JPH09137814A - 可動ボルト、クリップ等の座面内センタリング構造 - Google Patents
可動ボルト、クリップ等の座面内センタリング構造Info
- Publication number
- JPH09137814A JPH09137814A JP29687295A JP29687295A JPH09137814A JP H09137814 A JPH09137814 A JP H09137814A JP 29687295 A JP29687295 A JP 29687295A JP 29687295 A JP29687295 A JP 29687295A JP H09137814 A JPH09137814 A JP H09137814A
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- JP
- Japan
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- bolt
- expansion
- heat
- long hole
- partition
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂製の構成部材の熱による膨脹・収縮に対
処できるとともに、取付作業を省力的に行うことのでき
る可動ボルト・クリップの座面内センタリング構造を提
供する。 【解決手段】 樹脂製からなる構成部材2を取付対象部
材1に取付けるためのボルト9等を同構成部材に取付け
る部位の構造であって、構成部材が熱等により膨脹・収
縮方向にボルト等に対し相対移動可能に配設される長孔
19と、この長孔内に対応して可撓性を有する凸部223a,2
3b,25a,25bを形成して同長孔を基準区画部26a と許容区
画部26b,26c に区画するとともに、ボルト等を基準区画
部に位置し、凸部は構成部材が熱等により所定の膨脹・
収縮力以上で変形して移動を許容する構成としたこと。
処できるとともに、取付作業を省力的に行うことのでき
る可動ボルト・クリップの座面内センタリング構造を提
供する。 【解決手段】 樹脂製からなる構成部材2を取付対象部
材1に取付けるためのボルト9等を同構成部材に取付け
る部位の構造であって、構成部材が熱等により膨脹・収
縮方向にボルト等に対し相対移動可能に配設される長孔
19と、この長孔内に対応して可撓性を有する凸部223a,2
3b,25a,25bを形成して同長孔を基準区画部26a と許容区
画部26b,26c に区画するとともに、ボルト等を基準区画
部に位置し、凸部は構成部材が熱等により所定の膨脹・
収縮力以上で変形して移動を許容する構成としたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂材から
なる構成部材をボルト、クリップを介して取付対象部材
に取付けた場合に、例えば熱等による構成部品の膨脹・
収縮を許容する可動ボルト、クリップ等の座面内センタ
リング構造である。
なる構成部材をボルト、クリップを介して取付対象部材
に取付けた場合に、例えば熱等による構成部品の膨脹・
収縮を許容する可動ボルト、クリップ等の座面内センタ
リング構造である。
【0002】
【従来の技術】従来、構成部材を取付対象部材にボルト
により取付ける構造として例えば実開昭61−0630
12号公報のものがある。この公報に開示された構造
は、例えば車両ボデー1のオーバーフェンダー2等の外
装部品の取付けに採用され、部材相互を完全締結する構
成のものであるが、近時、オーバーフェンダー2として
は合成樹脂製のものがほとんどであり、この樹脂製のオ
ーバーフェンダー2では熱等による膨脹・収縮が比較的
大きいため、ボデー1とオーバーフェンダー2とを完全
に締結してしまうと、その締結部分に応力が集中して変
形およびひび割れ等の破損に至る恐れがある。
により取付ける構造として例えば実開昭61−0630
12号公報のものがある。この公報に開示された構造
は、例えば車両ボデー1のオーバーフェンダー2等の外
装部品の取付けに採用され、部材相互を完全締結する構
成のものであるが、近時、オーバーフェンダー2として
は合成樹脂製のものがほとんどであり、この樹脂製のオ
ーバーフェンダー2では熱等による膨脹・収縮が比較的
大きいため、ボデー1とオーバーフェンダー2とを完全
に締結してしまうと、その締結部分に応力が集中して変
形およびひび割れ等の破損に至る恐れがある。
【0003】そこで、図5および図6に示すようにオー
バーフェンダー2の背面側の所定の位置に複数の取付座
3が形成され、この取付座3は略方形状の平板状頂部4
の三方に壁部5が形成されて一方に開口部6を有する箱
形状に形成され、この頂部4の開口部6の中心線C上に
は所定の長さの長孔7が貫設され、同長孔7の一端には
開口部6側に開口する挿入溝8が形成されている。そし
て、この長孔7に取付けられるボルト9はその頭部には
平板状頂部4を嵌込み可能な間隔hで略方形状のフラン
ジ頭部10a,10bが形成され、このボルト9のフラ
ンジ頭部10a,10bを挿入溝8側より図示のように
挿入することで長孔7に対しボルト9は移動可能な状態
で取付けられ、同ボルト9を介してボデー側に取付けら
れ、オーバーフェンダー2が熱により膨脹・収縮された
場合には、その相対移動がこの長孔7により吸収され破
損を防止するように構成されている。なお、この取付座
3はオーバーフェンダー2の背面側の所定の位置に設け
られており、また、長孔7の方向はオーバーフエンダー
2の膨脹・収縮方向に合せて形成されているので、取付
状態でオーバーフェンダー2はぐらつくことはない。
バーフェンダー2の背面側の所定の位置に複数の取付座
3が形成され、この取付座3は略方形状の平板状頂部4
の三方に壁部5が形成されて一方に開口部6を有する箱
形状に形成され、この頂部4の開口部6の中心線C上に
は所定の長さの長孔7が貫設され、同長孔7の一端には
開口部6側に開口する挿入溝8が形成されている。そし
て、この長孔7に取付けられるボルト9はその頭部には
平板状頂部4を嵌込み可能な間隔hで略方形状のフラン
ジ頭部10a,10bが形成され、このボルト9のフラ
ンジ頭部10a,10bを挿入溝8側より図示のように
挿入することで長孔7に対しボルト9は移動可能な状態
で取付けられ、同ボルト9を介してボデー側に取付けら
れ、オーバーフェンダー2が熱により膨脹・収縮された
場合には、その相対移動がこの長孔7により吸収され破
損を防止するように構成されている。なお、この取付座
3はオーバーフェンダー2の背面側の所定の位置に設け
られており、また、長孔7の方向はオーバーフエンダー
2の膨脹・収縮方向に合せて形成されているので、取付
状態でオーバーフェンダー2はぐらつくことはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この複
数の取付座3に形成した長孔7にフランジ頭部10a,
10bを有するボルト9を挿入する構成においては、そ
の取付対象とするボデー側の取付孔は各長孔7の長さ中
心部となる位置に設定されている。しかし、この長孔7
はオーバーフエンダー2の膨脹・収縮方向に合せて形成
されているため、各長孔7に対するボルト9の位置が移
動されてどの位置にあるか不定となって、ボデー側の複
数の取付孔に対する位置合せが極めて困難で取付作業に
多くの工数を要する問題があった。本発明は、上記従来
の問題点を解決すべくなされたもので、樹脂製の構成部
材の熱による膨脹・収縮に対処できるとともに、取付作
業を省力的に行うことのできる可動ボルト・クリップの
座面内センタリング構造を提供することを目的とするも
のである。
数の取付座3に形成した長孔7にフランジ頭部10a,
10bを有するボルト9を挿入する構成においては、そ
の取付対象とするボデー側の取付孔は各長孔7の長さ中
心部となる位置に設定されている。しかし、この長孔7
はオーバーフエンダー2の膨脹・収縮方向に合せて形成
されているため、各長孔7に対するボルト9の位置が移
動されてどの位置にあるか不定となって、ボデー側の複
数の取付孔に対する位置合せが極めて困難で取付作業に
多くの工数を要する問題があった。本発明は、上記従来
の問題点を解決すべくなされたもので、樹脂製の構成部
材の熱による膨脹・収縮に対処できるとともに、取付作
業を省力的に行うことのできる可動ボルト・クリップの
座面内センタリング構造を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、合成樹脂材からなる構成部材を取付対
象部材に取付けるためのボルト等を同構成部材に取付け
る部位の構造であって、前記構成部材が熱等により膨脹
・収縮方向に前記ボルト等に対し相対移動可能に配設さ
れる長孔と、この長孔内の少なくとも1か所に対応して
可撓性を有する凸部を形成して同長孔を基準区画部と許
容区画部に区画するとともに、前記ボルト等を基準区画
部に位置し、前記凸部は構成部材が熱等により所定の膨
脹・収縮力以上で変形して移動を許容する構成としたこ
とにより、取付対象部材の取付孔に対する位置合せを容
易に行うことができ、取付作業を省力的に行うことがで
きて工数の低減を計ることができる。また、この樹脂製
構成部材を取付けた後に、同構成部材が熱により膨脹・
収縮した場合、その膨脹・収縮力が凸部の弾性力を上回
った場合にこれを弾性変形して基準区画部より許容区画
部に移動可能であるから、樹脂製構成部材はひび割れ等
の損傷から保護することができる。
を解決するため、合成樹脂材からなる構成部材を取付対
象部材に取付けるためのボルト等を同構成部材に取付け
る部位の構造であって、前記構成部材が熱等により膨脹
・収縮方向に前記ボルト等に対し相対移動可能に配設さ
れる長孔と、この長孔内の少なくとも1か所に対応して
可撓性を有する凸部を形成して同長孔を基準区画部と許
容区画部に区画するとともに、前記ボルト等を基準区画
部に位置し、前記凸部は構成部材が熱等により所定の膨
脹・収縮力以上で変形して移動を許容する構成としたこ
とにより、取付対象部材の取付孔に対する位置合せを容
易に行うことができ、取付作業を省力的に行うことがで
きて工数の低減を計ることができる。また、この樹脂製
構成部材を取付けた後に、同構成部材が熱により膨脹・
収縮した場合、その膨脹・収縮力が凸部の弾性力を上回
った場合にこれを弾性変形して基準区画部より許容区画
部に移動可能であるから、樹脂製構成部材はひび割れ等
の損傷から保護することができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1は樹脂製構成部材であるオーバーフェ
ンダー2の裏面側の所定の複数箇所に形成される取付座
15であって、この取付座15は従来と同様に略方形状
の平板状頂部16の三方に壁部17が形成されて一方に
開口部18を有する箱形状に形成され、この頂部16の
開口部18の中心線C上にはボルト9の軸9aの径Dよ
り大きな幅で所定の長さの長孔19が貫設され、同長孔
19の一端には開口部18側に開口するボルト9の軸9
aの径Dより若干幅狭の挿入溝20が形成されている。
説明すると、図1は樹脂製構成部材であるオーバーフェ
ンダー2の裏面側の所定の複数箇所に形成される取付座
15であって、この取付座15は従来と同様に略方形状
の平板状頂部16の三方に壁部17が形成されて一方に
開口部18を有する箱形状に形成され、この頂部16の
開口部18の中心線C上にはボルト9の軸9aの径Dよ
り大きな幅で所定の長さの長孔19が貫設され、同長孔
19の一端には開口部18側に開口するボルト9の軸9
aの径Dより若干幅狭の挿入溝20が形成されている。
【0007】また、この長孔19の対応する長縁21の
円弧状の奥縁22よりの所定の位置には例えばこの円弧
状の奥縁22とほぼ同心状の可撓性を有する円弧状爪2
3a,23bが突設され、また、挿入溝20側の開口縁
24側にもほぼ同心状の可撓性を有する円弧状爪25
a,25bが所定の間隔を有して突設され、同長孔19
はこの円弧状爪23a,23bおよび25a,25bに
より中央区画部26a(基準区画部ともいう)と左右区
画部26b,26c(許容区画部ともいう)に区画さ
れ、この長孔19に挿入されたボルト9はオーバーフェ
ンダー2をボデー側に取付けた後に、同オーバーフェン
ダー2が熱のより膨脹・収縮した場合、その膨脹・収縮
力が円弧状爪23a,23bおよび25a,25bの弾
性力を上回った場合に中央区画部26aと左右区画部2
6b,26cに移動可能に設けられている。なお、この
長孔19の方向は従来と同様にオーバーフェンダー2の
熱による膨脹・収縮方向に沿うように設定されている。
円弧状の奥縁22よりの所定の位置には例えばこの円弧
状の奥縁22とほぼ同心状の可撓性を有する円弧状爪2
3a,23bが突設され、また、挿入溝20側の開口縁
24側にもほぼ同心状の可撓性を有する円弧状爪25
a,25bが所定の間隔を有して突設され、同長孔19
はこの円弧状爪23a,23bおよび25a,25bに
より中央区画部26a(基準区画部ともいう)と左右区
画部26b,26c(許容区画部ともいう)に区画さ
れ、この長孔19に挿入されたボルト9はオーバーフェ
ンダー2をボデー側に取付けた後に、同オーバーフェン
ダー2が熱のより膨脹・収縮した場合、その膨脹・収縮
力が円弧状爪23a,23bおよび25a,25bの弾
性力を上回った場合に中央区画部26aと左右区画部2
6b,26cに移動可能に設けられている。なお、この
長孔19の方向は従来と同様にオーバーフェンダー2の
熱による膨脹・収縮方向に沿うように設定されている。
【0008】このように長孔19の長縁21に可撓性を
有する円弧状爪23a,23bおよび25a,25bを
突設して同長孔19を中央区画部26aと左右区画部2
6b,26cに区画形成した複数の取付座15を有する
オーバーフェンダー2をボデー側に取付けるには、先
ず、取付座15の挿入溝20側よりフランジ頭部10
a,10b間の軸部9aを挿入する。この場合、挿入溝
20の溝幅は軸部9の径Dより小さく形成したものであ
るが、樹脂弾性により挿入することができる。このよう
に挿入溝20より挿入されたボルト9は図示左区画部2
6bに位置され、さらに、押すことで円弧状爪25a,
25bが弾性変形されて中央区間部26aに移動され、
同時に円弧状爪25a,25bは弾性復元されてボルト
9はフランジ頭部10a,10bが長孔19の溝幅間に
掛け渡されて状態で中央区画部26aに位置決め保持さ
れる。各取付座15には同様にしてボルト9が取付けら
れる。
有する円弧状爪23a,23bおよび25a,25bを
突設して同長孔19を中央区画部26aと左右区画部2
6b,26cに区画形成した複数の取付座15を有する
オーバーフェンダー2をボデー側に取付けるには、先
ず、取付座15の挿入溝20側よりフランジ頭部10
a,10b間の軸部9aを挿入する。この場合、挿入溝
20の溝幅は軸部9の径Dより小さく形成したものであ
るが、樹脂弾性により挿入することができる。このよう
に挿入溝20より挿入されたボルト9は図示左区画部2
6bに位置され、さらに、押すことで円弧状爪25a,
25bが弾性変形されて中央区間部26aに移動され、
同時に円弧状爪25a,25bは弾性復元されてボルト
9はフランジ頭部10a,10bが長孔19の溝幅間に
掛け渡されて状態で中央区画部26aに位置決め保持さ
れる。各取付座15には同様にしてボルト9が取付けら
れる。
【0009】このように取付座15の長孔19に形成さ
れた中央区画部26aに位置されたボルト9は左右の可
撓性を有する円弧状爪23a,23bおよび25a,2
5bにより移動が規制されるので取付対象とするボデー
側の取付孔に対する位置合せを容易に行うことができ、
取付作業を省力的に行うことができて工数の低減を計る
ことができる。また、このオーバーフェンダー2を取付
けた後に、同オーバーフェンダー2が熱により膨脹・収
縮した場合、その膨脹・収縮力が円弧状爪23a,23
bおよび25a,25bの弾性力を上回った場合にこれ
を弾性変形して中央区画部26aより左右区画部26
b,26cに移動可能であるから、オーバーフェンダー
2をひび割れ等の損傷から保護することができる。
れた中央区画部26aに位置されたボルト9は左右の可
撓性を有する円弧状爪23a,23bおよび25a,2
5bにより移動が規制されるので取付対象とするボデー
側の取付孔に対する位置合せを容易に行うことができ、
取付作業を省力的に行うことができて工数の低減を計る
ことができる。また、このオーバーフェンダー2を取付
けた後に、同オーバーフェンダー2が熱により膨脹・収
縮した場合、その膨脹・収縮力が円弧状爪23a,23
bおよび25a,25bの弾性力を上回った場合にこれ
を弾性変形して中央区画部26aより左右区画部26
b,26cに移動可能であるから、オーバーフェンダー
2をひび割れ等の損傷から保護することができる。
【0010】なお、上記実施例においては長孔19に円
弧状爪23a,23bおよび25a,25bを突設して
中央区画部26aと左右区画部26b,26cとに区画
形成して例示したが、例えば図2および図3に示す構成
としてもよい。すなわち、図2に示す取付座31の平板
状頂部32には壁部33が形成されて開口部34が開設
されており、この頂部32に形成される長孔35は例え
ば上記実施例の長孔19より短尺の所定の長さ(2/3
程度)に形成され、同長孔35には開口部34側に開口
する挿入溝36が連通形成されている。また、この長孔
35の長縁37の所定の位置には同長孔35の円弧状の
奥縁38とほぼ同心状に円弧状爪39a,39bが形成
されて、この円弧状爪39a,39bにより基準区画部
40aと許容区画部40bに区画形成されている。ま
た、図3に示す取付座41は上記取付座31とは長孔3
5が逆に区画されるもので、長縁37の所定の位置には
同長孔35の円弧状の開口縁42とほぼ同心状に円弧状
爪43a,43bが形成されて、奥行き側に基準区画部
44aが形成され、開口側に許容区画部44bが形成さ
れている。このように形成された取付座31,41はオ
ーバーフェンダー2に対し同一の取付座31,41がそ
の基準区画部40a,44aを基準にして許容区画部4
0b,44bを膨脹・収縮方向に成形、あるいは両取付
座31,41を組み合わせ成形する構成あってもよく、
したがって、この取付座31,41を成形したオーバー
フェンダー2においても上記と同様の作用効果を奏する
とともに、取付座15を有するフェンダーの成型金型よ
り金型成形が容易となる。
弧状爪23a,23bおよび25a,25bを突設して
中央区画部26aと左右区画部26b,26cとに区画
形成して例示したが、例えば図2および図3に示す構成
としてもよい。すなわち、図2に示す取付座31の平板
状頂部32には壁部33が形成されて開口部34が開設
されており、この頂部32に形成される長孔35は例え
ば上記実施例の長孔19より短尺の所定の長さ(2/3
程度)に形成され、同長孔35には開口部34側に開口
する挿入溝36が連通形成されている。また、この長孔
35の長縁37の所定の位置には同長孔35の円弧状の
奥縁38とほぼ同心状に円弧状爪39a,39bが形成
されて、この円弧状爪39a,39bにより基準区画部
40aと許容区画部40bに区画形成されている。ま
た、図3に示す取付座41は上記取付座31とは長孔3
5が逆に区画されるもので、長縁37の所定の位置には
同長孔35の円弧状の開口縁42とほぼ同心状に円弧状
爪43a,43bが形成されて、奥行き側に基準区画部
44aが形成され、開口側に許容区画部44bが形成さ
れている。このように形成された取付座31,41はオ
ーバーフェンダー2に対し同一の取付座31,41がそ
の基準区画部40a,44aを基準にして許容区画部4
0b,44bを膨脹・収縮方向に成形、あるいは両取付
座31,41を組み合わせ成形する構成あってもよく、
したがって、この取付座31,41を成形したオーバー
フェンダー2においても上記と同様の作用効果を奏する
とともに、取付座15を有するフェンダーの成型金型よ
り金型成形が容易となる。
【0011】なお、上記実施例において、各長孔19,
35を区画するのに円弧状爪23a,23b,25a,
25b,39a,39b,43a,43bを例示した
が、これに限定するものではなく、フェンダー2の熱に
よる膨脹・収縮力により移動を許容する樹脂力を有する
形状のものであればよい。
35を区画するのに円弧状爪23a,23b,25a,
25b,39a,39b,43a,43bを例示した
が、これに限定するものではなく、フェンダー2の熱に
よる膨脹・収縮力により移動を許容する樹脂力を有する
形状のものであればよい。
【0012】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したもので
あるから、ボルトを基準区画部に位置保持することがで
きるので、取付対象部材の取付孔に対する位置合せを容
易に行うことができ、取付作業を省力的に行うことがで
きて工数の低減を計ることができる。また、この樹脂製
構成部材を取付けた後に、同構成部材が熱により膨脹・
収縮した場合、その膨脹・収縮力が凸部の弾性力を上回
った場合にこれを弾性変形して基準区画部より許容区画
部に移動可能であるから、樹脂製構成部材をひび割れ等
の損傷から保護することができる。
あるから、ボルトを基準区画部に位置保持することがで
きるので、取付対象部材の取付孔に対する位置合せを容
易に行うことができ、取付作業を省力的に行うことがで
きて工数の低減を計ることができる。また、この樹脂製
構成部材を取付けた後に、同構成部材が熱により膨脹・
収縮した場合、その膨脹・収縮力が凸部の弾性力を上回
った場合にこれを弾性変形して基準区画部より許容区画
部に移動可能であるから、樹脂製構成部材をひび割れ等
の損傷から保護することができる。
【図1】オーバーフェンダーの背面側に形成される取付
座の斜視図である。
座の斜視図である。
【図2】他の取付座の態様を示す斜視図である。
【図3】同じく他の取付座の態様を示す斜視図である。
【図4】車両の側面図である。
【図5】従来の取付座の斜視図である。
【図6】同じく断面図である。
1 車両ボデー(取付対象部材) 2 オーバーフェンダー(構成部材) 9 ボルト 15,31,41 取付座 19,35 長孔 23a,23b,25a,25b,39a,39b,43a,43b 円弧状爪(凸部) 26a,40a,44a 基準区画部 26b,26c,40b,44b 許容区画部
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂材からなる構成部材を取付対象
部材に取付けるためのボルト等を同構成部材に取付ける
部位の構造であって、 前記構成部材が熱等により膨脹・収縮方向に前記ボルト
等に対し相対移動可能に配設される長孔と、この長孔内
の少なくとも1か所に対応して可撓性を有する凸部を形
成して同長孔を基準区画部と許容区画部に区画するとと
もに、前記ボルト等を基準区画部に位置し、前記凸部は
構成部材が熱等により所定の膨脹・収縮力以上で変形し
て移動を許容する構成としたことを特徴とする可動ボル
ト、クリップ等の座面内センタリング構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29687295A JPH09137814A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 可動ボルト、クリップ等の座面内センタリング構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29687295A JPH09137814A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 可動ボルト、クリップ等の座面内センタリング構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09137814A true JPH09137814A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17839264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29687295A Pending JPH09137814A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 可動ボルト、クリップ等の座面内センタリング構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09137814A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020192946A (ja) * | 2019-05-30 | 2020-12-03 | 株式会社ファルテック | 車両用成形品及び車両用成形品アセンブリ |
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1995
- 1995-11-15 JP JP29687295A patent/JPH09137814A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020192946A (ja) * | 2019-05-30 | 2020-12-03 | 株式会社ファルテック | 車両用成形品及び車両用成形品アセンブリ |
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