JPH0913199A - 電気めっき設備 - Google Patents

電気めっき設備

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Publication number
JPH0913199A
JPH0913199A JP16523095A JP16523095A JPH0913199A JP H0913199 A JPH0913199 A JP H0913199A JP 16523095 A JP16523095 A JP 16523095A JP 16523095 A JP16523095 A JP 16523095A JP H0913199 A JPH0913199 A JP H0913199A
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JP
Japan
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tank
plating solution
electroplating
heat exchanger
pipe
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Application number
JP16523095A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ohara
顯一 大原
Yuji Ikenaga
雄二 池永
Masato Imamura
真人 今村
Takefumi Kametani
岳文 亀谷
Naoki Sakai
直樹 酒井
Jiyunya Katou
順哉 加藤
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電気めっき設備のエネルギー効率を高めるため
の技術において、既設の電気めっき設備に適用しても大
幅なレイアウトの変更やコスト上昇を招かないととも
に、めっき液の温度管理が精度良く行われるものを提供
する。 【構成】電気めっき槽1と循環タンク3との間のめっき
液送り配管4に熱交換器6を介装し、その高温液側に上
流側配管4aおよび下流側配管4bを接続する。上流側
配管4aと下流側配管4bをバイパス配管4cで接続
し、バイパス配管4cの中途部に流量調整弁21を設け
る。この流量調整弁21と、電気めっき槽1の電極11
に接続された電流計12とを、コントローラ22を介し
て接続する。熱交換器6の低温液側には、水洗槽2用の
洗浄水貯蔵タンク7と純水供給装置9との間の給水管1
0a,10bを接続する。コントローラ22により、電
流値Iに応じて熱交換されるめっき液量が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯の連続電気めっき
設備などの電気めっき槽と水洗槽とを備えた電気めっき
設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼帯の連続電気めっき設備等では、図5
に示すように、電気めっき槽1内に電極(陽極)11を
配置し、これと鋼帯(陰極)Sとの間にめっき液を流動
させながら電極11に通電することによって鋼帯表面に
めっきを施しており、めっき槽を出た鋼帯Sは、水洗槽
2に導入されて純水等により洗浄されるようになってい
る。
【0003】このような設備において、めっき槽内のめ
っき液温度が高いとめっき処理の均一性が悪化し、光沢
度の低下や光沢むらが生じるため、めっき液温度を30
℃程度の低温に保持する必要があるが、通電に伴う発熱
によりめっき槽内のめっき液温度の上昇は避けられな
い。そのため、従来は、電気めっき槽1に循環タンク3
からめっき液を供給する配管(めっき液送り配管)4に
熱交換器を介装し、その低温液側経路に冷却水循環装置
31内の冷却水を循環させることにより、当該冷却水で
めっき液を冷却していた。
【0004】また、めっき処理後の鋼帯の表面を洗浄す
る純水は、鋼帯表面にひび割れ等が生じないように50
〜70℃程度の高温にして使用する必要がある。そのた
め、従来は、純水供給装置9からの純水を蓄えてこれを
水洗槽2に供給する洗浄水貯蔵タンク7内に、蒸気供給
装置32から蒸気を導入することで、洗浄水貯蔵タンク
7内の純水を加熱している。
【0005】このように、従来の電気めっき設備におい
ては、一方では生じた熱を捨てていながら、他方では燃
料等を必要とする熱の供給が行われており、エネルギー
効率が悪いものであった。これに対して、特開昭59−
226200号公報には、冷却系(冷却が必要な液体の
ある装置)であるめっき槽と加熱系(加熱が必要な流体
のある装置)である水洗槽や乾燥器とにそれぞれ熱交換
器を接続し、これらの熱交換器の間にさらにヒートポン
プを接続することにより、冷却系の熱を加熱系の熱源と
する技術が開示されている。
【0006】この技術では、冷却系から回収した熱をヒ
ートポンプにより昇温してから加熱系に供給することに
より、回収した分よりも大きな熱エネルギーを得ること
ができるため、従来の冷却装置および加熱装置を併用し
なくても必要な冷却および加熱が十分になされることに
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載の技術を既設の電気めっき設備に適用するため
には、ヒートポンプの設置場所を確保するためにレイア
ウトの大幅な変更が必要になるとともに、ヒートポンプ
導入にかかる費用や維持費が高いためコストが著しく高
くなる。すなわち、前記技術によれば、既設の電気めっ
き設備のエネルギー効率を高くすることはできるが、設
備面やコスト面において有用なものとは言いがたかっ
た。
【0008】また、前記公報に記載の技術では、めっき
槽の温度を所定の範囲に制御するために、めっき槽内に
めっき液温測定用の温度センサを設け、このセンサから
の温度検出値に基づいてバルブの開度を設定することに
より熱交換させるめっき液量を制御しているが、めっき
槽内の温度が不均一である(電極付近とそれ以外とでは
温度差がある)ことから温度センサによるめっき液温度
の検出精度が低く、十分な温度管理がなされないという
問題点もあった。
【0009】本発明はこのような従来技術の問題点に着
目してなされたものであり、電気めっき設備のエネルギ
ー効率を高めるための技術において、既設の電気めっき
設備に適用しても大幅なレイアウトの変更やコスト上昇
を招かないとともに、めっき液の温度管理が精度良く行
われるものを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、請求項1に係る発明は、電気めっき槽と、この電気
めっき槽に供給するめっき液を蓄える循環タンクと、こ
の循環タンクと前記電気めっき槽とを接続するめっき液
送り配管およびめっき液戻り配管と、水洗槽と、この水
洗槽に洗浄水を供給する洗浄水供給源と、この洗浄水供
給源と前記水洗槽とを接続する給水管とを有する電気め
っき設備において、前記めっき液送り配管およびめっき
液戻り配管の少なくとも一方に熱交換器を介装して、当
該めっき液配管をこの熱交換器の高温液側と接続し、前
記給水管に前記熱交換器を介装して、当該給水管をこの
熱交換器の低温液側に接続するとともに、前記電気めっ
き槽内の電極に供給される電流量に基づいて、めっき液
温度が所定の範囲となるように前記熱交換器内に導入す
るめっき液の流量を制御するめっき液流量制御手段を備
えたことを特徴とする電気めっき設備を提供する。
【0011】請求項1に係る発明は、電気めっき槽と、
この電気めっき槽に供給するめっき液を蓄える循環タン
クと、この循環タンクと前記電気めっき槽とを接続する
めっき液送り配管およびめっき液戻り配管と、水洗槽
と、この水洗槽に供給する洗浄水を蓄える洗浄水貯蔵タ
ンクと、この洗浄水貯蔵タンクに洗浄水を供給する洗浄
水供給源と、この洗浄水供給源と前記洗浄水貯蔵タンク
とを接続する給水管とを有する電気めっき設備におい
て、前記めっき液送り配管およびめっき液戻り配管の少
なくとも一方に熱交換器を介装して、当該めっき液配管
をこの熱交換器の高温液側と接続し、前記給水管に前記
熱交換器を介装して、当該給水管をこの熱交換器の低温
液側に接続するとともに、前記電気めっき槽内の電極に
供給される電流量に基づいて、めっき液温度が所定の範
囲となるように前記熱交換器内に導入する洗浄水の流量
を制御する洗浄水流量制御手段を備えたことを特徴とす
る電気めっき設備を提供する。
【0012】
【作用】請求項1および2の電気めっき設備によれば、
めっき液は、めっき液送り配管および/またはめっき液
戻り配管に介装された熱交換器において洗浄水との間で
熱交換され、すなわち洗浄水により冷却された後にめっ
き槽に送られる。また、洗浄水は前記熱交換器において
めっき液との間で熱交換され、すなわちめっき液により
加熱された後に水洗槽に送られる。したがって、冷却系
の熱エネルギーが加熱系で有効に利用されるとともに、
この技術を既存の設備に適用しても大幅なレイアウトの
変更やコスト上昇を招かない。
【0013】また、めっき槽内での通電に伴う発熱量は
電極に供給された電流量の二乗に比例するため、前記電
流量からめっき液の昇温量が算出され、この昇温量によ
ってめっき液から放出すべき熱エネルギーが算出され、
当該放出すべき熱エネルギーに相当する熱を洗浄水との
間で熱交換すればめっき液温度が所定の範囲に制御され
ることに着目し、請求項1ではめっき液の熱交換器への
流量を、請求項2では洗浄水の熱交換器への流量をそれ
ぞれ前記電流量に基づいて制御するものとしたため、め
っき液の温度管理が精度良く行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、請求項1に係る発明の一実施例に相当する
鋼帯の連続電気めっき設備を部分的に示す概略構成図で
ある。この設備は、鋼帯Sの搬送ラインに配置された電
気めっき槽1と、その下流に配置された水洗槽2を有
し、電気めっき槽1の電極11には電流計12が接続さ
れている。また、電気めっき槽1には、この電気めっき
槽1に供給するめっき液を蓄えた循環タンク3が、めっ
き液送り配管4およびめっき液戻り配管5で接続されて
いる。
【0015】めっき液送り配管4の中途部には熱交換器
6が介装され、上流側のめっき液送り配管4aが熱交換
器6の高温液導入口に、下流側のめっき液送り配管4b
が高温液導出口にそれぞれ接続してあり、これらのめっ
き液送り配管4a,4bを熱交換器6を介さないで接続
するバイパス配管4cも備えている。そして、このバイ
パス配管4cの中途部に流量調整弁41(めっき液流量
制御手段)が接続してあり、この流量調整弁21により
熱交換器6の高温液側に導入するめっき液の流量が制御
される。
【0016】一方、前記水洗槽2には、この水洗槽2に
供給する洗浄水を蓄えた洗浄水貯蔵タンク7が配管8で
接続されている。この洗浄水貯蔵タンク7には、洗浄水
として純水を製造して供給する純水供給装置(洗浄水供
給源)9が、前記熱交換器6を介して給水管10a,1
0bにより接続されている。そして、上流側の給水管1
0aは熱交換器6の低温液導入口に、下流側の給水管1
0bは低温液導出口にそれぞれ接続してある。
【0017】また、前記流量調整弁41は、コントロー
ラ(めっき液流量制御手段)22を介して電気めっき槽
1の電流計12と接続してある。コントローラ22は、
所定の演算処理を行うことにより、電流計12から入力
された電流検出値Iに応じて流量調整弁41の開度K1
を算出し、その算出値に基づく信号を流量調整弁41に
出力するものである。
【0018】コントローラ22内で行われる演算処理
は、電気めっき槽1内での通電に伴う発熱量は電極11
に供給された電流値の二乗に比例することに着目し、電
流検出値Iに応じてめっき液の昇温量を算出し、この昇
温量から、めっき液送り配管4、めっき液戻り配管5、
および循環タンク3での放熱量も加味して、めっき液温
度を所定の範囲とするために放出すべき熱エネルギーを
算出し、その放出すべき熱エネルギーの最大値に相当す
る熱が洗浄水との間で熱交換されるように、流量調整弁
41の開度K1 を算出するものであり、例えば、実験等
により得られた最適な関数fに基づいて、下記の(1)
式からめっき液の熱交換器6への流量Qを算出するよう
になっている。
【0019】Q=f(I2 ) ……(1) このような構成としたため、この設備で、電気めっき槽
1内で通電により高温となっためっき液は、めっき液戻
り配管5を通って循環タンク3内に入り、循環タンク3
内のめっき液は、めっき液送り配管4の中途部に介装さ
れた熱交換器6で純水との間で熱交換され、すなわち洗
浄水により冷却された後に電気めっき槽1に送られる。
また、純水供給装置9から供給された純水は、熱交換器
6においてめっき液との間で熱交換され、すなわちめっ
き液により加熱された後に洗浄水貯蔵タンク7に送ら
れ、ここから配管8を通って水洗槽2に供給される。
【0020】この時、コントローラ22内の演算処理に
より、電極11に供給された電流値Iに基づいて、放出
すべき熱エネルギーの最大値に相当する熱が熱交換器6
内で熱交換されるように流量調整弁41の開度K1 が算
出され、その算出値に基づく信号が流量調整弁41に出
力され、その信号に基づいて流量調整弁41が開閉する
ことにより熱交換器6へのめっき液の流量が制御され
る。
【0021】したがって、この実施例の電気めっき設備
では、冷却系の熱エネルギーが加熱系で有効に利用され
るとともに、この技術を既存の設備に適用しても大幅な
レイアウトの変更やコスト上昇を招かない。また、めっ
き液の放熱量が、電気めっき槽1内での発熱量に基づい
て前述のように制御されるため、めっき液の温度管理が
精度良く行われるとともに、排熱利用効率を最大とする
ことができる。
【0022】また、この設備では、ヒートポンプを設置
しないため、冷却系から回収された分よりも大きな熱エ
ネルギーを加熱系に与えることはできないが、加熱系で
必要な熱が冷却系からの回収熱では足りない場合には、
既存の設備で使用していた加熱装置(図3の蒸気供給装
置32等)をそのまま使用すればよい。そして、その場
合であっても、従来よりも燃料使用量を大幅に削減する
ことができるし、既存の設備で使用していた冷却装置
(図3の冷却水循環装置31等)がいらなくなる分だけ
使用水量も削減できるため、ヒートポンプを設置した場
合と比べても、めっき液の冷却および洗浄水の加熱にか
かるトータルコストを低く抑えることができる。
【0023】なお、この実施例では、純水供給装置(洗
浄水供給源)9と水洗槽2との間に洗浄水貯蔵タンク7
を介装しており、配管8と給水管10a,10bとが請
求項1の給水管に相当する。そのため、熱交換器6を水
洗槽2と洗浄水貯蔵タンク7との間の配管8に設けたも
のも請求項1の発明に含まれるが、この実施例では、熱
交換器6を純水供給装置9と洗浄水貯蔵タンク7との間
に介装したため、めっき液の熱交換器6への流量の変化
により洗浄水貯蔵タンク7へ流入する純水の温度が変化
しても、水洗槽2に供給される純水の温度を安定させる
ことができる。
【0024】また、この実施例では、熱交換器6の高温
液側をめっき液送り配管4に介装しているが、熱交換器
6の高温液側はめっき液戻り配管5に介装してもよく、
その場合には、例えば図2に示すように、めっき液戻り
配管5を上流側配管5a、下流側配管5b、およびバイ
パス配管5cで構成して、バイパス配管5cの中途部に
流量調整弁41を設ければよい。
【0025】また、この実施例では、めっき送り配管4
を上流側配管4a、下流側配管4b、およびバイパス配
管4cで構成して、バイパス配管4cの中途部に流量調
整弁41を設けているが、流量調整弁41は上流側配管
4aのバイパス配管4cへの分岐点より下流位置に設け
てもよい。また、電気めっき槽1と循環タンク3とを接
続する別の配管を送り側または戻り側に設けて、当該配
管に流量調整弁41を設けてもよい。
【0026】一方、図3は、請求項2に係る発明の一実
施例に相当する鋼帯の連続電気めっき設備を部分的に示
す概略構成図である。この設備は、めっき液送り配管4
にバイパス配管4cおよび流量調整弁41がなく、熱交
換器6と洗浄水貯蔵タンク7との間の配管10bに流用
調整弁(洗浄水流量制御手段)21が設置されており、
この流用調整弁21と電流計12とがコントローラ(洗
浄水流量制御手段)22aで接続されている点以外は、
前記図1の設備とほぼ同様のものであり、この流量調整
弁21により熱交換器6の低温液側に導入する純水の流
量が制御される。
【0027】このコントローラ22aは、所定の演算処
理を行うことにより、電流計12から入力された電流検
出値Iに応じて流量調整弁21の開度K2 を算出し、そ
の算出値に基づく信号を流量調整弁21に出力するもの
である。コントローラ22a内で行われる演算処理は、
前記第一実施例と同様にして、めっき液温度を所定の範
囲とするために放出すべき熱エネルギーを算出し、その
放出すべき熱エネルギーの最大値に相当する熱が洗浄水
との間で熱交換されるように、流量調整弁21の開度K
2 を算出するものであり、例えば、前述の(1)式から
純水の熱交換器6への流量Qを算出するようになってい
る。
【0028】このような構成としたため、この設備で
も、前記実施例と同様にして、電気めっき槽1内で通電
により高温となっためっき液は、めっき液送り配管4の
中途部に介装された熱交換器6で純水との間で熱交換さ
れ、すなわち洗浄水により冷却された後に電気めっき槽
1に送られる。また、純水供給装置9から供給された純
水は、熱交換器6においてめっき液との間で熱交換さ
れ、すなわちめっき液により加熱された後に洗浄水貯蔵
タンク7に送られる。
【0029】この時、コントローラ22a内の演算処理
により、電極11に供給された電流値Iに基づいて、放
出すべき熱エネルギーの最大値に相当する熱が熱交換器
6内で熱交換されるように流量調整弁21の開度K2
算出され、その算出値に基づく信号が流量調整弁21に
出力され、その信号に基づいて流量調整弁21が開閉す
ることにより熱交換器6への純水の流量が制御される。
【0030】したがって、この実施例の電気めっき設備
でも、前記実施例と同様の効果が得られる。また、この
実施例では、熱交換器6を水洗槽2と洗浄水貯蔵タンク
7との間ではなく、純水供給装置9と洗浄水貯蔵タンク
7との間に介装したため、洗浄水貯蔵タンク7への純水
の流入量や流入する純水の温度が変化しても、水洗槽2
に供給される純水の供給量および温度を安定させること
ができる。
【0031】また、この実施例では、熱交換器6の高温
液側をめっき液送り配管4に介装しているが、熱交換器
6の高温液側は、図4に示すようにめっき液戻り配管5
に介装してもよい。また、請求項1および2のいずれの
発明においても、めっき液から回収された熱が電気めっ
き槽1の直後に配置された水洗槽2の洗浄水の加熱に必
要な量より多い場合には、下流側の給水管10bを分岐
して、前処理や後処理など他の工程で使用する洗浄水の
加熱に使用してもよい。同様に、二台の熱交換器を使用
して、めっき液送り配管4およびめっき液戻り配管5の
両方に介装させて両熱交換器の低温液側に洗浄水を導入
する構成としてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気めっ
き設備によれば、電気めっき槽と循環タンクとを接続す
る配管と、洗浄水供給源と水洗槽とを接続する配管と、
の間に熱交換器を直接介装させてヒートポンプを設置し
ない構成としたため、既設の電気めっき設備に適用して
も大幅なレイアウトの変更やコスト上昇を招かないで、
熱エネルギーの利用効率を高めることができる。また、
めっき液流量制御手段または洗浄水流量制御手段により
めっき液の温度管理が精度良く行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の一実施例に相当する鋼帯
の連続電気めっき設備を部分的に示す概略構成図であ
る。
【図2】請求項1に係る発明の別の実施例に相当する鋼
帯の連続電気めっき設備を部分的に示す概略構成図であ
る。
【図3】請求項2に係る発明の一実施例に相当する鋼帯
の連続電気めっき設備を部分的に示す概略構成図であ
る。
【図4】請求項2に係る発明の別の実施例に相当する鋼
帯の連続電気めっき設備を部分的に示す概略構成図であ
る。
【図5】従来の鋼帯の連続電気めっき設備を部分的に示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1 電気めっき槽 2 水洗槽 3 循環タンク 4 めっき液送り配管 4a 上流側のめっき液送り配管 4b 下流側のめっき液送り配管 4c バイパス配管(めっき液送り配管) 5 めっき液戻り配管 5a 上流側のめっき液戻り配管 5b 下流側のめっき液戻り配管 5c バイパス配管(めっき液戻り配管) 6 熱交換器 7 洗浄水貯蔵タンク 8 配管(給水管) 9 純水供給装置(洗浄水供給源) 10a 給水管 10b 給水管 11 電極 12 電流計 21 流量調整弁(洗浄水流量制御手段) 22 コントローラ(めっき液流量制御手段) 22a コントローラ(洗浄水流量制御手段) 41 流量調整弁(めっき液流量制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 真人 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 亀谷 岳文 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 酒井 直樹 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 加藤 順哉 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気めっき槽と、この電気めっき槽に供
    給するめっき液を蓄える循環タンクと、この循環タンク
    と前記電気めっき槽とを接続するめっき液送り配管およ
    びめっき液戻り配管と、水洗槽と、この水洗槽に洗浄水
    を供給する洗浄水供給源と、この洗浄水供給源と前記水
    洗槽とを接続する給水管とを有する電気めっき設備にお
    いて、 前記めっき液送り配管およびめっき液戻り配管の少なく
    とも一方に熱交換器を介装して、当該めっき液配管をこ
    の熱交換器の高温液側と接続し、前記給水管に前記熱交
    換器を介装して、当該給水管をこの熱交換器の低温液側
    に接続するとともに、前記電気めっき槽内の電極に供給
    される電流量に基づいて、めっき液温度が所定の範囲と
    なるように前記熱交換器内に導入するめっき液の流量を
    制御するめっき液流量制御手段を備えたことを特徴とす
    る電気めっき設備。
  2. 【請求項2】 電気めっき槽と、この電気めっき槽に供
    給するめっき液を蓄える循環タンクと、この循環タンク
    と前記電気めっき槽とを接続するめっき液送り配管およ
    びめっき液戻り配管と、水洗槽と、この水洗槽に供給す
    る洗浄水を蓄える洗浄水貯蔵タンクと、この洗浄水貯蔵
    タンクに洗浄水を供給する洗浄水供給源と、この洗浄水
    供給源と前記洗浄水貯蔵タンクとを接続する給水管とを
    有する電気めっき設備において、 前記めっき液送り配管およびめっき液戻り配管の少なく
    とも一方に熱交換器を介装して、当該めっき液配管をこ
    の熱交換器の高温液側と接続し、前記給水管に前記熱交
    換器を介装して、当該給水管をこの熱交換器の低温液側
    に接続するとともに、前記電気めっき槽内の電極に供給
    される電流量に基づいて、めっき液温度が所定の範囲と
    なるように前記熱交換器内に導入する洗浄水の流量を制
    御する洗浄水流量制御手段を備えたことを特徴とする電
    気めっき設備。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011190467A (ja) * 2010-03-11 2011-09-29 Nippon Steel Engineering Co Ltd 電気めっき鋼板設備のクエンチタンクの温度制御方法
KR101328511B1 (ko) * 2013-06-11 2013-11-13 배민수 기판도금용 도금액 가열공급장치
CN110629178A (zh) * 2019-09-24 2019-12-31 武汉长利新材料科技有限公司 一种镀膜玻璃生产线阴极冷却水节能利用系统
KR20200050507A (ko) * 2018-11-01 2020-05-12 주식회사 포스코 백색도 유지관리가 가능한 강판도금장치 및 이를 이용한 백색도 유지관리 방법
CN112010189A (zh) * 2020-08-25 2020-12-01 惠州市鑫华美机械有限公司 新型电镀生产线

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