JPH09134245A - チベット語入力装置 - Google Patents

チベット語入力装置

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JPH09134245A
JPH09134245A JP7290130A JP29013095A JPH09134245A JP H09134245 A JPH09134245 A JP H09134245A JP 7290130 A JP7290130 A JP 7290130A JP 29013095 A JP29013095 A JP 29013095A JP H09134245 A JPH09134245 A JP H09134245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キー数と打鍵回数を節減してチベット語を効
率良く入力し、チベット語の読みを表す同音語の中から
必要な単語を迅速かつ容易に選択し、チベット語の異字
体が簡単に得られるチベット語入力装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 入力手段3に設けられる第1読みコード
入力部3−1と第2読みコード入力部3−2のキー操作
によりそれぞれ入力される第1および第2読みコード
を、対応する文字コードに変換する第1読みコード/文
字コード変換手段4と第2読みコード/文字コード変換
手段5を備え、チベット語の各音節が第1および第2読
みコードの単位で入力され表示される。または、入力手
段3に設けられる文字列入力部3−3のキー操作により
入力される文字列を、対応する文字コードに変換する文
字列/文字コード変換手段6を備え、チベット語の各音
節を表す文字列が、文字列入力部3−3の3回以内の操
作により入力され表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のキーが配置
されたキーボード等の入力手段によりチベット語を入力
してチベット文字に変換するためのチベット語入力装置
に関する。さらに詳しくいえば、本発明は、チベット語
を表す音節を少ないキーの数と少ない打鍵回数でもって
効率良く入力するための一方策について言及するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】チベット語入力に関する従来技術を説明
する前に、まず、チベット語とチベット文字について説
明する。以下の説明においては、チベット語の各音節の
先頭に来る子音または子音群を声母とよび、声母の後に
続く母音や子音を韻母とよぶ。さらに、音節を発音する
際のトーン(高さ)を声調とよぶこととする。
【0003】チベット文字は表音文字であるが、長い歴
史があり、古代語と現代語とを比較してみると、単語の
綴字法は、9世紀頃からほとんど変わっていないのに対
し、音韻的には大きな差異が生じていることがわかる。
換言すれば、古代語は文字の綴りどおりに発音すればよ
かったが、現代語では、文字の綴り方と実際の発音とは
かなり異なっている。さらに、現代語には数種類の方言
があり、同じ綴りの単語を各方言区で異なる読み方をし
ている。
【0004】以下に述べる現代のチベット語の音韻体系
は、ラサ音に基づく音韻体系の例である。現代のチベッ
ト語の一音節は、1種類の声母、1種類の韻母、およ
び、1種類の声調の組み合わせから構成される。なお、
ここでは、声母の1種類として、零声母があるものとす
る。
【0005】チベット文字には、下記の表1に示すよう
な30個の子音文字と、表2に示すような4個の母音記
号が存在するものとする。
【0006】
【表1】
【0007】
【表2】
【0008】現代のチベット語の子音文字の各々が表す
情報の中に、声母以外に韻母aと声調が含まれている。
すなわち、表1に示した30個の子音文字は、それぞ
れ、一つの音節を表している。表1の子音文字の読みの
ローマ字転写においては、韻母aの後に声調を表す記号
を付加している。表1中には2種類の声調記号が記載さ
れている。これらの声調記号のうち、Hは、トーンが高
い高声調を表し、Lは、トーンが低い低声調を表してい
る。
【0009】ここで、チベット語の音節は、30個のみ
ではないことに注意すべきである。例えば、図26およ
び図27に示すチベット文字の第1の構成例および第2
の構成例においては、各子音文字のみで表される30個
以外の音節Syを表すようになっている。ここでは、最
多6個の子音文字、1個の母音記号、および1個の音節
終了記号を使用することにより、音節Syが表示され
る。図26および図27の各々において、母音記号はE
の位置に記され、その他の位置には子音文字が記され
る。また、図26および図27における2種のチベット
文字Chの最後の位置には、音節が終了したことを示す
音節終了記号「’」(本来ならば、図26および図27
の音節Syの最後の位置に表示されている逆三角の記号
を明細書中にも記載すべきであるが、現行の電子出願方
式では使用可能な記号が制限されているため、やむを得
ず ’により代用して音節終了記号を表すこととする)
が記されている。
【0010】図26および図27の各々に示すA〜Gの
文字・記号の中で、Cが中心であり、他の文字・記号は
Cを修飾するものであると考えてよい。音韻的には、C
の文字が基本子音(基本子音文字)を表し、AおよびB
の文字はCの文字の前に来る前置子音(前置子音文字)
を表し、Dの文字はCの文字の後に来る後置子音(後置
子音文字)を表し、Eの記号は主母音(主母音記号)を
表し、そして、FおよびGの文字は韻尾(韻尾文字)を
表している。さらに詳しくいえば、A、BおよびDの文
字は、声母の変化や声調の変化(トーン、すなわち、ア
クセントが低いか高いか)を表す役割を果たし、E、F
およびGの文字・記号は、韻母の変化や、声調の変化
(アクセントを下げるか下げないか)を表す役割を果た
している。
【0011】従来のチベット語入力装置は、チベット語
にある30個の子音文字と、4個の母音記号と、他の記
号類とをキーボード上のキーにそれぞれ割り当て、これ
らの文字・記号を図26および図27の各々に示した
A、B、C、D、E、F、Gおよび ’の順に打鍵して
一音節を表すチベット文字列Chの入力を完成するもの
である。したがって、従来のチベット語入力装置では、
一音節を表すチベット文字列Chを入力するのに、最多
8打鍵をする必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来の
チベット語入力装置では、一音節を表すチベット文字列
を入力するのに、最少2打鍵(図26および図27の各
々に示すC+ ’)、最多8打鍵のキー操作が必要であ
る。このため、キーの打鍵回数の平均を考えてみても、
チベット語の各音節を入力するために必要なキーの打鍵
の回数が比較的多く、チベット語入力装置の使い勝手が
悪いという問題が生ずる。
【0013】また一方で、現代のチベット語では、異な
るチベット文字列が同じ読みを持つケースがあり、特に
一音節語において、同音異字語が多く見られるという不
都合が生ずる。したがって、入力された読みに対応する
複数種の同音語の中から、より速く、より簡単に必要な
単語を表すチベット文字列を選択することが要求され
る。
【0014】さらに、現代のチベット語では使われなく
なった古代のチベット語用の文字や文字列等について
も、入力したい場合があり、これらの古代のチベット語
用の文字や文字列等を簡単に入力できる手段が必要にな
ってくる。本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、キーボード等の入力手段のキーの数を少なくする
と共にキーの打鍵回数をできる限り少なくしてチベット
語を効率良く入力し、使い勝手の良いチベット語入力装
置を提供することを第1の目的とするものである。
【0015】さらに、本発明は、入力されたチベット語
の読みに対応する同音語の中から、より速く、より簡単
に必要な単語を表すチベット文字列を選択することが可
能なチベット語入力装置を提供することを第2の目的と
するものである。さらにまた、本発明は、現代のチベッ
ト語では使われなくなった古代のチベット語用の文字や
文字列等を入力する場合に、これらの古代のチベット語
用の文字や文字列等を簡単に入力することが可能なチベ
ット語入力装置を提供することを第3の目的とするもの
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の第1の
原理構成を示すブロック図であり、図2は、本発明の第
2の原理構成を示すブロック図である。上記問題点を解
決するために、本発明は、図1の第1の原理構成図に示
すように、入力手段3を操作することにより、チベット
語の読みを入力してチベット語の各音節を表すチベット
文字に変換するためのチベット語入力装置1を提供す
る。このチベット語入力装置1においては、上記入力手
段3に、チベット語の読みを構成する第1読みコードお
よび第2読みコードにそれぞれ対応する第1読みコード
入力部3−1および第2読みコード入力部3−2を設け
ている。
【0017】さらに、図1に示すように、本発明のチベ
ット語入力装置1は、上記のような第1読みコード入力
部3−1の操作により入力される第1読みコードを、対
応するチベット語の文字コードに変換する第1読みコー
ド/文字コード変換手段4と、第2読みコード入力部3
−2の操作により入力される第2読みコードを、対応す
るチベット語の文字コードに変換する第2読みコード/
文字コード変換手段5とを備えている。このような構成
では、チベット語のあらゆる音節が、上記の第1読みコ
ードと第2読みコードの単位でもって第1読みコード入
力部3−1と第2読みコード入力部3−2の独立した操
作によりそれぞれ入力され、上記の第1読みコード/文
字コード変換手段4および第2読みコード/文字コード
変換手段5により生成される文字コードに基づきチベッ
ト文字として文字表示手段9等に表示される。
【0018】好ましくは、本発明の第1の原理によるチ
ベット語入力装置においては、第1読みコード入力部3
−1および第2読みコード入力部3−2が、入力手段3
内の同じ場所に配置されている。さらに、本発明のチベ
ット語入力装置1は、入力手段3から第1読みコードが
入力される第1読みコード入力モードと、この入力手段
3から第2読みコードが入力される第2読みコード入力
モードとを自動的に切り替える入力モード切替手段2を
備えている。この場合、第1読みコード入力モードのと
きに、第1読みコードが第1読みコード/文字コード変
換手段4に入力され、また一方で、第2読みコード入力
モードのときに、第2読みコードが第2読みコード/文
字コード変換手段5に入力される。
【0019】さらに、好ましくは、本発明の第1の原理
によるチベット語入力装置においては、チベット語の各
音節を表すチベット文字の間に、チベット語の各音節が
終了したことを示す音節終了記号が自動的に挿入され
る。さらに、好ましくは、本発明の第1の原理によるチ
ベット語入力装置においては、第1読みコード入力モー
ドまたは第2読みコード入力モードのときに、チベット
語の読みをチベット文字に変換して文字表示手段9等に
表示する際に、第1読みコードおよび第2読みコードが
互いに識別されるように、異なる色または輝度を使用し
て上記の変換されたチベット文字を表示するようになっ
ている。
【0020】さらに、好ましくは、本発明の第1の原理
によるチベット語入力装置においては、第1読みコード
入力または第2読みコードを入力した直後に、入力手段
3に設けられた変換キー手段を操作することなく、各音
節を表すチベット文字の中で最もよく使用されるチベッ
ト文字が、第1読みコード/文字コード変換手段4また
は第2読みコード/文字コード変換手段5から得られる
ようになっている。
【0021】さらに、好ましくは、本発明の第1の原理
によるチベット語入力装置においては、第1読みコード
入力第1読みコードまたは第2読みコードを入力した後
に表示されるチベット文字について、任意に定義するこ
とが可能である。さらに、好ましくは、本発明の第1の
原理によるチベット語入力装置においては、入力手段3
に対し、第1読みコードまたは第2読みコードを、チベ
ット語の一音節の単語を表すチベット文字に変換するた
めの一音節単語変換キー手段と、第1読みコードまたは
第2読みコードを、このチベット語の複数の音節の単語
を表すチベット文字に変換するための複音節単語変換キ
ー手段とを別々に設け、さらに、上記一音節の単語また
は上記複数の音節の単語が複数種の同音語を含む場合
に、この一音節の単語またはこの複数の音節の単語から
一つの単語を選択する単語選択キー手段を設けている。
このような構成では、上記の一音節単語変換キー手段ま
たは複音節単語変換キー手段を操作することにより、上
記の一音節の単語または複数の音節の単語の同音語一覧
が表示され、上記単語選択キー手段を操作することによ
り、この同音語一覧から必要な単語が選択される。
【0022】さらに、好ましくは、本発明の第1の原理
によるチベット語入力装置においては、第1読みコード
がチベット語の声母であり、第2読みコードがチベット
語の韻母である。また一方で、本発明は、図2の第2の
原理構成図に示すように、チベット語の音節を3種以下
の文字部からなる文字列に分解し、入力手段3を操作す
ることにより、この文字列を入力するチベット語入力装
置1を提供する。このチベット語入力装置1において
は、入力手段3に、上記文字部の単位でチベット語を入
力するための文字列入力部3−3を設けている。
【0023】さらに、図2に示すように、本発明のチベ
ット語入力装置1は、この文字列入力部3−3の操作に
より入力される文字列を、対応するチベット語の文字コ
ードに変換する文字列/文字コード変換手段6を備え、
チベット語のあらゆる音節を表す文字列の各々が、上記
文字列入力部3−3の3回以内の操作により入力され、
上記文字列/文字コード変換手段6により生成される文
字コードに基づきチベット文字として表示される。
【0024】好ましくは、本発明の第2の原理によるチ
ベット語入力装置1においては、入力手段3に対し、現
代のチベット語の綴りから古代のチベット語の綴りへの
変換を指示する綴り変換指示部3−4を設けている。さ
らに、本発明のチベット語入力装置1は、綴り変換指示
部3−4を操作したときに、現代のチベット語の綴りを
古代のチベット語の綴りに変換して表示するための綴り
変換手段7を備えている。
【0025】さらに、好ましくは、本発明の第2の原理
によるチベット語入力装置1においては、上記文字列を
構成する文字部が、チベット語の前置子音文字、基本子
音文字と後置子音文字、および、主母音記号と韻尾文字
の単位で入力される。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第1の原理に基づくチベ
ット語入力装置1では、第1番目に、チベット語の読み
を構成する第1読みコードおよび第2読みコードにそれ
ぞれ対応する第1読みコード入力部および第2読みコー
ド入力部からなるキーを、キーボード等の入力手段に配
置している。好ましくは、チベット語の読みを構成する
第1読みコードは、チベット語の声母であり、第2読み
コードは、チベット語の韻母である。
【0027】さらに、チベット語のあらゆる音節が、上
記の第1読みコードと第2読みコードの単位でもって第
1読みコード入力部と第2読みコード入力部の独立した
操作によりそれぞれ入力される。したがって、上記のキ
ーを打鍵操作して現代のチベット語のあらゆる音節を入
力するときに、打鍵回数を2回に抑えることができるの
で、従来のチベット語入力の手法よりもはるかに効率良
くチベット語の各音節を入力することが可能になる。
【0028】ここで、注意すべきことは、一般的にいっ
て、打鍵回数が大幅に減少すれば、打鍵入力に使用する
キーの数が大幅に増加することになる。しかしながら、
本発明の第1の原理に基づくチベット語入力装置では、
第2番目に、第1読みコード入力部および第2読みコー
ド入力部からなるキーを、入力手段内の同じ場所に配置
し、第1読みコード入力モードと第2読みコード入力モ
ードとを自動的に切り替えるようにしている。このよう
な構成にすれば、上記の第1番目の構成で打鍵回数を減
らしたにもかかわらず、打鍵入力に使用するキーの数を
従来のチベット語入力の場合と同じ程度に(若干少なく
なっている)抑えることができる。
【0029】さらに詳しく説明すると、本発明の第1の
原理に基づくチベット語入力装置では、現代のチベット
語のあらゆる音節を2回の打鍵で入力することができる
と共に、チベット語の音節の入力に使用するキーボード
上のキーの数を、3段の計30個以内(親指で操作する
キーを除く)に押さえることができる。それゆえに、少
ない打鍵回数と、少ないキーの数でチベット語を効率良
く入力し、使い勝手の良いチベット語入力装置を提供す
ることが可能になる。
【0030】さらに、本発明の第1の原理に基づくチベ
ット語入力装置では、第3番目に、従来のチベット語入
力装置では各音節の終わりに必ず入力しなければならな
かった音節終了記号を、使用者が入力しなくても自動的
に追加する機能を実現しているので、チベット語の各音
節の入力効率をさらに高めることが可能になる。さら
に、本発明の第1の原理に基づくチベット語入力装置で
は、第4番目に、、チベット語の読みをチベット文字に
変換して文字表示手段等に表示する際に、第1読みコー
ドおよび第2読みコードが互いに識別されるように、異
なる色または輝度を使用しているので、混同したり誤解
されたりする可能性がある第1読みコード(例えば、声
母)や音節の表示を明確に区別することができる。
【0031】さらに、本発明の第1の原理に基づくチベ
ット語入力装置では、第5番目に、使用者がチベット語
の各音節の読みを構成する第1読みコード入力または第
2読みコードを入力した後に、キーボード上の読みコー
ド/文字コード変換用のキー(変換キー手段)を打鍵操
作しなくとも、当該音節を表すチベット文字の中で最も
よく使用されるチベット文字(すなわち、最常用語)に
自動的に変換できる機能を実現しているので、各音節の
最常用語がより速く、より確実に得られる。
【0032】さらに、本発明の第1の原理に基づくチベ
ット語入力装置では、第6番目に、第1読みコード入力
部および第2読みコード入力部からなるキーを打鍵した
直後に自動変換される第1読みコード(例えば、声母)
や音節を表すチベット文字について、使用者が任意に指
定できる機能を実現しているので、個々の使用者が使用
したい最常用語がより速く、より確実に得られる。
【0033】さらに、本発明の第1の原理に基づくチベ
ット語入力装置では、第7番目に、一音節の単語または
複数の音節の単語が複数種の同音語を含む場合に、一音
節の単語または複数の音節の単語から一つの単語を選択
するように一音節単語変換キー手段、複音節単語変換キ
ー手段および単語選択キー手段からなるキーを配置して
いるので、最常用語以外の一音節単語や複音節単語をよ
り速く得ることが可能になる。
【0034】また一方で、本発明の第2の原理に基づく
チベット語入力装置では、第1番目に、チベット語の読
みを考慮して各音節を3種以下の文字部からなる文字列
に分解し、これらの文字部の単位でチベット語を入力す
るための文字列入力部からなるキーを、キーボード等の
入力手段に配置している。好ましくは、チベット語の文
字列を構成する文字部が、チベット語の前置子音文字、
基本子音文字と後置子音文字、および、主母音記号と韻
尾文字の3つの単位になっている。
【0035】さらに、この文字列入力部からなるキーを
打鍵することにより、3つの単位の文字部からなる文字
列が入力され、対応するチベット語の文字コードに変換
される。したがって、上記のキーを打鍵操作して現代の
チベット語のあらゆる音節を表すチベット文字列を入力
するときの打鍵回数を3回以内に抑えることができるの
で、従来のチベット語入力の手法よりもはるかに効率良
くチベット語の各音節を入力することが可能になる。
【0036】さらに、本発明の第2の原理に基づくチベ
ット語入力装置では、第2番目に、現代のチベット語の
綴りから古代のチベット語の綴りへの変換を指示する綴
り変換指示部からなるキーを、キーボード等の入力手段
に配置している。この場合、現代のチベット語では使用
しないチベット文字や文字列を異字体(すなわち、古代
のチベット語の綴り)とみなし、その正字(すなわち、
現代のチベット語の綴り)を入力した後に上記のキーを
操作すれば、これらの異字体も簡単に入力することが可
能になる。
【0037】
【実施例】以下添付図面(図3〜図25)を用いて本発
明の好適な実施例を詳細に説明する。図3は、本発明の
第1の原理構成に基づく実施例の構成を示すブロック図
である。ここでは、前述の図1に示した第1の原理構成
を実現するためのチベット語入力装置1の構成を詳しく
説明する。なお、これ以降、前述した構成要素と同様の
ものについては、同一の参照番号を付して表すこととす
る。
【0038】本発明の第1の原理構成に基づく実施例
(以下、第1実施例と略記する)を説明するにあたり、
まず、チベット語の音韻について独自の形式で分類す
る。現代のチベット語の声母は、下記の表3、表4およ
び表5に示す61種類とする。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】一般に、ラサ音の声母は30個前後に分類
されるが、ここでは、チベット語の子音文字に声調の情
報が含まれていること、および、声母を発音するときに
高い声調と低い声調との区別があることを考慮し、一般
にいう声母に高または低の声調を付加して分類してい
る。さらに、計61種類の声母を整理し易くするため、
声母を高調(H)清音単子音、低調(L)清音単子音、
高調濁音単子音、低調濁音単子音、および低調複子音の
5つのグループに分けている。
【0043】また一方で、現代のチベット語の韻母は、
下記の表6および表7に示す57種類とする。
【0044】
【表6】
【0045】
【表7】
【0046】現代のチベット語を表す文字列中には、声
調を平らに伸ばすか下に下げていくかを示す情報が含ま
れているため、ここでは、一般にいう韻母に対し、平か
または降かの声調(平声調または降声調)を付加して韻
母を分類している。なお、表6および表7に示す韻母の
ローマ字転写においては、平声調の韻母には声調を表す
記号を付けず、降声調の韻母には声調を表す記号 (D)を
最後に付けている。
【0047】現代のチベット語の声調としては、下記の
表8に示す4種類(高平調、低平調、高降調、および低
降調)が存在する。
【0048】
【表8】
【0049】古代のチベット語には元々声調はなかった
が、現代のチベット語では、主に古代のチベット語の声
母の同化によって高または低の声調が生じ、韻母(特
に、韻尾、すなわち、主母音a、i、u、eまたはoの
後に続く部分)の同化によって平または降の声調が生じ
た。上記の第1実施例における声調の入力は、高か低か
の声調の区別を声母入力時に指定し、平か降かの声調の
区別を韻母入力時に指定する。このようにチベット語の
声調を二分して指定する方法は、声調の由来から見て
も、チベット文字の構成から見ても、現実の発音から見
ても、適したものであるといえる。
【0050】ついで、上記のようなチベット語の声調の
指定方法を適用した場合の本発明の第1実施例の構成や
動作を詳しく説明する。図3の第1実施例におけるチベ
ット語入力装置1においては、前述の図1の入力手段3
として、複数のキー(キー手段)を配置したキーボード
10を設けている。このキーボード10は、使用者が所
定のキーを打鍵することにより、読みコード(第1読み
コードおよび第2読みコード、代表的に、声母および韻
母)やその他のキーコードが生成される。キーボード1
0のキー配列の一例は、後述の図4および図5に示され
ている。
【0051】さらに、図3においては、前述の図1の第
1読みコード/文字コード変換手段4、第2読みコード
/文字コード変換手段5および入力モード切替手段2
を、文字変換制御部20により構成している。この文字
変換制御部20は、キーボード10から送られてくる読
みコードを読みバッファ30等の記憶部に保持し、さら
に、この読みバッファ30に保持された読みコードに基
づき、文字テーブル40や一音節単語辞書50や複音節
単語辞書60等の各種の記憶部を検索するものである。
【0052】さらに、上記の文字変換制御部20は、任
意の読みコードを文字コードに変換して同音語一覧バッ
ファ70や文字バッファ80等の記憶部に格納する機能
も有する。さらにまた、上記の文字変換制御部20は、
チベット語の各音節を表すチベット文字の間に、チベッ
ト語の各音節が終了したことを示す音節終了記号 ’を
自動的に挿入する機能も有する。上記の文字変換制御部
20は、CPU(Central Processing Unit )またはM
PU(Microprocessor Unit )等により提供される文字
変換処理プログラムのようなソフトウェアによっても実
現される。
【0053】さらに、図3において、21は入力モード
フラグであり、このフラグの値が“0”のときは声母入
力モード(第1読みコード入力モードに対応する)を表
し、上記フラグの値が“1”のときは韻母入力モード
(第2読みコード入力モードに対応する)を表してい
る。上記の声母入力モードと韻母入力モードは、キーボ
ード10の操作により所定の信号が送られてきたとき
に、文字変換制御部20によって自動的に切り替えられ
る。
【0054】さらに、図3において、22は変換モード
フラグであり、このフラグの値が“0”のときは、読み
コードから文字コードへの変換動作が済んでいないこと
を示す未変換モードを表し、上記フラグの値が“1”の
ときは、読みコードから文字コードへの変換動作が済ん
でいることを示す変換済モードを表している。この場
合、キーボード10から入力された読みコードは、文字
変換制御部20によって読みバッファ30内に一旦蓄え
られる。
【0055】さらに、図3において、文字テーブル40
は、文字変換制御部20に入力された読みコードをもと
に検索されるものである。図3のチベット語入力装置1
は、上記のような文字テーブル40の検索により、該当
する声母や音節を表す文字コードが検出できるような構
成になっている。さらに、図3において、一音節単語辞
書50や複音節単語辞書60もまた、文字変換制御部2
0に入力された読みコードをもとに検索されるものであ
る。図3のチベット語入力装置1は、上記のような一音
節単語辞書50または複音節単語辞書60の検索によ
り、該当する音節や音節群に属する同音単語を表す文字
コードが検出できるような構成になっている。
【0056】さらに、図3において、同音語一覧バッフ
ァ70は、文字変換制御部20によって一音節単語辞書
50や複音節単語辞書60から検出された同音単語を表
す文字コードを格納する機能を有する。さらに、図3に
おいて、文字バッファ80は、文字変換制御部20によ
って文字テーブル40、一音節単語辞書50、複音節単
語辞書60、および同音語一覧バッファ70から検出さ
れる文字コードを格納する機能を有する。
【0057】さらに、図3においては、図1の文字表示
手段9として、CRT(Cathode Ray Tube :陰極線
管)やLCD(Liquid Crystal Display Device :液晶
表示装置)等のディスプレイからなる文字表示部90が
設けられている。この文字表示部90は、文字バッファ
80内に格納されている文字コードを表示し、かつ、同
音語一覧バッファ70内に格納されている文字コードを
表示するものである。
【0058】なお、文字表示部90は、文字バッファ8
0内に格納されている文字コードを表示する際に、文字
変換制御部20内の入力モードフラグ21の値を参照
し、異なる色または輝度を使用して、声母入力モードの
ときに入力されたチベット文字と、韻母入力モードのと
きに入力されたチベット文字とを区別して表示する機能
を有する。
【0059】さらに、図3の文字変換制御部20は、任
意の読みコードが入力された後に、使用者がキーボード
10上の特定の変換キーを操作しなくても、各音節を表
すチベット文字の中で最もよく使用される文字コード
(最常用語)を出力して文字バッファ80内に格納する
機能も有する。さらに、図3において、45は書き換え
可能な記憶装置等からなる表示文字定義手段であり、こ
の表示文字定義手段を使用することにより、使用者自身
が文字テーブル40内に格納されている声母や音節を表
すチベット文字を任意に定義することが可能になる。
【0060】さらに詳しく説明すると、図3のキーボー
ド10には、チベット語の読みを構成する第1読みコー
ドおよび第2読みコード(代表的に、声母および韻母)
をそれぞれ入力するための第1読みコード入力部3−1
および第2読みコード入力部3−2の機能を有する複数
のキー(図3には図示していない)が配置されている。
好ましくは、これらのキーの各々に対しては、後述の図
4および図5に示すように、第1読みコードおよび第2
読みコードの両方が、共用する形式で割り当てられる。
上記のようなキーボード10上のキー構成において、チ
ベット語のあらゆる音節が、第1読みコードと第2読み
コードの単位でもって互いに独立したキー打鍵操作によ
りそれぞれ入力される。
【0061】さらに、図3のキーボード10には、上記
の第1読みコードおよび第2読みコード入力用のキー以
外に、チベット語の読みを構成する任意の読みコード
を、チベット語の一音節の単語を表すチベット文字に変
換するための一音節単語変換キー10−1(前述の一音
節単語変換キー手段に対応する)と、任意の読みコード
を、チベット語の複数の音節の単語を表すチベット文字
に変換するための複音節単語変換キー10−2(前述の
複音節単語変換キー手段に対応する)とが別々に配置さ
れている。さらに、キーボード10には、一音節の単語
または複数の音節の単語が複数の同音語を含む場合に、
一音節の単語または複数の音節の単語から一つの単語を
選択する単語選択キー10−3(前述の単語選択キー手
段に対応する)も配置されている。上記のようなキーボ
ード10の構成では、一音節単語変換キー10−1また
は複音節単語変換キー10−2を操作することにより、
同音語一覧バッファ70内に格納されている同音単語の
一覧が表示される。さらに、単語選択キー10−3を何
回か操作することにより、この同音語一覧から必要な単
語が選択される。
【0062】図4は、図3の実施例におけるキーボード
のキー配列例の左手部分を示す図であり、図5は、図3
の実施例におけるキーボードのキー配列例の右手部分を
示す図である。ここでは、チベット語の入力に使用する
キーボード10上の複数のキーを、大まかにいって、左
手部入力キー11、右手部入力キー12、左シフトキー
13、および右シフトキー14の4つの部分に分けてい
る。なお、左手部入力キー11および右手部入力キー1
2の所定の位置に示す11A、11B、12Cおよび1
1Dは、後述の図12および図13に例示される「高
貴」の意味を表すチベット語の読みを入力するためのキ
ー(通常、読みキーとよばれる)を示すものである。
【0063】以下、上記のようなキーの配置を採用した
理由を説明する。説明をわかりやすくするために、図4
および図5の後に示す図6〜図9(後ほど詳しく説明す
る)の読みキーのキートップ部は、チベット語の声母や
韻母を転写したローマ字を用いて記述している。チベッ
ト文字とローマ字との対応関係は、前記の表3〜表7に
示したとおりである。
【0064】図6および図7は、それぞれ、図3の実施
例におけるキーボードの声母入力キーの割り当て例の左
手部分および右手部分を示す図である。さらに、図8お
よび図9は、それぞれ、図3の実施例におけるキーボー
ドの韻母入力キーの割り当て例の左手部分および右手部
分を示す図である。なお、上記の図4〜図9は、キー配
列の原理を説明するための図であり、実際に、個々の声
母および韻母の配列を上記のような位置に定めたことを
示したものではない。
【0065】まず、図6および図7を参照しながら、声
母を入力する声母入力キーの割り当ての例を説明する。
前述の表3および表4で分類した高調清音単子音と低調
濁音単子音は、声母が割り当てられている読みキーを単
独打鍵して入力する。また一方で、前述の表3および表
4で分類した低調清音単子音と高調濁音単子音は、声母
が割り当てられている読みキーが左手部分にあれば、左
手部入力キー11と左シフトキー13に対し同時打鍵を
行うことによって入力し、上記読みキーが右手部分にあ
れば、右手部入力キー12と右シフトキー14に対し同
時打鍵を行うことによって入力する。
【0066】さらに、前述の表5で分類した低調複子音
は、声母が割り当てられている読みキーが左手部分にあ
れば、左手部入力キー11と右シフトキー14に対し同
時打鍵を行うことによって入力し、上記読みキーが右手
部分にあれば、右手部入力キー12と左シフトキー13
に対し同時打鍵を行うことによって入力する。ついで、
図8および図9を参照しながら、韻母を入力する韻母入
力キーの割り当ての例を説明する。
【0067】図8および図9の各々において、各キート
ップ部の下側の位置に記している韻母は、当該読みキー
に対し単独打鍵を行うことによって入力し、各キートッ
プ部の上側かつ左側の位置に記している韻母は、当該読
みキーと左シフトキー13に対し同時打鍵を行うことに
よって入力し、各キートップ部の上側かつ右側の位置に
記している韻母は、当該読みキーと右シフトキー14に
対し同時打鍵を行うことによって入力する。
【0068】図6および図7は声母入力キーの割り当て
の例を説明した図であり、図8および図9は韻母入力キ
ーの割り当ての例を説明した図であるが、図4および図
5のキーは、図6および図7のキーと図8および図9の
キーとを、左手部分および右手部分の単位で重ね合わせ
て図示したものである。ただし、図4および図5のキー
トップ部では、使用者が容易に連想できる範囲で刻字の
簡略化を試みている。
【0069】例えば、声母に関していえば、単独打鍵で
入力する場合の文字しか記していないが、シフトキー
(左シフトキーまたは右シフトキー)と同時打鍵して入
力する声母については、主に、各々の読みキーに記され
ている声母の声調が高から低に、または、低から高に変
わるだけである。したがって、記されている声母から容
易に連想することができるので、同時打鍵して入力する
声母を表す文字の刻字を省略することが可能になる。ま
た、韻母の主母音a、i、u、eおよびoの区別を表す
記号は、中段の読みキーのみに刻字し、韻尾(主母音の
後に続くもの)を表す文字は、格段の左右に1箇所しか
設けていない。
【0070】なお、図4および図5では、チベット語の
読みを入力する読みキーの配列例しか挙げていないが、
その他に必要な変換キーや単語選択キー等の各種の入力
キーは、図4および図5上に示してあるキーまたは示し
ていないキーに割り当てる。一例として、右シフトキー
14の単独打鍵を、一音節単語変換キー手段の機能を有
する一音節変換キーとして定義すると共に、左シフトキ
ー13の単独打鍵を、複音節単語変換キー手段の機能を
有する複音節変換キーとして定義することができる。さ
らに、キーボード10上の読みキーおよびシフトキー以
外の任意のファンクションキーを、単語選択キー手段の
機能を有する単語選択キーとして定義することができ
る。
【0071】上記の第1実施例においては、同じ読みキ
ーに対し声母と韻母の両方が割り当てられている。図3
の文字変換制御部20を構成する文字変換処理プログラ
ムが、チベット語の読みコードを文字コードに変換する
ときに、いま打鍵されたものが、声母なのか韻母なのか
を認識する必要がある。そこで、文字変換処理プログラ
ムに入力モードフラグ21を設けることにより、現在の
読みキーの打鍵操作により入力される読みコードを識別
できるようにしている。
【0072】ここで、入力モードフラグ21の値が
“0”(声母入力モード)であれば、文字変換処理プロ
グラムは、打鍵された読みキー中の声母を表す文字コー
ドを文字バッファ80内に格納する。また一方で、入力
モードフラグ21の値が“1”(韻母入力モード)であ
れば、文字変換処理プログラムは、打鍵された読みキー
中の韻母に、その直前に入力された声母を加えた音節を
表す文字コードを文字バッファ80内に格納する。
【0073】なお、文字変換処理プログラムが読みコー
ドを文字コードに変換する際に、各音節の後に音節終了
記号 ’を付加するようにしている。従来のチベット語
入力の手法では、音節終了記号を入力するための打鍵回
数が最も多かったが、上記の第1実施例では、文字変換
処理プログラムを利用して音節終了記号を自動的に付加
しているので、音節終了記号入力のための打鍵回数を零
(0回)にすることができる。
【0074】図10および図11は、図3の実施例にお
ける文字変換制御部の動作を説明するためのフローチャ
ート(その1およびその2)である。これらの図10お
よび図11に基づき、図3の実施例(第1実施例)の文
字変換制御部20を構成する文字変換処理プログラムの
処理手順(以下の〜)を説明することとする。 第1実施例(図3)のチベット語入力装置を用いて
チベット語の読みを文字コードに変換する場合、まず、
図10のステップS101において、入力モードフラグ
21の値を“0”に設定して声母入力モードにする。
【0075】 次に、文字変換処理プログラムは、キ
ーボード10からのキー入力を待ち(ステップS10
2)、キーボード10からキーコードが送られてきた場
合に、そのキーコードの種類を判別する。もし、送られ
たキーコードが読みキーであることが確認されたならば
(ステップS103)、後述のの処理が実行される。
もし、送られたキーコードが、読みキー以外のキーであ
って変換キー(一音節変換キーまたは複音節変換キー)
や単語選択キーであることが確認されたならば(図11
のステップS104、S105およびS106)、後述
のの処理と上記のの処理が実行される。もし、送ら
れたキーコードが、読みコードから文字コードへの変換
動作が済んでいることを示す確定キーであることが確認
されたならば(図11のステップS107)、後述の
の確定処理と上記のの処理が実行される。もし、送ら
れたキーコードが、上記のキー以外のキーであることが
確認されたならば(ステップS107)、そのキーに基
づく処理(図11のステップS108)と上記のの処
理が実行される。
【0076】文字変換処理プログラムは、キーボード1
0からキーコードが送られてくる度に、上記のの処理
を繰り返す。 さらに、送られたキーコードが読みキーであること
が確認された場合(ステップS103)、ステップS1
09において、文字変換処理プログラムは、変換モード
フラグ22をチェックする。もし、変換モードフラグ2
2の値が“1”で変換済モードになっていることが確認
されたならば、まず、後述のの確定処理を行い(ステ
ップS110)、次に、入力モードフラグ21をチェッ
クする(ステップS111)。
【0077】もし、入力モードフラグ21の値が“0”
(声母入力モード)になっていることが確認されたなら
ば、送られてきた読みコードを読みバッファ30内に格
納し(ステップS112)、当該読みコードをもとに文
字テーブル40を検索する(ステップS113)。さら
に、文字テーブル40を検索した結果として検出された
声母を表す文字コードを文字バッファ80内に格納し
(ステップS114)、その後、入力モードフラグ21
の値を“1”(韻母入力モード)に変える(ステップS
115)。
【0078】もし、入力モードフラグ21の値が“1”
(韻母入力モード)になっていることが確認されたなら
ば、送られてきた読みコードを読みバッファ30内に格
納し(ステップS116)、当該読みコードに対し直前
に入力された声母の読みコードを加えて文字テーブル4
0を検索する(ステップS117)。さらに、文字テー
ブル40を検索した結果として検出された音節を表す文
字コードを文字バッファ80内に格納し(ステップS1
18)、その後、入力モードフラグ21の値を“0”
(声母入力モード)に変える(ステップS119)。
【0079】 さらに、文字変換処理プログラムは、
送られたキーコードが一音節変換キーであるか否かをチ
ェックする(図11のステップS104)。もし、送ら
れたキーコードが一音節変換キーであることが確認され
たならば、読みバッファ30内にある読みコードの最後
の部分から一音節分の読みコードを取り出し、この一音
節分の読みコードをもとに一音節単語辞書50を検索す
る(ステップS120)。もし、一音節単語辞書50内
に当該読みコードに対応する同音語があれば、この同音
語を構成する文字コードを一覧表にして同音語一覧バッ
ファ70内に格納し(ステップS121)、さらに、同
音語の先頭に位置する単語の文字コードを文字バッファ
80内に格納する(ステップS122)。
【0080】さらに、文字変換処理プログラムは、送ら
れたキーコードが複音節変換キーであるか否かをチェッ
クする(ステップS105)。もし、送られたキーコー
ドが複音節変換キーであることが確認されたならば、読
みバッファ30内にある読みコードの最後の部分から2
音節分の読みコードを取り出し、この2音節分の読みコ
ードをもとに複音節単語辞書60を検索する(ステップ
S124)。もし、複音節単語辞書60内に当該読みコ
ードに対応する同音語があれば、この同音語を構成する
文字コードを一覧表にして同音語一覧バッファ70内に
格納し(ステップS121)、さらに、同音語の先頭に
位置する単語の文字コードを文字バッファ80内に格納
する(ステップS122)。
【0081】なお、複音節単語辞書60内に当該読みコ
ードに対応する同音語がなければ、読みバッファ30内
にある読みコードの最後の部分から一音節分追加した読
みコードを取り出し、これをもとに複音節単語辞書60
を再度検索する。さらに、文字変換処理プログラムは、
送られたキーコードが単語選択キーであるか否かをチェ
ックする(ステップS106)。もし、送られたキーコ
ードが単語選択キーであることが確認されたならば、送
られたキーコードから番号を算出して同音語一覧バッフ
ァ70を検索し(ステップS125)、当該番号に対応
する単語の文字コードを取り出して文字バッファ80内
に格納する。
【0082】以上の処理が終了した場合、変換モードフ
ラグ22の値を“1”(変換済モード)に変える(ステ
ップS123)。 さらに、文字変換処理プログラムは、送られたキー
コードが確定キーであることを確認した時点で、文字バ
ッファ80内に格納されている文字コードを出力し(ス
テップS126)、文字バッファ80および読みバッフ
ァ30をクリアし(ステップS127およびS12
8)、変換モードフラグ22の値を“0”(未変換モー
ド)にする(ステップS129)。すなわち、確定処理
が実行される。
【0083】上記のようなチベット語入力装置の第1実
施例の構成において、使用者がチベット語の読みを声
母、韻母の順に打鍵入力すれば、文字変換処理プログラ
ムによって読みコードがチベット文字に変換され、この
変換された結果が文字表示部90のディスプレイ等に表
示される。ここで、使用者が、上記の変換結果を他の単
語に変えたい場合は、一音節変換キーや複音節変換キー
等を押圧操作することによって目的を達成することがで
きる。
【0084】図12および図13は、図3の実施例にお
いてチベット文字が入力されたときの各部の具体的な動
作を説明するためのフローチャート(その1およびその
2)である。ここでは、図12および図13を参照しな
がら、「高貴」(読みはbaelHndaenL)の意
味を表すチベット語が具体的に入力されたときの各部の
動作を説明する〔以下のイ)〜ホ)〕。図12および図
13において、左側の列のブロックは、打鍵されたキー
を示し、中側の列のブロックは、左側の列のブロックで
の打鍵に基づく文字変換処理プログラムによる処理を示
すものである。また、右側の列のブロックは、文字表示
部90により表示される文字バッファ80の内容を示す
ものである。なお、説明の便宜上、図12および図13
内の各ブロックは、ステップS201〜S243の番号
を付加することとする。
【0085】イ)まず、図12のステップS201にお
いて、読みキー11A(図4参照)が打鍵されると、初
期状態では入力モードフラグ21が“0”(声母入力モ
ード)になっているので、文字変換処理プログラムは、
当該読みコードをもとに文字テーブル40内の声母bH
を表すチベット文字を検索し、文字バッファ80に書き
込む。その後、入力モードフラグ21を“1”(韻母入
力モード)にする(ステップS202)。文字表示部9
0は、文字変換処理プログラムによって文字バッファ8
0に書き込みが行われた際の入力モードフラグ21をチ
ェックし、その値が“0”(声母入力モード)になって
いることを確認した上で、文字バッファ80に新たに書
き込まれた文字コードを声母表示色(例えば、青色)で
表示する(ステップS203)。
【0086】ロ)次に、ステップS211において、読
みキー11Bと左シフトキー13が同時打鍵されると、
入力モードフラグ21の値が“1”(韻母入力モード)
になっているので、文字変換処理プログラムは、当該読
みコード(韻母ael)に対し直前に入力された声母b
Hの読みコードを加え、文字テーブル40中から音節b
aelHを表すチベット文字を検索して文字バッファ8
0に書き込む。その後、入力モードフラグ21の値を
“0”(声母入力モード)にする(ステップS21
2)。
【0087】文字表示部90は、文字変換処理プログラ
ムによって文字バッファ80に書き込みが行われた際の
入力モードフラグ21をチェックし、その値が“1”
(韻母入力モード)になっていることを確認した上で、
文字バッファ80に新たに書き込まれた文字コードを音
節表示色(例えば、黄色)で表示する(ステップS21
3)。
【0088】ハ)さらに、図13のステップS221に
おいて、読みキー12Cと左シフトキー13が同時打鍵
されると、入力モードフラグ21の値が“0”(声母入
力モード)になっているので、文字変換処理プログラム
は、当該読みコードをもとに文字テーブル40内の声母
ndLを表すチベット文字を検索して文字バッファ80
に書き込む。その後、入力モードフラグ21の値を
“1”(韻母入力モード)にする(ステップS22
2)。文字表示部90は、文字変換処理プログラムによ
って文字バッファ80に書き込みが行われた際の入力モ
ードフラグ21をチェックし、その値が“0”(声母入
力モード)になっていることを確認した上で、文字バッ
ファ80に新たに書き込まれた文字コードを声母表示色
で表示する(ステップS223)。
【0089】ニ)さらに、ステップS231において、
読みキー11Dが打鍵されると、入力モードフラグ21
の値が“1”(韻母入力モード)になっているので、文
字変換処理プログラムは、当該読みコード(韻母ae
n)に対し直前に入力された声母ndLの読みコードを
加え、文字テーブル40中から音節ndaenLを表す
チベット文字を検索して文字バッファ80に書き込む。
その後、入力モードフラグ21の値を“0”(声母入力
モード)にする(ステップS232)。
【0090】文字表示部90は、文字変換処理プログラ
ムによって文字バッファ80に書き込みが行われた際の
入力モードフラグ21をチェックし、その値が“1”
(韻母入力モード)になっていることを確認した上で、
文字バッファ80に新たに書き込まれた文字コードを音
節表示色で表示する(ステップS233)。 ホ)さらに、ステップS241において、左シフトキー
13が単独打鍵されると、文字変換処理プログラムは、
複音節変換キーが押圧操作されたとみなし、読みバッフ
ァ30内にある読みbaelHndaenLをもとに複
音節単語辞書60をを検索し、該当する単語を表すチベ
ット文字を文字バッファ80に書き込む。さらに、変換
モードフラグ22の値を“1”(変換済モード)にする
と共に、入力モードフラグ21の値を“0”(声母入力
モード)にする(ステップS242)。最終的に、文字
表示部90は、文字バッファ80中の文字コードを表示
する(ステップS243)。
【0091】本発明の第1実施例では、上記のイ)〜
ホ)の処理手順により、従来よりもはるかに少ないキー
打鍵回数でもって、任意のチベット語(例えば、「高
貴」)の読みを入力して対応するチベット文字へ迅速に
変換し、ディスプレイ等に明確に表示することが可能に
なる。図14は、本発明の第2の原理構成に基づく実施
例の構成を示すブロック図である。ここでは、前述の図
2に示した第2の原理構成を実現するためのチベット語
入力装置1の構成を詳しく説明することとする。
【0092】本発明の第2の原理構成に基づく実施例
(以下、第2実施例と略記する)を説明するにあたり、
まず、チベット語の音韻を表すチベット文字列を独自の
形式で分類する。前述の図26および図27の各々に示
したように、チベット文字は、A、B、CおよびDの文
字からなる子音部を表す文字列と、E、FおよびGの文
字・記号からなる母音部を表す文字列から構成される。
【0093】子音部のうち、AおよびBは前置子音を表
す文字(すなわち、文字列)、Cは基本子音、そして、
Dは後置子音を表す文字である。なお、この場合、Aと
Bとを区別するために、Aを前字とよび、Bを上字とよ
ぶ。また一方で、母音部のうち、Eは主母音を表す記号
であり、FおよびGは、韻尾を表す文字(すなわち、文
字列)である。
【0094】チベット語の文字列を構成する文字部は、
大きく分けて、AおよびBのように前置子音を表す文字
(前置子音文字)と、CおよびDのように基本子音や後
置子音を表す文字(基本子音文字や後置子音文字)と、
E、FおよびGのように主母音を表す記号(主母音記
号)や韻尾を表す文字(韻尾文字)との3つの単位にな
っている。
【0095】前置子音を表す文字として、下記の表9に
示すものが挙げられる。
【0096】
【表9】
【0097】さらに、基本子音や後置子音を表す文字と
して、下記の表10および表11に示すものが挙げられ
る。
【0098】
【表10】
【0099】
【表11】
【0100】さらに、主母音や韻尾を表す文字・記号と
して、下記の表12および表13に示すものが挙げられ
る。
【0101】
【表12】
【0102】
【表13】
【0103】ここでは、チベット語の読みを考慮して各
音節を例えば上記の3種の文字部からなる文字列に分解
し、これらの文字部の単位でチベット語を入力するよう
にしている。このような文字部の単位による指定方法を
適用した場合の本発明の第2実施例の構成や動作を詳し
く説明する。図14の第2実施例におけるチベット語入
力装置1においては、前述の図3の第1実施例の場合と
同じように、入力手段3として、複数のキー(キー手
段)を配置したキーボード10を設けている。このキー
ボード10は、使用者が所定のキーを打鍵することによ
り、前置子音文字、基本子音文字と後置子音文字、およ
び、主母音記号と韻尾文字を示すキーコードや、その他
のキーコードが生成される。キーボード10のキー配列
の一例は、後述の図15および図16に示されている。
【0104】さらに、図14においては、文字列/文字
コード変換手段6および綴り変換手段7を、文字変換制
御部20により構成している。この文字変換制御部20
は、キーボード10から送られてくるキーコードに基づ
き、文字テーブル40や綴り変換辞書(異字体変換辞書
ともよばれる)55を検索し、キーコードを文字コード
に変換して文字バッファ80内に格納するものである。
【0105】上記の文字変換制御部20は、前述の図3
の第1実施例の場合と同じように、CPUまたはMPU
等により提供される文字変換処理プログラムのようなソ
フトウェアによっても実現される。さらに、図14にお
いて、21′は入力モードフラグであり、このフラグの
値が“0”のときは子音部入力モード(前置子音、基本
子音および後置子音を入力するモード)を表し、上記フ
ラグの値が“1”のときは母音部入力モード(主母音お
よび韻尾を入力するモード)を表している。
【0106】さらに、図14において、23は前置子音
チェックフラグであり、このフラグの値が“0”のとき
は、前置子音を表す文字が未入力であることを表し、上
記フラグの値が“1”のときは、前置子音を表す文字が
入力済であることを表している。さらに、図14におい
て、文字テーブル40は、前述の図3の第1実施例の場
合と同じように、文字変換制御部20に入力されたキー
コードをもとに検索されるものである。図14のチベッ
ト語入力装置1は、上記のような文字テーブル40の検
索により、該当するチベット文字の文字コードが検出で
きるような構成になっている。
【0107】さらに、図14において、綴り変換辞書5
5は、綴り変換指示部3−4(図2)の機能を有する変
換キーが押圧操作されたときに、文字変換制御部20に
入力されたキーコードをもとに検索されるものである。
図14のチベット語入力装置1は、上記のような綴り変
換辞書55の検索により、現代のチベット語の正字に対
応する異字体が検出できるような構成になっている。
【0108】さらに、図14において、文字バッファ8
0は、前述の図3の第1実施例の場合と同じように、文
字変換制御部20によって文字テーブル40および綴り
変換辞書55から検出される文字コードを格納する機能
を有する。さらに、図3においては、図2の文字表示手
段9として、前述の図3の第1実施例の場合と同じよう
に、CRTやLCD等からなる文字表示部90が設けら
れている。この文字表示部90は、文字バッファ80内
に格納されている文字コードを表示するものである。
【0109】さらに詳しく説明すると、図3のキーボー
ド10には、チベット語の各音節を表す文字列(代表的
に、前置子音文字、基本子音文字と後置子音文字、およ
び、主母音記号と韻尾文字からなる文字列)を入力する
ための文字列入力部3−3の機能を有する複数のキーが
配置されている。さらに、図3のキーボード10には、
上記の文字列入力用のキー以外に、綴り変換指示部3−
4の機能を有する変換キーが配置されている。
【0110】図15は、図14の実施例におけるキーボ
ードのキー配列例の左手部分を示す図であり、図16
は、図14の実施例におけるキーボードのキー配列例の
右手部分を示す図である。ここでは、チベット語の入力
に使用するキーボード10上の複数のキーを、大まかに
いって、左手部入力キー11、右手部入力キー12、左
シフトキー13、および右シフトキー14の4つの部分
に分けている。なお、左手部入力キー11および右手部
入力キー12の所定の位置に示す11E、12F、12
Gおよび12Hは、後述の図23および図24に例示さ
れる「紛失」の意味を表すチベット語の文字列を入力す
るためのキー(通常、文字キーとよばれる)を示すもの
である。
【0111】以下、上記のようなキーの配置を採用した
理由を説明する。説明をわかりやすくするために、図1
5および図16の後に示す図17〜図20(後ほど詳し
く説明する)の文字キーのキートップ部は、チベット語
の前置子音文字、基本子音文字と後置子音文字、およ
び、主母音記号と韻尾文字を転写したローマ字を用いて
記述している。チベット文字とローマ字との対応関係
は、前記の表9〜表13に示したとおりである。
【0112】図17および図18は、それぞれ、図14
の実施例におけるキーボードの子音部文字(前置子音文
字、基本子音文字および後置子音文字)入力キーの割り
当て例の左手部分および右手部分を示す図である。さら
に、図19および図20は、それぞれ、図3の実施例に
おけるキーボードの母音部文字(主母音記号および韻尾
文字)入力キーの割り当て例の左手部分および右手部分
を示す図である。
【0113】なお、上記の図15〜図20は、キー配列
の原理を説明するための図であり、実際に、個々の文字
配列を上記のような位置に定めたことを示したものでは
ない。ついで、図17〜図20を参照しながら、前置子
音文字、基本子音文字と後置子音文字、および、主母音
記号と韻尾文字声母を入力するキーの割り当ての例を説
明する。
【0114】図17および図18において、ハッチング
を付加して表示したキーは、前置子音文字を入力するキ
ーであり、ハッチングをしていないキーは、基本子音文
字と後置子音文字を入力するキーである。図17〜図2
0において、各キートップ部の下側の位置に記している
文字は、当該文字キーを単独打鍵して入力する。
【0115】また一方で、各キートップ部の上側かつ左
側の位置に記している文字は、当該文字キーと左シフト
キー13に対し同時打鍵を行うことによって入力し、各
キートップ部の上側かつ右側の位置に記している文字
は、当該文字キーと右シフトキー14に対し同時打鍵を
行うことによって入力する。図14および図15に示し
た文字列入力用のキーは、図17および図18のキーボ
ードの子音部文字入力キーと、図19および図20の母
音部文字入力キーとを重ね合わせたものである。ただ
し、図14および図15のキートップ部では、使用者が
容易に連想できる範囲で刻字の簡略化を試みている。
【0116】例えば、母音部の文字・記号については、
単独打鍵で入力する場合の文字しか記していない。しか
しながら、シフトキー(左シフトキーまたは右シフトキ
ー)と同時打鍵して入力する母音部の文字・記号は、主
に、各々の文字キーに記されている母音部から容易に連
想することができるので、前者の同時打鍵して入力する
母音部を表す文字・記号の刻字を省略することが可能に
なる。
【0117】なお、図15および図16では、チベット
語の文字を入力するための文字キーの配列例しか挙げて
いないが、その他に必要な綴り変換用の変換キー等の各
種の入力キーは、図15および図16上に示してあるキ
ーまたは示していないキーに割り当てる。一例として、
右シフトキー14の単独打鍵を、綴り変換用の変換キー
として定義することができる。
【0118】上記の第2実施例においては、同じ文字キ
ーに対し子音部と母音部の両方が割り当てられている。
図14の文字変換制御部20を構成する文字変換処理プ
ログラムが、チベット語の文字列を表すキーコードを文
字コードに変換するときに、いま打鍵されたものが、子
音部を表す文字なのか母音部を表す文字なのかを認識す
る必要がある。そこで、文字変換処理プログラムに入力
モードフラグ21′および前置子音チェックフラグ23
を設けることにより、現在の文字キーの打鍵により入力
されるキーコードを識別できるようにしている。
【0119】ここで、入力モードフラグ21′の値が
“0”(子音部入力モード)であれば、文字変換処理プ
ログラムは、打鍵された文字キー中の子音部を表す文字
コードを文字バッファ80内に格納する。また一方で、
入力モードフラグ21′の値が“1”(母音部入力モー
ド)であれば、文字変換処理プログラムは、打鍵された
文字キー中の母音部を表す文字コードに対し音節終了記
号 ’を付加して文字バッファ80内に格納する。
【0120】なお、文字変換処理プログラムは、前置子
音チェックフラグ23の値が“0”(未入力)のときに
前置子音文字入力キーの打鍵を有効にし、前置子音チェ
ックフラグ23の値が“1”(入力済)のときに前置子
音文字入力キーの打鍵を無効にしている。図21および
図22は、図14の実施例における文字変換制御部の動
作を説明するためのフローチャート(その1およびその
2)である。これらの図21および図22に基づき、図
14の実施例(第2実施例)の文字変換制御部20を構
成する文字変換処理プログラムの処理手順(以下の(1)
〜(5) )を説明することとする。
【0121】(1) 第2実施例(図14)のチベット語入
力装置を用いてチベット語の文字列を文字コードに変換
する場合、まず、図21のステップS301において、
入力モードフラグ21′の値を“0”に設定して子音部
入力モードにする。この場合、前置子音を表す文字は、
当然のことながら、未入力になっている(ステップS3
02)。
【0122】(2) 次に、文字変換処理プログラムは、キ
ーボード10からのキー入力を待ち(ステップS30
3)、キーボード10からキーコードが送られてきた場
合に、そのキーコードの種類を判別する。送られたキー
コードが文字キーであることが確認された場合(ステッ
プS304)、入力モードフラグ21′をチェックし
(ステップS305)、この入力モードフラグ21′の
値が“0”(子音部入力モード)であれば、後述の(3)
の処理が実行される。もし、上記入力モードフラグ2
1′の値が“1”(母音部入力モード)であれば、後述
の(4) の処理が実行される。また一方で、送られたキー
コードが、文字キーではなく変換キーであることが確認
された場合(図22のステップS322)、後述の(5)
の処理と上記(1)の処理が実行される。もし、送られた
キーコードが、上記のキー以外のキーであることが確認
されたならば、そのキーに基づく処理(図22のステッ
プS325)と上記(1) の処理が実行される。
【0123】文字変換処理プログラムは、キーボード1
0からキーコードが送られてくる度に、上記の(2) の処
理を繰り返す。 (3) さらに、入力モードフラグ21′の値が“0”で子
音部入力モードになっていることが確認された場合(ス
テップS305)、文字変換処理プログラムは、前置子
音文字キー(図15および図16のハッチングにより表
示されたキー)が打鍵されて対応するキーコードが入力
されたか否かをチェックし(ステップS306)、か
つ、前置子音チェックフラグ23をチェックする(ステ
ップS307、および、図22のステップS313)。
【0124】もし、前置子音文字キーの入力であって、
かつ、前置子音チェックフラグ23の値が“0”(未入
力)であることが確認されたならば、まず、文字バッフ
ァ80をクリアし(ステップS308)、次に送られて
きたキーコードをもとに文字テーブル40を検索する
(ステップS309)。さらに、文字テーブル40を検
索した結果として検出された文字コードを文字バッファ
80内に格納し(ステップS310)、その後、前置子
音チェックフラグ23の値を“1”(入力済)にする
(ステップS311)。
【0125】もし、前置子音文字キーの入力であって、
かつ、前置子音チェックフラグ23の値が“1”(入力
済)であることが確認されたならば、前置子音文字入力
キーが2回打鍵されているとみなし、この前置子音文字
入力キーから送られるキーコードの入力を無効にする
(ステップS312)。もし、前置子音文字キーの入力
ではなく、かつ、前置子音チェックフラグ23の値が
“0”(未入力)であることが確認されたならば、文字
バッファ80をクリア(図22のステップS314)し
た後、送られたキーコードをもとに文字テーブル40を
検索する(図22のステップS315)。さらに、文字
テーブル40を検索した結果として検出された文字コー
ドを文字バッファ80内に格納し(図22のステップS
316)、その後、入力モードフラグ21′の値を
“1”(母音部入力モード)にする(図22のステップ
S317)。なお、前置子音チェックフラグ23の値が
“0”(未入力)でなければ、文字バッファ80をクリ
アせずに文字テーブル40の検索を行う。
【0126】(4) また一方で、入力モードフラグ21′
の値が“1”で母音部入力モードになっていることが確
認された場合(ステップS305)、文字変換処理プロ
グラムは、文字変換処理プログラムは、送られたキーコ
ードをもとに文字テーブル40を検索する(図22のス
テップS318)。さらに、文字テーブル40を検索し
た結果として検出された文字コードを文字バッファ80
内に格納し(ステップS319)、その後、入力モード
フラグ21′の値を“0”(子音部入力モード)にする
(ステップS320)と共に、前置子音チェックフラグ
23の値を“0”(未入力)にする(ステップS32
1)。
【0127】(5) さらに、文字変換処理プログラムは、
送られたキーコードが変換キーであることを確認した時
点で、直前に入力された文字コードをもとに綴り変換辞
書55を検索する(ステップS323)。さらに、綴り
変換辞書55を検索した結果として検出された文字コー
ドを文字バッファ80内に格納する(ステップS32
4)。
【0128】上記のようなチベット語入力装置の第2実
施例の構成において、使用者が、前述の3つの文字部の
単位でチベット語の子音部文字および母音部文字を順次
打鍵入力すれば、文字変換処理プログラムによって、対
応する文字コードが文字部の単位で容易に検出され、こ
の文字コードに基づいたチベット文字が文字表示部90
のディスプレイ等に表示される。この場合、現代のチベ
ット語のあらゆる音節を表すチベット文字列を入力する
ときの打鍵回数を3回以内に抑えることができるので、
従来のチベット語入力の手法よりもはるかに効率良くチ
ベット語の各音節を入力することが可能になる。
【0129】さらに、現代のチベット語の綴りを古代の
チベット語の綴りに変換したい場合、変換キーを押圧操
作することにより、直前に入力された現代のチベット語
の正字に対応する異字体が迅速に検出されて表示され
る。図23および図24は、図14の実施例においてチ
ベット文字が入力されたときの各部の具体的な動作を説
明するためのフローチャート(その1およびその2)で
ある。
【0130】ここでは、図23および図24を参照しな
がら、「紛失」(ローマ字転写はPrlKs、基本子音
はr)の意味を表すチベット文字が具体的に入力された
ときの各部の動作、そして、現代のチベット文字の正字
(ローマ字転写がnの例)を異字体に変換する場合の各
部の動作を説明する(以下の(a) 〜(e) )。図23およ
び図24において、左側の列のブロックは、打鍵された
キーを示し、中側の列のブロックは、左側の列のブロッ
クでの打鍵に基づく文字変換処理プログラムによる処理
を示すものである。また、右側の列のブロックは、文字
表示部90により表示される文字バッファ80の内容を
示すものである。なお、説明の便宜上、図23および図
24内の各ブロックは、ステップS401〜S443の
番号を付加することとする。
【0131】(a) まず、図23のステップS401にお
いて、前置子音を表す文字キー(前置子音文字キー)1
1E(図15参照)が打鍵されると、初期状態では入力
モードフラグ21′の値が“0”(子音部入力モード)
になっており、かつ、前置子音チェックフラグ23の値
も“0”(未入力)になっているので、文字変換処理プ
ログラムは、文字バッファ80をクリアし、当該前置子
音文字キーをもとに文字テーブル40中の前置子音Pを
表すチベット文字を検索して文字バッファ80に書き込
む。その後、前置子音チェックフラグ23の値を“1”
(入力済)にする(ステップS402)。文字表示部9
0は、文字バッファ80に書き込まれたチベット文字を
表示する(ステップS403)。
【0132】(b) 次に、ステップS411において、文
字キー12Fと右シフトキー14が同時打鍵されると、
入力モードフラグ21′の値が“0”(子音部入力モー
ド)になっているので、文字変換処理プログラムは、当
該文字キーをもとに基本子音rと後置子音lを表すチベ
ット文字を検索して文字バッファ80に書き込む。その
後、入力モードフラグ21′の値を“1”(母音部入力
モード)にする(ステップS412)。文字表示部90
は、文字バッファ80に書き込まれたチベット文字を表
示する(ステップS413)。
【0133】(c) さらに、図24のステップS421に
おいて、文字キー12Gが打鍵されると、入力モードフ
ラグ21′の値が“1”(母音部入力モード)になって
いるので、文字変換処理プログラムは、当該文字コード
をもとに文字テーブル40内の韻尾文字Ks(主母音記
号なし)を表すチベット文字を検索して文字バッファ8
0に書き込む。その後、入力モードフラグ21′の値を
“0”(子音部入力モード)にすると共に、前置子音チ
ェックフラグ23の値を“0”(未入力)にする(ステ
ップS422)。文字表示部90は、文字バッファ80
に書き込まれたチベット文字を表示する(ステップS4
23)。
【0134】(d) さらに、ステップS431において、
文字キー12Hが打鍵されると、入力モードフラグ2
1′の値が“0”(子音部入力モード)になっており、
かつ、前置子音チェックフラグ23の値も“0”(未入
力)になっているので、文字変換処理プログラムは、文
字バッファ80をクリアし、当該文字キーをもとに文字
テーブル40中の基本子音nを表すチベット文字を検索
して文字バッファ80に書き込む。その後、入力モード
フラグ21′の値を“1”(母音部入力モード)にする
(ステップS432)。文字表示部90は、文字バッフ
ァ80に書き込まれたチベット文字を表示する(ステッ
プS433)。
【0135】(e) さらに、ステップS441において、
右シフトキー14が単独打鍵されると、文字変換処理プ
ログラムは、変換キーが押圧操作されたとみなし、基本
子音nを表す現代のチベット文字の正字に対応する異字
体を綴り変換辞書55から検索する。さらに、綴り変換
辞書55を検索した結果として検出された異字体を文字
バッファ80に書き込む。文字表示部90は、文字バッ
ファ80に書き込まれたチベット文字を表示する(ステ
ップS443)。
【0136】本発明の第2実施例では、上記の(a) 〜
(e) の処理手順により、従来よりもはるかに少ないキー
打鍵回数でもって、任意のチベット語(例えば、「紛
失」)の文字列を入力して対応するチベット文字を迅速
に表示すると共に、現代のチベット文字の正字に対応す
る異字体を迅速に検出して表示することが可能になる。
図25は、英字キーボードを使用して本発明によるチベ
ット語入力を実行する場合のキーボードの仕様を説明す
るための図である。図3〜図24においては、左右2つ
のシフトキーがある親指シフトキーボード上でチベット
語の読みまたは文字の入力を実行する場合に限定して本
発明の実施例の構成および動作を説明した。しかしなが
ら、図25に示すように、英字キーボードを使用して本
発明によるチベット語の読みまたは文字の入力を実行す
ることも可能である。
【0137】例えば、前述の図4と図5、または図15
と図16のキーボード上にチベット語の読みまたは文字
を配列する際、これらのチベット語の読みまたは文字の
使用頻度を大きく3つのランクに分け、各ランクでの入
力方法を次のように定めている。 Aランク:使用頻度が高いもの ・読みキーまたは文字キーを単独打鍵して入力する Bランク:使用頻度が中程度のもの ・左手部の読みキーまたは文字キーを左シフトキーと同
時打鍵して入力する ・右手部の読みキーまたは文字キーを右シフトキーと同
時打鍵して入力する Cランク:使用頻度が低いもの ・左手部の読みキーまたは文字キーを右シフトキーと同
時打鍵して入力する ・右手部の読みキーまたは文字キーを左シフトキーと同
時打鍵して入力する 上記のような仕様に従ってチベット語の読みまたは文字
の使用頻度のランク毎にキー配列を定めるのは、中央部
に左右2つのシフトキーがある親指シフトキーボード上
での入力を実行する場合であるが、図25に示すよう
に、世間一般に広く普及している英字キーボード10′
を使用してチベット語の読みまたは文字を入力する場
合、次の仕様を採用することが望ましい。
【0138】Aランク:使用頻度が高いもの ・読みキーまたは文字キー(図25では、読み/文字キ
ーと略記する)に対応する英字キー11′を単独を単独
打鍵して入力する Bランク:使用頻度が中程度のもの ・読みキーまたは文字キーに対応する英字キー11′を
空白キー14′と同時打鍵して入力する Cランク:使用頻度が低いもの ・読みキーまたは文字キーに対応する英字キー11′を
シフトキー(左シフトキー12′または右シフトキー1
3′)と同時打鍵、または、シフトキーを押圧操作しな
がら読みキーまたは文字キーに対応する英字キー11′
を打鍵して入力する ・この場合、左手部の読みキーまたは文字キーに対応す
る英字キー11′を入力する際に右シフトキー13′を
使用し、右手部の読みキーまたは文字キーに対応する英
字キー11′を入力する際に左シフトキー12′を使用
すると便利である 上記のように、本発明によるチベット語の読みまたは文
字を入力する際に、親指シフトキーボードまたは英字キ
ーボードのいずれを使用することも可能である。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように本発明のチベット語
入力装置によれば、第1に、チベット語の読みを構成す
る第1読みコードおよび第2読みコードにそれぞれ対応
すキーを、キーボード等の入力手段に配置しているの
で、チベット語のあらゆる音節が、上記の第1読みコー
ドと第2読みコードの単位でもって互いに独立したキー
操作によりそれぞれ入力される。したがって、上記のキ
ーを打鍵してチベット語の各音節を入力するときに、打
鍵回数を2回に抑えることができるので、従来のチベッ
ト語入力の手法よりもはるかに効率良くチベット語の各
音節を入力することが可能になる。
【0140】さらに、本発明のチベット語入力装置によ
れば、第2に、第1読みコードおよび第2読みコードに
それぞれ対応するキーをキーボード上で共用し、第1読
みコード入力モードと第2読みコード入力モードとを自
動的に切り替えるようにしている。したがって、キーの
打鍵回数を減らしたにもかかわらず、打鍵入力に使用す
るキーの数を従来のチベット語入力の場合と同じ程度に
抑えることが可能になる。
【0141】さらに、本発明のチベット語入力装置によ
れば、第3に、従来のチベット語入力装置では各音節の
終わりに必ず入力しなければならなかった音節終了記号
を、使用者が入力しなくても自動的に追加する機能を実
現しているので、チベット語の各音節の入力効率をより
高めることが可能になる。さらに、本発明のチベット語
入力装置によれば、第4に、チベット語の読みをチベッ
ト文字に変換して文字表示手段等に表示する際に、第1
読みコードおよび第2読みコードに対して異なる色また
は輝度を使用しているので、第1読みコードや各音節の
表示を明確に識別することが可能になる。
【0142】さらに、本発明のチベット語入力装置によ
れば、第5に、使用者が第1読みコードまたは第2読み
コードを入力した直後に、キーボード上の変換キー等を
打鍵しなくとも、当該音節を表すチベット文字の中で最
もよく使用されるチベット文字に自動的に変換されるの
で、各音節の最常用語がより速く、より確実に得られ
る。
【0143】さらに、本発明のチベット語入力装置によ
れば、第6に、第1読みコードおよび第2読みコードを
入力した直後に自動変換される第1読みコードや音節を
表すチベット文字について、使用者が任意に指定できる
ようにしているので、個々の使用者が使用したい最常用
語がより速く、より確実に得られる。さらに、本発明の
チベット語入力装置によれば、第7に、一音節の単語ま
たは複数の音節の単語が複数の同音語を含む場合に、一
音節の単語または複数の音節の単語から一つの単語を選
択するようにキーを配置しているので、最常用語以外の
一音節単語や複音節単語をより速く得ることが可能にな
る。
【0144】さらに、本発明のチベット語入力装置によ
れば、第8に、比較的分類することが簡単な声母および
声母を、チベット語の読みを構成する第1読みコードお
よび第2読みコードにそれぞれ対応させているので、チ
ベット語のあらゆる音節に対応する読みを容易に入力す
ることが可能になる。さらに、本発明のチベット語入力
装置によれば、第9に、チベット語の各音節を3種以下
の文字部からなる文字列に分解し、これらの文字部の単
位でチベット語を入力するキーを、キーボード等の入力
手段に配置しているので、これらのキーを打鍵すること
により、3つの単位でチベット文字列を入力することが
できる。したがって、上記のキーを打鍵して現代のチベ
ット語のあらゆる音節を表すチベット文字列を入力する
ときの打鍵回数が3回以内に抑えられ、従来のチベット
語入力の手法よりもはるかに効率良くチベット語の各音
節を入力することが可能になる。
【0145】さらに、本発明のチベット語入力装置によ
れば、第10に、現代のチベット語の綴りから古代のチ
ベット語の綴りへの変換を行うための変換キーを配置
し、現代のチベット語の正字を入力したときに変換キー
を操作することにより、チベット語の異字体を簡単に入
力することが可能になる。さらに、本発明のチベット語
入力装置によれば、第11に、比較的分類することが簡
単な前置子音文字、基本子音と後置子音文字、および、
主母音記号と韻尾文字を、チベット語の文字列を構成す
る文字部の単位にしているので、チベット語のあらゆる
音節に対応する文字列を容易に入力することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第2の原理構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1の原理構成に基づく実施例の構成
を示すブロック図である。
【図4】図3の実施例におけるキーボードのキー配列例
の左手部分を示す図である。
【図5】図3の実施例におけるキーボードのキー配列例
の右手部分を示す図である。
【図6】図3の実施例におけるキーボードの声母入力キ
ーの割り当て例の左手部分を示す図である。
【図7】図3の実施例におけるキーボードの声母入力キ
ーの割り当て例の右手部分を示す図である。
【図8】図3の実施例におけるキーボードの韻母入力キ
ーの割り当て例の左手部分を示す図である。
【図9】図3の実施例におけるキーボードの韻母入力キ
ーの割り当て例の右手部分を示す図である。
【図10】図3の実施例における文字変換制御部の動作
を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図11】図3の実施例における文字変換制御部の動作
を説明するためのフローチャート(その2)である。
【図12】図3の実施例においてチベット文字が入力さ
れたときの各部の具体的な動作を説明するためのフロー
チャート(その1)である。
【図13】図3の実施例においてチベット文字が入力さ
れたときの各部の具体的な動作を説明するためのフロー
チャート(その2)である。
【図14】本発明の第2の原理構成に基づく実施例の構
成を示すブロック図である。
【図15】図14の実施例におけるキーボードのキー配
列例の左手部分を示す図である。
【図16】図14の実施例におけるキーボードのキー配
列例の右手部分を示す図である。
【図17】図14の実施例におけるキーボードの子音部
入力キーの割り当て例の左手部分を示す図である。
【図18】図14の実施例におけるキーボードの子音部
入力キーの割り当て例の右手部分を示す図である。
【図19】図14の実施例におけるキーボードの母音部
入力キーの割り当て例の左手部分を示す図である。
【図20】図14の実施例におけるキーボードの母音部
入力キーの割り当て例の右手部分を示す図である。
【図21】図14の実施例における文字変換制御部の動
作を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図22】図14の実施例における文字変換制御部の動
作を説明するためのフローチャート(その2)である。
【図23】図14の実施例においてチベット文字が入力
されたときの各部の具体的な動作を説明するためのフロ
ーチャート(その1)である。
【図24】図14の実施例においてチベット文字が入力
されたときの各部の具体的な動作を説明するためのフロ
ーチャート(その2)である。
【図25】英字キーボードを使用して本発明によるチベ
ット文字入力を実行する場合のキーボードの仕様を説明
するための図である。
【図26】チベット文字の第1の構成例を示す図であ
る。
【図27】チベット文字の第2の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…チベット語入力装置 2…入力モード切替手段 3…入力手段 3−1…第1読みコード入力部 3−2…第2読みコード入力部 3−3…文字列入力部 3−4…綴り変換指示部 4…第1読みコード/文字コード変換手段 5…第2読みコード/文字コード変換手段 6…文字列/文字コード変換手段 7…綴り変換手段 9…文字表示手段 10…キーボード 10−1…一音節単語変換キー 10−2…複音節単語変換キー 10−3…単語選択キー 20…文字変換制御部 21、21′…入力モードフラグ 22…変換モードフラグ 23…前置子音チェックフラグ 30…読みバッファ 40…文字テーブル 45…表示文字定義手段 50…一音節単語辞書 55…綴り変換辞書 60…複音節単語辞書 70…同音語一覧バッファ 80…文字バッファ 90…文字表示部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力手段(3)を操作することにより、
    チベット語の読みを入力して該チベット語の各音節を表
    すチベット文字に変換するためのチベット語入力装置で
    あって、 前記入力手段(3)に、前記チベット語の読みを構成す
    る第1読みコードおよび第2読みコードにそれぞれ対応
    する第1読みコード入力部(3−1)および第2読みコ
    ード入力部(3−2)を設け、 前記チベット語入力装置は、 該第1読みコード入力部(3−1)の操作により入力さ
    れる第1読みコードを、対応するチベット語の文字コー
    ドに変換する第1読みコード/文字コード変換手段
    (4)と、 前記第2読みコード入力部(3−2)の操作により入力
    される第2読みコードを、対応するチベット語の文字コ
    ードに変換する第2読みコード/文字コード変換手段
    (5)とを備え、 チベット語のあらゆる音節が、前記第1読みコードと前
    記第2読みコードの単位でもって前記第1読みコード入
    力部(3−1)と前記第2読みコード入力部(3−2)
    の独立した操作によりそれぞれ入力され、前記第1読み
    コード/文字コード変換手段(4)および前記第2読み
    コード/文字コード変換手段(5)により生成される文
    字コードに基づきチベット文字として表示されることを
    特徴とするチベット語入力装置。
  2. 【請求項2】 前記第1読みコード入力部(3−1)お
    よび前記第2読みコード入力部(3−2)が、前記入力
    手段(3)内の同じ場所に配置され、 前記チベット語入力装置が、さらに、前記入力手段
    (3)から前記第1読みコードが入力される第1読みコ
    ード入力モードと、該入力手段(3)から前記第2読み
    コードが入力される第2読みコード入力モードとを自動
    的に切り替える入力モード切替手段(2)を備え、 前記第1読みコード入力モードのときに、前記第1読み
    コードが前記第1読みコード/文字コード変換手段
    (4)に入力され、また一方で、前記第2読みコード入
    力モードのときに、前記第2読みコードが前記第2読み
    コード/文字コード変換手段(5)に入力される請求項
    1記載のチベット語入力装置。
  3. 【請求項3】 チベット語の各音節を表すチベット文字
    の間に、前記各音節が終了したことを示す音節終了記号
    が自動的に挿入される請求項1または2記載のチベット
    語入力装置。
  4. 【請求項4】 前記入力手段(3)から前記第1読みコ
    ードが入力される第1読みコード入力モード、または、
    該入力手段(3)から前記第2読みコードが入力される
    第2読みコード入力モードのときに、チベット語の読み
    をチベット文字に変換して表示する際に、前記第1読み
    コードおよび前記第2読みコードが互いに識別されるよ
    うに、異なる色または輝度を使用して前記の変換された
    チベット文字を表示する請求項1から3のいずれか1項
    に記載のチベット語入力装置。
  5. 【請求項5】 前記第1読みコードまたは前記第2読み
    コードを入力した直後に、前記入力手段(3)に設けら
    れた変換キー手段を操作することなく、各音節を表すチ
    ベット文字の中で最もよく使用されるチベット文字が、
    前記第1読みコード/文字コード変換手段(4)または
    前記第2読みコード/文字コード変換手段(5)から得
    られる請求項1から4のいずれか1項に記載のチベット
    語入力装置。
  6. 【請求項6】 前記第1読みコードまたは前記第2読み
    コードを入力した後に表示されるチベット文字につい
    て、任意に定義することが可能な請求項1から4のいず
    れか1項に記載のチベット語入力装置。
  7. 【請求項7】 前記入力手段(3)に、前記第1読みコ
    ードまたは前記第2読みコードを、チベット語の一音節
    の単語を表すチベット文字に変換するための一音節単語
    変換キー手段と、前記第1読みコードまたは前記第2読
    みコードを、該チベット語の複数の音節の単語を表すチ
    ベット文字に変換するための複音節単語変換キー手段と
    を別々に設け、さらに、前記一音節の単語または前記複
    数の音節の単語が複数種の同音語を含む場合に、該一音
    節の単語または該複数の音節の単語から一つの単語を選
    択する単語選択キー手段を設け、 前記一音節単語変換キー手段または前記複音節単語変換
    キー手段を操作することにより、前記一音節の単語また
    は前記複数の音節の単語の同音語一覧が表示され、前記
    単語選択キー手段を操作することにより、該同音語一覧
    から必要な単語が選択される請求項1から4のいずれか
    1項に記載のチベット語入力装置。
  8. 【請求項8】 前記第1読みコードが、チベット語の声
    母であり、前記第2読みコードが、該チベット語の韻母
    である請求項1から6のいずれか1項に記載のチベット
    語入力装置。
  9. 【請求項9】 チベット語の音節を3種以下の文字部か
    らなる文字列に分解し、入力手段(3)を操作すること
    により、該文字列を入力するチベット語入力装置であっ
    て、 前記入力手段(3)に、前記文字部の単位でチベット語
    を入力するための文字列入力部(3−3)を設け、 前記チベット語入力装置は、該文字列入力部(3−3)
    の操作により入力される文字列を、対応するチベット語
    の文字コードに変換する文字列/文字コード変換手段
    (6)を備え、 チベット語のあらゆる音節を表す文字列の各々が、前記
    文字列入力部(3−3)の3回以内の操作により入力さ
    れ、前記文字列/文字コード変換手段(6)により生成
    される文字コードに基づきチベット文字として表示され
    ることを特徴とするチベット語入力装置。
  10. 【請求項10】 前記入力手段(3)に、現代のチベッ
    ト語の綴りから古代のチベット語の綴りへの変換を指示
    する綴り変換指示部(3−4)を設け、 前記チベット語入力装置が、さらに、該綴り変換指示部
    (3−4)を操作したときに、現代のチベット語の綴り
    を古代のチベット語の綴りに変換して表示するための綴
    り変換手段(7)を備える請求項9記載のチベット語入
    力装置。
  11. 【請求項11】 前記文字列を構成する文字部が、チベ
    ット語の前置子音文字、基本子音文字と後置子音文字、
    および、主母音記号と韻尾文字の単位で入力される請求
    項9または10記載のチベット語入力装置。
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