JPH09138186A - 薄膜強度評価装置 - Google Patents

薄膜強度評価装置

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JPH09138186A
JPH09138186A JP29545695A JP29545695A JPH09138186A JP H09138186 A JPH09138186 A JP H09138186A JP 29545695 A JP29545695 A JP 29545695A JP 29545695 A JP29545695 A JP 29545695A JP H09138186 A JPH09138186 A JP H09138186A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜に残留内部応力が存在している場合にお
いてもその破壊強度を正確に測定,評価し得る薄膜強度
評価装置を提供する。 【解決手段】 基材2上に薄膜1を形成した複合材料3
の試験片を引張り試験機4により引張り,応力および歪
みを求めると共に顕微像観察手段5により薄膜1上に発
生するクラック数,クラック幅等の観察データを求め、
更に計測手段6により残留内部応力を求め、これ等の各
データを演算手段7に入力し、予めプログラムされてい
る演算方式によって残留内部応力の影響を補正して薄膜
1の真の臨界応力を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材上に形成され
る適宜厚みの薄膜に関する強度評価装置に係り、特に残
留内部応力の影響を除外した薄膜の真の臨界応力を算出
するに好適な薄膜強度評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の成膜技術の急速な進歩により、各
産業界において高分子などからなる展延性の基材(フイ
ルム)上に、セラミックスなどからなる脆性の薄膜を形
成した複合材料が数多く使用されている。この種の複合
材料に一般的に共通する問題点として薄膜が脆性のため
に使用時の変形に対して容易に破壊し易いことである。
そのため、作成された複合材料の薄膜の破壊強度を正確
に測定および評価することが前記複合材料の作成上不可
欠となっている。この測定および評価方法は薄膜の厚み
が広範囲に渡るため、すべてのものに適用されるものが
必要である。
【0003】以上の要請に応じて従来より行なわれてい
る薄膜強度評価方法としては、まず、バルク材料と同様
に引張り試験によって強度評価するものが挙げられる。
然し乍ら、この方法は基材から分離し得る比較的厚い薄
膜に対して適用されるものである。薄膜の厚みが薄い場
合には基材から薄膜を分離しないで引張り試験を行ない
基材込みの強度を測定した後、基材のみの引張り強度を
求めて前記測定値から基材のみの強度を差し引いて薄膜
自体の強度を推定する方法がとられていた。然し乍ら、
これでは測定精度が十分でない。
【0004】一方、基材から薄膜を分離しないでそのま
ま引張り試験を行ない、光学顕微鏡,電子顕微鏡,走査
型プローブ顕微鏡等により薄膜の破壊自体をイメージ化
し、その破壊パターンにより薄膜強度を推定する試みが
行なわれていた。この方法は、例えば、「P.H.Wo
jciechowski and M.S Mendo
lia:〃Fracture and Crackin
g Phenomena in Thin Films
Adhering to High−Elongat
ion Substrates〃,PHYSICS O
F THINFILMS Vol.16(ACADEM
IC PRESS,INC.,1992),p.27
1」の文献に示されている。このものは所謂〃Shea
r lag model〃を用いて説明されるものであ
る。
【0005】即ち、図8に示すように、膜厚bの基材2
上に形成された膜厚dの薄膜1にFの引張力が作用する
と、薄膜1内にσXXの引張り応力が発生すると共に基材
2と薄膜1との間にτIのせん断応力が作用する。薄膜
1が既に幅Lに破断されてセグメント化されると仮定
し、この状態で幅Lのセグメント化された薄膜1の中央
に作用する応力σFは前記τIの幅方向の積分値で表わさ
れ、そのσFの値が薄膜の臨界応力σFCを越えたときに
薄膜は更にL/2にセグメント化される。以下、同様の
セグメント化が繰り返し行なわれる。以上のことを数式
で表わすと(1)式のようになる。 σF=σ(L,σC,EF,ES,d,b)・・・(1) ここでσCは引張り応力である。また、EF,ESは薄膜
1および基材2のヤング率である。以上の(1)式にお
いてσFの値が薄膜1の臨界応力σFCに達した場合(亀裂
破壊が生じた時)のσCを測定すると、臨界応力σFCは薄
膜1においてL長にかかわらず一定のためσFC=σFI
σ(L,σC1,EF,ES,d,b)=σF2=σ(L/
2,σC1,EF,ES,d,b)となり、実測データの
L,σC1およびσC2に基づいて臨界応力σFCを算出する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記のSh
ear lag modelを用いた臨界応力の算出の
場合には薄膜1に働く残留応力の影響が考慮されていな
い。基材2上に薄膜1を成膜する場合、基材の温度をあ
まり上げると基材2にダメージを与える。そのため、比
較的低温状態で成膜が行なわれる。従って、薄膜1には
残留内部応力が残る。以上のことから、薄膜強度を正確
に評価するには残留内部応力のファクタを取り除いて真
の臨界応力を求めることが要請される。
【0007】本発明は、以上の要請に鑑みて考えられた
ものであり、薄膜に残留内部応力が存在していても薄膜
の破壊強度が測定でき、残留内部応力の影響を補正した
真の臨界応力を正確に求め得る薄膜強度評価装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、基材に薄膜を形成した複合材料を対象
とし、残留内部応力を含む前記複合材料の試験片に引張
り応力を加えて歪み測定する引張り試験機と、引張り応
力が加わった状態で前記薄膜に生じる亀裂を観測して画
像化する顕微像観察手段と、前記試験片に含まれる残留
内部応力を測定する計測手段と、前記引張り試験機から
得られる引張り応力および歪みの測定データ,前記顕微
像観察手段から得られる亀裂の形状データおよび前記計
測手段から得られる残留内部応力の計測データを総合的
に処理して前記薄膜の強度を算出する演算手段とを設け
てなる薄膜強度評価装置を構成するものである。また、
前記演算手段は、引張り応力の印加に対する亀裂の発生
の依存性に基づいて前記薄膜の破壊強度を演算する際
に、前記残留内部応力の影響を除く補正を行なって前記
薄膜の真の臨界応力を算出する薄膜強度評価装置を特徴
とするものである。
【0009】本発明は、図1に示すように基材2上に薄
膜1を形成した複合材料3を引張り、引張り応力と歪み
を測定する引張り試験機4と、引張り応力が加わった状
態で薄膜1に生ずる亀裂を観測して画像化する顕微像観
察手段5と、薄膜内の残留応力を測定する計測手段6お
よび演算手段7等からなる。引張り試験機4からは引張
り応力(σC)や歪みεのデータが演算手段7に入力さ
れ、顕微像観察手段5からは薄膜1の亀裂セグメントの
幅Lや、クラック数等のデータが演算手段7に入力さ
れ、計測手段6からは試験片の反りδのデータが演算手
段7に入力される。演算手段7は次の(2)式,(3)
式,(4)式等により臨界応力σFを演算する。
【0010】まず、薄膜1の破壊が観測される以前の引
張り試験において応力σCおよび歪εCが測定される。応
力σCと薄膜1のヤング率EFとの間には(2)式の関係
式が成立する。 σC(b+d)=EF(εS−σFI/EF)d+ESεSb・・・(2) ここでεSは基材2の歪みであり、σFIは薄膜1の残留
内部応力である。
【0011】一方、残留内部応力σSIは(3)式により
求められる。 σFI=ES2δ/3(1−νS)K2d・・・(3) ここでνSは基材2のポアソン比を表わし、Kは反りδ
の測定における基材2の自由長を示す。反りδは図2に
示した計測手段6により測定される。図2において試験
片の複合材料3を定盤8上に密着するように一端側を固
定し、他端を自由にすると成膜時に発生した残留内部応
力に比例するカールが生じ、反りδは変位測定手段9に
より容易に測定される。以上により残留内部応力σFI
求められる。
【0012】(3)式によってσFIが求められると
(2)式によりEFの値が求められる。一方、臨界応力
σFの値は本発明による次の一般関係式(4a)に基づ
き、L,σCFI,EF等の測定データを代入すること
により算出される。次式(4a)と従来の関係式(1)
を比較すれば明らかなように、本発明では薄膜の臨界応
力σFを算出するため新規に補正因子として残留内部応
力σFIが導入されている。 σF=σ(L,σCFI,ES,EF,d,b)・・・(4a) 具体的には後に説明するが、前記一般式(4a)を具体
化した以下の(4)式によりσF(L/2)の臨界応力
が求められる。
【0013】
【数1】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薄膜強度評価
装置を図面を参照して詳述する。まず、図3により薄膜
強度評価装置の具体的構成について説明する。まず、引
張り試験機4を説明する。基材2上に薄膜1を形成した
試験片の複合材料3はXステージ10上に載置され、ロ
ードセル11を介して引張り力を受ける。複合材料3に
応じた引張り応力は電圧計12を介して電圧データとし
て演算手段7の解析・制御用計算機7aに入力される。
また、複合材料の歪みはステージコントローラ13を介
し、その変位データとして解析・制御用計算機7aに入
力される。
【0015】一方、顕微像観察手段5は図示のようにC
CDカメラ14,TVモニタ15,ビデオタイマー16
等からなり、コントローラ17を介し薄膜1に生じたク
ラック数や幅Lのデータがクラック数カウント機構18
を介し、解析・制御用計算機7aに入力される。なお、
本例では薄膜1の破壊を観測,イメージ化するための手
段として電子顕微鏡,走査プローブ顕微鏡等を用いても
よい。
【0016】計測手段6は本例では薄膜残留応力測定機
構6aからなり、図2に示したものが適用される。この
薄膜残留応力測定機構6aからは反りδ等の測定データ
が解析・制御用計算機7aに入力される。
【0017】本例に使用される複合材料3の試験片とし
ては、図4に示すように、12[μm)の厚みのPET
フイルムの基材2a上に6600[Å],2200
[Å],1200[Å],750[Å]のSIX薄膜1
aを蒸着した4種類のものが適用された。複合材料3a
の4種の試験片について夫々図3の薄膜強度評価装置を
用いて引張り試験を行なった。図5は1200[Å]の
試験片についてのクラック19の発生状態を示すもので
ある。即ち、この試験片の場合には引張り率0.75
[%]から引張り方向に対して垂直なクラック破壊が観
察され、引張り率の増加に伴ってクラック数19の本数
も増加した。次に、PETフイルム3aのみについて引
張り試験を行ない、ESの値を求めた。また、前記した
ように、複合材料3aの薄膜1aが破壊されない以前に
ついては前記(2)式が成立し、これからEFを求める
ことができる。なお、その前に(3)式に従ってσFI
求めている。σFIやEFが求められると(4)式により
臨界応力σFを算出することができる。図7は以上のよ
うにして前記の各厚みの薄膜1aに対して求めたEF
よびσFIの計算結果であり、図6は(4)式によって求
めたσF−σC線図である。
【0018】図6において厚み6600[Å]の試験片
については+印で示すようにa1の位置で最初のクラッ
クが発生し、順次a2,a3・・・とクラックが発生して
いることが示されている。また、2200[Å]の試験
片については●印で示すようにb1で最初のクラックが
生じ、順次b2,b3・・・とクラックが発生する。同様
に1200[Å]の試験片は▲印で示すように最初のク
ラックがc1で生じ、順次c2,c3・・・とクラックが
発性し、750[Å]の試験片は■印で示すように最初
のクラックがd1で生じ、順次d2,d3・・・とクラッ
クが発生することが示されている。
【0019】図6に示すように、クラック発生時、薄膜
セグメントの中心にかかっている応力は、セグメントの
長さL(すなわちクラックの本数の逆数に比例)が変わ
っても理論から予測される通りほぼ一定な値、約200
〜300Mpa程度でありこの値が膜の臨界応力である
ことがわかる。また、この値はSIX膜の厚みが変わっ
ても理論通りほぼ同じ値であることもわかる。但し、全
体応力が80Mpa以上の領域では基材PETフイルム
は降伏領域であり、通常の弾性解析が使えないため、ど
の試料についても一定値から外れる傾向にある。以上の
結果から、本発明によれば、薄膜1に残留内部応力が存
在していても脆性薄膜/延性基材の構成からなる複合材
料3の薄膜1の破壊強度を正確に推定することができ
る。
【0020】最後に(4)式の導出方法を説明する。薄
膜1に働く引張り応力は基材2と薄膜1との境界に働く
Shear Stressの積分で表わされるが、その
時、基材2にはクラックが入る以前に基材2に働いた応
力に加え、薄膜1にクラックが入ったことにより、それ
まで薄膜1に働いていた力に対応した付加応力△σS
かかる。この△σSは残留内部応力を考えた場合は
(5)式で表わされる。 d(△σS)/dx=H(△VS−△VF)・・・(5) ここで△VS,△VFは薄膜1にクラックが生じたことに
よる基材2と薄膜1における変位の付加分であり(6)
式,(7)式で表わされる。 △VS=VS−VS nc・・・(6) △VF=VF−VF nc・・・(7) ここでVS nc,VF ncはクラックが入る前における基材2
と薄膜1の変位である。
【0021】次に、(5)式を基にして薄膜1のセグメ
ントの中心にかかる応力σF(L/2)を導出する。ま
ず、(5)式を微分すると(8)式になる。 d2(△σS)/dx2=(d(1nH)/dx)・d(△σS)/dx+H(d△ Vs/dx−d△VF/dx)・・・(8) (8)式の右辺2項目の括弧の中を計算するために
(9)式乃至(12)式の変数を導入する。
【0022】
【数2】
【0023】前式で△がついた量はクラックが生じたこ
とによる付加分であり、ncの添え字はクラックが無い
とした時の値である。また、(9)式は前出の基材2内
での応力の付加分の基材2内でのZ方向(x方向の垂直
方向)についての平均値を表わす。以下、モデルを簡略
化するため(5)式中の△σSもこの平均値で置き換え
る。同様に(11)式中の△εSも基材2内での歪みの
平均値を表わす。(9)式乃至(12)式を用いて
(8)式の右辺2項目を変形すると(13)式,(1
4)式になる。
【0024】
【数3】
【0025】Shear lag modelから臨界
応力σF(x)は(15)式になり、前記の(14)式
は(16)式,(17)式を用いて次の(18)式のよ
うになる。
【0026】
【数4】
【0027】(13)式および(18)式により(8)
式の右辺2項目は(19)式のようになり、次に示す
φ,ε″値を(19)式に代入し(20)式が求めら
れ、(8)式は(21)式のようになる。
【0028】
【数5】
【0029】(21)式の微分方程式を直接解くには有
限要素法などの数値的なアプローチが必要なため、ここ
ではHのX依存性を無視して近似計算を行なう。これに
より(21)式は次の(22)式となり、次の境界条件
を入れると(23)式のようになる。
【0030】
【数6】
【0031】次に(23)式を(17)式に代入すると
(24)式が求められる。
【0032】
【数7】
【0033】次に、Hの具体的な表式を求める。まず、
基材2内で薄膜1との境界での値に等しい一定のShe
ar Stressを仮定する。 d(△w)/dz=τxy/GS=τI/GS・・・(25) 基材2と薄膜1との境界近傍ではクラックが生じること
によって加わる変位の付加分は△w=△VFであるが、
Z=−b/2では次の(26)式となり、引続き(2
7)式(28)式が求められる。
【0034】
【数8】
【0035】最後に(28)式を(24)式に代入する
ことにより(4)式が求められσF(L/2)を求める
ことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、薄膜に残留内部応力が
存在している場合についても脆性薄膜/延性基材の構成
からなる複合材料の薄膜の強度を正確に推定することが
できる。これにより、薄膜の開発プロセスにおける材料
解析や評価の高能率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜強度評価装置の基本構成図。
【図2】残留内部応力を求めるための計測手段により反
りδを求める際の概要構成を示す模式図。
【図3】本発明に係る薄膜強度評価装置の具体例を示す
構成図。
【図4】本発明に係る薄膜強度評価装置により強度評価
される数種類の複合材料を示す拡大断面図。
【図5】本発明に係る薄膜強度評価装置における引張り
試験によって薄膜に生じたクラックを示す平面図。
【図6】本発明に係る薄膜強度評価装置によって求めた
引張り応力σCと薄膜の臨界応力σFとの関係を示す線
図。
【図7】本発明に係る薄膜強度評価装置によって求めた
各薄膜試料ごとのEF(ヤング率)とσFI(残留内部応
力)との算出結果を示す表図。
【図8】Shecr lag modelを示す線図。
【符号の説明】
1 薄膜 1a 薄膜 2 基材 3 複合材料 4 引張り試験機 5 顕微像観察手段 6 計測手段 6a 薄膜残留応力測定機構 7 演算手段 7a 解析・制御用計算機 8 定盤 9 変位測定手段 10 Xステージ 11 ロードセル 12 電圧計 13 ステージコントローラ 14 CCDカメラ 15 TVモニタ 16 ビデオタイマ 17 コントローラ 18 クラック数カウント機構 19 クラック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に薄膜を形成した複合材料を対象と
    し、残留内部応力を含む前記複合材料の試験片に引張り
    応力を加えて歪み測定する引張り試験機と、引張り応力
    が加わった状態で前記薄膜に生じる亀裂を観測して画像
    化する顕微像観察手段と、前記試験片に含まれる残留内
    部応力を測定する計測手段と、前記引張り試験機から得
    られる引張り応力および歪みの測定データ,前記顕微像
    観察手段から得られる亀裂の形状データおよび前記計測
    手段から得られる残留内部応力の計測データを総合的に
    処理して前記薄膜の強度を算出する演算手段とを設ける
    ことを特徴とする薄膜強度評価装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、引張り応力の印加に対
    する亀裂の発生の依存性に基づいて前記薄膜の破壊強度
    を演算する際に、前記残留内部応力の影響を除く補正を
    行なって前記薄膜の真の臨界応力を算出するものである
    請求項1に記載の薄膜強度評価装置。
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