JPH09133022A - 破損感知手段を持つ燃焼室の構造 - Google Patents

破損感知手段を持つ燃焼室の構造

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JPH09133022A
JPH09133022A JP7313767A JP31376795A JPH09133022A JP H09133022 A JPH09133022 A JP H09133022A JP 7313767 A JP7313767 A JP 7313767A JP 31376795 A JP31376795 A JP 31376795A JP H09133022 A JPH09133022 A JP H09133022A
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combustion chamber
wiring
damage
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JP7313767A
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Hideo Kawamura
英男 河村
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、セラミックスから成る燃焼室構造
体の破損を検出し、破損を最小限に止める破損感知手段
を持つ燃焼室の構造を提供する。 【解決手段】 この破損感知手段を持つ燃焼室の構造
は、シリンダヘッド9に形成したキャビティ3に燃焼室
20を構成するセラミックスから成る燃焼室構造体のヘ
ッドライナ1を配置し、ヘッドライナ1の外周面5の全
周に延びて導電性セラミックスから成る配線2を配置す
る。配線2に接続するライン16に電流検出器8を設
け、配線2に常時又は間欠的に微小電流を流す。コント
ローラ10は、電流検出器8からの断線検出信号を受け
て警告灯13をオンすると共に、燃料ポンプ14の作動
を停止して燃焼室20への燃料供給を停止する制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主燃焼室や副燃焼室
を構成する燃焼室構造体のクラック、割れ等の破損を検
出できる破損感知手段を持つ燃焼室の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窒化ケイ素等のセラミックスから
作製されているエンジン部品では、常にその信頼性、耐
久性が懸念される。遮熱形エンジンでは、例えば、シリ
ンダヘッドに形成されたキャビティにヘッド部とライナ
部を一体化したヘッドライナを配置して燃焼室が構成さ
れているが、ヘッドライナの外周部にはキャビティとの
間に遮熱空気層が形成されているので、ヘッドライナの
温度が上昇した場合に、ヘッドライナの耐久性が十分に
保証されているものではない。
【0003】また、天然ガス等を燃料とするコージェネ
レーションエンジンのように、高価格で、寿命が10年
以上も要求されるエンジンでは、エンジン部品の信頼性
が最も要求される。例えば、燃焼室構造体の軽微な損傷
を知らないで運転を継続すると、エンジンの部品のみな
らず、エンジンの大破に至り、部品交換では済まなくな
る。
【0004】従来、コージェネレーションエンジンとし
て利用されるガスエンジンとして、特開平7−1584
48号公報に開示されたものがある。該ガスエンジン
は、シリンダヘッドに形成したキャビティに遮熱空気層
を形成するように、副室を構成する副室壁体を配置する
と共に、ヘッド下面部とライナ上部とを一体化した主燃
焼室を構成するヘッドライナを配置し、副室のヘッド部
に絞り部を通じて連通するガス室をシリンダヘッドに形
成し、天然ガスをガス通路を通じて副室に供給するため
ガス室にガス導入口を形成し、圧縮行程終端近傍で連絡
孔を開放する制御弁を設け、連絡孔の閉鎖状態で開放す
るガス導入弁をガス室に形成されたガス導入口に設けた
ものである。該ガスエンジンでは、ガス室に配置したガ
ス導入弁を開放することによって天然ガスがガス室に供
給され、天然ガスがガス室及び絞り部近傍に滞留でき
る。従って、該ガスエンジンについては、ガス室及び絞
り部近傍の領域では濃混合気が形成され、この状態にお
いて加圧された高温空気が主燃焼室から連絡孔を通じて
副室に導入されると、ガス室及び絞り部近傍の領域で確
実に着火燃焼が発生し、火炎伝播が良好に行われ、着火
ミスは発生せず、この現象は、特に、部分負荷時には、
天然ガスのガス室出口近傍での滞留効果が発揮され、着
火燃焼がスムースに進行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなガスや種々の燃料を使用するエンジンをエンジン
部品としてセラミックスを用いて遮熱形エンジンに構成
すると、セラミック部品には、高温ガス、遮熱構造等に
よるセラミック部品の温度上昇し、熱負荷がかかり、或
いは熱衝撃等を受けるが、それらが原因になってセラミ
ック部品にクラック、割れ、破損等の損傷が発生するこ
とがあり、例えば、燃焼室構造体にクラック等が発生し
た状態で運転を継続すると、エンジン性能が低下するこ
とは勿論のこと、セラミック破片等によって他の部品の
損傷を発生させ、エンジンの大破に至ることとなり、高
コストのものとなり、十分な信頼性を確保することがで
きない。そのため、部品交換だけで済まなくなり、エン
ジンの寿命が短くなり、コージェネレーションエンジン
の場合には高コストとなる。
【0006】そこで、セラミック部品で燃焼室構造体を
作製した場合に、燃焼室構造体の外側から発生し易い燃
焼室構造体の軽微なクラック、割れ等の破損が発生した
時に、その損傷を早期に検出し、損傷した部品を直ちに
交換し或いはそれの修復を行うことによって、エンジン
の大破を避け、信頼性を確保できることが望まれてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、シリンダヘ
ッドやシリンダブロックに形成したキャビティに配置さ
れ且つシリンダ上面部とシリンダライナの一部を構成す
る燃焼室を形成するセラミックスから成る燃焼室構造
体、前記燃焼室構造体の外周面の全周に延びて配置され
た導電性セラミックスから成る配線、前記配線に設けた
接続端子に接続するラインに設けられた電流検出器、前
記ラインを通じて前記配線に常時又は間欠的に微小電流
を流す電流供給手段、及び前記電流検出器からの断線検
出信号を受けて警告灯をオンすると共に前記燃焼室への
燃料供給を停止する制御を行うコントローラ、から構成
した破損感知手段を持つ燃焼室の構造に関する。
【0008】また、この破損感知手段を持つ燃焼室の構
造において、前記配線は、前記燃焼室構造体の外周面に
コーティング又は含浸によって設けたものである。更
に、前記配線は、SiCにTiC,ZrC,WC,Ti
N,ZrB2 ,TiB2 ,HfB2 ,NbB2 ,TaB
2 のいずれか一種以上が添加された導電性セラミックス
で構成されている。或いは、前記配線は、前記燃焼室構
造体の外周面にエッチングによって設けられた配線部に
粉末金属を埋設して構成することもできる。前記配線の
感度は、SiCに混合するZrB2 の配合によってコン
トロールすることができる。例えば、SiCへのZrB
2 の添加量を変更することによって、抵抗温度係数がプ
ラスからマイナスに変化する。即ち、ZrB2 のSiC
への添加量を、30%程度にすれば前記配線は高温時に
は電流が流れ難くなり、10%程度にすれば前記配線は
高温時に電流が流れ易くなり、検出感度をアップでき
る。
【0009】また、前記燃焼室構造体は、前記シリンダ
ヘッドの前記キャビティに遮熱空気層を形成するように
配置されたヘッド下面部とライナ上部との一体構造のヘ
ッドライナである。或いは、前記燃焼室構造体は、主燃
焼室に連絡孔を通じて連通する副燃焼室を構成する構造
体である。
【0010】また、前記配線は、その一端が接続端子を
通じて前記電流検出器に延びる前記ラインに接続し、他
端が接続端子を通じてアースとなる金属製の前記シリン
ダヘッド又はシリンダブロックに接続されている。更
に、前記配線は、前記燃焼室構造体の外周面の遮熱空気
層又は絶縁皮膜によって絶縁されているものである。
【0011】この破損感知手段を持つ燃焼室の構造は、
上記のように構成され、燃焼室構造体に設けた配線には
常時又は間欠的に微小電流が流されて燃焼室構造体のク
ラック、割れ等の破損を常時或いは間欠的に検出してい
るので、燃焼室構造体のクラック、割れ等の破損が発生
すれば、前記電流検出器からの断線検出信号で警告灯が
オンし、該破損を早期に検出して発見でき、燃焼室構造
体の破損部品を直ちに交換したり、修復することがで
き、エンジンが大破するのを防止できる。
【0012】この破損感知手段を持つ燃焼室の構造にお
いて、燃焼室構造体の外周面への配線については、配線
の厚さを10〜20μm程度で幅を数mmのサイズで設
ければよく、また、燃焼室構造体の外周面上に隔置して
複数条の配線を形成してもよく、その時には各配線を直
列に結線すれば、燃焼室構造体に対して広範囲にわたっ
て監視することができる。また、燃焼室構造体の外周面
への配線の方法として、窒化ケイ素材等のセラミックス
で作製した燃焼室構造体の成形体を焼結して加工した後
に、燃焼室構造体の外周面に導電性セラミックスの粉体
を塗布し、該燃焼室構造体を再度焼結して配線を形成し
たり、或いは、窒化ケイ素材等のセラミックスで作製し
た燃焼室構造体の成形体に導電性セラミックスの粉体を
塗布したり含浸させて焼結することによって配線を形成
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による破損感知手段を持つ燃焼室の構造の実施例を説明
する。この破損感知手段を持つ燃焼室の構造は、セラミ
ック部品を使用したコージェネレーションエンジンとし
て適用される遮熱形ガスエンジン、或いは、セラミック
部品を使用した一般のエンジンや遮熱形エンジンに適用
できる。図1はこの発明による破損感知手段を持つ燃焼
室の構造の一実施例を示す説明図、及び図2は図1の破
損感知手段を持つ燃焼室の構造におけるヘッドライナを
示す斜視図である。
【0014】図1には、この発明による破損感知手段を
持つ燃焼室の構造は、遮熱形ガスエンジンや遮熱形エン
ジンとして利用されるヘッドライナに適用した実施例が
示されている。この破損感知手段を持つ燃焼室の構造
は、主として、シリンダヘッド9或いはシリンダブロッ
クに形成したキャビティ3に配置されたヘッドライナ
1、ヘッドライナ1の外周面5の全周に延びて配置され
た導電性セラミックスから成る配線2、配線2に設けた
接続端子6に接続するライン16に設けられた電流検出
器8、ライン16を通じて配線2に常時又は間欠的に微
小電流を流す電流供給手段としての電池15、及び電流
検出器8からの断線検出信号を受けて警告灯13をオン
すると共に燃料ポンプ14の作動を停止して燃焼室とし
ての主燃焼室20への燃料供給を停止する制御を行うコ
ントローラ10、から構成されている。配線2への電流
を流すタイミングは、電池15から常時流してもよく、
或いは一定間隔や定期的等の間欠的に流してもよく、そ
の状態を電流検出器8で検出すればよい。
【0015】ヘッドライナ1は、窒化ケイ素、炭化ケイ
素等のセラミックス材からスリップキャスト等によって
作製され、ヘッド下面部12とライナ上部11とを一体
構造にセラミックスから成る燃焼室構造体を構成し、ヘ
ッドライナ1によって燃焼室としての主燃焼室20が構
成されている。ヘッド下面部12には、シリンダヘッド
9に形成された吸・排気ポート22に連通するポート2
1が形成され、ポート21に形成されたバルブシート4
3には吸・排気バルブ(図示せず)が配置されている。
また、燃料噴射ポンプ或いは副燃焼室をシリンダヘッド
9に配置する場合には、ヘッド下面部12に形成した貫
通ポート23(図2)を通じて達成できる。配線2の一
端は接続端子6に接続され、配線2の他端は接続端子7
を通じてアースとなる金属製のシリンダヘッド9又はシ
リンダブロック(図示せず)に接続されている。接続端
子7は、それぞれ接続させて接続端子6を、プラス端
子、マイナス端子として取り出してもよい。
【0016】端子6は、シリンダヘッド9に絶縁部材4
2で被覆して取り付けられ、配線2とライン16とを接
続している。また、ライン16は符号18で示すように
接地されている。電流検出器8からの検出信号は、ライ
ン17を通じてコントローラ10に接続されている。シ
リンダヘッド9の下方には、図示していないが、シリン
ダブロックが取り付けられ、シリンダブロックの孔部に
はシリンダ26を構成するシリンダライナが配置されて
いる。シリンダ26は、ヘッドライナ1とシリンダライ
ナによって形成される。
【0017】また、ヘッドライナ1は、シリンダヘッド
9のキャビティ3に遮熱空気層4を形成するようにガス
ケット19を介在して配置されている。配線2は、ヘッ
ドライナ1の外周面に対して2条形成されているが、1
条或いは3条以上に設けてもよいものである。配線2
は、SiCにTiC,ZrC,WC,TiN,Zr
2,TiB2 ,HfB2 ,NbB2 ,TaB2 のいず
れか一種以上が添加された導電性セラミックスで構成さ
れている。配線2は、ヘッドライナ1の作製工程におい
てヘッドライナ1の成形体の外周面5に、導電性セラミ
ックスをコーティング又は含浸させることによって設け
ることができる。或いは、ヘッドライナ1の外周面5を
加工し、その外周面5に前記導電性セラミックスを塗布
して焼成することによってヘッドライナ1の外周面5に
配線2を配置することができる。配線2の厚さ即ち深さ
は10〜20μm程度であり、その幅は数mmのサイズ
で構成することができる。
【0018】また、配線2は、その一端が接続端子6を
通じて電流検出器8に延びるライン16に接続され、他
端が接続端子7を通じてアースとなる金属製のシリンダ
ヘッド9に接続されている。この実施例では、配線2
は、ヘッドライナ1体の外周面5とシリンダヘッド9の
キャビティ3壁面との間に形成された遮熱空気層4によ
って絶縁されているが、場合によっては、配線2の外面
を絶縁皮膜(図示せず)によって絶縁することもでき
る。この破損感知手段を持つ燃焼室の構造は、要する
に、クラック等の発生し易い外周部に配線2を配置し、
配線2を遮熱空気層4又は絶縁皮膜で絶縁してヘッドラ
イナ1の全周の断線状態を検出することによって、ヘッ
ドライナ1のひび、クラック等の破損を検出するもので
ある。
【0019】次に、図3を参照して、この破損感知手段
を持つ燃焼室の構造の別の実施例を説明する。この実施
例は、遮熱形ガスエンジン等の遮熱形エンジンに適用さ
れたものであり、上記実施例と比較してシリンダヘッド
に副室構造体を設けた構成以外は、同一の構成を有する
ものであるので、同一の部品には同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0020】この実施例では、燃焼室構造体として主燃
焼室20を構成するヘッドライナ1と主燃焼室20に連
絡孔35を通じて連通する副燃焼室30を構成する副室
構造体31とであり、副室構造体31の外周面40にも
配線2が隔置して複数条配置されている。従って、この
遮熱形エンジンは、ヘッドライナ1は勿論のこと、副室
構造体31にクラック、割れ等の損傷が発生すると、上
記実施例と同様に副室構造体31の破損を感知すること
ができる。また、副室構造体31は、ヘッドライナ1と
同様に、窒化ケイ素や炭化ケイ素のセラミックスから構
成されている。
【0021】この遮熱形エンジンは、シリンダブロック
24に固定されたシリンダヘッド9に吸・排気ポート
(図示せず)が形成され、該吸・排気ポートとをそれぞ
れ開閉する吸・排気弁を有している。この遮熱形ガスエ
ンジンは、シリンダヘッド9に形成したキャビティ29
に配置した遮熱構造の副室構造体31で形成した副燃焼
室30、シリンダブロック24に形成した孔部に嵌合し
たシリンダライナ25、シリンダライナ25に形成した
シリンダ26内を往復運動するピストン27、シリンダ
26側に形成される遮熱構造の主燃焼室20、及び主燃
焼室20と副燃焼室30とを連通する副室構造体31に
形成した連絡孔35を有している。また、シリンダヘッ
ド9とシリンダブロック24との間には孔部を備えた中
間構造体39が介在している。シリンダヘッド9は中間
構造体39を介在してシリンダブロック24にボルト4
1で固定されている。また、ピストン27は、耐熱性に
優れた窒化ケイ素等のセラミックスから成るピストンヘ
ッド37と、ピストンヘッド37に結合リング44でメ
タルフローによって固定したピストンスカート38から
構成されている。
【0022】この遮熱形エンジンにおいて、主燃焼室2
0はシリンダヘッド9に取り付けた中間構造体39の孔
部45にガスケット46を介在して嵌合したヘッドライ
ナ1で形成されている。ヘッドライナ1は、上記実施例
と同様の構造を有するものである。中間構造体39の孔
部45の壁面とヘッドライナ1の外周面5との間には遮
熱空気層4が形成され、主燃焼室20が遮熱構造に構成
されている。また、シリンダヘッド9のキャビティ29
の壁面と副室構造体31の外周面40との間には遮熱空
気層36が形成され、副燃焼室30が遮熱構造に構成さ
れている。ヘッド下面部12には、副燃焼室30を構成
する副室構造体31が嵌合する孔部28が形成されてい
る。副室構造体31は、シリンダヘッド9のキャビティ
29にガスケット47を介在して嵌合され、ヘッドライ
ナ1の孔部28を貫通し、副室構造体31とヘッドライ
ナ1とに形成した連絡孔35が主燃焼室20に開口して
いる。副室構造体31に形成される副燃焼室30は、シ
リンダ26の中央部に配置されている。ヘッド下面部1
2には、図示していないが、シリンダヘッド9に形成し
た吸・排気ポートに連通するポートがそれぞれ形成さ
れ、該ポートに吸・排気弁が配置されている。
【0023】この遮熱形エンジンにおいて、図示してい
ないが、燃料としてのナチュラルガス即ちガス燃料等の
燃料を収容した燃料供給源が設けられており、該燃料供
給源から天然ガスが供給する燃料供給管に連通する燃料
供給通路34がシリンダヘッド9に形成されている。燃
料供給源からの天然ガス即ちガス燃料は、ガス燃料供給
通路34を通じて副室構造体31に形成された燃料供給
口から副燃焼室30に供給される。また、燃料供給口に
は、燃料供給口を開閉するためガスノズル即ち燃料供給
弁33が配置されている。また、この遮熱形エンジン
は、主燃焼室20と副燃焼室30とを連通する連絡孔3
5を開閉するため連絡孔35に連絡孔弁32が配置され
ている。ガス燃料供給源からガス燃料が燃料供給管を通
じて燃料供給通路34へと供給されている。燃料供給弁
33が作動して燃料供給口を開放すると、ガス燃料は燃
料供給通路34から燃料供給口を通じて副燃焼室30に
供給される。燃料供給弁33を作動して燃料供給口を閉
鎖すると、副燃焼室30へのガス燃料の供給が終了す
る。
【0024】この遮熱形エンジンは、上記の構成を有し
ており、次のように作動される。この遮熱形エンジン
は、吸入行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程の4つ
の行程を順次繰り返すことによって作動されるものであ
る。まず、吸入行程では、吸気弁が吸気ポートを開放し
て主燃焼室20に吸入空気が供給され、連絡孔弁32に
よって連絡孔35を閉鎖した状態で燃料供給弁33が作
動して燃料供給口を開放して燃料供給路34を通じてガ
ス供給源から副燃焼室30に天然ガスのガス燃料が供給
される。圧縮行程では、連絡孔弁32によって連絡孔3
5を閉鎖しておき、主燃焼室20で吸入空気を高圧縮し
て圧縮比を大きくする。次いで、圧縮行程終盤で連絡孔
弁32が連絡孔35を開放し、連絡孔35を通じて高圧
縮で高温化した圧縮空気を主燃焼室20から副燃焼室3
0へ流入させ、該吸入空気は副燃焼室30内のガス燃料
と混合を促進して着火燃焼し、燃焼が急速に進展して燃
焼し、次いで、副燃焼室30の火炎が主燃焼室20へ噴
出し、膨張行程へ移行し、主燃焼室20に存在する新気
と混合を促進して短期間に二次燃焼を完結する。膨張行
程では、連絡孔35の開放状態を維持して副燃焼室30
から主燃焼室20へ火炎を噴出させて仕事をさせ、排気
行程終了付近で連絡孔35を連絡孔弁32を作動して閉
鎖する。
【0025】この遮熱形エンジンは、上記のように、副
燃焼室30に連絡孔35と燃料供給口を設け、天然ガス
を連絡孔弁32で連絡孔35を閉鎖した状態で燃料供給
口から副燃焼室30内に供給し、また吸気ポートから主
燃焼室20へ吸入した吸入空気を連絡孔弁32で連絡孔
35を閉鎖して副燃焼室30に吸入空気が供給されない
状態で、ピストン27の上昇の圧縮行程で圧縮されるの
で、吸入空気が主燃焼室20内で高圧縮されても、副燃
焼室30内に供給されたガス燃料は主燃焼室20とは連
絡孔弁32で遮断されているので自己着火することがな
く、ノッキングが発生することがない。また、連絡孔弁
32が連絡孔35を開放することで、主燃焼室20から
高圧縮比の吸入空気が副燃焼室30に流入して燃料ガス
と吸入空気とが混合して着火し、当量比の大きい燃料リ
ッチな状態で高速燃焼して燃焼を完結する。
【0026】
【発明の効果】この発明による破損感知手段を持つ燃焼
室の構造は、上記のように構成され、次のような効果を
有する。即ち、この破損感知手段を持つ燃焼室の構造
は、シリンダヘッドに形成したキャビティに配置された
セラミックスから成る燃焼室構造体の外周面の全周に延
びて導電性セラミックスから成る配線を配置し、前記配
線から延びるラインに常時又は定期的に微小電流を流し
て電流検出器で前記配線の断線を検出して警告灯をオン
すると共に燃焼室への燃料供給を停止し、エンジンが停
止するので、燃焼室構造体にクラックや割れの破損が発
生したとしても、他の部品への影響を最小限に止めるこ
とができ、エンジン大破に至ることを防止でき、耐久信
頼性を向上し、エンジン寿命を長くしてコストを低減で
きる。従って、この破損感知手段を持つ燃焼室の構造
は、コージェネレーションエンジンに適用して極めて好
ましいものである。また、前記燃焼室構造体は、前記シ
リンダヘッドの前記キャビティに遮熱空気層を形成する
ように配置されたヘッド下面部とライナ上部との一体構
造のヘッドライナ、又は前記ヘッドライナに形成された
主燃焼室に連絡孔を通じて連通する副燃焼室を構成する
副室構造体である。
【0027】また、前記燃焼室構造体の外周面に配置し
た前記配線は、前記燃焼室構造体の外周面の遮熱空気層
又は絶縁皮膜によって簡単に絶縁でき、前記燃焼室構造
体の外周面での短絡は発生しない。また、前記配線は、
前記燃焼室構造体の外周面に対してSiCにTiC,Z
rC,WC,TiN,ZrB2 ,TiB2 ,HfB2
NbB2 ,TaB2 のいずれか一種以上が添加された導
電性セラミックスをコーティング又は含浸させることに
よって容易に配線することができる。更に、前記配線
は、その一端が前記電流検出器に延びる前記ラインに接
続し、他端が金属製の前記シリンダヘッドに接続されて
いるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による破損感知手段を持つ燃焼室の構
造の一実施例を示す説明図である。
【図2】図1の破損感知手段を持つ燃焼室の構造におけ
るヘッドライナを示す斜視図である。
【図3】この発明による破損感知手段を持つ燃焼室の構
造の別の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドライナ(燃焼室構造体) 2 配線 3 キャビティ 4,36 遮熱空気層 5,40 外周面 6,7 端子 8 電流検出器 9 シリンダヘッド 10 コントローラ 11 ライナ上部 12 ヘッド下面部 13 警告灯 14 燃料ポンプ 15 電池(電流供給手段) 16,17 ライン 20 主燃焼室(燃焼室) 26 シリンダ 30 副燃焼室(燃焼室) 31 副室構造体(燃焼室構造体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 17/04 F02D 17/04 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドやシリンダブロックに形
    成したキャビティに配置され且つシリンダ上面部とシリ
    ンダライナの一部を構成する燃焼室を形成するセラミッ
    クスから成る燃焼室構造体、前記燃焼室構造体の外周面
    の全周に延びて配置された導電性セラミックスから成る
    配線、前記配線に設けた接続端子に接続するラインに設
    けられた電流検出器、前記ラインを通じて前記配線に常
    時又は間欠的に微小電流を流す電流供給手段、及び前記
    電流検出器からの断線検出信号を受けて警告灯をオンす
    ると共に前記燃焼室への燃料供給を停止する制御を行う
    コントローラ、から構成した破損感知手段を持つ燃焼室
    の構造。
  2. 【請求項2】 前記配線は前記燃焼室構造体の外周面に
    コーティング又は含浸によって設けた請求項1に記載の
    破損感知手段を持つ燃焼室の構造。
  3. 【請求項3】 前記配線は、SiCにTiC,ZrC,
    WC,TiN,ZrB2 ,TiB2 ,HfB2 ,NbB
    2 ,TaB2 のいずれか一種以上が添加された導電性セ
    ラミックスで構成されている請求項1又は2に記載の破
    損感知手段を持つ燃焼室の構造。
  4. 【請求項4】 前記配線は、前記燃焼室構造体の外周面
    にエッチングによって設けられた配線部に粉末金属を埋
    設して構成されている請求項1に記載の破損感知手段を
    持つ燃焼室の構造。
  5. 【請求項5】 前記燃焼室構造体は、前記シリンダヘッ
    ドの前記キャビティに遮熱空気層を形成するように配置
    されたヘッド下面部とライナ上部との一体構造のヘッド
    ライナである請求項1〜4のいずれか1項に記載の破損
    感知手段を持つ燃焼室の構造。
  6. 【請求項6】 前記燃焼室構造体は、前記ヘッドライナ
    に形成された主燃焼室に連絡孔を通じて連通する副燃焼
    室を構成する副室構造体である請求項5に記載の破損感
    知手段を持つ燃焼室の構造。
  7. 【請求項7】 前記配線は、その一端が接続端子を通じ
    て前記電流検出器に延びる前記ラインに接続し、他端が
    接続端子を通じてアースとなる金属製の前記シリンダヘ
    ッドやシリンダブロックに接続した請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の破損感知手段を持つ燃焼室の構造。
  8. 【請求項8】 前記配線は、前記燃焼室構造体の外周面
    の遮熱空気層又は絶縁皮膜によって絶縁されている請求
    項1〜7のいずれか1項に記載の破損感知手段を持つ燃
    焼室の構造。
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