JPH09134321A - パケット伝送装置 - Google Patents

パケット伝送装置

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JPH09134321A
JPH09134321A JP29104395A JP29104395A JPH09134321A JP H09134321 A JPH09134321 A JP H09134321A JP 29104395 A JP29104395 A JP 29104395A JP 29104395 A JP29104395 A JP 29104395A JP H09134321 A JPH09134321 A JP H09134321A
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boc
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章弘 屋森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伝送レートを変換するバッファと、該バッファ
へのデータ書込速度と該バッファからのデータ読出速度
との差異を、データとして無効なスタッフパケットを該
バッファに埋め込むことにより吸収するバッファ制御部
と、を備えたパケット伝送装置に関し、スタッフパケッ
トを効率的に埋め込むことにより、パケット伝送の安定
制御を可能にする。 【解決手段】バッファ制御部が、バッファの占有量に対
して複数の閾値を有し、該バッファの占有量が各閾値を
越える度に該スタッフパケットを埋め込む割合を変更す
るか、又は該バッファの占有量の基準値を有し、該バッ
ファの占有量と該基準値との差に応じて該スタッフパケ
ットを埋め込む割合を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明はパケット伝送装置に
関し、特にパケットの伝送量(転送量)を制御するパケ
ット伝送装置に関するものである。
【0001】図4には、例えば、MPEG方式における
ビットストリームを端末からネットワークへ、または端
末から別の端末へパケット化伝送するシステムの全体構
成図が概略的に示されており、まず最初に、入力信号読
取装置10で読み取られた入力データは符号化装置11
で符号化・パケット化されてネットワーク12に送られ
る。そして、ネットワーク12から復号化装置13で復
号化され、信号受信機14で受信されることとなる。
【0002】このようなパケット伝送システムにおい
て、実際には、転送元の符号化装置11を動作させてい
るクロックと、ネットワーク12や転送先の復号化装置
13を動作させているクロックは別のものと考えられ
る。
【0003】したがって、符号化装置11とネットワー
ク12と復号化装置13との間のパケット伝送を完全に
同期させることは不可能である。つまり、転送元での発
生ビットレートとネットワークや転送先から送られて来
る読み込みクロックのビットレートは、揃えようとして
も完全には揃えることは出来ない。
【0004】そこで、一般に転送元と転送先でのビット
レートの誤差を吸収させるために符号化装置11の側に
バッファ1を設け、このバッファ11を経由してパケッ
ト伝送を行っている。
【0005】また、このバッファ11は、転送先のクロ
ック速度が一定で或る決まったビットレートでしか情報
を読み出せない場合などに、ビットレート変換のための
媒体手段としても用いることもできる。
【0006】ここで、パケット伝送を破綻させないため
には、バッファ1のオーバーフローやアンダーフローに
対する制御が必要となる。
【0007】
【従来の技術】従来のパケット伝送装置においては、バ
ッファのオーバーフローやアンダーフローの問題の対策
のために、まず図5に示すように、符号化して生成され
たパケットをバッファ1へ書き込む入力側の速度Rinよ
りバッファ1から出力側への読出速度Routを大きく
(Rin<Rout)設定している。
【0008】つまり、バッファ1の占有量(BOC:Buffe
r Occupancy Count)が少な目でアンダーフロー気味に
制御することによってバッファ1のオーバーフローの問
題を解決させる。
【0009】そして、バッファ1がアンダーフロー気味
に動作している状態で、以下に示すようにアンダーフロ
ーが起こらない制御を施す。
【0010】すなわち、上記のようにRin<Routなの
でバッファ占有量BOCは次第に減って来るが、バッフ
ァ制御部2はバッファ占有量BOCがアンダーフローに
近づいたと判定するための閾値Thaと、バッファ占有
量BOCがどの値まで復帰すると充分だということを判
定するための埋め込み開放閾値Thbを設定している。
【0011】そこで、バッファ制御部2は、バッファ占
有量BOCの値をチェックしてBOC≦Thaとなる
と、それ自体データとして無効なスタッフパケットを埋
め始める。そしてスタッフパケットは、BOC≧Thb
となるまで埋め続けるという方式が採られている。
【0012】このようにして、ネットワーク側や転送先
の端末に安定したパケット伝送を行うことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにスタッフパケットを埋め込む方式を用いると次の
様な点が問題となる。
【0014】埋め込まれるスタッフパケットは、復号化
装置側ではヘッダー情報で判断されて読み捨てられ、ス
タッフパケット以外の有効なパケットは、例えばMPE
G方式ではヘッダー情報としてそれぞれ時間情報を持っ
ている。
【0015】そして、復号化装置側では、伝送されて来
たパケットのヘッダーを検出してそのパケットが有効パ
ケットかどうか判断し、有効パケットのみ復号化するの
であるが、図6(1)に示すようにスタッフパケットが
連続して発生すると有効パケット間の間隔が大きくなり
復号時に時間情報がずれてしまうということが起こるこ
とから、埋め込まれるスタッフパケットの量は、同図
(2)に示すように平均化される方が望ましい。
【0016】したがって本発明は、伝送レートを変換す
るバッファと、該バッファへのデータ書込速度と該バッ
ファからのデータ読出速度との差異を、データとして無
効なスタッフパケットを該バッファに埋め込むことによ
り吸収するバッファ制御部と、を備えたパケット伝送装
置において、スタッフパケットを効率的に埋め込むこと
により、パケット伝送の安定制御を可能にすることを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
〔1〕上記の目的を達成するため、本発明に係るパケッ
ト伝送装置は、図1に原理的に示すように、バッファ制
御部2が、バッファ1の占有量(BOC)に対して複数
の閾値を有し、該バッファ1の占有量が各閾値を越える
度にスタッフパケットをバッファ1に埋め込む割合を変
更することを特徴としたものである。
【0018】すなわち本発明では、図示のように、バッ
ファ1の閾値として埋め込み開放閾値Th0と、Th0よ
り小さいm個の閾値Th1, Th2, Th3,……, Thm
(m≧2,Thk≧Thk+1(k=0,1,…,m-1))を設ける。この
場合、図5に示した従来例と対比すると、Tha=Thm,
Thb=Th0となる。
【0019】ここで、埋め込むスタッフパケットの量に
ついては、まず、バッファ占有量BOCの値が閾値Th
mの値を下回ったとき(Thm>BOC)には、図5の従
来例と同じようにスタッフパケットを可能なだけ挿入す
る。
【0020】そして、Thm≦BOC≦Thm-1のとき
は、h(hは定数)回のパケットについて1回だけスタ
ッフパケットを埋め込む。同様に、Thm-1≦BOC≦
Thm-2のときは2h回のパケットにつき1回だけ、T
h1≦BOC≦Th0のときは(m-1)h回のパケットにつ
き1回だけスタッフパケットを埋め込むというように、
スタッフパケットを埋め込む割合を段階的に変化させ
る。
【0021】以上により、これまで発生するときはバー
スト的に発生していたスタッフパケットを、図6(2)
に示したように、より平均的に発生するように分散させ
ることが可能となる。
【0022】〔2〕また、本発明においては、図2に原
理的に示すように、バッファ制御部2は、バッファ1の
占有量の基準値を有し、バッファ1の占有量と該基準値
との差に応じてスタッフパケットをバッファ1に埋め込
む割合を変更することを特徴としている。
【0023】すなわち本発明では、図示のように、バッ
ファ占有量BOCの基準値Thorgを設け、そして予め
スタッフパケットを有効パケットNorg回につき1回だ
け埋め込むように設定しておく。
【0024】そして、バッファ占有量BOCの値と基準
値Thorgとの差分の判定値として閾値Lを設定し、T
horg−BOC≧Lとなったら、スタッフパケットを埋
め込む間隔を有効パケットNorg−i(iは定数)回に
つき1回に狭める。
【0025】同様に、Thorg−BOC≧2Lとなった
ら、スタッフパケットを埋め込む間隔を有効パケットN
org−2i回につき1回に狭め、Thorg−BOC≦−L
となると、スタッフパケットを埋め込む間隔を有効パケ
ットNorg+i回につき1回に広げるようにする。
【0026】このようにすることによっても、図6
(2)に示す如く、スタッフパケットをより平均的に発
生するように分散させることができることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】図3は、本発明に係るパケット伝
送装置の実施例を示したもので、この実施例では、MP
EG方式におけるエンコーダの出力部分に近い所を示し
ており、図1及び図2に示したバッファ1は多重化バッ
ファとして構成され、バッファ制御部2はスタッフパケ
ット発生制御部として構成されている。
【0028】そして、スタッフパケット発生制御部2を
備えた多重パケット化部3と、入力した画像データを多
重パケット化部11に与えるための画像バッファ4と、
入力した音声データを多重パケット化部11に与えるた
めの音声バッファ5とで図5に示した符号化装置11に
対応した形となっている。
【0029】また、図中、多重パケット化部11には上
記の画像/音声データとともに多重化されるデータや文
字などの情報も同時に与えられるようになっている。
【0030】このような実施例の動作においては、画像
バッファ3及び音声バッファ4からの画像データ及び音
声データ(ビットストリーム)はそれぞれ多重パケット
化部11に与えられてデータや文字などの情報とともに
多重化され、符号化され且つパケット化された後、多重
化バッファ1に書き込まれる。
【0031】スタッフパケット発生バッファ制御部2
は、多重化バッファ1のバッファ占有量BOCを絶えず
監視することにより、上記の本発明〔1〕及び〔2〕の
判定を行い、スタッフパケットの埋め込みを制御する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパケ
ット伝送装置によれば、バッファ制御部が、バッファの
占有量に対して複数の閾値を有し、該バッファの占有量
が各閾値を越える度に該スタッフパケットを該バッファ
に埋め込む割合を変更するか、又は該バッファの占有量
の基準値を有し、該バッファの占有量と該基準値との差
に応じて該スタッフパケットを該バッファに埋め込む割
合を変更するように構成したので、安定したパケット伝
送を実現でき、なおかつスタッフパケットを平均的に埋
め込むことにより、復号後のずれが殆どないタイムコー
ド情報を持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明〔1〕に係るパケット伝送装置を原理的
に説明するためのブロック図である。
【図2】本発明〔2〕に係るパケット伝送装置を原理的
に説明するためのブロック図である。
【図3】図1及び図2に示した本発明に係るパケット伝
送装置の実施例を示したブロック図である。
【図4】本発明に係るパケット伝送装置が用いられるM
PEGシステムの一般的な全体構成図である。
【図5】従来例に係るパケット伝送装置を原理的に説明
するためのブロック図である。
【図6】従来例に係るパケット伝送装置の問題点を説明
するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 バッファ 2 バッファ制御部(スタッフパケット生成部) BOC バッファ占有量 Th0〜Thm 閾値 Thorg 基準値 図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送レートを変換するバッファと、該バッ
    ファへのデータ書込速度と該バッファからのデータ読出
    速度との差異を、データとして無効なスタッフパケット
    を該バッファに埋め込むことにより吸収するバッファ制
    御部と、を備えたパケット伝送装置において、 該バッファ制御部が、該バッファの占有量に対して複数
    の閾値を有し、該バッファの占有量が各閾値を越える度
    に該スタッフパケットを埋め込む割合を変更することを
    特徴としたパケット伝送装置。
  2. 【請求項2】伝送レートを変換するバッファと、該バッ
    ファへのデータ書込速度と該バッファからのデータ読出
    速度との差異を、データとして無効なスタッフパケット
    を埋め込むことにより吸収するバッファ制御部と、を備
    えたパケット伝送装置において、 該バッファ制御部が、該バッファの占有量の基準値を有
    し、該バッファの占有量と該基準値との差に応じて該ス
    タッフパケットを埋め込む割合を変更することを特徴と
    したパケット伝送装置。
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