JPH09133218A - 密封装置および密封装置の初期潤滑剤塗布方法 - Google Patents
密封装置および密封装置の初期潤滑剤塗布方法Info
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- JPH09133218A JPH09133218A JP7309980A JP30998095A JPH09133218A JP H09133218 A JPH09133218 A JP H09133218A JP 7309980 A JP7309980 A JP 7309980A JP 30998095 A JP30998095 A JP 30998095A JP H09133218 A JPH09133218 A JP H09133218A
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- Japan
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- lubricant
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Abstract
(57)【要約】
【課題】初期潤滑剤への異物の付着による初期漏れの不
具合を防止する。 【解決手段】シールリップ4の初期潤滑剤としてワック
ス状潤滑剤5を用いたことを特徴とする。
具合を防止する。 【解決手段】シールリップ4の初期潤滑剤としてワック
ス状潤滑剤5を用いたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シール部に初期潤
滑剤を塗布した密封装置およびその初期潤滑剤塗布方法
に関する。
滑剤を塗布した密封装置およびその初期潤滑剤塗布方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるオイルシールの初期潤滑剤
としては、グリースが一般的であり、図2(a)に示すよ
うに、オイルシール100のシールリップ101の内周
摺動面にグリース102が塗布されている。
としては、グリースが一般的であり、図2(a)に示すよ
うに、オイルシール100のシールリップ101の内周
摺動面にグリース102が塗布されている。
【0003】このグリースの塗布は、図2(b)に示すよ
うなグリース塗布治具103を用いて行われていた。す
なわち、このグリース塗布治具103はオイルシール1
00を装着する環状台座104の内側に同心的に配置さ
れるもので、内部にグリースを貯溜するグリース貯溜室
105が設けられれている。そして、シールリップ10
1に対応する位置にはグリースを吐出する吐出口106
が設けられており、貯溜室105内のグリースに圧力を
加えることによって、吐出口106からグリースを吐出
させてシールリップ101に塗布するようになってい
た。
うなグリース塗布治具103を用いて行われていた。す
なわち、このグリース塗布治具103はオイルシール1
00を装着する環状台座104の内側に同心的に配置さ
れるもので、内部にグリースを貯溜するグリース貯溜室
105が設けられれている。そして、シールリップ10
1に対応する位置にはグリースを吐出する吐出口106
が設けられており、貯溜室105内のグリースに圧力を
加えることによって、吐出口106からグリースを吐出
させてシールリップ101に塗布するようになってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
リップ101の初期潤滑剤としてグリース102を用い
る方法は、その取扱いにおいて、作業環境によっては、
切粉等の異物が付着しやすく、異物がシールリップ10
1に噛み込んで初期漏れが生じる場合があった。
リップ101の初期潤滑剤としてグリース102を用い
る方法は、その取扱いにおいて、作業環境によっては、
切粉等の異物が付着しやすく、異物がシールリップ10
1に噛み込んで初期漏れが生じる場合があった。
【0005】本発明は上記した従来技術を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、初期潤滑
剤として異物の付着しにくいワックス状潤滑剤を用いる
ことにより、異物の付着による初期漏れの不具合を防止
し得る密封装置を提供すると共に、ワックス状潤滑剤に
よる皮膜を均一に生成し得る密封装置の初期潤滑剤塗布
方法を提供することにある。
になされたもので、その目的とするところは、初期潤滑
剤として異物の付着しにくいワックス状潤滑剤を用いる
ことにより、異物の付着による初期漏れの不具合を防止
し得る密封装置を提供すると共に、ワックス状潤滑剤に
よる皮膜を均一に生成し得る密封装置の初期潤滑剤塗布
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、互いに同心的に相対移動可能に
組み付けられる2部材間をシールするもので、一方の部
材に固定される固定部と、他方の部材に摺動自在に密封
接触するシール部とを備え、該シール部に初期潤滑剤を
塗布した密封装置において、前記初期潤滑剤としてワッ
クス状潤滑剤を用いたことを特徴とする。
に、本発明にあっては、互いに同心的に相対移動可能に
組み付けられる2部材間をシールするもので、一方の部
材に固定される固定部と、他方の部材に摺動自在に密封
接触するシール部とを備え、該シール部に初期潤滑剤を
塗布した密封装置において、前記初期潤滑剤としてワッ
クス状潤滑剤を用いたことを特徴とする。
【0007】このように初期潤滑剤としてワックス状潤
滑剤を用いれば、固形の状態なので異物は付着しにく
く、異物の噛み込みを可及的に防止し得る。
滑剤を用いれば、固形の状態なので異物は付着しにく
く、異物の噛み込みを可及的に防止し得る。
【0008】ワックス状潤滑剤を均一な膜厚でシール部
の摺動面に塗布すれば、シール部の摺動面全周にわたっ
て良好な初期潤滑状態を維持でき、摺動面の初期摩耗を
防止することができる。
の摺動面に塗布すれば、シール部の摺動面全周にわたっ
て良好な初期潤滑状態を維持でき、摺動面の初期摩耗を
防止することができる。
【0009】ワックス状潤滑剤を溶剤に溶かして溶液と
し、該溶液をシール部の摺動面に塗布した後、前記溶剤
を蒸発させてワックス状潤滑剤の皮膜を生成することを
特徴とする。
し、該溶液をシール部の摺動面に塗布した後、前記溶剤
を蒸発させてワックス状潤滑剤の皮膜を生成することを
特徴とする。
【0010】このように固形状のワックス状潤滑剤を溶
液として塗布することにより、容易にワックス状潤滑剤
の皮膜を均一に生成できる。
液として塗布することにより、容易にワックス状潤滑剤
の皮膜を均一に生成できる。
【0011】また、溶液の塗布は、シール部の塗布対象
面を露出させた状態で密封装置を支持し、露出したシー
ル部の塗布対象面を溶液に浸漬することによって塗布す
ることを特徴とする。
面を露出させた状態で密封装置を支持し、露出したシー
ル部の塗布対象面を溶液に浸漬することによって塗布す
ることを特徴とする。
【0012】このようにすれば、シール部の塗布対象面
を溶液に浸漬するだけなので、塗布作業がより一層容易
になる。
を溶液に浸漬するだけなので、塗布作業がより一層容易
になる。
【0013】また、ワックス状潤滑剤を溶剤に溶かして
溶液の浴槽を備えた第1塗布治具と、該第1塗布治具の
上方に上下動可能に設けられる第2塗布治具と、を設
け、前記第1塗布治具の浴槽開口縁に浴槽を取り囲むよ
うにして環状の密封装置内周に設けられたシールリップ
を配置すると共に、前記密封装置を第1塗布治具と第2
塗布治具によって挟み込んで固定し、さらに、シールリ
ップの上下端と第1,第2塗布治具との当接部をシール
し、前記浴槽に貯溜される溶液の液面高さを浴槽上端に
続くシールリップで囲まれた空間まで上下させることに
より、シールリップ内周を溶液を浸漬させて塗布するこ
とを特徴とする。
溶液の浴槽を備えた第1塗布治具と、該第1塗布治具の
上方に上下動可能に設けられる第2塗布治具と、を設
け、前記第1塗布治具の浴槽開口縁に浴槽を取り囲むよ
うにして環状の密封装置内周に設けられたシールリップ
を配置すると共に、前記密封装置を第1塗布治具と第2
塗布治具によって挟み込んで固定し、さらに、シールリ
ップの上下端と第1,第2塗布治具との当接部をシール
し、前記浴槽に貯溜される溶液の液面高さを浴槽上端に
続くシールリップで囲まれた空間まで上下させることに
より、シールリップ内周を溶液を浸漬させて塗布するこ
とを特徴とする。
【0014】このようにすれば、塗布むらがなく均一に
塗布することが可能となる。
塗布することが可能となる。
【0015】さらに、溶液の濃度を変化させることによ
って、生成されるワックス状潤滑剤の皮膜の膜厚を管理
するようにすれば、膜厚管理が極めて簡単に行える。
って、生成されるワックス状潤滑剤の皮膜の膜厚を管理
するようにすれば、膜厚管理が極めて簡単に行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態に係る密封装置
を示すもので、概略、互いに同心的に相対移動可能に組
み付けられるハウジング1と回転あるいは往復移動可能
な可動軸2間をシールするもので、ハウジング1に固定
される固定部3と、可動軸2に摺動自在に密封接触する
シール部としてのシールリップ4とを備えている。
を示すもので、概略、互いに同心的に相対移動可能に組
み付けられるハウジング1と回転あるいは往復移動可能
な可動軸2間をシールするもので、ハウジング1に固定
される固定部3と、可動軸2に摺動自在に密封接触する
シール部としてのシールリップ4とを備えている。
【0018】そして、このシールリップ4内周の摺動面
に、初期潤滑剤としてワックス状潤滑剤5の皮膜が設け
られている。
に、初期潤滑剤としてワックス状潤滑剤5の皮膜が設け
られている。
【0019】ワックス状潤滑剤5は、石油精製固定成分
に添加剤を加えて成形された固形の潤滑剤であり、グリ
ースのような粘ちょう材ではなく蝋のような固形の潤滑
剤である。
に添加剤を加えて成形された固形の潤滑剤であり、グリ
ースのような粘ちょう材ではなく蝋のような固形の潤滑
剤である。
【0020】このように初期潤滑剤としてワックス状潤
滑剤5を用いれば、固形の状態なので異物は付着しにく
く、異物の噛み込みを可及的に防止し得る。
滑剤5を用いれば、固形の状態なので異物は付着しにく
く、異物の噛み込みを可及的に防止し得る。
【0021】ワックス状潤滑剤5を均一な膜厚でシール
リップ4の摺動面に塗布すれば、シールリップ4の摺動
面全周にわたって良好な初期潤滑状態を維持でき、摺動
面の初期摩耗を防止することができる。
リップ4の摺動面に塗布すれば、シールリップ4の摺動
面全周にわたって良好な初期潤滑状態を維持でき、摺動
面の初期摩耗を防止することができる。
【0022】次に、このワックス状潤滑剤の塗布方法に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0023】ワックス状潤滑剤5は固体なので溶剤に溶
かして溶液とし、この溶液をシールリップ4の摺動面に
塗布した後、前記溶剤を蒸発させてワックス状潤滑剤5
の皮膜を生成することが効果的である。
かして溶液とし、この溶液をシールリップ4の摺動面に
塗布した後、前記溶剤を蒸発させてワックス状潤滑剤5
の皮膜を生成することが効果的である。
【0024】ワックス状潤滑剤としては、たとえば、N
OKグリューバ(株)の商品名「シールーブL101」
が用いられ、溶剤としてはシクロヘキサン等が用いられ
る。このように固形状のワックス状潤滑剤を溶液として
塗布することにより、容易にワックス状潤滑剤の皮膜を
均一に生成できる。
OKグリューバ(株)の商品名「シールーブL101」
が用いられ、溶剤としてはシクロヘキサン等が用いられ
る。このように固形状のワックス状潤滑剤を溶液として
塗布することにより、容易にワックス状潤滑剤の皮膜を
均一に生成できる。
【0025】図1(b)には塗布装置の一例を示してい
る。
る。
【0026】すなわち、この塗布装置は、シールリップ
4の塗布対象面を露出させた状態で密封装置6を支持
し、露出したシールリップ4の塗布対象面を溶液7に浸
漬することによって塗布するものである。
4の塗布対象面を露出させた状態で密封装置6を支持
し、露出したシールリップ4の塗布対象面を溶液7に浸
漬することによって塗布するものである。
【0027】すなわち、ワックス状潤滑剤を溶剤に溶か
した溶液7の浴槽8を備えた第1塗布治具9と、この第
1塗布治具9の上方に上下動可能に設けられる第2塗布
治具10と、を備えている。この第1塗布治具9は、そ
の上面に浴槽8が設けられ、下面側には溶液7の供給お
よび回収を行う供給・回収口11が設けられている。
した溶液7の浴槽8を備えた第1塗布治具9と、この第
1塗布治具9の上方に上下動可能に設けられる第2塗布
治具10と、を備えている。この第1塗布治具9は、そ
の上面に浴槽8が設けられ、下面側には溶液7の供給お
よび回収を行う供給・回収口11が設けられている。
【0028】この浴槽8の開口縁は円形で、ほぼ環状の
密封装置6のシールリップ4の内径と同等に設定されて
いる。
密封装置6のシールリップ4の内径と同等に設定されて
いる。
【0029】一方、第2塗布治具10は環状の密封装置
を第1塗布治具9との間で上から押さえて固定するもの
で、浴槽8を上から覆うような蓋体によって構成され、
エア抜き穴12および液面センサ13が設けられてい
る。液面センサ13としては、たとえば一般的なフロー
トスイッチが使用可能で、液面リミットスイッチとして
用いられる。
を第1塗布治具9との間で上から押さえて固定するもの
で、浴槽8を上から覆うような蓋体によって構成され、
エア抜き穴12および液面センサ13が設けられてい
る。液面センサ13としては、たとえば一般的なフロー
トスイッチが使用可能で、液面リミットスイッチとして
用いられる。
【0030】上記構成の塗布装置を用いて、塗布作業は
次のようにして行われる。
次のようにして行われる。
【0031】すなわち、環状の密封装置6のシールリッ
プ4を第1塗布治具9の浴槽8開口縁に浴槽8を取り囲
むようにして配置すると共に、密封装置6を第1塗布治
具9と第2塗布治具10によって挟み込んで固定する。
プ4を第1塗布治具9の浴槽8開口縁に浴槽8を取り囲
むようにして配置すると共に、密封装置6を第1塗布治
具9と第2塗布治具10によって挟み込んで固定する。
【0032】さらに、シールリップ4の上下端と第1,
第2塗布治具9,10との当接部をシールする。
第2塗布治具9,10との当接部をシールする。
【0033】このシールは、図示例のようにシールリッ
プ4の上下端に圧接することによって行ってもよいし、
図1(c)に示すように別途パッキン14によってシール
してもよい。
プ4の上下端に圧接することによって行ってもよいし、
図1(c)に示すように別途パッキン14によってシール
してもよい。
【0034】次いで、浴槽8に貯溜される溶液7の液面
高さを浴槽8上端に続くシールリップ4で囲まれた空間
まで上下させることにより、シールリップ4内周を溶液
7を浸漬させて塗布する。
高さを浴槽8上端に続くシールリップ4で囲まれた空間
まで上下させることにより、シールリップ4内周を溶液
7を浸漬させて塗布する。
【0035】このようにすれば、塗布むらがなく均一に
塗布することが可能となる。
塗布することが可能となる。
【0036】さらに、溶液7の濃度を変化させることに
よって、生成されるワックス状潤滑剤5の皮膜の膜厚を
管理するようにすれば、膜厚管理が極めて簡単に行え
る。
よって、生成されるワックス状潤滑剤5の皮膜の膜厚を
管理するようにすれば、膜厚管理が極めて簡単に行え
る。
【0037】溶液7のワックス濃度は、その塗布膜厚に
よるが、10〜40パーセント程度が好適であった。ワ
ックス濃度が低いと膜厚が薄く、ワックス濃度が高いと
膜厚が厚くなる。下限は潤滑性を確保できる程度、上限
は搬送時の液だれを考慮して決定される。
よるが、10〜40パーセント程度が好適であった。ワ
ックス濃度が低いと膜厚が薄く、ワックス濃度が高いと
膜厚が厚くなる。下限は潤滑性を確保できる程度、上限
は搬送時の液だれを考慮して決定される。
【0038】なお、溶液塗布方法としては、上記治具を
用いる替わりに、たとえばシールリップ7にスプレー状
に噴霧するようにしてもよい。上記浸漬方法では溶液の
液面が常に大気と接しており、溶剤が蒸発するために溶
剤の濃度管理が必要となる。
用いる替わりに、たとえばシールリップ7にスプレー状
に噴霧するようにしてもよい。上記浸漬方法では溶液の
液面が常に大気と接しており、溶剤が蒸発するために溶
剤の濃度管理が必要となる。
【0039】これに対して、超音波スプレー等の噴霧方
式によれば、溶剤の大気接触が少なく、濃度変化も公差
範囲内になるため、濃度管理作業が無くせるメリットが
ある。
式によれば、溶剤の大気接触が少なく、濃度変化も公差
範囲内になるため、濃度管理作業が無くせるメリットが
ある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
初期潤滑剤としてワックス状潤滑剤を用いたので、取扱
いに際して異物は付着しにくく、異物の噛み込みを可及
的に防止し得る。
初期潤滑剤としてワックス状潤滑剤を用いたので、取扱
いに際して異物は付着しにくく、異物の噛み込みを可及
的に防止し得る。
【0041】また、ワックス状潤滑剤を均一な膜厚でシ
ール部の摺動面に塗布すれば、シール部の摺動面全周に
わたって良好な初期潤滑状態を維持でき、摺動面の初期
摩耗を防止することができる。
ール部の摺動面に塗布すれば、シール部の摺動面全周に
わたって良好な初期潤滑状態を維持でき、摺動面の初期
摩耗を防止することができる。
【0042】また、固形のワックス状潤滑剤を溶液とし
て塗布するようにすれば、容易にワックス状潤滑剤の皮
膜を均一に生成できる。
て塗布するようにすれば、容易にワックス状潤滑剤の皮
膜を均一に生成できる。
【0043】さらに、溶液の塗布を塗布対象面を溶液に
浸漬することによって行うようにすれば、シール部の塗
布対象面を溶液に浸漬するだけなので、塗布作業がより
一層容易になる。
浸漬することによって行うようにすれば、シール部の塗
布対象面を溶液に浸漬するだけなので、塗布作業がより
一層容易になる。
【0044】また、塗布作業に際し、浴槽に貯溜される
溶液の液面高さを浴槽上端に続くシールリップで囲まれ
た空間まで上下させることにより、シールリップ内周を
溶液を浸漬させて塗布するようにすれば、塗布むらがな
く均一に塗布することが可能となる。
溶液の液面高さを浴槽上端に続くシールリップで囲まれ
た空間まで上下させることにより、シールリップ内周を
溶液を浸漬させて塗布するようにすれば、塗布むらがな
く均一に塗布することが可能となる。
【0045】さらに、溶液の濃度を変化させることによ
って、生成されるワックス状潤滑剤の皮膜の膜厚を管理
するようにすれば、膜厚管理が極めて簡単に行える。
って、生成されるワックス状潤滑剤の皮膜の膜厚を管理
するようにすれば、膜厚管理が極めて簡単に行える。
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態に係る密封装置
の要部断面図、同図(b)は溶液塗布装置を示す半断面
図、同図(c)は密封装置のシールにパッキンを用いた状
態を示す図である。
の要部断面図、同図(b)は溶液塗布装置を示す半断面
図、同図(c)は密封装置のシールにパッキンを用いた状
態を示す図である。
【図2】図2(a)は従来の密封装置を示す断面図、同図
(b)は従来のグリース塗布治具の半断面図である。
(b)は従来のグリース塗布治具の半断面図である。
1 ハウジング 2 可動軸 3 固定部 4 シールリップ(シール部) 5 ワックス状潤滑剤 6 密封装置 7 溶液 8 浴槽 9 第1塗布治具 10 第2塗布治具 11 供給・回収口 12 エア抜き穴 13 液面センサ 14 パッキン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
Claims (6)
- 【請求項1】互いに同心的に相対移動可能に組み付けら
れる2部材間をシールするもので、一方の部材に固定さ
れる固定部と、他方の部材に摺動自在に密封接触するシ
ール部とを備え、該シール部に初期潤滑剤が設けられた
密封装置において、 前記初期潤滑剤としてワックス状潤滑剤を用いたことを
特徴とする密封装置。 - 【請求項2】ワックス状潤滑剤は均一な膜厚でシール部
の摺動面に塗布されていることを特徴とする密封装置。 - 【請求項3】ワックス状潤滑剤を溶剤に溶かして溶液と
し、該溶液をシール部の摺動面に塗布した後、前記溶剤
を蒸発させてワックス状潤滑剤の皮膜を生成することを
特徴とする密封装置の初期潤滑剤塗布方法。 - 【請求項4】溶液の塗布は、シール部の塗布対象面を露
出させた状態で密封装置を支持し、露出したシール部を
溶液に浸漬することによって塗布することを特徴とする
請求項3に記載の密封装置の初期潤滑剤塗布方法。 - 【請求項5】ワックス状潤滑剤を溶剤に溶かして溶液の
浴槽を備えた第1塗布治具と、該第1塗布治具の上方に
上下動可能に設けられる第2塗布治具と、を設け、 前記第1塗布治具の浴槽開口縁に浴槽を取り囲むように
して環状の密封装置内周に設けられたシールリップを配
置すると共に、前記密封装置を第1塗布治具と第2塗布
治具によって挟み込んで固定し、 さらに、シールリップの上下端と第1,第2塗布治具と
の当接部をシールし、 前記浴槽に貯溜される溶液の液面高さを浴槽上端に続く
シールリップで囲まれた空間まで上下させることによ
り、シールリップ内周を溶液を浸漬させて塗布すること
を特徴とする密封装置の初期潤滑剤塗布方法。 - 【請求項6】溶液の濃度を変化させることによって、生
成されるワックス状潤滑剤の皮膜の膜厚を管理すること
を特徴とする請求項5に記載の密封装置の初期潤滑剤塗
布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30998095A JP3435945B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | 密封装置の初期潤滑剤塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30998095A JP3435945B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | 密封装置の初期潤滑剤塗布方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133218A true JPH09133218A (ja) | 1997-05-20 |
JP3435945B2 JP3435945B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=17999692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30998095A Expired - Fee Related JP3435945B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | 密封装置の初期潤滑剤塗布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3435945B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11125338A (ja) * | 1997-10-24 | 1999-05-11 | Nok Corp | オイルシール |
JP2000186507A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-04 | United Technol Corp <Utc> | 軸流ガスタ―ビンエンジン |
JP2000186571A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-04 | United Technol Corp <Utc> | 回転機械の組立方法およびガスタ―ビンエンジンの組立方法 |
JP2018066428A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 株式会社荒井製作所 | 密封装置 |
-
1995
- 1995-11-02 JP JP30998095A patent/JP3435945B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11125338A (ja) * | 1997-10-24 | 1999-05-11 | Nok Corp | オイルシール |
JP2000186507A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-04 | United Technol Corp <Utc> | 軸流ガスタ―ビンエンジン |
JP2000186571A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-04 | United Technol Corp <Utc> | 回転機械の組立方法およびガスタ―ビンエンジンの組立方法 |
JP2018066428A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 株式会社荒井製作所 | 密封装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3435945B2 (ja) | 2003-08-11 |
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