JPH09137391A - ワイヤ・ロープ - Google Patents
ワイヤ・ロープInfo
- Publication number
- JPH09137391A JPH09137391A JP31167195A JP31167195A JPH09137391A JP H09137391 A JPH09137391 A JP H09137391A JP 31167195 A JP31167195 A JP 31167195A JP 31167195 A JP31167195 A JP 31167195A JP H09137391 A JPH09137391 A JP H09137391A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strands
- strand
- wire rope
- core
- wires
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0673—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core having a rope configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/10—Rope or cable structures
- D07B2201/1028—Rope or cable structures characterised by the number of strands
- D07B2201/1036—Rope or cable structures characterised by the number of strands nine or more strands respectively forming multiple layers
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐久性に優れたワイヤ・ロープを提供する。
【構成】 芯ストランド11の周囲に複数本の中間ストラ
ンド12を撚り合わせ,その外側にさらに複数本の側スト
ランド13を撚り合わせて三層ストランド構造とし,芯ス
トランド11および側ストランド13をウオーリントン形の
ものとした。
ンド12を撚り合わせ,その外側にさらに複数本の側スト
ランド13を撚り合わせて三層ストランド構造とし,芯ス
トランド11および側ストランド13をウオーリントン形の
ものとした。
Description
【0001】
【技術分野】この発明はワイヤ・ロープに関し,特に高
速織機を始めとする各種産業機械および搬送システム等
における動力伝達用として用いられるワイヤ・ロープに
関する。
速織機を始めとする各種産業機械および搬送システム等
における動力伝達用として用いられるワイヤ・ロープに
関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】一例として高速織機用動力伝
達ロープについて言うと,300 〜450Kgfの荷重で1億回
以上の耐久性が要求されるようになってきている。この
ような過酷な使用条件に耐えうるロープの実現が望まれ
ている。
達ロープについて言うと,300 〜450Kgfの荷重で1億回
以上の耐久性が要求されるようになってきている。この
ような過酷な使用条件に耐えうるロープの実現が望まれ
ている。
【0003】従来の動力伝達用ロープの代表的なものと
しては,図3に示すような7×19の構造をもつもの,図
4に示すような7×7の構造をもつものなどがある。
しては,図3に示すような7×19の構造をもつもの,図
4に示すような7×7の構造をもつものなどがある。
【0004】このような構造のロープは,小径プーリや
シーブにおいて曲率の小さな曲げを繰り返し受けると,
芯ストランド内部でワイヤが動き回り,ワイヤ同士が激
しく擦れ合うフレッティング摩耗を生じるので比較的早
期に断線してしまう。また,曲げ疲労によって断線しや
すい。すなわち,従来のワイヤ・ロープは曲げ耐久性が
低く,一般に短寿命である。
シーブにおいて曲率の小さな曲げを繰り返し受けると,
芯ストランド内部でワイヤが動き回り,ワイヤ同士が激
しく擦れ合うフレッティング摩耗を生じるので比較的早
期に断線してしまう。また,曲げ疲労によって断線しや
すい。すなわち,従来のワイヤ・ロープは曲げ耐久性が
低く,一般に短寿命である。
【0005】さらに,剛性が高く,曲げにくいので,配
索,その他の取扱いがしにくいという問題もある。
索,その他の取扱いがしにくいという問題もある。
【0006】
【発明の開示】この発明は従来のものよりも耐久性に優
れ,寿命の長いワイヤ・ロープを提供するものである。
れ,寿命の長いワイヤ・ロープを提供するものである。
【0007】この発明によるワイヤ・ロープは,芯スト
ランドの周囲に複数本の中間ストランドを撚り合わせ,
その外側にさらに複数本の側ストランドを撚り合わせて
三層ストランド構造とし,上記芯ストランドおよび側ス
トランドをウオーリントン形のものとしたものである。
ランドの周囲に複数本の中間ストランドを撚り合わせ,
その外側にさらに複数本の側ストランドを撚り合わせて
三層ストランド構造とし,上記芯ストランドおよび側ス
トランドをウオーリントン形のものとしたものである。
【0008】好ましくは,ウオーリントン形の芯ストラ
ンドおよび側ストランドはそれぞれ,一本の心素線と,
その外側の複数本の中間層素線と,最外側の径の異なる
2種類の複数本の外層素線とを一回に撚り合わせた構成
をもつ。
ンドおよび側ストランドはそれぞれ,一本の心素線と,
その外側の複数本の中間層素線と,最外側の径の異なる
2種類の複数本の外層素線とを一回に撚り合わせた構成
をもつ。
【0009】芯ストランドおよび側ストランドにウオー
リントン形のものを採用している。ウオーリントン形ス
トランドは最外層が径の異なる2種類の素線により形成
されているので,素線が密に撚り合わされる。素線の充
填密度が高まるので,高強度または細径化が可能とな
る。
リントン形のものを採用している。ウオーリントン形ス
トランドは最外層が径の異なる2種類の素線により形成
されているので,素線が密に撚り合わされる。素線の充
填密度が高まるので,高強度または細径化が可能とな
る。
【0010】素線の充填密度が高いので,芯ストランド
および側ストランドの内部で素線が動きにくくなり,ス
レッティング摩耗が低減し,長寿命が期待できる。
および側ストランドの内部で素線が動きにくくなり,ス
レッティング摩耗が低減し,長寿命が期待できる。
【0011】芯ストランドがウオーリントン形のもので
あるから,芯ストランドの断面外周形状が真円に近い形
状となる。これによって,中間ストランドは芯ストラン
ドに安定に接する。これによっても,相互接触によるフ
レッティング摩耗が低減する。
あるから,芯ストランドの断面外周形状が真円に近い形
状となる。これによって,中間ストランドは芯ストラン
ドに安定に接する。これによっても,相互接触によるフ
レッティング摩耗が低減する。
【0012】素線の本数を多くし,かつワイヤ径を細く
することができるので,柔軟性が増し,配索,その他の
取扱いが容易となる。また,曲げ疲労に対しても強くな
る。
することができるので,柔軟性が増し,配索,その他の
取扱いが容易となる。また,曲げ疲労に対しても強くな
る。
【0013】この発明による他の構造のワイヤ・ロープ
は,ウオーリントン形の芯ストランドの周囲に8本の側
ストランドが撚り合わされているものである。
は,ウオーリントン形の芯ストランドの周囲に8本の側
ストランドが撚り合わされているものである。
【0014】ウオーリントン形の芯ストランドを用いる
ことにより,上述したように,フレッティング摩耗の減
少,長寿命化,高強度化または細径化,および取扱いの
容易性が得られる。芯ストランドの周囲に8本の側スト
ランドを撚り合わせることにより,外周が真円に近くな
り,摩耗損傷を受けにくくなっている。
ことにより,上述したように,フレッティング摩耗の減
少,長寿命化,高強度化または細径化,および取扱いの
容易性が得られる。芯ストランドの周囲に8本の側スト
ランドを撚り合わせることにより,外周が真円に近くな
り,摩耗損傷を受けにくくなっている。
【0015】
【実施例】図1を参照して,ワイヤ・ロープの構成は,
1×W(19)+8×7+6×W(19)である。
1×W(19)+8×7+6×W(19)である。
【0016】すなわち,ワイヤ・ロープは,芯ストラン
ド11,その外側に撚り合わされた8本の中間ストランド
12,および最外側に撚り合わされた6本の側ストランド
13から構成されている。
ド11,その外側に撚り合わされた8本の中間ストランド
12,および最外側に撚り合わされた6本の側ストランド
13から構成されている。
【0017】芯ストランド11はウオーリントン形のもの
であり,一本の心素線δ00と,その外側の6本の中間層
素線δ01と,最外側の径の異なる2種類の6本ずつの外
層素線δ02およびδ03とを一回に撚り合わせたものであ
る。最外層において,細い外層素線δ02が太い外層素線
δ03の間に入り込んでいるので,芯ストランド11の断面
外周は真円に近いものとなっている。
であり,一本の心素線δ00と,その外側の6本の中間層
素線δ01と,最外側の径の異なる2種類の6本ずつの外
層素線δ02およびδ03とを一回に撚り合わせたものであ
る。最外層において,細い外層素線δ02が太い外層素線
δ03の間に入り込んでいるので,芯ストランド11の断面
外周は真円に近いものとなっている。
【0018】中間ストランド12は,同じ太さの7本の素
線δ11からなり,心素線を中心にその外側に6本の素線
を撚り合わせたものである。
線δ11からなり,心素線を中心にその外側に6本の素線
を撚り合わせたものである。
【0019】側ストランド13も芯ストランド11と同じよ
うにウオーリントン形のものであり,一本の心素線δ20
と,その外側の6本の中間層素線δ21と,最外側の径の
異なる2種類の6本ずつの外層素線δ22およびδ23とを
一回に撚り合わせたものである。
うにウオーリントン形のものであり,一本の心素線δ20
と,その外側の6本の中間層素線δ21と,最外側の径の
異なる2種類の6本ずつの外層素線δ22およびδ23とを
一回に撚り合わせたものである。
【0020】好ましくは,ロープの撚り方向とストラン
ドの撚り方向とを逆にする普通撚りとする。すなわち,
中間ストランド12を構成する素線δ11の撚り方向と,中
間ストランド12の撚り方向とを逆にし,側ストランド13
の素線δ20〜δ22の撚り方向と側ストランド13の撚り方
向とを逆にする。
ドの撚り方向とを逆にする普通撚りとする。すなわち,
中間ストランド12を構成する素線δ11の撚り方向と,中
間ストランド12の撚り方向とを逆にし,側ストランド13
の素線δ20〜δ22の撚り方向と側ストランド13の撚り方
向とを逆にする。
【0021】側ストランド13を設けないロープ構成とし
てもよい。この場合には,ロープ構成は1×W(19)+
8×7となる。中間ストランド12は側ストランドと呼ば
れよう。
てもよい。この場合には,ロープ構成は1×W(19)+
8×7となる。中間ストランド12は側ストランドと呼ば
れよう。
【0022】図1に示す構造のロープ(実施例とい
う),ならびに図3および図4に示す従来のロープ(そ
れぞれ比較例1および比較例2という)について,耐久
試験の前,後における切断荷重の実験結果を表1に示
す。表1には,実施例ならびに比較例1および2の構造
も示されている。ここで,めっき,より方向におけるG
/Oは,炭素鋼(亜鉛めっき)/普通撚りを表わす。
う),ならびに図3および図4に示す従来のロープ(そ
れぞれ比較例1および比較例2という)について,耐久
試験の前,後における切断荷重の実験結果を表1に示
す。表1には,実施例ならびに比較例1および2の構造
も示されている。ここで,めっき,より方向におけるG
/Oは,炭素鋼(亜鉛めっき)/普通撚りを表わす。
【0023】
【表1】
【0024】耐久試験はJISG3540に準拠し,図2に示す
ように,被試験ロープ(実施例,比較例1,2)10を遊
び車23に掛け,プーリ22によって直角に曲げて回転円筒
21に掛けかつ固定する(固定箇所をaで示す)。遊び車
23には重り24を設ける。これにより,33.6Kgf (ロープ
張力は16.8Kgf )の荷重をかける。回転円筒21の溝底径
は400mm で,Aで示す角度範囲(移動距離は340mm )で
円筒21を往復回転させる。繰返し速度は120 回/分であ
る。プーリ22の溝底径(シーブ溝底径)を45.2mmとし
た。円筒21の往復(繰返し曲げ回数,耐久回数)を16万
回行った。
ように,被試験ロープ(実施例,比較例1,2)10を遊
び車23に掛け,プーリ22によって直角に曲げて回転円筒
21に掛けかつ固定する(固定箇所をaで示す)。遊び車
23には重り24を設ける。これにより,33.6Kgf (ロープ
張力は16.8Kgf )の荷重をかける。回転円筒21の溝底径
は400mm で,Aで示す角度範囲(移動距離は340mm )で
円筒21を往復回転させる。繰返し速度は120 回/分であ
る。プーリ22の溝底径(シーブ溝底径)を45.2mmとし
た。円筒21の往復(繰返し曲げ回数,耐久回数)を16万
回行った。
【0025】表1から分るように,実施例のものは,耐
久試験前と後で切断荷重は殆ど変わらない(低下率0.9
%)。比較例1,2と比べると,耐久試験の前,後にお
ける切断荷重の低下率は1/10以下である。実施例のロ
ープに耐久性があることが分る。
久試験前と後で切断荷重は殆ど変わらない(低下率0.9
%)。比較例1,2と比べると,耐久試験の前,後にお
ける切断荷重の低下率は1/10以下である。実施例のロ
ープに耐久性があることが分る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のワイヤ・ロープの構成を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】耐久試験装置の構成を示す。
【図3】従来例(比較例1)を示す断面図である。
【図4】従来例(比較例2)を示す断面図である。
11 芯ストランド 12 中間ストランド 13 側ストランド δ00,δ01,δ02,δ03,δ11,δ21,δ22,δ23,δ
24 素線
24 素線
Claims (5)
- 【請求項1】 芯ストランドの周囲に複数本の中間スト
ランドを撚り合わせ,その外側にさらに複数本の側スト
ランドを撚り合わせて三層ストランド構造とし,上記芯
ストランドおよび側ストランドをウオーリントン形のも
のとしたワイヤ・ロープ。 - 【請求項2】 上記芯ストランドが,一本の心素線と,
その外側の複数本の中間層素線と,最外側の径の異なる
2種類の複数本の外層素線とを一回に撚り合わせたもの
である,請求項1に記載のワイヤ・ロープ。 - 【請求項3】 上記側ストランドが,一本の心素線と,
その外側の複数本の中間層素線と,最外側の径の異なる
2種類の複数本の外層素線とを一回に撚り合わせたもの
である,請求項1に記載のワイヤ・ロープ。 - 【請求項4】 上記中間ストランドが複数本の同じ太さ
の素線を撚り合わせてなる有心構造のストランドであ
る,請求項1に記載のワイヤ・ロープ。 - 【請求項5】 ウオーリントン形の芯ストランドの周囲
に8本の側ストランドが撚り合わされているワイヤ・ロ
ープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31167195A JPH09137391A (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | ワイヤ・ロープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31167195A JPH09137391A (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | ワイヤ・ロープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09137391A true JPH09137391A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=18020083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31167195A Pending JPH09137391A (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | ワイヤ・ロープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09137391A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017517655A (ja) * | 2014-06-19 | 2017-06-29 | キスワイヤ リミテッドKiswire Ltd. | エレベータ用ロープ及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP31167195A patent/JPH09137391A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017517655A (ja) * | 2014-06-19 | 2017-06-29 | キスワイヤ リミテッドKiswire Ltd. | エレベータ用ロープ及びその製造方法 |
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