JPH09131526A - 非イオン界面活性剤及びその製造方法 - Google Patents

非イオン界面活性剤及びその製造方法

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JPH09131526A
JPH09131526A JP7314659A JP31465995A JPH09131526A JP H09131526 A JPH09131526 A JP H09131526A JP 7314659 A JP7314659 A JP 7314659A JP 31465995 A JP31465995 A JP 31465995A JP H09131526 A JPH09131526 A JP H09131526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凝固点が低くハンドリングが容易で、耐塩性に
優れた非イオン界面活性剤及びその簡便な製造方法を提
供する。 【解決手段】一般式[1]で示される非イオン界面活性
剤 【化1】 (式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基で
あり、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であ
り、mは5〜150であり、nは1〜250であり、p
は1〜20であり、オキシエチレン基とヒドロキシメチ
ルエチレンオキシ基はランダム状に付加し、qは2〜8
である。)、及び、2価アルコールに炭素数3〜4のア
ルキレンオキシドを付加したのち、エチレンオキシドと
グリシジルアセテートをランダム付加し、次いで鹸化す
ることを特徴とする非イオン界面活性剤の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非イオン界面活性
剤及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、耐塩性に優れ、気泡安定性の高い非イオン界面活性
剤及びその簡便な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非イオン界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキル(又はアルキルフェニル)エ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー
(プルロニック型)、ポリグリセリンアルキル(又はア
ルキルフェニル)エーテル、ポリグリセリンアルキルエ
ステルなどが知られており、洗浄剤、乳化剤、可溶化
剤、分散剤などの幅広い用途に使用されている。しか
し、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルキルフェニ
ル)エーテルやポリオキシエチレンアルキルエステル
は、高HLBのものは凝固点が高くハンドリング面で問
題があり、また親水性基がポリオキシエチレン鎖のみで
あると、アルカリや塩の存在により界面活性能が著しく
低下するという問題があった。また、ポリグリセリンア
ルキル(又はアルキルフェニル)エーテルやポリグリセ
リンアルキルエステルは、耐塩性は高いが、親水性基に
ポリグリセリンを使用しているため、非常に高粘度であ
り、水溶液でしかハンドリングできないという問題があ
った。またポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
ロックコポリマーは、比較的耐塩性が高く、可溶化力及
び起泡力も強いという特徴を有するが、ポリオキシエチ
レンアルキル(又はアルキルフェニル)エーテルと同
様、親水性基がエチレンオキシド鎖のみであるため、高
HLBのものでは凝固点が高く、ハンドリング上問題と
なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、凝固点が低
くハンドリングが容易で、耐塩性に優れた非イオン界面
活性剤及びその簡便な製造方法を提供することを目的と
してなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、親油性基
が炭素数3〜4のオキシアルキレン単位からなり、親水
性基がオキシエチレン単位とヒドロキシメチルエチレン
オキシ単位のランダム付加構造を有する非イオン界面活
性剤が、凝固点が低くハンドリング性が良好てあり、し
かも耐塩性に優れることを見いだし、さらに、多価アル
コールにアルキレンオキシド及びグリシジルエステルを
付加したのち、グリシジルエステルに由来する構造を鹸
化することにより、容易に製造しうることを見いだし、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、 〔1〕下記の一般式[1]で示される非イオン界面活性
剤、
【化2】 (ただし、式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物
の残基であり、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン
基の1種又は2種以上であり、2種以上の場合はブロッ
ク状に付加していてもランダム状に付加していてもよ
く、mはオキシアルキレン基の平均付加モル数で5〜1
50であり、nはオキシエチレン基の平均付加モル数で
1〜250であり、pはヒドロキシメチルエチレンオキ
シ基の平均付加モル数で1〜20であり、オキシエチレ
ン基とヒドロキシメチルエチレンオキシ基はランダム状
に付加し、qは2〜8である。)、及び、 〔2〕(1)一般式[2] HOROH …[2] (ただし、式中、Rは炭素数2〜4の炭化水素基であ
る。)で示される2価アルコールに、炭素数3〜4のア
ルキレンオキシドを付加する工程と、(2)エチレンオ
キシド及びグリシジルアセテートを混合して付加する工
程と、(3)アルカリを用いて鹸化処理することによ
り、グリシジルアセテート由来の酢酸を脱離する工程、
からなることを特徴とする非イオン界面活性剤の製造方
法、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の非イオン界面活性剤は、
一般式[1]で示される構造を有する。
【化3】 一般式[1]において、Zは2〜8個の水酸基を有する
化合物の残基である。Zを残基として与える2〜8個の
水酸基を有する化合物としては、例えば、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ヘキシレングリコール、ドデ
シレングリコール、オクタデシレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグ
リセリン、ポリグリセリン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、1,3,5−ペンタントリオー
ル、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ソルバイ
ド、グルコース、サッカロースなどを挙げることができ
る。これらの中で、2価アルコールは分子構造全体とし
て直鎖状である非イオン界面活性剤を与えるので好適に
使用することができ、炭素数が2〜4であるエチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオールなどを特に好適に使用する
ことができる。一般式[1]で示される非イオン界面活
性剤において、(AO)mで示されるオキシアルキレン
鎖は、本発明の非イオン界面活性剤の親油性基を構成す
るものである。一般式[1]において、AOは炭素数3
又は4のオキシアルキレン基である。炭素数3〜4のオ
キシアルキレン基としては、オキシプロピレン基、1,
2−オキシブチレン基、1,4−オキシブチレン基を挙
げることができる。これらのオキシアルキレン基は、1
種を単独で付加することができ、2種以上を付加するこ
とができる。2種以上のオキシアルキレン基を付加する
場合は、ランダム状に付加することができ、あるいはブ
ロック状に付加することができる。炭素数2のオキシエ
チレン基は親水性であり、親油性基を構成することがで
きない。AOの炭素数が5以上になると、疎水性が強く
なりすぎて、非イオン界面活性剤の構成成分としては適
当ではない。一般式[1]において、mで示されるオキ
シアルキレン基の平均付加モル数は5〜150であり、
好ましくは5〜60である。mで示される付加モル数が
5未満であると、十分な親油性が得られないため界面活
性能が低下するおそれがある。mで示される付加モル数
が150を超えると、非イオン界面活性剤が高粘度にな
り、ハンドリングが困難になるおそれがある。
【0006】一般式[1]で示される非イオン界面活性
剤において、オキシエチレン基とヒドロキシメチルエチ
レンオキシ基は、界面活性剤の親水性基を構成するもの
である。一般式[1]において、nはオキシエチレン基
の平均付加モル数であって1〜250であり、好ましく
は2〜100である。非イオン界面活性剤がオキシエチ
レン基を有しないと、高HLBの界面活性剤を得ようと
すると、ヒドロキシメチルエチレンオキシ基の付加モル
数を大きくする必要があり、ハンドリング上の問題が生
じるおそれがある。nで示される付加モル数が250を
超えると、ポリオキシエチレン鎖に起因する結晶性が高
まり、凝固点が高くなってハンドリングが困難となるお
それがある。一般式[1]で示される非イオン界面活性
剤において、pはヒドロキシメチルエチレンオキシ基の
平均付加モル数であって1〜20であり、好ましくは2
〜10である。非イオン界面活性剤がヒドロキシメチル
エチレンオキシ基を有しないと、塩により界面活性能が
低下しやすくなるおそれがある。pで示される付加モル
数が20を超えると、非イオン界面活性剤が高粘度にな
りハンドリングが困難となるおそれがある。本発明の非
イオン界面活性剤においては、親油性基である炭素数3
〜4のオキシアルキレン基からなる鎖と、親水性基であ
るオキシエチレン基及びヒドロキシメチルエチレンオキ
シ基からなる鎖の長さを調整することにより、任意のH
LBの界面活性剤を得ることができる。一般式[1]に
おいて、親水性基であるオキシエチレン基とヒドロキシ
メチルエチレンオキシ基からなる鎖は、オキシエチレン
基とヒドロキシメチルエチレンオキシ基がランダム状に
付加したものである。オキシエチレン基とヒドロキシメ
チルエチレンオキシ基がランダム状に付加することによ
り、ボリオキシエチレン鎖に起因する結晶性の発現を防
ぎ、高HLBの非イオン界面活性剤においても良好なハ
ンドリング性を保つことができる。
【0007】本発明の非イオン界面活性剤は、2〜8個
の水酸基を有する多価アルコールに、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム、ナトリウムメチラートなどのアルカ
リ触媒、又は三フッ化硼素、四塩化錫などのルイス酸触
媒を用いて、炭素数3〜4のアルキレンオキシドを単独
で、あるいは2種以上を付加したのち、グリシジルアセ
テートなどのグリシジルエステルとエチレンオキシドを
混合してランダム状に付加させ、さらに、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどのアルカリを用いて鹸化処理
し、グリシジルエステルに由来するカルボン酸又はその
塩を除去することにより得ることができる。一般的に、
オキシエチレン単位とヒドロキシメチルエチレンオキシ
単位を構成単位とする化合物を製造する場合、原料とし
てエチレンオキシド及びグリシドールを用いる方法が知
られているが、原料としてグリシドールを使用した場
合、グリシドールは反応に関与する水酸基を有するた
め、他の水酸基にグリシドールが付加すると2個の水酸
基が存在することになり、その2個の水酸基にさらにグ
リシドール又はエチレンオキシドが付加するために、生
成する化合物は1級水酸基及び2級水酸基を有し、多数
の分岐を有する構造となる。本発明の非イオン界面活性
剤の製造方法においては、ヒドロキシメチルエチレンオ
キシ単位を形成するための原料としてグリシジルエステ
ルを使用するので、オキシエチレン単位とヒドロキシメ
チルエチレンオキシ単位のみからなる、分岐のない直鎖
状の親水性基を有する非イオン界面活性剤を得ることが
できる。
【0008】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 1,4−ブタンジオール45g(0.5モル)とナトリウ
ムメチラート8.4gを5リットル容オートクレーブに
採り、系内を窒素ガスで置換したのち、70〜80℃、
200mmHg以下の条件で30分間脱メタノールを行っ
た。次いで110℃に昇温し、プロピレンオキシド55
1g(9.5モル)と1,2−ブチレンオキシド454g
(6.3モル)の混合物を110〜130℃、5kg/cm2
以下の条件で、全量を6時間かけて圧入し、その後さら
に2時間反応を続けた。温度を80℃に下げ、75〜8
5℃、50mmHg以下の条件で窒素を吹き込みながら未反
応のプロピレンオキシド及び1,2−ブチレンオキシド
を除去し、再び窒素で系を1kg/cm2に加圧した。次に
サンプルとして200gをビーカーに抜き取り、10%
塩酸でpH7.0に調整し、80〜100℃、50mmHg以
下で1時間脱水を行い、析出した塩をろ過により除去し
て、分析用サンプル182gを得た。得られたサンプル
の水酸基価は56.8であった。計量槽にグリシジルア
セテート487.2g(4.2モル)とエチレンオキシド
2,218g(50.4モル)をとり、均一になるまでか
き混ぜたのち、オートクレーブを再び110℃に昇温
し、110〜130℃、5kg/cm2以下の条件で全量を
17時間かけて圧入し、その後さらに2時間反応を続け
た。反応混合物全量を4つ口フラスコに取り出し、10
重量%塩酸を用いてpH7.0に調整したのち、100
℃、50mmHg以下で1時間脱水を行った。次に合成ゼオ
ライト系吸着剤[協和化学(株)、キョーワード600]
10gを入れ、1時間かき混ぜた。80℃に冷却し、吸
着剤及び析出した塩をろ別して化合物(1−A)3,3
28gを得た。得られた化合物(1−A)の水酸基価は
13.3、鹸化価は66.8、酸価は0.0であった。化
合物(1−A)の赤外吸収スペクトルを図1に示す。こ
れらの結果より、化合物(1−A)の構造は式[1−
A]であると推定した。ただし、〔 〕内の付加状態は
ランダム付加である。
【化4】 5リットル容オートクレーブに、化合物(1−A)1,
688g(0.2モル)及びトルエン1リットルを採
り、均一になるまでかき混ぜたのち、30重量%水酸化
ナトリウム水溶液347gを加え、窒素雰囲気下、10
0℃で2時間鹸化を行った。次いで、10重量%塩酸を
用いてpH7.0に調整し、100℃、50mmHg以下で2
時間脱水脱溶剤を行った。さらに合成ゼオライト系吸着
剤[協和化学(株)、キョーワード600]10gを入
れ、1時間かき混ぜた。80℃に冷却し、吸着剤及び析
出した中和塩をろ別して、化合物(1−B)1,478
gを得た。得られた化合物(1−B)の水酸基価は8
2.4、鹸化価は0.0、酸価は0.0、凝固点15.3℃
であった。化合物(1−B)の赤外吸収スペクトルを図
2に示す。これらの結果より、得られた化合物の構造は
式[1−B]であると推定した。ただし、〔 〕内の付
加状態はランダム付加である。
【化5】 実施例2 ジプロピレングリコール134g(1モル)と水酸化カ
リウム8.3gを5リットル容オートクレーブに採り、
系内を窒素ガスで置換した後、70〜80℃、200mm
Hg以下の条件で30分間脱水を行った。次に110℃に
昇温し、プロピレンオキシド1,972g(34モル)
を、110〜130℃、5kg/cm2以下の条件で、6時
間かけて圧入し、その後さらに2時間反応を続けた。温
度を80℃に下げ、75〜85℃、50mmHg以下の条件
で窒素を吹き込みながら、未反応のプロピレンオキシド
を除去し、再び窒素で系を1kg/cm2に加圧した。サン
プルとして423gをビーカーに抜き取り、10重量%
塩酸でpH7.0に調整し、80〜100℃、50mmHg以
下で1時間脱水を行い、析出した塩をろ過により除去し
て、分析用サンプル405gを得た。得られたサンプル
の水酸基価は56.4であった。計量槽にグリシジルア
セテート406g(3.5モル)とエチレンオキシド3
10g(7.0モル)を採り、均一になるまでかき混ぜ
たのち、オートクレーブを再び110℃に昇温し、11
0〜130℃、5kg/cm2以下の条件で、全量を17時
間かけて圧入し、その後さらに2時間反応を続けた。反
応液全量を4つ口フラスコに取り出し、10重量%塩酸
を用いてpH7.0に調整したのち、100℃、50mmHg
以下で1時間脱水を行った。次に合成ゼオライト系吸着
剤[協和化学(株)、キョーワード600]10gを入
れ、1時間かき混ぜた。80℃に冷却し、吸着剤及び析
出した塩をろ別して、化合物(2−A)2,214gを
得た。得られた化合物(2−A)の水酸基価は40.
2、鹸化価は80.1、酸価は0.0であった。化合物
(2−A)の赤外吸収スペクトルを図3に示す。これら
の結果より、化合物(2−A)の構造は式[2−A]で
あると推定した。ただし、〔 〕内の付加状態はランダ
ム付加である。
【化6】 5リットル容オートクレーブに化合物(2−A)1,1
22g(0.4モル)及びトルエン1リットルを採り、
均一になるまでかき混ぜたのち、30重量%水酸化カリ
ウム水溶液300gを入れ、窒素雰囲気下100℃で2
時間鹸化を行った。次いで10重量%塩酸を用いてpH
7.0に調整し、100℃、50mmHg以下で2時間脱水
脱溶剤を行った。さらに合成ゼオライト系吸着剤[協和
化学(株)、キョーワード600]10gを入れ、1時間
かき混ぜた。80℃に冷却し、吸着剤及び析出した中和
塩をろ別して、化合物(2−B)981gを得た。得ら
れた化合物(2−B)の水酸基価は128.6、鹸化価
は0.0、酸価は0.0、凝固点0℃以下であった。化合
物(2−B)の赤外吸収スペクトルを図4に示す。これ
らの結果より、得られた化合物(2−B)の構造は式
[2−B]であると推定した。ただし、〔 〕内の付加
状態はランダム付加である。
【化7】 実施例3〜6 実施例1及び実施例2と同様にして、第1表に示す非イ
オン界面活性剤を得た。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】実施例7 第1表に示す実施例1〜6で得られた非イオン界面活性
剤及び第1表に示す従来より公知の非イオン界面活性剤
A、B及びCを用いて、以下の試験を行い、起泡安定性
を調べた。非イオン界面活性剤2gとイオン交換水19
7gを1リットル容のトールメスシリンダーに採り、か
き混ぜにより非イオン界面活性剤を完全に溶解した。ト
ールメスシリンダーを40℃の恒温槽に入れ、液温を4
0±2℃に保持し、ディフーザーストーンを用いて窒素
ガスを毎分500mlで吹き込み発泡させた。泡の高さが
1リットル容を示す標線に達したとき、窒素ガスの吹き
込みをやめた。窒素ガスの吹き込みをやめてから、5分
間隔で25分後まで、泡の容積の経時変化を調べた。結
果を第2表に示す。 実施例8 実施例7のイオン交換水の代わりに5重量%食塩水を用
い、実施例7と同様の方法で塩存在下での起泡安定性を
調べた。結果を第2表に示す。
【0012】
【表3】
【0013】第2表の結果より、実施例1〜7で得られ
た本発明の非イオン界面活性剤は、凝固点が低くハンド
リング性が良好であり、起泡安定性に優れていることが
分かる。これに対して、非イオン界面活性剤A、B及び
Cは、いずれも凝固点が高くハンドリング性に劣るとと
もに、食塩水における起泡安定性が悪く、窒素ガスを継
続して吹き込んでも泡の容積は800mlに達せず、窒素
ガスの吹き込みをやめると泡は急速に消えた。
【0014】
【発明の効果】本発明の非イオン界面活性剤は、親水性
基がオキシエチレン単位及びヒドロキシメチルエチレン
オキシ単位を構成単位とする直鎖状の界面活性剤であ
り、耐塩性と起泡安定性に優れ、しかも凝固点の低いハ
ンドリングの容易な界面活性剤であるため、温泉地での
洗浄用石鹸やレドックス系重合時の乳化剤などに好適に
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、化合物(1−A)の赤外吸収スペクト
ルである。
【図2】図2は、化合物(1−B)の赤外吸収スペクト
ルである。
【図3】図3は、化合物(2−A)の赤外吸収スペクト
ルである。
【図4】図4は、化合物(2−B)の赤外吸収スペクト
ルである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式[1]で示される非イオン界
    面活性剤。 【化1】 (ただし、式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物
    の残基であり、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン
    基の1種又は2種以上であり、2種以上の場合はブロッ
    ク状に付加していてもランダム状に付加していてもよ
    く、mはオキシアルキレン基の平均付加モル数で5〜1
    50であり、nはオキシエチレン基の平均付加モル数で
    1〜250であり、pはヒドロキシメチルエチレンオキ
    シ基の平均付加モル数で1〜20であり、オキシエチレ
    ン基とヒドロキシメチルエチレンオキシ基はランダム状
    に付加し、qは2〜8である。)
  2. 【請求項2】(1)一般式[2] HOROH …[2] (ただし、式中、Rは炭素数2〜4の炭化水素基であ
    る。) で示される2価アルコールに、炭素数3〜4のアルキレ
    ンオキシドを付加する工程と、(2)エチレンオキシド
    及びグリシジルアセテートを混合して付加する工程と、
    (3)アルカリを用いて鹸化処理することにより、グリ
    シジルアセテート由来の酢酸を脱離する工程、からなる
    ことを特徴とする非イオン界面活性剤の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013529237A (ja) * 2010-05-20 2013-07-18 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア トリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体並びにその製造及び使用法
JP2018154673A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 三菱ケミカル株式会社 ポリエーテルポリオールの製造方法

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