JP2001030133A - ワーク位置決め装置 - Google Patents

ワーク位置決め装置

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JP2001030133A
JP2001030133A JP11203499A JP20349999A JP2001030133A JP 2001030133 A JP2001030133 A JP 2001030133A JP 11203499 A JP11203499 A JP 11203499A JP 20349999 A JP20349999 A JP 20349999A JP 2001030133 A JP2001030133 A JP 2001030133A
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誠 笹原
Sakuho Fu
作鵬 傅
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孝治 桜井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大物ワークであっても、そのワークが取り付
けられる対象物への位置決めを、コストアップを招くこ
となく容易にできるようにする。 【解決手段】 ワークWを保持するワーク保持具3は、
バランスアーム5によって支持され、作業者により任意
の方向に移動可能である。ワーク保持具3の下部には、
後端が固定用ボス9に固定された位置決めガイドピン7
が車体1に向けて突出して設けられている。車体1のフ
ロントサイドメンバ11には、位置決めガイド穴13が
形成されている。ワーク保持具3を車体1に向けて接近
させ、位置決めガイドピン7を車体1側の位置決めガイ
ド穴13に挿入しつつさらに接近させることで、ワーク
Wが車体1の所定の位置に位置決めセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークをそのワ
ークが取り付けられる対象物の所定位置に位置決めセッ
トするためのワーク位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークを例えば自動車の車体前部に取り
付ける作業としては、ワークをロボットを用いて、所定
の位置に位置決めしつつ取り付けるようにすることが一
般的である(例えば、特開平7−69244号公報参
照)。ところが、ロボットを用いた場合には、設備が大
がかりになり、保守点検作業も煩雑であり、コストアッ
プを招く。
【0003】これを避けるために、ロボットを使わず、
バランスアームと呼ばれる助力装置を用いる方法があ
る。バランスアームは、本体部に支持された可動アーム
部を、作業者によって任意の方向へ移動できるもので、
その可動アーム部の先端に、ワークを保持するワーク保
持具を取り付け、このワーク保持具を作業者がその対象
物である車体前部に向けて移動搬送させて、ワークを車
体前部に位置決めセットする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バラン
スアームを用いて作業を行う場合には、ワークが特に大
物の場合には、一人の作業者では位置あわせが困難であ
り、複数の作業者が必要となって、作業効率の低下を招
く。
【0005】そこで、この発明は、大物ワークであって
も、そのワークが取り付けられる対象物への位置決め
を、コストアップを招くことなく容易にできるようにす
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ワークをそのワークが取り付け
られる対象物の所定位置に位置決めセットするためのワ
ーク位置決め装置において、前記ワークを保持するワー
ク保持具に、前記対象物に向けて延長される位置決めガ
イドピンを設け、前記対象物には、この位置決めガイド
ピンが挿入される位置決めガイド穴を設け、前記位置決
めガイドピンと位置決めガイド穴との間には、位置決め
ガイドピンの先端付近が位置決めガイド穴に挿入された
状態で、それ以上の挿入を阻止する挿入規制部を備える
とともに、前記位置決めガイドピンは、この挿入規制部
によって挿入が規制されている状態で、ワーク保持具を
対象物に対してさらに接近可能なように、ワーク保持具
に対して移動可能に保持されている。
【0007】このような構成のワーク位置決め装置によ
れば、ワークを対象物に位置決めセットする際には、ワ
ークを保持したワーク保持具を対象物に接近させ、位置
決めガイドピンの先端付近を位置決めガイド穴に挿入
後、さらにワーク保持具を対象物に接近させると、位置
決めガイドピンは、挿入規制部によって位置決めガイド
穴への挿入が規制されてワーク保持具に対して相対移動
する。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、位置決めガイドピンは、ワーク保持具に対
し、対象物に向けて突出する方向に弾性的に押し付けら
れた状態で保持されている。
【0009】上記構成によれば、位置決めガイド穴に一
旦挿入された位置決めガイドピンが外れても、位置決め
ガイドピンは、ワーク保持具内に引き込まれたままにな
らず、弾性力により、前方へ突出した状態に戻る。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、位置決めガイドピンは、スプリングにより対
象物に向けて押し付けられている。
【0011】上記構成によれば、位置決めガイド穴に一
旦挿入された位置決めガイドピンが外れても、位置決め
ガイドピンは、ワーク保持具内に引き込まれたままにな
らず、スプリングの反力により、前方へ突出した状態に
戻る。
【0012】請求項4の発明は、請求項1の発明の構成
において、位置決めガイドピンは、流体圧シリンダによ
って対象物に向けて押し付けられ、前記流体圧シリンダ
は、前記対象物への押付圧力を、常に一定となるよう調
整可能である。
【0013】上記構成によれば、位置決めガイドピンの
先端付近を位置決めガイド穴に挿入した後、ワーク保持
具を対象物に向けてさらに接近させる際に、流体圧シリ
ンダによる位置決めガイドピンの対象物への押付圧力
を、常に一定となるよう調整する。
【0014】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの発明の構成において、ワーク保持具は、ワーク
を保持する保持具本体に対し、スライド部が対象物に対
して接近離反する方向に移動可能に設けられ、前記スラ
イド部は、位置決めガイドピンの先端付近が対象物の位
置決めガイド穴に挿入された状態で、対象物に向けてス
ライド移動して対象物に対して位置決めする。
【0015】上記構成によれば、位置決めガイドピンの
先端付近を位置決めガイド穴に挿入後、スライド部を前
進させて対象物に対して位置決めし、この状態で保持具
本体を対象物に対して接近させる。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の発明の構成
において、スライド部は、左右方向両側に、対象物に対
して左右方向の位置決めを行う左右位置決めピンを一対
備え、この各左右位置決めピンは、左右方向の中心位置
から互いに等間隔を保持しつつ左右方向に移動可能であ
る構成としてある。
【0017】上記構成によれば、一対の左右位置決めピ
ンが、対象物側の位置決めする部位に対して左右方向に
若干ずれている場合には、一対の左右位置決めピンが、
互いに接近する方向あるいは互いに離れる方向に移動し
て対象物側の位置決め部位に対して位置決め可能とな
る。
【0018】請求項7の発明は、請求項6の発明の構成
において、一対の左右位置決めピンには、それぞれリン
クの各一端が回転可能に連結され、前記各リンクの他端
は、スライド部のスライド方向を中心軸としてスライド
部に対して回転可能に支持されている連結リンクの上端
および下端にそれぞれ回転可能に連結され、前記連結リ
ンクは、スライド部に対し基準となる所定の回転位置に
て弾性的に保持されている。
【0019】上記構成によれば、一対の左右位置決めピ
ン相互の間隔と、この各左右位置決めピンが挿入される
対象物側の左右位置決め穴相互の間隔とに若干のずれが
発生している場合には、左右位置決めピンが上記ずれた
まま左右位置決め穴に挿入された後、さらに挿入される
ことで、左右位置決めピンが、互いに接近する方向ある
いは互いに離れる方向に移動して、左右位置決め穴に完
全に挿入される。また、連結リンクが弾性的に保持され
る回転位置を適宜変更することで、左右位置決めピンの
基準となる相互の間隔が変化する。
【0020】請求項8の発明は、請求項1ないし7のい
ずれかの発明の構成において、ワーク保持具は、ワーク
保持具支持機構によって支持された状態で、作業者によ
って任意の方向に移動可能である。
【0021】上記構成によれば、作業者は、ワーク保持
具支持機構に支持されているワーク保持具を、対象物に
向けて接近移動させて、ワーク保持具に保持されている
ワークを対象物の所定の位置へ位置決めセットする。
【0022】請求項9の発明は、請求項1ないし8のい
ずれかの発明の構成において、対象物は、自動車の車体
であり、ワークは、前記車体の前部に取り付けるラジエ
タコアサポートである。
【0023】上記構成によれば、位置決めガイドピンを
車体前部に設けた位置決めガイド穴に挿入しつつワーク
保持具を車体に接近させることで、ワーク保持具に保持
されているラジエタコアサポートが車体前部に位置決め
セットされる。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ワークを対象
物に位置決めセットする際には、ワーク保持具に設けた
位置決めガイドピンを対象物の位置決めガイド穴に挿入
するので、大物ワークであってもロボットを用いること
なく対象物への位置決めが容易であり、また、この挿入
した位置決めガイドピンは、先端付近のみが位置決めガ
イド穴に入り込むので、位置決めガイド穴としては浅い
ものでよく、深い位置決めガイド穴を確保できないよう
な対象物であっても、対応可能となる。
【0025】請求項2の発明によれば、位置決めガイド
ピンは、ワーク保持具に対し、対象物に向けて突出する
方向に弾性的に押し付けられた状態で保持されているの
で、位置決めガイドピンは、位置決めガイド穴に一旦挿
入された後外れても、ワーク保持具内に引き込まれたま
まにならず、弾性力によって前方へ突出した状態に戻
り、再度の位置決め作業が容易となる。
【0026】請求項3の発明によれば、スプリングによ
り対象物に向けて押し付けられる位置決めガイドピン
は、一旦挿入された位置決めガイド穴から外れても、ワ
ーク保持具内に引き込まれたままにならず、スプリング
の反力によって前方へ突出した状態に戻るので、再度の
位置決め作業が容易となる。
【0027】請求項4の発明によれば、位置決めガイド
ピンを対象物に向けて押し付ける流体圧シリンダは、対
象物への押付圧力を常に一定となるよう調整可能である
ため、位置決めガイドピンの先端付近を位置決めガイド
穴に挿入後、ワーク保持具を対象物に向けてさらに接近
させる際に、位置決めガイドピンの対象物への押付圧力
が一定となり、ワーク保持具の対象物への接近移動が容
易となる。
【0028】請求項5の発明によれば、位置決めガイド
ピンの先端付近を位置決めガイド穴に挿入後、スライド
部を前進させて対象物に対して位置決めし、この状態で
保持具本体を対象物に対して接近させるので、ワークの
対象物への位置決め作業が確実となる。
【0029】請求項6の発明によれば、一対の左右位置
決めピンが、対象物側の位置決めする部位に対して左右
方向に若干ずれている場合には、一対の左右位置決めピ
ンが、互いに接近する方向あるいは互いに離れる方向に
それぞれ移動して対象物側の位置決め部位に対して位置
決めすることができる。
【0030】請求項7の発明によれば、一対の左右位置
決めピン相互の間隔と、この各左右位置決めピンが挿入
される対象物側の左右位置決め穴相互の間隔とに若干の
ずれが発生している場合には、左右位置決めピンを上記
ずれたまま左右位置決め穴に挿入した後、さらに挿入す
ることで、左右位置決めピンが、互いに接近する方向あ
るいは互いに離れる方向に移動して、左右位置決め穴に
完全に挿入することができる。また、連結リンクが弾性
的に保持される回転位置を適宜変更することで、左右位
置決めピンの基準となる相互の間隔が変化するので、左
右位置決めピンが挿入される対象物側の左右位置決め穴
相互の間隔が異なる場合にも対応できる。
【0031】請求項8の発明によれば、作業者が、ワー
ク保持具支持機構に支持されているワーク保持具を、対
象物に向けて接近移動させて、ワーク保持具に保持され
ているワークを対象物の所定の位置へ位置決めセットす
る際に、ワーク保持具に設けた位置決めガイドピンを対
象物の位置決めガイド穴に挿入することで、大物ワーク
であってもロボットを用いることなく対象物への位置決
めが容易となる。
【0032】請求項9の発明によれば、ラジエタコアサ
ポートを車体前部に位置決めセットする際に、ラジエタ
コアサポートを保持しているワーク保持具に設けた位置
決めガイドピンを、車体前部に設けた位置決めガイド穴
に挿入しつつ、ワーク保持具を車体前部に接近させるよ
うにしたので、大物ワークであってもロボットを用いる
ことなく対象物への位置決めが容易となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0034】図1は、この発明の第1の実施の形態を示
すワーク位置決め装置の簡略化した側面断面図で、ここ
でのワークWは、対象物としての自動車における車体1
の前部に取り付けられるラジエタコアサポートである。
ワーク保持具3は、車体1に対向する前方が開放した枠
体で構成され、助力装置であるバランスアーム5の先端
に取り付けられている。ワークWは、ワーク保持具3の
適宜位置に設けた図示しない位置決めピンなどにより位
置決め固定されるものとする。
【0035】ワーク保持具3の下部には、位置決めガイ
ドピン7が車体1に向けて延長して配置されている。位
置決めガイドピン7は、先端が先細形状を呈し、後端
(図中で左側の端部)が、ワーク保持具3に装着した固
定用ボス9に固定保持されている。
【0036】車体1におけるフロントフェンダ10の下
部のフロントサイドメンバ11には、上記位置決めガイ
ドピン7が挿入される位置決めガイド穴13が形成され
ている。
【0037】上記した構成のワーク位置決め装置におい
ては、作業者が、バランスアーム5に支持されたワーク
保持具3を、図1に示すように、ワークWが車体1の前
部に対向する位置となるよう移動させ、この状態から、
車体1に向けて前進移動させる。
【0038】この前進移動の際に、位置決めガイドピン
7の先端を、図2に示すように、フロントサイドメンバ
11の位置決めガイド穴13に挿入し、さらに前進移動
させることで、図3のように、位置決めガイドピン7が
位置決めガイド穴13の最深部まで挿入される。このと
き、ワークWは、上記移動軌跡に沿って移動するので、
左右あるいは上下方向へのぶれが発生しにくく、車体1
との干渉も回避され、ワークWおよび車体1が損傷を受
けることなく、ワークWが車体前部の所定位置に位置決
めされた状態でセットされる。
【0039】位置決めセットされたワークWは、車体1
に対し、適宜位置にてボルト・ナットにより締結固定さ
れる。ワークWが車体1に固定されたら、ワーク保持具
3によるワークWに対する位置決め固定動作を解除した
状態で、ワーク保持具3を後退させ、次のワークWの位
置決め作業に備える。
【0040】このように、ワークWを車体1の前部の所
定位置に位置決めセットする際には、あらかじめ位置決
めガイドピン7の先端をまずを車体1側の位置決めガイ
ド穴13に挿入することで、その後は、ワーク保持具3
を単に押し込むだけでよい。このため、ワークWがラジ
エタコアサポートのように大物であっても、作業者は複
数必要とすることなく一人でも容易に対応できる。
【0041】図4は、この発明の第2の実施の形態を示
すもので、前記図1におけるフロントサイドメンバ11
に形成した位置決めガイド穴13を、位置決めガイドピ
ン7の先端付近のみが入り込むように浅く形成するとと
もに、位置決めガイドピン7を、ワーク保持具3の下部
に設けたボールブッシュ15に対し図中で左右方向に移
動可能に保持させている。そして、位置決めガイドピン
7の先端側には、挿入規制部としてのフランジ17が設
けられている。また、位置決めガイドピン7の後端側に
は、図4の状態で、位置決めガイドピン7の前方への抜
け止めとなる後端フランジ19が設けられている。その
他の構成は前記図1に示すものと同様である。
【0042】上記構成のワーク位置決め装置において
は、作業者が、図4の状態から、ワーク保持具3を車体
1に接近させ、図5に示すように、位置決めガイドピン
7の先端付近を位置決めガイド穴13に挿入する。この
とき、位置決めガイドピン7先端のフランジ17が、位
置決めガイド穴13周縁のフロントサイドメンバ11の
前端面に接触する。
【0043】この状態でさらにワーク保持具3を車体1
に接近させると、位置決めガイドピン7は、先端付近が
位置決めガイド穴13に挿入されたまま車体1側には移
動せず、ワーク保持具3に対しボールブッシュ15を介
して図中で左方向に相対移動し、図6に示すように、ワ
ークWが車体1の所定の位置に位置決めセットされる。
【0044】位置決めセットされたワークWが、車体1
に対しボルト・ナットにより締結固定されたら、ワーク
保持具3によるワークWに対する位置決め固定動作を解
除した状態で、ワーク保持具3を後退させるとともに、
位置決めガイドピン7を図4の状態となるよう前方へ突
出させ、次のワークWの位置決め作業に備える。
【0045】このように、上記図4の例では、ワーク保
持具3は、先端付近が位置決めガイド穴13に挿入され
た位置決めガイドピン7にガイドされて車体1に接近す
るので、ワーク保持具3に保持されているワークWの車
体1への干渉が回避され、ワークWが大物であっても車
体1に対する位置決めが、図1のものと同様に、作業者
が一人であっても容易に対応できる。
【0046】そして、この場合、位置決めガイドピン7
が先端付近のみ位置決めガイド穴13に挿入できればよ
いので、フロントサイドメンバ11に、図1の例のよう
に位置決めガイドピン7の半分ほどが入り込むような深
い位置決めガイド穴13を設ける必要がなく、また、こ
のような深い位置決めガイド穴13を形成できないよう
な構造の車体にも、図4に示したような浅い位置決めガ
イド穴13を設けることで、対応できる。
【0047】なお、位置決めガイドピン7の位置決めガ
イド穴13に対する挿入規制部として、フランジ17を
設けずに、浅い位置決めガイド穴13の底部に位置決め
ガイドピン17の先端を当接させ、それ以上の挿入を規
制するような構成にしてもよい。
【0048】図7は、この発明の第3の実施の形態を示
すもので、前記図4の構成において、位置決めガイドピ
ン7の先端側に設けたフランジ17とボールブッシュ1
5との間に、位置決めガイドピン7を前方の車体1側に
押し付けるスプリング21を設けてある。その他の構成
は前記図4に示すものと同様である。
【0049】この例では、図8に示すように、位置決め
ガイドピン7の先端付近を位置決めガイド穴13に挿入
し、さらにワーク保持具3を前進させる際に、スプリン
グ21が撓み、これにより位置決めガイドピン7が車体
1に押し付けられた状態となる。そして、ワーク保持具
3をさらに押し込み、これとともにスプリング21もさ
らに撓んだ状態で、ワークWは車体1の前部に位置決め
セットされる。
【0050】上記した位置決め作業の際に、位置決めガ
イドピン7は、スプリング21の反力により車体1に押
し付けられているので、位置決めガイド穴13から外れ
にくく、位置決め作業が確実になされる。
【0051】位置決めセットしたワークWを車体1に締
結固定した後、ワーク保持具3を車体1から離反させべ
く後退させると、この後退移動に伴って、位置決めガイ
ドピン7は、スプリング21の反力によりワーク保持具
3に対し図中で右方向へ相対移動し、最終的には前方に
突出した図7に示す状態に戻る。
【0052】この状態で、次のワークWをワーク保持部
3に保持させて、上記と同様の位置決め作業を繰り返
す。
【0053】このように、位置決め作業後、ワーク保持
具3を車体1から離反させることで、位置決めガイドピ
ン7がスプリング21の反力により前方へ突出した状態
となるので、次のワークの位置決め作業のために、作業
者が位置決めガイドピン7を前方へ突出させる作業が不
要となり、作業性が向上する。
【0054】また、上記図7の例では、図8の状態から
さらにワーク保持具3を前進させる途中で、位置決めガ
イドピン7が位置決めガイド穴13から外れた場合に
は、位置決めガイドピン7が、スプリング21の反力に
より前方へ押し出されて図7の初期の状態に戻る。この
ため、位置決め作業のやり直しの際に、位置決めガイド
ピン7を作業者が前方へ引き出す作業を行う必要がな
く、作業性が向上する。
【0055】図9は、この発明の第4の実施の形態を示
すもので、位置決めガイドピン7を、その先端付近が位
置決めガイド穴13に挿入された状態で車体1に押し付
けるために、前記図7におけるスプリング21に代え
て、バランスシリンダ23を使用している。バランスシ
リンダ23は、位置決めガイドピン7による車体1への
押付圧力を、ストロークに係わらず常に一定に保つ機能
を備えている。
【0056】スプリング21を用いた場合には、位置決
め作業が終了近くなると、スプリング21の撓み量が大
きくなり反力が大きくなって最終的な位置決めが難しく
なる恐れがある。このため、バランスシリンダ23によ
り、位置決めガイドピン7の車体1への押付圧力を常に
一定に保つことで、位置決め作業が容易となる。
【0057】バランスシリンダ23は、シリンダ本体2
5がワーク保持具3に固定され、ピストンロッド27の
先端が連結具29を介して位置決めガイドピン7に連結
固定されている。シリンダ本体25内の圧力調整室31
には、配管33を介して圧力調整用レギュレータ35が
接続されている。圧力調整用レギュレータ35は、ピス
トンロッド27に連結された位置決めガイドピン7によ
る車体1への押付圧力を、常に一定に保つよう、圧力調
整室31内の圧力を調整する。
【0058】上記構成のワーク位置決め装置において
は、まずワーク保持具3を車体1に接近させる前に、圧
力調整室31内の圧力の所定に保持して位置決めガイド
ピン7を前方に突出した状態とする。この状態からワー
ク保持具3を車体1に接近させるべく移動させて、図9
に示すように、位置決めガイドピン7の先端付近を位置
決めガイド穴13に挿入する。
【0059】この状態からさらにワーク保持具3を前進
させると、位置決めガイドピン7は、先端付近が位置決
めガイド穴13に挿入されたままワーク保持具3に対し
て図中で左方向に相対移動する。この相対移動に伴っ
て、圧力調整用レギュレータ35は、圧力調整室31内
の圧力を、常に一定となるよう調整する。すなわち、ワ
ーク保持具3を前進させると、これに伴いシリンダ本体
25も前進し、ピストンロッド27はシリンダ本体25
に対して後退することになるので、圧力調整室31の体
積が減少し、この体積減少に伴って圧力調整室21の圧
力を徐々に低下させる。
【0060】このように動作する圧力調整用レギュレー
タ35は、例えば、圧力調整室31の圧力を検知し、こ
の検知信号に基づいて制御回路により制御されるもので
よい。
【0061】このように、上記図9の例では、位置決め
ガイドピン7の先端付近を位置決めガイド穴13に挿入
した状態で、ワーク保持具3を車体1に向けてさらに前
進移動させる際に、位置決めガイドピン7による車体1
への押付圧力を常に一定に保持するようにしているの
で、前記図8におけるスプリング21を用いた場合に比
べ、位置決め作業が容易となる。
【0062】図10は、ラジエタコアサポートで構成さ
れるワークWを保持したワーク保持具36の具体的な構
造を示す斜視図である。この図10においては、ワーク
保持具36を、矢印Aで示す方向に移動させて、対象物
である自動車における車体前部に位置決めする。図11
は、図10のB矢視図、図12は図11の左側面図であ
る。
【0063】ワーク保持具36は、ワークWを保持する
保持具本体37に対し、矢印Aで示すワーク保持具36
の移動方向前方側にスライド移動可能なスライド部39
を備えている。図13は、スライド部39が矢印A方向
にスライド移動した状態を示している。但し、この図1
3では、ワークWは省略してある。
【0064】保持具本体37は、矢印A方向と反対側の
後端に、A方向と直交すする水平方向に延長される2本
のロングフレーム41,43を備え、このうち上部側の
ロングフレーム41には、A方向に向けて延長される6
本のショートフレーム45,47,49,51,53,
55が取り付けられ、各ショートフレーム45,47,
49,51,53,55の先端相互は、上記ロングフレ
ーム41,43と平行な連結フレーム57によって連結
されている。
【0065】2本のロングフレーム41,43相互は、
上下方向に延長される6本の後端ショートフレーム5
9,61,63,65,67,69によって相互に連結
されている。そして、下部側のロングフレーム43の後
端ショートフレーム61,67に対応する位置の下面に
は、車体側の位置決めガイド穴に挿入される位置決めガ
イドピン71,73を取り付けるためのガイドピン取付
用フレーム75,77が下方に向けて延長して取り付け
られている。
【0066】ガイドピン取付用フレーム75,77下端
の相互に対向する側面には、ブラケット79,81が装
着され、各ブラケット79,81上には、ボールブッシ
ュ83,85が、矢印A方向に沿ってそれぞれ二つ設け
られている。このボールブッシュ83,85に、前記し
た位置決めガイドピン71,73がそれぞれ矢印A方向
に移動可能に保持されている。
【0067】ここでの位置決めガイドピン71,73
は、前記図4に示した例に対応したものである。すなわ
ち、先端側には、挿入規制部としてのフランジ87,8
9が設けられ、位置決めガイドピン71,73の後端側
には、図10の状態で、位置決めガイドピン71,73
の前方への抜け止めとなる後端フランジ91,93が設
けられている。もちろん、図7の例のように、フランジ
87,89とボールブッシュ83,85との間にスプリ
ングを設ける構成や、図9の例のように、圧力調整用レ
ギュレータを設ける構成としてもよい。
【0068】前記中央の4本のショートフレーム47,
49,51,53の連結フレーム57側の端部下面に
は、支持板95が装着されている。支持板95上のショ
ートフレーム47,49相互間および51,53相互間
には、支持脚97,99の下端が固定され、支持脚9
7,99の上端相互は、支持フレーム101によって連
結固定されている。支持フレーム101の長手方向中央
の取付部103に、前記図1に示してある助力装置であ
るバランスーム5が連結される。
【0069】また、中央二本の後端ショートフレーム6
3,65とロングフレーム41との接続部付近には、操
作ハンドル104,105が取り付けられている。この
操作ハンドル104,105を作業者が操作して、バラ
ンスアーム5に支持されているワーク保持具36を任意
の方向に移動させることができる。
【0070】上記支持板95の矢印A方向と反対の後方
側の中央二本のショートフレーム49,51の下面に
は、シリンダ保持板107が装着され、シリンダ保持板
107上には、中央位置決めピン駆動用シリンダ109
が取り付けられている。中央位置決めピン駆動用シリン
ダ109は、上方に突出したピストンロッド109aの
上端に連結具110の一端が取り付けられ、連結具11
0の他端には、ワークWに形成した位置決め穴に先端
(下端)が挿入される上下動可能な中央位置決めピン1
11の上端が取り付けられている。シリンダ保持板10
7には、中央位置決めピン111が挿入されるボールブ
ッシュ107aが形成されている。
【0071】両端のショートフレーム45,55の連結
アーム57側の下面には、シリンダ保持板113,11
5が装着されている。シリンダ保持板113,115上
には、両端位置決めピン駆動用シリンダ117,119
それぞれ取り付けられ、両端位置決めピン駆動用シリン
ダ117,119は、ワークWに形成した位置決め穴に
先端(下端)が挿入される両端位置決めピン121,1
23を上下方向に進退動可能に備えている。
【0072】下部側のロングフレーム43における、後
端ショートフレーム63,65近傍の矢印A方向側の側
面には、シリンダ保持ブラケット125,127が装着
されている。シリンダ保持ブラケット125,127上
には、後端位置決めピン駆動用シリンダ129,131
がそれぞれ取り付けられ、後端位置決めピン駆動用シリ
ンダ129,131は、ワークWに形成した位置決め穴
に先端(下端)を挿入してワークWを下方に向けて押し
付ける後端位置決めピン133,135を、上下方向に
進退動可能に備えている。
【0073】左右両端の後端ショートフレーム59,6
9の下端には、矢印A方向に突出するブラケット保持フ
レーム137,139が設けられている。ブラケット保
持フレーム137,139の相互に対向する側面には位
置決めピン保持ブラケット141,143が装着され、
位置決めピン保持ブラケット141,143には、位置
決めガイドピン71,73と同方向に突出する固定位置
決めピン145,147が固定されている。固定位置決
めピン145,147は、ワークWをワーク保持具36
に保持させる際に、ワークWに形成した位置決め穴に挿
入される。
【0074】また、下部側のロングフレーム43におけ
る、後端ショートフレーム63,65の近傍の下面に
は、シリンダ保持ブラケット149,151が装着され
ている。このシリンダ保持ブラケット149,151の
下端には、保持板駆動用シリンダ153,155が取り
付けられ、保持板駆動用シリンダ153,155は、上
下方向に進退移動可能なバンパアマチャ保持板157,
159を備えている。
【0075】バンパアマチャ保持板157,159は、
ラジエタコアサポートにバンパアマチャと呼ばれる部品
が取り付けられたワークWを位置決めする際に、このバ
ンパアマチャを上面に載せて保持する。バンパアマチャ
は、図示しないバンパが取り付けられてバンパの補強な
どの役目を果たす。
【0076】両端のショートフレーム45,55より一
つ内側のショートフレーム47,53の先端側および連
結フレーム57の上面には、矢印A方向に突出するガイ
ドレール保持ブラケット161,163が取り付けられ
ている。ガイドレール保持ブラケット161,163の
外側側面には、ガイドレール165,167が取り付け
られ、このガイドレール165,167にガイドされ
て、スライド部39が保持具本体37に対してスライド
移動する、スライド部39は、連結フレーム57と平行
なメインフレーム169を備えている。メインフレーム
169上には、ガイドブロック保持ブラケット171,
173が取り付けられ、ガイドブロック保持ブラケット
171,173に固定したガイドブロック175,17
7が、前記したガイドレール165,167にスライド
嵌合している。ガイドレール165,167に対するガ
イドブロック175,177のスライド移動は、図示し
ていないが、シリンダ駆動によってなされる。
【0077】メインフレーム169の長手方向両端の矢
印A方向側の側面には、メインフレーム169の長手方
向に移動可能な移動体179,181が設けられ、移動
体179,181の先端側の矢印A方向と反対側の側面
には、車体位置決め用シリンダ183,185がブラケ
ット187,189を介して取り付けられている。車体
位置決め用シリンダ183,185は、上方に突出する
ピストンロッド183a,185aの先端に連結具19
0,192の一端が取り付けられ、連結具190,19
2の他端には、下方に突出して上下方向に進退移動する
車体位置決め用の左右位置決めピン191,193を備
えている。左右位置決めピン191,193は、車体位
置決め用シリンダ183,185の側面に固定されたガ
イドブロック196,198を貫通して上下動可能とな
っている。
【0078】上記した左右位置決めピン191,193
は、ワークWが車体前部に位置決めされる前に、スライ
ド部39が矢印A方向にスライド移動した図13の状態
で、下方に突出して車体に形成した位置決め穴に挿入さ
れて車体に対する位置決めを行う。
【0079】上記左右位置決めピン191,193と一
体となってメインフレーム169の長手方向に移動する
移動体179,181は、リンク195,197の各一
端が回転可能に連結され、リンク195,197の各他
端は、メインフレーム169の長手方向中央部に設けた
回動支持部材199の上下各端部に回転可能に連結され
ている。
【0080】回動支持部材199は、矢印A方向を軸心
とする回動支持軸201を中心として回動可能であり、
この回動動作により移動体179,181が、リンク1
95,197を介して相互に接近あるいは離反すべくメ
インフレーム169の長手方向に沿って移動する。上記
回動支持部材199は、左右位置決めピン191,19
3相互の間隔が、車体側の左右の位置決め穴相互の間隔
に一致するように、適宜の回動位置にて図示しないスプ
リングなどの弾性手段により弾性的に保持されている。
すなわち、回動支持部材199は、車体における左右の
位置決め穴相互間の寸法に応じて、スプリングにより保
持される回動位置をあらかじめ設定しておく。
【0081】上記したワーク保持具36によるワークW
の車体に対する位置決め作業は、次のようにしてなされ
る。
【0082】図10の状態では、ワークWは、ワーク保
持具36に対し前方側(図11中で右側)からセットす
る際に、固定位置決めピン145,147が位置決め穴
に挿入されて支持される。この状態で、中央位置決めピ
ン111を下方に進出させ、ワークWの位置決め穴に挿
入して概略位置決めし、次いで、左右にある両端位置決
めピン121,123を下方に進出させて、ワークWの
それぞれ対応する位置決め穴に挿入し、最後に後端位置
決めピン133,135を下方に進出させてワークWの
位置決め穴に挿入し、ワークWを下方に向けて押し付け
て、前記固定位置決めピン145,147との間でワー
クWを固定保持して位置決めを行う。これによりワーク
Wは、ワーク保持具36の所定の位置に位置決め保持さ
れたことになる。
【0083】この状態(図10の状態)で、作業者は、
操作ハンドル104,105を操作してワーク保持具3
6を車体前部に近づけ、位置決めガイドピン71,73
の先端を車体の位置決めガイド穴に挿入し、フランジ8
7,89が車体に接触した状態とする。これは、前記図
5の状態に相当する。
【0084】次に、スライド部39を図13に示す状態
となるよう車体に向けて突出させ、この突出状態で、左
右位置決めピン191,193を下方に向けて進出させ
て車体の位置決め穴に挿入する。これにより、ワーク保
持具36の上部が車体の幅方向に対して位置決めされる
ことになる。
【0085】ここで、左右位置決めピン191,193
相互の間隔と、この各左右位置決めピン191,193
が挿入される車体側の左右位置決め穴相互の間隔とに若
干のずれが発生している場合には、左右位置決めピン1
91,193が上記ずれたまま左右位置決め穴に挿入さ
れた後、さらに挿入されることで、左右位置決めピン1
91,193が、互いに接近する方向あるいは互いに離
れる方向に移動して、左右位置決め穴に完全に挿入され
る。
【0086】次に、スライド部39を保持具本体37に
接近させる方向に図示しないシリンダを駆動するととも
に、作業者が保持具本体37を車体に向けて押し込むこ
とで、ワークWが車体前部の所定位置に位置決めセット
される。この動作の際に、位置決めガイドピン71,7
3が、ワーク保持具37に対し、ボールブッシュ83,
85を介して相対移動してワーク位置決め時のガイドと
なる。このとき、図11に示すように、ワークWの上部
先端Sが車体位置決めピン191,193の側部に当接
した状態となる。
【0087】位置決めセットされたワークWが、車体に
対し、適宜位置にてボルトナットにより締結固定された
ら、中央位置決めピン111、両端位置決めピン12
1,123、後端位置決めピン133,135および左
右位置決めピン191,193を、それぞれ後退させ
て、ワークWあるいは車体のそれぞれの位置決め穴から
引き抜き、ワークWおよび車体に対する位置決め固定動
作を解除する。
【0088】この状態で、ワーク保持具36を車体から
後退させ、さらに、位置決めガイドピン71,73を図
10の状態となるよう前方へ突出させて、次のワークW
の位置決め作業に備える。
【0089】なお、上記した各実施の形態では、ワーク
保持具3,36に、ワークWとしてラジエタコアサポー
トを保持するようにしたが、ラジエタコアサポートに、
前述したバンパアママチャやヘッドランプ、エアコン用
コンデンサ、ラジエタなどを取り付けたものを保持する
ようにしてもよい。また、対象物として車体に限ること
はなく、この対象部に対応するワークを位置決めするよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すワーク位置
決め装置の簡略化した側面断面図である。
【図2】図1のワーク位置決め装置におけるワーク位置
決め具を車体に接近させた状態を示す動作説明図であ
る。
【図3】図1のワーク位置決め装置にてワークを車体前
部に位置決めした状態を示す動作説明図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態を示すワーク位置
決め装置の簡略化した側面断面図である。
【図5】図4のワーク位置決め装置におけるワーク位置
決め具を車体に接近させた状態を示す動作説明図であ
る。
【図6】図4のワーク位置決め装置にてワークを車体前
部に位置決めした状態を示す動作説明図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態を示すワーク位置
決め装置の簡略化した側面断面図である。
【図8】図7のワーク位置決め装置におけるワーク位置
決め具を車体に接近させた状態を示す動作説明図であ
る。
【図9】この発明の第4の実施の形態を示すワーク位置
決め装置におけるワーク位置決め具を車体に接近させた
状態を示す動作説明図である。
【図10】この発明のワーク位置決め装置におけるワー
ク保持具の具体的な構造を示す斜視図である。
【図11】図10のB矢視図である。
【図12】図11の左側面図である。
【図13】図10のワーク保持具における保持具本体に
対しスライド部を前方へスライド移動した状態を示す動
作説明図である。
【符号の説明】
W ワーク 1 車体(対象物) 5 バランスアーム(ワーク保持具支持機構) 3,36 ワーク保持具 7,71,73 位置決めガイドピン 13 位置決めガイド穴 17,87,89 フランジ(挿入規制部) 21 スプリング 23 バランスシリンダ(流体圧シリンダ) 37 保持具本体 39 スライド部 191,193 左右位置決めピン
フロントページの続き (72)発明者 桜井 孝治 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 小野 貴光 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3C016 HA02 3D114 AA04 BA03 BA26 CA05 DA17 FA09 GA01 GA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークをそのワークが取り付けられる対
    象物の所定位置に位置決めセットするためのワーク位置
    決め装置において、前記ワークを保持するワーク保持具
    に、前記対象物に向けて延長される位置決めガイドピン
    を設け、前記対象物には、この位置決めガイドピンが挿
    入される位置決めガイド穴を設け、前記位置決めガイド
    ピンと位置決めガイド穴との間には、位置決めガイドピ
    ンの先端付近が位置決めガイド穴に挿入された状態で、
    それ以上の挿入を阻止する挿入規制部を備えるととも
    に、前記位置決めガイドピンは、この挿入規制部によっ
    て挿入が規制されている状態で、ワーク保持具を対象物
    に対してさらに接近可能なように、ワーク保持具に対し
    て移動可能に保持されていることを特徴とするワーク位
    置決め装置。
  2. 【請求項2】 位置決めガイドピンは、ワーク保持具に
    対し、対象物に向けて突出する方向に弾性的に押し付け
    られた状態で保持されていることを特徴とする請求項1
    記載のワーク位置決め装置。
  3. 【請求項3】 位置決めガイドピンは、スプリングによ
    り対象物に向けて押し付けられていることを特徴とする
    請求項2記載のワーク位置決め装置。
  4. 【請求項4】 位置決めガイドピンは、流体圧シリンダ
    によって対象物に向けて押し付けられ、前記流体圧シリ
    ンダは、前記対象物への押付圧力を、常に一定となるよ
    う調整可能であることを特徴とする請求項1記載のワー
    ク位置決め装置。
  5. 【請求項5】 ワーク保持具は、ワークを保持する保持
    具本体に対し、スライド部が対象物に対して接近離反す
    る方向に移動可能に設けられ、前記スライド部は、位置
    決めガイドピンの先端付近が対象物の位置決めガイド穴
    に挿入された状態で、対象物に向けてスライド移動して
    対象物に対して位置決めすることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載のワーク位置決め装置。
  6. 【請求項6】 スライド部は、左右方向両側に、対象物
    に対して左右方向の位置決めを行う左右位置決めピンを
    一対備え、この各左右位置決めピンは、左右方向の中心
    位置から互いに等間隔を保持しつつ左右方向に移動可能
    であることを特徴とする請求項5記載のワーク位置決め
    装置。
  7. 【請求項7】 一対の左右位置決めピンには、それぞれ
    リンクの各一端が回転可能に連結され、前記各リンクの
    他端は、スライド部のスライド方向を中心軸としてスラ
    イド部に対して回転可能に支持されている連結リンクの
    上端および下端にそれぞれ回転可能に連結され、前記連
    結リンクは、スライド部に対し所定の回転位置にて弾性
    的に保持されていることを特徴とする請求項6記載のワ
    ーク位置決め装置。
  8. 【請求項8】 ワーク保持具は、ワーク保持具支持機構
    によって支持された状態で、作業者によって任意の方向
    に移動可能であることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載のワーク位置決め装置。
  9. 【請求項9】 対象物は、自動車の車体であり、ワーク
    は、前記車体の前部に取り付けるラジエタコアサポート
    であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに
    記載のワーク位置決め装置。
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