタQ1、Q2とスイッチSWはMPU10から
のブラインドのUP、DOWN、STOP指令に基づい
て制御され、トランジスタQ3、Q4はスイッチSWに
応じてオン、オフする。例えば ブラインドUP: Q1,Q4:ON,Q2,Q3:OFF→M:正転 ブラインドDOWN: Q1,Q4:OFF,Q2,Q3:ON→M:逆転 ブラインドSTOP: Q1,Q4:OFF,Q3,Q4:ON→M:ショート
ブレーキ停止、保持させる。また、正転、逆転時にDC
モータMに印加される電流が抵抗Rと比較器19aより
成る電流センサ19により検出され、電圧として比較器
17に印加される。
動させる場合のDCモータMの駆動方法について説明す
る。DCモータMはトランジスタQ1〜Q4とスイッチ
SWを介して+24Vの電圧を印加することにより正転、
逆転、ショートブレーキ停止するように制御される。ト
ランジスタQ1、Q2とスイッチSWはMPU10から
のブラインドのUP、DOWN、STOP指令に基づい
て制御され、トランジスタQ3、Q4はスイッチSWに
応じてオン、オフする。例えば ブラインドUP: Q1,Q4:ON,Q2,Q3:OFF→M:正転 ブラインドDOWN: Q1,Q4:OFF,Q2,Q3:ON→M:逆転 ブラインドSTOP: Q1,Q4:OFF,Q3,Q4:ON→M:ショート
ブレーキ停止、保持させる。また、正転、逆転時にDC
モータMに印加される電流が抵抗Rと比較器19aより
成る電流センサ19により検出され、電圧として比較器
17に印加される。
【0027】高さセンサ8により検出された高さデータ
(周波数)はMPU10とF(周波数)/V(電圧)コ
ンバータ15に印加される。なお、このブラインドの上
下移動時には角度センサ9の検出信号は用いられない。
MPU10はブラインドの現在の理想的な高さ位置指令
と実際の高さデータHを比較してその差に応じたシリア
ルデータを8ビットのD/Aコンバータ11に出力し、
F/Vコンバータ15は高さデータ(以下、FG入力)
に応じたブラインドの速度エラー電圧を比較器13に印
加する。
(周波数)はMPU10とF(周波数)/V(電圧)コ
ンバータ15に印加される。なお、このブラインドの上
下移動時には角度センサ9の検出信号は用いられない。
MPU10はブラインドの現在の理想的な高さ位置指令
と実際の高さデータHを比較してその差に応じたシリア
ルデータを8ビットのD/Aコンバータ11に出力し、
F/Vコンバータ15は高さデータ(以下、FG入力)
に応じたブラインドの速度エラー電圧を比較器13に印
加する。
【0028】MPU10の高さ制御処理を図10を参照
して説明する。先ず、操作部100を介して高さ動作指
令があると(ステッフ゜S1)、モータMをオンにすると共にブ
ラインドが理想的な速度で上下移動する状態に同期して
カウントするリファレンス位置カウンタをスタートする
(ステッフ゜S2)。次いで動作停止要求がない場合には例えば
6msecの時間待機し(ステッフ゜S3→S4)、6msecの時間が経
過するとリファレンス位置カウンタをカウントアップ
し、そのカウント値と現在位置(高さデータHのカウン
ト値)の差(図1に示す比較器A)をD/Aコンバータ
11に出力する(ステッフ゜S4→S5)。以下、MPU10は6m
sec(166.7Hz)の周期で位置指令を出力する。そして、ステ
ッフ゜S3において操作部100を介して動作停止要求があ
ると、リファレンス位置カウンタの値をターゲット位置
格納RAMに格納し(ステッフ゜S6)、次いでターゲット位置
と現在位置が一致するまでモータMのオンを継続し(ステッ
フ゜S7)、一致するとモータMを停止させる(ステッフ゜S8)。
して説明する。先ず、操作部100を介して高さ動作指
令があると(ステッフ゜S1)、モータMをオンにすると共にブ
ラインドが理想的な速度で上下移動する状態に同期して
カウントするリファレンス位置カウンタをスタートする
(ステッフ゜S2)。次いで動作停止要求がない場合には例えば
6msecの時間待機し(ステッフ゜S3→S4)、6msecの時間が経
過するとリファレンス位置カウンタをカウントアップ
し、そのカウント値と現在位置(高さデータHのカウン
ト値)の差(図1に示す比較器A)をD/Aコンバータ
11に出力する(ステッフ゜S4→S5)。以下、MPU10は6m
sec(166.7Hz)の周期で位置指令を出力する。そして、ステ
ッフ゜S3において操作部100を介して動作停止要求があ
ると、リファレンス位置カウンタの値をターゲット位置
格納RAMに格納し(ステッフ゜S6)、次いでターゲット位置
と現在位置が一致するまでモータMのオンを継続し(ステッ
フ゜S7)、一致するとモータMを停止させる(ステッフ゜S8)。
【0029】図1に戻り、D/Aコンバータ11により
D/A変換された電圧はアンプ12により増幅され、位
置偏差(速度指令値)として比較器13に印加され、F
/Vコンバータ15からの速度エラー電圧が減算され
る。比較器13の出力電圧はアンプ14により最大値が
5Vになるように増幅された後比較器16に印加され、
電流センサ19からのモータ電流に応じた電圧が減算さ
れ、モータMの駆動電流が制御されてトルクが制御され
る。そして、比較器17の出力電圧はアンプ17により
増幅された後、PWM変換回路18により電圧に応じた
パルス幅のパルス信号に変換され、スイッチSWを介し
てトランジスタQ3、Q4のゲートに印加される。
D/A変換された電圧はアンプ12により増幅され、位
置偏差(速度指令値)として比較器13に印加され、F
/Vコンバータ15からの速度エラー電圧が減算され
る。比較器13の出力電圧はアンプ14により最大値が
5Vになるように増幅された後比較器16に印加され、
電流センサ19からのモータ電流に応じた電圧が減算さ
れ、モータMの駆動電流が制御されてトルクが制御され
る。そして、比較器17の出力電圧はアンプ17により
増幅された後、PWM変換回路18により電圧に応じた
パルス幅のパルス信号に変換され、スイッチSWを介し
てトランジスタQ3、Q4のゲートに印加される。
【0030】ここで、DCモータMの回転数を一定に保
つためには、負荷に応じてモータMの発生するトルクを
制御する必要がある。トルクはモータMに流れる電流I
に比例し、電流を多く流す場合にはモータMの駆動電圧
を上げ、逆にトルクを下げる場合には駆動電圧を下げ
る。モータの駆動電圧は、図11に示すように制御電圧
が0Vの時には0V、5Vの時には24V、2.5Vの時に
は12Vが印加される。なお、制御電圧=12Vの時には実
際には24V、50kHz、デューティ比50%のパルス電圧で
あるが、これは理論的には12Vの直流電圧と同じであ
る。
つためには、負荷に応じてモータMの発生するトルクを
制御する必要がある。トルクはモータMに流れる電流I
に比例し、電流を多く流す場合にはモータMの駆動電圧
を上げ、逆にトルクを下げる場合には駆動電圧を下げ
る。モータの駆動電圧は、図11に示すように制御電圧
が0Vの時には0V、5Vの時には24V、2.5Vの時に
は12Vが印加される。なお、制御電圧=12Vの時には実
際には24V、50kHz、デューティ比50%のパルス電圧で
あるが、これは理論的には12Vの直流電圧と同じであ
る。
【0031】図1に示す電流センサ19は、モータMに
2Aの電流が流れると5Vの電圧が得られるように構成
され、この電圧が比較器16の−入力端子に印加される
ので、比較器16の+入力端子には最大値が5Vの電圧
が印加されることから、電流制御ループ(電流センサ1
9、比較器16、アンプ17、PWM変換部18、スイ
ッチSW、トランジスタQ1〜Q4及びモータM)は、
モータMに流れる電流が2A以下に抑える電流リミッタ
として働く。従って、電流制御ループの働きにより電流
がシャットダウンし、過電流により機器の損傷を防止す
ることができる。
2Aの電流が流れると5Vの電圧が得られるように構成
され、この電圧が比較器16の−入力端子に印加される
ので、比較器16の+入力端子には最大値が5Vの電圧
が印加されることから、電流制御ループ(電流センサ1
9、比較器16、アンプ17、PWM変換部18、スイ
ッチSW、トランジスタQ1〜Q4及びモータM)は、
モータMに流れる電流が2A以下に抑える電流リミッタ
として働く。従って、電流制御ループの働きにより電流
がシャットダウンし、過電流により機器の損傷を防止す
ることができる。
【0032】次に、F/Vコンバータ15について説明
する。最も一般的なF/Vコンバータ15は図12に示
すようなCR発振器15aのS/H(サンプルホール
ド)型であり、その働きはC、Rの時定数により決まる
のこぎり波を発振器15aにより生成することができ
る。すなわち、発振器15aは高さセンサ8からの入力
パルスFGの立ち上がりでリセットされてその時点での
こぎり波を立ち上げ、パルスFGの立ち下がり時点での
こぎり波の電圧をサンプルホールドし、速度エラー電圧
として出力する。
する。最も一般的なF/Vコンバータ15は図12に示
すようなCR発振器15aのS/H(サンプルホール
ド)型であり、その働きはC、Rの時定数により決まる
のこぎり波を発振器15aにより生成することができ
る。すなわち、発振器15aは高さセンサ8からの入力
パルスFGの立ち上がりでリセットされてその時点での
こぎり波を立ち上げ、パルスFGの立ち下がり時点での
こぎり波の電圧をサンプルホールドし、速度エラー電圧
として出力する。
【0033】次に、速度サーボの問題点について説明す
る。 (1)ここで、上記のようなF/Vサーボでは、モータM
の負荷によって制御周波数が変化する。すなわち、図1
3に示すようにF/Vコンバータ15の出力電圧は、制
御目標である速度から得られる信号FGのフィードバッ
ク周波数に対して1対1であるが、本実施例では図13
に示す関数を図14に示すようにエラー電圧に対して2.
5Vで反転して使用する。
る。 (1)ここで、上記のようなF/Vサーボでは、モータM
の負荷によって制御周波数が変化する。すなわち、図1
3に示すようにF/Vコンバータ15の出力電圧は、制
御目標である速度から得られる信号FGのフィードバッ
ク周波数に対して1対1であるが、本実施例では図13
に示す関数を図14に示すようにエラー電圧に対して2.
5Vで反転して使用する。
【0034】本実施例の速度制御において2.5Vのエラ
ー電圧はモータMの印加電圧の12Vと等価であり、図1
5に示すようなモータMのN−Tカーブから負荷5kg・c
mにおいてモータ回転数が333Hzの場合に、モータMは目
標制御周波数の333Hzで回転することができる。しか
し、負荷トルクが10kg・cmになると、モータMの回転数
は下がり、信号FGも333Hzより低くなる。そして、F
/Vコンバータ15の出力電圧が3Vとなり、モータM
の印加電圧が15Vとなり、その時の信号FGは300Hz
となって釣り合う。逆に、負荷トルクが小さくなると、
同様な原理により負荷トルクが2kg・cmでは380Hzとな
る。このようにF/Vサーボでは、負荷による速度のず
れが生じるので、速度系のゲインを上げれば速度を小さ
くすることができるがゼロにはならないため、サイズの
異なるブラインドを連動させると速度差が累積され、下
限位置か上限位置まで巻き上げると各ブラインドの位置
誤差が生じる。
ー電圧はモータMの印加電圧の12Vと等価であり、図1
5に示すようなモータMのN−Tカーブから負荷5kg・c
mにおいてモータ回転数が333Hzの場合に、モータMは目
標制御周波数の333Hzで回転することができる。しか
し、負荷トルクが10kg・cmになると、モータMの回転数
は下がり、信号FGも333Hzより低くなる。そして、F
/Vコンバータ15の出力電圧が3Vとなり、モータM
の印加電圧が15Vとなり、その時の信号FGは300Hz
となって釣り合う。逆に、負荷トルクが小さくなると、
同様な原理により負荷トルクが2kg・cmでは380Hzとな
る。このようにF/Vサーボでは、負荷による速度のず
れが生じるので、速度系のゲインを上げれば速度を小さ
くすることができるがゼロにはならないため、サイズの
異なるブラインドを連動させると速度差が累積され、下
限位置か上限位置まで巻き上げると各ブラインドの位置
誤差が生じる。
【0035】(2)また、モータ起動から速度が安定する
まで負荷が異なると、起動時間が異なり、負荷が重いブ
ラインドは必ず遅れる。すなわち、速度が333Hzになる
までモータMに印加される電圧は24Vが24Vであるの
で、図15に示すN−Tカーブ特性より、負荷が違えば
過渡的な回転数の立ち上がりも当然差が生じる。負荷が
倍になれば、モータの時定数から立ち上がり時間が倍以
上、倍の時間より更に長くなる。そこで、上記(1)(2)に
おける速度制御の問題点を解決する点について説明す
る。ここで、図1において、初期的な位置偏差(アンプ
12の出力)は「0」であるので、MPU10は速度指
令値としてシリアルデータ「80H」を出力し、このデー
タ「80H」は8ビットD/Aコンバータ11及びアンプ
12により2.5Vに変換される。モータMが以下の条件
で回転している時、 モータ負荷:5kg・cm モータ回転数:333Hz(FG周波数) F/V出力:2.5V 比較器13の出力は2.5Vとなり、モータMはFG周波
数の333Hzで回転を続ける。ところが、モータ負荷が10k
g・cmになると、モータ回転数は300Hzとなり、F/V出
力は図11より2Vとなる。速度指令値が2.5Vであれ
ば比較器13の出力は3Vとなり、 モータ負荷:10kg・cm モータ回転数:300Hz(FG周波数) F/V出力:2.0V により、モータMはFG周波数の300Hzで回転を続け
る。
まで負荷が異なると、起動時間が異なり、負荷が重いブ
ラインドは必ず遅れる。すなわち、速度が333Hzになる
までモータMに印加される電圧は24Vが24Vであるの
で、図15に示すN−Tカーブ特性より、負荷が違えば
過渡的な回転数の立ち上がりも当然差が生じる。負荷が
倍になれば、モータの時定数から立ち上がり時間が倍以
上、倍の時間より更に長くなる。そこで、上記(1)(2)に
おける速度制御の問題点を解決する点について説明す
る。ここで、図1において、初期的な位置偏差(アンプ
12の出力)は「0」であるので、MPU10は速度指
令値としてシリアルデータ「80H」を出力し、このデー
タ「80H」は8ビットD/Aコンバータ11及びアンプ
12により2.5Vに変換される。モータMが以下の条件
で回転している時、 モータ負荷:5kg・cm モータ回転数:333Hz(FG周波数) F/V出力:2.5V 比較器13の出力は2.5Vとなり、モータMはFG周波
数の333Hzで回転を続ける。ところが、モータ負荷が10k
g・cmになると、モータ回転数は300Hzとなり、F/V出
力は図11より2Vとなる。速度指令値が2.5Vであれ
ば比較器13の出力は3Vとなり、 モータ負荷:10kg・cm モータ回転数:300Hz(FG周波数) F/V出力:2.0V により、モータMはFG周波数の300Hzで回転を続け
る。
【0036】そこで、本実施例では、MPU10は位置
指令値(パルス数)と信号FGの差を位置偏差として出
力している。すなわち、モータMが333Hzから300Hzで回
転すると位置偏差が増大するので、MPU10は足りな
いFGパルス数だけ「80H」に加算し、シリアルデータ
として出力する。例えば13パルス分だけ少ない場合に
「8DH」を出力すると、アンプ12の出力電圧は3.0
Vとなり、比較器13は4Vを出力し、モータMの印加
電圧が19.2Vとなり、モータMは早く回転しようとす
る。そして、MPU10の出力が「9AH」のときに位
置偏差=比較器13の+入力電圧が3.125Vとなり、そ
のときの−入力電圧が2.5Vであるので、比較器13の
出力が3.75Vとなり、モータMの印加電圧Vは18V、負
荷トルクは10kg・cm、回転数は333Hzとなる。したがっ
て、MPU10からの位置偏差が「9AH」のとき、モ
ータMはFG周波数の333Hzで回転を続ける。これは負
荷トルクが5kg・cmから10kg・cmに変化しても、最大の位
置ずれがFGパルス26個分(例えば7.8mm)で収束し、7.
8mmの位置ずれを保ったまま移動を続けることができる
ことを意味する。
指令値(パルス数)と信号FGの差を位置偏差として出
力している。すなわち、モータMが333Hzから300Hzで回
転すると位置偏差が増大するので、MPU10は足りな
いFGパルス数だけ「80H」に加算し、シリアルデータ
として出力する。例えば13パルス分だけ少ない場合に
「8DH」を出力すると、アンプ12の出力電圧は3.0
Vとなり、比較器13は4Vを出力し、モータMの印加
電圧が19.2Vとなり、モータMは早く回転しようとす
る。そして、MPU10の出力が「9AH」のときに位
置偏差=比較器13の+入力電圧が3.125Vとなり、そ
のときの−入力電圧が2.5Vであるので、比較器13の
出力が3.75Vとなり、モータMの印加電圧Vは18V、負
荷トルクは10kg・cm、回転数は333Hzとなる。したがっ
て、MPU10からの位置偏差が「9AH」のとき、モ
ータMはFG周波数の333Hzで回転を続ける。これは負
荷トルクが5kg・cmから10kg・cmに変化しても、最大の位
置ずれがFGパルス26個分(例えば7.8mm)で収束し、7.
8mmの位置ずれを保ったまま移動を続けることができる
ことを意味する。
【0037】なお、上記説明ではアンプ12、14、1
7のゲインが「1」の場合であるが、このゲインを調整
することにより負荷の差による位置ずれを最小に抑える
ことができる。また、上記説明は、負荷が徐々に大きく
なるブラインドUP時の動作であるが、負荷が徐々に小
さくなるブラインドDOWN時の動作も同様であるので
その説明を省略する。但し、位置制御では図16に示す
位置指令値に対してモータMが必ず遅れながら追従する
ような値を決定する。また、位置制御における位置決め
誤差を最小にする方法は、モータMの立ち上がり時にも
効果を有する。
7のゲインが「1」の場合であるが、このゲインを調整
することにより負荷の差による位置ずれを最小に抑える
ことができる。また、上記説明は、負荷が徐々に大きく
なるブラインドUP時の動作であるが、負荷が徐々に小
さくなるブラインドDOWN時の動作も同様であるので
その説明を省略する。但し、位置制御では図16に示す
位置指令値に対してモータMが必ず遅れながら追従する
ような値を決定する。また、位置制御における位置決め
誤差を最小にする方法は、モータMの立ち上がり時にも
効果を有する。
【0038】次に、羽根2を回動させる場合の動作を説
明する。この場合には、角度センサ9の検出信号がMP
U10に印加され、また、高さセンサ8の検出信号が羽
根2の角速度エラーを検出するためにF/Vコンバータ
15に印加される。すなわち、前述したようにブライン
ドの高さに応じて羽根2の負荷が異なり、また、羽根2
を回動させる場合には羽根2がリミット位置まで回動す
るとラダーコード5がプーリ7上をスリップして移動
し、角度センサ9からパルスが得られないので、高さセ
ンサ8と角度センサ9の両方を用いている。
明する。この場合には、角度センサ9の検出信号がMP
U10に印加され、また、高さセンサ8の検出信号が羽
根2の角速度エラーを検出するためにF/Vコンバータ
15に印加される。すなわち、前述したようにブライン
ドの高さに応じて羽根2の負荷が異なり、また、羽根2
を回動させる場合には羽根2がリミット位置まで回動す
るとラダーコード5がプーリ7上をスリップして移動
し、角度センサ9からパルスが得られないので、高さセ
ンサ8と角度センサ9の両方を用いている。
【0039】先ず、図19を参照してMPU10の処理
を説明する。ここで、 羽根2のUP: 羽根2のDOWN: 羽根2のSTOP: 時のトランジスタQ1〜Q4とスイッチSWの制御は、
それぞれブラインド移動時のブラインドUP、ブラ
インドDOWN、ブラインドSTOP時の制御と同一
である。
を説明する。ここで、 羽根2のUP: 羽根2のDOWN: 羽根2のSTOP: 時のトランジスタQ1〜Q4とスイッチSWの制御は、
それぞれブラインド移動時のブラインドUP、ブラ
インドDOWN、ブラインドSTOP時の制御と同一
である。
【0040】ところで、DCギアドモータのギアのバッ
クラッシュやシャフト、プーリ、センサ機構部の駆動力
伝達系にガタがあるので、モータが回転を始めてからセ
ンサがパルスを発生するまでの間、モータは空走するこ
とになる。この空走期間があると、F/Vコンバータ1
5に入力されないため、F/Vコンバータ15は最小値
を出力するので、モータに最大電圧が印加され、速度大
となり、速度変動の大きな要因となる。このガタを要因
とする速度変動を部品の精度を上げることなくなくし、
高精度の制御を実現するものである。
クラッシュやシャフト、プーリ、センサ機構部の駆動力
伝達系にガタがあるので、モータが回転を始めてからセ
ンサがパルスを発生するまでの間、モータは空走するこ
とになる。この空走期間があると、F/Vコンバータ1
5に入力されないため、F/Vコンバータ15は最小値
を出力するので、モータに最大電圧が印加され、速度大
となり、速度変動の大きな要因となる。このガタを要因
とする速度変動を部品の精度を上げることなくなくし、
高精度の制御を実現するものである。
【0041】図19において、操作部100を介して角
度動作指令があると(ステッフ゜S11)、モータMをオンにする
と共に、モータ起動時のばらつきを吸収するためのパル
ス制御をスタートし、また、羽根2が理想的な一定角速
度で回動する状態に同期して一定の周期でカウントする
リファレンス位置カウンタをスタートする(ステッフ゜S12)。
ここで、このパルス制御について説明すると、図1にお
いて、初期動作時にMPU10はモータMのオンと同時
に比較器16の+入力に図20のパルス制御セレクト信
号により、図20のパルス制御出力(図20の例では周
期12ms デューティ25%、図1には図示せず)を
選択入力し、初期動作時の短期間(図20の例では48
ms)パルスにて制御する。この期間、モータMには約
6Vの電圧が印加され、モータMは回転し、ガタを吸収
することになる。機構部のガタを吸収後、図1の通常制
御ループに図20のパルス制御セレクト信号によって切
り換える。このパルス制御が関わるところはステッフ゜S12,S
14,S15である。
度動作指令があると(ステッフ゜S11)、モータMをオンにする
と共に、モータ起動時のばらつきを吸収するためのパル
ス制御をスタートし、また、羽根2が理想的な一定角速
度で回動する状態に同期して一定の周期でカウントする
リファレンス位置カウンタをスタートする(ステッフ゜S12)。
ここで、このパルス制御について説明すると、図1にお
いて、初期動作時にMPU10はモータMのオンと同時
に比較器16の+入力に図20のパルス制御セレクト信
号により、図20のパルス制御出力(図20の例では周
期12ms デューティ25%、図1には図示せず)を
選択入力し、初期動作時の短期間(図20の例では48
ms)パルスにて制御する。この期間、モータMには約
6Vの電圧が印加され、モータMは回転し、ガタを吸収
することになる。機構部のガタを吸収後、図1の通常制
御ループに図20のパルス制御セレクト信号によって切
り換える。このパルス制御が関わるところはステッフ゜S12,S
14,S15である。
【0042】次いで動作停止要求がない場合にはパルス
制御が終了したか否かをチェックして終了するまで待機
し(ステッフ゜S13〜S15)、パルス制御が終了すると例えば12m
secの時間待機する(ステッフ゜S14→S16)。そして、12msecの
時間が経過するとリファレンス位置カウンタをカウント
アップし、そのカウント値と角度センサ9の出力パルス
のカウント値(羽根2の現在の角度)の差をD/Aコン
バータ11に出力する(ステッフ゜S16→S17)。以下、MPU
10は12msec(83.3Hz)の周期で角度指令を出力する。
制御が終了したか否かをチェックして終了するまで待機
し(ステッフ゜S13〜S15)、パルス制御が終了すると例えば12m
secの時間待機する(ステッフ゜S14→S16)。そして、12msecの
時間が経過するとリファレンス位置カウンタをカウント
アップし、そのカウント値と角度センサ9の出力パルス
のカウント値(羽根2の現在の角度)の差をD/Aコン
バータ11に出力する(ステッフ゜S16→S17)。以下、MPU
10は12msec(83.3Hz)の周期で角度指令を出力する。
【0043】そして、ステッフ゜S13において操作部100を
介して動作停止要求があると、リファレンス位置カウン
タの値をターゲット位置格納RAMに格納し(ステッフ゜S1
8)、次いで角度のターゲット位置と現在位置が一致する
までモータMのオンを継続し(ステッフ゜S19)、一致するとモ
ータMを停止させる(ステッフ゜S20)。また、図には示されて
いないが、角度センサ9の角度検出パルスが120msec以
上変化せず、その後、高さセンサ8の高さ検出パルスを
2パルス検出すると羽根2のリミットと判定してモータ
Mを停止する。
介して動作停止要求があると、リファレンス位置カウン
タの値をターゲット位置格納RAMに格納し(ステッフ゜S1
8)、次いで角度のターゲット位置と現在位置が一致する
までモータMのオンを継続し(ステッフ゜S19)、一致するとモ
ータMを停止させる(ステッフ゜S20)。また、図には示されて
いないが、角度センサ9の角度検出パルスが120msec以
上変化せず、その後、高さセンサ8の高さ検出パルスを
2パルス検出すると羽根2のリミットと判定してモータ
Mを停止する。
【0044】ここで、羽根回動時には、ブラインド上下
移動時より目標とする周波数(すなわちモータMの回転
数)は低く、図17に示すように上下移動時の1/4の
83.3Hzである。また、モータMの印加電圧は、図18に
示すように 負荷トルクが 5kg・cmのときは 6V 負荷トルクが10kg・cmのときは12V 負荷トルクが20kg・cmのときは24V 必要となる。
移動時より目標とする周波数(すなわちモータMの回転
数)は低く、図17に示すように上下移動時の1/4の
83.3Hzである。また、モータMの印加電圧は、図18に
示すように 負荷トルクが 5kg・cmのときは 6V 負荷トルクが10kg・cmのときは12V 負荷トルクが20kg・cmのときは24V 必要となる。
【0045】なお、従来例において説明したように、速
度サーボのみで制御を行うと次のような問題点が発生す
る。
度サーボのみで制御を行うと次のような問題点が発生す
る。
【0046】F/Vコンバータ15による速度サーボ
のみでは、モータ負荷によってモータMの回転数が変化
する。
のみでは、モータ負荷によってモータMの回転数が変化
する。
【0047】複数のブラインドを併設した場合の負荷
の違いによる各ブラインドの起動時間の差(各ブライン
ドのモータMの速度の立ち上がりの違いから発生する羽
根2の位置ずれ)がある。
の違いによる各ブラインドの起動時間の差(各ブライン
ドのモータMの速度の立ち上がりの違いから発生する羽
根2の位置ずれ)がある。
【0048】そこで、図1において、初期的な角度偏差
(アンプ12の出力)は「0」であるので、MPU10
は速度指令値としてシリアルデータ「40H」を出力し、
このデータ「40H」は8ビットD/Aコンバータ11及
びアンプ12により1.25Vに変換される。モータMが以
下の条件で回転している時、 モータ負荷:5kg・cm モータ回転数:83.3Hz(FG周波数) F/V出力:1.25V モータ印加電圧:6V 比較器13の−入力電圧は1.25V、比較器13の出力電
圧は1.25Vとなり、モータMはFG周波数の83.3Hzで回
転を続ける。
(アンプ12の出力)は「0」であるので、MPU10
は速度指令値としてシリアルデータ「40H」を出力し、
このデータ「40H」は8ビットD/Aコンバータ11及
びアンプ12により1.25Vに変換される。モータMが以
下の条件で回転している時、 モータ負荷:5kg・cm モータ回転数:83.3Hz(FG周波数) F/V出力:1.25V モータ印加電圧:6V 比較器13の−入力電圧は1.25V、比較器13の出力電
圧は1.25Vとなり、モータMはFG周波数の83.3Hzで回
転を続ける。
【0049】ところが、モータMの負荷が10kg・cmのと
きは、モータMの回転数は60Hzとなり、F/V出力は図
18に示すN−Tカーブから0.625Vとなる。速度指令
値が1.25Vのままであれば、比較器13の出力は1.875
Vとなり、 モータ負荷:10kg・cm モータ回転数:60Hz(角度FG周波数) F/V出力:0.625V モータ印加電圧:9V から、モータMはFG周波数の60Hzで回転を続ける。
きは、モータMの回転数は60Hzとなり、F/V出力は図
18に示すN−Tカーブから0.625Vとなる。速度指令
値が1.25Vのままであれば、比較器13の出力は1.875
Vとなり、 モータ負荷:10kg・cm モータ回転数:60Hz(角度FG周波数) F/V出力:0.625V モータ印加電圧:9V から、モータMはFG周波数の60Hzで回転を続ける。
【0050】そこで、本実施例では、ブラインド移動時
と同様に、MPU10は角度指令値(パルス数)と角度
信号FGの差を位置偏差として出力している。すなわ
ち、モータMが60Hzで回転すると角度偏差が増大するの
で、MPU10は足りないFGパルス数だけ「40H」に
加算し、シリアルデータとして出力する。そして、MP
U10の出力が「60H」のときに角度偏差=比較器13
の+入力電圧が1.875Vとなり、そのときの−入力電圧
が1.25Vであるので、比較器13の出力が2.5Vとな
り、モータMの印加電圧Vは12V、負荷トルクは10kg・c
m、回転数は83.3Hzとなる。
と同様に、MPU10は角度指令値(パルス数)と角度
信号FGの差を位置偏差として出力している。すなわ
ち、モータMが60Hzで回転すると角度偏差が増大するの
で、MPU10は足りないFGパルス数だけ「40H」に
加算し、シリアルデータとして出力する。そして、MP
U10の出力が「60H」のときに角度偏差=比較器13
の+入力電圧が1.875Vとなり、そのときの−入力電圧
が1.25Vであるので、比較器13の出力が2.5Vとな
り、モータMの印加電圧Vは12V、負荷トルクは10kg・c
m、回転数は83.3Hzとなる。
【0051】したがって、MPU10からの角度偏差が
「60H」のとき、モータMは角度FG周波数の83.3Hzで
回転を続ける。これは負荷トルクが5kg・cmから10kg・cm
に変化しても、最大の角度ずれが角度FGパルス32個分
(例えば4.8mm)で収束し、4.8mmの角度ずれを保ったま
ま回転を続けることができることを意味する。
「60H」のとき、モータMは角度FG周波数の83.3Hzで
回転を続ける。これは負荷トルクが5kg・cmから10kg・cm
に変化しても、最大の角度ずれが角度FGパルス32個分
(例えば4.8mm)で収束し、4.8mmの角度ずれを保ったま
ま回転を続けることができることを意味する。
【0052】また、上記説明ではアンプ12、14、1
7のゲインが「1」の場合であるが、このゲインを調整
することにより負荷の差による角度ずれを最小に抑える
ことができる。また、上記説明は、負荷が重くなる場合
の動作であるが、負荷が小さくなる場合の動作も同様で
あるのでその説明を省略する。但し、位置制御では図1
6に示す位置指令値に対してモータMが必ず遅れながら
追従するような値を決定する。また、位置制御における
位置決め誤差を最小にする方法は、モータMの立ち上が
り時にも効果を有する。
7のゲインが「1」の場合であるが、このゲインを調整
することにより負荷の差による角度ずれを最小に抑える
ことができる。また、上記説明は、負荷が重くなる場合
の動作であるが、負荷が小さくなる場合の動作も同様で
あるのでその説明を省略する。但し、位置制御では図1
6に示す位置指令値に対してモータMが必ず遅れながら
追従するような値を決定する。また、位置制御における
位置決め誤差を最小にする方法は、モータMの立ち上が
り時にも効果を有する。
【0053】ここで、本実施例の羽根回動時と従来例を
比較すると、従来例ではMPUは速度制御のみを行って
いるのに対し、本実施例ではMPU10は位置決めを主
として行い、速度制御が従である。すなわち、電動ブラ
インドではモータMの回転速度はそれほど正確でなくて
もよいので、本実施例では負荷の変動が非常に大きいも
のについては角速度差による角度ずれが累積しないよう
に、角速度を少しだけ意図的に変化させて角度ずれを吸
収するようにしている。
比較すると、従来例ではMPUは速度制御のみを行って
いるのに対し、本実施例ではMPU10は位置決めを主
として行い、速度制御が従である。すなわち、電動ブラ
インドではモータMの回転速度はそれほど正確でなくて
もよいので、本実施例では負荷の変動が非常に大きいも
のについては角速度差による角度ずれが累積しないよう
に、角速度を少しだけ意図的に変化させて角度ずれを吸
収するようにしている。
【0054】次に、羽根回動時に高さセンサ8の検出信
号を利用して羽根2のリミット位置の外でもモータMを
回転させる理由について説明する。ところで、もし高さ
センサ8の出力パルスを位置制御用と速度制御用の両方
に使用し、図2(b)に示す羽根2のアップ全閉位置のリ
ミット位置寸前、及びダウン全閉位置のリミット位置寸
前で止めるようにMPU10により制御すれば、リミッ
ト位置を越えて高さ検出パルスが出なくなることによる
速度の暴走を防止することができ、制御が可能である。
号を利用して羽根2のリミット位置の外でもモータMを
回転させる理由について説明する。ところで、もし高さ
センサ8の出力パルスを位置制御用と速度制御用の両方
に使用し、図2(b)に示す羽根2のアップ全閉位置のリ
ミット位置寸前、及びダウン全閉位置のリミット位置寸
前で止めるようにMPU10により制御すれば、リミッ
ト位置を越えて高さ検出パルスが出なくなることによる
速度の暴走を防止することができ、制御が可能である。
【0055】しかしながら、実際には以下に示すよう
に、速度制御系には高さ検出パルスを使用して制御した
ほうが都合がよい。
に、速度制御系には高さ検出パルスを使用して制御した
ほうが都合がよい。
【0056】羽根2がリミット位置を越えても速度制
御系が暴走することなく、リミット位置寸前に止める必
要がない。
御系が暴走することなく、リミット位置寸前に止める必
要がない。
【0057】リミット位置を越えても羽根2の角度を
制御することにより、毎回、角度位置をリセットするこ
とができるので、角度誤差が累積されない。
制御することにより、毎回、角度位置をリセットするこ
とができるので、角度誤差が累積されない。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、モータが
ブラインドを上下移動すると同時に羽根を回動する電動
ブラインドにおいて、羽根の角速度に応じた周波数の第
1のパルスとブラインドの上下移動速度に応じた周波数
の第2のパルスが生成され、マイクロコンピュータによ
り羽根が理想的な一定角速度で回動する状態に同期して
一定の周期でカウントするカウンタの値と第1のパルス
の差が演算され、羽根の現在の理想的な角度と実際の角
度の差が演算されると共に、第2のパルス数に基づいて
羽根の角速度誤差電圧が算出され、角度誤差を示す電圧
から減算されてモータの駆動電圧が算出され、羽根の角
速度が制御されるので、負荷が異なる複数のブラインド
の羽根を同一の角速度で回動させることができる。
ブラインドを上下移動すると同時に羽根を回動する電動
ブラインドにおいて、羽根の角速度に応じた周波数の第
1のパルスとブラインドの上下移動速度に応じた周波数
の第2のパルスが生成され、マイクロコンピュータによ
り羽根が理想的な一定角速度で回動する状態に同期して
一定の周期でカウントするカウンタの値と第1のパルス
の差が演算され、羽根の現在の理想的な角度と実際の角
度の差が演算されると共に、第2のパルス数に基づいて
羽根の角速度誤差電圧が算出され、角度誤差を示す電圧
から減算されてモータの駆動電圧が算出され、羽根の角
速度が制御されるので、負荷が異なる複数のブラインド
の羽根を同一の角速度で回動させることができる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、大きい突入
電流が流れても、電流制御ループの働きにより電流がシ
ャットダウンし、過電流により機器の損傷を防止するこ
とができる。
電流が流れても、電流制御ループの働きにより電流がシ
ャットダウンし、過電流により機器の損傷を防止するこ
とができる。
【0060】請求項3記載の発明によれば、伝達系のガ
タを吸収することによって、構成部品を高精度に作らな
くとも、高精度の制御を行える。
タを吸収することによって、構成部品を高精度に作らな
くとも、高精度の制御を行える。
【図1】本発明に係る電動ブラインドの一実施例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】(a),(b),(c)はブラインドの概略と操作部を示
す構成図である。
す構成図である。
【図3】本発明に係る電動ブラインドの一実施例を示す
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
【図4】A−A線断面図である。
【図5】B−B線断面図である。
【図6】(a),(b),(c)は高さセンサ部分の正面図,右側
面図及び背面図である。
面図及び背面図である。
【図7】(a),(b),(c)は角度センサ部分の正面図,右側
面図及び背面図である。
面図及び背面図である。
【図8】センサ組込前の状態を示す説明図である。
【図9】(a),(b)は図1の高さセンサと角度センサの原
理をそれぞれ示す説明図である。
理をそれぞれ示す説明図である。
【図10】図1のMPUのブラインド上下移動時の動作
を説明するためのフローチャートである。
を説明するためのフローチャートである。
【図11】図1のPWM変換部と主要波形を詳細に示す
説明図である。
説明図である。
【図12】図1のF/Vコンバータと主要波形を詳細に
示す説明図である。
示す説明図である。
【図13】図1のF/Vコンバータのブラインド上下移
動時の関数を示す説明図である。
動時の関数を示す説明図である。
【図14】図1のF/Vコンバータの関数の反転出力を
説明図である。
説明図である。
【図15】図1のDCモータのブラインド上下移動時の
N−Tカーブを説明図である。
N−Tカーブを説明図である。
【図16】図1のMPUの位置指令値を示す説明図であ
る。
る。
【図17】図1のF/Vコンバータの羽根回動時の関数
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図18】図1のDCモータの羽根回動時のN−Tカー
ブを説明図である。
ブを説明図である。
【図19】図1のMPUの羽根回動時の動作を説明する
ためのフローチャートである。
ためのフローチャートである。
【図20】本発明に係る電動ブラインドの一実施例のパ
ルス制御のタイミングチャートである。
ルス制御のタイミングチャートである。
2 羽根
3 ボトムレール
4 リフティングテープ(昇降テープ)
5 ラダーコード(チルトテープ)
6 昇降ドラム
7 プーリ
8 高さセンサ
9 角度センサ
10 MPU(マイクロプロセッサ)
11 D/Aコンバータ
12,14,17 アンプ
13,16 比較器
15 F/Vコンバータ
18 PWM変換部
19 電流センサ
M DCモータ
Q1〜Q4 トランジスタ
SW スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 須江 俊文
東京都港区海岸1丁目11番1号 立川ブ
ラインド工業株式会社内
(56)参考文献 特開 平4−85478(JP,A)
実開 昭63−4195(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E06B 9/32
Claims (3)
- 【請求項1】 ブラインドを上下移動すると同時に羽根
を回動するモータと、 前記モータにより羽根の角速度に応じた周波数のパルス
を発生する第1のパルス発生手段と、 前記モータにより上下移動するブラインドの速度に応じ
た周波数のパルスを発生する第2のパルス発生手段と、 羽根が理想的な一定角速度で回動する状態に同期して一
定の周期でカウントするカウンタの値と前記第1のパル
ス発生手段のパルス数を比較し、羽根の現在の理想的な
角度と実際の角度の差を出力するマイクロコンピュータ
と、 前記マイクロコンピュータからの角度誤差を電圧に変換
するD/A変換手段と、 前記第2のパルス発生手段のパルスの周波数に基づいて
羽根の角速度誤差電圧を発生する周波数−電圧変換手段
と、 前記D/A変換手段により変換された電圧と前記角速度
誤差電圧の差に基づいて前記モータに駆動電圧を印加す
る比較手段とを有することを特徴とする電動ブライン
ド。 - 【請求項2】 前記モータに流れる電流を検出する電流
検出手段と、 前記電流検出手段により検出された電流に対応する電圧
を前記比較手段の駆動電圧から減算して前記モータに印
加する電流リミッタ手段を更に備えたことを特徴とする
請求項1記載の電動ブラインド。 - 【請求項3】 前記羽根角度制御を行う時、前記モータ
を停止状態から起動し、駆動力が伝達系を通って前記第
1のパルス発生手段のパルスを発生するまでの初期動作
時、短期間パルス制御を行うようにしたことを特徴とす
る請求項1記載の電動ブラインド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16613395A JP3382419B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 電動ブラインド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16613395A JP3382419B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 電動ブラインド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0913841A JPH0913841A (ja) | 1997-01-14 |
JP3382419B2 true JP3382419B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=15825652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16613395A Expired - Fee Related JP3382419B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 電動ブラインド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3382419B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5855812B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2016-02-09 | 立川ブラインド工業株式会社 | 電動横型ブラインドの制御装置及び電動横型ブラインドの制御方法 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16613395A patent/JP3382419B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0913841A (ja) | 1997-01-14 |
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