JPH0913683A - 剥離性の着色付着膜による壁面保守方法 - Google Patents

剥離性の着色付着膜による壁面保守方法

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JPH0913683A
JPH0913683A JP16121295A JP16121295A JPH0913683A JP H0913683 A JPH0913683 A JP H0913683A JP 16121295 A JP16121295 A JP 16121295A JP 16121295 A JP16121295 A JP 16121295A JP H0913683 A JPH0913683 A JP H0913683A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】壁面を容易にむらなく保護又は浄化できる保守
方法を提供する。 【構成】剥離性付着膜を形成する特性のポリマー2を溶
媒3に溶解して糊状溶液とし、これに着色材4を混入し
て混合液5を調製する。混合液5を壁面1へ塗布して混
合液5の薄膜8を形成し、溶媒3の蒸発により薄膜8
を、壁面1へ剥離可能に付着した着色付着膜9とする。
混合液5を作らずに、前記糊状溶液を壁面1へ塗布して
糊状溶液の薄膜を形成し、これに着色材4を散布するこ
とにより、壁面1に付着の着色付着膜9を形成してもよ
い。着色付着膜9による壁面1の被覆保護、又は着色付
着膜9の壁面上汚れ物質吸着による壁面1の浄化によっ
て、壁面1を保守し、所要の保守作業完了時に着色付着
膜9を剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構造物の壁面の保護や浄
化に適する剥離性の着色付着膜による壁面保守方法に関
し、とくに広い壁面の防護作業や浄化作業をむらなくし
かも簡単に行なえるようにする剥離性の着色付着膜によ
る壁面保守方法に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物の構築時に外装面や内装面を仕上
げ可能な部分から順次仕上げていくことがある。このよ
うに順次仕上げる仕上面(以下、順次仕上面ということ
がある)では、先に仕上げる部分の仕上から構造物竣工
までの間に何れかの部分の仕上面(以下、仕上域という
ことがある)に汚れ物質が付着し、この汚れ物質の付着
により竣工時の外観が損われる問題がある。この問題解
決のため、本発明者は特願平7ー002820号に、剥離性付着
膜による構造物の順次仕上面保護方法を提案した。本発
明の理解に必要な限度においてこの保護方法を図1によ
り説明する。
【0003】部分ごとに順次仕上げる構造物の各部分
(仕上面1a、1b、又は1cを有する部分)が仕上った時
に、剥離性付着膜形成用のポリマー2を溶媒4に溶解し
た溶液を、当該仕上った部分の仕上面、例えば1aに塗布
して薄膜30を形成し(図1(A))、溶媒4の蒸発により
薄膜30を付着膜31として当該部分の仕上面1aに剥離可能
に付着させる(図1(B))。仕上げの進行に応じ、他の
順次仕上面1b、1cの上にも付着膜31を順次形成する(図
1(C)、(D))。構造物全体の仕上がり時には、全ての順
次仕上面1a、1b、1cが付着膜31によって保護されてい
る。例えば、竣工時に付着膜31をすべての部分の順次仕
上面1a、1b、1cから剥離する(図1(E))。こうして、
工事中は順次仕上面をそれぞれの仕上り時に保護し始
め、構造物全体の仕上がり時まで保護し続け、竣工後に
それらの順次仕上面を一挙に開放又は露出するものであ
る。図1において、従来技術による薄膜の符号30及び付
着膜の符号31には括弧を付して示す。
【0004】また、本発明者は同様な剥離性付着膜を壁
面の浄化に用いる技術を開発し、これを特願平6ー094299
号に開示した。本明細書では、壁面の保護及び浄化を纏
めて壁面の保守と呼ぶ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の剥離性
付着膜による壁面保守方法には次の問題点がある。 (1) 剥離性付着膜形成用のポリマー2を溶媒4に溶解し
た溶液は透明である場合が多いため、壁面上の塗布の有
無の識別が容易でなく、塗り残しによるむらの発生や無
駄な二重塗りのおそれがある。 (2) 前記溶液が不透明であっても乾くと透明な付着膜31
となる場合が多く、透明溶液の場合と同様に塗り残しに
よるむらや無駄な二重塗りのおそれがある。 (3) 前記溶液が透明な場合には、溶液の塗布密度にむら
が生じ、壁面の保護又は浄化が不均一になり、仕上り壁
面に外観上の不均質部分の生ずるおそれがある。
【0006】そこで本発明の目的は、簡単な作業でむら
なく壁面を保護又は浄化する保守方法を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1の実施例を参照する
に、本発明による剥離性の着色付着膜による壁面保守方
法は、剥離性付着膜形成用のポリマー2を溶媒3に溶解
した糊状溶液に着色材4を混入して混合液5を調製し、
混合液5を壁面1へ塗布して混合液5の薄膜8を形成
し、溶媒3の蒸発により薄膜8を着色付着膜9として壁
面1へ剥離可能に付着させ、着色付着膜9による壁面1
の被覆又は壁面上の汚れ物質6(図3)等の異物の吸着
により壁面1を保守し、着色付着膜9を剥離して保守済
み壁面1を露出してなるものである。
【0008】混合液5を塗布して着色付着膜9を壁面1
に付着させる替りに、剥離性付着膜形成用のポリマー2
を溶媒3に溶解してなる糊状溶液を壁面1上に塗布して
糊状溶液の薄膜を形成し、糊状溶液の薄膜の表面に着色
材4を散布し、溶媒3の蒸発により前記散布後の薄膜を
着色付着膜9として壁面1に付着させてもよい。好まし
くは、付着膜形成用のポリマー2を透明薄膜形成能のあ
るものとし、着色材4を前記ポリマーの透明薄膜の表面
又はその中に不透明粒子として共存し得る材料とする。
【0009】
【作用】順次仕上げるべき3つの仕上域の順次仕上面1
a、1b、1cの保護に係る図1の実施例及び図2の流れ図
を参照して作用を説明する。但し本発明の適用対象は、
順次仕上面1a、1b、1cの保護に限定されない。各仕上区
域毎に保護を開始するため、ステップ201で今回仕上域
が仕上がるまで待つ。ステップ202で今回仕上域の仕上
げ完了を判断し、仕上げ完了時にステップ203へ進み、
混合液5を例えば刷毛等により今回仕上域の順次仕上面
1a全体に塗布する。図1(A)は混合液5を薄膜8として
塗布した今回仕上域の順次仕上面1aを示す。
【0010】混合液5中のポリマー2の濃度は今回仕上
域の順次仕上面1aの材質や周囲の環境条件等により調整
可能であるが、濃すぎる場合は薄膜8としての塗布が難
しくなる。本発明者は糊状溶液中のポリマー2の濃度
を、以下に述べる着色付着膜9が形成できる最低濃度か
ら50重量%までの範囲内とするのが好ましいことを実験
的に見出した。また本発明者の実験によれば、1m2当り
500ミリリットル〜1リットルの割合で混合液5を塗布
し、薄膜8の厚さを0.5〜1mmとすることが好ましい。
0.5mmより薄い薄膜8は溶媒4の蒸発時に後述する着色
付着膜9が極端に剥離し易く、着色付着膜9の自然剥離
により順次仕上面1aが工事完了前に露出するおそれがあ
る。また薄膜8が1mmより厚い場合は着色付着膜9の形
成に時間がかかり過ぎるおそれがある。
【0011】今回仕上域の順次仕上面1aに塗布した薄膜
8中の溶媒3は徐々に蒸発し、図1(B)及び図2のステ
ップ204に示すように今回仕上域1aに剥離可能に付着す
る着色付着膜9が形成される。混合液5が着色材を含有
するので、その塗布時に塗布の有無を容易に識別し、均
一な塗布を容易に行なうことができ、塗り残し部の発生
を防止し且つ二重塗りを確実に防止できる。上記着色付
着膜9の形成により今回仕上域1aは、外気から遮断さ
れ、汚れ物質の付着、不慮の異物の直接接触による損
傷、外界に存在し得る有害気体との接触による劣化等か
ら保護され、仕上時の状態が保たれる。
【0012】図2を参照するに、ステップ205で構造物
全体の仕上げ終了か否かを判断し、未終了の仕上域が残
っている場合は次回仕上域へ移動し(ステップ206)、
次回仕上域について上述したステップ201〜204を繰返
す。図1(B)及び(C)は付着膜形成ポリマー2と着色材4
の混合液5を塗布した次回仕上域の順次仕上面1b及び次
々回仕上域の順次仕上面1cを示す。このサイクルの繰返
しにより構造物全体の順次仕上面1を着色付着膜9で覆
うことができる。また着色付着膜9は、図1(D)に示す
ように、必要な期間だけ順次仕上面1に付着させておく
ことができる。例えば竣工時に図1(E)及び図2のステ
ップ207に示すように着色付着膜9を全ての仕上域の順
次仕上面1a、1b、1cから剥離することにより、竣工時の
全仕上面1を汚れ物質の付着のない設計通りの外観とし
て外界へ露出することができる。
【0013】こうして本発明の目的である「簡単な作業
でむらなく壁面を保護又は浄化する保守方法」の提供が
達成できる。
【0014】
【実施例】本発明の剥離性着色付着膜による壁面保守方
法で用いるポリマーの例はポリビニルアルコール、カル
ボキシメチルセルロース、ポリ塩化ビニル、アクリル樹
脂、ポリビニルブチラール、アルギン酸、及びグアガム
のうちの1以上のポリマーである。これらのポリマーの
多くは透明薄膜を形成する。溶媒3の例は水又は有機溶
媒である。着色材4の例は炭酸カルシウム、おがくず、
繊維、砂、小石、金属片、フライアッシュ、植物体の細
片、紙の細片、及びプラスチックの細片のうちの1以上
の着色材である。これらの着色材の多くは前記ポリマー
の透明薄膜の表面又はその中に不透明粒子として共存で
きる材料である。
【0015】図1及び図2のステップ203に示す混合液
5の仕上域1aへの塗布は、スプレー等による混合液5の
吹き付けにより行なうこともできる。従って仕上域1aが
広い場合であっても混合液5の塗布を短時間に且つ簡単
に行なうことができる。また図1(E)及び図2のステッ
プ207に示す着色付着膜9の仕上面1からの剥離は、例
えば着色付着膜9の一端からシールを剥がす要領で行な
うことができる。着色付着膜9が剥離し難い場合は、例
えば接着シート(図5(B)の13)を着色付着膜9に張り
付けて引き剥がすことにより着色付着膜9を仕上面1か
ら剥離させることもできる。
【0016】図3は、壁面1の浄化に適用した本発明の
実施例を示す。剥離性付着膜形成用のポリマー2を溶媒
3に溶解した糊状溶液に、着色材4を混入して混合液5
を調製し、混合液5の塗布により壁面1上に薄膜8を形
成する。塗布に際して、混合液5が着色材4を含むの
で、塗布の有無を容易に識別することができ、二重塗り
及び塗りむらを防止できる。壁面1上に存在する汚れ物
質6は、上記糊状溶液からなる混合液5の薄膜8に吸着
され、壁面1から分離される。溶媒3の蒸発により薄膜
8を着色付着膜9とし、さらに溶媒3の一層の蒸発によ
り着色付着膜9を乾燥膜10として壁面1から反り返ら
せ、乾燥膜10を被付着汚れ物質6と共に壁面1から剥離
させ除去する。壁面の浄化に適するポリマー2は、例え
ばポリビニルアルコール、アルギン酸、カルボキシメチ
ルセルロース、及び/又は天然豆科植物の胚乳区分たる
グアガムとすることができる。この場合溶媒3を水とす
ることができる。これらのポリマー2は食品や化粧品に
使用されている安全なもので、作業員が健康を害する心
配はない。更にこれらのポリマー2は、溶媒3に溶解し
て再利用でき、環境にやさしい材料と言える。
【0017】本発明者は、着色材4混入前の上記糊状溶
液中のポリマー2の濃度を、壁面浄化の場合には、薄膜
が形成できる濃度以上であれば溶媒に溶解し得る最高濃
度とし、好ましくは5〜50重量%とすべきであることを
実験的に見出した。
【0018】図3(A)における壁面1への混合液5の塗
布は、刷毛による手塗りか又はスプレー等による吹き付
けとすることができる。本発明者の実験によれば、薄膜
8の厚さを10〜300μmとすることが好ましく、更に好
ましくは20〜50μmとする。薄膜8が300μmより厚い
場合は以下に述べる乾燥膜10の乾燥及び剥離に時間がか
かる。また、10μmより薄い場合は薄膜8を形成できな
いおそれがある。
【0019】図3(B)は薄膜8が乾燥により着色付着膜
9となることを示し、図3(C)はさらに一層の乾燥によ
って着色付着膜9が乾燥膜10となることを示す。この乾
燥の過程において、薄膜8の壁面1と接触する面側より
も外気と接触する面側の方が早く乾燥が進み、乾燥した
面は乾燥していない面よりも先に収縮して、乾燥膜10の
ポリマーの結合が弱い部分はめくり上がる。この壁面1
からの乾燥膜の収縮により、壁面1に強く付着していた
汚れ物質6を乾燥膜10と共に壁面1から引き離すことが
できる。
【0020】乾燥膜10は最終的に壁面1に対して凸状に
反り返り、図3(C)に示すように壁面1から剥離し、除
去される。壁面1上の汚れ物質6も剥離する凸状乾燥膜
10と共に壁面1から取り除かれる。本発明によれば、壁
面1へ塗布して形成した混合液5の薄膜8をそのまま放
置しておくことが可能であり、例えば日光により薄膜8
が乾燥し乾燥膜10として壁面1から自然に剥離するのを
待つことができる。剥離した乾燥膜10は回収し、例えば
焼却処分することができるので、環境を汚染する危険が
少ない。さらに本発明者は、前記ポリマー2と着色材4
との混合液5を薄膜8として壁面1に塗布し、溶媒3を
蒸発させて乾燥膜10とすることにより、壁面1上の埃や
カビ、藻類等の汚れ物質6が除去できることを実験によ
って確認した。
【0021】図4は、壁面1に塗布した薄膜8を温風や
光によって急速に乾燥させる実施例を示す。壁面1に薄
膜8を塗布した後は放置しておいても浄化の目的を達成
できるが、自然乾燥により乾燥膜10が自然剥離するまで
には塗布から数時間から数週間が必要である。図4(A)
の実施例では送風機20からの温風により薄膜8を乾燥さ
せ、図4(B)の実施例ではランプ11からの光の照射によ
り薄膜8を乾燥させている。温風や光を用いた場合は、
塗布後10分〜半日程度で剥離可能な程度にまで薄膜8の
乾燥を促進することができ、壁面浄化の作業期間を短縮
できる。図中の符号19は雨天時に被浄化壁面1を覆うビ
ニールシートを示す。また、ポリマー2に対し、例えば
アルギン酸の場合には塩化カルシウム、グアガムの場合
にはほう酸、カルボキシメチルセルロースの場合にはみ
ょうばん等を、含ポリマー薄膜8の表面に塗布し、ポリ
マー2をゲル化させ、少雨の場合にビニールシート19を
不要とすることができる。
【0022】図5は、剥離可能になった乾燥膜10を強制
的に剥離する例を示す。図5(A)はブラシ12により乾燥
膜10の表面を擦ることにより、また図5(B)は接着シー
ト13を乾燥膜10に張り付けた後引張ることにより、それ
ぞれ乾燥膜10を壁面1から強制的に剥離させている。図
中の符号14は、剥離落下した乾燥膜10を回収する集塵装
置を示す。図4に示す温風又は光による乾燥の促進と、
図5に示す乾燥膜10の強制剥離とを組合せれば、壁面浄
化の作業期間を30分程度にまで短縮することが期待でき
る。
【0023】壁面1上の汚れ物質のうち壁面1に付着し
て増殖する例えば微細藻類などの微生物(以下、付着微
生物という)は、タワシ等で擦っても除去することが難
しい。本発明で使う混合液5に殺菌、殺藻性物質を溶解
させて壁面1へ塗布すれば、この壁面1上の付着微生物
の効果的な除去が期待できる。即ち、例えば次亜塩素酸
を50ppm程度添加した混合液5を壁面1に薄膜8として
塗布し、壁面1上の付着微生物を薄膜8に付着させる。
塗布後、薄膜8から壁面1へ、この場合次亜塩素酸であ
る殺菌、殺藻性物質が浸出して付着微生物を殺す。また
浸出した殺菌、殺藻性物質が乾燥膜10の剥離後の壁面1
を生物のいない殺菌、殺藻された状態とするので、壁面
1で付着微生物が再度増殖しにくくなり、浄化効果の長
い持続が期待できる。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る剥離性の着色付着膜による壁面保守方法は、着色材を
添加した混合液の塗布により着色付着膜を形成し、これ
により壁面を保護又は浄化するので、次の顕著な効果を
奏する。
【0025】(イ)含ポリマー混合液を壁面に塗布して保
守作業用の着色付着膜を形成するに当り、塗布の有無を
容易にしかも確実に識別し、二重塗りの無駄をなくすこ
とができる。 (ロ)混合液の塗りむらをなくし、保守作業の質の向上を
図ることができる。 (ハ)着色材を粒状又は塊状のものとし、ポリマーでこれ
を包んで着色付着膜の中に混在させることにより、壁面
に形成した着色付着膜の表面上に凹凸を形成し、凹凸の
ある着色付着膜上における作業者のスリップを防止し安
全性を高めることができる。 (ニ)塗布した混合液中の着色材及び固形材料の全てを剥
離できるので、保守作業後の壁面にポリマー等の影響を
残すことがない。 (ホ)保守作業用の着色付着膜を均質に形成し、着色付着
膜の正確なマーキングを可能にし、マーキングを伴う作
業の精度を高めることができる。 (ヘ)殺菌性物質と併用可能な着色材の使用により、乾燥
膜剥離後の壁面に対し殺菌・殺藻を行ない、壁面浄化効
果の長い持続を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明を壁面保護に用いた一実施例の説明
図である。
【図2】は、本発明方法の過程の順序を示す流れ図の一
例である。
【図3】は、本発明を壁面浄化に用いた一実施例の説明
図である。
【図4】は、混合液の薄膜に対する人工的乾燥手段の説
明図である。
【図5】は、乾燥膜に対する人工的剥離促進方法の説明
図である。
【符号の説明】
1 壁面 2 ポリマー 3 溶媒 4 着色材 5 混合液 6 汚れ物質 8 薄膜 9 着色付着膜 10 乾燥膜 11 ランプ 12 ブラシ 13 接着シート 14 集塵装置 19 ビニールシート 20 送風機 30 溶液膜 31 付着膜。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離性付着膜形成用のポリマーを溶媒に溶
    解した糊状溶液に着色材を混入して混合液を調製し、前
    記混合液を壁面へ塗布して混合液の薄膜を形成し、前記
    溶媒の蒸発により前記薄膜を着色付着膜として壁面へ剥
    離可能に付着させ、前記着色付着膜による壁面の被覆又
    は壁面上の異物吸着により前記壁面を保守し、前記着色
    付着膜を剥離することにより保守済み壁面を露出してな
    る剥離性の着色付着膜による壁面保守方法。
  2. 【請求項2】請求項1の壁面保守方法において、部分ご
    とに順次仕上げる構造物の各部分の仕上時に、前記混合
    液を当該仕上部分の仕上壁面へ塗布して混合液の薄膜を
    形成し、前記溶媒の蒸発により前記薄膜を着色付着膜と
    して当該部分の仕上壁面に剥離可能に付着させてこれを
    保護し、前記構造物全体の仕上がり後に前記着色付着膜
    を構造物のすべての部分から剥離してなる剥離性の着色
    付着膜による構造物仕上壁面保護方法。
  3. 【請求項3】請求項2の壁面保護方法において、前記ポ
    リマーを透明薄膜形成能のあるものとし、前記着色材を
    前記ポリマーの透明薄膜中に不透明粒子として共存し得
    る材料としてなる剥離性の着色付着膜による構造物仕上
    壁面保護方法。
  4. 【請求項4】請求項2又は3の壁面保護方法において、
    前記糊状溶液中のポリマーの濃度を、前記着色付着膜を
    形成し得る最低濃度から50重量%までの範囲内としてな
    る剥離性の着色付着膜による構造物仕上壁面保護方法。
  5. 【請求項5】請求項2、3又は4の壁面保護方法におい
    て、前記混合液の塗布による薄膜の厚さを0.5〜1mmとし
    てなる剥離性の着色付着膜による構造物仕上壁面保護方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1の壁面保守方法において、前記ポ
    リマーを透明薄膜形成能のあるものとし、前記着色材を
    前記ポリマーの透明薄膜中に不透明粒子として共存し得
    る材料として前記混合液を調製し、前記混合液を壁面へ
    塗布して混合液の薄膜を形成し、前記壁面上の汚れ物質
    を前記着色薄膜に吸着し、前記溶媒の蒸発により前記着
    色薄膜を薄い乾燥膜として前記壁面から反り返らせ、前
    記乾燥膜を前記付着した汚れ物質と共に前記壁面から剥
    離させ除去してなる剥離性の着色付着膜による壁面浄化
    方法。
  7. 【請求項7】請求項6の壁面浄化方法において、前記糊
    状溶液中の前記ポリマーの濃度を、薄膜を形成し得る最
    低濃度から溶媒に溶解し得る最高濃度の範囲内としてな
    る剥離性の着色付着膜による壁面浄化方法。
  8. 【請求項8】請求項6又は7の壁面浄化方法において、
    前記壁面に塗布する薄膜の厚さを10〜300μmとしてな
    る剥離性の着色付着膜による壁面浄化方法。
  9. 【請求項9】請求項6、7又は8の浄化方法において、
    前記混合液に殺菌性物質を溶かし、前記薄膜が付着した
    壁面を前記薄膜から浸出した前記殺菌性物質により殺菌
    してなる剥離性の着色付着膜による壁面浄化方法。
  10. 【請求項10】請求項9の壁面浄化方法において、前記
    殺菌性物質を次亜塩素酸としてなる剥離性の着色付着膜
    による壁面浄化方法。
  11. 【請求項11】剥離性付着膜形成用のポリマーを溶媒に
    溶解して糊状溶液を調製し、前記混合液を壁面へ薄膜状
    に塗布し、前記薄膜表面上に着色材を散布し、前記溶媒
    の蒸発により前記散布後の薄膜を着色付着膜として壁面
    に剥離可能に付着させ、前記着色付着膜による壁面の被
    覆又は壁面上の異物吸着により前記壁面を保守し、前記
    着色付着膜を剥離して保守済み壁面を露出してなる剥離
    性の着色付着膜による壁面保守方法。
  12. 【請求項12】請求項11の保守方法において、前記剥
    離性付着膜形成用のポリマーを透明薄膜形成能のあるも
    のとし、前記溶媒を水又は有機溶媒とし、且つ前記着色
    材を前記ポリマーの透明薄膜上に不透明粒子として共存
    し得る材料としてなる剥離性の着色付着膜による壁面保
    守方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013209562A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Kajima Corp 膜形成用組成物、表面洗浄方法、放射性物質除去方法、表面保護方法、及び膜

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