JPH09136231A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

Info

Publication number
JPH09136231A
JPH09136231A JP29685195A JP29685195A JPH09136231A JP H09136231 A JPH09136231 A JP H09136231A JP 29685195 A JP29685195 A JP 29685195A JP 29685195 A JP29685195 A JP 29685195A JP H09136231 A JPH09136231 A JP H09136231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
receiving piece
work
receiving
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29685195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3087630B2 (ja
Inventor
Shoichi Sato
正一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP07296851A priority Critical patent/JP3087630B2/ja
Publication of JPH09136231A publication Critical patent/JPH09136231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3087630B2 publication Critical patent/JP3087630B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 占有する治具スペースを小さく抑えたクラン
プ装置を提供する。 【解決手段】 所定位置に固定されている第1の受駒4
2と、使用位置と退避位置との間で移動可能に設けられ
ている第2の受駒44と、第1のクランプ爪38と第2
のクランプ爪40とを備えている共通クランプ34とを
設けている。そして、第2の受駒44が退避位置にある
ときは第1の受駒42とクランプ爪38との間で第1の
ワークを挟持し、第2の受駒44が使用位置にあるとき
は第2の受駒44とクランプ爪40との間で第2のワー
クを挟持する。ここで、クランプアーム34には二種類
のクランプ爪38,40を備えているので、そのクラン
プアーム34を移動させるアクチュエータもシリンダ2
0だけで済む。そのため、二種類のワークを一台のクラ
ンプ装置で選択的に挟持することを可能にしながらも、
占有する治具スペースを小さく抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクランプ装置に関
し、複数種類のワークを一台のクランプ装置で選択的に
挟持する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】バン型車両のような自動車について、乗
員用のワゴンと貨物積載用のバンとでは、通常、後部室
がほぼ同一のボディーで構成されている。このボディー
構成のうちでスライドドア等の後部ドアは、ワゴンに用
いられるドアの場合にはガラスが嵌め込まれる窓部が切
り欠いてあるのに対して、バンに用いられるドアの場合
にはその窓部がドア本体と一体にプレスされた鉄板状に
なっている。この場合、窓部が切り欠いてあるドアと、
一体にプレスされた鉄板状のドアとでは、鋼性が異なる
のは明らかである。そのため、これらのドアを閉じたと
きに、ウェザーストリップから受ける反発力によって車
両の外側へたわむ量(撓み量)も異なる。したがって、
板金工程等のドアを組み立てる工程では、その撓み量を
考慮しながらスポット溶接等の作業を行う必要がある。
そのため、ドアを挟み付けて位置決め固定するための受
駒もまた撓み量に応じて別個に用意する必要がある。
【0003】こうしたことから、二種類のドアを取り扱
う生産ライン等において、ドアの組み立て工程では、従
来は図10に概略的に示すようにドアの種類ごとに対応
した受駒をそれぞれが有する二台のクランプ装置を隣接
して配置していた。ここで、図10(A)は一方のクラ
ンプ装置100を示す左側面図であり、図10(B)は
二台のクランプ装置100,200を示す正面図であ
り、図10(C)は他方のクランプ装置200を示す右
側面図である。図10(A)に示すクランプ装置100
において、図示しない治具本体に固定されている固定板
120にはシリンダ102と支持板118が設けられて
いる。この支持板118の支軸に回動自在に支持されて
いる回動板106は、三つの端片のうちの一つがシリン
ダ102のピストンロッド104の先端部に接続されて
いる。また、回動板106の二つめの端片にはシリンダ
108が設けられ、シリンダ108のピストンロッド1
10の先端部はクランプアーム112の一端側に接続さ
れている。そのクランプアーム112は、回動板106
の三つめの端片に回動自在に支持されている。そして、
クランプアーム112の他端側に設けられているクラン
プ爪114は、回動板106に設けられている受駒11
6との間でドア(第2のワーク)を挟持する。
【0004】次に、図10(C)に示すクランプ装置2
00において、図示しない治具本体に固定されている固
定板212にシリンダ202と受駒210が設けられて
いる。このシリンダ202のピストンロッド204の先
端部は、クランプアーム206の一端側に接続されてい
る。クランプアーム206は固定板212の端片に回動
自在に支持されている。また、クランプアーム206の
他端側にはクランプ爪208が設けられている。そし
て、このクランプ爪208は受駒210との間で他のド
ア(第1のワーク)を挟持する。
【0005】これらの二台のクランプ装置100,20
0は、図10(B)に示すように隣接して配置されてい
る。そして、クランプ装置100が図10(A)に示す
ような使用状態にあるときにクランプ爪114と受駒1
16との間でドア(第2のワーク)を挟持し、シリンダ
102のシリンダロッド104を縮めて、回動板106
を支持板118の支軸を中心として上方へ振り上げた状
態にあるときにクランプ装置200のクランプ爪208
と受駒210との間で他のドア(第1のワーク)を挟持
する。こうして二種類のワークを挟持する必要があると
きには、従来は二台のクランプ装置100,200を隣
接して配置することにより、一種類のワークをクランプ
装置100が挟持し、もう一種類のワークをクランプ装
置200が挟持することで二種類のワークに対応する切
り換えを実施していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、対象となるワ
ークがドアのような大きな物になると受駒もそれに対応
して大きくなり、さらに二種類のワークを挟持する位置
をできるだけ同一の位置とするためにアクチュエータ等
が干渉しない範囲でクランプ装置を配置する必要があ
る。そのため、二台のクランプ装置を隣接して配置する
ための治具スペースを広く必要とする。また、それぞれ
のクランプ装置において二種類のワークを挟持するため
に必要なアクチュエータの数も多くなり、設備コストが
高価になっていた。本発明はこのような点に鑑みてなさ
れたものであり、その課題はほぼ同一の位置でワークを
挟持するとともに占有する治具スペースを小さく抑えた
クランプ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1に記載の
発明は、ワークを受ける受駒と、その受駒との間で前記
ワークを挟持するクランプ爪とを備えているクランプ装
置であって、所定位置に固定され、第1のワークを受け
る第1の受駒と、使用位置と退避位置との間で移動可能
に設けられ、第2のワークを受ける第2の受駒と、第1
のクランプ爪と第2のクランプ爪とを備え、移動可能に
設けられている共通クランプとを有しており、前記第2
の受駒が前記退避位置にあるときは前記第1の受駒と前
記第1のクランプ爪との間で前記第1のワークを挟持
し、前記第2の受駒が前記使用位置にあるときは前記第
2の受駒と前記第2のクランプ爪との間で前記第2のワ
ークを挟持するように構成したクランプ装置である。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、二種類の
ワークを一台のクランプ装置で選択的に挟持することが
できる。そのため、治具に必要なクランプ装置の数を減
らすことが可能になり、結果として設備コストを低減さ
せることが可能になる。
【0009】
【課題を解決するための第2の手段】請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載のクランプ装置において、前記
第2の受駒は前記第1の受駒に対して回動可能に設けら
れ、前記共通クランプは前記第2の受駒に対して回動可
能に設けられている。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、第1の受
駒に対して第2の受駒が回動可能に設けられ、その第2
の受駒に対して共通クランプが回動可能に設けられてい
るため、第2の受駒と共通クランプとの共働によって、
共通クランプに設けられている二つのクランプ爪のいず
れかを選択して受駒との間でワークを挟持することがで
きる。そのため、剛性や形状等が異なる二種類のワーク
に合わせて確実に挟持することが可能になる。
【0011】
【課題を解決するための第3の手段】請求項3に記載の
発明は、請求項1に記載のクランプ装置において、前記
第2の受駒は、前記使用位置では前記第1の受駒より突
出し、前記退避位置では前記第1の受駒より後退するよ
うに形成されている。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、第2の受
駒が使用位置にあるときは、第1の受駒の存在にかかわ
らず、優先的に第2の受駒と第2のクランプ爪との間で
第2のワークを挟持することができる。そのため、複雑
な形状をなすワークを選択的に挟持することが可能にな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための具
体的な一形態を図面に基づいて説明する。 〔第1の発明の実施の形態〕まず、第1の発明の実施の
形態は、二種類の受駒について、これらのワークの受け
面がほぼ同一の位置に形成されているクランプ装置に本
発明を適用したものであり、図1乃至図6を参照しなが
ら説明する。ここで、図1と図2はクランプ装置の構成
を示す図であり、図1(A)には左側面図を、図1
(B)には正面図を、図2には右側面図を示す。また、
図3は第2のワークを挟持する前の状態を、図4は第2
のワークを挟持している状態をそれぞれ示す。同様に、
図5は第1のワークを挟持する前の状態を、図6は第1
のワークを挟持している状態をそれぞれ示す。
【0014】まず、図1(A),図1(B)および図2
において、本発明のクランプ装置は主として、シリンダ
10,20、回動板18、クランプアーム34、受駒4
2,44、固定板56によって構成されている。ここ
で、このシリンダ10は回動板18を回動させ、シリン
ダ20はクランプアーム34を回動させる。また、固定
板56に設けられている受駒(以下、「固定受駒」と呼
ぶ。)42は、クランプアーム34に設けられているク
ランプ爪38との間で第1のワークを挟持する。同様
に、回動板18に設けられている受駒(以下、「可動受
駒」と呼ぶ。)44は、同様にクランプアーム34に設
けられている他のクランプ爪40との間で第2のワーク
を挟持する。なお、シリンダ10,20には通常両方と
も空圧シリンダを用いるが、油圧シリンダを少なくとも
一方に用いてもよい。
【0015】治具に固定されている固定板56には、固
定受駒42とともに支持板54が固定して設けられてい
る。支持板54の端片58にはシリンダ10が回動自在
に設けられ、支持板54の下方には回動板18を軸支す
る支持片52が回動板18を挟持するように設けられて
いる。支持片52には回動板18が支軸50において回
動自在に支持されている。シリンダ10のロッド先端部
14と回動板18とは、回動板18の支軸16において
回動自在に支持されている。この構造によって、シリン
ダ10のピストンロッド12を伸縮させると、回動板1
8は支軸50を中心に回動することになる。一方、支持
板54には△形状のストッパー凸部48,60が支軸5
0を隔ててそれぞれ設けられており、これらのストッパ
ー凸部48,60に対応する位置の回動板18にはW字
形状のストッパー凹部46,62がそれぞれ設けられて
いる。そのため、シリンダ10のピストンロッド12を
伸長すると回動板18が回動してストッパー46,48
が噛み合いながら当接して可動受駒44の使用状態にな
り、逆にシリンダ10のピストンロッド12を短縮する
とストッパー60,62が噛み合いながら当接して可動
受駒44の退避状態になる。
【0016】また、回動板18の端片22にはシリンダ
20が回動自在に設けられており、そのロッド先端部2
6はクランプアーム34の一端側に設けられている支軸
28において回動自在に支持されている。このクランプ
アーム34には固定片30が設けられており、この固定
片30は回動板18の支軸32において回動自在に支持
されている。この構造によって、シリンダ20のピスト
ンロッド24を伸縮させると、クランプアーム34は支
軸32を中心に回動することになる。一方、上述したよ
うにクランプアーム34の他端側には可動受駒44に対
応するクランプ爪40が設けられており、さらにクラン
プアーム34の他端側に固定されているアーム片36に
は固定受駒42に対応するクランプ爪38が設けられて
いる。これらのクランプ爪38,40は挟持するワーク
の種類や形状等に対応するように形成されており、図1
(A)の場合ではクランプ爪38はクランプ爪40より
も(水平線を基準に)角度が浅くなっている。この構造
によって、固定受駒42とクランプ爪38との間で第1
のワークを、可動受駒44とクランプ爪40との間で第
2のワークを選択的して挟持することができる。その挟
持によって、ワークを位置決めして固定することが可能
になる。
【0017】次に、二種類のワークを選択的に挟持する
ための動作について、図3乃至図6を参照しながら説明
する。この二種類のワークとしては、第1のワークを例
えばワゴンに用いられるドアとし、第2のワークを例え
ばバンに用いられるドアとして、これらのドアを選択的
に挟持することが可能である。なお、図3乃至図6に示
す各要素について、図1等に示す要素と同一の要素には
同一番号を付して説明を省略する。
【0018】まず、図3に示す状態は可動受駒44によ
って第2のワーク66を挟持する第2の使用状態、すな
わちシリンダ10のピストンロッド12を伸ばしてスト
ッパー46,48が噛み合いながら当接している状態で
ある。この使用状態において、シリンダ20のピストン
ロッド24を矢印D2方向に伸ばすと、クランプアーム
34は支軸32を中心に矢印D4方向(右回り)に回転
する。その回転によって、可動受駒44の下方に設けら
れているワーク引掛片に引っ掛けられている第2のワー
ク66を、可動受駒44とクランプ爪40との間で挟持
することになり、これを図4に示す。なお、シリンダ2
0のピストンロッド24を矢印D2とは逆方向に縮める
と挟持状態を解除し、図3の状態に戻る。
【0019】次に、図3の状態でシリンダ10のピスト
ンロッド12を矢印D6方向に縮めると、図5に示す退
避状態になる。この退避状態は、シリンダ10のピスト
ンロッド12が縮み、ストッパー60,62が噛み合い
ながら当接している状態である。このとき、シリンダ2
0のピストンロッド24を矢印D8方向に伸ばすと、ク
ランプアーム34は支軸32を中心に矢印D10方向
(右回り)に回転する。その回転によって、固定受駒4
2の下方に設けられているワーク引掛片に引っ掛けられ
ている第1のワーク64を、固定受駒42とクランプ爪
38との間で挟持することになり、これを図6に示す。
なお、シリンダ20のピストンロッド24を矢印D8と
は逆方向に縮めると挟持状態を解除し、図5の状態に戻
る。
【0020】したがって、本発明のクランプ装置は、所
定位置に固定されている固定受駒42〔第1の受駒〕
と、使用位置と退避位置との間で移動可能に設けられて
いる可動受駒44〔第2の受駒〕と、クランプ爪38
〔第1のクランプ爪〕とクランプ爪40〔第2のクラン
プ爪〕とを備えているクランプアーム34〔共通クラン
プ〕とを設けている。そして、可動受駒44が退避位置
にあるときは固定受駒42とクランプ爪38との間で第
1のワークを挟持し、可動受駒44が使用位置にあると
きは可動受駒44とクランプ爪40との間で第2のワー
クを挟持する。ここで、クランプアーム34には二種類
のクランプ爪38,40を備えているので、そのクラン
プアーム34を移動させるアクチュエータもシリンダ2
0だけで済む。そのため、従来の二台のクランプ装置と
比べてアクチュエータ(シリンダ)が一つ不要になる。
また、従来のクランプ装置200に相当する部分の治具
スペースが不要になるので、ほぼ同一の位置で二種類の
ワークを挟持することができ、ワークの組付精度が向上
するとともに、クランプ装置を配置するための治具スペ
ースを小さくすることができる。その結果、治具に必要
なクランプ装置の数を減らすことが可能になるので、結
果として設備コストを低減させることができる。一方、
二種類のクランプ爪38,40と固定受駒42,可動受
駒44とを適切に使用することにより、二種類のワーク
を一台のクランプ装置で選択的に挟持することができ
る。その挟持によって、ワークを精度よく位置決めして
固定することが可能になる。
【0021】なお、実際には、一枚のドア等のワークを
挟持するとき、そのワークの大きさによっては本発明の
クランプ装置一台で挟持することが困難な場合がある。
そのため、図7に示すように、本発明のクランプ装置を
複数台(図7の場合は三台)隣接して配置し、ほぼ同時
に動作を行なって挟持状態にする。そして、その挟持状
態の下でスポット溶接等の生産ラインの一工程を実施す
る。したがって、治具スペースを小さく抑えた本発明の
クランプ装置によれば、小型の治具の場合であっても複
数台のクランプを隣接して配置することができる。
【0022】また、本発明のクランプ装置は、固定受駒
42〔第1の受駒〕に対して可動受駒44〔第2の受
駒〕を回動可能に設け、その可動受駒44に対してクラ
ンプアーム34〔共通クランプ〕を回動可能に設けてい
る。したがって、可動受駒44とクランプアーム34と
の共働によって、クランプアーム34に設けられている
二つのクランプ爪38,40のいずれかを選択して受駒
42,44との間でワークを挟持することができる。そ
のため、剛性や形状等が異なる二種類のワークに合わせ
て確実に挟持することができる。
【0023】〔第2の発明の実施の形態〕次に、第2の
発明の実施の形態は、二種類の受駒について、その一方
のワークの受け面を突出させて形成されているクランプ
装置に本発明を適用したものであり、図8を参照しなが
ら説明する。なお、説明を簡単にするために、上記第1
の発明の実施の形態と異なる点のみを述べる。また、図
8に示す各要素について、図1等に示す要素と同一の要
素には同一番号を付して説明を省略する。
【0024】図8において、図1や図2等に示すクラン
プ装置と異なるのは、可動受駒44〔第2の受駒〕のワ
ークの受け面を固定受駒42〔第1の受駒〕のワークの
受け面よりも距離dだけ前方(図8における左方向)に
突出させて形成している点である。このように形成する
ことによって、可動受駒44の使用状態では、可動受駒
44のワークの受け面が固定受駒42のワークの受け面
よりも突出しているためにクランプ爪40との間で第2
のワークを優先的に挟持することができる。そのため、
複雑な形状をなすワークを選択的に、しかも確実に挟持
することが可能になる。この第2の発明の実施の形態
は、二種類の受駒の形状が異なるために、第1の発明の
実施の形態と同様に同位置に配置すると、固定受駒42
が可動受駒44より突出してワークと接触するような自
体を回避する場合に特に有効である。
【0025】〔他の発明の実施の形態〕上述したクラン
プ装置におけるその他の部分の構造,形状,大きさ,材
質,個数,配置および動作条件等については、上記の一
形態に限定されるものでない。例えば、上記の一形態を
応用した次の各形態を実施することもできる。 (1)図9に示すように、固定板56に設けられている
固定受駒42を中心に挟み付けるように両側から可動受
駒44aを有する回動板と可動受駒44bを有する回動
板を設け、これらの回動板を回動させるシリンダ10
a,10bをそれぞれ設ける。また、可動受駒44a,
44bとの間でワークを挟持するために、それぞれがク
ランプ爪を有するクランプアーム34a,34bを設
け、このクランプアーム34a,34bを回動させるシ
リンダ20a,20bをそれぞれ設ける。ただし、シリ
ンダ10a,10bやシリンダ20a,20bどうしの
干渉を回避するため、図示するようにシリンダはともに
回動板や固定板の側面に設けることが望ましい。この構
成によれば、三種類のワークを選択的に挟持することが
でき、その挟持によってワークを位置決めして固定する
ことが可能になる。さらに、上記可動受駒44a,44
bを挟むように外側に可動受駒(あるいは固定受駒)を
設け、これに対応して回動板やシリンダ等を設けること
によって、四種類以上のワークについても選択的に挟持
することが可能になる。これらの場合には、クランプ装
置を配置するための治具スペースをさらに小さくするこ
とができる。
【0026】(2)ワークの種類(材質や剛性等の特性
を含む)やその形状に応じて、受駒とクランプ爪の形状
も合わせて変えるようにする。こうすれば、自動車のド
アに限らず自動車に関係する他の部材や、自動車以外の
他の任意の部材についても同様に、二種類の部材を選択
的に挟持することが可能になる。なお、ワークの種類に
応じて受駒やクランプ爪を交換可能(着脱可能)に構成
すればさらに良い。こうすれば、交換のために要する時
間が短くて済むので、素早く生産ラインを作動させるこ
とが可能になる。 (3)アクチュエータとしては、シリンダ(空圧または
油圧)を適用したが、回転軸の回転運動をピストンの往
復運動に変換する機構とともにモーターを適用してもよ
い。この構成では、モーターの回転がクランプアームを
回動させることになり、明らかに上述した発明の実施の
形態における効果を奏する。
【0027】(4)シリンダ20のロッド先端部26に
支軸28において接続されているクランプアーム34を
回転板18の所定位置で往復動可能に設ける構成として
もよい。この構成では、シリンダ20のピストンロッド
24を伸縮させると、クランプアーム34を回転板18
の所定位置で往復動し、可動受駒44または固定受駒4
2との間でワークを挟持することが可能になる。 (5)シリンダ20のロッド先端部26にクランプ爪3
8,40を設けてもよい。この構成では、シリンダ20
のピストンロッド24を伸縮させることにより、直接的
に可動受駒44または固定受駒42との間でワークを挟
持することが可能になる。これらの(4)や(5)の構
成であっても、二種類にワークを選択的に、しかも確実
に挟持することが可能であり、さらに上述した発明の実
施の形態における効果を奏する。
【0028】(6)回動板18やクランプアーム34を
スライドして移動可能に設ける構成としてもよい。具体
的には、シリンダ10によって回動板18をスライド移
動させ、シリンダ20によってクランプアーム34をス
ライド移動させる構成とする。この構成では、回動板1
8やクランプアーム34は図3等における図面左右方向
に対して移動することになり、やはり上述した実施の形
態と同様に、可動受駒44または固定受駒42との間で
ワークを挟持することが可能になる。
【0029】
【他の発明の態様】以上、本発明を実施するための一形
態について説明したが、この一形態には特許請求の範囲
に記載した発明の態様以外に次のような発明の態様を有
するものである。この発明の態様を列挙するとともに、
必要に応じて関連説明を行う。
【0030】〔態様1〕 ワークを受ける受駒と、その
受駒との間で前記ワークを挟持するクランプ爪とを備え
ているクランプ装置であって、第1のワークを受ける固
定受駒と、その固定受駒の所定位置で支持され、使用位
置と退避位置との間で回動可能な回動板と、その回動板
に設けられ、第2のワークを受ける第2の受駒と、前記
回動板に支持され、前記第1の受駒との間で第1のワー
クを挟持する第1のクランプ爪と、前記第2の受駒との
間で第2のワークを挟持する第2のクランプ爪とが設け
られている共通クランプと、前記回動板に設けられ、前
記共通クランプを回動させる第1のアクチュエータと、
前記固定受駒に設けられ、前記回動板を回動させる第2
のアクチュエータと、を有することを特徴とするクラン
プ装置。態様1によれば、二種類のワークを一台のクラ
ンプ装置で選択的に挟持することが可能になる。
【0031】〔態様2〕 ワークを受ける受駒と、その
受駒との間で前記ワークを挟持するクランプ爪とを備え
ているクランプ装置であって、所定位置に固定され、第
1のワークを受ける第1の受駒と、使用位置と退避位置
との間で回動可能な回動板に設けられ、第2のワークを
受ける第2の受駒と、第1のクランプ爪と第2のクラン
プ爪とが設けられ、回動自在に支持されている共通クラ
ンプと、その共通クランプを回動させる第1のアクチュ
エータと、前記回動板を回動させる第2のアクチュエー
タとを有しており、前記第2の受駒が前記退避位置にあ
るときは前記第1の受駒と前記第1のクランプ爪との間
で前記第1のワークを挟持し、前記第2の受駒が前記使
用位置にあるときは前記第2の受駒と前記第2のクラン
プ爪との間で前記第2のワークを挟持することを特徴と
するクランプ装置。態様2によれば、共通クランプを第
1のアクチュエータによって作動させ、回動板を第2の
アクチュエータによって回動させることにより、二種類
のワークを一台のクランプ装置で選択的に挟持すること
が可能になる。
【0032】〔態様3〕 請求項1に記載のクランプ装
置において、前記使用位置と前記退避位置との間で移動
可能に設けられ、第3のワークを受ける第3の受駒と、
前記共通クランプに第3のクランプ爪を備え、前記第2
の受駒と前記第3の受駒が前記退避位置にあるときは前
記第1の受駒と前記第1のクランプ爪との間で前記第1
のワークを挟持し、前記第2の受駒のみが前記使用位置
にあるときは前記第2の受駒と前記第2のクランプ爪と
の間で前記第2のワークを挟持し、前記第3の受駒のみ
が前記使用位置にあるときは前記第3の受駒と前記第3
のクランプ爪との間で前記第3のワークを挟持すること
を特徴とするクランプ装置。態様3によれば、三種類の
ワークを一台のクランプ装置で選択的に挟持することが
可能になる。
【0033】〔態様4〕 態様3に記載のクランプ装置
において、前記第2の受駒と前記第3の受駒とのうち、
前記使用位置において一方の受駒を他方の受駒より突出
させるように形成したことを特徴とするクランプ装置。
態様4によれば、使用位置では突出させるように形成し
た受駒によって優先的にワークを挟持することが可能に
なる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、二種類のワー
クを一台のクランプ装置で選択的に挟持することができ
る。そのため、生産ライン等に必要なクランプ装置の数
を減らすことが可能になり、結果として設備コストを低
減させることができる。また、その挟持によって、ワー
クを位置決めして固定することが可能になる。
【0035】また、請求項2の発明によれば、第2の受
駒と共通クランプとの共働によって、共通クランプに設
けられている二つのクランプ爪のいずれかを選択して受
駒との間でワークを挟持することができる。そのため、
剛性や形状等が異なる二種類のワークに合わせて確実に
挟持することができる。
【0036】さらに、請求項3の発明によれば、第2の
受駒が使用位置にあるときは、第1の受駒の存在にかか
わらず、優先的に第2の受駒と第2のクランプ爪との間
で第2のワークを挟持することができる。そのため、複
雑な形状をなすワークを選択的に挟持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプ装置の構成を示す図である。
【図2】クランプ装置の構成を示す右側面図である。
【図3】挟持前の使用状態を示す図である。
【図4】使用状態におけるワークの挟持を示す図であ
る。
【図5】挟持前の退避状態を示す図である。
【図6】退避状態におけるワークの挟持を示す図であ
る。
【図7】実際のワークの挟持状態を示す図である。
【図8】一方の受駒が突出する構成を示す図である。
【図9】他のクランプ装置の構成を示す正面図である。
【図10】従来のクランプ装置を示す図である。
【符号の説明】
10,20 シリンダ〔アクチュエータ〕 12,24 ピストンロッド 18 回動板 34 クランプアーム〔共通クランプ〕 38,40 クランプ爪 42,44 受駒 46,48 ストッパー 54,56 固定板 60,62 ストッパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを受ける受駒と、その受駒との間
    で前記ワークを挟持するクランプ爪とを備えているクラ
    ンプ装置であって、 所定位置に固定され、第1のワークを受ける第1の受駒
    と、 使用位置と退避位置との間で移動可能に設けられ、第2
    のワークを受ける第2の受駒と、 第1のクランプ爪と第2のクランプ爪とを備え、移動可
    能に設けられている共通クランプとを有しており、 前記第2の受駒が前記退避位置にあるときは前記第1の
    受駒と前記第1のクランプ爪との間で前記第1のワーク
    を挟持し、前記第2の受駒が前記使用位置にあるときは
    前記第2の受駒と前記第2のクランプ爪との間で前記第
    2のワークを挟持することを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクランプ装置におい
    て、 前記第2の受駒は前記第1の受駒に対して回動可能に設
    けられ、 前記共通クランプは前記第2の受駒に対して回動可能に
    設けられていることを特徴とするクランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のクランプ装置におい
    て、 前記第2の受駒は、前記使用位置では前記第1の受駒よ
    り突出し、前記退避位置では前記第1の受駒より後退す
    るように形成されていることを特徴とするクランプ装
    置。
JP07296851A 1995-11-15 1995-11-15 クランプ装置 Expired - Fee Related JP3087630B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07296851A JP3087630B2 (ja) 1995-11-15 1995-11-15 クランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07296851A JP3087630B2 (ja) 1995-11-15 1995-11-15 クランプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09136231A true JPH09136231A (ja) 1997-05-27
JP3087630B2 JP3087630B2 (ja) 2000-09-11

Family

ID=17838991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07296851A Expired - Fee Related JP3087630B2 (ja) 1995-11-15 1995-11-15 クランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3087630B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8918968B2 (en) 2010-11-11 2014-12-30 Delaware Capital Formation, Inc. Link clamp
JP2015037827A (ja) * 2013-07-18 2015-02-26 Smc株式会社 クランプ装置
CN106881500A (zh) * 2017-03-17 2017-06-23 浙江宏锋经纬编有限公司 一种t形工件的切割装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102301958B1 (ko) * 2015-03-27 2021-09-15 주식회사 히타치엘지 데이터 스토리지 코리아 광 디스크 드라이브

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8918968B2 (en) 2010-11-11 2014-12-30 Delaware Capital Formation, Inc. Link clamp
JP2015037827A (ja) * 2013-07-18 2015-02-26 Smc株式会社 クランプ装置
US10661412B2 (en) 2013-07-18 2020-05-26 Smc Corporation Clamp apparatus
CN106881500A (zh) * 2017-03-17 2017-06-23 浙江宏锋经纬编有限公司 一种t形工件的切割装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3087630B2 (ja) 2000-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5923379B2 (ja) 車両用パネルクランプ装置
US8256811B2 (en) Door gripper for a vehicle and manufacturing methods using such a door gripper
US8028559B2 (en) Flying roller hemming anvil process
KR20120059702A (ko) 다차종 공용 펜더 장착 지그 장치
US6161410A (en) Multi-axis roller hemmer
US20160023294A1 (en) Spot welding apparatus
KR0136597B1 (ko) 굽힘장치
CN111216147A (zh) 一种用于车门的通用抓手
KR20200034357A (ko) 트렁크 리드 조립용 지그장치
JPH09136231A (ja) クランプ装置
US20080083258A1 (en) Tilting System for a Flanging Device
KR100900070B1 (ko) 스폿 용접용 지그장치
US6745608B2 (en) Hemming units and apparatus
US7017897B2 (en) Processing system
JP4471533B2 (ja) ヘミング装置
JP2005052880A (ja) 多面クランパー
JP2003165037A (ja) 位置決めクランプ装置
US20240261844A1 (en) Compact device for crimping edges of metal sheets, associated crimping unit and method
JP4150204B2 (ja) 治具回転切り替え装置
JP2002263847A (ja) 溶接装置
CN214134649U (zh) 一种手动气控夹具
CN109773452A (zh) 圆形卡片压扣设备
JP2000117574A (ja) クランプ装置
JP3641951B2 (ja) 車体組立方法および装置
JP5118435B2 (ja) ヘミング加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees