JPH09138064A - 金属厚板の水切り、乾燥方法 - Google Patents

金属厚板の水切り、乾燥方法

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JPH09138064A
JPH09138064A JP7298387A JP29838795A JPH09138064A JP H09138064 A JPH09138064 A JP H09138064A JP 7298387 A JP7298387 A JP 7298387A JP 29838795 A JP29838795 A JP 29838795A JP H09138064 A JPH09138064 A JP H09138064A
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JP
Japan
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thick plate
gas
water
plate
metal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7298387A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Inomata
哲朗 猪又
Yasuari Kawakami
耕有 川上
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明方法は、確実に金属厚板の水切り、乾燥
を施し、金属厚板表面の錆、異物付着等による品質劣化
を防止する方法を提供する。 【解決手段】 金属厚板の進行方向に対向して、金属厚
板上面幅方向中央部から両端部へ下り勾配に気体を吹付
けて水切りを施し、次いで金属厚板上面幅方向中央部か
ら両端部へ下り勾配に気体を吹付けて乾燥するととも
に、金属厚板下面に気体を吹付けて乾燥する金属厚板の
水切り、乾燥方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明方法は、金属厚板の水
切り、乾燥方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のごとく金属厚板は、一般に加熱後
水冷により焼入れ等の処理を施し、ミクロ組織の調整が
行われる。このような焼入れ後に金属厚板に付着してい
る残留水を除去する。いわゆる水切りは、ワイパーによ
る除去、または高圧水によって水切りすることが実開昭
61−167205号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき、水切り
方法においては、焼入れ後にワカメ状になった金属厚板
表面の残留水を確実に水切り及び乾燥を施すことが困難
である。即ち、焼入れ後の金属厚板表面には、不均一凹
形状部(以下凹部という)例えば平均深さ30mm、直
径約400mmの凹部が多数発生してワカメ状になって
おり、上記のごとき水切り方法では、金属厚板表面凹部
の残留水を除去することはできない。従って自然乾燥す
ると凹部が発錆したり、鉄粉等の異物が付着して引き続
きレベラーによる金属厚板の形状矯正時に錆、異物等が
表面に噛み込み品質を著しく劣化させるため、一般にゴ
ム式ワイパー等により残留水を人手作業で除去すること
が行われているが、重労動作業であり、しかも水切り効
率が悪く生産性を著しく低下する。また残留水を十分に
除去することができず、金属厚板表面に湿気が残り、発
錆や異物付着を確実に防止するこができない等の課題が
ある。本発明方法は、このような課題を有利に解決する
ためなされたものであり、金属厚板の水切り、乾燥を確
実に施して発錆、異物付着を回避してレベラー処理時の
錆等の噛み込みを防止して品質を向上する方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明方法の特徴とする
ところは、金属厚板の進行方向に対向して、金属厚板上
面幅方向中央部から両端部へ下り勾配に気体を吹付けて
水切りを施し、次いで金属厚板上面幅方向中央部から両
端部へ下り勾配に気体を吹付けて乾燥するとともに、金
属厚板下面に気体を吹付けて乾燥することを特徴とする
金属厚板の水切り、乾燥方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明方法の一例を図面によ
って説明する。図1、図2及び図3において、加熱後の
焼入れにより表面凹部1に水2が残留した金属厚板3の
進行方向に対向して、進行中の金属厚板3上面の幅方向
中央部から両端部へ下り勾配にノズル4を付設したヘッ
ダー5からなる水切り装置6を配設し、気体として例え
ば、空気を金属厚板3上面に吹付けて凹部1に残留して
いる水2を除去する水切りを施すものである。
【0006】しかして上記のごとく、金属厚板3の進行
方向に対向して幅方向中央部から両端部へ下向き35〜
50度の下り勾配に気体を吹き付けることにより、凹部
1に残留する水2が金属厚板3の外側へ吹き飛ばすこと
ができ、確実に金属厚板3表面から除去することができ
る。また気体吹付け角度(ノズル4角度)としては、下
向き35〜45度で確実に残留水を除去できるが、凹部
1の深さ、形状、面積等により吹付け角度を変更するこ
とが好ましく、従ってノズル角度を可変可能に配設する
ことが好ましい。更に、気体吹付け位置と金属厚板の距
離は、200〜400mmで、気体吹付け圧力として
は、0.35〜0.7MPaで凹部の残留水を除去する
ことができ、吹付け気体の温度としては、常温で十分で
ある。つまり焼入れ後の金属厚板3の表面温度は、50
〜60℃あり、気体吹付けにより残留水がほぼ除去でき
ることと、あいまって金属厚板3表面熱の作用で、確実
に残留水が除去できることから湿った程度の水分が付着
している状態になる。
【0007】このようにして、ほぼ残留水を除去する水
切りを施した後、上記のごとき条件でノズル4aをヘッ
ダー5aに付設した乾燥装置7を金属厚板3上面に配設
し、ノズル4aからの気体(常温空気)吹付け、凹部1
の残留水分を金属厚板3の表面熱の作用とにより、確実
に乾燥する。また上記のごとき、水切り後部分的に残留
水があったときは、乾燥装置7で除去するものである。
上記水切り装置6のノズル4と乾燥装置7のノズル4a
は、千鳥状に配設することにより、一層確実に水切り、
乾燥することができ、かつ金属厚板3幅方向中央部で、
図示のごとく両端部下り勾配に構成するヘッダー5、5
a(ノズル4、4a)を重ねて気体を吹き付けることに
より、金属厚板3幅方向中央部の水切り、乾燥を確実に
施すことができる。
【0008】上記のごとく、金属厚板3上面凹部1残留
水の水切り、乾燥を施すとともに、金属厚板3下面の乾
燥を施すため、金属厚板3下面にノズル4b、をヘッダ
ー5b、に付設した乾燥装置7を金属厚板3下面に配設
してノズル4b、4cから気体を吹付け乾燥する。金属
厚板3の下面に付着した焼入れ時の冷却水は、ほとんど
落下しており残留水分を乾燥することになる。このよう
なことから上記のごとく、気体を吹付けることにより、
金属厚板3の表面熱の作用とによって確実に乾燥するこ
とができる。
【0009】しかして吹付け気体としては、常温空気で
十分であり、200〜400mmの距離から0.35〜
0.7MPaの圧力で、金属厚板3下面に吹付けること
によって確実に乾燥できる。また気体の吹付けは、乾燥
するためであり例えば、金属厚板3の幅方向に直交状に
吹付けることにより、乾燥することができる。また気体
の吹付け角度(ノズル4bの角度)は、上向きで金属厚
板向け角度が35〜45度が好ましく、かつ凹部1の深
さ、形状、面積等により吹付け角度を変更可能に配設す
ることが好ましい。このように水切り、乾燥する金属厚
板としては、例えば、厚鋼板(炭素鋼、低合金鋼、高合
金鋼、極低炭素鋼等)、銅合金厚板、Al合金厚板、T
i合金厚板等金属系の厚板で、特に板厚3.0mm以上
の金属厚板において顕著な効果が得られる。
【0010】
【実施例】
実施例 次に、本発明方法の実施例を比較例とともに挙げる。加
熱した金属厚板(低合金鋼)を焼入れ(水冷)後、下記
のごとく水切り、乾燥を施した。 1)金属厚板サイズ及び表面温度:厚み4.0 mm、幅3.
0 m、長さ10.0m、55℃。 2)金属厚板進行(移動)速度:15m/分。 3)金属厚板上面の水切り条件 (1)気体吹付け位置:金属厚板の進行方向に対向して
幅方向中央部から両端部下り勾配45度。 (2)気体吹付け角度:下向き40度。 (3)気体吹付け圧力:0.5MPa(常温)。 (4)気体吹付け距離:金属厚板から300mm。 4)乾燥条件 (1)気体吹付け位置:金属厚板進行方向の水切り位置
下流4.0m。 (2)気体吹付け角度:下向き40度。 (3)気体吹付け圧力:0.5MPa(常温)。 (4)気体吹付け距離:金属厚板から300mm。 5)金属厚板下面の乾燥条件 (1)気体吹付け位置:金属厚板進行方向に4.0m間
隔で2個所。 (2)気体吹付け角度:直上。 (3)気体吹付け圧力:0.5Mpa(常温)。 (4)気体吹付け距離:金属厚板から300mm。 このようにして200t処理した後、レベラーにより形
状矯正を施したところ、金属厚板表面凹部に錆等の噛み
込みによる製品格落率を0.05%にとどめることがで
きた。
【0011】比較例 実施例と同条件の金属厚板サイズ、表面温度及び進行速
度で、金属厚板上面のみゴム製ワイパーで人手作業によ
り水切り後、上下面とも自然乾燥してレベラーで形状矯
正したところ、金属厚板表面凹部に錆等の噛み込みによ
る製品格落率は0.5%であった。更に、水切り処理に
要した時間は、実施例の約5倍であった。
【0012】
【発明の効果】本発明方法によれば、確実に水切り、乾
燥ができるので発錆、異物付着がほとんどなく、形状矯
正時の錆、異物等の金属厚板表面への噛み込みによる品
質劣化を防止することができる。また製品の歩留りを向
上することができる。等の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一例を示す平面図である。
【図2】本発明方法の一例を示す側面図である。
【図3】本発明方法の一例を示す斜視図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属厚板の進行方向に対向して、金属厚
    板上面幅方向中央部から両端部へ下り勾配に気体を吹付
    けて水切りを施し、次いで金属厚板上面幅方向中央部か
    ら両端部へ下り勾配に気体を吹付けて乾燥するととも
    に、金属厚板下面に気体を吹付けて乾燥することを特徴
    とする金属厚板の水切り、乾燥方法。
JP7298387A 1995-11-16 1995-11-16 金属厚板の水切り、乾燥方法 Withdrawn JPH09138064A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 20030204