JP3393729B2 - 耐候性の改善された染色されたポリエステル繊維材料 - Google Patents

耐候性の改善された染色されたポリエステル繊維材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候性の改善された染
色されたポリエステル繊維材料に関し、詳しくは、特定
の紫外線吸収剤を表面に適用することによって、長期間
に渡って耐候性の改善された染色されたポリエステル繊
維材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び問題点】ポリエステル繊維材料は、糸
状または布状に成型された後、所望の色調の製品を得る
ため、種々の染料および染色方法により染色される。こ
の染色されたポリエステル繊維材料は、自動車内装材、
テント、カーペットやカーテン等に使用されているが、
日光や蛍光灯等に含まれる紫外線に長時間曝されること
により、染色物の色目が変化し、商品性を大きく損なう
問題を有している。
【0003】従来、耐候性の改良方法としては、種々の
紫外線吸収剤の添加による安定化方法が用いられてき
た。例えば、特開昭63−45236号公報には、ポリ
エステル繊維材料に染浴において分散染料とベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤を吸着させることが提案されてい
る。特定のベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いること
により、吸尽率および染料の色調を損なわない点で他の
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いた場合に比較して
優れるものの、吸尽率においても長期の耐候性において
も満足のいくものではなかった。
【0004】また、特開昭62−240349号公報に
はベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤と酸化防止剤のポ
リエステル樹脂への併用が、特開昭62−225554
号公報には、ベンゾトリアゾールを2量化した紫外線吸
収剤をポリエステルに添加することが提案されている。
前者において提案されたベンゾトリアゾール化合物は、
ポリエステル樹脂への吸尽性に優れるものの揮散しやす
く、長期の耐候性が不足していた。後者の高分子量のベ
ンゾトリアゾール化合物は揮散を抑制し、長期の耐候性
に優れるものの、高分子量であるため、吸尽性が不十分
であった。
【0005】さらに、特開平4−153314号公報に
はポリエステルに2価のカルボン酸基、またはエステル
交換可能なエステル構造を持つベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤を共重合させることにより、樹脂からの揮散
を抑制することで長期の耐候性を付与することが提案さ
れている。しかし、エステル交換による紫外線吸収剤の
導入はポリエステルの低分子量化を引き起し、ポリエス
テル樹脂本来の特性を損なう欠点を有していた。
【0006】このように、紫外線吸収剤のポリエステル
繊維への適用は、低分子量の化合物においては、吸尽は
されるけれどサーモゾル法等における高温処理や長期の
使用時に紫外線吸収剤が揮散してその効力を失うため、
満足のいく長期の耐候性は得られていない。揮散性を抑
制するために高分子量の化合物を用いた場合には吸尽率
が低下して初期の耐候性が満足のいくものではなかっ
た。また、ポリエステル繊維への化学結合による導入
は、ポリエステル樹脂の性能を損なうというように、そ
れぞれに欠点を有しているため、揮散性が小さく、ポリ
エステル繊維材料への高い吸尽能をもつ紫外線吸収剤が
望まれていた。
【0007】また、特開平5−78517号公報には本
発明の特定の紫外線吸収剤のうち、2量化されたベンゾ
トリアゾール化合物を含む、高分子量の紫外線吸収剤が
提案されている。しかし、ポリエステル樹脂や繊維材料
への適用についての実施の記載はなく、しかも、2量体
以上のベンゾトリアゾールのみが優れた長期の耐候性を
示しており、モノエステル構造の化合物は比較化合物と
され、ポリエステル繊維において本発明の特定のベンゾ
トリアゾール化合物が長期の耐候性を示すことは予測困
難であった。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、上記の
現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、ベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤である下記一般式(I)で示される紫
外線吸収剤がポリエステル繊維材料への優れた吸尽能を
示し、揮散性も小さいことを見出し、本発明に到達し
た。
【0009】即ち、本発明は染色されたポリエステル繊
維材料100重量部の表面に、下記一般式(I)で示さ
れる特定の紫外線吸収剤0.001〜10重量部を適用
してなる、耐候性の改善された染色されたポリエステル
繊維材料を提供するものである。
【0010】
【化2】
【0011】以下、上記要旨をもってなる本発明につい
て詳述する。
【0012】上記式中、R1、R2及びXで表されるアル
キル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、イソ
ブチル、アミル、第三アミル、オクチル、第三オクチ
ル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ドデシ
ルおよびイソドデシル等が挙げられる。
【0013】Xが2価アルコールの残基を表す場合の2
価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、
イソプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール等の
アルキレングリコールやジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール等のポリエーテルグリコールが挙げら
れる。
【0014】本発明の上記一般式(I)で示される化合
物としては、例えば、下記の化合物1〜7等の化合物が
挙げられる。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】本発明は、上記の特定の紫外線吸収剤をポ
リエステル繊維材料の光安定剤として用いるものであ
り、その使用量は特に制限を受けないが、ポリエステル
繊維材料100重量部に対して通常0.001〜10重
量部、好ましくは0.01〜5重量部である。
【0023】本発明における耐候性を改善されるポリエ
ステル繊維材料としては、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート・パラオキシベンゾエ
ート及びポリテトラメチレンテレフタレート等の直鎖ポ
リエステルや酸変性ポリエステルの他、ポリエステル繊
維と他の天然または合成繊維との混合繊維が挙げられ
る。
【0024】本発明で用いられるポリエステル繊維材料
の形態は、特に限定されるものではなく、綿、糸、トッ
プ、トウ、カセ、編織物および不織布等が挙げられる。
【0025】本発明のポリエステル繊維材料の染色に用
いられる染料としては、通常ポリエステル繊維材料の染
色に使用できるものであればいずれでもよく、アントラ
キノン系およびアゾ系の分散染料が好適に用いられる。
【0026】本発明のポリエステル繊維材料の染色方法
や染色機は、とくに限定されるものではなく、染色方法
としては浸染法およびサーモゾル法等が挙げられ、染色
機としては、例えば、ビーム染色機、パッケージ染色
機、ジェット染色機、ドラム染色機、マフ染色機、ウィ
ンチ染色機、パッドロール染色機およびジッガー染色機
等が挙げられる。
【0027】本発明の染色されたポリエステル繊維材料
の染色工程に用いられる染料が分散染料の場合、染料の
微分散を確実にするために分散剤を用いることが好まし
い。分散剤としては、特に限定されるものではなく、通
常用いられるもののいずれでもよく、例えば、エチレン
オキシドまたはプロピレンオキシドの15〜100モル
と2〜6個の炭素原子数を有する多価脂肪族アルコー
ル、例えばエチレングリコール、グリセリン、またはペ
ンタエリスリトール、または少なくとも2個のアミノ基
と1個のヒドロキシル基とを有する2〜9個の炭素原子
を持つアミンとのスルホン化ポリアダクトまたはリン酸
化ポリアダクト、アルキル鎖に10〜20個の炭素原子
を持つアルキルスルホン酸、アルキル鎖に8〜20個の
炭素原子の直鎖または分岐のアルキル鎖を持つアルキル
ベンゼンスルホン酸塩、例えば、ノニルベンゼンスルホ
ン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、1,3,5,
7−テトラメチルオクチルベンゼンスルホン酸塩、また
はオクタデシルベンゼンスルホン酸塩、およびアルキル
ナフタレンスルホン酸塩、または、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウムの如きスルホコハク酸エステルが挙げ
られる。この他、特に有用な陰イオン分散剤としてはリ
グニンスルホン酸塩、ポリリン酸塩、好ましくは、ホル
ムアルデヒドと芳香族スルホン酸との縮合物、ホルムア
ルデヒドとモノ−またはビ−官能性フェノールとの縮合
物が挙げられる。例えば、クレゾールとβ−ナフトール
スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、ベンゼンス
ルホン酸とホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸の
縮合物、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮
合物、またはナフタレンスルホン酸とジヒドロキシジフ
ェニルスルホンとホルムアルデヒドとの縮合物等が挙げ
られる。特に、ジ−またはトリ−(6−スルホ−2−ナ
フチル)メタンのナトリウム塩が好ましい。これら陰イ
オン分散剤は混合物として使用することもできる。普通
は、陰イオン分散剤はアルカリ金属塩、アンモニウム塩
またはアミン塩の形で存在する。この分散剤は、好まし
くは0.5〜8g/リットル染色液の量で使用する。
【0028】本発明のポリエステル繊維材料の染色に用
いられる染浴には、好ましくは塩の如き電解質、例え
ば、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、リン酸ナトリ
ウム、または、ポリリン酸ナトリウム、リン酸アンモニ
ウム、またはポリリン酸アンモニウム、金属の塩化物ま
たは硝酸塩、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、または硝酸カルシウム、酢酸アンモニウム、または
酢酸ナトリウム、および/または酸、例えば硫酸または
リン酸の如き鉱酸、または有機酸、好ましくは蟻酸、酢
酸またはシュウ酸の如き低級脂肪族カルボン酸を含むこ
ともできる。本発明のポリエステル繊維材料の染色にお
いて使用される染液のpHを調製するために、特に上記の
酸が使用される。pHは通常4〜10、好ましくは4.5
〜9である。
【0029】本発明のポリエステル繊維材料の染色に用
いられる染浴には、均染剤および殺菌剤等の通常ポリエ
ステル繊維の染浴に用いられる添加剤のいずれも用いる
ことができる。
【0030】本発明のポリエステル繊維材料には、予め
種々の汎用の酸化防止剤、安定剤等の添加剤を添加する
ことができる。
【0031】これらの添加剤として特に好ましいものと
しては、フェノール系、硫黄系、ホスファイト系等の酸
化防止剤、ヒンダードアミン系の光安定剤が挙げられ、
特に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン化合物
に代表されるヒンダードアミン系の光安定剤は本発明の
化合物と相乗効果を奏するので好ましい。
【0032】上記フェノール系酸化防止剤としては、例
えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6
−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステ
アリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオ
ジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−
ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサ
メチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビ
ス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三
ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕
グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−
エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェ
ノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−
第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタ
レート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−
ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドルキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−
トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−
トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、
テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタ
ン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロ
イルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フ
ェノール、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−
{(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、トリエ
チレングリコールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げ
られる。
【0033】また、上記硫黄系酸化防止剤としては例え
ば、チオジプロピオン酸ジラウリル、ジミリスチル、ジ
ステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類及び
ペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプト
プロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカ
プトプロピオン酸エステル類が挙げられる。
【0034】また、上記ホスファイト系酸化防止剤とし
ては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、ト
リス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、
トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフ
ェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オク
チルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニ
ルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトール
ジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−ト
リ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェ
ノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,
4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチ
ルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)
−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テ
トラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレ
ンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ
−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、
トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブ
チルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフ
ェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミンなどが挙げ
られる。
【0035】また、上記ヒンダードアミン系光安定剤と
しては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、
1−〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシエチル〕−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル−(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2
−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
マロネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、テ
トラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラ(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタ
ンテトラカルボキシレート、3,9−ビス〔1,1−ジ
メチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカル
ボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ〔5.5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,
1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)
ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、1,5,
8,12−テトラキス〔4,6−ビス{N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミ
ノ}−1,3,5−トリアジン−2−イル〕−1,5,
8,12−テトラアザドデカン、1−(2−ヒドロキシ
エチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジノール/コハク酸ジメチル縮合物、2−第三オクチル
アミノ−4,6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N’
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ヘキサメチレンジアミン縮合物、N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミン/ジブロモエタン縮合物等が挙げ
られる。
【0036】その他必要に応じて、本発明のポリエステ
ル繊維材料には予め重金属不活性化剤、造核剤、金属石
けん、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、加工助剤等を包含さ
せることができる。
【0037】本発明の紫外線吸収剤によるポリエステル
繊維材料の処理工程は、予め染色前に行うか、染色時に
同時に行うか、染色後に行うことができるが、染色時に
同時に行う方法が工程が簡素化されるので好ましい。
【0038】本発明によって安定化された染色されたポ
リエステル繊維材料は、例えば、自動車用内装剤等の高
度の耐候性が要求される分野に特に有用である。
【0039】
【実施例】次に本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例によりなんら制限されるも
のではない。
【0040】〔実施例1〕紫外線吸収剤(表−1に記
載)35重量部をノニオン系界面活性剤(ノニルフェノ
ールとエチレンオキシドの付加物)1重量部と水64重
量部に微分散させた液30gとアントラキノン系赤色染
料(Resolin Red FB:バイエル社製)10gと酢酸0.
3gを水1リットルに分散して染液として、浴比1:1
0でポリエステル布100gを密閉容器に入れて130
℃恒温槽にて30分間染色した。冷却後水洗して、常法
により還元洗浄して試験片を得た。染液の染色前後の吸
光度から紫外線吸収剤の吸尽率を測定した。また、得ら
れた染色布のサンシャインウェザオメーター83℃(散
水なし)での240時間後および480時間後の試験前
との色差により耐候性と耐候性の保持性を評価した。
【0041】なお、吸尽率については染料がない場合に
ついても測定した。その結果を次の表−1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】〔実施例2〕染料をアントラキノン系青色
染料(Resolin Blue FBL:バイエル社製)に変えた以外
は実施例1と同様にして染色および評価を行なった。結
果を表−2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】〔実施例3〕染料をアゾ系赤色染料(KP R
ed AUL-S:日本化薬株式会社製)に変えた以外は実施例
1と同様にして染色および評価を行なった。結果を表−
3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】上記各実施例の結果から、本発明の特定の
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を用いた場合は、他
のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を用いた場合と比
較して染色されたポリエステル繊維の耐候性改善効果に
優れ、特に、長期の耐候性付与に効果が著しく大きいこ
とが明らかである。
【0050】本発明の特定のベンゾトリアゾール化合物
のなかで2量化されたベンゾトリアゾール化合物は吸尽
率では他のベンゾトリアゾール化合物に劣るものの長期
の耐候性では優れることは明らかであり、本発明の化合
物がベンゾトリアゾール化合物のなかでポリエステル繊
維材料の長期の耐候性改良に特異的に有効であることは
明らかである。
【0051】
【発明の効果】本発明の特定のベンゾトリアゾール系化
合物をポリエステル繊維材料に適用することで、長期の
耐候性に優れたポリエステル繊維材料を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−91274(JP,A) 特開 平3−199468(JP,A) 特開 平5−78517(JP,A) 特開 平5−272076(JP,A) 特開 平2−222457(JP,A) 特開 平4−363362(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 13/00 - 13/535 CA(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色されたポリエステル繊維材料100
    重量部の表面に下記一般式(I)で示される紫外線吸収
    剤0.001〜10重量部を適用したことを特徴とす
    る、耐候性の改善された染色されたポリエステル繊維材
    料。 【化1】
  2. 【請求項2】前記一般式(I)のnが1である紫外線吸
    収剤を適用した請求項1記載のポリエステル繊維材料。
JP4913695A 1995-02-14 1995-02-14 耐候性の改善された染色されたポリエステル繊維材料 Expired - Fee Related JP3393729B2 (ja)

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