JPH0913813A - グレージングチャンネルの脱落防止材およびグレージングチャンネル - Google Patents

グレージングチャンネルの脱落防止材およびグレージングチャンネル

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JPH0913813A
JPH0913813A JP7166387A JP16638795A JPH0913813A JP H0913813 A JPH0913813 A JP H0913813A JP 7166387 A JP7166387 A JP 7166387A JP 16638795 A JP16638795 A JP 16638795A JP H0913813 A JPH0913813 A JP H0913813A
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glazing
double
glazing channel
channel
fall
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Application number
JP7166387A
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English (en)
Inventor
Keisuke Tanaka
中 啓 介 田
Michihiro Masakage
影 道 裕 正
Yoshihito Fujimoto
本 祥 仁 藤
Shuichi Ami
見 秀 一 阿
Takeshi Eda
田 毅 江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グレージングチャンネルの複層ガラスからの
脱落を防止し、シール材の養生中の移送や、保管スペー
スの削減、複層ガラスの搬送や枠体への組込み作業にお
ける安全性および作業能率の向上を可能ならしめるグレ
ージングチャンネルの脱落防止材を提供する。 【構成】 テープ1aに粘着剤1bを塗布したグレージ
ングチャンネルの脱落防止材1を複層ガラス10の端部
に貼着して、この脱落防止材1を複層ガラス10とグレ
ージングチャンネル11の間に介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複層ガラスの周縁部に
装着されたグレージングチャンネルを複層ガラスから外
れないように保持するのに利用されるグレージングチャ
ンネルの脱落防止材、およびこのような脱落防止材によ
る脱落防止効果をさらに向上させるためのグレージング
チャンネルの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、障子や窓などの枠体に複層ガラス
を取付けるに際しては、金属製の枠体とガラスとの間の
緩衝材およびシール材として、図5(a)に示すよう
に、略コの字状断面を有し、合成ゴムなどでできたグレ
ージングチャンネル100を枠体と複層ガラス101と
の間に介在させるようにしている。
【0003】そして、このグレージングチャンネル10
0は、図5(b)に示すように、コの字状に開口する開
口部100aを複層ガラス101の端部に嵌合すること
によって複層ガラス101の周縁部に装着されたのち、
図5(c)に示すように複層ガラス101と一体的に枠
体102に嵌め込まれ、これによってグレージングチャ
ンネル100の当接部100b,100bがガラスに密
着し、気密性,水密性とともに、複層ガラスとしての断
熱性および防音性が確保されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たグレージングチャンネル100は、前述のように、合
成ゴムなどのような比較的軟質な素材でできているため
に、複層ガラス101の周縁部にグレージングチャンネ
ル100を装着するに際して、装着途中で先に嵌合した
部分が外れてしまったり、グレージングチャンネル10
0を装着し終えた複層ガラス101を枠体に嵌め込むた
めに、あるいは一時保管するために移動させるに際し
て、グレージングチャンネル100が複層ガラス101
の端部から外れてしまったりすることが少なくなく、こ
のような場合には装着し直すことになるので、余分な手
間がかかるという問題点がある。
【0005】また、複層ガラス101には、ガラスのエ
ッジがむき出しとなっているため、破損し易く、素手で
持つと手を怪我する可能性があると共に、シール材の養
生に時間がかかるために大きな保管スペースが必要にな
るばかりでなく、養生中にはエッジ部分を持つことがで
きないので移動しにくいという問題点があり、これらの
問題点を解消することが、複層ガラスの取扱い上の課題
となっていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、従来の複層ガラスにおける上
記課題に着目してなされたものであって、装着の途中や
移送中におけるグレージングチャンネルの複層ガラス端
部からの脱落を防止することができ、もってシール材の
養生中の移送や、保管スペースの削減、さらには複層ガ
ラスの搬送や枠体への組込み作業における安全性および
作業能率の向上を可能ならしめるグレージングチャンネ
ルの脱落防止材、およびこのような脱落防止材の効果を
さらに確実なものとすることができるグレージングチャ
ンネルを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るグレージングチャンネルの脱落防止材は、複層ガラス
の端部に装着されて複層ガラスの周縁部に嵌合されたグ
レージングチャンネルの脱落を防止する脱落防止材であ
って、テープ状をなしガラス当接面に粘着剤が塗布され
ている構成としたことを特徴としており、本発明の請求
項2に係わる脱落防止材は、複層ガラスの厚さに相当す
る幅の開口部を備えた略コの字状断面を有すると共に、
開口部の外側に突部を備えている構成としたことを特徴
としており、本発明の請求項3に係わるグレージングチ
ャンネルの脱落防止材は、複層ガラスの厚さに相当する
幅の開口部を備えた略コの字状断面を有すると共に、開
口部の外側に凹凸部を備えている構成としたことを特徴
としており、グレージングチャンネルの脱落防止材にお
けるこのような構成を前述した従来の課題を解決するた
めの手段としている。
【0008】本発明に係わるグレージングチャンネルの
脱落防止材の実施態様として請求項4に係わる脱落防止
材は、複層ガラスの端部に断続的に取付けられている構
成としたことを特徴としている。
【0009】本発明の請求項5に係わるグレージングチ
ャンネルは、所定の開口幅を隔てて相対向する側部と、
両側部の一端側を連結する底部からなる略コの字状断面
を有し、両側部の他端側にガラスとの当接部を備えると
共に、両側部の内面で当接部の底部側に突起が形成され
ている構成とし、請求項6に係わるグレージングチャン
ネルは、所定の開口幅を隔てて相対向する側部と、両側
部の一端側を連結する底部からなる略コの字状断面を有
し、両側部の他端側にガラスとの当接部を備えると共
に、両側部の内面で当接部の底部側に、複層ガラスの端
部に装着された請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
脱落防止材に係合する突起が掲載されている構成とし、
本発明に係わるグレージングチャンネルの実施態様とし
て請求項7に係わるグレージングチャンネルは、ガラス
との当接部が軟質部であって、当接部以外の側部および
底部が硬質部である構成としており、グレージングチャ
ンネルにおけるこのような構成を前述した従来の課題を
解決するための手段としたことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わるグレージング
チャンネルの脱落防止材は、例えば、軟質樹脂や繊維製
品などからなるテープ状部材のガラス当接面に粘着剤が
塗布されているので、複層ガラスの端部に簡単に取付け
られ、複層ガラスとグレージングチャンネルとの間に介
在することによって、グレージングチャンネルとの間に
生じる摩擦力によりグレージングチャンネルのずれを防
止し、グレージングチャンネルの複層ガラスの端縁部か
らの脱落が防止されることになる。また、万一、摩擦に
よるグレージングチャンネルと脱落防止材との係合状態
が外れたとしても、グレージングチャンネルのガラス面
への当接部が脱落防止材と係合するので、グレージング
チャンネルは複層ガラスから容易に脱落することがな
い。したがって、複層ガラスのエッジ部が脱落防止材お
よびグレージングチャンネルによって保護されることか
ら、エッジ部をぶつけたとしても破損しにくく、素手で
取扱ったとしても手を怪我するようなこともない。 ま
た、シール材が完全に硬化する前に、搬送したり枠体に
嵌め込んだりしても差支えないようになるので、養生の
ための保管スペースが削減されると共に、これら作業に
おける作業性および能率が向上することになる。
【0011】本発明の請求項2に係わるグレージングチ
ャンネルの脱落防止材は、例えば、硬質樹脂や金属など
からなる略コの字状断面をなし、複層ガラスの厚さに相
当する幅の開口部を備えているので、この開口部を複層
ガラスの端部に嵌合することによって複層ガラスに簡単
に取付けられる。そして、この脱落防止材は、開口部の
外側に突部を備えているので、このような脱落防止材が
複層ガラスとグレージングチャンネルとの間に介在する
ことによって、グレージングチャンネルとの間の摩擦力
が大きくなると共に、グレージングチャンネルのガラス
への当接部との係合がより確実なものとなることから、
グレージングチャンネルの複層ガラスからの脱落がより
確実に防止され、請求項1に係わる脱落防止材と同様
に、複層ガラスの保管スペースが削減されると共に、複
層ガラスの搬送や枠体への組込み作業の安全性,作業性
および能率が向上することになる。
【0012】本発明の請求項3に係わるグレージングチ
ャンネルの脱落防止材は、請求項2と同様な略コの字状
断面をなし、複層ガラスの厚さに相当する幅の開口部を
備えると共に、開口部の外側に凹凸部を備えているの
で、複層ガラスに簡単に取付けられると共に、グレージ
ングチャンネルとの間の摩擦力が増大してグレージング
チャンネルの複層ガラスからの脱落がより効果的に防止
されることになる。
【0013】また、本発明に係わるグレージングチャン
ネルの脱落防止材の実施態様として請求項4に係わる脱
落防止材は、複層ガラスの端部に部分的に取付けられて
いるので、材料の使用量が削減されると共に、脱落防止
材を複層ガラスのサイズに合わせて切断する必要がな
く、例えば、あらかじめ切断しておいた短寸の脱落防止
材を複層ガラスの周縁長さに応じた個数だけ取付ければ
よいことから、脱落防止材の取付けが容易かつ能率的な
ものとなる。
【0014】本発明の請求項5および請求項6に係わる
グレージングチャンネルは、その側部の当接部より底部
側に突起が設けてあるので、この突起を複層ガラスの端
部に装着された、例えば請求項1〜請求項4に記載され
たような形状の脱落防止材に係合させることにより、脱
落防止材とグレージングチャンネルの係合状態がより確
実なものとなり、本発明に係わるグレージングチャンネ
ルの実施態様として請求項7に係わるグレージングチャ
ンネルは、軟質部と硬質部からなる二重組織であって、
ガラスとの当接部が例えば硬度65度前後の軟質部、当
接部を除く側部および底部が例えば硬度80度前後の硬
質部となっているので、複層ガラスと枠体との間の緩衝
機能を損なうことなく、グレージングチャンネルの形状
保持性が向上するので、グレージングチャンネルの複層
ガラスからの脱落がさらに効果的に防止されることにな
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。
【0016】実施例1 図1(a)ないし(d)は、本発明に係わるグレージン
グチャンネルの脱落防止材の第1の実施例を説明するた
めのものであって、図1(a)はこの第1実施例に係わ
る脱落防止材の形状を示す断面図である。
【0017】すなわち、図に示す脱落防止材1は、軟質
樹脂あるいは合成繊維からなるテープ1aの片面(ガラ
ス当接面)に粘着剤1bを塗布したものであって、この
脱落防止材1は、図1(b)に示すように、2枚の板ガ
ラス10a,10aの間にスペーサ10bを挟んだ構造
をなす複層ガラス10の端部に粘着剤10bによって貼
着される。このとき、脱落防止材1は、複層ガラス10
の周縁部全長に連続的に取付けることも、部分的に間隔
を開けて取付けることもできる。
【0018】図1(c)は、グレージングチャンネルの
形状を示す断面図であって、図に示すグレージングチャ
ンネル11は、図5(a)に示した従来タイプのものと
基本的に同一の構造を備えたものであって、軟質樹脂か
らなる略コの字状断面を有し、相対向する側部11a,
11aと、両側部11a,11aを図中下方側で連結す
る底部11bと、両側部11a,11aの開口側端部に
連設されたガラスとの当接部11c,11cからなり、
当接部11c,11cには、中心側に向けて斜め下方に
突出するリップ11d,11dが形成されている。
【0019】このような形状のグレージングチャンネル
11は、図1(d)に示すように、脱落防止材1を取付
けた複層ガラス10の周縁部にその開口部11eを嵌合
することによって、複層ガラス10に装着される。
【0020】このようにして複層ガラス10に取付けら
れたグレージングチャンネル11は、複層ガラス10の
端部に取付けられている脱落防止材1との間に生じる摩
擦によって、複層ガラス10の周縁部からの脱落が防止
されるばかりでなく、グレージングチャンネル11と脱
落防止材1との間の摩擦による係合状態が万一外れたと
しても、グレージングチャンネル11の当接部11c,
11cのリップ11d,11dが脱落防止材1の端部と
係合することから、複層ガラス10の周縁部にしっかり
と保持され、複層ガラス10への装着途中や搬送途中、
あるいは枠体への組込み途中で外れてしまうことがな
く、取扱い作業性が向上する。 また、複層ガラス10
のエッジが脱落防止材1およびグレージングチャンネル
11によってカバーされているので、複層ガラス10が
破損しにくく、素手で取扱ったとしても手を切ったりす
るようなことがない。 さらに、複層ガラス10のシー
ル材が完全に硬化しなくても容易に持ち運びすることが
できるようになり、硬化前の出荷や枠体への組込みが可
能になるのでシール材の養生用スペースの削減が可能に
なる。
【0021】なお、上記した脱落防止材1のテープ1a
の材質としては、水の浸入を防止する意味で、水を通し
にくい樹脂系材料を用いることができる(この場合に
は、複層ガラス10の周縁部全長にわたって連続的に取
付ける)。また、逆に、水が浸入したとしても抜けやす
いように、メッシュの粗い網状の繊維製品を用いること
も必要に応じて望ましい。テープ1aの厚さとしては
0.05〜1.0mmていどのものが選択される。
【0022】粘着剤1bとしては、とくに限定されるこ
とはないが、複層ガラス10のシール材が硬化する前に
脱落防止材1を装着する場合には、シール材の硬化に影
響を与えない粘着剤材料を選択する必要がある。また、
この実施例においては、テープ1aのガラス当接面の全
面に粘着剤1bを塗布した例を示したが、シール材への
影響を回避する意味で、あるいは網状テープを使用した
場合の水抜けを確保する意味において、テープ1aの中
央部、つまり複層ガラス10の端面との当接部には粘着
剤1bを塗布しないようにしてもよい。
【0023】実施例2 図2(a)ないし(d)は、本発明に係わるグレージン
グチャンネルの脱落防止材の第2の実施例を説明するた
めのものであって、図2(a)はこの第2実施例に係わ
る脱落防止材の形状を示す断面図である。
【0024】すなわち、図に示す脱落防止材2は、硬質
樹脂からなるコの字状断面のものであって、この脱落防
止材2は、図2(b)に示す複層ガラス10の厚さにほ
ぼ等しい開口幅の開口部2aを有すると共に、この開口
部2aを形成する側片上端部に、外側に向けて突出する
突部2b,2bを備えており、開口部2aを複層ガラス
10の端部に嵌合することによって複層ガラス10に取
付けられるようになっている。
【0025】なお、この脱落防止材2についても、複層
ガラス10の各辺の長さに切断して周縁部全長にわたっ
て取付けるようにしても、部分的に取付けるようにして
もよいが、材料節約および取付けの簡便性の点におい
て、取付間隔を開けて部分的に取付けることが望まし
い。
【0026】図2(c)は、グレージングチャンネルの
形状を示す断面図であって、図に示すグレージングチャ
ンネル12は、図1(c)に示した実施例1と同様に、
軟質樹脂からなる略コの字状断面のものであって、側部
12a,12a、底部12bおよびリップ12d,12
dを有する当接部12c,12cを備えている。
【0027】このグレージングチャンネル12は、図2
(d)に示すように、脱落防止材2を取付けた複層ガラ
ス10の周縁部にその開口部12eを嵌合することによ
って、複層ガラス10に装着される。
【0028】このようにして複層ガラス10に取付けら
れたグレージングチャンネル12は、実施例1と同様
に、脱落防止材2との間に生じる摩擦によって、あるい
は当接部12cのリップ12dと脱落防止材2との係合
によって、複層ガラス10からの脱落が防止され、複層
ガラス10の周縁部にしっかりと装着されるので、複層
ガラス10への装着途中や移送途中、あるいは枠体への
組込み途中で外れてしまうことがなく、実施例1に係わ
る脱落防止材1の場合と同様に、養生用スペースの削減
が可能になると共に、複層ガラスの取扱い作業の安全
性,作業性,作業能率が向上する。なお、この実施例に
おいては、脱落防止材2の開口部2aの外側に突部2
b,2bが形成されているので、グレージングチャンネ
ル12との摩擦力が増大すると共に、当接部12cのリ
ップ12dとの係合がより確実なものとなり、グレージ
ングチャンネルの複層ガラスからの脱落をより効果的に
防止することができる。
【0029】実施例3 図3(a)ないし(d)は、本発明に係わるグレージン
グチャンネルの実施例を説明するためのものであって、
図3(a)はこの第3実施例に使用する脱落防止材の形
状を示す断面図である。
【0030】図に示す脱落防止材3は、金属薄板を略コ
の字状に曲げ加工したプレス成形品であって、図3
(b)に示す複層ガラス10の厚さにほぼ等しい開口幅
の開口部3aを有し、この開口部3aを複層ガラス10
の端部に嵌合することによって複層ガラス10に取付け
られるようになっている。
【0031】なお、この実施例に係わる脱落防止材3に
ついても実施例1あるいは2と同様に、複層ガラス10
の周縁部全長にわたって取付けることも、間隔を開けて
部分的に取付けることもできるが、材料節約、あるいは
取付けの簡便性において部分的取付けが望ましい。
【0032】図3(c)は、本発明に係わり、この実施
例において使用するグレージングチャンネルの形状を示
す断面図であって、図に示すグレージングチャンネル1
3は、2色押出成形法によって一体成形された硬質樹脂
と軟質樹脂からなるものであって、実施例1および2に
用いたグレージングチャンネル11および12とほぼ同
様の略コの字状断面を有するものであるが、図中上方の
開口側に備えたガラスとの当接部13c,13cについ
ては軟質樹脂である硬度65度の塩化ビニル樹脂(PV
C)から、側部13a,13aおよび底部13bについ
ては硬質樹脂である硬度80度の塩化ビニル樹脂からそ
れぞれ形成されている。
【0033】このグレージングチャンネル13におい
て、軟質の塩化ビニル樹脂からなる当接部13c,13
cには、中央に向けて図中斜め下方に突出するリップ1
3d,13dが形成されていると共に、硬質塩化ビニル
樹脂からなる側部13b,13bの内面には、そのほぼ
中間位置に脱落防止材3と係合する突起13e,13e
が形成されている。
【0034】このような形状のグレージングチャンネル
13は、図3(d)に示すように、その開口部13fを
脱落防止材3を取付けた複層ガラス10の周縁部に嵌合
することによって、複層ガラス10に装着される。
【0035】このようにして複層ガラス10に取付けら
れたグレージングチャンネル13は、その突起13e,
13eが複層ガラス10の端部に取付けられた脱落防止
材3の端部に係合することにより複層ガラス10からの
脱落が防止されると共に、グレージングチャンネル13
の突起13e,13eが脱落防止材3から万一外れたと
しても、グレージングチャンネル13の当接部13c,
13cのリップ13d,13dが脱落防止材3に係合す
るので、複層ガラス10への装着途中や搬送途中、ある
いは枠材への組込み作業中に複層ガラス10から外れて
しまうことがなく、実施例1および2の場合と同様に、
複層ガラスの取扱い作業の安全性,作業性,作業能率の
向上、および養生用スペースの削減が可能になる。さら
に、この実施例においては、グレージングチャンネル1
3の当接部13c,13cが軟質塩化ビニル樹脂(硬度
65度)から、突起13e,13eを含めた側部13
a,13aおよび底部13bが硬質塩化ビニル樹脂(硬
度80度)からそれぞれ形成されているので、複層ガラ
ス10と枠体との間の緩衝機能を良好に保持したまま、
グレージングチャンネル13の側部13aおよび底部1
3bの変形を少なくすることができ、グレージングチャ
ンネル13の複層ガラス10からの脱落をさらに効果的
に防止することができる。
【0036】図4(a)および(b)は、本発明に係わ
る脱落防止材の他の形状例を示すものである。
【0037】すなわち、図4(a)に示す脱落防止材4
は、その外側面に、図4(b)に示す脱落防止材5は、
開口部の内外両面に凹凸部4aおよび5aを形成したも
のであって、このような形状の脱落防止材4あるいは5
を用いることにより、グレージングチャンネルおよび複
層ガラスとの間の摩擦力が向上し、グレージングチャン
ネルの複層ガラスからの脱落をより効果的に防止するこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わるグレージングチャンネルの脱落防止材は、テー
プ状をなしガラスとの当接面に粘着剤が塗布されたもの
であるから、複層ガラスの端部に簡単に貼着することが
でき、このような脱落防止材が複層ガラスとグレージン
グチャンネルとの間に介在することによって、グレージ
ングチャンネルとの間に摩擦が生じると共に、グレージ
ングチャンネルの当接部に係合するために、グレージン
グチャンネルの複層ガラスからの脱落を防止することが
でき、複層ガラスのエッジ部が脱落防止材およびグレー
ジングチャンネルによって保護されることから、エッジ
部の破損や、素手で取扱ったときの怪我の防止が可能に
なり、シール材が完全に硬化する前の搬送や枠体への組
込みが可能になるので、養生のための保管スペースの削
減およびこれら作業における安全性,作業性および能率
を改善することができるという極めて優れた効果をもた
らすものである。
【0039】本発明の請求項2あるいは請求項3に係わ
るグレージングチャンネルの脱落防止材は、複層ガラス
の厚さに相当する幅の開口部を備えた略コの字状断面の
ものであって、開口部の外側に突部や凹凸部を備えてい
るので、グレージングチャンネルとの間の摩擦力を増大
させたり、グレージングチャンネルのガラス当接部との
係合をより確実なものとしたりすることができ、グレー
ジングチャンネルの複層ガラスからの脱落をより効果的
に防止することができるという優れた効果がもたらされ
る。
【0040】また、本発明に係わるグレージングチャン
ネルの脱落防止材の実施態様として請求項4に係わる脱
落防止材は、複層ガラスの端部に部分的に取付けてある
ので、材料の削減が可能になると共に、脱落防止材を複
層ガラスのサイズに合わせて準備する必要がなく、脱落
防止材の取付けを容易かつ能率的に行うことができると
いう効果がもたらされる。
【0041】本発明の請求項5あるいは請求項6に係わ
るグレージングチャンネルは、その側部の内面で当接部
の底部側に突起が設けてあるので、この突起を複層ガラ
スの端部に装着された脱落防止材に係合させることによ
り、脱落防止材とグレージングチャンネルの係合状態が
より確実なものとなり、本発明に係わるグレージングチ
ャンネルの実施態様として請求項7に係わるグレージン
グチャンネルにおいては、軟質部と硬質部からなる二重
組織であって、ガラスとの当接部が軟質部、当接部を除
く側部および底部が硬質部となっているので、グレージ
ングチャンネルの緩衝機能と形状保持性を両立させるこ
とができ、コの字状をなすグレージングチャンネルの側
部および底部の変形を抑えて複層ガラスからの脱落をさ
らに有効に防止することができるという優れた効果がも
たらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の第1実施例に係わるグレージ
ングチャンネルの脱落防止材の形状を示す断面図であ
る。 (b) 図1(a)に示した脱落防止材を複層ガラス端
部に装着した状態を示す断面図である。 (c) グレージングチャンネルの形状を示す断面図で
ある。 (d) 図1(a)に示した脱落防止材を介してグレー
ジングチャンネルを取付けた複層ガラスを示す断面図で
ある。
【図2】(a) 本発明の第2実施例に係わるグレージ
ングチャンネルの脱落防止材の形状を示す断面図であ
る。 (b) 図2(a)に示した脱落防止材を複層ガラス端
部に装着した状態を示す断面図である。 (c) グレージングチャンネルの形状を示す断面図で
ある。 (d) 図2(a)に示した脱落防止材を介してグレー
ジングチャンネルを取付けた複層ガラスを示す断面図で
ある。
【図3】(a) 本発明の第3実施例に使用するグレー
ジングチャンネルの脱落防止材の形状を示す断面図であ
る。 (b) 図3(a)に示した脱落防止材を複層ガラス端
部に装着した状態を示す断面図である。 (c) 本発明に係わるグレージングチャンネルの形状
を示す断面図である。 (d) 図3(a)に示した脱落防止材を介してグレー
ジングチャンネルを取付けた複層ガラスを示す断面図で
ある。
【図4】(a)および(b)は本発明に係わる脱落防止
材の他の形状例を示すそれぞれ断面図である。
【図5】(a) 従来のグレージングチャンネルの形状
を示す断面図である。 (b) 図5(a)に示したグレージングチャンネルを
取付けた複層ガラスを示す断面図である。 (c) 図5(a)に示したグレージングチャンネルを
介して複層ガラスを組込んだ枠体を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 脱落防止材 1a テープ 1b 粘着剤 2a,3a 開口部 2b 突部 4a,5a 凹凸部 10 複層ガラス 11,12,13 グレージングチャンネル 13a 側部 13b 底部 13c 当接部 13e 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 本 祥 仁 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 (72)発明者 阿 見 秀 一 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内 (72)発明者 江 田 毅 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複層ガラスの端部に装着されてグレージ
    ングチャンネルの脱落を防止する脱落防止材であって、 テープ状をなしガラス当接面に粘着剤が塗布されている
    ことを特徴とするグレージングチャンネルの脱落防止
    材。
  2. 【請求項2】 複層ガラスの端部に装着されてグレージ
    ングチャンネルの脱落を防止する脱落防止材であって、 複層ガラスの厚さに相当する幅の開口部を備えた略コの
    字状断面を有すると共に、開口部の外側に突部を備えて
    いることを特徴とするグレージングチャンネルの脱落防
    止材。
  3. 【請求項3】 複層ガラスの端部に装着されてグレージ
    ングチャンネルの脱落を防止する脱落防止材であって、 複層ガラスの厚さに相当する幅の開口部を備えた略コの
    字状断面を有すると共に、開口部の外側に凹凸部を備え
    ていることを特徴とするグレージングチャンネルの脱落
    防止材。
  4. 【請求項4】 複層ガラスの端部に部分的に取付けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載のグレージングチャンネルの脱落防止材。
  5. 【請求項5】 所定の開口幅を隔てて相対向する側部
    と、両側部の一端側を連結する底部からなる略コの字状
    断面を有し、両側部の他端側にガラスとの当接部を備え
    ると共に、両側部の内面で当接部の底部側に突起が形成
    されていることを特徴とするグレージングチャンネル。
  6. 【請求項6】 所定の開口幅を隔てて相対向する側部
    と、両側部の一端側を連結する底部からなる略コの字状
    断面を有し、両側部の他端側にガラスとの当接部を備え
    ると共に、両側部の内面で当接部の底部側に、複層ガラ
    スの端部に装着された請求項1〜請求項4のいずれかに
    記載の脱落防止材に係合する突起が形成されていること
    を特徴とするグレージングチャンネル。
  7. 【請求項7】 ガラスとの当接部が軟質部であって、当
    接部以外の側部および底部が硬質部であることを特徴と
    する請求項5または請求項6記載のグレージングチャン
    ネル。
JP7166387A 1995-06-30 1995-06-30 グレージングチャンネルの脱落防止材およびグレージングチャンネル Pending JPH0913813A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015075965A1 (ja) * 2013-11-25 2015-05-28 株式会社デバイス ダブルガラススキン用のインナーガラススキン構造
JP2020139406A (ja) * 2020-06-11 2020-09-03 株式会社Lixil 複合建具

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