JPH09133388A - 空調管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドレス変換することによりセンターコント
ローラから見た場合には統一されたアドレスでサブバス
に接続された空調関連機器ともデータ通信することがで
き、複雑な階層化アドレスを必要としない空調管理装置
を提供する。 【解決手段】 センターコントローラ１が例えば第ｎ＋
１の空調機１１を呼び出す場合には中継コントローラ７
は第ｎ＋１の空調機１１の第１アドレス３２を第２アド
レス１７に変換し、第２アドレスで第ｎ＋１の空調機１
１を呼び出し、また例えば第ｎ＋２の空調機１１からセ
ンターコントローラ１に通信を行う場合には第ｎ＋２の
空調機１１の第２アドレス１８の設定された通信電文を
受け取った中継コントローラ７は第２アドレス１８を第
１アドレス３３に変換し、この第１アドレス３３でセン
ターコントローラ１を呼び出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、階層構成に接続さ
れた空調機を含む複数の空調関連機器を集中的に管理す
る空調管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の空調管理装置では、複数の空調
関連機器をバスに接続し、該バスを介してデータ通信を
行うことにより各空調関連機器を集中的に管理している
が、１本のバスに接続される空調関連機器の数には制限
があるため、バスをメインバス、サブバスなどのように
複数のバスに階層化して構成し、この階層化されたバス
に複数の空調関連機器を分割して接続している。

【０００３】そして、このようにメインバス、サブバス
などのように階層化して構成されたバスの各々に接続さ
れた複数の空調関連機器をメインバスに接続された１台
のセンターコントローラが集中的に管理しているが、こ
の集中的管理においてセンターコントローラがサブバス
に接続された空調関連機器とデータ通信を行うために
は、メインバスに接続されたサブバスのアドレスを含ん
だ電文に加えてサブバス内の空調関連機器のサブアドレ
スを含んだ電文を作成し、この電文をセンターコントロ
ーラから送信し、サブバスの空調関連機器とデータ通信
を行っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、セン
ターコントローラがサブバスに接続された空調関連機器
とデータ通信を行うには、メインバスのアドレスとサブ
バスのサブアドレスを必要とするというようにアドレス
が階層表現されて複雑になるという問題がある。

【０００５】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、アドレス変換することにより
センターコントローラから見た場合には統一されたアド
レスでサブバスに接続された空調関連機器ともデータ通
信することができ、複雑な階層化アドレスを必要としな
い空調管理装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の本発明は、空調機、空調用電力計お
よびセンサを含むグループから選択された空調関連機器
を複数集中的に管理するセンターコントローラと、該セ
ンターコントローラに接続されたメインバスと、該メイ
ンバスに接続され、各々は該メインバス上での第１のア
ドレス系列に基づく独自のアドレスをそれぞれ割り当て
られている第１の複数の空調関連機器と、前記メインバ
スに接続された中継コントローラと、該中継コントロー
ラに接続されたサブバスと、該サブバスに接続され、各
々は該サブバス上での第２のアドレス系列に基づく独自
のアドレスをそれぞれ割り当てられる第２の複数の空調
関連機器とを有し、前記センターコントローラは、前記
第１のアドレス系列に基づくアドレスを使用して、前記
第１の複数の空調関連機器とデータ通信を行うととも
に、前記第１のアドレス系列に基づくアドレスを使用
し、前記中継コントローラを介して前記第２の複数の空
調関連機器とのデータ通信を行い、前記中継コントロー
ラは、前記センターコントローラから前記第２の空調関
連機器を呼び出すアドレスを受信した場合、該アドレス
を前記第２のアドレス系列のアドレスに変換し、第２の
空調関連機器からセンターコントローラへのデータ通信
に使用される該第２の複数の空調関連機器のアドレスを
前記第１のアドレス系列のアドレスに変換するアドレス
変換手段を有することを要旨とする。

【０００７】請求項１記載の本発明にあっては、センタ
ーコントローラは、第１のアドレス系列に基づくアドレ
スを使用して、メインバスに接続された第１の複数の空
調関連機器とデータ通信を行うとともに、第１のアドレ
ス系列に基づくアドレスを使用し、中継コントローラを
介して第２の複数の空調関連機器とのデータ通信を行う
が、この場合、中継コントローラは、センターコントロ
ーラから第２の空調関連機器を呼び出すアドレスを受信
すると、該アドレスをアドレス変換手段で第２のアドレ
ス系列のアドレスに変換し、この変換されたアドレスの
第２の空調関連機器を呼び出し、また第２の空調関連機
器からセンターコントローラへデータ通信を行う場合に
は、このデータ通信で使用される第２の複数の空調関連
機器のアドレスをアドレス変換手段で第１のアドレス系
列のアドレスに変換して、この変換されたアドレスを使
用してデータ通信の仲介を行っており、これによりセン
ターコントローラから見た場合には、サブバスに接続さ
れた第２の空調関連機器もメインバスのアドレスに統一
されたアドレスでデータ通信を行うことができる。

【０００８】また、請求項２記載の本発明は、請求項１
記載の発明において、前記中継コントローラが前記セン
ターコントローラと前記第２の複数の空調関連機器との
データ通信における通信仕様を変換する通信仕様変換手
段を有することを要旨とする。

【０００９】請求項２記載の本発明にあっては、中継コ
ントローラはセンターコントローラと第２の複数の空調
関連機器とのデータ通信における通信仕様を通信仕様変
換手段で変換しており、空調関連機器として通信仕様の
異なる機器でもメインバスのアドレスに統一されたアド
レスでデータ通信を行うことができる。

【００１０】更に、請求項３記載の本発明は、請求項１
または２記載の発明において、前記サブバスがスター型
ネットワークで構成されていることを要旨とする。

【００１１】請求項３記載の本発明にあっては、スター
型ネットワークのサブバスでも同様にデータ通信を行う
ことができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。

【００１３】図１は、本発明の第１の実施形態に係わる
空調管理装置の構成を示す図である。同図に示す空調管
理装置は、複数の空調機を集中的に管理するセンターコ
ントローラ１、該センターコントローラ１に接続された
メインバス３、該メインバス３に接続された第１の複数
の空調機５、これらの空調機５と同様にメインバス３に
接続された中継コントローラ７、該中継コントローラ７
に接続されたサブバス９、および該サブバス９に接続さ
れた第２の複数の空調機１１を有する。

【００１４】センターコントローラ１は、メインバス３
に接続された第１の複数の空調機５の各々に対してメイ
ンバス３における第１のアドレス系列に基づいて独自に
割り当てられたアドレスで各空調機５をそれぞれ呼び出
す。例えば、第１の空調機５に対してアドレス１を割り
当て、第２の空調機５にはアドレス２を割り当て、第３
の空調機５にはアドレス３を割り当て、これらのアドレ
スで各空調機５を呼び出している。

【００１５】また、センターコントローラ１は、サブバ
ス９に接続された第２の複数の空調機１１の各々に対し
ても前記第１のアドレス系列に基づいて独自に割り当て
られたアドレスで各空調機１１をそれぞれ呼び出すよう
になっている。例えば、第ｎ＋１の空調機１１に対して
アドレス３２（第１アドレス３２）を割り当て、第ｎ＋
２の空調機１１にはアドレス３３（第１アドレス３３）
を割り当て、第ｎ＋３の空調機１１にはアドレス３４
（第１アドレス３４）を割り当て、これらのアドレスで
各空調機１１を呼び出すように制御している。

【００１６】更に、サブバス９に接続された第２の複数
の空調機１１は、上述した第１のアドレス系列に基づく
アドレスとは別に、中継コントローラ７の下でサブバス
９における独自の第２のアドレス系列に基づいた独自の
アドレスをそれぞれ割り当てられている。例えば、第ｎ
＋１の空調機１１はアドレス１７（第２アドレス１７）
を割り当てられ、第ｎ＋２の空調機１１はアドレス１８
（第２アドレス１８）を割り当てられ、第ｎ＋３の空調
機１１はアドレス１９（第２アドレス１９）を割り当て
られている。

【００１７】すなわち、サブバス９に接続された第２の
複数の空調機１１は、それぞれ第１のアドレス系列に基
づく第１アドレスと第２のアドレス系列に基づく第２ア
ドレスの２種類のアドレスを有していて、センターコン
トローラ１からは第１のアドレス系列の第１アドレスで
呼び出され、また第２の複数の空調機１１の各々からセ
ンターコントローラ１を呼び出す場合には、各空調機１
１は第２のアドレス系列の第２アドレスでセンターコン
トローラ１を呼び出すようになっている。

【００１８】従って、センターコントローラ１と第２の
複数の空調機１１との間に接続されている中継コントロ
ーラ７は、センターコントローラ１から第２の複数の空
調機１１を呼び出す場合にはセンターコントローラ１か
らの第１のアドレス系列の第１アドレスを第２のアドレ
ス系列の第２アドレスに変換し、また第２の複数の空調
機１１の各々からセンターコントローラ１を呼び出す場
合には第２の複数の空調機１１の各々の第２のアドレス
系列の第２アドレスを第１のアドレス系列の第１アドレ
スに変換するアドレス変換手段を有する。

【００１９】このように構成された空調管理装置におけ
るセンターコントローラ１と各空調機１１との間の通信
は、図２に示すような電文を使用して行われる。この電
文において、優先コードから電文長およびチェックサム
は１バイトであり、電文長で示されるデータ数がデータ
として設けられている。なお、この電文に設定されてい
るアドレスには、上述した第１のアドレス系列の第１の
アドレスが使用されており、従来のようにサブバス上の
第２のアドレス系列のアドレスの設定された電文を必要
としない分だけ電文は簡単化されている。

【００２０】以上のように構成される空調管理装置にお
いて、センターコントローラ１がサブバス９に接続され
た空調機１１と通信を行う場合には、センターコントロ
ーラ１は該空調機１１に対する第１のアドレス系列の第
１アドレスを使用して通信を行うので、この通信電文を
受け取った中継コントローラ７は、この第１のアドレス
系列のアドレスをアドレス変換手段により第２のアドレ
ス系列のアドレスに変換する。具体的には、センターコ
ントローラ１が第ｎ＋１の空調機１１を呼び出す場合に
は、センターコントローラ１から送出される該第ｎ＋１
の空調機１１の第１アドレス３２を中継コントローラ７
が受け取ると、中継コントローラ７はこの第１アドレス
３２をアドレス変換手段により第２アドレス１７に変換
し、この第２アドレス１７でサブバス９上の第ｎ＋１の
空調機１１を呼び出すようになっている。

【００２１】また、サブバス９に接続された例えば第ｎ
＋２の空調機１１からセンターコントローラ１に通信を
行う場合には、該第ｎ＋２の空調機１１は自己の第２ア
ドレス１８を使用して通信を行うので、この第２アドレ
ス１８の設定された通信電文を受け取った中継コントロ
ーラ７は、アドレス変換手段でこの第２アドレス１８を
第１のアドレス系列の第１アドレス３３に変換し、この
変換された第１アドレス３３でセンターコントローラ１
を呼び出すようになっている。

【００２２】以上のように、中継コントローラ７に第１
のアドレス系列と第２のアドレス系列のアドレス変換を
行うアドレス変換手段を設けることにより、センターコ
ントローラ１から空調機１１への通信はすべて第１のア
ドレス系列のアドレスで行うことができ、またセンター
コントローラ１への空調機１１からの通信はすべて第２
のアドレス系列のアドレスで行うことができるので、両
者間の通信電文は簡単化され、通信制御を簡略化するこ
とができる。

【００２３】図３は、本発明の第２の実施形態に係わる
空調管理装置の構成を示す図である。同図に示す空調管
理装置は、図１に示した空調管理装置において第２の複
数の空調機１１の代わりに複数の電力計１３を使用する
とともに、また中継コントローラ７の代わりに通信仕様
を変換するためのプロトコル変換手段を有する中継コン
トローラ１５を使用した点が異なるものであり、その他
の構成、作用、アドレスの割り当ての考え方、および通
信電文の構成は図１の実施形態の場合と同じである。

【００２４】すなわち、センターコントローラ１と複数
の電力計１３との間で通信を行う場合、中継コントロー
ラ１５に設けられたプロトコル変換手段によりセンター
コントローラ１と電力計１３との間の通信仕様を変換し
て通信を行うようにしている。

【００２５】また、アドレスの割り当ての考え方は、図
１の場合と同じであるが、複数の電力計１３は、第２の
アドレス系列での第２アドレスを１番から割り当てられ
ている。具体的には、第１の電力計１３はアドレス１
（第２アドレス１）を割り当てられ、第２の電力計１３
はアドレス２（第２アドレス２）を割り当てられ、第３
の電力計１３はアドレス３（第２アドレス３）を割り当
てられている。なお、各電力計１３に対する第１のアド
レス系列のアドレスは図１の場合と同じである。すなわ
ち、第１のアドレス系列のアドレスとしては、第１の電
力計１３はアドレス３２（第１アドレス３２）、第２の
電力計１３はアドレス３３（第１アドレス３３）、第３
の電力計１３はアドレス３４（第２アドレス３４）を割
り当てられている。

【００２６】このように構成された空調管理装置におい
て、例えばセンターコントローラ１が第１の電力計１３
を呼び出す場合には、センターコントローラ１から送出
される該第１の電力計１３の第１アドレス３２を中継コ
ントローラ７が受け取ると、中継コントローラ７はこの
第１アドレス３２をアドレス変換手段により第２アドレ
ス１に変換するとともに、プロトコル変換手段により通
信仕様を変換し、この第２アドレスおよび変換された通
信仕様でサブバス９上の第１の電力計１３を呼び出すよ
うになっている。

【００２７】また、サブバス９に接続された例えば第２
の電力計１３からセンターコントローラ１に通信を行う
場合には、該第２の電力計１３は自己の第２アドレス２
を使用して通信を行うので、この第２アドレス２の設定
された通信電文を受け取った中継コントローラ７は、ア
ドレス変換手段でこの第２アドレス２を第１のアドレス
系列の第１アドレス３３に変換するとともに、プロトコ
ル変換手段で通信仕様を変換し、この変換された第１ア
ドレス３３および通信仕様でセンターコントローラ１を
呼び出すようになっている。

【００２８】このように、中継コントローラ７に第１の
アドレス系列と第２のアドレス系列のアドレス変換を行
うアドレス変換手段を設けるとともにプロトコル変換手
段を設けることにより、センターコントローラ１から電
力計１３への通信はすべて第１のアドレス系列のアドレ
スで行うことができ、またセンターコントローラ１への
電力計１３からの通信はすべて第２のアドレス系列のア
ドレスで行うことができるので、メインバス３上の接続
機器を大きく増加させない階層構造でネットワークを拡
張しながら、アドレス管理を簡略して通信制御を簡略化
することができる。

【００２９】図４は、本発明の第３の実施形態に係わる
空調管理装置の構成を示す図である。同図に示す空調管
理装置は、図１に示した空調管理装置においてサブバス
９の代わりにスター型ネットワークであるサブネットワ
ーク１７を使用している点が異なるものであり、その他
の構成、作用、アドレスの割り当て方、通信電文の構成
は図１の実施形態と同じである。

【００３０】なお、アドレスの割り当ての考え方は、図
１の場合と同じであるが、第２の複数の空調機１１は、
第２のアドレス系列での第２アドレスを１番から割り当
てられている。具体的には、第１の空調機１１はアドレ
ス１（第２アドレス１）を割り当てられ、第２の空調機
１１はアドレス２（第２アドレス２）を割り当てられ、
第３の空調機１１はアドレス３（第２アドレス３）を割
り当てられている。なお、各空調機１１に対する第１の
アドレス系列のアドレスは図１の場合と同じであり、第
１の空調機１１はアドレス３２（第１アドレス３２）、
第２の空調機１１はアドレス３３（第１アドレス３
３）、第３の空調機１１はアドレス３４（第２アドレス
３４）を割り当てられている。

【００３１】このように構成された空調管理装置におい
て、例えばセンターコントローラ１が第１の空調機１１
を呼び出す場合には、センターコントローラ１から送出
される該第１の電力計１３の第１アドレス３２を中継コ
ントローラ７が受け取ると、中継コントローラ７はこの
第１アドレス３２をアドレス変換手段により第２アドレ
ス１に変換し、この第２アドレスでサブバス９上の第１
の空調機１１を呼び出すようになっている。

【００３２】また、サブバス９に接続された例えば第２
の空調機１１からセンターコントローラ１に通信を行う
場合には、該第２の空調機１１は自己の第２アドレス２
を使用して通信を行うので、この第２アドレス２の設定
された通信電文を受け取った中継コントローラ７は、ア
ドレス変換手段でこの第２アドレス２を第１のアドレス
系列の第１アドレス３３に変換し、この変換された第１
アドレス３３でセンターコントローラ１を呼び出すよう
になっている。

【００３３】このように、中継コントローラ７に第１の
アドレス系列と第２のアドレス系列のアドレス変換を行
うアドレス変換手段を設けることにより、センターコン
トローラ１から空調機１１への通信はすべて第１のアド
レス系列のアドレスで行うことができ、またセンターコ
ントローラ１への空調機１１からの通信はすべて第２の
アドレス系列のアドレスで行うことができるので、メイ
ンバス３上の接続機器を大きく増加させない階層構造で
ネットワークを拡張しながら、アドレス管理を簡略して
通信制御を簡略化することができる。

【００３４】図５は、本発明の第４の実施形態に係わる
空調管理装置の構成を示す図である。同図に示す空調管
理装置は、図１に示した空調管理装置においてサブバス
９の代わりにスター型ネットワークであるサブネットワ
ーク１７を使用するとともに、第２の複数の空調機１１
の代わりに各部屋の温度や湿度などを検知する複数のセ
ンサ群１９を使用し、更に中継コントローラ７の代わり
にセンサ群に応じて通信仕様を変換するためのプロトコ
ル変換手段を有する中継コントローラ２１を使用した点
が異なるものであり、その他の構成、作用、アドレスの
割り当ての考え方、および通信電文の構成は図１の実施
形態の場合と同じである。

【００３５】すなわち、センターコントローラ１と複数
のセンサ群１９との間で通信を行う場合、中継コントロ
ーラ２１に設けられたプロトコル変換手段によりセンタ
ーコントローラ１とセンサ群１９との間の通信仕様を変
換して通信を行うようにしている。

【００３６】また、アドレスの割り当ての考え方は、図
１の場合と同じであるが、複数のセンサ群１９は、第２
のアドレス系列での第２アドレスを１番から割り当てら
れている。具体的には、第１のセンサ群１９はアドレス
１（第２アドレス１）を割り当てられ、第２のセンサ群
１９はアドレス２（第２アドレス２）を割り当てられ、
第３のセンサ群１９はアドレス３（第２アドレス３）を
割り当てられている。なお、各センサ群１９に対する第
１のアドレス系列のアドレスは図１の場合と同じであ
る。すなわち、第１のアドレス系列のアドレスとして
は、第１のセンサ群１９はアドレス３２（第１アドレス
３２）、第２のセンサ群１９はアドレス３３（第１アド
レス３３）、第３のセンサ群１９はアドレス３４（第２
アドレス３４）を割り当てられている。

【００３７】このように構成された空調管理装置におい
て、例えばセンターコントローラ１が第１のセンサ群１
９を呼び出す場合には、センターコントローラ１から送
出される該第１のセンサ群１９の第１アドレス３２を中
継コントローラ２１が受け取ると、中継コントローラ２
１はこの第１アドレス３２をアドレス変換手段により第
２アドレス１に変換するとともに、プロトコル変換手段
により通信仕様を変換し、この第２アドレスおよび変換
された通信仕様でサブバス９上の第１のセンサ群１９を
呼び出すようになっている。

【００３８】また、サブバス９に接続された例えば第２
のセンサ群１９からセンターコントローラ１に通信を行
う場合には、該第２のセンサ群１９は自己の第２アドレ
ス２を使用して通信を行うので、この第２アドレス２の
設定された通信電文を受け取った中継コントローラ２１
は、アドレス変換手段でこの第２アドレス２を第１のア
ドレス系列の第１アドレス３３に変換するとともに、プ
ロトコル変換手段で通信仕様を変換し、この変換された
第１アドレス３３および通信仕様でセンターコントロー
ラ１を呼び出すようになっている。

【００３９】このように中継コントローラ２１に第１の
アドレス系列と第２のアドレス系列のアドレス変換を行
うアドレス変換手段を設けるとともにプロトコル変換手
段を設けることにより、センターコントローラ１からセ
ンサ群１９への通信はすべて第１のアドレス系列のアド
レスで行うことができ、またセンターコントローラ１へ
のセンサ群１９からの通信はすべて第２のアドレス系列
のアドレスで行うことができるので、メインバス３上の
接続機器を大きく増加させない階層構造でネットワーク
を拡張しながら、アドレス管理を簡略して通信制御を簡
略化することができる。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の本
発明によれば、センターコントローラは、第１のアドレ
ス系列に基づくアドレスを使用して、メインバスに接続
された第１の複数の空調関連機器とデータ通信を行うと
ともに、第１のアドレス系列に基づくアドレスを使用
し、中継コントローラを介して第２の複数の空調関連機
器とのデータ通信を行うが、この場合中継コントローラ
はセンターコントローラから第２の空調関連機器を呼び
出すアドレスを受信すると、該アドレスをアドレス変換
手段で第２のアドレス系列のアドレスに変換し、この変
換されたアドレスの第２の空調関連機器を呼び出し、ま
た第２の空調関連機器からセンターコントローラへデー
タ通信を行う場合には、このデータ通信で使用される第
２の複数の空調関連機器のアドレスをアドレス変換手段
で第１のアドレス系列のアドレスに変換して、この変換
されたアドレスを使用してデータ通信の仲介を行ってい
るので、センターコントローラから見た場合には、サブ
バスに接続された第２の空調関連機器もメインバスのア
ドレスに統一されたアドレスでデータ通信を行うことが
でき、通信制御を簡略化する上に、ネットワークの拡張
を容易に行うことができる。

【００４１】また、請求項２記載の本発明によれば、中
継コントローラはセンターコントローラと第２の複数の
空調関連機器とのデータ通信における通信仕様を通信仕
様変換手段で変換しており、空調関連機器として通信仕
様の異なる機器でもメインバスのアドレスに統一された
アドレスでデータ通信を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係わる空調管理装置
の構成を示す図である。

【図２】図１の空調管理装置に使用される通信電文の構
成を示す図である。

【図３】本発明の第２の実施形態に係わる空調管理装置
の構成を示す図である。

【図４】本発明の第３の実施形態に係わる空調管理装置
の構成を示す図である。

【図５】本発明の第４の実施形態に係わる空調管理装置
の構成を示す図である。

【符号の説明】

１ センターコントローラ ３ メインバス ５ 第１の複数の空調機 ７，１５，２１ 中継コントローラ ９ サブバス １１ 第２の複数の空調機 １３ 電力計 １７ サブネットワーク １９ センサ群

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 空調機、空調用電力計およびセンサを含
   むグループから選択された空調関連機器を複数集中的に
   管理するセンターコントローラと、 該センターコントローラに接続されたメインバスと、 該メインバスに接続され、各々は該メインバス上での第
   １のアドレス系列に基づく独自のアドレスをそれぞれ割
   り当てられている第１の複数の空調関連機器と、 前記メインバスに接続された中継コントローラと、 該中継コントローラに接続されたサブバスと、 該サブバスに接続され、各々は該サブバス上での第２の
   アドレス系列に基づく独自のアドレスをそれぞれ割り当
   てられる第２の複数の空調関連機器とを有し、 前記センターコントローラは、前記第１のアドレス系列
   に基づくアドレスを使用して、前記第１の複数の空調関
   連機器とデータ通信を行うとともに、前記第１のアドレ
   ス系列に基づくアドレスを使用し、前記中継コントロー
   ラを介して前記第２の複数の空調関連機器とのデータ通
   信を行い、 前記中継コントローラは、前記センターコントローラか
   ら前記第２の空調関連機器を呼び出すアドレスを受信し
   た場合、該アドレスを前記第２のアドレス系列のアドレ
   スに変換し、第２の空調関連機器からセンターコントロ
   ーラへのデータ通信に使用される該第２の複数の空調関
   連機器のアドレスを前記第１のアドレス系列のアドレス
   に変換するアドレス変換手段を有することを特徴とする
   空調管理装置。
2. 【請求項２】 前記中継コントローラは、前記センター
   コントローラと前記第２の複数の空調関連機器とのデー
   タ通信における通信仕様を変換する通信仕様変換手段を
   有することを特徴とする請求項１記載の空調管理装置。
3. 【請求項３】 前記サブバスは、スター型ネットワーク
   で構成されていることを特徴とする請求項１または２記
   載の空調管理装置。