JPH09132650A - 形状可変成形体およびその製造方法 - Google Patents

形状可変成形体およびその製造方法

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JPH09132650A
JPH09132650A JP7288937A JP28893795A JPH09132650A JP H09132650 A JPH09132650 A JP H09132650A JP 7288937 A JP7288937 A JP 7288937A JP 28893795 A JP28893795 A JP 28893795A JP H09132650 A JPH09132650 A JP H09132650A
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JP
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water
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aqueous solution
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JP7288937A
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English (en)
Inventor
Kayoko Miyake
宅 佳代子 三
Kiyoshi Oguchi
口 清 小
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水した水分量に応じて形状が可変となる形
状可変成形体を得ること。 【解決手段】 形状可変成形体15は吸水性ゲル25
と、この吸水性ゲル25同志を結合するエラストマー2
6とからなっている。吸水性ゲル25は吸水した水分量
に応じて形状が変化し、吸水性ゲル25の形状可変に追
従してエラストマー26が伸縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭・芳香剤等の
揮発性成分を含む水分を吸水するとともに、吸水した水
分量に応じて形状が可変となる形状可変成形体およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消臭・芳香剤製品の多くは消臭・
芳香剤等の揮発性成分を含む水溶液を容器に入れたもの
が主流となっている。最近、揮発性成分を含む水溶液を
ゼリー状あるいはゲル状物質とし、このゼリー状あるい
はゲル状物質を容器内に入れ、こぼれにくくかつ効果を
延長させたものが開発されている。これらは、例えばア
ラビアゴム、ゼラチン、寒天、ポリビニルアルコール、
カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコー
ル、ポリアクリル酸塩などと消臭・芳香剤をまぜ、必要
に応じて更に硬化剤を混ぜて水溶液を作製した後、水溶
液状態でゲル化させたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらのゲル状製品で
は、水溶液の減少、すなわち性能がいつ低下したのかが
わかりにくいという問題がある。更に従来のものは、一
般にゲル強度が弱いため、吸水ゲルそれ自身で形状を保
持するのは困難である。この場合、吸水した水分量に応
じて形状が可変となる形状可変成形体を用い、この形状
可変成形体に揮発性成分を含む水溶液を吸水しておけ
ば、水溶液の減少を確認することができて都合が良い。
【0004】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、水溶液の減少を外部から容易に簡単に認識
することができる意匠性を持った形状可変成形体および
その製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸水性ゲル粒
子と、この吸水性ゲル粒子固定を結合するエラストマー
とからなり、吸水した水分量に応じて形状が可変となる
形状可変成形体、および吸水性ゲル粒子とエラストマー
を加熱してエラストマーを溶融する工程と、吸水性ゲル
粒子と溶融したエラストマーとを成形型中に入れて固化
する工程と、を備えたことを特徴とする形状可変成形体
の製造方法である。
【0006】本発明によれば、水分が形状可変成形体中
へ浸透すると、吸水した水分量に応じて形状可変成形体
の形状が変化する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1および図2は本発明に
よる形状可変成形体を示す図である。本発明による形状
可変成形体は、吸水した水分量に応じて形状が変化する
ようになっており、水分量が多いと膨張する。
【0008】図1(a)(b)に示すように、形状可変
成形体15は吸水性ゲル粒子25と、吸水性ゲル粒子2
5同志を結合するエラストマー26とからなっている。
この場合、形状可変成形体15の外形は、熱可塑性エト
ストマ26により定められる。また吸水性ゲル粒子25
としては以下の表に挙げられたものを用いることができ
る。
【0009】
【表1】 またエラストマー26としては、スチレン/ブタジエン
ゴム、ポリウレタン、ポリエステルエーテル等が挙げら
れる。
【0010】図1(a)(b)に示すように、吸水性ゲ
ル粒子25は水分を吸収しない場合、その形状は小さい
が(図1(a)参照)、水分を吸収することによりその
形状が大きくなる(図1(b)参照)。図1(b)にお
いて、吸水性ゲル粒子25の形状が大きくなるとそれに
つれてエラストマー26が伸び、これに伴って形状可変
成形物15全体の形状が大きくなる。
【0011】形状可変成形物15中の吸水性ゲル粒子2
5:エラストマー26との重量比率は、0.1:0.9
〜0.8:0.2となっている。
【0012】このような形状可変成形体15中には、後
述のように揮発性成分を含む水分が吸水され、また水分
量に応じて色が変化する濡れインジケータが含まれる。
さらに形状可変成形体15中に着色剤を含ませてもよ
い。
【0013】形状可変成形体15は次のようにして製造
される。すなわち、図2に示すように吸水性ゲル粒子2
5とエラストマー26との混合体を射出成形機1の押出
機1a内で加熱し、エラストマー26を溶融する。次に
吸水性ゲル粒子25とエラストマー26との混合体を射
出成形機1の成形型2内に射出した後固化することによ
り、形状可変成形体15を射出成形法により得ることが
できる。
【0014】次に本発明による形状可変成形体の応用例
について述べる。第1の応用例 図3は、本発明による形状可変成形体の第1の応用例で
ある揮発性成分発散装置を示す図である。
【0015】図3に示すように、揮発性成分発散装置1
0は、消臭・芳香剤等の揮発性成分を含む水溶液14が
収納された容器11と、この容器11に軟質連結体17
を介して連結され水分量に応じて形状が可変となる本発
明による形状可変成形体15とを備えている。
【0016】このうち容器11は上端が開口した容器本
体11aと、容器本体11aの上端開口を覆う蓋体11
bとからなっており、蓋体11bには水溶液充てん用の
注出口12が設けられている。また注出口12は、ギャ
ップ13により密閉されており、容器11内の水溶液1
4がなくなった場合は、キャップ13を注出口12から
取外して注出口12から水溶液を補充するようになって
いる。さらに容器本体11a内には、蓋体11bの保持
部18に固着されるとともに内部の水溶液14を吸上げ
る繊維状芯体19が設けられている。なお、この芯体1
9を多孔性セラミック等により構成してもよい。
【0017】また軟質連結体17は針金17aと、この
針金17aに巻付けられた吸水性不織布17bとからな
り、不織布17bの上端は形状可変成形体15に連結さ
れるとともに、不織布17bの下端は芯体19に連結さ
れている。また軟質連結体17の針金17aの下端は、
芯体19に保持されるとともに、針金17aの上端は形
状可変成形体15に連結されて形状可変成形体15を支
持している。
【0018】なお、容器11および形状可変成形体15
は支持体21上に載置されるとともに、容器11および
形状可変成形体15は、全体として通気孔20aを有す
るプラスチック製の透明覆い体20によって覆われてい
る。
【0019】水溶液14内に含まれる消臭・芳香剤とし
ては、例えばローズ、ジャスミン、ラベンダ、ライラッ
ク、オレンジ、レモン等の消臭・芳香剤を用いることが
できる。この場合、合成の消臭・芳香剤または天然の消
臭・芳香剤を用いることができる。このような消臭・芳
香剤は単独または複数種類混合して用いられ、水中に溶
解または微細に分散される。
【0020】水溶液14は、消臭・芳香剤を適切に分散
させるため、水/アルコール混合溶液または界面活性剤
を含んでいてもよい。この場合、水/アルコール混合溶
液または界面活性剤は、水100重量部に対して1〜5
0重量部添加される。
【0021】さらにまた、水溶液14中に予め濡れイン
ジケータを含ませておき、この濡れインジケータを形状
可変成形体15内に導いてもよい。この場合は形状可変
成形体15の形状を水分量に応じて変化させるととも
に、形状可変成形体15の色を変化させ、形状可変成形
体15の形状および色から容器11内の水溶液14がな
くなったことを外部に容易に認識させることができる。
【0022】このような濡れインジケータは、濡れてい
る時と乾燥している時に色が可変となるものであれば何
でもよく、例えばマラカイトグリーン、クリスタルバイ
オレット、ローダミンB、オーラミンB、塩化コバル
ト、フルオレセンナトリウム等が考えられる。
【0023】なお、このような濡れインジケータは水溶
液14内に含有させることなく、形状可変成形体15内
に予め練り込んでおいてもよい。また水溶液14内にそ
の他防腐剤または着色剤を混入してもよい。
【0024】次にこのような構成からなる本応用例の作
用について説明する。
【0025】まず図3に示すように、容器本体11aと
蓋体11bとからなる容器11内に消臭・芳香剤等の揮
発性成分を含む水溶液14が注出口12から充てんさ
れ、その後、注出口12がキャップ13により密閉され
る。容器11、軟質連結体17および形状可変成形体1
5は、支持台21上に設置されるとともに、容器11、
軟質連結体17および形状可変成形体15を覆って透明
覆い体20が支持台21上に設けられる。
【0026】この場合、容器11内の水溶液14は、芯
体19から軟質連結体17の不織布17bを通って形状
可変成形体15内に浸透する。形状可変成形体15内に
水溶液14が浸透すると、形状可変成形体15の形状が
大きくかつ重くなり、軟質連結体17が撓んで形状可変
成形体15が降下する(図3の実線位置)。同時に形状
可変成形体15は、濡れインジケータにより特定の色を
呈する。
【0027】次に形状可変成形体15内の消臭・芳香剤
が水分とともに飛散し、透明覆い体20の通気孔20a
から徐々に外方へ放出され、このようにして透明覆い体
20の外部の環境に対して、消臭・芳香機能を発揮す
る。
【0028】次に容器11内の水溶液14がなくなって
くると、形状可変成形体15中の水分が減少し、形状可
変成形体15はその形状が小さくなるとともにその重量
が減少する。この場合、軟質連結体17は垂直方向に立
ち、形状可変成形体15は上昇する(図3の2点鎖線位
置)。同時に形状可変成形体15の色は濡れインジケー
タにより変化する。
【0029】本応用例によれば、形状可変成形体15の
大きさ、位置および色により、容器11中の水溶液がな
くなって消臭・芳香機能がなくなってきたことを容易に
判断することができる。容器11中の水溶液14がなく
なった場合は、注出口12のキャップ13を取外し、注
出口12から再度水溶液14を補充する。
【0030】なお、上記応用例において、容器11内に
消臭・芳香剤等の揮発性成分を含む水溶液14を収納し
た例を示したが、これに限らず消臭・芳香剤等の揮発性
成分を含む水分を含有したゲル状物を容器11内に収納
してもよい。
【0031】第2の応用例 以下、図4により本発明の第2の応用例について説明す
る。
【0032】図4に示す第2の応用例は、形状可変成形
体15の形状が異なるのみであり、他は図3に示す第1
の応用例と略同一である。図4において、図3に示す第
1の応用例と同一部分には同一符号を施して詳細な説明
は省略する。
【0033】図4において、容器11の蓋体11bに保
持部18が設けられ、この保持部18に容器本体11a
内に延びる芯体19が固着されている。また蓋体11b
上に、薄板状の形状可変成形体15と、この薄板状形状
可変成形体15の下面に張り合されたプラスチックフィ
ルム23とからなる組合体15,23が載置されてい
る。さらにこの組合体15,23の形状可変成形体15
は、芯体19と不織布等からなる連結体24によって連
結されている。
【0034】形状可変成形体15は、上述のように水分
量に応じて伸縮するようになっている。このため容器1
1内に水溶液14がある場合、形状可変成形体15は膨
張し、これにより組合体15,23は蓋体11b上に真
っ直ぐに延びる(図4の実線位置)。
【0035】他方、容器11内の水溶液14がなくなる
と、形状可変成形体15は縮むが、プラスチックフィル
ム23は形状変化しない。このため組合体15,23は
蓋付11b上で、プラスチックフィルム23を外側にし
て、全体として丸くカールする(図4の2点鎖線位
置)。
【0036】なお、上記プラスチックフィルム23とし
ては、10〜100μm厚の水不溶性樹脂フィルム、例
えばポリエステル、塩ビ、ポリオレフィン、ナイロン等
を用いることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について述べ
る。
【0038】50メッシュパスのビニルアルコール/ア
クリル酸塩系共重合体50部と、スチレン/ブタジエン
ゴム50部とを射出成形法により5g重量の犬の形状の
形状可変成形体を作製した。ついで次にこれを水溶性芳
香剤(ローズオイルNo5−A;小林香料(株))を1
0%含む水溶液に6時間含浸し、吸水後の重量が45g
となる吸水した形状可変成形体を得た。このものを室温
に放置したところ、約1ヵ月後にもとの形状にもどっ
た。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、形状可変
成形体は、吸水した水分量に応じて形状が変化するの
で、形状可変成形体の水分がなくなった場合、形状可変
成形体の形状変化を外方から確認することができる。こ
のため容易かつ簡単に形状可変成形体内の水分がなくな
ったことを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】形状可変成形体を示す図。
【図2】形状可変成形体の製造方法を示す図。
【図3】本発明の第1の応用例である揮発性成分発散装
置を示す図。
【図4】本発明の第2の応用例である揮発性成分発散装
置を示す図。
【符号の説明】
1 射出成形機 1a 押出機 2 成形型 10 揮発性成分発散装置 11 容器 12 注出口 13 キャップ 14 水溶液 15 形状可変成形体 17 軟質連結体 19 芯体 20 覆い体 23 プラスチックフィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水性ゲル粒子と、この吸水性ゲル粒子固
    定を結合するエラストマーとからなり、吸水した水分量
    に応じて形状が可変となる形状可変成形体。
  2. 【請求項2】揮発性成分を含む水分を吸水していること
    を特徴とする請求項1記載の形状可変成形体。
  3. 【請求項3】水分量に応じて色が変化する濡れインジケ
    ータを含むことを特徴とする請求項2記載の形状可変成
    形体。
  4. 【請求項4】着色剤を含むことを特徴とする請求項2記
    載の形状可変成形体。
  5. 【請求項5】吸水性ゲル粒子とエラストマーを加熱して
    エラストマーを溶融する工程と、 吸水性ゲル粒子と溶融したエラストマーとを成形型中に
    入れて固化する工程と、 を備えたことを特徴とする形状可変成形体の製造方法。
JP7288937A 1995-11-07 1995-11-07 形状可変成形体およびその製造方法 Pending JPH09132650A (ja)

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