JPH09137377A - 耐候性の改善されたポリエステル繊維材料 - Google Patents
耐候性の改善されたポリエステル繊維材料Info
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- JPH09137377A JPH09137377A JP31477195A JP31477195A JPH09137377A JP H09137377 A JPH09137377 A JP H09137377A JP 31477195 A JP31477195 A JP 31477195A JP 31477195 A JP31477195 A JP 31477195A JP H09137377 A JPH09137377 A JP H09137377A
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- fiber material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長期間に渡って耐候性の改善された染色され
たポリエステル繊維材料を提供する。 【解決手段】 ポリエステル繊維材料100重量部の表
面に下記式(I)および(II)で示される化合物Aおよ
びBを、A/B=1/9〜9/1の比率の混合物として
0.001〜10重量部を適用したことを特徴とする、
耐候性の改善されたポリエステル繊維材料。 【化1】
たポリエステル繊維材料を提供する。 【解決手段】 ポリエステル繊維材料100重量部の表
面に下記式(I)および(II)で示される化合物Aおよ
びBを、A/B=1/9〜9/1の比率の混合物として
0.001〜10重量部を適用したことを特徴とする、
耐候性の改善されたポリエステル繊維材料。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性の改善され
たポリエステル繊維材料に関し、詳しくは、特定の紫外
線吸収剤を表面に適用することによって、長期間に渡っ
て耐候性の改善された染色されたポリエステル繊維材料
に関する。
たポリエステル繊維材料に関し、詳しくは、特定の紫外
線吸収剤を表面に適用することによって、長期間に渡っ
て耐候性の改善された染色されたポリエステル繊維材料
に関する。
【0002】
【従来の技術及び問題点】ポリエステル繊維材料は、糸
状または布状に成型された後、所望の色調の製品を得る
ため、種々の染料および染色方法により染色される。こ
の染色されたポリエステル繊維材料は、自動車内装材、
テント、カーペットやカーテン等に使用されているが、
日光や蛍光灯等に含まれる紫外線に長時間曝されること
により、染色物の色目が変化し、商品性を大きく損なう
問題を有している。
状または布状に成型された後、所望の色調の製品を得る
ため、種々の染料および染色方法により染色される。こ
の染色されたポリエステル繊維材料は、自動車内装材、
テント、カーペットやカーテン等に使用されているが、
日光や蛍光灯等に含まれる紫外線に長時間曝されること
により、染色物の色目が変化し、商品性を大きく損なう
問題を有している。
【0003】従来、耐候性の改良方法としては、種々の
紫外線吸収剤の添加による安定化方法が用いられてき
た。例えば、特開昭63−45236号公報には、ポリ
エステル繊維材料に染浴において分散染料とベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤を吸着させることが提案されてい
る。特定のベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いること
により、吸尽率および染料の色調を損なわない点で他の
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いた場合に比較して
優れるものの、吸尽率においても長期の耐候性において
も満足のいくものではなかった。
紫外線吸収剤の添加による安定化方法が用いられてき
た。例えば、特開昭63−45236号公報には、ポリ
エステル繊維材料に染浴において分散染料とベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤を吸着させることが提案されてい
る。特定のベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いること
により、吸尽率および染料の色調を損なわない点で他の
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いた場合に比較して
優れるものの、吸尽率においても長期の耐候性において
も満足のいくものではなかった。
【0004】また、特開昭62−240349号公報に
はベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤と酸化防止剤のポ
リエステル樹脂への併用が、特開昭62−225554
号公報には、ベンゾトリアゾールを2量化した紫外線吸
収剤をポリエステルに添加することが提案されている。
前者において提案されたベンゾトリアゾール化合物は、
ポリエステル樹脂への吸尽性に優れるものの、揮散しや
すく長期の耐候性が不足していた。後者の高分子量のベ
ンゾトリアゾール化合物は揮散を抑制し、長期の耐候性
に優れるものの、高分子量であるため、吸尽性が不十分
であった。
はベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤と酸化防止剤のポ
リエステル樹脂への併用が、特開昭62−225554
号公報には、ベンゾトリアゾールを2量化した紫外線吸
収剤をポリエステルに添加することが提案されている。
前者において提案されたベンゾトリアゾール化合物は、
ポリエステル樹脂への吸尽性に優れるものの、揮散しや
すく長期の耐候性が不足していた。後者の高分子量のベ
ンゾトリアゾール化合物は揮散を抑制し、長期の耐候性
に優れるものの、高分子量であるため、吸尽性が不十分
であった。
【0005】さらに、特開昭63−203880号公報
には本発明に用いられる紫外線吸収剤であるメチレンビ
ス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)を
特定の界面活性剤により吸尽させることが提案されてい
る。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が染料によって
は安定化効果が小さくなる問題を改善してはいるもの
の、吸尽性が不足するため満足のいく耐候性は得られて
いなかった。
には本発明に用いられる紫外線吸収剤であるメチレンビ
ス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)を
特定の界面活性剤により吸尽させることが提案されてい
る。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が染料によって
は安定化効果が小さくなる問題を改善してはいるもの
の、吸尽性が不足するため満足のいく耐候性は得られて
いなかった。
【0006】このように、紫外線吸収剤のポリエステル
繊維への適用は、低分子量の化合物においては、染色時
に吸尽はされてもサーモゾル法等における高温処理や長
期の使用時に紫外線吸収剤が揮散してその効力を失うた
め、満足のいく長期の耐候性は得られていない。揮散性
を抑制するために高分子量の化合物を用いた場合には、
吸尽率が低下して初期の耐候性が満足のいくものではな
かった。そのため、揮散性が小さく、ポリエステル繊維
材料への高い吸尽能をもつ紫外線吸収剤が望まれてい
た。
繊維への適用は、低分子量の化合物においては、染色時
に吸尽はされてもサーモゾル法等における高温処理や長
期の使用時に紫外線吸収剤が揮散してその効力を失うた
め、満足のいく長期の耐候性は得られていない。揮散性
を抑制するために高分子量の化合物を用いた場合には、
吸尽率が低下して初期の耐候性が満足のいくものではな
かった。そのため、揮散性が小さく、ポリエステル繊維
材料への高い吸尽能をもつ紫外線吸収剤が望まれてい
た。
【0007】また、特開昭53−113849号公報に
は本発明の特定の紫外線吸収剤の混合物が比較例として
記載されているが、ポリエステルへの適用方法は高温加
工時の練込みによるものであり、繊維材料への染浴での
適用についての実施の記載はなく、まして、混合物とす
ることで繊維への吸尽性が改善されることは予測困難で
あった。
は本発明の特定の紫外線吸収剤の混合物が比較例として
記載されているが、ポリエステルへの適用方法は高温加
工時の練込みによるものであり、繊維材料への染浴での
適用についての実施の記載はなく、まして、混合物とす
ることで繊維への吸尽性が改善されることは予測困難で
あった。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、上記の
現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、ベンゾフェノン系
紫外線吸収剤である下記一般式(I)および(II)で表
される化合物AおよびBのA/B=1/9〜9/1の混
合物が、ポリエステル繊維材料への優れた吸尽能を示
し、揮散性も小さいことを見出し、本発明に到達した。
現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、ベンゾフェノン系
紫外線吸収剤である下記一般式(I)および(II)で表
される化合物AおよびBのA/B=1/9〜9/1の混
合物が、ポリエステル繊維材料への優れた吸尽能を示
し、揮散性も小さいことを見出し、本発明に到達した。
【0009】即ち、本発明はポリエステル繊維材料10
0重量部の表面に、下記式(I)および(II)で表され
る化合物AおよびBを、A/B=1/9〜9/1の比率
で混合物として0.001〜10重量部を適用してな
る、耐候性の改善されたポリエステル繊維材料を提供す
るものである。
0重量部の表面に、下記式(I)および(II)で表され
る化合物AおよびBを、A/B=1/9〜9/1の比率
で混合物として0.001〜10重量部を適用してな
る、耐候性の改善されたポリエステル繊維材料を提供す
るものである。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】以下、上記要旨をもってなる本発明につい
て詳述する。
て詳述する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の化合物AおよびBの合成
方法は特に限定されるものではなく、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン(以下UVA−1と称す
る)を二量化する方法により化合物AまたはBを選択的
にまたは混合物として合成される。例えば、ナトリウム
メトキシドを触媒としてUVA−1をジアミノメタンと
縮合反応することにより化合物Aが主成分として得られ
る。また、UVA−1にホルムアルデヒドとジエチルア
ミンを加え、マンニッヒベースとした後、ナトリウムメ
トキシドを触媒として加え、UVA−1と反応すること
により主成分として化合物Bが得られる。
方法は特に限定されるものではなく、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン(以下UVA−1と称す
る)を二量化する方法により化合物AまたはBを選択的
にまたは混合物として合成される。例えば、ナトリウム
メトキシドを触媒としてUVA−1をジアミノメタンと
縮合反応することにより化合物Aが主成分として得られ
る。また、UVA−1にホルムアルデヒドとジエチルア
ミンを加え、マンニッヒベースとした後、ナトリウムメ
トキシドを触媒として加え、UVA−1と反応すること
により主成分として化合物Bが得られる。
【0014】本発明は、上記の特定の紫外線吸収剤の混
合物をポリエステル繊維材料の光安定剤として用いるも
のであり、その混合比率(重量)は1/9〜9/1が好
ましい。この範囲以外ではポリエステル繊維への吸尽率
が低下する。また、その使用量はポリエステル繊維材料
100重量部に対して通常0.001〜10重量部、好
ましくは0.01〜5重量部である。0.001より少
ないと安定化効果が得られず、10重量部以上用いても
安定化効果は向上せず、経済的に不利になる。
合物をポリエステル繊維材料の光安定剤として用いるも
のであり、その混合比率(重量)は1/9〜9/1が好
ましい。この範囲以外ではポリエステル繊維への吸尽率
が低下する。また、その使用量はポリエステル繊維材料
100重量部に対して通常0.001〜10重量部、好
ましくは0.01〜5重量部である。0.001より少
ないと安定化効果が得られず、10重量部以上用いても
安定化効果は向上せず、経済的に不利になる。
【0015】本発明における耐候性を改善されるポリエ
ステル繊維材料としては、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート・パラオキシベンゾエ
ート及びポリテトラメチレンテレフタレート等の直鎖ポ
リエステルや酸変性ポリエステルの他、ポリエステル繊
維と他の天然または合成繊維との混合繊維等が挙げられ
る。
ステル繊維材料としては、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート・パラオキシベンゾエ
ート及びポリテトラメチレンテレフタレート等の直鎖ポ
リエステルや酸変性ポリエステルの他、ポリエステル繊
維と他の天然または合成繊維との混合繊維等が挙げられ
る。
【0016】本発明で用いられるポリエステル繊維材料
の形態は、特に限定されるものではなく、綿、糸、トッ
プ、トウ、カセ、編織物および不織布等が挙げられる。
の形態は、特に限定されるものではなく、綿、糸、トッ
プ、トウ、カセ、編織物および不織布等が挙げられる。
【0017】本発明のポリエステル繊維材料の染色に用
いられる染料としては、通常ポリエステル繊維材料の染
色に使用できるものであればいずれでもよく、アントラ
キノン系およびアゾ系の分散染料が好適に用いられる。
いられる染料としては、通常ポリエステル繊維材料の染
色に使用できるものであればいずれでもよく、アントラ
キノン系およびアゾ系の分散染料が好適に用いられる。
【0018】本発明のポリエステル繊維材料の染色方法
や染色機は、とくに限定されるものではなく、染色方法
としては浸染法およびサーモゾル法等が挙げられ、染色
機としては、例えば、ビーム染色機、パッケージ染色
機、ジェット染色機、ドラム染色機、マフ染色機、ウィ
ンチ染色機、パッドロール染色機およびジッガー染色機
等が挙げられる。
や染色機は、とくに限定されるものではなく、染色方法
としては浸染法およびサーモゾル法等が挙げられ、染色
機としては、例えば、ビーム染色機、パッケージ染色
機、ジェット染色機、ドラム染色機、マフ染色機、ウィ
ンチ染色機、パッドロール染色機およびジッガー染色機
等が挙げられる。
【0019】本発明の染色されたポリエステル繊維材料
の染色工程に用いられる染料が分散染料の場合、染料の
微分散を確実にするために分散剤を用いることが好まし
い。分散剤としては、特に限定されるものではなく、通
常用いられるもののいずれでもよく、例えば、エチレン
オキシドまたはプロピレンオキシドの15〜100モル
と2〜6個の炭素原子数を有する多価脂肪族アルコー
ル、例えばエチレングリコール、グリセリン、またはペ
ンタエリスリトール、または少なくとも2個のアミノ基
と1個のヒドロキシル基とを有する2〜9個の炭素原子
を持つアミンとのスルホン化ポリアダクトまたはリン酸
化ポリアダクト、アルキル鎖に10〜20個の炭素原子
を持つアルキルスルホン酸、アルキル鎖に8〜20個の
炭素原子の直鎖または分岐のアルキル鎖を持つアルキル
ベンゼンスルホン酸塩、例えば、ノニルベンゼンスルホ
ン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、1,3,5,
7−テトラメチルオクチルベンゼンスルホン酸塩、また
はオクタデシルベンゼンスルホン酸塩、およびアルキル
ナフタレンスルホン酸塩、または、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウムの如きスルホコハク酸エステルが挙げ
られる。この他、特に有用な陰イオン分散剤としてはリ
グニンスルホン酸塩、ポリリン酸塩、好ましくは、ホル
ムアルデヒドと芳香族スルホン酸との縮合物、ホルムア
ルデヒドとモノ−またはビ−官能性フェノールとの縮合
物が挙げられる。例えば、クレゾールとβ−ナフトール
スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、ベンゼンス
ルホン酸とホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸の
縮合物、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮
合物、またはナフタレンスルホン酸とジヒドロキシジフ
ェニルスルホンとホルムアルデヒドとの縮合物等が挙げ
られる。特に、ジ−またはトリ−(6−スルホ−2−ナ
フチル)メタンのナトリウム塩が好ましい。これら陰イ
オン分散剤は混合物として使用することもできる。普通
は、陰イオン分散剤はアルカリ金属塩、アンモニウム塩
またはアミン塩の形で存在する。この分散剤は、好まし
くは0.5〜8g/リットル染色液の量で使用する。
の染色工程に用いられる染料が分散染料の場合、染料の
微分散を確実にするために分散剤を用いることが好まし
い。分散剤としては、特に限定されるものではなく、通
常用いられるもののいずれでもよく、例えば、エチレン
オキシドまたはプロピレンオキシドの15〜100モル
と2〜6個の炭素原子数を有する多価脂肪族アルコー
ル、例えばエチレングリコール、グリセリン、またはペ
ンタエリスリトール、または少なくとも2個のアミノ基
と1個のヒドロキシル基とを有する2〜9個の炭素原子
を持つアミンとのスルホン化ポリアダクトまたはリン酸
化ポリアダクト、アルキル鎖に10〜20個の炭素原子
を持つアルキルスルホン酸、アルキル鎖に8〜20個の
炭素原子の直鎖または分岐のアルキル鎖を持つアルキル
ベンゼンスルホン酸塩、例えば、ノニルベンゼンスルホ
ン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、1,3,5,
7−テトラメチルオクチルベンゼンスルホン酸塩、また
はオクタデシルベンゼンスルホン酸塩、およびアルキル
ナフタレンスルホン酸塩、または、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウムの如きスルホコハク酸エステルが挙げ
られる。この他、特に有用な陰イオン分散剤としてはリ
グニンスルホン酸塩、ポリリン酸塩、好ましくは、ホル
ムアルデヒドと芳香族スルホン酸との縮合物、ホルムア
ルデヒドとモノ−またはビ−官能性フェノールとの縮合
物が挙げられる。例えば、クレゾールとβ−ナフトール
スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、ベンゼンス
ルホン酸とホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸の
縮合物、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮
合物、またはナフタレンスルホン酸とジヒドロキシジフ
ェニルスルホンとホルムアルデヒドとの縮合物等が挙げ
られる。特に、ジ−またはトリ−(6−スルホ−2−ナ
フチル)メタンのナトリウム塩が好ましい。これら陰イ
オン分散剤は混合物として使用することもできる。普通
は、陰イオン分散剤はアルカリ金属塩、アンモニウム塩
またはアミン塩の形で存在する。この分散剤は、好まし
くは0.5〜8g/リットル染色液の量で使用する。
【0020】本発明のポリエステル繊維材料の染色に用
いられる染浴には、好ましくは塩の如き電解質、例え
ば、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、リン酸ナトリ
ウム、または、ポリリン酸ナトリウム、リン酸アンモニ
ウム、またはポリリン酸アンモニウム、金属の塩化物ま
たは硝酸塩、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、または硝酸カルシウム、酢酸アンモニウム、または
酢酸ナトリウム、および/または酸、例えば硫酸または
リン酸の如き鉱酸、または有機酸、好ましくは蟻酸、酢
酸またはシュウ酸の如き低級脂肪族カルボン酸を含むこ
ともできる。本発明において使用される染液のpHを調
製するために、特に上記の酸が使用される。pHは通常
4〜10、好ましくは4.5〜9である。
いられる染浴には、好ましくは塩の如き電解質、例え
ば、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、リン酸ナトリ
ウム、または、ポリリン酸ナトリウム、リン酸アンモニ
ウム、またはポリリン酸アンモニウム、金属の塩化物ま
たは硝酸塩、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、または硝酸カルシウム、酢酸アンモニウム、または
酢酸ナトリウム、および/または酸、例えば硫酸または
リン酸の如き鉱酸、または有機酸、好ましくは蟻酸、酢
酸またはシュウ酸の如き低級脂肪族カルボン酸を含むこ
ともできる。本発明において使用される染液のpHを調
製するために、特に上記の酸が使用される。pHは通常
4〜10、好ましくは4.5〜9である。
【0021】本発明のポリエステル繊維材料の染色に用
いられる染浴には、均染剤および殺菌剤等の通常ポリエ
ステル繊維の染浴に用いられる添加剤のいずれも用いる
ことができる。
いられる染浴には、均染剤および殺菌剤等の通常ポリエ
ステル繊維の染浴に用いられる添加剤のいずれも用いる
ことができる。
【0022】本発明のポリエステル繊維材料には、予め
種々の汎用の酸化防止剤、安定剤等の添加剤を添加する
ことができる。
種々の汎用の酸化防止剤、安定剤等の添加剤を添加する
ことができる。
【0023】これらの添加剤として特に好ましいものと
しては、フェノール系、硫黄系、ホスファイト系等の酸
化防止剤、ヒンダードアミン系の光安定剤が挙げられ、
特に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン化合物
に代表されるヒンダードアミン系の光安定剤は本発明の
化合物と相乗効果を奏するので好ましい。
しては、フェノール系、硫黄系、ホスファイト系等の酸
化防止剤、ヒンダードアミン系の光安定剤が挙げられ、
特に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン化合物
に代表されるヒンダードアミン系の光安定剤は本発明の
化合物と相乗効果を奏するので好ましい。
【0024】上記フェノール系酸化防止剤としては、例
えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6
−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステ
アリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオ
ジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−
ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサ
メチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビ
ス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三
ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕
グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−
エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェ
ノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−
第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタ
レート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−
ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドルキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−
トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−
トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、
テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2
−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオ
キシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノー
ル、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、トリエチレングリ
コールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げられる。
えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6
−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステ
アリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオ
ジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−
ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサ
メチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビ
ス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三
ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕
グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−
エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェ
ノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−
第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタ
レート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−
ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドルキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−
トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−
トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、
テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2
−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオ
キシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノー
ル、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、トリエチレングリ
コールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げられる。
【0025】また、上記硫黄系酸化防止剤としては例え
ば、チオジプロピオン酸ジラウリル、ジミリスチル、ジ
ステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類及び
ペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプト
プロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカ
プトプロピオン酸エステル類が挙げられる。
ば、チオジプロピオン酸ジラウリル、ジミリスチル、ジ
ステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類及び
ペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプト
プロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカ
プトプロピオン酸エステル類が挙げられる。
【0026】また、上記ホスファイト系酸化防止剤とし
ては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、ト
リス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、
トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフ
ェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オク
チルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニ
ルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトール
ジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−ト
リ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェ
ノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,
4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチ
ルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)
−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テ
トラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレ
ンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ
−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、
トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブ
チルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフ
ェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミンなどが挙げ
られる。
ては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、ト
リス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、
トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフ
ェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オク
チルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニ
ルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトール
ジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−ト
リ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェ
ノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,
4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチ
ルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)
−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テ
トラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレ
ンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ
−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、
トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブ
チルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフ
ェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミンなどが挙げ
られる。
【0027】また、上記ヒンダードアミン系光安定剤と
しては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、
1−〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシエチル〕−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル−(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2
−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
マロネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、テ
トラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラ(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタ
ンテトラカルボキシレート、3,9−ビス〔1,1−ジ
メチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカル
ボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ〔5.5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,
1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)
ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、1,5,
8,12−テトラキス〔4,6−ビス{N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミ
ノ}−1,3,5−トリアジン−2−イル〕−1,5,
8,12−テトラアザドデカン、1−(2−ヒドロキシ
エチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジノール/コハク酸ジメチル縮合物、2−第三オクチル
アミノ−4,6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N’
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ヘキサメチレンジアミン縮合物、N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミン/ジブロモエタン縮合物等が挙げ
られる。
しては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、
1−〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシエチル〕−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル−(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2
−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
マロネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、テ
トラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラ(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタ
ンテトラカルボキシレート、3,9−ビス〔1,1−ジ
メチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカル
ボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ〔5.5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,
1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)
ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、1,5,
8,12−テトラキス〔4,6−ビス{N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミ
ノ}−1,3,5−トリアジン−2−イル〕−1,5,
8,12−テトラアザドデカン、1−(2−ヒドロキシ
エチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジノール/コハク酸ジメチル縮合物、2−第三オクチル
アミノ−4,6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N’
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ヘキサメチレンジアミン縮合物、N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミン/ジブロモエタン縮合物等が挙げ
られる。
【0028】その他必要に応じて、本発明のポリエステ
ル繊維材料には予め重金属不活性化剤、造核剤、金属石
けん、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、加工助剤等を包含さ
せることができる。
ル繊維材料には予め重金属不活性化剤、造核剤、金属石
けん、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、加工助剤等を包含さ
せることができる。
【0029】本発明の紫外線吸収剤によるポリエステル
繊維材料の処理工程は、予め染色前に行うか、染色時に
同時に行うか、染色後に行うことができるが、染色時に
同時に行う方法が工程が簡素化されるので好ましい。
繊維材料の処理工程は、予め染色前に行うか、染色時に
同時に行うか、染色後に行うことができるが、染色時に
同時に行う方法が工程が簡素化されるので好ましい。
【0030】本発明によって安定化された染色されたポ
リエステル繊維材料は、例えば、自動車用内装剤等の高
度の耐候性が要求される分野に特に有用である。
リエステル繊維材料は、例えば、自動車用内装剤等の高
度の耐候性が要求される分野に特に有用である。
【0031】
【実施例】次に本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例によりなんら制限されるも
のではない。
るが、本発明は以下の実施例によりなんら制限されるも
のではない。
【0032】(合成例−1:化合物Aの合成)UVA−
1を42.4g(0.2モル)、ビス(ジ−n−プロピ
ルアミノ)メタン23.5g(0.11モル)、28%
ナトリウムメトキシドのメタノール溶液1.93ml
(0.01モル)をプソイドクメン50mlに溶解して
90℃で13時間反応した。反応液を50℃まで冷却
後、プソイドクメン10ml、蟻酸1.1g(0.02
モル)を加え160℃で30分間撹拌した後、70℃ま
で冷却後、10%含水メタノール500mlを加えて室
温まで冷却し粗結晶を得た。プソイドクメンより再結晶
して融点216.4℃の淡黄色結晶22.7(収率52
%)を得た。
1を42.4g(0.2モル)、ビス(ジ−n−プロピ
ルアミノ)メタン23.5g(0.11モル)、28%
ナトリウムメトキシドのメタノール溶液1.93ml
(0.01モル)をプソイドクメン50mlに溶解して
90℃で13時間反応した。反応液を50℃まで冷却
後、プソイドクメン10ml、蟻酸1.1g(0.02
モル)を加え160℃で30分間撹拌した後、70℃ま
で冷却後、10%含水メタノール500mlを加えて室
温まで冷却し粗結晶を得た。プソイドクメンより再結晶
して融点216.4℃の淡黄色結晶22.7(収率52
%)を得た。
【0033】得られた化合物の1H−NMRは、化学シ
フトppm(帰属、プロトン強度比)において、以下の
通りであった。3.5-3.7ppm(-CH2-(5-位),2H),3.7-3.95p
pm(-OCH3,-CH2-:6H),6.2-6.6ppm(Ph-H(6-位):2H),7.1-
7.8ppm(Ph-H),12.4-12.6ppm(-OH:2H)
フトppm(帰属、プロトン強度比)において、以下の
通りであった。3.5-3.7ppm(-CH2-(5-位),2H),3.7-3.95p
pm(-OCH3,-CH2-:6H),6.2-6.6ppm(Ph-H(6-位):2H),7.1-
7.8ppm(Ph-H),12.4-12.6ppm(-OH:2H)
【0034】(合成例−2:化合物Bの合成)UVA−
1を21.2g(0.1モル)、ホルムアルデヒド3.
48g(0.116モル)およびジエチルアミン8.4
7g(0.116モル)をイソプロパノール50mlに
溶解し、還流下3時間反応した。反応液から減圧下に脱
イソプロパノールを行ない、プソイドクメン25mlを
加え、UVA−1を21.2g(0.1モル)追加し、
28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液1.93
ml(0.01モル)を加え、95℃で13時間反応し
た。反応液を50℃まで冷却し、プソイドクメン10m
l、蟻酸1.1g(0.02モル)を加え、160℃で
1時間撹拌した。70℃まで冷却後、10%含水メタノ
ール500mlより再結晶して融点228.7℃の淡黄
色結晶32.3(収率74%)を得た。
1を21.2g(0.1モル)、ホルムアルデヒド3.
48g(0.116モル)およびジエチルアミン8.4
7g(0.116モル)をイソプロパノール50mlに
溶解し、還流下3時間反応した。反応液から減圧下に脱
イソプロパノールを行ない、プソイドクメン25mlを
加え、UVA−1を21.2g(0.1モル)追加し、
28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液1.93
ml(0.01モル)を加え、95℃で13時間反応し
た。反応液を50℃まで冷却し、プソイドクメン10m
l、蟻酸1.1g(0.02モル)を加え、160℃で
1時間撹拌した。70℃まで冷却後、10%含水メタノ
ール500mlより再結晶して融点228.7℃の淡黄
色結晶32.3(収率74%)を得た。
【0035】得られた化合物の1H−NMRは、化学シ
フトppm(帰属、プロトン強度比)において、以下の
通りであった。3.7-3.95ppm(-OCH3,-CH2-:6H),4.0-4.25
ppm(-CH2-(3-位),2H),6.2-6.6ppm(Ph-H(6-位):2H),7.1-
7.8ppm(Ph-H),12.4-12.6ppm(-OH:2H)
フトppm(帰属、プロトン強度比)において、以下の
通りであった。3.7-3.95ppm(-OCH3,-CH2-:6H),4.0-4.25
ppm(-CH2-(3-位),2H),6.2-6.6ppm(Ph-H(6-位):2H),7.1-
7.8ppm(Ph-H),12.4-12.6ppm(-OH:2H)
【0036】〔実施例1〕紫外線吸収剤として化合物A
および化合物Bを表1に記載の重量部とノニオン系界面
活性剤(ノニルフェノールとエチレンオキシドの付加
物)1重量部と水64重量部に微分散させた液30gと
アントラキノン系赤色染料(Resolin Red FB:バイエル
社製)10gと酢酸0.3gを水1リットルに分散して
染液として、浴比1:10でポリエステル布100gを
密閉容器に入れて130℃の恒温槽にて30分間染色し
た。冷却後水洗して、常法により還元洗浄して試験片を
得た。染液の染色前後の吸光度から紫外線吸収剤の吸尽
率を測定した。また、得られた染色布のサンシャインウ
ェザオメーター83℃(散水なし)での240時間後お
よび480時間後の試験前との色差により耐候性と耐候
性の保持性を評価した。
および化合物Bを表1に記載の重量部とノニオン系界面
活性剤(ノニルフェノールとエチレンオキシドの付加
物)1重量部と水64重量部に微分散させた液30gと
アントラキノン系赤色染料(Resolin Red FB:バイエル
社製)10gと酢酸0.3gを水1リットルに分散して
染液として、浴比1:10でポリエステル布100gを
密閉容器に入れて130℃の恒温槽にて30分間染色し
た。冷却後水洗して、常法により還元洗浄して試験片を
得た。染液の染色前後の吸光度から紫外線吸収剤の吸尽
率を測定した。また、得られた染色布のサンシャインウ
ェザオメーター83℃(散水なし)での240時間後お
よび480時間後の試験前との色差により耐候性と耐候
性の保持性を評価した。
【0037】なお、吸尽率については染料がない場合に
ついても測定した。その結果を次表−1に示す。
ついても測定した。その結果を次表−1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】〔実施例2〕染料をアントラキノン系青色
染料(Resolin Blue FBL:バイエル社製)に変えた以外
は実施例1と同様にして、染色および評価を行なった。
結果を表−2に示す。
染料(Resolin Blue FBL:バイエル社製)に変えた以外
は実施例1と同様にして、染色および評価を行なった。
結果を表−2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】〔実施例3〕染料をアゾ系赤色染料(KP R
ed AUL-S:日本化薬株式会社製)に変えた以外は実施例
1と同様にして、染色および評価を行なった。結果を表
−3に示す。
ed AUL-S:日本化薬株式会社製)に変えた以外は実施例
1と同様にして、染色および評価を行なった。結果を表
−3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】上記各実施例の結果から、紫外線吸収剤と
して化合物Aと化合物Bの混合物を用いた場合には、化
合物AおよびBを単独で用いた場合と比較してポリエス
テル繊維への吸尽率が高く、特に染料有りでの吸尽率に
おいて染料無しと大差がないことから、結果として耐候
性改善効果に優れ、特に、長期の耐候性付与に効果が著
しく大きいことが明らかである。
して化合物Aと化合物Bの混合物を用いた場合には、化
合物AおよびBを単独で用いた場合と比較してポリエス
テル繊維への吸尽率が高く、特に染料有りでの吸尽率に
おいて染料無しと大差がないことから、結果として耐候
性改善効果に優れ、特に、長期の耐候性付与に効果が著
しく大きいことが明らかである。
【0044】
【発明の効果】本発明の特定のベンゾフェノン系紫外線
吸収剤の混合物をポリエステル繊維材料に適用すること
で長期の耐候性に優れたポリエステル繊維材料を得るこ
とができる。
吸収剤の混合物をポリエステル繊維材料に適用すること
で長期の耐候性に優れたポリエステル繊維材料を得るこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリエステル繊維材料100重量部の表
面に下記式(I)および(II)で示される化合物Aおよ
びBを、A/B=1/9〜9/1の比率の混合物として
0.001〜10重量部を適用したことを特徴とする、
耐候性の改善されたポリエステル繊維材料。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】 ポリエステル繊維材料が染色された繊維
材料である請求項1記載のポリエステル繊維材料。 - 【請求項3】 ポリエステル繊維材料が水系染色浴で染
色され、染色浴において化合物Aと化合物Bの混合物が
ポリエステル繊維材料に適用される請求項1記載のポリ
エステル繊維材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31477195A JPH09137377A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 耐候性の改善されたポリエステル繊維材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31477195A JPH09137377A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 耐候性の改善されたポリエステル繊維材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09137377A true JPH09137377A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=18057397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31477195A Pending JPH09137377A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 耐候性の改善されたポリエステル繊維材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09137377A (ja) |
-
1995
- 1995-11-08 JP JP31477195A patent/JPH09137377A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041012 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |