JPH09137412A - 高架橋の橋梁補強構造 - Google Patents
高架橋の橋梁補強構造Info
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- JPH09137412A JPH09137412A JP29434595A JP29434595A JPH09137412A JP H09137412 A JPH09137412 A JP H09137412A JP 29434595 A JP29434595 A JP 29434595A JP 29434595 A JP29434595 A JP 29434595A JP H09137412 A JPH09137412 A JP H09137412A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造でコストが安く、補強効果が大き
い高架橋の橋梁補強構造を提供することである。 【解決手段】 橋梁１を支持する橋脚２、２と一体の支
持ブロック１２、１２に両端が固定された複数のアーチ
形支持部材１１の頂部を前記橋梁１の下面中央部に当接
させ、前記支持部材１１を鋼材によって形成し、橋梁１
を弾性的に支持できるようにしたのである。
い高架橋の橋梁補強構造を提供することである。 【解決手段】 橋梁１を支持する橋脚２、２と一体の支
持ブロック１２、１２に両端が固定された複数のアーチ
形支持部材１１の頂部を前記橋梁１の下面中央部に当接
させ、前記支持部材１１を鋼材によって形成し、橋梁１
を弾性的に支持できるようにしたのである。
Description
【０００１】
【発明の技術分野】この発明は、道路の橋梁を支持補強
する構造に関する。
する構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、高速道の耐荷重は、２０トン／ｍ
2 あれば足りるとされてきたが新しい基準では２５トン
／ｍ2 以上が必要とされる。
2 あれば足りるとされてきたが新しい基準では２５トン
／ｍ2 以上が必要とされる。
【０００３】そこで、高架橋などでは補強が必要とな
り、既に種々な方法が提案されている。
り、既に種々な方法が提案されている。
【０００４】
【発明の課題】例えば、橋梁の下面を支柱によって支持
する方法は最も単純であるが、橋梁の剛性が増加するた
め、耐久性を減少させる欠点があり、また橋梁の下面の
空間が塞がれ、利用できなくなる問題もある。
する方法は最も単純であるが、橋梁の剛性が増加するた
め、耐久性を減少させる欠点があり、また橋梁の下面の
空間が塞がれ、利用できなくなる問題もある。
【０００５】従来の橋脚から張り出した斜支材を設け、
橋梁の下面を支持する方法は、橋梁の下面空間をそれほ
ど塞がないが、橋梁の端部の支点を増加する補強に留ま
り、強度の大きい材料を多く用いるわりには補強効果が
少ない。
橋梁の下面を支持する方法は、橋梁の下面空間をそれほ
ど塞がないが、橋梁の端部の支点を増加する補強に留ま
り、強度の大きい材料を多く用いるわりには補強効果が
少ない。
【０００６】そこで、この発明の課題は、簡単な構造で
補強効果が大きく、しかもコストが安く、橋梁の下面中
央を遮蔽しない補強構造を提供することである。
補強効果が大きく、しかもコストが安く、橋梁の下面中
央を遮蔽しない補強構造を提供することである。
【０００７】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するために、この
発明においては、橋梁の両端部を支持する一対の橋脚と
一体の支持ブロックに、鋼材から成り、かつ両端が固定
された複数のアーチ形支持部材を並列配置し、これらの
支持部材の頂部を前記橋梁のほぼ中央部下面に当接させ
た構成を採用したのである。
発明においては、橋梁の両端部を支持する一対の橋脚と
一体の支持ブロックに、鋼材から成り、かつ両端が固定
された複数のアーチ形支持部材を並列配置し、これらの
支持部材の頂部を前記橋梁のほぼ中央部下面に当接させ
た構成を採用したのである。
【０００８】前記複数の支持部材を複数の横梁によって
連結し、横梁の一つを前記橋梁の中央部下面にクッショ
ン材を介して当接させるのが好ましい。
連結し、横梁の一つを前記橋梁の中央部下面にクッショ
ン材を介して当接させるのが好ましい。
【０００９】上記アーチ形支持部材を橋梁のほぼ中央部
下面に当接させることによって橋梁を弾性的に支持する
ことができ、また橋梁の下面の空間をほとんど遮蔽しな
い。
下面に当接させることによって橋梁を弾性的に支持する
ことができ、また橋梁の下面の空間をほとんど遮蔽しな
い。
【００１０】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【００１１】図１及び図２に示すように、高架橋の橋梁
１は、橋脚２、２に支持されており、この橋梁１の下面
ほぼ中央部に当接したアーチ形補強構造１０が設けられ
ている。
１は、橋脚２、２に支持されており、この橋梁１の下面
ほぼ中央部に当接したアーチ形補強構造１０が設けられ
ている。
【００１２】前記補強構造１０は、複数（図示の場合５
本）のアーチ形支持部材１１とその端部を固定する支持
ブロック１２より成る。
本）のアーチ形支持部材１１とその端部を固定する支持
ブロック１２より成る。
【００１３】アーチ形支持部材１１は、Ｈ形鋼、チャン
ネル鋼、棒鋼、アングル鋼などの形鋼でもよいが、角形
又は丸形のようなパイプ鋼を用いるのが好ましい。そし
てそれぞれの支持部材１１を複数に分割し、工事現場で
接続できるようにしておくのがよい。角パイプを接続す
る一例を図３に示す。図示のように、一方の角パイプ１
１ａに継ぎ手１１ｃを設けて他方のパイプ１１ｂに挿入
し、パイプ１１ａ、１１ｂの一辺に設けられたフランジ
１１ｄをボルトで締結し、残る三辺を溶接１１ｅによっ
て接合する。他の鋼材の場合には、当て板等を用いてボ
ルトで締結することができる。勿論溶接を併用してもよ
い。
ネル鋼、棒鋼、アングル鋼などの形鋼でもよいが、角形
又は丸形のようなパイプ鋼を用いるのが好ましい。そし
てそれぞれの支持部材１１を複数に分割し、工事現場で
接続できるようにしておくのがよい。角パイプを接続す
る一例を図３に示す。図示のように、一方の角パイプ１
１ａに継ぎ手１１ｃを設けて他方のパイプ１１ｂに挿入
し、パイプ１１ａ、１１ｂの一辺に設けられたフランジ
１１ｄをボルトで締結し、残る三辺を溶接１１ｅによっ
て接合する。他の鋼材の場合には、当て板等を用いてボ
ルトで締結することができる。勿論溶接を併用してもよ
い。
【００１４】図２及び図４に示すように、前記複数の支
持部材１１の横断方向に横梁１３を掛け渡し、ボルト１
４又は溶接によって固定し、複数の支持部材１１を互に
連結しておく。なお、横梁１３は、図示のようなＨ形鋼
に限らず、他の材料でもよい。
持部材１１の横断方向に横梁１３を掛け渡し、ボルト１
４又は溶接によって固定し、複数の支持部材１１を互に
連結しておく。なお、横梁１３は、図示のようなＨ形鋼
に限らず、他の材料でもよい。
【００１５】前記横梁１３のうちの一つは、図１及び図
５に示すように、アーチ形支持部材１１の頂点に位置さ
せ、これを橋梁１の下面に当接させるのがよい。このと
き、図５のように、ゴム等のクッション材１５を介在さ
せて支承するのが好ましい。
５に示すように、アーチ形支持部材１１の頂点に位置さ
せ、これを橋梁１の下面に当接させるのがよい。このと
き、図５のように、ゴム等のクッション材１５を介在さ
せて支承するのが好ましい。
【００１６】上記の補強構造１０を施工するには、ま
ず、橋脚２の基部に、分割された支持部材１１の一部を
斜めに立設し、その周囲に、支持ブロック１２となるコ
ンクリートを橋脚２と一体となるように打設する。勿
論、支持部材１１の端部が支持ブロック１２に強固に保
持されるよう鉄筋等で適当に補強しておくことができ
る。
ず、橋脚２の基部に、分割された支持部材１１の一部を
斜めに立設し、その周囲に、支持ブロック１２となるコ
ンクリートを橋脚２と一体となるように打設する。勿
論、支持部材１１の端部が支持ブロック１２に強固に保
持されるよう鉄筋等で適当に補強しておくことができ
る。
【００１７】コンクリートが乾燥した後、分割された支
持部材１１を前述の方法で接続し、全体としてアーチ形
とし、その頂部を橋梁１の下面に当接させる。この頂部
に横梁１３及びクッション材１５を配置しておくのが好
ましいことは前述の通りである。
持部材１１を前述の方法で接続し、全体としてアーチ形
とし、その頂部を橋梁１の下面に当接させる。この頂部
に横梁１３及びクッション材１５を配置しておくのが好
ましいことは前述の通りである。
【００１８】なお、前記支持部材１１が角形又は丸形パ
イプ鋼の場合、パイプ内にセメント等を注入して補強す
ることができる。
イプ鋼の場合、パイプ内にセメント等を注入して補強す
ることができる。
【００１９】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、鋼材
より成るアーチ形支持部材の頂部を橋梁のほぼ中央部下
面に当接させたので、弾性的に橋梁を支持することがで
き、橋梁だけでなく支持部材の耐久性も高まり、かつ橋
梁の下面中央部を遮蔽することがない。
より成るアーチ形支持部材の頂部を橋梁のほぼ中央部下
面に当接させたので、弾性的に橋梁を支持することがで
き、橋梁だけでなく支持部材の耐久性も高まり、かつ橋
梁の下面中央部を遮蔽することがない。
【００２０】また、橋脚の基部と一体の支持ブロックに
よってアーチ形支持部材の端部を固定したので、新たな
基礎を必要としない。
よってアーチ形支持部材の端部を固定したので、新たな
基礎を必要としない。
【００２１】さらに、橋梁の中央部とアーチ形支持部材
との間にクッション部材を介在させることによって反力
調節が容易にできる。
との間にクッション部材を介在させることによって反力
調節が容易にできる。
【００２２】そのほか、ベンディング加工した鋼材を使
用してアーチ形に組立てるだけであるから、鋼材の使用
量が少なくコスト的に有利である。
用してアーチ形に組立てるだけであるから、鋼材の使用
量が少なくコスト的に有利である。
【図１】この発明の補強構造の一例を示す側面図
【図２】同上の横断正面図
【図３】角パイプの接続部を示す側面図
【図４】アーチ形支持部材の連結部を示す斜視図
【図５】アーチ形支持部材の頂部を示す側面図
１ 橋梁 ２ 橋脚 １０ 補強構造 １１ アーチ形支持部材 １１ａ、１１ｂ 角パイプ １１ｃ 継ぎ手 １１ｄ フランジ １１ｅ 溶接 １２ 支持ブロック １３ 横梁 １４ ボルト １５ クッション材
Claims (3)
- 【請求項１】 橋梁の両端部を支持する一対の橋脚と一
体の支持ブロックに、鋼材から成り、かつ両端が固定さ
れた複数のアーチ形支持部材を並列配置し、これらの支
持部材の頂部を前記橋梁のほぼ中央部下面に当接させた
高架橋の橋梁補強構造。 - 【請求項２】 前記複数の支持部材が複数の横梁によっ
て連結されており、横梁の一つが前記橋梁の中央部下面
にクッション材を介して当接していることを特徴とする
請求項１記載の高架橋の橋梁補強構造。 - 【請求項３】 前記鋼材が、パイプ又は形鋼である請求
項１記載の高架橋の橋梁補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29434595A JP3260609B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 高架橋の橋梁補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29434595A JP3260609B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 高架橋の橋梁補強構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09137412A true JPH09137412A (ja) | 1997-05-27 |
| JP3260609B2 JP3260609B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=17806512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29434595A Expired - Fee Related JP3260609B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 高架橋の橋梁補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3260609B2 (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020078543A (ko) * | 2001-04-04 | 2002-10-19 | 주식회사 진화기술공사 | 아치 라멘 교량 |
| KR100393103B1 (ko) * | 2001-04-18 | 2003-07-31 | (주)평화엔지니어링 | 탄성지점의 반발력을 이용한 교량의 내하력 보강 방법 |
| KR200466593Y1 (ko) * | 2010-12-16 | 2013-04-30 | 주식회사 에스코 이엠씨 | 휨 저항력을 향상시킨 가설교량 |
| KR20150062591A (ko) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 한국철도기술연구원 | 경사지형에 설치되는 교량 |
| CN106149572A (zh) * | 2016-07-18 | 2016-11-23 | 江苏科技大学 | 一种梁式桥加固结构及加固方法 |
| CN106702914A (zh) * | 2017-01-10 | 2017-05-24 | 广西大学 | 一种提升混凝土结构承载能力的加固系统及其施工方法 |
| CN107806018A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-03-16 | 信阳师范学院 | 用于抢修抢建的快速拼装式小跨度拱桥及施工工艺 |
| CN108589516A (zh) * | 2018-07-05 | 2018-09-28 | 北京市市政工程设计研究总院有限公司 | 一种自支承钢结构构造的桥梁弹性支护系统 |
| CN109137760A (zh) * | 2018-09-28 | 2019-01-04 | 广西大学 | 多跨普通钢筋混凝土梁桥的主动加固方法 |
| CN109162212A (zh) * | 2018-09-28 | 2019-01-08 | 广西交通科学研究院有限公司 | 单跨普通钢筋混凝土梁桥的主动加固方法 |
| KR101997720B1 (ko) * | 2018-12-13 | 2019-07-08 | (주)에이치엔피테크 | 아치형 수로교 및 그 시공방법 |
| CN111593679A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-08-28 | 湖南城市学院 | 一种用于市政桥梁工程的桥梁加固装置 |
| CN111996919A (zh) * | 2020-08-28 | 2020-11-27 | 王一勋 | 一种市政道路桥梁简支梁施工结构 |
| CN114892550A (zh) * | 2022-05-27 | 2022-08-12 | 江苏科技大学 | 一种梁式桥加固装置及其实施方法 |
| CN115976986A (zh) * | 2023-01-04 | 2023-04-18 | 新景建设有限公司 | 一种用于古建筑桥梁的抗震防护结构及安装方法 |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP29434595A patent/JP3260609B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR20150062591A (ko) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 한국철도기술연구원 | 경사지형에 설치되는 교량 |
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| CN107806018B (zh) * | 2017-10-31 | 2019-01-22 | 信阳师范学院 | 用于抢修抢建的快速拼装式小跨度拱桥及施工工艺 |
| CN107806018A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-03-16 | 信阳师范学院 | 用于抢修抢建的快速拼装式小跨度拱桥及施工工艺 |
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| CN109137760A (zh) * | 2018-09-28 | 2019-01-04 | 广西大学 | 多跨普通钢筋混凝土梁桥的主动加固方法 |
| KR101997720B1 (ko) * | 2018-12-13 | 2019-07-08 | (주)에이치엔피테크 | 아치형 수로교 및 그 시공방법 |
| CN111593679A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-08-28 | 湖南城市学院 | 一种用于市政桥梁工程的桥梁加固装置 |
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| CN111996919A (zh) * | 2020-08-28 | 2020-11-27 | 王一勋 | 一种市政道路桥梁简支梁施工结构 |
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| CN115976986A (zh) * | 2023-01-04 | 2023-04-18 | 新景建设有限公司 | 一种用于古建筑桥梁的抗震防护结构及安装方法 |
| CN115976986B (zh) * | 2023-01-04 | 2023-09-15 | 新景建设有限公司 | 一种用于古建筑桥梁的抗震防护结构及安装方法 |
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|---|---|
| JP3260609B2 (ja) | 2002-02-25 |
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