JPH09117498A - 揮発性成分発散装置 - Google Patents

揮発性成分発散装置

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JPH09117498A
JPH09117498A JP7275950A JP27595095A JPH09117498A JP H09117498 A JPH09117498 A JP H09117498A JP 7275950 A JP7275950 A JP 7275950A JP 27595095 A JP27595095 A JP 27595095A JP H09117498 A JPH09117498 A JP H09117498A
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JP
Japan
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water
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container
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JP7275950A
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English (en)
Inventor
Kayoko Miyake
宅 佳代子 三
Kiyoshi Oguchi
口 清 小
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器内の水分がなくなったことを外方から容
易に確認すること。 【解決手段】 揮発性成分を含む水溶液14が収納され
た容器11に、軟質連結体17を介して形状可変成形体
15が連結されている。形状可変成形体15は、容器1
1内から軟質連結体17を経て浸透してきた水分の量に
応じて形状が変化する。容器11内の水分がなくなる
と、形状可変成形体15は小さくなるとともに軽くな
る。この場合、軟質連結体は撓んだ状態から垂直状態へ
変化し、形状可変成形体15が上昇する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭・芳香剤等の
揮発性成分を含む水分を発散させる揮発性成分発散装置
に係り、とりわけ揮発性成分を含む水分の減少を簡単に
認識することができる揮発性成分発散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消臭・芳香剤製品の多くは消臭・
芳香剤等の揮発性成分を含む水溶液を容器に入れたもの
が主流となっている。最近、揮発性成分を含む水溶液を
ゼリー状あるいはゲル状物質とし、このゼリー状あるい
はゲル状物質を容器内に入れ、こぼれにくくかつ効果を
延長させたものが開発されている。これらは、例えばア
ラビアゴム、ゼラチン、寒天、ポリビニルアルコール、
カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコー
ル、ポリアクリル酸塩などと消臭・芳香剤をまぜ、必要
に応じて更に硬化剤を混ぜて水溶液を作製した後、水溶
液状態でゲル化させたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらのゲル状製品で
は、水溶液の減少、すなわち性能がいつ低下したのかが
わかりにくいという問題がある。更に従来のものは、一
般にゲル強度が弱いため、吸水ゲルそれ自身で形状を保
持するのは困難である。
【0004】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、水溶液の減少を外部から容易に簡単に認識
することができる意匠性を持った揮発性成分発散装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、揮発性成分を
含む水分を収納する容器と、吸水した水分量に応じて形
状が可変となる吸水性形状可変成形体とを備え、前記容
器内の水分は前記形状可変成形体中へ浸透自在となって
いることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、容器内の揮発性成分を含
む水分は形状可変成形体中へ浸透し、形状可変成形体か
ら外方へ発散する。容器内の水分がなくなると、形状可
変成形体の形状が変化する。
【0007】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。図1、図3および図4は、本発明による揮発性成
分発散装置の第1の実施の形態を示す図である。
【0008】図1に示すように、揮発性成分発散装置1
0は、消臭・芳香剤等の揮発性成分を含む水溶液14が
収納された容器11と、この容器11に軟質連結体17
を介して連結され水分量に応じて形状が可変となる所望
外形を有する形状可変成形体15とを備えている。
【0009】このうち容器11は上端が開口した容器本
体11aと、容器本体11aの上端開口を覆う蓋体11
bとからなっており、蓋体11bには水溶液充てん用の
注出口12が設けられている。また注出口12は、ギャ
ップ13により密閉されており、容器11内の水溶液1
4がなくなった場合は、キャップ13を注出口12から
取外して注出口12から水溶液を補充するようになって
いる。さらに容器本体11a内には、蓋体11bの保持
部18に固着されるとともに内部の水溶液14を吸上げ
る繊維状芯体19が設けられている。なお、この芯体1
9を多孔性セラミック等により構成してもよい。
【0010】また軟質連結体17は針金17aと、この
針金17aに巻付けられた吸水性不織布17bとからな
り、不織布17bの上端は形状可変成形体15に連結さ
れるとともに、不織布17bの下端は芯体19に連結さ
れている。また軟質連結体17の針金17aの下端は、
芯体19に保持されるとともに、針金17aの上端は形
状可変成形体15に連結されて形状可変成形体15を支
持している。
【0011】なお、容器11および形状可変成形体15
は支持体21上に載置されるとともに、容器11および
形状可変成形体15は、全体として通気孔20aを有す
るプラスチック製の透明覆い体20によって覆われてい
る。
【0012】次に各構成要素の材料について詳述する。 (形状可変成形体の材料その1)形状可変成形体は、水
分量が大きくなると膨張してその形状を拡大させ、水分
量が小さくなると縮小してその形状を小さくするもので
ある。例えばポリエチレングリコール等の水溶性樹脂を
加熱溶解させ、所望形状の成形型中に入れて固化して所
望形状を有する樹脂成形品を作製し、その後γ線等の電
離放射線または活性光線を照射して架橋させることによ
り、所望外形を有する形状可変成形体を得ることができ
る。
【0013】また、基材となる樹脂と、樹脂に添加する
水溶性高分子化合物とからなるものを用いることもでき
る(特開平7−145245)。このうち上記基材とな
る樹脂としては、電離放射線および活性光線照射後に目
的の性能を保持することが可能であれば、特に限定する
ものではないが、吸水材料の形状変化に追従することが
必要であるため、エラストマー材料が好ましい。例え
ば、軟質ポリオレフィン、スチレン/ブタジエンゴム、
ポリウレタン、ポリエステルエーテルなどがあげられ
る。
【0014】他方、水溶性高分子化合物は、例えば下記
に示す二成分、(A)および(B)を用いて得られるも
のである。
【0015】(A)活性水素基を2個有する有機化合物
に、エチレンオキシドを50重量%以上含有するアルキ
レンオキシドを50重量%以上含有するアルキレンオキ
シドを付加重合させてなる重量平均分子量100以上の
ポリオキシアルキレンポリオール。
【0016】(B)ジカルボン酸、ジカルボン酸無水
物、ジカルボン酸の低級アルキルエステルおよびジイソ
シアネート化合物からなる群から選ばれた少なくとも一
つの化合物。
【0017】上記活性水素基を2個有する有機化合物と
しては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA、ポリ
テトラメチレングリコール、シクロヘキサン−1,4−
ジメタノール等の脂環式ジオール、ブチルアミン、オク
チルアミン、ラウリルアミン、シクロヘキシルアミン、
アニリン等のアミン類があげられる。これらは単独でも
しくは併せて用いられる。
【0018】また、上記活性水素基を2個有する有機化
合物に付加重合させるエチレンオキシドを50重量%
(以下「%」と略す)以上含有するアルキレンオキシド
としては、エチレンオキシド単独、エチレンオキシドを
50%以上含有するプロピレンオキシド、ブチレンオキ
シド、スチレンオキシド等のアルキレンオキシド混合物
があげられる。上記エチレンオキシドの含有量がアルキ
レンオキシド全体の50%未満では、水不溶性となり適
当でない。
【0019】上記(B)としては、ジカルボン酸、ジカ
ルボン酸無水物、ジカルボン酸の低級アルキルエステ
ル、ジイソシアネート化合物があげられる。これらは単
独もしくは2種以上併せて用いられる。上記ジカルボン
酸としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
マロン酸、コハク酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル
酸、アジピン酸、イタコン酸等があげられる。そして、
上記ジカルボン酸無水物としては、上記各種ジカルボン
酸の無水物があげられる。また、上記ジカルボン酸の低
級アルキルエステルとしては、上記各種ジカルボン酸の
メチルエステル、ジメチルエステル、エチルエステル、
ジエチルエステル、プロピルエステル、ジプロピルエス
テル等があげられる。さらに、上記ジイソシアネート化
合物としては、具体的には、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キ
シレンジイソシアネート、4,4−メチレン−ビス(シ
クロヘキシールイソシアネート)等があげられる。
【0020】形状可変成形体の作製方法を更に詳述する
と、まず水溶性高分子化合物を用い、これを樹脂に添加
する。この添加方法としては、均一に混合可能であれば
特に限定するものではないが、一般的には、押出機を用
い溶融混合し冷却してペレット化することが好ましい。
この冷却方法としては、通常は水による冷却方法があげ
られるが、水溶性高分子化合物を用いるため、空冷が好
ましい。ついで、ペレットを用いて所望の形状に成形す
るための成形機の成形型により樹脂成形品を作製する。
そして、樹脂成形品に、電離性放射線または活性光線の
一方を照射することにより添加した水溶性高分子化合物
を架橋させ高吸水性樹脂に変えて形状可変成形体を得
る。
【0021】上記作製方法において、基材である樹脂に
対する水溶性高分子化合物の添加量は、樹脂に対して5
%以上に設定することが好ましい。すなわち、水溶性高
分子化合物の添加量が5%未満では、得られる樹脂成形
体において、所望の吸水性を付与することが困難であ
る。また、樹脂成形品に照射する電離性放射線として
は、例えば電子線、γ線、X線等があげられ、その照射
量は10〜500KGyとなっている。また、活性光線
としては、紫外線、可視光線があげられる。電離性放射
線および活性光線の照射目的は、樹脂に均一に混合され
た水溶性高分子化合物を架橋させ水不溶化し高吸水性樹
脂化するためである。 (形状可変成形体の材料その2)図3(a)(b)に示
すように形状可変成形体15を吸水性ゲル粒子25と、
吸水性ゲル粒子25同志を結合する熱可塑性エラストマ
26とからなる組成物により成形してもよい。この場
合、形状可変成形体15の外形は、熱可塑性エラストマ
26により定められる。また吸水性ゲル粒子25として
は以下の表に挙げられたものを用いることができる。
【0022】
【表1】 また熱可塑性エラストマ26としては、スチレン/ブタ
ジエンゴム、ポリウレタン、ポリエステルエーテル等が
挙げられる。
【0023】図3(a)(b)に示すように、吸水性ゲ
ル粒子25は水分を吸収しない場合、その形状は小さい
が(図3(a)参照)、水分を吸収することによりその
形状が大きくなる(図3(b)参照)。図3(b)にお
いて、吸水性ゲル粒子25の形状が大きくなるとそれに
つれて熱可塑性エラストマ26が伸び、これに伴って形
状可変成形物15全体の形状が大きくなる。
【0024】形状可変成形物15中の吸水性ゲル粒子2
5:熱可塑性エラストマ26との重量比率は、0.1:
0.9〜0.8:0.2となっている。 (形状可変成形体の材料その3)形状可変成形体15
を、図4に示すように吸水性ゲル繊維を含む不織布から
成形してもよい。この吸水性ゲル繊維は、ポリアクリル
酸塩等からなる。
【0025】例えば吸水性繊維10〜80%とパルプあ
るいはポリエステルを含む不織布(商品名:ベルオアシ
ス 鐘紡株式会社)を用いることができる。このような
吸水性ゲル繊維は水分量に応じて形状変化し、水分を吸
収した場合は厚さh1 となり、水分がなくなると厚さh
2 となる。
【0026】このような形状可変成形体15は、単独で
又は他のプラスチックフィルムに張り合わされて用いら
れる。 (消臭、芳香剤の材料)水溶液14内に含まれる消臭・
芳香剤としては、例えばローズ、ジャスミン、ラベン
ダ、ライラック、オレンジ、レモン等の消臭・芳香剤を
用いることができる。この場合、合成の消臭・芳香剤ま
たは天然の消臭・芳香剤を用いることができる。このよ
うな消臭・芳香剤は単独または複数種類混合して用いら
れ、水中に溶解または微細に分散される。
【0027】水溶液14は、消臭・芳香剤を適切に分散
させるため、水/アルコール混合溶液または界面活性剤
を含んでいてもよい。この場合、水/アルコール混合溶
液または界面活性剤は、水100重量部に対して1〜5
0重量部添加される。
【0028】さらにまた、水溶液14中に予め濡れイン
ジケータを含ませておき、この濡れインジケータを形状
可変成形体15内に導いてもよい。この場合は形状可変
成形体15の形状を水分量に応じて変化させるととも
に、形状可変成形体15の色を変化させ、形状可変成形
体15の形状および色から容器11内の水溶液14がな
くなったことを外部に容器に認識させることができる。
【0029】このような濡れインジケータは、濡れてい
る時と乾燥している時に色が可変となるものであれば何
でもよく、例えばマラカイトグリーン、クリスタルバイ
オレット、ローダミンB、オーラミンB、塩化コバル
ト、フルオレセンナトリウム等が考えられる。
【0030】なお、このような濡れインジケータは水溶
液14内に含有させることなく、形状可変成形体15内
に予め練り込んでおいてもよい。また水溶液14内にそ
の他防腐剤または着色剤を混入してもよい。
【0031】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【0032】まず図1に示すように、容器本体11aと
蓋体11bとからなる容器11内に消臭・芳香剤等の揮
発性成分を含む水溶液14が注出口12から充てんさ
れ、その後、注出口12がキャップ13により密閉され
る。容器11、軟質連結体17および形状可変成形体1
5は、支持台21上に設置されるとともに、容器11、
軟質連結体17および形状可変成形体15を覆って透明
覆い体20が支持台21上に設けられる。
【0033】この場合、容器11内の水溶液14は、芯
体19から軟質連結体17の不織布17bを通って形状
可変成形体15内に浸透する。形状可変成形体15内に
水溶液14が浸透すると、形状可変成形体15の形状が
大きくかつ重くなり、軟質連結体17が撓んで形状可変
成形体15が降下する(図1の実線位置)。同時に形状
可変成形体15は、濡れインジケータにより特定の色を
呈する。
【0034】次に形状可変成形体15内の消臭・芳香剤
が水分とともに飛散し、透明覆い体20の通気孔20a
から徐々に外方へ放出され、このようにして透明覆い体
20の外部の環境に対して、消臭・芳香機構を発揮す
る。
【0035】次に容器11内の水溶液14がなくなって
くると、形状可変成形体15中の水分が減少し、形状可
変成形体15はその形状が小さくなるとともにその重量
が減少する。この場合、軟質連結体17は垂直方向に立
ち、形状可変成形体15は上昇する(図1の2点鎖線位
置)。同時に形状可変成形体15の色は濡れインジケー
タにより変化する。
【0036】本実施の形態によれば、形状可変成形体1
5の大きさ、位置および色により、容器11中の水溶液
がなくなって消臭・芳香機能がなくなってきたことを容
易に判断することができる。容器11中の水溶液14が
なくなった場合は、注出口12のキャップ13を取外
し、注出口12から再度水溶液14を補充する。
【0037】なお、上記実施の形態において、容器11
内に消臭・芳香剤等の揮発性成分を含む水溶液14を収
納した例を示したが、これに限らず消臭・芳香剤等の揮
発性成分を含む水分を含有したゲル状物を容器11内に
収納してもよい。
【0038】第2の実施の形態 以下、図2により本発明の第2の実施の形態について説
明する。
【0039】図2に示す第2の実施の形態は、形状、可
変成形体15の構成が異なるのみであり、他は図1およ
び図4に示す第1の実施の形態と略同一である。図2に
おいて、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同
一符号を施して詳細な説明は省略する。
【0040】図2において、容器11の蓋体11bに保
持部18が設けられ、この保持部18に容器本体11a
内に延びる芯体19が固着されている。また蓋体11b
上に、薄板状の形状可変成形体15と、この薄板状形状
可変成形体15の下面に張り合されたプラスチックフィ
ルム23とからなる組合体15,23が載置されてい
る。さらにこの組合体15,23の形状可変成形体15
は、芯体19と不織布等からなる連結体24によって連
結されている。
【0041】形状可変成形体15は、第1の実施例によ
り説明された材料と同一の材料からなり、水分量に応じ
て伸縮するようになっている。このため容器11内に水
溶液14がある場合、形状可変成形体15は膨張し、こ
れにより組合体15,23は蓋体11b上に直真に延び
る(図2の実線位置)。
【0042】他方、容器11内の水溶液14がなくなる
と、形状可変成形体15は縮むが、プラスチックフィル
ム23は形状変化しない。このため組合体15,23は
蓋付11b上で、プラスチックフィルム23を外側にし
て、全体として丸くカールする。
【0043】なお、上記プラスチックフィルム23とし
ては、10〜100μm厚の水不溶性樹脂フィルム、例
えばポリエステル、塩ビ、ポリオレフィン、ナイロン等
を用いることができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について述べ
る。本実施例は、いずれも形状可変成形体の成形に関す
るものであり、実施例1〜3は(形状可変成形体の材料
その1)に対応し、実施例14は(形状可変成形体の材
料その2)に対応する。 (実施例1)分子量10万のポリエチレングリコール1
0gを70度に加熱融解させたのち、容積が15ccの
星型のスチロール容器に入れて固化させた後、γ線を5
0kGy照射して、星型の吸水性の形状可変成形体を作
成した。次にこれを水溶性芳香剤(ローズオイルNo5
−A;小林香料(株))を10%含む水溶液に2時間含
浸し、吸水後の重量が65gである吸水性形状可変成形
体を得た。これを室内に放置したところ、徐々に形状が
小さくなり、一ヵ月後には、ものと形となった。 (実施例2)ポリオキシアルキレンポリオールとジカル
ボン酸との反応からえられた水溶性樹脂、パオゲンPP
−15(第一工業製薬(株)社製)を用いて射出成形法
により、重量が10gの楓の葉の形の樹脂成型品を作成
した。ついでこれにγ線を100kGy照射して吸収性
の形状可変成形体を得た。次にこれを水溶液消臭剤ネオ
ノンチ(三洋商事(株)製)5重量%、水溶性香料ミン
モクセイM−2851−S(小林香料(株)製)5重量
%、塩化コバルト1重量%、黄色染料0.2重量%を含
む水溶液に2時間浸漬し、重量が60gの緑色の楓形状
形状可変成形体を得た。これを上部が開口している透明
なスチロール容器に入れ室内に放置したところ、徐々に
形状が小さくなり、1ヵ月後には、もとの形になり、色
が緑から、オレンジ色に変化した。 (実施例3)実施例2の樹脂成形品が膨潤後、もとの形
状にもどった後、実施例2の水溶液を50g加えたとこ
ろ2時間で全て吸収し、実施例2と同様に一ヵ月後にも
との形状になった。 (実施例4)50メッシュパスのビニルアルコール/ア
クリル酸塩系共重合体50部と、スチレン/ブタジエン
ゴム50部とを射出成形法により5g重量の犬の形状の
形状可変成形体を作製した。ついで次にこれを水溶性芳
香剤(ローズオイルNo5−A;小林香料(株))を1
0%含む水溶液に6時間含浸し、吸水後の重量が45g
である吸水性形状可変成形体を得た。このものを室温に
放置したところ、約1ヵ月後にもとの形状にもどった。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、容器内の
水分がなくなった場合、形状可変成形体の形状変化を外
方から確認することができる。このため容易かつ簡単に
容器内の水分がなくなったことを判断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による揮発性成分発散装置の第1の実施
の形態を示す図。
【図2】本発明による揮発性成分発散装置の第2の実施
の形態を示す図。
【図3】形状可変成形体を示す図。
【図4】形状可変成形体を示す図。
【符号の説明】
10 揮発性成分発散装置 11 容器 12 注出口 13 キャップ 14 水溶液 15 形状可変成形体 17 軟質連結体 19 芯体 20 覆い体 23 プラスチックフィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揮発性成分を含む水分を収納する容器と、 吸水した水分量に応じて形状が可変となる吸水性形状可
    変成形体とを備え、 前記容器内の水分は前記形状可変成形体中へ浸透自在と
    なっていることを特徴とする揮発性成分発散装置。
  2. 【請求項2】形状可変成形体は水分を通過させる軟質連
    結体を介して容器に支持され、前記形状可変成形体は軟
    質連結体が形状可変成形体の水分量に応じて挟むことに
    より位置変化することを特徴とする請求項1記載の揮発
    性成分発散装置。
  3. 【請求項3】プラスチックフィルムを更に備え、形状可
    変成形体は薄板状に成形されるとともに、前記プラスチ
    ックフィルムに張り合わされていることを特徴とする請
    求項1記載の揮発性成分発散装置。
  4. 【請求項4】形状可変成形体は、通気孔を有する少なく
    とも一部が透明である覆い体によって覆われていること
    を特徴とする請求項1記載の揮発性成分発散装置。
  5. 【請求項5】形状可変成形体は、吸水された水分量に応
    じて色が変化する濡れインジケータを含むことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか記載の揮発性成分発散装
    置。
JP7275950A 1995-10-24 1995-10-24 揮発性成分発散装置 Pending JPH09117498A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013106856A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd 薬液揮散器
JP2013106855A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd 薬液揮散器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013106856A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd 薬液揮散器
JP2013106855A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd 薬液揮散器

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