JPH09132792A - 香料用保留剤 - Google Patents

香料用保留剤

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JPH09132792A
JPH09132792A JP29093895A JP29093895A JPH09132792A JP H09132792 A JPH09132792 A JP H09132792A JP 29093895 A JP29093895 A JP 29093895A JP 29093895 A JP29093895 A JP 29093895A JP H09132792 A JPH09132792 A JP H09132792A
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JP
Japan
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phenethyl
glycoside
fragrance
phenoxyethanol
phenoxyethyl
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Application number
JP29093895A
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English (en)
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Ayako Shimoide
綾子 下出
Noriko Hattori
則子 服部
Takashi Kimura
隆 木村
Hiroshi Nakajima
中島  宏
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無臭で、化学的に安定であり、皮膚安定性、
抗菌活性及び優れた香料保留効果を有しており、さらに
安価に入手することのできる香料用保留剤を提供する。 【解決手段】 フェネチルアルコールの配糖体又はフェ
ノキシエタノールの配糖体を有効成分として含有してな
ることを特徴とする香料用保留剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族アルコール
であるフェネチルアルコール又はフェノキシエタノール
の配糖体を有効成分とする香料用保留剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、天然もしくは合成の有香物質
を用いて香料を調香する際には、必要とされる香気を持
続させるために各種の保留剤が香料に配合利用されてい
る。
【0003】この保留剤として、通常エチレングリコー
ル、モノエチルエーテル、プロピレングリコール、トリ
エチルシトレート、ジエチルフタレート、ベンジルベン
ゾエート、イソプロピルミリステート等を有効成分とす
るものが利用されているが、値段が高い、保留効果が充
分でない、保留剤自身に匂いがある、といった問題点が
あり、利用にあたりおのずと制限が生じていた。
【0004】これらを満足させる保留剤として、特開平
6−31398号公報には、六炭糖と、炭素数4〜20
の一価アルコール(但し、芳香族化合物を除く)とを縮
合反応して得られるエーテル化合物を有効成分とする香
料用保留剤が提案されている。しかし、これらのエーテ
ル化合物は、高価な臭化物を用いた有機合成により製造
されており、価格においては、いまだに問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無臭で、化
学的にも安定であり、皮膚安全性及び優れた香料保留効
果を有し、しかも安価に入手することのできる香料用保
留剤を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な従来の香料用保留剤の欠点を改善すべく鋭意検討の結
果、芳香族アルコールであるフェネチルアルコール又は
フェノキシエタノールの配糖体が、高い香料保留効果及
び抗菌活性を有しており、しかも、これらの配糖体は酵
素合成により安価に製造できるということを見出し、本
発明に到達した。すなわち、本発明は、フェネチルアル
コールの配糖体又はフェノキシエタノールの配糖体を有
効成分として含有してなることを特徴とする香料用保留
剤を要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるフェネチルアルコール又はフェノキ
シエタノールの配糖体としては、フェネチルアルコール
又はフェノキシエタノールと、キシロース、アラビノー
ス等の五炭糖又はグルコース、ガラクトース、マンノー
ス等の六炭糖とが縮合したものが挙げられる。
【0008】これらの配糖体は、従来から用いられてい
る有機合成法によっても合成することができるが、フェ
ネチルアルコール、フェノキシエタノールに効率良く糖
を転移する酵素、もしくは、このような酵素を産生する
菌体を用いた酵素合成法により、より安価に合成するこ
とができる。
【0009】酵素合成に使用される酵素としては、例え
ば、β−ガラクトシダーゼ(EC 3.2.1.23 )、α−ガラ
クトシダーゼ(EC.3.2.1.22 )、シクロデキストリング
ルカノトランスフェラーゼ(EC 2.4.1.19 )、β−グル
コシダーゼ(EC 3.2.1.21 )、α−グルコシダーゼ(EC
3.2.1.20 )等が挙げられる。
【0010】具体的には、β−ガラクトシダーゼとして
は、アスペルギルス オリーゼ(Aspergillus oryza
e)、エシエリキア コリ(Escherichia coli)、アス
ペルギルス ニガー(Aspergillus nigar )等の微生物
由来の酵素、牛肝臓等の動物臓器由来の酵素、ジャック
ビーンズ(Jack beans)等の植物種子由来の酵素が挙
げられる。
【0011】シクロデキストリングルカノトランスフェ
ラーゼとしては、バチルス ステアロサーモフィラス
(Bacillus stearothermophilus )、バチルス マーセ
ランス(Bacillus marcelans)等の微生物由来の酵素が
挙げられるが、反応収率の点においてバチルス ステア
ロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus )由
来のシクロデキストリングルカノトランスフェラーゼが
最も優れている。
【0012】αーグルコシダーゼとしては、バチルス
ステアロサーモフィラス(Bacillusstearothermophilus
)、サッカロマイッセス属(Saccharomyces sp. )由
来の酵素が挙げられるが、反応収率の点から、バチルス
ステアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophi
lus )由来のαーグルコシダーゼを用いるのが最も好ま
しい。
【0013】また、β−ガラクトシダーゼを含有する菌
体としては、リポマイセス(Lipomyces )NKD-14(微工
研菌寄第8948号)、スポロオロミセス シンギュラリス
(Sporobolomyces singularis )ATCC24193 、クリプト
コッカス ローレンチイ(Cryptococcus laulentii)IF
O0609 、ロドトルラ マリナ(Rhodotorula marina)IF
O1421 等が挙げられる。
【0014】これらの菌体を得るための条件としては、
特に限定されるものではないが、一般に糖転移反応の基
質となる糖を含む培地で培養することにより、糖転移作
用の強い菌体を得ることができる。糖転移反応の基質と
なる糖としては、使用する酵素に適した糖で、安価に入
手可能な糖を用いればよい。例えば、βーガラクトシダ
ーゼの場合であれば、ラクトース、シクロデキストリン
グルカノトランスフェラーゼの場合であれば、デキスト
リン、α−グルコシダーゼの場合であれば、マルトー
ス、アミロース、各種デンプン等が挙げられる。また、
炭素源としてグルコース、ショ糖、廃糖蜜等を用い、菌
体を充分増殖させた後に糖転移反応の基質となる糖を添
加し、さらに培養を続け、糖転移酵素を充分誘導させた
後に、菌体を遠心、濾過等の通常用いられる方法により
回収すれば、糖転移能の高い菌体を得ることができる。
培養に用いられる窒素源としては、例えば、ペプトン、
カゼイン、コーンステイプリカー、肉エキス、酵母エキ
ス等の有機窒素源や、硫安、塩化アンモニウム、尿素等
の無機窒素源を用いることができる。
【0015】配糖体の合成においては、常法により培養
した菌体を、遠心、濾過等の方法により回収し、洗浄し
て得られた菌体をそのまま反応に用いてもよく、各種の
固定化法により固定化した菌体を用いてもよい。
【0016】これらの糖転移酵素又は糖転移酵素を含有
する菌体を、フェネチルアルコール又はフェノキシエタ
ノールと糖転移反応の基質となる糖又は糖の含有物との
混合物に作用させることにより、フェネチルアルコール
又はフェノキシエタノールの配糖体を合成することがで
きる。糖転移反応のpH、温度、時間等は、目的とする
配糖体の生成量が最大になるような条件を選べばよい。
【0017】このようにして合成されたフェネチルアル
コール又はフェノキシエタノールの配糖体は、シリカゲ
ルクロマトグラフィー、活性炭クロマトグラフィー、高
速液体クロマトグラフィー等の通常の分離方法で分離す
ることができる。
【0018】本発明の香料用保留剤は、フェネチルアル
コール又はフェノキシエタノールの配糖体を単独で用い
てもよく、また、複数の配糖体を配合してもよい。さら
には、その他の香料保留効果を有する有効成分と合わせ
て配合してもよい。
【0019】本発明の香料用保留剤を香料に配合すると
きの配合量としては、フェネチルアルコール又はフェノ
キシエタノールの配糖体の量が、香料組成物の10〜7
0重量%となるように配合すればよい。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 参考例1〔フェネチルアルコールの配糖体(フェネチル
ガラクトシド)の酵素的合成〕 フェネチルアルコール(和光純薬社製特級試薬)10g
及びラクトース100gを10mMのリン酸カリウム緩
衝液(pH7.0)500ミリリットルに溶解した。こ
れにスミラクトGLL(新日本化学社製)を10000
u加えて、40℃で20時間反応させた後、100℃で
5分間処理して反応を停止させた。得られた反応物中の
未反応の原料をクロロホルムにより抽出除去して水層画
分を得た。この水層画分を50ミリリットルのDIAI
ON HP−20(三菱化学社製)カラムに通液し、フ
ェネチルガラクトシドを吸着させた後、蒸留水1リット
ルでカラムを洗浄し、500ミリリットルのメタノール
でフェネチルガラクトシドを溶出させた。このフェネチ
ルガラクトシド画分を減圧濃縮し、残渣をエタノール−
ヘキサン系中で粉末化することにより2.33gのフェ
ネチルガラクトシドを得た。
【0021】参考例2〔フェネチルアルコールの配糖体
(フェネチルグルコシド)の酵素的合成〕 フェネチルアルコール(和光純薬社製特級試薬)10g
及びマルトース50gを50mMのホウ酸緩衝液(pH
9.0)500ミリリットルに溶解した。これにバチル
ス・ステアロサーモフィラス由来のα−グルコシダーゼ
(ユニチカ社製)を5000u加えて、40℃で20時
間反応させた後、100℃で5分間処理して反応を停止
させた。得られた反応物中の未反応の原料をクロロホル
ムにより抽出除去して水層画分を得た。この水層画分を
50ミリリットルのDIAIONHP−20(三菱化学
社製)カラムに通液し、フェネチルグルコシドを吸着さ
せ、蒸留水1リットルでカラムを洗浄した後、500ミ
リリットルのメタノールでフェネチルグルコシドを溶出
させた。このフェネチルグルコシド画分を減圧濃縮し、
残渣をエタノール−ヘキサン系中で粉末化することによ
り5.6gのフェネチルグルコシドを得た。
【0022】参考例3〔フェノキシエタノールの配糖体
(フェノキシエチルグルコシド)の酵素的合成〕 フェノキシエタノール(和光純薬社製特級試薬)2.0
g及びデキストリン5gを1mMの塩化カルシウムを含
む100mMの酢酸緩衝液(pH6.0)100ミリリ
ットルに溶解した。これにシクロデキストリングルカノ
トランスフェラーゼ(天野製薬社製)を2000u加え
て、50℃で112時間反応後、反応液にグルコアミラ
ーゼ(東洋紡社製)を400u添加し、50℃で27時
間反応させた後、100℃で5分間処理して反応を停止
させた。得られた反応物中の未反応の原料を除去するた
め、240ミリリットルのDIAION HP−20
(三菱化学社製)カラムに通液し、フェノキシエチルグ
ルコシドを吸着させ、蒸留水10リットルでカラムを洗
浄した後、20〜25%のメタノールグラジエント(1
0ベッド)でフェノキシエチルグルコシドを溶出させ
た。このフェノキシエチルグルコシド画分を減圧濃縮
し、残渣をエタノール−ヘキサン系中で粉末化すること
により0.19gのフェノキシエチルグルコシドを得
た。
【0023】参考例4〔フェノキシエタノールの配糖体
(フェノキシエチルガラクトシド)の酵素的合成〕 フェノキシエタノール(和光純薬社製特級試薬)2.0
g及びラクトース30gを10mMのリン酸カリウム緩
衝液(pH7.0)100ミリリットルに溶解した。こ
れにβ−ガラクトシダーゼ(東洋紡社製)を2000u
加えて、40℃で4時間反応させた後、100℃で5分
間処理して反応を停止させた。得られた反応物中の未反
応の原料を除去するため、240ミリリットルのDIA
IONHP−20(三菱化学社製)カラムに通液し、フ
ェノキシエチルガラクトシドを吸着させ、蒸留水10リ
ットルでカラムを洗浄した後、20〜25%のメタノー
ルグラジエント(10ベッド)でフェノキシエチルガラ
クトシドを溶出させた。このフェノキシエチルガラクト
シド画分を減圧濃縮し、残渣をエタノール−ヘキサン系
中で粉末化することにより0.95gのフェノキシエチ
ルガラクトシドを得た。
【0024】実施例1、2、比較例1〜3(保留効果試
験) 以下に示す組成のモデル調合香料70重量%に香料用保
留剤として、参考例1で得たフェネチルガラクトシド
(実施例1)又は参考例4で得たフェノキシエチルガラ
クトシド(実施例2)30重量%を溶解混合して試験品
を調製した後、匂い紙(9cm×9cm)にこの試験品
0.5gを塗布し、塗布直後(0時間)及び室温にて
1、3、7時間放置後、この匂い紙をヘッドスペース瓶
に入れて密栓した。それぞれのヘッドスペース瓶におけ
るモデル調合香料成分であるフェネチルアルコール、ゲ
ラニオール、cis−3−ヘキセノールの放出量をガス
クロマトグラフィー(フューレット パッカード社製)
により分析した。また、比較のため、香料用保留剤を用
いなかった(比較例1)以外、また、香料用保留剤とし
て、既知の香料用保留剤であるベンジルベンゾエート
(比較例2)又はジエチレングリコールモノエチルエー
テル(比較例3)を用いた以外は実施例1と同様にして
試験品を調製して分析した。その結果を表1に示す。な
お、表中の値は、香料用保留剤を用いなかった試験品
(比較例1)の0時間の各成分のピーク面積を100と
したときの放出量の相対比で示した。
【0025】〔モデル調合香料成分〕 成分 組成(重量%) フェネチルアルコール 66.7 ゲラニオール 26.7 cis−3−ヘキセノール 6.6
【0026】
【表1】
【0027】表1から、本発明の香料用保留剤(フェノ
キシエチルガラクトシド、フェネチルガラクトシド)を
添加することにより、各成分の放出量がほぼ一定に保た
れていることから、本発明の香料用保留剤は、既存の香
料用保留剤であるジエチレングリコールモノエチルエー
テルと同等の保留効果を有することがわかる。
【0028】参考例5 フェノキシエタノール、フェネチルアルコール、参考例
4で得たフェノキシエチルガラクトシド、参考例3で得
たフェノキシエチルグルコシド、参考例1で得たフェネ
チルガラクトシド及び参考例2で得たフェネチルグルコ
シドをそれぞれ開放した容器(100ミリリットル容ビ
ーカー、¢6cm)に入れて室温(約20℃)に放置
し、匂いの有無を官能試験により調べた。
【0029】その結果を表2に示す。なお、判断基準
は、以下に示すとおりである。
【0030】〔判断基準〕 ○ 強い匂いを確認した。 △ 匂いを確認できた。 × 全く匂いを確認できなかった。
【0031】
【表2】
【0032】表2から、本発明の香料用保留剤に用いら
れるフェノキシエチルガラクトシド、フェノキシエチル
グルコシド、フェネチルガラクトシド及びフェネチルグ
ルコシドは無香性であることがわかる。
【0033】参考例6(安定性試験) 参考例4で得たフェノキシエチルガラクトシド、参考例
3で得たフェノキシエチルグルコシド、参考例1で得た
フェネチルガラクトシド又は参考例2で得たフェネチル
グルコシド1重量%、エタノール49重量%を含む水溶
液を調製し、この溶液をガラス瓶に収納して太陽光に1
ヶ月間曝した試験品と、冷暗室(5℃)に1ヶ月間保存
した同一溶液の対照品との臭いの差異(変臭の程度)を
官能試験により評価した。その結果を表3に示す。な
お、判断基準は、以下に示すとおりである。
【0034】 〔判断基準〕 ○ 試験品は対照品と比較して明らかに変臭した。 △ 試験品は対照品と比較してわずかに変臭した。 × 試験品は対照品と比較して全く変化が認められなかった。
【0035】
【表3】
【0036】表3から、本発明の香料用保留剤に用いら
れるフェノキシエチルガラクトシド、フェノキシエチル
グルコシド、フェネチルガラクトシド及びフェネチルグ
ルコシドは化学的に安定であることがわかる。
【0037】参考例7(安全性試験) 被検者25名の前腕屈側部皮膚に、参考例4で得たフェ
ノキシエチルガラクトシド、参考例3で得たフェノキシ
エチルグルコシド、参考例1で得たフェネチルガラクト
シド又は参考例2で得たフェネチルグルコシド0.05
gを直径1.0cmの円形のリント布のついた貼布試験
用絆創膏を用いて24時間の閉塞貼布した。次いで、絆
創膏除去1時間後及び24時間後に、それぞれ以下に示
した判断基準に従い、判定を行った。その結果を表4に
示す。なお、表中の値はそれぞれの判断基準の該当者数
を表し、評価は反応が強く出たときの評価を採用した。
【0038】〔判断基準〕 4:紅斑、浮腫、水ほう 3:紅斑、浮腫 2:紅斑 1:軽微な紅斑 0:無紅斑、無浮腫
【0039】
【表4】
【0040】表4から、本発明の香料用保留剤に用いら
れるフェノキシエチルガラクトシド、フェノキシエチル
グルコシド、フェネチルガラクトシド及びフェネチルグ
ルコシドはヒトの皮膚に対して刺激性がほとんど無いこ
とがわかる。
【0041】参考例8(抗菌活性の測定) 参考例4で得たフェノキシエチルガラクトシド、参考例
3で得たフェノキシエチルグルコシド、参考例1で得た
フェネチルガラクトシド及び参考例2で得たフェネチル
グルコシドをそれぞれ10容量%のジメチルスルホキシ
ド水溶液に180mMとなるように溶解した。この溶液
1ミリリットルを9ミリリットルのニュウトリエントア
ガー培地(日水製薬株式会社製)に添加し、撹拌後、シ
ャーレ(直径6cm)に入れて、薬剤を添加した培地プ
レートを調製した。この培地プレートに試験菌株の植菌
液を一白金耳植菌し、30℃で24時間培養した。試験
菌株としては、黄色ブドウ状球菌、枯草菌、大腸菌を用
い、これらの菌体をニュウトリエント培地(肉エキス5
g、ペプトン10g、塩化ナトリウム5g、pH7.
0)で30℃で24時間振とう培養した後、滅菌水で4
0倍に希釈したものを植菌液とした。その結果、すべて
のプレートで試験菌株のコロニーは観察されなかった。
【0042】
【発明の効果】本発明の香料用保留剤は、無臭で、化学
的に安定であり、皮膚安定性及び優れた香料保留効果を
有している。また、本発明の香料用保留剤に用いられる
配糖体は、酵素合成法により安価に製造することができ
る。さらに、本発明の香料用保留剤は、抗菌活性を有し
ているため、例えば、化粧品用香料の保留剤として添加
すると、従来の化粧品に配合されている防腐剤の量を減
らすことが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 宏 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェネチルアルコールの配糖体又はフェ
    ノキシエタノールの配糖体を有効成分として含有してな
    ることを特徴とする香料用保留剤。
JP29093895A 1995-11-09 1995-11-09 香料用保留剤 Pending JPH09132792A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001064668A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Nof Corp 保香剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001064668A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Nof Corp 保香剤

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