JPH09133797A - 偏光解析装置およびピンホールモニター - Google Patents

偏光解析装置およびピンホールモニター

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JPH09133797A
JPH09133797A JP28968295A JP28968295A JPH09133797A JP H09133797 A JPH09133797 A JP H09133797A JP 28968295 A JP28968295 A JP 28968295A JP 28968295 A JP28968295 A JP 28968295A JP H09133797 A JPH09133797 A JP H09133797A
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rotation
vacuum
pinhole
monitor
ray
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Yasuharu Hirai
康晴 平井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟X線〜X線領域の光の偏光状態(楕円率
角、楕円の長軸方位角、光の回転の向き)を決めるため
の装置を提供すること。 【解決手段】 装置全体は、真空ポンプ4、5の付いた
真空容器2、3の中で構成される。入射軟X線1をピン
ホルモニター7に導き、反射型偏光解析装置8で偏光解
析を行う。その後、偏光利用装置9に光を導く構成とな
っている。反射型偏光解析装置8は、2枚の反射型偏光
素子(移相子と検光子)および検出器から成り、光軸調
整は、ピンホルモニター7を使用して行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子(陽電子)蓄
積リングを用いた放射光源、レーザプラズマX線源、あ
るいは通常タイプのX線源における軟X線〜X線領域の
光の偏光状態を解析し、あるいは、上記光源の後に偏光
状態を制御する光学系を設置して得られた軟X線〜X線
領域の光の偏光状態を解析し、所望の偏光状態を実現す
るのに有用な偏光解析装置に関する。この偏光状態の定
まった光を試料に入射させると、試料中の元素に固有
な、電子の空間分布、磁気モーメントの起源などに関す
る情報を原子レベルで得ることが出来る。
【0002】
【従来の技術】従来、軟X線〜X線領域(数Åー300
Å)の波長範囲では、可視光で使う透過型の偏光測定素
子は吸収が大きいためほとんど使えず、反射型の偏光測
定素子に限定されているが、測定は、大気によるX線の
吸収を避けるため全て真空中で行う必要がある。このた
めに、従来の偏光解析装置は、光学系の調整と測定の自
由度を確保するために、機構が大がかりで複雑となり、
偏光解析と偏光X線の利用を同時に行うことが困難であ
った。例えば、「ア・サーキュラー・ポラライザー・フ
ォー・ザ・リージョン・オブ・ウインドウレス・ブイユ
ーブイ・ラヂエーション」デーリング他;メジャメント
・サイエンス・アンド・テクノロジー(1992)9
1「"A circular polarizer for the region of window
less VUV radiation" T.Doehring et al;Meas. Sci.Te
chnol. 3 (1992) 91」の図1のように、光路にそって多
くの装置を置く必要があった。あるいは、「軟X線用ビ
ームラインエリプソメーター」木村洋昭 他;1992
年度日本放射光学会ポストデッドラインポスタ(1)の
図のように大型の装置を必要とした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】反射型偏光解析装置を
小型化し、一つの架台上に実装することにより光学調整
を容易にすることにある。また、従来、調整のために必
要とされる軸の回転のための真空モーターを出来るだけ
減らし、モータによるノイズを低減することにある。さ
らには、入射X線の光路決定と入射光の光軸合わせ、移
相子、検光子の回転の原点出し、入射角度の調整を容易
にすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、一枚の真空
フランジの大気側にxyzの3軸並進機構とxyzの3
軸まわりの微小回転機構を備え、真空側に、前記真空フ
ランジを基板として移相子と検光子全体を移相子への入
射光軸回りに360°回転(χ(カイ)回転)する機
構、移相子への入射角度を可変(θ(シータ)回転)に
する機構、θ(シータ)回転に伴い検光子をθ(シー
タ)回転軸回りに自動的に2θ(シータ)回転する機
構、検光子への入射光軸回りに検光子を360°回転
(η(イータ)回転)させる機構、および、検光子への
入射角度を調整(σ(シグマ)回転)する機構を備える
ものとした。その結果、全ての調整操作が、この基板を
基礎としてなされるものと出来るから、操作者が行なう
調整操作を一元的に管理出来、容易に調整操作をするこ
とが出来る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1〜図6にもとづいて実施例を
述べる。図1に、本発明にかかる偏光解析装置とこれに
よって得られた所望の偏光を利用する偏光利用装置とを
一体化した全体構成の概要を示す。1は入射軟X線また
はX線(但し線源は図示省略)、2、3は真空容器(た
とえば、それぞれ直径25cm、高さ1m程度)、4、5
は真空ポンプであり、容器内の圧力を10~7Pa以下に
する能力を有する。6はゲートバルブ(真空バルブ)で
ある。7は軟X線用のピンホールモニター、8は反射型
偏光解析装置、9は偏光利用装置である。
【0006】ピンホールモニター7は、反射型偏光解析
装置8の各種のモニターミラーとともに入射光軸および
各種回転軸の位置合わせに利用される。ピンホールモニ
ター7、反射型偏光解析装置8、ゲートバルブ6および
偏光利用装置9は、図に示すように配列されて架台10
上に設けられても良いし、偏光利用装置9が入射線源側
に設けられても良い。いずれの場合も、入射軟X線ある
いはX線の利用に先立ち、反射型偏光解析装置8によっ
て所望の偏光を実現したことが確認された後利用装置で
利用されることになる。従って、偏光解析中には偏光利
用装置9が入射線の通過を阻害しないようになされ、偏
光利用中には、ピンホールモニター7および反射型偏光
解析装置8が入射軟X線あるいはX線の利用装置への通
過を阻害しないようになされる。
【0007】図2に、ピンホールモニター7の構成の詳
細を示す。入射軟X線の可視光成分としての光は紙面に
垂直に入射する。11は真空容器(パイプ自体で構成さ
れても良い)であり、真空容器11は架台10に機械的
に連結される(連結部は図示しない)。12はモニター
板で、中心にピンホール13が開けらるとともに、入射
光軸に対し垂直位置から45度傾けられている。14は
ベローズであり、モニター板12の支持基部と真空容器
11下部とがこのベローズ14で結ばれ、モニター板1
2を可動にするとともに、真空の保持を可能にしてい
る。モニター板12の支持基部は、真空容器11と直結
したY軸並進機構16およびこれによってY軸位置が決
まるX軸並進機構15により支持される。この結果、モ
ニター板12は、架台に支持された真空容器11内で、
紙面内のX、Y方向に並進可能となる。真空容器11の
上面には透明の覗き窓17が設けられ、後述する各種モ
ニターミラーの可視光の反射状況を監視出来る。すなわ
ち、モニターミラーが所定の位置に有ればピンホールモ
ニター板12の面上には輝点は見えないが、軸位置ある
いは回転角が適切でないとピンホールモニター板12の
面上に輝点が見える。
【0008】ピンホールモニター7は、これにより、ピ
ンホール13のX、Y方向の位置を調整し、光軸の位置
を調整する。軟X線の観察には、透明窓17によるモニ
ター板12の表面の大気中からの目視に限らず、モニタ
ー板12としてピンホール付きマイクロチャンネルプレ
ート(MCP)を用いることにより電気信号として検出
出来る。
【0009】図3以降に、反射型偏光解析装置8の実施
例の詳細を示す。本発明では、機械的な駆動部は真空容
器2上に真空フランジ18を介してマウントされ、後述
するように、大気側と真空側との両方に駆動部が配分さ
れる。
【0010】図3は偏光解析装置8の真空側に設けられ
る主要部の構成を部分的に断面図の形で示す。図は紙面
に垂直(光軸に垂直な面内の水平)方向がX軸方向、紙
面と平行で上下(光軸に垂直な面内の鉛直)方向がY軸
方向、紙面と平行で左右(入射光軸)方向がZ軸方向と
なる。
【0011】真空容器2上面部に設けられた真空フラン
ジ18上にY並進ステージ27を設け、Y並進ステージ
27には、XおよびZ並進ステージ26がもうけられ
る。Y並進ステージ27はY軸方向に移動され、Xおよ
びZ並進ステージ26はマイクロメータ26’の操作で
Z軸方向に、図示されていないマイクロメータの操作で
X軸方向に移動される。XおよびZ並進ステージ26上
には軸シール回転フランジ28が設けられ、これはY軸
回りの回転が可能とされる。フランジ24がネジ機構3
0により軸シール回転フランジ28に取り付けられる。
ネジ機構30は4本以上のネジを持ち、独立に操作出来
るものとされるから、フランジ24は近似的にX軸とZ
軸回りの回転が可能である。フランジ24には二重真空
軸シール36が取り付けられる。二重真空軸シール36
には、後述するように、大気側に設けられたく同部の回
転を真空容器2内に導入するための回転軸35、41が
設けられる。
【0012】これら真空フランジ18、Y並進ステージ
27、XおよびZ並進ステージ26、軸シール回転フラ
ンジ28、フランジ24および二重真空軸シール36
は、回転軸35、41および後述する偏光解析装置の各
素子を支持あるいは保持するための支持部材23を貫通
させるために中央部を切り欠いたものとされるととも
に、真空容器2の真空を保持するため、真空フランジ1
8とXおよびZ並進ステージ26との間をベローズ25
で、軸シール回転フランジ28とフランジ24の間をベ
ローズ26でシールする。
【0013】本実施例では、偏光解析装置の各素子は支
持部材23によって、フランジ24に吊り下げられてい
ることになり、取っ手27’の操作でY方向に中心位置
から約±30mm、マイクロメータ26’の操作でZ軸方
向に中心位置から約±30mm、さらに、図示されていな
いマイクロメータの操作でX軸方向に中心位置から約±
30mm、それぞれ、並進可能である。また軸シール回転
フランジ28によりY軸回りの回転が可能であるととも
に、ネジ機構30のネジ操作により近似的にX軸とZ軸
回りの回転が可能である。
【0014】次に、偏光解析装置の各素子の調整操作に
ついて説明する。ピンホールモニター7を通過した軟X
線(あるいはX線)は、ブリュースター角を満たすほぼ
45°の入射角で、移相子19(通常の鏡、多層膜鏡、
単結晶など)、検光子20(通常の鏡、多層膜鏡、単結
晶など)に順次入射し、検出器21で検出される。移相
子19は、入射光軸の回りに矢印22で示す回転(χ
(カイ)回転)を行うことができ360°回転可能とさ
れる。この時、検光子20、検出器21も一体となり同
時にχ回転するが、χ回転軸と入射光軸を一致させる必
要がある。そのために、大気側からX、Y、Z軸に関す
る並進と回転を可能とする機構を設ける。すなわち、χ
回転軸と入射光軸を一致させる操作は、モニターミラー
31を利用する。このミラー31は、ミラー法線とχ回
転軸が平行になるようにあらかじめ大気中で調整してお
く。χ回転軸と入射光軸の平行度はこのモニターミラー
による可視光の反射をピンホールモニター7で観察して
行うことが出来る。入射光軸の芯の位置決めは、ミラー
31の位置とχ回転軸の位置関係から決める事が出来、
Y並進ステージ27の移動で制御できる。移相子19の
χ回転は、ウォーム歯車のウォームホイール32、ウォ
ーム32’とウォーム32’を回転させるための傘歯車
付き軸33、34、および、35を用いて、二重真空軸
シール36の大気側に設けられたモータから直接回転を
伝達する。回転精度は、適当なギヤ比を持つ歯車を組み
合わせて回転比を小さくし、0.01°以下の精度を得
ることが出来る。
【0015】さらに、移相子19への軟X線(あるいは
X線)の入射角θを、矢印37’で示すように、θ(シ
ータ)回転部37を回転して可変とするために、ウォー
ム歯車のウォームホイール38、ウォーム38’とウォ
ーム38’を回転させるための傘歯車付き軸39、4
0、および、41を用いて、二重真空軸シール36を介
して大気側に設けられたモータから直接θ回転を伝達す
る。回転精度は、適当なギヤ比を持つ歯車を組み合わせ
て回転比を小さくし、0.01°以下の精度を得ること
が出来る。
【0016】矢印22で示すχ回転と矢印37’で示す
θ回転を独立に行える機構の詳細は図4Aを参照して後
述する。
【0017】2θ回転部42は、θ回転部37がΔθ回
転すると、矢印42’で示すように、自動的にその2倍
の2Δθ回転する仕組みになっており、その詳細は図6
を参照して後述する。
【0018】η(イータ)回転部43は、詳細を図4A
で説明するように、図示されていないモータによって、
矢印44に示すη回転を行うが、θ回転部37と2θ回
転部42の関係で行なうθ−2θ回転機構により、検光
子20への入射光軸とη回転軸を常に一致させることが
出来る。σ(シグマ)回転ステージ45は、詳細を図4
Aで説明するように、図示されていないモータによっ
て、矢印45’に示すσ回転を行うが、検光子20への
軟X線(X線)η回転の入射角を独立に調整し、移相子
19への軟X線の入射角と等しく設定出来る。
【0019】次に、回転機構の詳細を説明する。
【0020】図4Aにおいて、まず、χ回転とθ回転を
独立して同時に駆動する機構の詳細を示す。ウォームホ
イール32は、図3で説明した様に、大気中からχ回転
駆動により軸33を回転させ、ハッチングを付して示す
枠46の全体をχ回転させる。ウォームホイール38
は、大気中からθ回転駆動により軸39を回転させるこ
とにより回転するが、これと同軸に傘歯車47を設けて
同時に回転させ、傘歯車48により直交した回転軸を回
転させる。傘歯車48の回転軸は移相子19のθ回転軸
と一致している。なお、θ回転軸は移相子19の表面上
にある。
【0021】検光子20への入射光軸の回りのη回転4
4と、検光子20への入射角を決めるσ回転49との関
係を説明する。両回転共に、大気中からの操作は困難で
あり、真空用モータを使用する。η回転は、モータ50
の軸に付けた歯車51とη回転軸を軸とする歯車52で
行う。ギヤ比は歯車51と52の歯数比で決める。角度
精度は0.01°程度とする。つぎに、σ回転はモータ
53の軸に付けた歯車54、歯車55および、σ回転軸
を軸とする歯車56で行う。σ回転軸の中心線は検光子
19の表面上を通す。ギヤ比は歯車54、55、56の
歯数比で決める。角度精度は0.01°程度とする。5
7はη回転の原点を決めるモニターミラーであり、あら
かじめ歯車52の定まった角度位置に固定する。η回転
の原点は、Y並進ステージ27の移動で装置全体をY方
向に平行移動してこのモニターミラー57に可視光を入
射させ、その反射をピンホールモニター7で観察して決
める。58はモニターミラーであり、σ回転の原点を決
めるためあらかじめσ回転の定まった角度位置に固定す
る。σ回転の原点は、Y並進ステージ27の移動で装置
全体をY方向に平行移動して、移相子19で反射された
可視光のモニターミラー58による反射をピンホールモ
ニター7で観察して決めることが出来る。ここで、真空
用モータには、当然電気配線が必要であり、これらの接
続のためのコネクタも備えられるが、図面の簡略化のた
め表示は省略した。
【0022】図4Bはθ回転と2θ回転との関係を説明
する図であり、2θ回転部42は移相子19がΔθ回転
すると、θ回転軸回りに2Δθ回転する。これを実現す
る機構は図6によって詳細に説明する。
【0023】本機構では、θ回転は、ウォームホイール
38の回転によりウォームホイール32の回転によるχ
回転とは独立に操作出来るが、χ回転は、角度θに影響
を与えないために傘歯車47もχ回転角と同じ角度だけ
同時に回転させる必要がある。このためのリンク機構は
大気側に設けられる操作機構で実現されているが、この
詳細を図5(a)、(b)を参照して説明する。
【0024】図5(a)、(b)は、二重真空軸シール
36の上側部の大気中側に設けられるχ回転と同じ角度
だけθ回転を行い、また、θ回転を独立に行うための回
転リンク機構を示し、図5(a)はこの機構部を側面か
ら見た状態、図5(b)は上面から見た状態を示す。
【0025】図5(a)に示すχ回転軸35とθ回転軸
41は、それぞれウォーム歯車のウォーム59、ウォー
ムホイール60とウォーム歯車のウォーム61、ウォー
ムホイール62の組合せで回転させる。63、64はそ
れぞれの回転角をモニターするためのロータリーエンコ
ーダである。χ回転軸35、θ回転軸41の軸にはそれ
ぞれスプロケット65、66を同軸に固定しスプロケッ
ト67、68をチェーン69、70で結ぶ構造とする。
次に、図5(a)をB−Bの位置で矢印方向に見た図5
(b)に示すように、ウォームホイール59、60の軸
にはそれぞれスプロケット71、72を同軸に固定し、
チェーン73で結ぶ構造とする。スプロケット71はネ
ジ74を緩めることにより軸の回転と分離出来る構造と
する。75、76は回転用のモーターあるいは手動回転
ツマミである。この構造により、χ回転時にはネジ74
を締めて回転用のモーターあるいは手動回転ツマミ75
あるいは76を駆動し、θ回転時には、74のネジを緩
めて回転用のモーターあるいは手動回転ツマミ76を駆
動させる。
【0026】図6は、θ−2θ回転機構であり、図4A
の機構を上から見た図である。ただし、2θ回転部42
の上部機構は取り除いて示した。θ回転用傘歯車48の
軸77に歯車78を固定し、これと係合する歯車79の
軸80に歯車81を固定する。軸77に同軸にベアリン
グ82を用いて筒83を被せ、それに歯車84を固定し
て歯車81と噛み合わせる。歯車78、79、81、お
よび84の全体のギヤ比は1:2とする。筒83は2θ
回転部42と一体とする。42に2軸回転(η回転とσ
回転)機構を設置する構造となっている。
【0027】上述の実施例では、ピンホールモニター7
を真空室2に隣接する真空室(パイプ)11内に設ける
構成としたが、支持部材23を真空室2に保持したのと
同様な構成によって真空室2内に設けることが出来る。
このようにすれば、装置全体を小型化出来るメリットが
ある。
【0028】さらには、大気中からの回転力の導入を全
て回転軸により行なうものとして構成したが、例えば、
回転軸33、39にょる伝達をチェーンにょる伝達とし
ても良い。このようにすれば、回転軸34、40とウォ
ームホイール32、38の中心軸との位置合わせが簡単
に出来る面がある。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、偏光解析装置の真空容
器の上部の1枚のフランジにを基礎として全機構をマウ
ントしたから、光軸と、光学原点の正確な決定が可能と
なり高精度な偏光解析ができる。また、ピンホールとモ
ニターとを一体型としたのでモニター時の操作とX線利
用時との間に不一致が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏光解析装置を利用した装置全体の構
成例を示す図。
【図2】本発明で使用できるピンホールモニターの構成
例を示す図。
【図3】本発明の実施例にかかわる反射型偏光解析装置
の真空容器側の構成の概要を示す図。
【図4A】本発明の実施例にかかわる偏光解析素子の5
つの回転自由度を与える機構を示す図。
【図4B】本発明の実施例にかかわる偏光解析素子のθ
−2θ回転の状況を説明する図。
【図5】本発明の実施例にかかわる反射型偏光解析装置
の大気側の構成の概要を示し、(a)は側面から見た状
態、図5(b)は上面から見た状態を示す図。
【図6】本発明の実施例にかかわる偏光解析素子のθ−
2θ回転機構を示す正面図。
【符号の説明】
1…軟X線、2…真空容器、3…真空容器、4…真空ポ
ンプ、5…真空ポンプ、6…ゲートバルブ、7…ピンホ
ールモニター、8…反射型偏光解析装置、9…偏光利用
装置、10…架台、11…真空容器、12…モニター
板、13…ピンホール、14…ベローズ、15…X軸並
進機構、16…Y軸並進機構、17…窓、18…真空フ
ランジ、19…移相子、20…検光子、21…検出器、
22…χ回転、23…軸、24…フランジ、25…ベロ
ーズ、26…XZ並進ステージ、27…並進ステージ、
28…軸シール回転フランジ、29…ベローズ、30…
ネジ機構、31…モニターミラー、32…ウォームホイ
ール、32’…ウォーム歯車、33…傘歯車付き軸、3
4…傘歯車付き軸、35…傘歯車付き軸、36…二重真
空軸シール、37…θ回転部、38…ウォームホイー
ル、38’…ウォーム歯車、39…傘歯車付き軸、40
…傘歯車付き軸、41…傘歯車付き軸、42…2θ回転
部、43…η回転部、44…η回転、45…σ回転部、
46…枠、47…傘歯車、48…傘歯車、49…σ回
転、50…真空用モータ、51…歯車、52…歯車、5
3…真空モータ、54…歯車、55…歯車、56…歯
車、57…モニターミラー、58…モニターミラー、5
9…ウォーム、60…ウォーム、61…ウォーム歯車、
62…ウォーム歯車、63…ロータリーエンコーダ、6
4…ロータリーエンコーダ、65…スプロケット、66
…スプロケット、67…スプロケット、68…スプロケ
ット、69…チェーン、70…チェーン、71…スプロ
ケット、72…スプロケット、73…チェーン、74…
ネジ、75…モータ、76…モータ、77…θ回軸、7
8…歯車、79…歯車、80…軸、81…歯車、82…
ベアリング、83…筒、84…歯車。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟X線からX線領域において適用可能な反
    射型偏光解析装置に於いて、偏光測定のための素子とこ
    のための光学調整機構とを一つの真空用フランジで仕切
    られた真空容器内に、前記真空用フランジを基礎として
    形態が制御できる支持体で保持し、前記光学調整機構の
    駆動に必要な回転機構の一部を上記真空用フランジの大
    気側にマウントして真空容器内に回転力を導入するとと
    もに前記光学調整機構の駆動に必要な回転機構の残りの
    部分を前記光学調整機構上に配置し、かつ、前記真空容
    器への軟X線からX線領域の入射光の入射がX線遮蔽板
    のピンホールを通して行われ、前記光学調整機構の制御
    が該ピンホールを有するX線遮蔽板裏面のモニターによ
    って制御されることを特徴とする偏光解析装置。
  2. 【請求項2】軟X線からX線領域の入射光をピンホール
    を通してのみ通過させるX線遮蔽板、該ピンホールを通
    過したX線の光学機器要素による反射を該X線遮蔽板の
    裏面でモニターするピンホールモニター。
  3. 【請求項3】最初に入射光を反射する第1の反射鏡を入
    射光の光軸回りに360°回転可能とする回転および第
    1の反射鏡への入射光の入射角度を設定する回転を大気
    中から導入する回転力で行う機構、および、第1の反射
    鏡の反射光を反射する第2の反射鏡の入射角度の変化を
    第1の反射鏡の入射角度の変化に対して2倍の角度変化
    分だけ同じ回転軸のまわりに自動的に追従回転する機構
    とを備える請求項1記載の偏光解析装置。
  4. 【請求項4】反射型偏光解析装置への入射光軸合わせお
    よび偏光測定のための素子の回転の原点検出が前記前記
    真空用フランジを基礎として形態が制御できる支持体の
    上下動の制御で行われる請求項1記載の偏光解析装置。
JP28968295A 1995-11-08 1995-11-08 偏光解析装置およびピンホールモニター Pending JPH09133797A (ja)

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JPH09133797A true JPH09133797A (ja) 1997-05-20

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JP (1) JPH09133797A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180899A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Kokuyo Co Ltd レーザポインタ
JP2010014418A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Japan Atomic Energy Agency 多層膜回折格子分光装置

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JP2010014418A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Japan Atomic Energy Agency 多層膜回折格子分光装置

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