JP2002263847A - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JP2002263847A
JP2002263847A JP2001071850A JP2001071850A JP2002263847A JP 2002263847 A JP2002263847 A JP 2002263847A JP 2001071850 A JP2001071850 A JP 2001071850A JP 2001071850 A JP2001071850 A JP 2001071850A JP 2002263847 A JP2002263847 A JP 2002263847A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の車種に対して打痕を防ぐコストを抑え
ることができる溶接装置を提供する。 【解決手段】 溶接装置1は、銅板Aと、銅板Aを移動
させる銅板移動手段6と、後退時の移動アーム5の後方
で溶接装置1に設けられた第一のエアーシリンダー7と
を備えている。銅板移動手段6は、第一のエアーシリン
ダー7に回動自在に支持された回動部8と、回動部8に
連結して回動部8を回動させる第二のエアシリンダー9
とから構成されている。回動部8は、シリンダーチュー
ブ72に軸支されたリンク81と、リンク81に取り付
けられた回動アーム82とから構成されている。回動ア
ーム82はリンク81の左右側に取り付けられた一対の
ブラケット83、83から構成されている。両ブラケッ
ト83、83の先端部84、84には銅板Aが架設され
ており、図中の一点鎖線で示すように後退時における移
動電極チップ51の前方で対向する対向位置に配置され
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の組
立工程で使用される溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車の組立工程におい
て、インナーパネルやアウターパネル等のワーク同士を
スポット溶接する際には、図4に示すように、インナー
パネル101とアウターパネル102とを合わせて治具
111で位置決め支持し、図外の溶接ロボットに装着し
た溶接装置121により両パネル101、102を溶接
している。
【0003】溶接装置121は、一般的に、固定電極チ
ップ122と、固定電極チップ122に対して進退可能
に配置された移動電極チップ123とを備えている。
【0004】そして、両電極チップ122、123間に
合わせられて配置された一対のパネル101、102
を、固定電極チップ122に向かって移動電極チップ1
23を前進させて両電極チップ122、123により挟
んで加圧し、両電極チップ122、123間に溶接電流
を流してパネル101、102同士を溶接している。
【0005】このとき、溶接によって例えばアウターパ
ネル102に生じる打痕を防ぐために、治具111に備
えられたクランプ装置112等に銅板113を取り付け
てアウターパネル101に当て、この銅板113を介し
て、溶接装置121の移動電極チップ123をアウター
パネル101に加圧させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶接に
よる打痕を防ぐために治具111側に銅板113を固定
して設置することから、複数の銅板113を設けること
になるとともに、複数の車種に対して打痕を防ぐ場合に
はワークの形状や溶接箇所に応じて車種毎に銅板を設置
しなければならない。これにより、銅板を設置する装置
が大型化になるとともに、それに伴ってメンテナンス工
数も増加することから、コストがかかってしまうという
問題があった。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、複数の車種に対して打痕を防ぐコスト
を抑えることができる溶接装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1記載の溶接装置では、固定電極チッ
プと、この固定電極チップに対して進退可能に配置され
た移動電極チップとを備え、両電極チップ間に合わせら
れて配置された一対のワークを、前記固定電極チップに
向かって前記移動電極チップを前進させて前記両電極チ
ップにより挟んで加圧し、前記両電極チップ間に溶接電
流を流してワーク同士を溶接する溶接装置において、通
電可能な当て板と、この当て板を前記移動電極チップの
後退時において前記移動電極チップの前方で対向する対
向位置とこの対向位置から退避した退避位置とに移動さ
せる当て板移動手段と、前記当て板を前記対向位置から
片方のワークに当接させる間は移動電極チップの押動前
進により前進を許容させるとともに、前記当て板を前記
片方のワークに当接した位置から前記対向位置に後退さ
せる方向へ付勢されているガイド手段と、を備えたもの
としている。
【0009】かかる構成においてワーク同士を当て板を
介して溶接する際には、当て板移動手段で退避位置に配
置されていた当て板を移動し移動電極チップの対向位置
に配置させ、移動電極チップを固定電極チップに向かっ
て前進させるガイド手段が該前進を許容するため、移動
電極チップの前進に伴い、該移動電極チップが当て板を
当接させて当て板を対向位置から固定電極チップに向か
って前進させることにより片方のワークに当て、この当
て板を介して移動電極チップを前記ワークに加圧させる
ことにより打痕を防ぐことができる。
【0010】したがって、溶接による打痕を防ぐため
に、当て板移動手段で当て板を移動電極チップの対向位
置に移動させて配置すれば良いため、複数の当て板を設
ける必要がなくなるとともに、車種に応じて当て板を設
置する必要がなく、当て板を設置する装置の大型化やそ
れに伴うメンテナンス工数の増加を抑えることができ
る。さらに、当て板を片方のワークに向かって前進さ
せ、また後退させる当て板駆動装置を設ける必要もな
く、また当て板を片方のワークに当てる当て板を前進さ
せる動きと、移動電極チップを前進させる動きとを同期
させる装置を設ける必要もないので装置を小型、軽量に
できる。
【0011】また、請求項2記載の溶接装置において
は、前記当て板移動手段は、アクチュエータと先端部に
前記当て板を設けた回動部とから構成されるとともに、
前記ガイド手段の先端部に前記回動部が回動自在に支持
され、前記ガイド手段に取り付けられた前記アクチュエ
ータが前記当て板を前記対向位置と前記退避位置とへ移
動させるように回動部材に連結されており、かつ、前記
ガイド手段が、前記固定電極チップが設けられている固
定アーム及び前記移動電極チップが設けられている移動
アームが設けられたベースに取り付けられているものと
している。
【0012】かかる構成においては、固定電極チップが
設けられている固定アーム及び、移動電極チップが設け
られている移動アームが設けられたベースに取り付けら
れたガイド手段の先端に、当て板を設けた回動部が回動
自在に支持され、ガイド手段に取り付けられたアクチュ
エータが回動部を回動して当て板を対向位置と退避位置
へ移動させるため、請求項1記載の装置の実施に際して
は、更に構造簡単にして小型、軽量にできる。
【0013】また、請求項3記載の溶接装置において
は、前記ガイド手段と前記アクチュエータとを連結部材
により連結したものとしている。
【0014】かかる構成においては、ガイド手段とアク
チュエータとが連結部材により補強される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態を示す溶接
装置1の要部側面図である。この溶接装置1は図外に設
けられた溶接ロボット装着して車種に応じて移動するよ
うに制御されており、ベース2に設けられたサーボモー
タ3と、ベース2に固定された固定アーム4と、固定ア
ーム4と対向してベース2に移動可能に設けられた移動
アーム5とを中心にして構成されている。
【0017】固定アーム4はL字型であって、その先端
部には電極チップ41が設けられている。この電極チッ
プ41は、固定アーム4に固定されており、本発明の固
定電極チップを構成している。
【0018】一方、移動アーム5も固定アームと同様L
字型であって、図示しないが、固定アーム4に沿ってベ
ース2に設けられ、サーボモータ3にベルトを介してナ
ットに連結されたボールねじの軸に取り付けられてい
る。これにより、サーボモータ3を作動させると、ボー
ルねじのナットが回転してボールねじの軸が前後方向に
移動することにより固定アーム4と対向して進退するよ
うに構成されている。
【0019】また、移動アーム5の先端部には電極チッ
プ51が設けられている。この電極チップ51は、移動
アーム5の移動に伴って固定電極チップ41と対向して
進退可能に配置されるようになっており、本発明の移動
電極チップを構成している。
【0020】さらに、溶接装置1は、当て板としての銅
板Aと、銅板Aを移動させる銅板移動手段6と、後退時
の移動アーム5の後方で溶接装置1に設けられた本発明
のガイド手段である第一のエアーシリンダー7とを備え
ている。銅板移動手段6は、第一のエアシリンダー7に
回動自在に支持された回動部8と、回動部8に連結して
回動部8を回動させる本発明のアクチュエータである第
二のエアシリンダー9とから構成されている。
【0021】第一のエアシリンダー7は、移動電極チッ
プ51の進退方向Bに延在し、後側の一端部71aが屈
曲部材10を介してベース2に取り付けられたロッド7
1と、ロッド71の他端部に取り付けられたピストン
(図示せず)と、このピストン及びロッド71を挿通し
てスライド自在に支持されたシリンダーチューブ72と
を中心にして構成されている。
【0022】シリンダーチューブ72内には長手方向に
リターンスプリング(図示せず)が前記ピストンに引っ
掛かるように設けられており、シリンダーチューブ72
が前進した際に前記ピストンによってシリンダーチュー
ブ72内の後壁に向かって押しつけられるようになって
いる。
【0023】さらに、シリンダーチューブ72内の前後
側の所定位置にはピストンの抜けを防止するストッパー
(図示せず)がそれぞれ設けられている。
【0024】一方、回動部8は、第一のエアーシリンダ
ー7のシリンダーチューブ72の先端部73に回動軸C
により軸支されたリンク81と、このリンク81に取り
付けられて前方に延出した回動アーム82とから構成さ
れている。
【0025】この回動アーム82は、図2に示すよう
に、リンク81の左右側に取り付けられた一対のブラケ
ット83、83から構成されている。両ブラケット8
3、83は、先端部84、84が、図1中の一点鎖線で
示すように後退時における移動電極チップ51の前方で
離間して配置されるようになっており、両先端部84、
84には銅板Aが架設されている。これにより、銅板A
は、図1中の一点鎖線で示すように、後退時における移
動電極チップ51の前方で対向する対向位置に配置され
るようになっている。
【0026】また、銅板Aは、シリンダーチューブ72
がピストン及びロッド71に沿ってスライドするのを利
用して、対向位置から第一のエアーシリンダー7にガイ
ドされながら固定電極チップ41に対して進退するよう
に構成されている。
【0027】また、第二のエアーシリンダー9は、リン
ク81に外方に延出して設けられた延出部85に伝達軸
Dにより先端部91aが軸支されたシリンダーチューブ
91と、シリンダーチューブ91内でスライド自在に納
められたピストン(図示せず)と、このピストンに一端
が連結されシリンダーチューブ91を挿通して後側から
外部に他端92aが延出したロッド92とを中心にして
構成されている。
【0028】このシリンダーチューブ91は、前側に設
けられた注入穴(図示せず)に注入管(図示せず)を介
して、シリンダーチューブ91内に空気注入側と排出側
とに切り換える図外に設けられた注入装置に取り付けら
れている。
【0029】また、シリンダーチューブ91内には長手
方向にリターンスプリング(図示せず)がピストンに引
っ掛かるように設けられており、シリンダーチューブ9
1が前進した際に前記ピストンによってシリンダーチュ
ーブ91内の後壁に向かって押しつけられるようになっ
ている。
【0030】さらに、シリンダーチューブ91内の前後
側の所定位置にはピストンの抜けを防止するストッパー
(図示せず)がそれぞれ設けられている。
【0031】また、第二のエアーシリンダー9は、ロッ
ド92の他端92aに取り付けられたロッド側連結部材
61が、第一のエアーシリンダー7のシリンダーチュー
ブ72の後端部に取り付けられたチューブ側連結部材6
2と連結軸63により軸支されてシリンダーチューブ7
2と連結しており、ロッド側連結部材61、チューブ側
連結部材62、連結軸63により本発明の連結部材60
を構成している。
【0032】また、チューブ側連結部材62は、シリン
ダーチューブ72の後端部の周方向に取り付けられた取
付部64と、この取付部64から屈曲してシリンダーチ
ューブ72に沿って延在した延在部65と、この延在部
65の先端から外方に延出して前記ロッド側連結部材6
1と軸支される軸支部66とから構成されている。
【0033】かかる構成において、ワーク同士を溶接す
る際には、まず図3(a)に示すように、治具により位
置決め支持され合わせられた一対のワーク31、32の
内、片方のワーク31の溶接箇所が固定電極チップ41
に当接するように、溶接ロボットにより溶接装置1を移
動させて両電極チップ41、51間にワーク31、32
を配置させる。
【0034】そして、図外の注入装置を空気注入側に切
換作動させて第二のエアーシリンダー9のシリンダーチ
ューブ91の注入穴からシリンダーチューブ91内に空
気を注入し、その空気圧でピストンをストッパーに当接
するまで後方に押して、図3(a)から(b)に示すよ
うにシリンダーチューブ91をロッド92に沿って前方
(矢印E方向)にスライドさせる。
【0035】すると、シリンダーチューブ91の前進運
動が伝達軸Dを介して回動部8のリンク81に伝達さ
れ、リンク81は回動軸Cを中心とした右回りの回転運
動に変える。この回転運動に伴って回動アーム82が回
動軸Cを中心として内方(矢印F方向)に向かって移動
し、図3(b)に示すように両ブラケット83、83間
に移動電極チップ51が配置されるるとともに、銅板A
が移動電極チップ51の前方で対向する対向位置から退
避した退避位置(図3(a)の位置)から移動電極チッ
プ51の前方で対向する対向位置(図3(b)の位置)
に配置される。
【0036】次に、移動アーム5を固定アーム4に向か
って前進させることにより、移動電極チップ51を固定
電極チップ41に向かって前進させる(矢印G方向)。
これにより、移動電極チップ51が銅板Aに当接し、さ
らに、図3(b)から(c)に示すように、第一のエア
ーシリンダー7のシリンダーチューブ72がピストン及
びロッド71に沿って前方にスライドするのを利用し
て、銅板Aが移動電極チップ51に押動されながら片方
のワーク32の溶接箇所に当てられる。
【0037】そして、移動電極チップ51を銅板Aを介
して片方のワーク32に当てて、両電極チップ41、5
1でワーク31、32を挟んで加圧し、両電極チップ4
1、51間に溶接電流を流してワーク31、32同士を
溶接する。これにより、片方のワーク32には、溶接す
る際に移動電極チップ51とワーク32との間に銅板A
を介在させたので溶接による打痕を防ぐことができる。
【0038】このように本実施の形態では、溶接による
打痕を防ぐために、銅板移動手段6で移動電極チップ5
1の対向位置に銅板Aを移動させて配置すれば良い。こ
のため、車種に応じて銅板Aを溶接装置1に設置した
り、ワーク31、32を位置決め支持する治具側に設置
したりする必要がなく、銅板Aを設置する装置の大型化
や、それに伴うメンテナンス工数の増加を抑えることが
できる。よって、複数の車種に対して打痕を防ぐコスト
を抑えることができる。
【0039】また、移動電極チップ51の対向位置に配
置した銅板Aを、ガイド手段である第一のエアーシリン
ダー7を利用することにより、移動電極チップ51に押
動させて片方のワーク32に当てることが可能となるの
で、打痕を防ぐために銅板Aを前進させる駆動装置が不
要となる。よって、複数の車種に対して打痕を防ぐコス
トをさらに抑えることができる。
【0040】また、溶接した際には、第一のエアーシリ
ンダー7のシリンダーチューブ72内に設けられたリタ
ーンスプリングがピストンによりシリンダーチューブ7
2内の後壁に押しつけられた状態となっている。このた
め、溶接した後、銅板Aをワーク32から離す際には、
移動アーム5を後退させることにより、リターンスプリ
ングが元の状態に戻るバネ力を利用してピストン及びロ
ッド71に沿ってガイドされながらシリンダチューブ7
2が後退し、ピストンがストッパに当接して対向位置ま
で後退させることができ、打痕を防ぐために銅板Aを後
退させる駆動装置も不要となる。よって、複数の車種に
対して打痕を防ぐコストをさらに抑えることができる。
【0041】そして、銅板Aが対向位置まで後退した
後、注入装置を排出側に切換作動させて第二のエアシリ
ンダー9のシリンダーチューブ91の注入穴から空気を
外部に排出することにより、シリンダーチューブ91内
に設けられたリターンスプリングがシリンダーチューブ
91内の後壁に押しつけられた状態から元の状態に戻る
バネ力によって、シリンダーチューブ91がピストン及
びロッド92に沿ってガイドされながら後退し、ピスト
ンがストッパーに当接して元の位置まで後退する。
【0042】すると、シリンダーチューブ91の後退運
動が伝達軸Dを介して回動部8のリンク81に伝達さ
れ、リンク81は回動軸Cを中心とした左回りの回転運
動に変える。この回転運動に伴って回動アーム82が回
動軸Cを中心として図3(b)の状態から外方(矢印F
と反対の方向)に向かって移動し、図3(a)に示した
元の状態に戻るとともに、銅板Aが対向位置(図3
(b)の位置)から退避位置(図3(a)の位置)に戻
る。
【0043】このように、第二のエアーシリンダー9に
より回動部8を回動させて銅板Aを対向位置と退避位置
とに切り換えることにより、溶接箇所に応じて銅板Aの
要、不要の使い分けが可能となる。また、複数の溶接箇
所に対してこの一つの銅板Aだけで対応することも可能
になる。よって、打痕防止にかかる作業効率を高めるこ
とができる。
【0044】また、図3(b)に示すように、銅板Aを
移動電極チップ51の対向位置に配置した際には、銅板
Aと移動電極チップ51との間に隙間Hが生じるように
設定している。これにより銅板Aを対向位置と退避位置
とに切り換える際には、銅版Aが移動電極チップ51と
干渉しないため、銅板Aの切り換え作業をスムーズに行
うことができる。よって、打痕防止にかかる作業効率を
さらに高めることができる。
【0045】また、第一のエアーシリンダー7のシリン
ダーチューブ72と第二のエアーシリンダー9のロッド
92は連結部材60により連結されていることから、両
シリンダー7、9が連結部材60で補強される。よっ
て、銅板移動手段6の強度を高めることができる。
【0046】なお、本実施の形態では、連結部材60
を、第一のエアーシリンダー7のシリンダーチューブ7
2と第二のエアーシリンダー9のロッド92とに連結さ
せていたが、この他に、例えば両シリンダーチューブ7
2、91や、両ロッド71、92を連結部材で連結させ
ても良い。
【0047】また、本実施の形態では、溶接の打痕を目
立たなくするために片方のワークに当てる当て板として
銅板Aを使用したが通電可能な当て板であれば良い。ま
た、ガイド手段としてエアーシリンダー7を使用した
が、他のガイド手段として移動電極チップ51の進退方
向Bに溶接装置1に延設された延設部材と、この延設部
材に進退方向Bにスライド自在に支持されたスライド部
材とにより構成しても良い。この場合であっても、スラ
イド部が前方にスライドするのを利用して、当て板を移
動電極チップ51に押動されながら片方のワークに当て
ることが可能になり、本実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の溶接装置においては、溶接による打痕を防ぐため
に、当て板移動手段で当て板を移動電極チップの対向位
置に移動させて配置すれば良いため、複数の当て板を設
ける必要がなくなるとともに、車種に応じて当て板を設
置する必要がなく、当て板を設置する装置の大型化やそ
れに伴うメンテナンス工数の増加を抑えることができ
る。よって、複数の車種に対して打痕を防ぐコストを抑
えることができる。
【0049】また、請求項2記載の溶接装置において
は、アクチュエータで回動部を回動させて移動電極チッ
プの対向位置に配置した当て板を、ガイド手段を利用す
ることにより移動電極チップに押動させて片方のワーク
に当てることが可能になり、打痕を防ぐために当て板を
前進させる駆動装置が不要になる。よって、複数の車種
に対して打痕を防ぐコストをさらに抑えることができ
る。
【0050】また、請求項3記載の溶接装置において
は、ガイド手段とアクチュエータとが連結部材により補
強されるため、当て板移動手段の強度を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す溶接装置の要部側
面図である。
【図2】回動アームの平面図である。
【図3】溶接作業を示す工程図である。
【図4】従来の溶接作業を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 溶接装置 6 銅板移動手段 7 第一のエアーシリンダー 8 回動部 9 第二のエアーシリンダー 31 ワーク 32 ワーク 41 固定電極チップ 51 移動電極チップ 60 連結部材 84 先端部 A 銅板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極チップと、この固定電極チップ
    に対して進退可能に配置された移動電極チップとを備
    え、両電極チップ間に合わせられて配置された一対のワ
    ークを、前記固定電極チップに向かって前記移動電極チ
    ップを前進させて前記両電極チップにより挟んで加圧
    し、前記両電極チップ間に溶接電流を流してワーク同士
    を溶接する溶接装置において、 通電可能な当て板と、 この当て板を前記移動電極チップの後退時において前記
    移動電極チップの前方で対向する対向位置とこの対向位
    置から退避した退避位置とに移動させる当て板移動手段
    と、 前記当て板を前記対向位置から片方のワークに当接させ
    る間は移動電極チップの押動前進により前進を許容させ
    るとともに、前記当て板を前記片方のワークに当接した
    位置から前記対向位置に後退させる方向へ付勢されてい
    るガイド手段と、 を備えたことを特徴とする溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記当て板移動手段は、アクチュエータ
    と先端部に前記当て板を設けた回動部とから構成される
    とともに、前記ガイド手段の先端部に前記回動部が回動
    自在に支持され、前記ガイド手段に取り付けられた前記
    アクチュエータが前記当て板を前記対向位置と前記退避
    位置とへ移動させるように回動部材に連結されており、
    かつ、前記ガイド手段が、前記固定電極チップが設けら
    れている固定アーム及び前記移動電極チップが設けられ
    ている移動アームが設けられたベースに取り付けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の溶接装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段と前記アクチュエータと
    を連結部材により連結したことを特徴とする請求項2記
    載の溶接装置。
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