JPH09134581A - Ｍｄ，シングルｃｄ兼用収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管時の外観が美麗で、安価に製造でき、収
納されたＭＤ又はシングルＣＤをホコリやチリから有効
に保護することのできるＭＤ，シングルＣＤ兼用収納ケ
ースを提供すること。 【解決手段】 データの記録媒体であるミニ・ディスク
(3) 又はシングル・コンパクト・ディスク(4) を選択的
に載置可能なトレー部(1) と、該トレー部(1) を取り外
し可能に収納保持する開閉可能なケース部(2) とからな
り、上記トレー部(1) は、円形凹部(11)と、該円形凹部
(11)の周縁上にほぼ等間隔に配置された四つの三角形凹
部(12),(12) ・・とからなる凹部を有し、シングル・コ
ンパクト・ディスク(4) は、上記凹部における上記円形
凹部(11)に載置され、ミニ・ディスク(3) は、上記凹部
における四つの上記三角形凹部(12),(12) ・・を含む矩
形凹部に載置されるようになしてある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＭＤ，シングルＣ
Ｄ兼用収納ケース、詳しくは、保管時の外観が美麗で、
安価に製造でき、収納されたＭＤ又はシングルＣＤをホ
コリやチリから有効に保護することのできるＭＤ，シン
グルＣＤ兼用収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、データの記録媒体として種々の光
ディスク及び光磁気ディスクが規格化されて一般に使用
されている。このような光ディスク及び光磁気ディスク
の規格として、ミニ・ディスク（以下、単にＭＤとも言
う）やコンパクト・ディスク（以下、単にＣＤとも言
う）が普及している。ＭＤは円形の光磁気ディスクが保
護容器内に収納されたもので、ＣＤは円形の光ディスク
で直径12cmのものと直径8cm のものとがある。ＭＤは、
予め音楽データが記録されて市販される場合や、データ
が記録されずに市販されて購入者が任意のデータを記録
再生して用いる場合が多い。ＣＤは、予め音楽データや
画像データ，コンピュータにおいて使用されるアプリケ
ーションソフトウェアが記録されて市販される場合が多
く、直径8cmのＣＤはシングル・コンパクト・ディスク
（以下、単にシングルＣＤとも言う）と言われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図８に示されるよう
に、ＭＤ(3) は、スライド取り出し式のケース(5) 内に
収納されて扱われるのが一般的であった。また、図９に
示されるように、シングルＣＤ(4) は、ジャケット(J)
が貼着されたトレー(6) 上の円形凹部(61)内に収納され
て扱われるのが一般的であった。このため、ＭＤ(3) と
シングルＣＤ(4) とを一緒に収納ラック等に並べて保管
する場合、それらの外形が異なるために並べた列が凸凹
になってしまい、収納された状態の外観が良くないとい
う問題があった。また、それらの外形が異なるため、並
べられたときに無駄なスペースが生じ、保管時のスペー
ス効率が悪いという問題があった。更に、シングルＣＤ
(4) の保管に際し、上記トレー(6) 上に載置されたシン
グルＣＤ(4) は上記ジャケット(J) により被覆されるだ
けなので、チリやホコリからの保護が十分でないという
問題もあった。また更に、ＭＤ(3) の場合は記録内容の
インデックスラベルが上記ケース(5) 表面に貼着され、
シングルＣＤ(4) の場合は上記ジャケット(J) が記録内
容のインデックスラベルを兼ねており、これらのラベル
や上記ジャケット(J) が持ち運び等によってすり切れて
しまうという問題もあった。

【０００４】従って、本発明の目的は、保管時の外観が
美麗で、安価に製造でき、収納されたＭＤ又はシングル
ＣＤをホコリやチリから有効に保護することのできるＭ
Ｄ，シングルＣＤ兼用収納ケースを提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、データの記録媒体であるミニ・ディスク(3) 又はシ
ングル・コンパクト・ディスク(4) を選択的に載置可能
なトレー部(1) と、該トレー部(1) を取り外し可能に収
納保持する開閉可能なケース部(2) とからなり、上記ト
レー部(1) は、円形凹部(11)と、該円形凹部(11)の周縁
上にほぼ等間隔に配置された四つの三角形凹部(12),(1
2) ・・とからなる凹部を有し、シングル・コンパクト
・ディスク(4) は、上記凹部における上記円形凹部(11)
に載置され、ミニ・ディスク(3) は、上記凹部における
四つの上記三角形凹部(12),(12) ・・を含む矩形凹部に
載置されるようになしてあることを特徴とするＭＤ，シ
ングルＣＤ兼用収納ケースを提供することにより、上記
の目的を達成したものである。

【０００６】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の発明において、上記ケース部(2) の一部又は全
部が透明な材料により形成されている、ＭＤ，シングル
ＣＤ兼用収納ケースを提供するものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明のＭＤ，シングルＣ
Ｄ兼用収納ケースの一実施形態を図面を参照して説明す
る。図１は本実施形態の分解斜視図、図２は本実施形態
の分解平面図、図３は断面図であり、(a) は分解状態、
(b) は組立状態を示しており、図４は組立状態平面図で
ある。

【０００８】本実施形態のＭＤ，シングルＣＤ兼用収納
ケースは、図１〜４に示される如く、データの記録媒体
であるミニ・ディスク(3) 又はシングル・コンパクト・
ディスク(4) を選択的に載置可能なトレー部(1) と、該
トレー部(1) を取り外し可能に収納保持する開閉可能な
ケース部(2) とからなり、上記トレー部(1) は、円形凹
部(11)と、該円形凹部(11)の周縁上にほぼ等間隔に配置
された四つの三角形凹部(12),(12) ・・とからなる凹部
を有し、シングル・コンパクト・ディスク(4)は、上記
凹部における上記円形凹部(11)に載置され、ミニ・ディ
スク(3) は、上記凹部における四つの上記三角形凹部(1
2),(12) ・・を含む矩形凹部に載置されるようになして
ある。また、上記ケース部(2) の一部又は全部が透明な
材料により形成されている。

【０００９】本実施形態のＭＤ，シングルＣＤ兼用収納
ケース（以下、単に収納ケースとも言う）について更に
詳しく説明する。上記トレー部(1) は、図１及び図２に
示されるように、ほぼ正方形の板状の部材で、合成樹脂
により一体成形されている。上記トレー部(1) の片面側
には上記凹部が形成されており、該凹部は、上述したよ
うに、上記円形凹部(11)と四つの上記三角形凹部(12),
(12) ・・とが複合して形成されている。上記円形凹部
(11)は、上記トレー部のほぼ中央を中心として形成さ
れ、該円形凹部(11)の中央には、該円形凹部(11)に載置
されるシングルＣＤ(4) の中央の孔(41)と嵌合して該シ
ングルＣＤ(4) を保持する保持部(13)が形成されてい
る。また、上記トレー部(1) の一辺の中央には、上記円
形凹部(11)に亘って切欠部(14)が形成されており、該ト
レー部(1) 上に載置されたＭＤ(3) 又はシングルＣＤ
(4) を取り出し易くしている。上記保持部(13)及び上記
切欠部(14)はそれぞれ、図９に示されるような従来のト
レー(6) に形成されているものと同様に形成されてい
る。

【００１０】四つの上記三角形凹部(12),(12) ・・は、
それぞれほぼ直角三角形の形状を有しており、上記円形
凹部(11)の周縁上にほぼ等間隔に配されている。四つの
上記三角形凹部(12),(12) ・・の直角部の頂点をそれぞ
れ結んだ範囲が、ＭＤ(3) とほぼ同形状の矩形凹部とな
る。上記三角形凹部(12),(12) ・・の底面は、上記円形
凹部(11)の底面よりやや上方となるように形成されてい
る。上記トレー部(1)上にＭＤ(3) を載置する際には、
上述の矩形凹部に該ＭＤ(3) を載置する。載置されたＭ
Ｄ(3) は、その四隅が上記三角形凹部(12),(12) ・・に
より位置決めされると共に、該ＭＤ(3) 下面のディスク
ドライブ用の孔(31)に上記保持部(13)の一部が挿入され
て位置決めされる。

【００１１】上記ケース部(2) は、上記トレー部(1) が
収納保持される箱部(2a)と該箱部(2a)を被覆する蓋部(2
b)とからなり、両者は上記箱部(2a)に形成された一対の
嵌合ピンと上記蓋部(2b)に形成された一対の嵌合孔とが
嵌合され、該嵌合部を軸に開閉可能に形成されている。
上記箱部(2a)は、上記ヒンジ部が形成されている辺には
側壁が無く、その対辺の側壁には、上記トレー部(1) の
一辺を係止する一対の係止突片(21),(21) が内方に向け
て突設されている。上記係止突片(21),(21) が突設され
た側壁に隣接する他の側壁には、上記トレー部(1) の位
置決めを行う一対の位置決め突片(23),(23) が形成され
ると共に、一対の該位置決め突片(23),(23) 間には、嵌
合凹部(24)が形成されている。また、上記他の側壁付近
の上記ヒンジ部寄りの上記箱部(2a)底面からは、上記ト
レー部(1) を保持するための嵌合片(22)が立設されてい
る。上記他の側壁に対向するもう一方の側壁及び上記箱
部(2a)底面にも、対称的に一対の上記係止突片(21),(2
1) 、上記嵌合凹部(24)及び上記嵌合片(22)が形成され
ている。

【００１２】上記蓋部(2b)は、上記嵌合部付近が一部箱
状とされており、該箱状部の両側が壁部として延設され
ている。一方の上記壁部には、上記蓋部(2b)閉蓋時に上
記嵌合凹部(24)と嵌合する嵌合凸部(25)が形成されると
共に、突片(26)が内方に向けて突設されている。上記壁
部に対向するもう一方の壁部にも、対称的に上記嵌合凸
部(25)及び上記突片(26)が形成されている。尚、上記ケ
ース部(2) は、全体が透明な材質により形成されてい
る。

【００１３】上述のように構成された収納ケースの使用
に際しては、収納したいインデックスラベル等のラベル
(L) があれば該ラベル(L) を上記箱部(2a)の底面に置
き、その上から上記トレー部(1) を収納固定する。この
とき、上記トレー部(1) の上記切欠部(14)の形成された
一辺に対向する一辺を、図３(a) に示されるように、一
対の上記係止突片(21),(21) により係止させると共に、
該切欠片１４側の側辺を一対の上記嵌合片(22),(22) に
より嵌合させ、該トレー部(1) 全体を保持させる。その
後、上記トレー部(1) 上にＭＤ(3) 又はシングルＣＤ
(4) を載置して上記蓋部(2b)を閉蓋する。市販の音楽用
シングルＣＤを載置する場合は、その上記ジャケット
(J) を折り畳んで、図１又は図３(a) に示されるよう
に、上記蓋部(2b)に挿入して一対の上記突片(26),(26)
により保持させることができる。

【００１４】また、本実施形態の上記収納ケースは上記
トレー部(1) が取り外し可能とされているため、蓋トレ
ー部(1) を取り替えるだけでその使用用途を多様化させ
ることができる。例えば、図５に示されるように、上記
トレー部(1) をシングルＣＤを表裏面にそれぞれ１枚ず
つ保持し得るようなトレー部(10)に取り替えることによ
り、シングルＣＤを２枚収納させることができる。尚、
上記トレー部(10)は、上記トレー部(1) を２枚結合させ
た形態を有しており、表裏面のそれぞれに円形凹部及び
保持部(130) とが形成されている。

【００１５】更に、図９に示されるような市販のシング
ルＣＤを購入した場合、そのトレー(6) はトレー主部(6
a)とトレー副部(6b)とからなり、該トレー主部(6a)と該
トレー副部(6b)との間を折って両者を分離することがで
きるが、本実施形態の上記収納ケースは上記トレー部
(1) が取り外し可能とされているため、該トレー部(1)
を分離させた上記トレー主部(6a)にそのまま取り替える
ことも可能である。

【００１６】本実施形態の収納ケースは上述のように構
成されており、ＭＤ(3) もシングルＣＤ(4) も同一のケ
ースにより保管することができるため、保管時の外観が
美麗であると共に、無駄なスペースを生じさせることが
ない。また、ＭＤ用収納ケースとシングルＣＤ用ケース
とを作り分けることなく、一つの成形用金型で対応する
ことができるため、安価に製造することができる。更
に、ＭＤ(3) やシングルＣＤ(4) を確実に密閉した状態
で保管することができるため、ホコリやチリから有効に
保護することができると共に、上記ラベル(L) や上記ジ
ャケット(J) がすり切れてしまうことがない。

【００１７】次に、図６及び図７に本発明の収納ケース
の他の実施形態を示す。本実施形態における上記トレー
部(1) は、図１〜図４に示される実施形態における上記
トレー部(1) と全く同様に形成されている。しかし、ケ
ース部(20)が図１〜図４に示される実施形態における上
記ケース部(2) より幅狭に形成されている。上記ケース
部(20)の箱部(20a) の内幅が上記トレー部(1) の幅にほ
ぼ等しくされており、図１〜図４に示される実施形態に
おける上記位置決め突片(23),(23) ・・のような突片は
形成されずに、側壁により該トレー部(1) が直接位置決
めされる。また、上記トレー部(1) を保持するために、
図１〜図４に示される実施形態における上記嵌合片(2
2),(22) に替えて、嵌合片(220),(220) が形成されてい
る。上記嵌合突片(220) は、図７に示されるように、側
壁内に形成されている。図６及び図７に示される実施形
態の収納ケースは、図１〜図４に示される実施形態と同
様な作用効果を有しており、図１〜図４に示される実施
形態に比して、その外形をやや小さくすることができる
ため、収納スペースを小さくでき、且つ持ち運び易いと
いう利点がある。

【００１８】尚、本発明は上記実施形態に制限されるも
のではなく、例えば、上記実施形態において上記ケース
部(2) は嵌合開閉式とされているが、これ以外にも、ケ
ース部がヒンジ開閉式若しくはスライド開閉式に形成さ
れたり、ケース部自体が箱状に形成され、トレー部がケ
ース部からスライドして引き出されるような形態に形成
されていても良い。また、その他の点に関しても、本発
明の趣旨を逸脱しない限り、便宜変更が可能である。

【００１９】

【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、保管時
の外観が美麗で、安価に製造でき、収納されたＭＤ又は
シングルＣＤをホコリやチリから有効に保護することが
できる。

【００２０】請求項２に記載の発明によれば、請求項１
に記載の上記効果に加えて、ケース部の一部又は全部が
透明な材質により形成されているため、内部に収納され
たラベルやジャケットを外部から容易に確認することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のＭＤ，シングルＣＤ兼用収納ケースの
一実施形態の分解斜視図である。

【図２】本発明のＭＤ，シングルＣＤ兼用収納ケースの
一実施形態の各構成部材の分解状態における平面図であ
る。

【図３】本発明のＭＤ，シングルＣＤ兼用収納ケースの
一実施形態の断面図であり、(a) は分解状態、(b) は組
立状態である。

【図４】本発明のＭＤ，シングルＣＤ兼用収納ケースの
一実施形態の組立状態における平面図である。

【図５】本発明のＭＤ，シングルＣＤ兼用収納ケースの
一実施形態に他のトレー部を用いた断面図であり、(a)
は分解状態、(b) は組立状態である。

【図６】本発明のＭＤ，シングルＣＤ兼用収納ケースの
他の実施形態の分解状態における平面図である。

【図７】本発明のＭＤ，シングルＣＤ兼用収納ケースの
他の実施形態におけるトレー保持部の拡大斜視図であ
る。

【図８】従来のＭＤの収納ケースを示す斜視図である。

【図９】従来のシングルＣＤの収納ケースを示す斜視図
である。

【符号の説明】

１ トレー部 １１ 円形凹部 １２ 三角形凹部 ２ ケース部 ３ ＭＤ（ミニ・ディスク） ４ シングルＣＤ（シングル・コンパクト・ディス
ク）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データの記録媒体であるミニ・ディスク
   又はシングル・コンパクト・ディスクを選択的に載置可
   能なトレー部と、該トレー部を取り外し可能に収納保持
   する開閉可能なケース部とからなり、 上記トレー部は、円形凹部と、該円形凹部の周縁上にほ
   ぼ等間隔に配置された四つの三角形凹部とからなる凹部
   を有し、 シングル・コンパクト・ディスクは、上記凹部における
   上記円形凹部に載置され、ミニ・ディスクは、上記凹部
   における四つの上記三角形凹部を含む矩形凹部に載置さ
   れるようになしてあることを特徴とするＭＤ，シングル
   ＣＤ兼用収納ケース。
2. 【請求項２】 上記ケース部の一部又は全部が透明な材
   料により形成されている、請求項１に記載のＭＤ，シン
   グルＣＤ兼用収納ケース。