JPH09133476A - スクラップ予熱設備 - Google Patents

スクラップ予熱設備

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JPH09133476A
JPH09133476A JP30855695A JP30855695A JPH09133476A JP H09133476 A JPH09133476 A JP H09133476A JP 30855695 A JP30855695 A JP 30855695A JP 30855695 A JP30855695 A JP 30855695A JP H09133476 A JPH09133476 A JP H09133476A
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JP
Japan
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exhaust gas
duct
branch
air
heat storage
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JP30855695A
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English (en)
Inventor
Osamu Takeuchi
修 竹内
Shingo Hosoma
新吾 細間
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーク炉から導入してスクラップを予熱した
後の排ガスをクリーンにする。 【解決手段】 燃焼塔6に、二基一組の蓄熱式熱交換器
7A,7Bを組み付ける。蓄熱式熱交換器7A,7B
に、スクラップ予熱装置4から導いた排ガスダクト8の
分岐排ガスダクト8A,8Bを接続する。分岐排ガスダ
クト8A,8Bに、排出ダクト15から分岐させた分岐
排出ダクト15A,15Bを接続する。排ガスを、蓄熱
式熱交換器7A又は7Bで予熱してから燃焼塔6に入れ
て燃焼させることにより熱分解させた後、蓄熱式熱交換
器7B又は7Aを通し冷却してから大気へ放出させる。
排ガスの経路を所要時間毎に切り換えて使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製鋼用アーク炉(ア
ーク式電気炉)で発生した高温の排ガスによりスクラッ
プを予熱するようにしたスクラップ予熱設備に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】炉内に装入されたスクラップ(原料)と
電極との間にアークを発生させ、その高熱を利用してス
クラップを溶解して製鋼するようにしてある製鋼用アー
ク炉においては、装入するスクラップをスクラップ予熱
装置で高温に予熱しておくことが電力消費量を少なくす
る上で有利である。
【0003】スクラップ予熱装置を備えた製鋼用アーク
炉のスクラップ予熱設備は、図2にその一例の概要を示
す如く、アーク炉aの炉蓋bに一端を接続したエルボc
付きのダクトdの他端を燃焼塔eに接続し、且つ該燃焼
塔eの下流に、スクラップ予熱装置g、ガスクーラー
h、バグフィルターi、排風機jを順次ダクトkを介し
て接続した構成とし、アーク炉aからダクトdに排出さ
れた排ガスを、エルボcで吸い込まれた空気lと共に燃
焼塔eへ送って再燃焼させ、燃焼後の排ガスをスクラッ
プ予熱装置gに送ってスクラップfを予熱させるように
し、スクラップfの予熱に供した後の排ガスを、ガスク
ーラーhで冷却した後、バグフィルターiでダストを除
去してから排風機jで大気へ放出させるようにしてあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
スクラップ予熱設備の場合、エルボcでの空気lの吸い
込みは制御されていないため、燃焼塔e内での燃焼は空
気lの過不足が生じて不安定であり、又、燃焼塔eから
出る排ガスの温度は800〜1100℃の高温であり、
スクラップ予熱装置gでスクラップfを予熱した後は3
00〜400℃となるが、バグフィルターiに対しては
温度が高すぎるため、バグフィルターiの前にガスクー
ラーhを配置することが必要不可欠であり、更に、スク
ラップ予熱装置g内でスクラップfを予熱すると、炭化
水素、一酸化炭素、油分等が蒸発し、それがそのままバ
グフィルターiを通って排風機jで大気へ放出されるの
で、スクラップfの種類によっては臭気や一酸化炭素等
の有害物質が排気されることがあり、したがって、スク
ラップ予熱装置gの出口ガスをクリーン化、無臭化する
ために、スクラップ予熱装置の出口に燃焼式や吸着式等
の脱臭装置(図示せず)を装備させる必要があった。
【0005】そこで、本発明は、燃焼塔で適正な燃焼が
行われるようにし、且つ最終的に大気へ放出される排ガ
スをクリーンガスとさせられるようにし、更に、バグフ
ィルターに入る排ガスをガスクーラーを用いることなく
冷却することができるようにしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、燃焼塔に第1と第2の蓄熱式熱交換器を
取り付けて、該第1の蓄熱式熱交換器に第1の空気吹込
器を、又、第2の蓄熱式熱交換器に第2の空気吹込器を
それぞれ設け、アーク炉から排出される高温の排ガスを
導入してスクラップを予熱するようにするスクラップ予
熱装置と上記第1及び第2の蓄熱式熱交換器とを、該ス
クラップ予熱装置のガス出口に接続した排ガスダクトを
それぞれ分岐させて接続すると共に、上記第1及び第2
の空気吹込器に、送風機に一端を接続した空気ダクトを
それぞれ分岐させて接続し、且つ上記分岐排ガスダクト
の途中と分岐空気ダクトの途中に切換弁をそれぞれ設
け、更に、上記分岐排ガスダクト上の切換弁と蓄熱式熱
交換器との間の位置に、バグフィルターを介し排風機に
接続してある排出ダクトより分岐させた分岐排出ダクト
をそれぞれ接続した構成とする。
【0007】分岐排ガスダクト、分岐空気ダクト、分岐
排出ダクトの各切換弁の開閉を所要時間毎に切り換える
ようにすると、スクラップ予熱装置から排出された排ガ
スが、一方の分岐排ガスダクトから第1の蓄熱式熱交換
器を通過して燃焼塔に入れられ、第1の空気吹込器から
供給される空気と混合されることによって燃焼させられ
た後、第2の蓄熱式熱交換器を経て他方の分岐排ガスダ
クトを通り、1つの分岐排出ダクトを経由して排出ダク
トに導かれ、バグフィルターを通って大気へ放出される
工程と、スクラップ予熱装置から排出された排ガスが、
他方の分岐排ガスダクトから第2の蓄熱式熱交換器を通
過して燃焼塔に入れられ、第2の空気吹込器から供給さ
れる空気と混合されることによって燃焼させられた後、
第1の蓄熱式熱交換器を経て一方の分岐排ガスダクトを
通り、他の1つの分岐排出ダクトを経由して排出ダクト
に導かれ、バグフィルターを通って大気へ放出される工
程とが交互に行われることになる。したがって、燃焼塔
に入れられる排ガスは蓄熱式熱交換器によって高温に予
熱されて燃焼させられるため、無害化される。燃焼塔か
ら出る排ガスは蓄熱式熱交換器によって低温に冷却され
る。
【0008】又、第1と第2の蓄熱式熱交換器に接続し
た分岐排ガスダクトの途中に、ダストコレクターをそれ
ぞれ設けた構成とすると、バグフィルターの上流位置で
大きなダストが捕集されることになる。
【0009】更に、スクラップ予熱装置のガス出口部に
設けたガス分析・流量計の信号と、燃焼塔内の温度を検
出する温度計の信号と、空気ダクトに設けた流量計の信
号とに基づいて吹込空気量を制御させる制御器を備えた
構成とすることにより、排ガス成分に合った空気量で適
正な燃焼が行われ、燃焼塔内が一定温度以上に保たれ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態を示
すもので、アーク炉1の炉蓋2に一端を連通接続した導
入ダクト3の他端をスクラップ予熱装置4の入口に接続
して、アーク炉1で発生した高温の排ガスを導入ダクト
3を通しスクラップ予熱装置4内に導入することにより
スクラップ予熱装置4に貯蔵されたスクラップ5を予熱
させられるようにし、一方、内面を断熱材により内張り
した燃焼塔6を備えて、該燃焼塔6の側壁部上下位置
に、第1と第2の蓄熱式熱交換器7Aと7Bを、側壁部
を貫通させて取り付け、且つ該第1と第2の蓄熱式熱交
換器7Aと7Bに、上記スクラップ予熱装置4のガス出
口4aに接続した排ガスダクト8より2本に分岐させた
分岐排ガスダクト8Aと8Bを接続し、更に、該分岐排
ガスダクト8Aと8Bの途中に、排ガス切換弁9Aと9
B及びダストコレクター10Aと10Bを設けて、上記
スクラップ予熱装置4から排出された排ガスを、排ガス
切換弁9Aと9Bの開閉切り換えにより分岐排ガスダク
ト8A又は8Bを通して蓄熱式熱交換器7A又は7Bに
供給させられるようにすると共に、排ガスが分岐排ガス
ダクト8A又は8Bを通るときにダストコレクター10
A又は10Bで排ガス中の大きいダストを捕集させられ
るようにする。
【0011】又、上記燃焼塔6には、第1と第2の蓄熱
式熱交換器7Aと7Bの炉内側出入口部に空気を吹き込
むための第1と第2の空気吹込器11Aと11Bを一体
的に組み付けると共に、該第1と第2の空気吹込器11
Aと11Bに、一端を送風機12に接続した空気ダクト
13より分岐させた分岐空気ダクト13Aと13Bを接
続し、且つ上記空気ダクト13の途中に流量計21と制
御弁22を設け、又、分岐空気ダクト13Aと13Bの
途中に空気切換弁23Aと23Bを設けて、該空気切換
弁23Aと23Bの開閉切り換えにより、送風機12か
ら吹き込まれる空気を、空気ダクト13、分岐空気ダク
ト13A又は13Bを通し空気吹込器11A又は11B
に供給して、上記第1又は第2の蓄熱式熱交換器7A又
は7Bを通過した排ガスに混合させ燃焼塔6内で燃焼さ
せるようにする。
【0012】更に、上記ダストコレクター10Aと10
Bに、バグフィルター16を介して排風機17に接続し
てある排出ダクト15より分岐させた分岐排出ダクト1
5Aと15Bを接続して、該分岐排出ダクト15Aと1
5Bの途中に排出切換弁14Aと14Bを設け、該排出
切換弁14Aと14Bの開閉切り換えにより、蓄熱式熱
交換器7B又は7Aを通して排出された燃焼塔6での燃
焼排ガスを、分岐排ガスダクト8B又は8A、ダストコ
レクター10B又は10A、分岐排出ダクト15B又は
15Aを経て排出ダクト15に導き、バグフィルター1
6で小さいダストを集塵してから排風機17によって大
気へ放出させられるようにする。
【0013】上記排ガス切換弁9Aと9B、空気切換弁
23Aと23B、排出切換弁14Aと14Bの開閉切り
換え及び制御弁22の開度調整は、制御器18からの出
力指令で行われるようにしてあり、該制御器18には、
排ガスダクト8に取り付けたガス分析・流量計19から
の信号と、燃焼塔6内の温度を検出する温度計20の信
号と、空気ダクト13に設けた流量計21からの信号と
が入力されるようにしてある。
【0014】なお、上記第1、第2蓄熱式熱交換器7
A,7Bは、蓄熱材として、セラミックの小片、球、
筒、又はハニカム等を使用し、80%以上の温度効率が
得られるようにしてある。
【0015】制御器18からの指令で、制御弁22が所
要の開度に調整され、且つ排ガス切換弁9Aと空気切換
弁23Aと排出切換弁14Bが開かれ、他の切換弁9
B,23B,14Aが閉じられている状態において、ア
ーク炉1の運転が行われると、アーク炉1で発生した高
温の排ガスは導入ダクト3を通りスクラップ予熱装置4
内に導入されることにより、スクラップ予熱装置4内に
貯蔵されているスクラップ5が予熱される。スクラップ
予熱装置4でスクラップ5の予熱に供された後の排ガス
は300〜400℃の温度を保有して排ガスダクト8か
ら分岐排ガスダクト8Aを通りダストコレクター10A
を通過させられ、このとき、ダストコレクター10Aで
比較的大きなダストが捕集される。
【0016】次に、ダストコレクター10Aを通過した
排ガスは、分岐排ガスダクト8Aにより実線矢印の如く
第1の蓄熱式熱交換器7Aに導かれるが、該蓄熱式熱交
換器7Aは前のサイクルで800℃以上に蓄熱されてい
るため、排ガスは蓄熱式熱交換器7Aを通過することに
より、500〜800℃に予熱されて燃焼塔6内に入れ
られる。この際、送風機12で圧縮された空気が空気ダ
クト13、分岐空気ダクト13Aを通り第1の空気吹込
器11Aにて蓄熱式熱交換器7Aの炉内側出入口部に供
給されているので、蓄熱式熱交換器7Aで予熱された排
ガスは空気と混合されて燃焼塔6で燃焼されることにな
り、800℃以上の温度となる。なお、このときの燃焼
用空気流量は、ガス分析・流量計19からの信号と温度
計20からの信号と流量計21からの信号とを基に制御
器18で演算され、制御弁22の開度が調整されること
によって行われる。
【0017】燃焼塔6で燃焼された排ガスは第2の蓄熱
式熱交換器7Bを通過して分岐排ガスダクト8B内に排
出されるが、第2蓄熱式熱交換器7Bでの熱交換によ
り、蓄熱部温度を800℃以上に加熱し、自身は150
℃以下に温度低下させられる。更に、分岐排ガスダクト
8B内に排出された排ガスは実線矢印の如くダストコレ
クター10Bを通り分岐排出ダクト15Bを経由して排
出ダクト15に導かれ、バグフィルター16で集塵され
た後、排風機17によって大気へ放出される。
【0018】上述した工程は燃焼塔6内の温度が800
℃以上に保たれる間(たとえば、1〜10分間)は続行
されるが、温度計20の検出信号が設定温度よりも低く
なると、制御器18からの指令で、上記閉じていた切換
弁9B,23B,14Aが開かれると同時に、上記開い
ていた切換弁9A,23A,14Bが閉じられる。した
がって、スクラップ予熱装置4から排ガスダクト8に排
出された排ガスは、上述した経路とは逆に、分岐排ガス
ダクト8B、ダストコレクター10B、分岐排ガスダク
ト8Bを破線矢印の如く流されて第2の蓄熱式熱交換器
7Bを通り燃焼塔6内に入れられ、このとき、送風機1
2からの加圧空気が空気ダクト13、分岐空気ダクト1
3Bを通り第2の空気吹込器11Bで吹き込まれること
により燃焼が行われ、燃焼排ガスが第1の蓄熱式熱交換
器7Aを通り分岐排ガスダクト8Aに排出され、破線矢
印の如くダストコレクター10Aを通過した後、分岐排
出ダクト15Aを経由して排出ダクト15に導かれ、バ
グフィルター16を経て排風機17にて大気へ放出さ
れ、以後、同様に、排ガスの経路が交互に切り換えられ
る。
【0019】上記において、スクラップ予熱装置4から
排出された排ガス中には、炭化水素、油分、一酸化炭
素、その他臭気物質等の成分を含んでいるが、上述した
ように、各切換弁が1〜10分毎に切り換えられて燃焼
塔6内の温度が800℃以上に保たれるようにしてある
ことから、上記の各種成分を燃焼塔6で確実に燃焼させ
て熱分解により水と二酸化炭素等にさせることができ
る。なお、この場合、第1、第2の蓄熱式熱交換器7
A,7Bにより排ガスを500〜800℃に予熱できる
ため、排ガス中の可燃成分が変動しても安定して燃焼を
行わせることができ、特に、一般に燃焼継続が困難な5
00〜800Kcal /Nm3 程度の発熱量の小さな場合で
も燃焼できる。したがって、大気へ放出する排ガスを無
害化することができる。又、燃焼塔6から排出するガス
は蓄熱式熱交換器7A,7Bで熱交換することにより1
50℃以下の低温ガスとして大気へ放出されるので、バ
グフィルター16の前にクーラーを設置する必要がなく
なる。更に、本発明においては、蓄熱式熱交換器7A,
7Bに対するガスの通過方向が交互に切り換えられるこ
とから、スクラップ予熱装置4から排出されたガスに含
まれるダストは、熱交換器に1度入っても逆流で排出さ
せることになり、ダストの詰まりを軽減できる結果、長
時間使用することができる。又、蓄熱式熱交換器7A,
7Bの入口側に設けたダストコレクター10A,10B
は必要不可欠なものではないが、ダストを低減し、排出
を容易にする上できわめて有効である。
【0020】なお、上記実施の形態では、蓄熱式熱交換
器を二基一組として用いた場合を示したが、複数組用い
るようにしてもよく、その場合、いずれかの組を順次休
止させるようにすることによって、保守点検が容易とな
ること、又、複数組のうちの一部を空気の予熱のために
使用するようにしてもよいこと、更に、実施の形態では
空気吹込器を蓄熱式熱交換器に一体的に組み付けるよう
にした場合を示したが、別体として設置してもよいこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のスクラップ予
熱設備によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) スクラップ予熱装置でスクラップの予熱に供した後
の排ガスを、交互に切り換え使用する第1又は第2の蓄
熱式熱交換器で予熱してから燃焼塔内に入れるので、排
ガス中の炭化水素、油分、臭気物質等を効率よく燃焼、
熱分解させることができて、無臭、クリーンな排ガスと
して大気へ放出することができる。 (2) 燃焼塔に入れる排ガスは交互に切り換え使用する第
1又は第2の蓄熱式熱交換器を通すことによって高温
(500〜800℃)に予熱できるようにしてあるの
で、排ガス中の可燃成分が変動しても安定して燃焼させ
ることができ、一般に燃焼継続が困難な発熱量の小さな
場合でも燃焼させることができ、しかも燃焼塔の温度を
一定温度(800℃)以上に維持するために他の燃料を
供給する必要がない。 (3) 燃焼塔で燃焼させた後の排ガスは、交互に切り換え
使用する第1又は第2の蓄熱式熱交換器を通すことによ
り温度を急激低下させる(150℃以下)ことができる
ので、特別なガスクーラーを用いることなくバグフィル
ターへ送ることができる。 (4) 第1と第2の蓄熱式熱交換器は排ガスの流通方向を
交互に切り換えて使用することから、スクラップ予熱装
置から排出された排ガス中のダストが一つの蓄熱式熱交
換器に一度入っても逆方向の流れとなるように切り換え
られることによって排出させることができ、したがっ
て、蓄熱式熱交換器のダストの詰まりを軽減でき、長時
間の使用が可能となる。 (5) 蓄熱式熱交換器に接続した分岐排ガスダクトにダス
トコレクターを設けた構成とすることによって、ダスト
の低減、排出が容易となる。 (6) スクラップ予熱装置から排出された排ガスの成分や
流量と、燃焼塔内の温度、送風機による空気量を制御器
で演算して吹込空気量を調整することによって、排ガス
成分に合った空気量で適正な燃焼を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクラップ予熱設備の実施の一形態を
示す概要図である。
【図2】従来のスクラップ予熱設備の一例を示す概要図
である。
【符号の説明】
1 アーク炉 4 スクラップ予熱装置 4a ガス出口 5 スクラップ 6 燃焼塔 7A 第1の蓄熱式熱交換器 7B 第2の蓄熱式熱交換器 8 排ガスダクト 8A,8B 分岐排ガスダクト 9A,9B 排ガス切換弁 10A,10B ダストコレクター 11A 第1の空気吹込器 11B 第2の空気吹込器 12 送風機 13 空気ダクト 13A,13B 分岐空気ダクト 14A,14B 排出切換弁 15 排出ダクト 15A,15B 分岐排出ダクト 16 バグフィルター 17 排風機 18 制御器 19 ガス分析・流量計 20 温度計 21 流量計 22 制御弁 23A,23B 空気切換弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼塔に第1と第2の蓄熱式熱交換器を
    取り付けて、該第1の蓄熱式熱交換器に第1の空気吹込
    器を、又、第2の蓄熱式熱交換器に第2の空気吹込器を
    それぞれ設け、アーク炉から排出される高温の排ガスを
    導入してスクラップを予熱するようにするスクラップ予
    熱装置と上記第1及び第2の蓄熱式熱交換器とを、該ス
    クラップ予熱装置のガス出口に接続した排ガスダクトを
    それぞれ分岐させて接続すると共に、上記第1及び第2
    の空気吹込器に、送風機に一端を接続した空気ダクトを
    それぞれ分岐させて接続し、且つ上記分岐排ガスダクト
    の途中と分岐空気ダクトの途中に切換弁をそれぞれ設
    け、更に、上記分岐排ガスダクト上の切換弁と蓄熱式熱
    交換器との間の位置に、バグフィルターを介し排風機に
    接続してある排出ダクトより分岐させた分岐排出ダクト
    をそれぞれ接続した構成を有することを特徴とするスク
    ラップ予熱設備。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の蓄熱式熱交換器に接続し
    た分岐排ガスダクトの途中に、ダストコレクターをそれ
    ぞれ設けた請求項1記載のスクラップ予熱設備。
  3. 【請求項3】 スクラップ予熱装置のガス出口部に設け
    たガス分析・流量計の信号と、燃焼塔内の温度を検出す
    る温度計の信号と、空気ダクトに設けた流量計の信号と
    に基づいて吹込空気量を制御させる制御器を備えた請求
    項1又は2記載のスクラップ予熱設備。
JP30855695A 1995-11-02 1995-11-02 スクラップ予熱設備 Pending JPH09133476A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1279914A1 (en) * 2001-07-24 2003-01-29 ELTI S.r.l. Method for preparing scrap iron to be fed to steelmaking electric furnaces, and apparatus for carrying out the method
JP2021105470A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 中外炉工業株式会社 電気炉の排ガス処理装置

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