JPH09134575A - ヘッド送り装置 - Google Patents

ヘッド送り装置

Info

Publication number
JPH09134575A
JPH09134575A JP7290962A JP29096295A JPH09134575A JP H09134575 A JPH09134575 A JP H09134575A JP 7290962 A JP7290962 A JP 7290962A JP 29096295 A JP29096295 A JP 29096295A JP H09134575 A JPH09134575 A JP H09134575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw shaft
head
groove
screw
lubricant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7290962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3349878B2 (ja
Inventor
Kazunari Kato
一成 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP29096295A priority Critical patent/JP3349878B2/ja
Priority to US08/723,663 priority patent/US5682282A/en
Publication of JPH09134575A publication Critical patent/JPH09134575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3349878B2 publication Critical patent/JP3349878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/08Track changing or selecting during transducing operation
    • G11B21/081Access to indexed tracks or parts of continuous track
    • G11B21/083Access to indexed tracks or parts of continuous track on discs

Landscapes

  • Moving Of Heads (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドがスクリュー軸の案内を基準として移
動し、且つスクリュー軸の回転によりヘッドに送り力が
与えられるヘッド送り装置では、スクリュー軸に塗布し
た潤滑剤がスクリュー軸のねじ溝に嵌合する嵌合部材に
より掻き出され、スクリュー軸と、軸受部との間に潤滑
剤を効果的に供給できなくなる。 【解決手段】 光ヘッドを支持するヘッドベース4に形
成された軸受穴5a,6aがスクリュー軸21の外周面
の案内面21aにより案内され、またヘッドベース4に
設けられた雌ねじ部29aがねじ溝21bに嵌合し、ヘ
ッドベース4に送り力が与えられる。スクリュー軸21
ではねじ溝21bと同じピッチの溝21cが形成され、
この溝21cに潤滑剤が溜められるようになっている。
よって案内面21aと軸受穴5a,6aとの摺動部に潤
滑剤を効果的に供給できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用あるいは家
庭用音響機器などに装備されてコンパクトディスク、ミ
ニディスク、CD−ROMあるいは他の光ディスクの信
号の再生または記録を行なう光ディスク装置におけるヘ
ッド送り装置に係り、特にヘッドを軸方向へ移動案内す
るスクリュー軸の案内面に潤滑剤が効果的に供給される
ことにより、ヘッドの送り精度を向上させたヘッド送り
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3および図4は、従来の光ディスク装
置におけるヘッド送り装置を示す部分分解斜視図であ
る。図3に示すヘッド送り装置は、対物レンズ3を有し
ている光ヘッド2が2本のガイド軸8a,8bにより案
内される。光ヘッド2の下部のヘッドベース4には、案
内基準となる軸受穴5a,6aが形成され、ガイド軸8
aがこの軸受穴5a,6a内に挿通されており、他方に
はU字溝7aが形成されて、このU字溝7aがガイド軸
8bに対して水平方向へ余裕を有して挿通されている。
【0003】ヘッド送りの基準側となるガイド軸8aの
側方にはスクリュー軸11が平行に配置されており、ト
ラッキングモータ12の動力が減速歯車群13により減
速されてスクリュー軸11に伝達され、スクリュー軸1
1が回転駆動される。ヘッドベース4には雌ねじ状の嵌
合部材4aが設けられ、この嵌合部材4aが前記スクリ
ュー軸11のねじ溝に噛合っている。スクリュー軸11
がα方向またはβ方向へ回転すると、この回転力がねじ
溝から嵌合部材4aに(イ)−(ロ)方向への送り力と
して作用し、ヘッドベース4および光ヘッド2は、一方
のガイド軸8aを基準として(イ)−(ロ)方向へ移動
させられる。
【0004】しかし、図3に示すヘッド送り装置では、
一対のガイド軸8a,8bとその側方に位置するスクリ
ュー軸11の3本の軸が設けられているため、部品点数
が多くなり製造コストが高くなるのみならず、3本の軸
が水平方向に並べられているため、ヘッド送り装置の占
める幅寸法が大きくなり、ディスク装置内での他の部品
の配置スペースを狭めるという問題がある。
【0005】そこで、図4に示すように、案内基準とな
る前記ガイド軸8aとスクリュー軸11とを兼用したヘ
ッド送り装置が考えられている。図4に示す送り装置で
は、シャーシなどに固定された軸支持部材15,15に
ガイド軸8が固定され、同じくシャーシなどに固定され
た軸受部材10aと10bにスクリュー軸1が回転自在
に支持されている。光ヘッド2の下面に位置するヘッド
ベース4には軸受部5,6および軸受部7が設けられて
いる。軸受部5,6には光ヘッド2の案内基準となる軸
受穴5a,6aが形成され、他方の軸受部7にはU字溝
7aが形成されている。軸受穴5a,6aにはスクリュ
ー軸1が挿通され、U字溝7aはガイド軸8に挿通され
る。したがって、光ヘッド2はスクリュー軸1の外周面
(案内面1a)を基準として(イ)−(ロ)方向へ案内
される。
【0006】また、トラッキングモータ12の動力は、
減速歯車群13から、スクリュー軸1に固定された従動
歯車14に伝達され、スクリュー軸1が回転駆動され
る。図5(A)は図4のV−V線の拡大側面図、図5
(B)は図4におけるZ軸方向から見た部分断面を有す
る拡大平面図である。
【0007】図4と図5に示すように、ヘッドベース4
の軸受部5,6には、嵌合部材9が板ばね16とともに
ねじ17,17によって固定されている。嵌合部材9は
合成樹脂材料により形成されたものであり、雌ねじ部9
aが前記スクリュー軸1のねじ溝1bに噛合うものとな
っている。前記板ばね16には押圧部16aが折曲げ形
成され、この押圧部16aにより嵌合部材9の雌ねじ部
9aがねじ溝1bに嵌合する方向((ハ)方向)へ押圧
されている。
【0008】スクリュー軸1がトラッキングモータ12
によりα方向またはβ方向へ回転駆動されると、嵌合部
材9の雌ねじ部9aに送り力が与えられて、光ヘッド2
およびヘッドベース4が(イ)−(ロ)方向へ移動させ
られる。このとき、スクリュー軸1の外周面でのねじ溝
1bが形成されていない部分が案内面1aとなり、軸受
穴5a,6aはこの案内面1aを摺動する。図4ないし
図5に示したヘッド送り装置では、軸が2本だけである
ために部品点数を削減でき、また図3に示したものに比
べヘッド送り装置が占める幅寸法を狭くでき、その結
果、装置全体の小型化を促進できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4および図
5に示すヘッド送り装置では、軸受穴5a,6aがスク
リュー軸1の案内面1aを摺動してヘッドベース4が移
動する。したがって、軸受穴5a,6aの内周面と、ス
クリュー軸1の案内面1aとの摩擦力を低下して焼き付
きなどを防止するために、スクリュー軸1の外周面に、
グリスなどの潤滑剤を塗布することが必要である。
【0010】しかし、スクリュー軸1に形成されたねじ
溝1bに嵌合部材9の雌ねじ部9aが常に噛合っている
ため、スクリュー軸1の回転の際に、雌ねじ部9aがね
じ溝1b内の潤滑剤を掻き出すように機能し、スクリュ
ー軸1がα方向へ回転するときに、潤滑剤が図5(A)
にてで示す部分に溜まり、逆にスクリュー軸1がβ方
向へ回転するときにはで示す部分に溜まる。しかも光
ヘッド2が(イ)方向へ移動するときには、図5(B)
にてで示す部分に潤滑剤が押し出されて溜り、(ロ)
方向へ移動するときにはで示す部分に潤滑剤が溜ま
る。したがって、軸受穴5a,6aの内面と、スクリュ
ー軸1の案内面1aとの摺動境界部に供給される潤滑剤
の絶対量が不足し、前記摺動境界部での充分な潤滑が行
われなくなる。
【0011】特にCD−ROMなどのように、高速アク
セスが行われる機器では、光ヘッド2の送り速度が速く
なり、よって前記摺動境界部での潤滑不足による焼き付
きなどの問題が生じやすくなる。
【0012】また図4と図5に示すヘッド送り装置で
は、スクリュー軸1が、光ヘッド2の(イ)−(ロ)方
向への移動時の案内基準となっている。よって、スクリ
ュー軸1の伸直度が、光ヘッド2の送り精度に影響を与
えることになる。しかしスクリュー軸1は、ねじ溝1b
を加工する際に、バイトなどの工具が一側方から押し付
けられるために、ねじ溝加工時に曲りが生じやすい。よ
って図3に示すヘッド送り装置の案内基準となるガイド
軸8aに比べスクリュー軸1の伸直度が低下することを
避けることができず、ヘッド送り動作の精度をあまり高
くできない欠点がある。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、ヘッドがスクリュー軸に案内されて移動す
るものにおいて、潤滑剤をスクリュー軸と軸受穴との間
に効果的に供給でき、ヘッドを高精度に移動させること
ができるヘッド送り装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】また本発明は、スクリュー軸の伸直度を維
持して、ヘッドの案内精度の低下を防止できるようにす
ることも目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定のピッチ
で形成されたねじ溝を有するスクリュー軸と、このスク
リュー軸を回動させる駆動部と、前記スクリュー軸の外
周を摺動する軸受部によって案内されるヘッドと、前記
ねじ溝に嵌合して前記スクリュー軸の回転力をヘッドへ
移動力として与える嵌合部材とを有するヘッド送り装置
において、前記スクリュー軸の前記ねじ溝の間に、潤滑
剤を溜める少なくとも1本の溝が形成されていることを
特徴とするものである。
【0016】また、上記において、潤滑剤を溜める溝
は、ねじ溝よりもその溝幅が狭く形成されていることが
好ましい。
【0017】本発明では、ヘッドに軸受部が形成され、
または光ヘッドを支持するヘッドベースに軸受部が形成
されて、この軸受部がスクリュー軸を摺動することによ
り、スクリュー軸を基準としてヘッドが案内される。ヘ
ッドは光ディスク用の光ヘッド、または光磁気ディスク
用の光ヘッド、または磁気ディスク用の磁気ヘッドなど
である。
【0018】ヘッドは一方の側が前記軸受部とスクリュ
ー軸との摺動を基準として案内されるが、ヘッドの他方
の側はスクリュー軸と平行なガイド部により案内され
る。このガイド部(案内部)は、例えばスクリュー軸と
平行に設けられたガイド軸、またはスクリュー軸と平行
に形成されたガイド板、またはシャーシの一部などであ
る。
【0019】スクリュー軸に形成されたねじ溝には嵌合
部材が嵌合する。この嵌合部材は、雌ねじ部またはねじ
溝に嵌合する凸部などを有しており、好ましくは板ばね
などにより前記ねじ溝に加圧される。そして駆動部によ
りスクリュー軸が回転駆動されると、嵌合部材を介して
ヘッドに送り力が与えられる。この嵌合部材は、ヘッド
またはヘッドベースに取り付けられたものとなる。
【0020】スクリュー軸ではねじ溝が一定のピッチに
て螺旋状に形成されているが、ねじ溝とねじ溝との間に
は、少なくとも1本の潤滑剤を溜める溝が形成され、こ
の潤滑剤を溜める溝には、嵌合部材の前記雌ねじ部や凸
部が嵌合しないようになっている。よって、潤滑剤のみ
の専用の溝として使用され、この溝内に溜まった潤滑剤
は、嵌合部材の前記雌ねじ部や凸部により掻き出される
ことがない。したがって、軸受部の内面とスクリュー軸
の外周の案内面との間には常に適度な量の潤滑剤を供給
することができ、軸受部とスクリュー軸との間に焼き付
きなどが生じることはない。
【0021】スクリュー軸のねじ溝と、潤滑剤を溜める
溝とを同じ形状で同じ深さで同じ溝幅とすると、スクリ
ュー軸として2条ねじを使用することができる。すなわ
ち2条ねじをスクリュー軸として使用し、1条の溝を嵌
合部材が嵌合する送り用のねじ溝として使用し、他の1
条の溝を嵌合部材が嵌合しない潤滑剤を溜める専用の溝
として使用することができる。ただし、潤滑剤を溜める
ための溝を、ねじ溝よりも溝幅の狭い構造にすると、ス
クリュー軸の外周面の溝の形成されていない案内面の面
積を広く確保でき、軸受部とスクリュー軸との摺動部の
当接面積を広くできて、スクリュー軸によるヘッドの案
内動作を安定させることができる。
【0022】さらに、スクリュー軸には2条またはそれ
以上の溝が形成されるため、ねじ溝を加工するためのバ
イトなどの切削工具と、潤滑剤を溜める溝を加工するた
めの切削工具を、軸に対して両側方から加圧し、この状
態で軸を回転させて溝を加工することが可能である。こ
の加工方法では、軸に対して相対する方向から切削工具
の加圧力が作用するため、加工時に軸に対して曲げ力が
作用しにくくなり、伸直度の高いスクリュー軸を得るこ
とができる。スクリュー軸はヘッドの案内基準であり、
このスクリュー軸の伸直度を高くすることにより、ヘッ
ドの移動精度を向上できる。
【0023】以上のように、軸受部とスクリュー軸との
間に潤滑剤を効果的に供給でき、またスクリュー軸の伸
直度を高くできるため、ヘッドの高速送りが可能にな
り、CD−ROM装置などにおいて、スクリュー軸のね
じ溝のピッチを広くして、ヘッドを高倍速にてサーチ動
作させた場合でも、その移動特性が良好になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明のヘッド送り装置を示す斜
視図、図2(A)は、図1のII−II線の拡大断面
図、図2(B)は図1の軸受部の部分をZ方向から見た
部分断面を有する拡大部分平面図である。図1に示すヘ
ッド送り装置は、スクリュー軸および嵌合部材の形状を
除き、その他の部分の構造は図4に示した従来例と同じ
である。
【0025】このヘッド送り装置では、対物レンズ3を
搭載した光ヘッド2がヘッドベース4の上に固定されて
いる。ヘッドベース4には、その両端に軸受穴5a,6
aを有する軸受部5,6およびU字溝7aを有する軸受
部7が設けられている。軸受穴5a,6aには、スクリ
ュー軸21が挿通されており、またU字溝7aにはガイ
ド軸8が嵌合されている。ヘッドベース4は、スクリュ
ー軸21およびガイド軸8上を、図示(イ)−(ロ)方
向に摺動可能となっているが、U字溝7aとガイド軸8
は、スクリュー軸21とガイド軸8とが対向する幅方向
へ互いに移動余裕を有しているため、光ヘッド2はスク
リュー軸21を基準として(イ)−(ロ)方向へ案内さ
れる。
【0026】前記ガイド軸8は両端が軸支持部材15,
15に支持され、スクリュー軸21は、軸受部材10
a,10bに回転自在に支持されている。スクリュー軸
21には従動歯車14が設けられ、トラッキングモータ
12の回転駆動力は、減速歯車群13から従動歯車14
に伝達され、スクリュー軸21がα方向とβ方向へ駆動
される。
【0027】前記軸受部5と6の間には、嵌合部材29
が板ばね16に支持されて取り付けられており、板ばね
16と嵌合部材29とに挿入されたねじ17,17が、
ヘッドベース4の下面に螺着されている。板ばね16
は、押圧部16aを有し、嵌合部材29に形成された雌
ねじ部29aが、押圧部16aにより(ハ)方向へ弾性
的に加圧され、雌ねじ部29aが前記スクリュー軸21
に噛合っている。
【0028】スクリュー軸21が回転すると、ヘッドベ
ース4および光ヘッド2が(イ)−(ロ)方向へ移動す
る。光ヘッド2の上方には、光ディスクの記録面が対向
しており、光ディスクが回転し、光ヘッド2が(ロ)方
向へ移動することにより、対物レンズ3から照射される
検知ビームが光ディスクの記録面をトラッキングし、記
録面に記録された信号が再生される。
【0029】図2(B)に示すように、スクリュー軸2
1の外周面である案内面21aには、ねじ溝21bが形
成されている。また、螺旋状に形成されたねじ溝21b
とねじ溝21bとの間の案内面21aには、潤滑剤を溜
める溝21cが形成されている。ねじ溝21bのピッチ
P1と、潤滑剤を溜める溝21cのピッチP1は、互いに
同じであり、ねじ溝21bと溝21cとは2条ねじのそ
れぞれの条の溝と同等である。
【0030】ただし、ねじ溝21bの溝幅W0に対し、
潤滑剤を溜める溝21cの溝幅W1が小さく、またねじ
溝21bの溝深さよりも溝21cの溝の深さが浅くなっ
ている。潤滑剤を溜める溝21cの溝幅W1は小さい寸
法であるため、隣接するねじ溝21bと21bの間の前
記案内面21aでは溝幅W1の占有率が小さく、よって
スクリュー軸21の外周面において案内面21aの面積
を可能な限り広く確保できるようになっている。
【0031】また、前記嵌合部材29の雌ねじ部29a
では、凸部29c1と29c2とが突出形成されている。
この凸部29c1と29c2は、前記ねじ溝21bのピッ
チP1と同じ間隔を開けて形成されており、また凸部2
9c1と凸部29c2の断面形状は、ねじ溝21bの断面
形状と相似形であり、図の例では共に台形である。前記
凸部29c1と29c2は、スクリュー軸21のねじ溝2
1bに嵌合し、潤滑剤を溜める溝21cには嵌合してい
ない。
【0032】トラッキングモータ12の動力は減速歯車
群13により減速されて従動歯車14に伝達され、スク
リュー軸21が回転すると、嵌合部材29の雌ねじ部2
9aには、1回転で1ピッチP1分の送りが行われ、ヘ
ッドベース4に所定速度の送り力が与えられる。また、
ヘッドベース4は、軸受穴5aと6aがスクリュー軸2
1の外周の案内面21aを摺動し、光ヘッド2が(イ)
−(ロ)方向へ移動する。
【0033】スクリュー軸21の外周にはグリスなどの
潤滑剤が塗布されるが、ねじ溝21bに溜まっている潤
滑剤は、雌ねじ部29aの凸部29c1と29c2により
掻き出され、図5に示した従来例と同様に、または
の部分、およびまたはの部分に溜まる。ただし溝2
1cに溜まっている潤滑剤は掻き出されることがなく、
この潤滑剤は、案内面21aと、軸受穴5a,6aの内
周面との間に常に供給されて、案内面21aと軸受穴5
a,6aとの摺動面が適度に潤滑される。よってヘッド
ベース4がスムーズに案内され、焼き付きなどの問題が
生じなくなる。また溝21cの溝幅W1は潤滑剤を溜め
るのに充分な寸法で且つ必要以上に大きくされていない
ため、軸受穴5a,6aの内周面と摺動する案内面21
aの面積を広くでき、ヘッドベース4を定して案内でき
る。
【0034】次に、本発明の他の構成例としては、ねじ
溝21bと潤滑剤を溜める溝21cを、同じ寸法の溝と
した2条ねじのスクリュー軸21を使用することができ
る。この場合には、一方の一条のねじ溝を雌ねじ部29
aが嵌合する側として使用され、他方の一条のねじ溝が
潤滑剤の供給専用のとして使用される。しかし、案内面
21aの面積を広くし、軸受穴5a,6aとの摺接面積
を広く確保できる点で、図2に示す構造の方が好まし
い。
【0035】また、ねじ溝21bと潤滑剤を溜める溝2
1cは同じピッチP1で加工されるため、一方の溝を加
工する切削工具と、他方の溝を加工する切削工具を、軸
の両側にて相対向して加圧させ、軸を回転させる加工が
可能である。この場合、切削工具の加圧力が両側から軸
へ均等に作用するため、加工時での軸の曲りを防止で
き、スクリュー軸21は伸直度の高いものとなる。よっ
てこのスクリュー軸21による光ヘッド2の案内精度を
高くできる。
【0036】また、最近のCD−ROMなどの駆動装置
では、高速サーチを可能とするために、ねじ溝21bの
ピッチP1が大きくなり、光ヘッドをコンパクトディス
クプレーヤのサーチ時の2倍あるいは4倍程度速くする
ことが必要とされている。本発明では、軸受部とスクリ
ュー軸との潤滑効果を高め、またスクリュー軸の伸直度
も高くなるため、前記の高速移動に適したものとなる。
なお、スクリュー軸のねじ溝のピッチが広くなった場合
には、潤滑剤を溜める溝を2条またはそれ以上に形成す
ることが可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、スクリュー軸の外周で
ヘッドを案内するヘッド送り装置において、スクリュー
軸と軸受部の潤滑を効果的に行なうことができる。ま
た、スクリュー軸の伸直度を高くすることが可能であ
り、安定したヘッドの案内動作を実現でき、高速サーチ
を行なう装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘッド送り装置を示す斜視図、
【図2】図1におけるヘッド送り装置の軸受部を示し、
(A)は図1のII−II線の拡大断面図、(B)は図
1のZ矢視の部分断面を含む拡大平面図、
【図3】従来のヘッド送り装置を示す斜視図、
【図4】従来の他の構造のヘッド送り装置を示す斜視図
【図5】図4におけるヘッド送り装置の軸受部を示し、
(A)は図4のV−V線の拡大側面図、(B)は図4の
Z矢視の部分断面を含む拡大平面図、
【符号の説明】
2 ヘッド 4 ヘッドベース 5,6,7 軸受部 5a,6a 軸受穴 7a U字溝 8 ガイド軸 16 板ばね 21 スクリュー軸 21a 案内面 21b ねじ溝 21c 潤滑剤を溜める溝 29 嵌合部材 29a 雌ねじ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のピッチで形成されたねじ溝を有す
    るスクリュー軸と、このスクリュー軸を回動させる駆動
    部と、前記スクリュー軸の外周を摺動する軸受部によっ
    て案内されるヘッドと、前記ねじ溝に嵌合して前記スク
    リュー軸の回転力をヘッドへ移動力として与える嵌合部
    材とを有するヘッド送り装置において、前記スクリュー
    軸の前記ねじ溝の間に、潤滑剤を溜める少なくとも1本
    の溝が形成されていることを特徴とするヘッド送り装
    置。
  2. 【請求項2】 潤滑剤を溜める溝は、ねじ溝よりもその
    溝幅が狭く形成されている請求項1記載のヘッド送り装
    置。
JP29096295A 1995-11-09 1995-11-09 ヘッド送り装置 Expired - Fee Related JP3349878B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29096295A JP3349878B2 (ja) 1995-11-09 1995-11-09 ヘッド送り装置
US08/723,663 US5682282A (en) 1995-11-09 1996-10-04 Head feeding device including a screw shaft provided with a pair of grooves with one groove being provided with a lubricant

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29096295A JP3349878B2 (ja) 1995-11-09 1995-11-09 ヘッド送り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09134575A true JPH09134575A (ja) 1997-05-20
JP3349878B2 JP3349878B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=17762709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29096295A Expired - Fee Related JP3349878B2 (ja) 1995-11-09 1995-11-09 ヘッド送り装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5682282A (ja)
JP (1) JP3349878B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005093748A1 (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Pioneer Corporation 光ピックアップ送り装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09306117A (ja) * 1996-05-17 1997-11-28 Mitsumi Electric Co Ltd 磁気記録再生装置のキャリッジ緩衝装置
KR100269143B1 (ko) * 1997-12-29 2000-10-16 윤종용 디스크플레이어
US6058098A (en) * 1998-02-18 2000-05-02 Alpine Electronics, Inc. Head driving device
JP3686539B2 (ja) * 1998-10-28 2005-08-24 パイオニア株式会社 ピックアップ送り機構
JP2000249505A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動体の移動位置検出装置
JP3888506B2 (ja) * 1999-10-07 2007-03-07 アルパイン株式会社 光ピックアップの移送機構
JP3842946B2 (ja) * 2000-03-15 2006-11-08 パイオニア株式会社 ピックアップの送り機構
JP3727822B2 (ja) 2000-03-29 2005-12-21 アルパイン株式会社 光ピックアップ移送機構
DE10023581A1 (de) 2000-05-13 2001-11-15 Bosch Gmbh Robert Gestaltung der Führung einer optischen Abtastvorrichtung
US20030012118A1 (en) * 2001-07-11 2003-01-16 Steel Su Mechanical transmission of optical pick-up head
TWI241568B (en) * 2004-02-10 2005-10-11 Delta Electronics Inc Guiding mechanism

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3921969A (en) * 1974-06-24 1975-11-25 Docutel Corp Lead screw document transport
US3969768A (en) * 1974-07-05 1976-07-13 Tri-Data Magnetic disk head carriage
US4071866A (en) * 1977-03-16 1978-01-31 Sycor, Inc. Disc recorder drive follower assembly
US4848174A (en) * 1986-07-09 1989-07-18 Trantek Inc. Shuttle transfer system
JP2518354B2 (ja) * 1988-06-21 1996-07-24 ソニー株式会社 ディスクドライブ装置
JPH0638065U (ja) * 1992-10-16 1994-05-20 キヤノン電子株式会社 ヘッド駆動装置
US5414578A (en) * 1993-09-15 1995-05-09 Tandberg Data Storage A/S Voice coil servo motor for adjusting magnetic head

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005093748A1 (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Pioneer Corporation 光ピックアップ送り装置
US7484228B2 (en) 2004-03-25 2009-01-27 Pioneer Corporation Optical pickup feeding device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3349878B2 (ja) 2002-11-25
US5682282A (en) 1997-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3349878B2 (ja) ヘッド送り装置
US6058098A (en) Head driving device
EP0698744A1 (en) Slide member
US6896415B2 (en) Rolling bearing and bearing apparatus
US7310806B2 (en) Support mechanism and feeding unit including same
DE69018856T2 (de) Nasses Festplatten-Laufwerk mit einem konischen Spindellager.
CN213055182U (zh) 一种导轮架组件及曲线锯
US5831962A (en) Optical pickup carrying system
GB2306583A (en) Lubricated journal bearing assembly
JP3359527B2 (ja) ヘッド送り装置
JPS5958219A (ja) 含油ジヤ−ナル軸受
JPH1125619A (ja) ディスク駆動装置のピックアップ送りねじ
US4626944A (en) Positioning device for scanning means in a disk drive unit
US5924182A (en) Apparatus for assembling bearing and stationary drum
US6781797B2 (en) Lubricated thread screw drive and method of manufacturing same
JP3385721B2 (ja) 顕微鏡用レボルバ
JPH0823965B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JPS5894630A (ja) 摺動装置
JPH04131515A (ja) 軸受装置
KR20040017682A (ko) 윤활구조를 갖는 광디스크 드라이브의 광픽업유닛 및 이를채용한 광디스크 드라이브
KR20060017384A (ko) 윤활유 자동 공급 래크
JP3093890U (ja) 回転磁気ヘッド装置
JPH11203802A (ja) 光学ピックアップ送り装置
JPS6343804B2 (ja)
JPS62264416A (ja) 磁気記録再生装置の回転ヘツド・アセンブリ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090913

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110913

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130913

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130913

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140913

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees