JPH09135976A - 表皮一体発泡成形品およびその製造方法 - Google Patents
表皮一体発泡成形品およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH09135976A JPH09135976A JP7295786A JP29578695A JPH09135976A JP H09135976 A JPH09135976 A JP H09135976A JP 7295786 A JP7295786 A JP 7295786A JP 29578695 A JP29578695 A JP 29578695A JP H09135976 A JPH09135976 A JP H09135976A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- bag mouth
- mold
- foam
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形処理時のフォームの漏出を確実に防止
し、それの表皮表面への付着を確実に防止することがで
きるようにする。 【解決手段】 袋状に形成されたトリム41を、発泡性
合成樹脂原料の注入口(漏斗部36に設けられている)
を有する金型1のキャビティC内に装着し、キャビティ
C内のトリム41の中に注入口およびトリム41の袋口
を通して発泡性合成樹脂の原料を装填し、所定の発泡処
理を行うものであり、金型1は、注入口を囲繞する環状
磁石38が設けられたものを用い、トリム41の袋口
に、環状磁石38に隙間なく吸着する磁性体の袋口部材
5を取り付け、金型1のキャビティC内にトリム41を
装着した状態で袋口部材5を環状磁石38に吸着させ、
ついで注入口から発泡性合成樹脂原料をトリム41内に
装填し、注入口を閉止したのち所定の発泡処理を施すよ
うにしている。
し、それの表皮表面への付着を確実に防止することがで
きるようにする。 【解決手段】 袋状に形成されたトリム41を、発泡性
合成樹脂原料の注入口(漏斗部36に設けられている)
を有する金型1のキャビティC内に装着し、キャビティ
C内のトリム41の中に注入口およびトリム41の袋口
を通して発泡性合成樹脂の原料を装填し、所定の発泡処
理を行うものであり、金型1は、注入口を囲繞する環状
磁石38が設けられたものを用い、トリム41の袋口
に、環状磁石38に隙間なく吸着する磁性体の袋口部材
5を取り付け、金型1のキャビティC内にトリム41を
装着した状態で袋口部材5を環状磁石38に吸着させ、
ついで注入口から発泡性合成樹脂原料をトリム41内に
装填し、注入口を閉止したのち所定の発泡処理を施すよ
うにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮に発泡性合成
樹脂からなる発泡体が内装された表皮一体発泡成形品お
よびその製造方法に関するものである。
樹脂からなる発泡体が内装された表皮一体発泡成形品お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すような発泡成形品の製
造方法が知られている。この図の(イ)に示すように、
発泡成形品は、下型110と上型120とからなる金型
100のキャビティ130内に表皮200を装着したの
ち、上型120の頂部中央に設けられた原料装填孔12
1から発泡性合成樹脂の原料Mを装填する。その後、図
6の(ロ)に示すように、原料装填孔121を蓋体12
2で閉止したのち、金型100を均熱炉で加熱する等の
発泡性合成樹脂原料Mの発泡処置を施すことにより、発
泡体300が表皮200によって被覆された発泡成形品
が得られる。
造方法が知られている。この図の(イ)に示すように、
発泡成形品は、下型110と上型120とからなる金型
100のキャビティ130内に表皮200を装着したの
ち、上型120の頂部中央に設けられた原料装填孔12
1から発泡性合成樹脂の原料Mを装填する。その後、図
6の(ロ)に示すように、原料装填孔121を蓋体12
2で閉止したのち、金型100を均熱炉で加熱する等の
発泡性合成樹脂原料Mの発泡処置を施すことにより、発
泡体300が表皮200によって被覆された発泡成形品
が得られる。
【0003】このような表皮を発泡体と一体に成形する
発泡成形品の製造方法は、予め発泡体のみを製造し、こ
の発泡体を表皮200で覆って縫合する製造方法に比べ
て製造効率が格段に優れ、大量生産に適していることか
ら、最近ではほとんどの発泡成形品は表皮一体発泡によ
って製造されている。
発泡成形品の製造方法は、予め発泡体のみを製造し、こ
の発泡体を表皮200で覆って縫合する製造方法に比べ
て製造効率が格段に優れ、大量生産に適していることか
ら、最近ではほとんどの発泡成形品は表皮一体発泡によ
って製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な表皮一体発泡成形においては、表皮200がキャビテ
ィ130内に装着され、原料装填孔121が蓋体122
によって閉止された状態で、表皮200の上部開口周辺
の外面と上型120の内面とは、確実に密着した状態に
はなっていないため、キャビティ130内での発泡によ
る発泡性合成樹脂原料Mの膨張によって、その一部が表
皮200と上型120の内面との間に入り込み、その結
果、得られた発泡成形品の外部に発泡体の漏出物310
が固着した状態になるという問題点を有している。
な表皮一体発泡成形においては、表皮200がキャビテ
ィ130内に装着され、原料装填孔121が蓋体122
によって閉止された状態で、表皮200の上部開口周辺
の外面と上型120の内面とは、確実に密着した状態に
はなっていないため、キャビティ130内での発泡によ
る発泡性合成樹脂原料Mの膨張によって、その一部が表
皮200と上型120の内面との間に入り込み、その結
果、得られた発泡成形品の外部に発泡体の漏出物310
が固着した状態になるという問題点を有している。
【0005】このような漏出物310が発泡成形品の外
部に形成されると、発泡成形品の外観が見苦しいものに
なり商品価値が低下する。また、このような不都合を回
避しようとすれば、上記漏出物310を一々削ぎ落す作
業を行わなければならず、非常に煩雑であるとともに、
作業コストが増加するという新たな問題点が生じる。
部に形成されると、発泡成形品の外観が見苦しいものに
なり商品価値が低下する。また、このような不都合を回
避しようとすれば、上記漏出物310を一々削ぎ落す作
業を行わなければならず、非常に煩雑であるとともに、
作業コストが増加するという新たな問題点が生じる。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、フォームの漏出を確実に防
止し、それの表皮表面への付着を確実に防止することが
できる表皮一体発泡成形品およびその製造方法を提供す
ることを目的としている。
ためになされたものであり、フォームの漏出を確実に防
止し、それの表皮表面への付着を確実に防止することが
できる表皮一体発泡成形品およびその製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
表皮一体発泡成形品は、金型のキャビティに装着された
袋状の表皮内での発泡性合成樹脂原料の発泡によって表
皮と一体にパッド材が形成された表皮一体発泡成形品で
あって、上記表皮は、発泡性合成樹脂原料を装填する袋
口に、磁性体からなり、かつ、上記袋口に対応した貫通
孔の設けられた袋口部材を有し、この袋口部材は、一部
が表皮から露出しているとともに残部がパッド材に埋設
されていることを特徴とするものである。
表皮一体発泡成形品は、金型のキャビティに装着された
袋状の表皮内での発泡性合成樹脂原料の発泡によって表
皮と一体にパッド材が形成された表皮一体発泡成形品で
あって、上記表皮は、発泡性合成樹脂原料を装填する袋
口に、磁性体からなり、かつ、上記袋口に対応した貫通
孔の設けられた袋口部材を有し、この袋口部材は、一部
が表皮から露出しているとともに残部がパッド材に埋設
されていることを特徴とするものである。
【0008】この表皮一体発泡成形品によれば、表皮一
体発泡成形で成形品を製造するに際し、金型の注入口に
上記袋口部材に対応した磁性体からなる注入口部材を取
り付けておき、表皮を金型に装着するに際し袋口部材を
注入口部材に吸着させることにより、袋口部材が注入口
の開通を確保した状態で注入口部材に隙間なく吸着さ
れ、これによって表皮の外面と金型の内面との隙間部分
に発泡性合成樹脂の発泡によって形成したフォームが侵
入することが確実に阻止される。
体発泡成形で成形品を製造するに際し、金型の注入口に
上記袋口部材に対応した磁性体からなる注入口部材を取
り付けておき、表皮を金型に装着するに際し袋口部材を
注入口部材に吸着させることにより、袋口部材が注入口
の開通を確保した状態で注入口部材に隙間なく吸着さ
れ、これによって表皮の外面と金型の内面との隙間部分
に発泡性合成樹脂の発泡によって形成したフォームが侵
入することが確実に阻止される。
【0009】本発明の請求項2記載の表皮一体発泡成形
品は、請求項1記載の表皮一体発泡成形品において、袋
口部材は、内部に磁性体からなる粉体が均一に分散され
た合成樹脂によって形成されていることを特徴とするも
のである。
品は、請求項1記載の表皮一体発泡成形品において、袋
口部材は、内部に磁性体からなる粉体が均一に分散され
た合成樹脂によって形成されていることを特徴とするも
のである。
【0010】この表皮一体発泡成形品によれば、内部に
磁性体からなる粉体が均一に分散された合成樹脂であ
る、いわゆる加工の容易なプラスチック磁石が袋口部材
に適用されているため、袋口部材の複雑な形状に容易に
対応することが可能になる。
磁性体からなる粉体が均一に分散された合成樹脂であ
る、いわゆる加工の容易なプラスチック磁石が袋口部材
に適用されているため、袋口部材の複雑な形状に容易に
対応することが可能になる。
【0011】本発明の請求項3記載の表皮一体発泡成形
品の製造方法は、袋状に形成され、かつ袋口を有する表
皮を、注入口を有する金型のキャビティ内に装着し、キ
ャビティ内の表皮の中に上記注入口および上記袋口を通
して発泡性合成樹脂の原料を装填し、所定の発泡処理を
施すことによってパッド材にする表皮一体発泡成形品の
製造方法において、上記金型は、上記注入口を囲繞する
環状の磁性体からなる注入口部材が設けられたものを用
い、上記袋口に、上記注入口に面接触する袋口部材を取
り付け、金型のキャビティ内に表皮を装着した状態で上
記袋口部材を上記注入口部材に吸着させ、ついで注入口
から発泡性合成樹脂原料を表皮内に装填し、注入口を閉
止したのち所定の発泡処理を施すことを特徴とするもの
である。
品の製造方法は、袋状に形成され、かつ袋口を有する表
皮を、注入口を有する金型のキャビティ内に装着し、キ
ャビティ内の表皮の中に上記注入口および上記袋口を通
して発泡性合成樹脂の原料を装填し、所定の発泡処理を
施すことによってパッド材にする表皮一体発泡成形品の
製造方法において、上記金型は、上記注入口を囲繞する
環状の磁性体からなる注入口部材が設けられたものを用
い、上記袋口に、上記注入口に面接触する袋口部材を取
り付け、金型のキャビティ内に表皮を装着した状態で上
記袋口部材を上記注入口部材に吸着させ、ついで注入口
から発泡性合成樹脂原料を表皮内に装填し、注入口を閉
止したのち所定の発泡処理を施すことを特徴とするもの
である。
【0012】この表皮一体発泡成形品の製造方法によれ
ば、表皮がキャビティ内に装着された状態で、磁性体か
らなる袋口部材が注入口部材に注入口の開通を確保した
状態で隙間なく吸着され、これによって表皮の外面と金
型の内面との隙間部分に発泡性合成樹脂の発泡によって
形成したフォームが侵入することが阻止されるため、得
られた成形品の表面にはフォームの漏洩による付着物が
形成されない。
ば、表皮がキャビティ内に装着された状態で、磁性体か
らなる袋口部材が注入口部材に注入口の開通を確保した
状態で隙間なく吸着され、これによって表皮の外面と金
型の内面との隙間部分に発泡性合成樹脂の発泡によって
形成したフォームが侵入することが阻止されるため、得
られた成形品の表面にはフォームの漏洩による付着物が
形成されない。
【0013】本発明の請求項4記載の表皮一体発泡成形
品の製造方法は、請求項3記載の表皮一体発泡成形品の
製造方法において、上記注入口部材および袋口部材のい
ずれか一方または双方は、内部に磁性体からなる粉体が
均一に分散された合成樹脂によって形成されていること
を特徴とするものである。
品の製造方法は、請求項3記載の表皮一体発泡成形品の
製造方法において、上記注入口部材および袋口部材のい
ずれか一方または双方は、内部に磁性体からなる粉体が
均一に分散された合成樹脂によって形成されていること
を特徴とするものである。
【0014】この表皮一体発泡成形品の製造方法によれ
ば、内部に磁性体からなる粉体が均一に分散された合成
樹脂である、いわゆる加工の容易なプラスチック磁石が
注入口部材や袋口部材に適用されているため、注入口部
材や袋口部材の複雑な形状に容易に対応することが可能
になる。
ば、内部に磁性体からなる粉体が均一に分散された合成
樹脂である、いわゆる加工の容易なプラスチック磁石が
注入口部材や袋口部材に適用されているため、注入口部
材や袋口部材の複雑な形状に容易に対応することが可能
になる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る製造方法に
用いられる金型の一実施形態を示す斜視図であり、図2
は、図1のA−A線断面図である。本実施形態では、金
型は自動車用のヘッドレスト製造用のものを例示してい
る。これらの図に示すように、金型1は、下型2と上型
3とから形成され、これら上下の型2,3が合体した状
態で直方体状の金型1が得られるようになっている。
用いられる金型の一実施形態を示す斜視図であり、図2
は、図1のA−A線断面図である。本実施形態では、金
型は自動車用のヘッドレスト製造用のものを例示してい
る。これらの図に示すように、金型1は、下型2と上型
3とから形成され、これら上下の型2,3が合体した状
態で直方体状の金型1が得られるようになっている。
【0016】上記下型2は、それぞれが内側にヘッドレ
スト4の外観形状に沿う凹部を備えた左下型21と右下
型22とから形成されている。これら左右下型21,2
2は、中央底部で長手方向に延びる下型連結軸23回り
に相対回動自在に結合されている。また、上記上型3も
ヘッドレスト4の外観形状に沿う凹部を備えた左上型3
1と右上型32とから形成されている。上記左上型31
は、その長手方向に延びる外側下縁部が上記左下型21
の長手方向に延びる外側上縁部に一方の上型連結軸33
回りに相対回動自在に結合されているとともに、上記右
上型32は同様に右下型22に他方の上型連結軸33回
りに相対回動自在に結合されている。
スト4の外観形状に沿う凹部を備えた左下型21と右下
型22とから形成されている。これら左右下型21,2
2は、中央底部で長手方向に延びる下型連結軸23回り
に相対回動自在に結合されている。また、上記上型3も
ヘッドレスト4の外観形状に沿う凹部を備えた左上型3
1と右上型32とから形成されている。上記左上型31
は、その長手方向に延びる外側下縁部が上記左下型21
の長手方向に延びる外側上縁部に一方の上型連結軸33
回りに相対回動自在に結合されているとともに、上記右
上型32は同様に右下型22に他方の上型連結軸33回
りに相対回動自在に結合されている。
【0017】そして、相互に離間している左下型21と
右下型22とを下型連結軸23回りに回動させることに
よって合体させ、この状態で左上型31および右上型3
2をそれぞれの上型連結軸33回りに回動させて下型2
を閉止することにより、金型1の内部にヘッドレスト4
の外観形状に沿ったキャビティCが形成されるようにな
っている。なお、金型1の適所には、下型2および上型
3を合体させた状態で締結するための締結金具が設けら
れ、これによって金型1のキャビティ形成状態を安定さ
せるようにしている。
右下型22とを下型連結軸23回りに回動させることに
よって合体させ、この状態で左上型31および右上型3
2をそれぞれの上型連結軸33回りに回動させて下型2
を閉止することにより、金型1の内部にヘッドレスト4
の外観形状に沿ったキャビティCが形成されるようにな
っている。なお、金型1の適所には、下型2および上型
3を合体させた状態で締結するための締結金具が設けら
れ、これによって金型1のキャビティ形成状態を安定さ
せるようにしている。
【0018】上記右上型32は、左上型31に対する対
向縁部に左上型31に向かった平面視で円弧状の突出縁
部34を有しているとともに、左上型31にはこの突出
縁部34に対向した円弧凹部35が形成されており、左
上型31および右上型32によって下型2を閉止した状
態で、上記突出縁部34が上記円弧凹部35に嵌まり込
むように形状設定されている。また、突出縁部34の外
側の部分における左上型31および右上型32の先端縁
部には、上下方向に延びる互いに対向した半円形状の円
弧溝37が設けられ、ヘッドレスト4の係止ロッド42
がこの円弧溝37から外部に引き出されるようにしてい
る。
向縁部に左上型31に向かった平面視で円弧状の突出縁
部34を有しているとともに、左上型31にはこの突出
縁部34に対向した円弧凹部35が形成されており、左
上型31および右上型32によって下型2を閉止した状
態で、上記突出縁部34が上記円弧凹部35に嵌まり込
むように形状設定されている。また、突出縁部34の外
側の部分における左上型31および右上型32の先端縁
部には、上下方向に延びる互いに対向した半円形状の円
弧溝37が設けられ、ヘッドレスト4の係止ロッド42
がこの円弧溝37から外部に引き出されるようにしてい
る。
【0019】上記突出縁部34には、逆円錐形の上下方
向に貫通した縦孔からなる漏斗部36が設けられてい
る。この漏斗部36を介してキャビティC内に発泡性合
成樹脂の原料が供給されるようになっている。
向に貫通した縦孔からなる漏斗部36が設けられてい
る。この漏斗部36を介してキャビティC内に発泡性合
成樹脂の原料が供給されるようになっている。
【0020】上記漏斗部36の下端部には、図2に示す
ように、合成樹脂原料のキャビティC内への供給を案内
する案内筒36aが下方に向かって延設されている。そ
して、この案内筒36aに環状磁石(注入口部材)38
が外嵌され、案内筒36aの上端部で突出縁部34の底
面に接着固定されている。上記漏斗部36と案内筒36
aとでキャビティC内に発泡性合成樹脂の原料を注入す
る注入口が形成されている。また、上記案内筒36aの
下部内周面には雌ネジが螺設され、この雌ネジに対応し
た雄ネジを有する栓部材6(図5)を螺着することによ
って漏斗部36の注入口が閉止されるようになってい
る。
ように、合成樹脂原料のキャビティC内への供給を案内
する案内筒36aが下方に向かって延設されている。そ
して、この案内筒36aに環状磁石(注入口部材)38
が外嵌され、案内筒36aの上端部で突出縁部34の底
面に接着固定されている。上記漏斗部36と案内筒36
aとでキャビティC内に発泡性合成樹脂の原料を注入す
る注入口が形成されている。また、上記案内筒36aの
下部内周面には雌ネジが螺設され、この雌ネジに対応し
た雄ネジを有する栓部材6(図5)を螺着することによ
って漏斗部36の注入口が閉止されるようになってい
る。
【0021】このような金型1のキャビティCに、フレ
ーム43および一対の係止ロッド42が内装されたヘッ
ドレスト4のトリム(表皮)41が装着され、このトリ
ム41内に案内筒36aを通して発泡性合成樹脂の原料
を注入するようにしている。上記トリム41は袋状を呈
し、上記漏斗部36に対応した部分に円形の袋口41a
を有している。そして、この袋口41aに袋口部材5が
取り付けられている。
ーム43および一対の係止ロッド42が内装されたヘッ
ドレスト4のトリム(表皮)41が装着され、このトリ
ム41内に案内筒36aを通して発泡性合成樹脂の原料
を注入するようにしている。上記トリム41は袋状を呈
し、上記漏斗部36に対応した部分に円形の袋口41a
を有している。そして、この袋口41aに袋口部材5が
取り付けられている。
【0022】図3は、注入口部材の一実施形態を示す斜
視図である。この図に示すように、袋口部材5は、中心
部分に上下方向に貫通した貫通孔51を有する注入筒5
0と、この注入筒50に形成された上部環状突起52、
下部環状突起53および環状アンカー部54とを備えて
形成されている。
視図である。この図に示すように、袋口部材5は、中心
部分に上下方向に貫通した貫通孔51を有する注入筒5
0と、この注入筒50に形成された上部環状突起52、
下部環状突起53および環状アンカー部54とを備えて
形成されている。
【0023】上記上部環状突起52は、注入筒50の上
縁部に外方に向かって環状に突出して形成され、上記下
部環状突起53は、上部環状突起52に対向してその下
部に形成され、上記環状アンカー部54は注入筒50の
下端縁部に外方に向かって環状に突設されて形成されて
いる。上記注入筒50の外径は、トリム41の袋口41
aの内径よりも若干大きめに形成されている。
縁部に外方に向かって環状に突出して形成され、上記下
部環状突起53は、上部環状突起52に対向してその下
部に形成され、上記環状アンカー部54は注入筒50の
下端縁部に外方に向かって環状に突設されて形成されて
いる。上記注入筒50の外径は、トリム41の袋口41
aの内径よりも若干大きめに形成されている。
【0024】そして、上記上部環状突起52と下部環状
突起53との間隙部分にトリム41の袋口41aが嵌め
込まれ、これによって環状アンカー部54がトリム41
内に挿入された状態でトリム41に袋口部材5が取り付
けられている。袋口部材5がトリム41に取り付けられ
た状態で、袋口41aが注入筒50を締め付けており、
これによって袋口部材5が袋口41aから外れ難くなっ
ている。
突起53との間隙部分にトリム41の袋口41aが嵌め
込まれ、これによって環状アンカー部54がトリム41
内に挿入された状態でトリム41に袋口部材5が取り付
けられている。袋口部材5がトリム41に取り付けられ
た状態で、袋口41aが注入筒50を締め付けており、
これによって袋口部材5が袋口41aから外れ難くなっ
ている。
【0025】本実施形態では、袋口部材5は、プラスチ
ック磁石で形成されている。プラスチック磁石は、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド等の
熱可塑性合成樹脂を加熱溶融状態にし、これに希土類系
の磁性粉体を混入して混練捏和し、ついで高磁場下で射
出成形することによって製造された磁石である。このよ
うなプラスチック磁石は、袋口部材5のような複雑な形
状のものが要求される場合に容易に対応できるととも
に、焼結磁石よりも軽量であり、この面でも袋口部材5
の材料として優れている。
ック磁石で形成されている。プラスチック磁石は、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド等の
熱可塑性合成樹脂を加熱溶融状態にし、これに希土類系
の磁性粉体を混入して混練捏和し、ついで高磁場下で射
出成形することによって製造された磁石である。このよ
うなプラスチック磁石は、袋口部材5のような複雑な形
状のものが要求される場合に容易に対応できるととも
に、焼結磁石よりも軽量であり、この面でも袋口部材5
の材料として優れている。
【0026】そして、トリム41が金型1のキャビティ
Cに装着された状態では、図1および図2に示すよう
に、袋口部材5の貫通孔51が漏斗部36の案内筒36
aに外嵌され、しかも袋口部材5が環状磁石38に吸着
され、これによってトリム41と上型3の天井面との間
には隙間が存在しない状態になっている。
Cに装着された状態では、図1および図2に示すよう
に、袋口部材5の貫通孔51が漏斗部36の案内筒36
aに外嵌され、しかも袋口部材5が環状磁石38に吸着
され、これによってトリム41と上型3の天井面との間
には隙間が存在しない状態になっている。
【0027】以下、図4および図5を基に、ヘッドレス
ト(表皮一体発泡成形品)の製造方法について説明す
る。図4は、図2に示す金型が解放された状態を示す断
面図であり、図5は、図2に示す金型内に表皮が装着さ
れて閉じられた状態を示す断面図である。ヘッドレスト
4を製造するに際しては、まず、図4に示すように、金
型1の左下型21および右下型22の上部を左右に開い
て下型2を解放し、さらに左上型31および右上型32
を上型連結軸33回りに回動させることによって互いに
離間する方向に押し広げ、これによってキャビティCを
外部に解放した状態にする。
ト(表皮一体発泡成形品)の製造方法について説明す
る。図4は、図2に示す金型が解放された状態を示す断
面図であり、図5は、図2に示す金型内に表皮が装着さ
れて閉じられた状態を示す断面図である。ヘッドレスト
4を製造するに際しては、まず、図4に示すように、金
型1の左下型21および右下型22の上部を左右に開い
て下型2を解放し、さらに左上型31および右上型32
を上型連結軸33回りに回動させることによって互いに
離間する方向に押し広げ、これによってキャビティCを
外部に解放した状態にする。
【0028】ついで、解放された金型1のキャビティC
内にヘッドレスト4のトリム41を装着する。この装着
に際し、予めトリム41内に係止ロッド42の基端側お
よびこれに固定されているフレーム43が内装されてい
るとともに、トリム41の袋口41aには袋口部材5が
装着されている。
内にヘッドレスト4のトリム41を装着する。この装着
に際し、予めトリム41内に係止ロッド42の基端側お
よびこれに固定されているフレーム43が内装されてい
るとともに、トリム41の袋口41aには袋口部材5が
装着されている。
【0029】そして、トリム41のキャビティCへの装
着に際しては、まず袋口部材5の貫通孔51が漏斗部3
6の案内筒36aに外嵌し、上部環状突起52を環状磁
石38に吸着させることによって袋口部材5を案内筒3
6aに固定する。この状態でトリム41の立体形状を整
える。
着に際しては、まず袋口部材5の貫通孔51が漏斗部3
6の案内筒36aに外嵌し、上部環状突起52を環状磁
石38に吸着させることによって袋口部材5を案内筒3
6aに固定する。この状態でトリム41の立体形状を整
える。
【0030】ついで、キャビティCの内壁面にトリム4
1を沿わせるようにして下型2および上型3を閉じ、図
略の締結金具で金型1が開かないようにするとともに、
上型3の円弧溝37から上方に突出した係止ロッド42
を固定金具39で固定し、係止ロッド42の落下を防止
する。このような操作で、図2に示すように、金型1の
キャビティC内にトリム41が装着された状態になる。
この状態で、漏斗部36の上部開口から発泡性合成樹脂
の原料を装填し、栓部材6を漏斗部36の注入口に螺着
することによって、図5に示すように、トリム41内に
発泡性合成樹脂の原料が装填された状態になる。
1を沿わせるようにして下型2および上型3を閉じ、図
略の締結金具で金型1が開かないようにするとともに、
上型3の円弧溝37から上方に突出した係止ロッド42
を固定金具39で固定し、係止ロッド42の落下を防止
する。このような操作で、図2に示すように、金型1の
キャビティC内にトリム41が装着された状態になる。
この状態で、漏斗部36の上部開口から発泡性合成樹脂
の原料を装填し、栓部材6を漏斗部36の注入口に螺着
することによって、図5に示すように、トリム41内に
発泡性合成樹脂の原料が装填された状態になる。
【0031】この状態で金型1を加熱炉に装入し、加熱
処理を施すことによってトリム41内に装填された発泡
性合成樹脂の原料は発泡し、この発泡で形成されたフォ
ームは容量が増加してトリム41内に充満するととも
に、発泡圧によってフォームがトリム41の内面を押圧
する。この押圧によりトリム41はキャビティCの内周
面に密着され、これによってキャビティC内のトリム4
1はヘッドレスト4の外嵌形状になる。
処理を施すことによってトリム41内に装填された発泡
性合成樹脂の原料は発泡し、この発泡で形成されたフォ
ームは容量が増加してトリム41内に充満するととも
に、発泡圧によってフォームがトリム41の内面を押圧
する。この押圧によりトリム41はキャビティCの内周
面に密着され、これによってキャビティC内のトリム4
1はヘッドレスト4の外嵌形状になる。
【0032】所定時間の加熱処理によりフォームの形成
が完了すると、金型1を加熱炉から取り出して冷却する
ことにより、金型1の内部に、上記フォームからなるパ
ッド材の内装されたヘッドレスト(一体発泡成形品)4
が形成された状態になっている。そして、金型1の冷却
後、金型1を解放してヘッドレスト4を取り出す。
が完了すると、金型1を加熱炉から取り出して冷却する
ことにより、金型1の内部に、上記フォームからなるパ
ッド材の内装されたヘッドレスト(一体発泡成形品)4
が形成された状態になっている。そして、金型1の冷却
後、金型1を解放してヘッドレスト4を取り出す。
【0033】本発明の上記構成によれば、金型1のキャ
ビティC内に装着されるトリム41は、その袋口41a
に磁性体からなる袋口部材5が設けられ、一方この袋口
部材5が外嵌される漏斗部36の案内筒36aの根本部
分には環状磁石38が固定され、トリム41がキャビテ
ィC内に装着された状態で袋口部材5の上部環状突起5
2が隙間なく環状磁石38に吸着されるようにしている
ため、この吸着によってトリム41の内部は略完全な密
封状態になり、発泡して形成されたフォームがトリム4
1の袋口41aの隙間から外部に漏洩することがない。
ビティC内に装着されるトリム41は、その袋口41a
に磁性体からなる袋口部材5が設けられ、一方この袋口
部材5が外嵌される漏斗部36の案内筒36aの根本部
分には環状磁石38が固定され、トリム41がキャビテ
ィC内に装着された状態で袋口部材5の上部環状突起5
2が隙間なく環状磁石38に吸着されるようにしている
ため、この吸着によってトリム41の内部は略完全な密
封状態になり、発泡して形成されたフォームがトリム4
1の袋口41aの隙間から外部に漏洩することがない。
【0034】従って、ヘッドレスト4の袋口41a近傍
のトリム41の表面にフォームの漏洩物がトリム41の
表面に付着して固化し、これによってヘッドレスト4の
外観が見苦しくなり、商品価値が低下するという従来の
不都合を確実に防止することが可能になる。
のトリム41の表面にフォームの漏洩物がトリム41の
表面に付着して固化し、これによってヘッドレスト4の
外観が見苦しくなり、商品価値が低下するという従来の
不都合を確実に防止することが可能になる。
【0035】そして、袋口部材5がパッドの中に埋設さ
れた状態で、袋口部材5の下端部には注入筒50の外径
よりも大きな外径を有する環状アンカー部54が設けら
れているため、この環状アンカー部54により袋口部材
5の抜出が確実に防止される。
れた状態で、袋口部材5の下端部には注入筒50の外径
よりも大きな外径を有する環状アンカー部54が設けら
れているため、この環状アンカー部54により袋口部材
5の抜出が確実に防止される。
【0036】本発明は、上記の実施形態に限らず、下記
の実施形態をも適用し得るものである。 (1)上記の実施形態においては、袋口部材5はプラス
チック磁石によって形成されているが、プラスチック磁
石の代わりに通常の磁石や鉄、コバルト、ニッケル等の
磁性金属で形成してもよい。また、袋口部材5を通常の
合成樹脂等の非磁性体でつくり、その上部環状突起52
の上面に環状の磁石や磁性金属を接合するようにしても
よい。
の実施形態をも適用し得るものである。 (1)上記の実施形態においては、袋口部材5はプラス
チック磁石によって形成されているが、プラスチック磁
石の代わりに通常の磁石や鉄、コバルト、ニッケル等の
磁性金属で形成してもよい。また、袋口部材5を通常の
合成樹脂等の非磁性体でつくり、その上部環状突起52
の上面に環状の磁石や磁性金属を接合するようにしても
よい。
【0037】(2)上記の実施形態においては、案内筒
36aの根本部分に環状磁石38が取り付けられている
が、袋口部材5を磁性体で形成させているかぎり、環状
磁石38の代わりに鉄、コバルト、ニッケル等の磁性金
属で形成された環状体を取り付けるようにしてもよい。
36aの根本部分に環状磁石38が取り付けられている
が、袋口部材5を磁性体で形成させているかぎり、環状
磁石38の代わりに鉄、コバルト、ニッケル等の磁性金
属で形成された環状体を取り付けるようにしてもよい。
【0038】(3)上記環状アンカー部54に、周方向
の全長に亘って上下方向に延びる複数の貫通孔を設けて
もよい。こうすることによって上記貫通孔にフォームが
入り込み袋口部材5がさらに抜け難くなる。
の全長に亘って上下方向に延びる複数の貫通孔を設けて
もよい。こうすることによって上記貫通孔にフォームが
入り込み袋口部材5がさらに抜け難くなる。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の表皮一体発泡成
形品によれば、表皮は、発泡性合成樹脂原料を装填する
袋口に、磁性体からなり、かつ、上記袋口に対応した貫
通孔の設けられた袋口部材を有し、この袋口部材は、一
部が表皮から露出しているとともに残部がパッド材に埋
設されているため、表皮一体発泡成形で成形品を製造す
るに際し、金型の発泡性合成樹脂原料の注入口に上記袋
口部材に対応した磁性体からなる注入口部材を取り付け
ておき、表皮を金型に装着するに際し袋口部材を注入口
部材に吸着させることにより、袋口部材が注入口の開通
を確保した状態で注入口部材に隙間なく吸着され、これ
によって表皮の外面と金型の内面との隙間部分に発泡性
合成樹脂の発泡によって形成したフォームが侵入するこ
とが確実に阻止される。
形品によれば、表皮は、発泡性合成樹脂原料を装填する
袋口に、磁性体からなり、かつ、上記袋口に対応した貫
通孔の設けられた袋口部材を有し、この袋口部材は、一
部が表皮から露出しているとともに残部がパッド材に埋
設されているため、表皮一体発泡成形で成形品を製造す
るに際し、金型の発泡性合成樹脂原料の注入口に上記袋
口部材に対応した磁性体からなる注入口部材を取り付け
ておき、表皮を金型に装着するに際し袋口部材を注入口
部材に吸着させることにより、袋口部材が注入口の開通
を確保した状態で注入口部材に隙間なく吸着され、これ
によって表皮の外面と金型の内面との隙間部分に発泡性
合成樹脂の発泡によって形成したフォームが侵入するこ
とが確実に阻止される。
【0040】従って、上記表皮一体発泡成形によって得
られた成形品は、その表面にフォームの漏洩による漏洩
物の付着が全く存在しなくなるため、成形処理後に漏洩
物を除去する作業を行う必要はなく、作業コストの低減
を図り、かつ、商品価値の減少を確実に阻止する上で極
めて有効である。
られた成形品は、その表面にフォームの漏洩による漏洩
物の付着が全く存在しなくなるため、成形処理後に漏洩
物を除去する作業を行う必要はなく、作業コストの低減
を図り、かつ、商品価値の減少を確実に阻止する上で極
めて有効である。
【0041】本発明の請求項2記載の表皮一体発泡成形
品によれば、袋口部材は、内部に磁性体からなる粉体が
均一に分散された合成樹脂によって形成されているた
め、このようないわゆるプラスチック磁石は加工が極め
て容易であり、袋口部材の複雑な形状に容易に製造する
上で好都合である。
品によれば、袋口部材は、内部に磁性体からなる粉体が
均一に分散された合成樹脂によって形成されているた
め、このようないわゆるプラスチック磁石は加工が極め
て容易であり、袋口部材の複雑な形状に容易に製造する
上で好都合である。
【0042】本発明の請求項3記載の表皮一体発泡成形
品の製造方法によれば、金型として注入口を囲繞する環
状の磁性体からなる注入口部材が設けられたものを用
い、表皮の袋口に、注入口に面接触する袋口部材を取り
付け、金型のキャビティ内に表皮を装着した状態で上記
袋口部材を上記注入口部材に吸着させ、ついで注入口か
ら発泡性合成樹脂原料を表皮内に装填し、注入口を閉止
したのち所定の発泡処理を施すようにしているため、表
皮がキャビティ内に装着された状態で、磁性体からなる
袋口部材が注入口の開通を確保した状態で注入口部材に
隙間なく吸着され、これによって表皮の外面と金型の内
面との隙間部分に発泡性合成樹脂の発泡によって形成し
たフォームが侵入することが確実に阻止される。
品の製造方法によれば、金型として注入口を囲繞する環
状の磁性体からなる注入口部材が設けられたものを用
い、表皮の袋口に、注入口に面接触する袋口部材を取り
付け、金型のキャビティ内に表皮を装着した状態で上記
袋口部材を上記注入口部材に吸着させ、ついで注入口か
ら発泡性合成樹脂原料を表皮内に装填し、注入口を閉止
したのち所定の発泡処理を施すようにしているため、表
皮がキャビティ内に装着された状態で、磁性体からなる
袋口部材が注入口の開通を確保した状態で注入口部材に
隙間なく吸着され、これによって表皮の外面と金型の内
面との隙間部分に発泡性合成樹脂の発泡によって形成し
たフォームが侵入することが確実に阻止される。
【0043】従って、上記表皮一体発泡成形によって得
られた成形品は、その表面にフォームの漏洩による漏洩
物の付着が全く存在しなくなるため、成形処理後に漏洩
物を除去する作業を行う必要はなく、作業コストの低減
を図り、かつ、商品価値の減少を確実に阻止する上で極
めて有効である。
られた成形品は、その表面にフォームの漏洩による漏洩
物の付着が全く存在しなくなるため、成形処理後に漏洩
物を除去する作業を行う必要はなく、作業コストの低減
を図り、かつ、商品価値の減少を確実に阻止する上で極
めて有効である。
【0044】本発明の請求項4記載の表皮一体発泡成形
品の製造方法によれば、注入口部材および袋口部材のい
ずれか一方または双方は、内部に磁性体からなる粉体が
均一に分散された合成樹脂によって形成されているた
め、このようないわゆるプラスチック磁石は加工が極め
て容易であり、注入口部材や袋口部材の複雑な形状に容
易に製造する上で好都合である。
品の製造方法によれば、注入口部材および袋口部材のい
ずれか一方または双方は、内部に磁性体からなる粉体が
均一に分散された合成樹脂によって形成されているた
め、このようないわゆるプラスチック磁石は加工が極め
て容易であり、注入口部材や袋口部材の複雑な形状に容
易に製造する上で好都合である。
【図1】本発明に係る製造方法に用いられる金型の一実
施形態を示す斜視図である。
施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】注入口部材の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】図2に示す金型が解放された状態を示す断面図
である。
である。
【図5】図2に示す金型の注入孔が閉じられた状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】従来の金型を用いた表皮一体発泡成形による発
泡成形品の製造方法の一例を示す断面視の説明図であ
り、(イ)は金型に装着された表皮内に発泡性合成樹脂
の原料を装填しつつある状態、(ロ)は、金型内で発泡
成形品が得られた状態をそれぞれ示している。
泡成形品の製造方法の一例を示す断面視の説明図であ
り、(イ)は金型に装着された表皮内に発泡性合成樹脂
の原料を装填しつつある状態、(ロ)は、金型内で発泡
成形品が得られた状態をそれぞれ示している。
1 金型 C キャビティ 2 下型 21 左下型 22 右下型 23 下型連結軸 3 上型 31 左上型 32 右上型 33 上型連結軸 34 突出縁部 35 円弧凹部 36 漏斗部 36a 案内筒 37 円弧溝 38 環状磁石(注入口部材) 39 固定金具 4 ヘッドレスト 41 トリム 41a 袋口 42 係止ロッド 43 フレーム 5 袋口部材 50 注入筒 51 貫通孔 52 上部環状突起 53 下部環状突起 54 環状アンカー部 6 栓部材
Claims (4)
- 【請求項1】 金型のキャビティに装着された袋状の表
皮内での発泡性合成樹脂原料の発泡によって表皮と一体
にパッド材が形成された表皮一体発泡成形品であって、
上記表皮は、発泡性合成樹脂原料を装填する袋口に、磁
性体からなり、かつ、上記袋口に対応した貫通孔の設け
られた袋口部材を有し、この袋口部材は、一部が表皮か
ら露出しているとともに残部がパッド材に埋設されてい
ることを特徴とする表皮一体発泡成形品。 - 【請求項2】 上記袋口部材は、内部に磁性体からなる
粉体が均一に分散された合成樹脂によって形成されてい
ることを特徴とする請求項2記載の表皮一体発泡成形
品。 - 【請求項3】 袋状に形成され、かつ袋口を有する表皮
を、注入口を有する金型のキャビティ内に装着し、キャ
ビティ内の表皮の中に上記注入口および上記袋口を通し
て発泡性合成樹脂の原料を装填し、所定の発泡処理を施
すことによってパッド材にする表皮一体発泡成形品の製
造方法において、上記金型は、上記注入口を囲繞する環
状の磁性体からなる注入口部材が設けられたものを用
い、上記袋口に、上記注入口に面接触する袋口部材を取
り付け、金型のキャビティ内に表皮を装着した状態で上
記袋口部材を上記注入口部材に吸着させ、ついで注入口
から発泡性合成樹脂原料を表皮内に装填し、注入口を閉
止したのち所定の発泡処理を施すことを特徴とする表皮
一体発泡成形品の製造方法。 - 【請求項4】 上記注入口部材および袋口部材のいずれ
か一方または双方は、内部に磁性体からなる粉体が均一
に分散された合成樹脂によって形成されていることを特
徴とする請求項3記載の表皮一体発泡成形品の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7295786A JPH09135976A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 表皮一体発泡成形品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7295786A JPH09135976A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 表皮一体発泡成形品およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09135976A true JPH09135976A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17825147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7295786A Pending JPH09135976A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 表皮一体発泡成形品およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09135976A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220166496A (ko) * | 2021-06-10 | 2022-12-19 | 주식회사 대유에이텍 | 자동차 헤드레스트용 엔드커버 |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP7295786A patent/JPH09135976A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220166496A (ko) * | 2021-06-10 | 2022-12-19 | 주식회사 대유에이텍 | 자동차 헤드레스트용 엔드커버 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4829644A (en) | Method of molding skin-covered foamed plastic article | |
EP0177199A2 (en) | Moulding apparatus for simultaneously forming a cavity and encapsulating a frame in a foamed body | |
JPH09135976A (ja) | 表皮一体発泡成形品およびその製造方法 | |
JP3559259B2 (ja) | 積層成形品の製造方法 | |
JP3169260B2 (ja) | 袋状表皮一体発泡成形品の製造方法 | |
JPS63151413A (ja) | インサ−トの埋設された発泡成形品の製造方法 | |
JPH08155975A (ja) | 内装材の製造方法 | |
JP3689762B2 (ja) | 底充填型繰り出し容器 | |
JP3025163B2 (ja) | 一体発泡成形用芯材および一体発泡成形法 | |
JP3063288B2 (ja) | ウインドパネル部材の成形方法 | |
JPS61132311A (ja) | ウレタン製品の製造方法 | |
JP2000127200A (ja) | 表皮材の部分加飾一体成形品、その部分加飾一体成形品用金型、および表皮材の部分加飾成形方法 | |
JP2006068913A (ja) | 車両用内装材の成形装置 | |
JP2018192744A (ja) | ヘッドレスト付きバックパッドの製造方法 | |
JPH09140958A (ja) | ヘッドレストおよびその製造方法 | |
JP2006205460A (ja) | 発泡成形品の製造方法 | |
JPS61273920A (ja) | インサ−トが埋設された成形品の射出成形法 | |
JPS63165107A (ja) | 表皮一体発泡成形品の製造方法 | |
JP2756840B2 (ja) | インサートの埋設された発泡成形品の製造方法 | |
JP2005028731A (ja) | ボス部を有する樹脂成形品の製造方法及びそれに用いる金型 | |
JP2960860B2 (ja) | 一体発泡成形用芯材および一体発泡成形法 | |
JPH0370612B2 (ja) | ||
JPS6056517A (ja) | 内部にインサ−トを有する中空体の製造方法 | |
JPH08108436A (ja) | 発泡成形品の製造方法、発泡成形品及びその補強用芯材 | |
JPH07259Y2 (ja) | 発泡成形型 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050222 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050628 |