JPH09131520A - 2液混合装置 - Google Patents
2液混合装置Info
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- JPH09131520A JPH09131520A JP31734895A JP31734895A JPH09131520A JP H09131520 A JPH09131520 A JP H09131520A JP 31734895 A JP31734895 A JP 31734895A JP 31734895 A JP31734895 A JP 31734895A JP H09131520 A JPH09131520 A JP H09131520A
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- Japan
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- liquid
- mixing
- nozzle
- liquid reservoir
- laminar flow
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発泡、硬化する2液を混合して、枠で取り囲
まれた板上に吐出、散布するときの空気の巻き込みを少
なくする混合装置。 【解決手段】 混合されることにより発泡、硬化する2
種類の原料液を混合するミキシングヘッドの吐出口に着
脱自在に連接されたノズルが、円筒形の液溜めと、液溜
めの中心線方向に穿孔された液溜めの断面積より断面積
が小さくい貫通孔の備えた層流調整体とで形成されてい
る。
まれた板上に吐出、散布するときの空気の巻き込みを少
なくする混合装置。 【解決手段】 混合されることにより発泡、硬化する2
種類の原料液を混合するミキシングヘッドの吐出口に着
脱自在に連接されたノズルが、円筒形の液溜めと、液溜
めの中心線方向に穿孔された液溜めの断面積より断面積
が小さくい貫通孔の備えた層流調整体とで形成されてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてプレハブ
式冷蔵庫、防音壁等の外観品質が要求される、サンドイ
ッチパネル製品である。2枚の板の間に発泡ポリウレタ
ンを挟んだ断熱用または防音用のサンドイッチパネルの
製造に用いる発泡、硬化性2液の混合装置に関する。詳
しくは、プレハブ式冷蔵庫、防音壁、ウレタン注入発砲
成形品等の製造に際して、板等で囲んで形成した空間に
液注入する硬質ウレタンの発泡、硬化性混合液中に巻き
込まれる空気を減じる原液混合装置に関する。
式冷蔵庫、防音壁等の外観品質が要求される、サンドイ
ッチパネル製品である。2枚の板の間に発泡ポリウレタ
ンを挟んだ断熱用または防音用のサンドイッチパネルの
製造に用いる発泡、硬化性2液の混合装置に関する。詳
しくは、プレハブ式冷蔵庫、防音壁、ウレタン注入発砲
成形品等の製造に際して、板等で囲んで形成した空間に
液注入する硬質ウレタンの発泡、硬化性混合液中に巻き
込まれる空気を減じる原液混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】混合されることにより発泡硬化する2種
類の原料液、例えばポリイソシアネートとポリオールの
混合は、断面が図4に示される混合室の側壁に対向する
ようにして設けた2つ噴射口からポリイソシアネートと
ポリオールを別々に噴射して衝突させて混合する衝突式
ミキシングヘッド、又は円筒形の混合容器に先端が三角
錐になった金属棒の側面に螺旋溝を刻んだインペラーを
回転自由に挿着したインペラー式ミキシングヘッドが通
常用いられる。発泡ウレタンをサンドイッチしたパネル
は、需要者が製造する構築物の寸法に合わせた大きさの
ものが生産され、しかも価格の割に運送費が高くなるの
で、需要者から遠隔地でない所で小規模の多品種少量生
産するのが通常になっている。そのために、異なった寸
法のパネルを同時に生産せねばならないので、発泡ウレ
タンをサンドイッチしたパネル生産における原料液を2
枚の外板の間に注入する工程では、低粘度の原料液の混
合に適し、単位時間内に多量の混合ができ、段替えが比
較的容易な衝突式ミキシングヘッドが使用されている。
類の原料液、例えばポリイソシアネートとポリオールの
混合は、断面が図4に示される混合室の側壁に対向する
ようにして設けた2つ噴射口からポリイソシアネートと
ポリオールを別々に噴射して衝突させて混合する衝突式
ミキシングヘッド、又は円筒形の混合容器に先端が三角
錐になった金属棒の側面に螺旋溝を刻んだインペラーを
回転自由に挿着したインペラー式ミキシングヘッドが通
常用いられる。発泡ウレタンをサンドイッチしたパネル
は、需要者が製造する構築物の寸法に合わせた大きさの
ものが生産され、しかも価格の割に運送費が高くなるの
で、需要者から遠隔地でない所で小規模の多品種少量生
産するのが通常になっている。そのために、異なった寸
法のパネルを同時に生産せねばならないので、発泡ウレ
タンをサンドイッチしたパネル生産における原料液を2
枚の外板の間に注入する工程では、低粘度の原料液の混
合に適し、単位時間内に多量の混合ができ、段替えが比
較的容易な衝突式ミキシングヘッドが使用されている。
【0003】図4に断面が示される噴射式ミキシングヘ
ッドによる混合は次のようにして行われる。円筒形の混
合室9の側壁に先端がオリフィスになった2つの噴射口
10、10′が対向して設けられ、一方の噴射口10か
ら5〜20MPa に加圧された液状のポリイソシアネート
化合物がオリフィスで加速されて噴射され、噴射された
ポリイソシアネート化合物は噴流になって他方の噴射口
10′に向かって突進する。同様に、他方の噴射口1
0′からポリオール化合物又はポリアミン化合物に発泡
剤等を添加した原料液が同様にして噴射され、噴流にな
って対向する噴射口10に向かって突進する。両方の噴
流は混合室9の中心部付近で衝突して飛散し、周囲の原
料液を攪乱する。その結果両原料液は均一に混合され、
後から噴射された原料液によって誘導管14を通って枠
13で囲まれたパネルの外板になる下側の板12(以下
パネルの外板になる板を外板と言う)(欠裁した一部の
み図示)まで押し流され、その上に垂れ流さられるよう
にして散布される。
ッドによる混合は次のようにして行われる。円筒形の混
合室9の側壁に先端がオリフィスになった2つの噴射口
10、10′が対向して設けられ、一方の噴射口10か
ら5〜20MPa に加圧された液状のポリイソシアネート
化合物がオリフィスで加速されて噴射され、噴射された
ポリイソシアネート化合物は噴流になって他方の噴射口
10′に向かって突進する。同様に、他方の噴射口1
0′からポリオール化合物又はポリアミン化合物に発泡
剤等を添加した原料液が同様にして噴射され、噴流にな
って対向する噴射口10に向かって突進する。両方の噴
流は混合室9の中心部付近で衝突して飛散し、周囲の原
料液を攪乱する。その結果両原料液は均一に混合され、
後から噴射された原料液によって誘導管14を通って枠
13で囲まれたパネルの外板になる下側の板12(以下
パネルの外板になる板を外板と言う)(欠裁した一部の
み図示)まで押し流され、その上に垂れ流さられるよう
にして散布される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】誘導管を通過している
混合液は乱流になっているので、混合液は誘導管の開口
部から脈動しながら吐出され、空気を巻き込みながら外
板上に流下したり、飛散して空気を巻き込んで外板上に
落下したりして、外板上に散布された混合液は発泡しな
がら拡散し、枠で囲まれた2枚の板の間に形成されてい
る空間を満たしてパネルが得られる。散布された混合液
が発泡しながら拡散するとき、発泡中に生成するガスの
一部が巻き込んだ空気泡を核にして集中又は空気泡が反
応熱で膨脹し、ボイドと称する大きい泡が形成される。
大きいボイドが含まれた場合、ボイドの中のガスが膨脹
して外板を膨らませたり、パネルの保管中にボイドが収
縮して外板に窪みを生じさせたりして外観を損ねるとと
もにパネルの断熱性能、防音性能を低下させるので、ボ
イド発生の原因となる空気の巻き込みがない混合方法、
混合液の外板上への散布方法が検討され、第一室に5〜
20MPa に加圧した原料液を噴射して衝突混合し、第二
室で混合液の勢いを殺すように設計された超高圧衝突式
ミキシングヘッドが試用されているが、この混合装置は
従来の衝突式ミキシングヘッドを用いた混合装置と比較
して機構が複雑で高圧に耐えられるように設計されてい
ることにより大きくなって重量が約10倍になり、メン
テナンスが複雑であり、次のパネルの注入に移行するた
めに行われる吐出の中断S再開準備に多くの時間を要
し、設備費が約5倍になり、しかも空気を巻き込まない
層流状態で吐出し得る量は毎分30〜40kgが限界であ
って、改良を必要とする点が多く、手軽に実用できる状
態までには至っていない。
混合液は乱流になっているので、混合液は誘導管の開口
部から脈動しながら吐出され、空気を巻き込みながら外
板上に流下したり、飛散して空気を巻き込んで外板上に
落下したりして、外板上に散布された混合液は発泡しな
がら拡散し、枠で囲まれた2枚の板の間に形成されてい
る空間を満たしてパネルが得られる。散布された混合液
が発泡しながら拡散するとき、発泡中に生成するガスの
一部が巻き込んだ空気泡を核にして集中又は空気泡が反
応熱で膨脹し、ボイドと称する大きい泡が形成される。
大きいボイドが含まれた場合、ボイドの中のガスが膨脹
して外板を膨らませたり、パネルの保管中にボイドが収
縮して外板に窪みを生じさせたりして外観を損ねるとと
もにパネルの断熱性能、防音性能を低下させるので、ボ
イド発生の原因となる空気の巻き込みがない混合方法、
混合液の外板上への散布方法が検討され、第一室に5〜
20MPa に加圧した原料液を噴射して衝突混合し、第二
室で混合液の勢いを殺すように設計された超高圧衝突式
ミキシングヘッドが試用されているが、この混合装置は
従来の衝突式ミキシングヘッドを用いた混合装置と比較
して機構が複雑で高圧に耐えられるように設計されてい
ることにより大きくなって重量が約10倍になり、メン
テナンスが複雑であり、次のパネルの注入に移行するた
めに行われる吐出の中断S再開準備に多くの時間を要
し、設備費が約5倍になり、しかも空気を巻き込まない
層流状態で吐出し得る量は毎分30〜40kgが限界であ
って、改良を必要とする点が多く、手軽に実用できる状
態までには至っていない。
【0005】本発明は、従来から使用している衝突式ミ
キシングヘッドの長所を保持しながら、混合液を層流に
して吐出し、感覚的表現を借りればとろっと出すように
してパネルの板の上に静かに散布して、空気の巻き込み
を減じる混合装置の提供を課題にしてなしたものであ
る。
キシングヘッドの長所を保持しながら、混合液を層流に
して吐出し、感覚的表現を借りればとろっと出すように
してパネルの板の上に静かに散布して、空気の巻き込み
を減じる混合装置の提供を課題にしてなしたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】長方形のパネルの外板に
なる間隔を設けて寝かした2枚の板の下側になっている
板の上に、板の長い辺の側から混合液を散布するのに適
した請求項1に記載の第一発明は、混合室内に設けられ
た対向する2つの噴射孔から、混合されることにより発
泡、硬化する2種類の原料液を別々に噴出して衝突させ
ることにより混合するミキシングヘッドとミキシングヘ
ッドの吐出口に着脱自在に連接され、対向する2枚の板
と板を取り囲む枠材で形成される空間にミキシングヘッ
ドで混合された混合液を誘導、注入するノズルを備えた
2液混合装置において、ノズルが少なくとも円筒形の液
溜めと液溜めの断面積より断面積が小さく、液溜めの中
心線方向に穿孔された貫通孔の多数を備えた層流調整体
とで形成されている発泡、硬化性2液混合装置である。
なる間隔を設けて寝かした2枚の板の下側になっている
板の上に、板の長い辺の側から混合液を散布するのに適
した請求項1に記載の第一発明は、混合室内に設けられ
た対向する2つの噴射孔から、混合されることにより発
泡、硬化する2種類の原料液を別々に噴出して衝突させ
ることにより混合するミキシングヘッドとミキシングヘ
ッドの吐出口に着脱自在に連接され、対向する2枚の板
と板を取り囲む枠材で形成される空間にミキシングヘッ
ドで混合された混合液を誘導、注入するノズルを備えた
2液混合装置において、ノズルが少なくとも円筒形の液
溜めと液溜めの断面積より断面積が小さく、液溜めの中
心線方向に穿孔された貫通孔の多数を備えた層流調整体
とで形成されている発泡、硬化性2液混合装置である。
【0007】長方形のパネルの外板になる間隔を設けて
寝かした2枚の板の下側になっている板の上に、板の短
い辺の側から混合液を散布するのに適した請求項2に記
載の第二発明は、混合室内に設けられた対向する2つの
噴射孔から、混合されることにより発泡、硬化する2種
類の原料液を別々に噴出して衝突させることにより混合
するミキシングヘッドとミキシングヘッドの吐出口に着
脱自在に連接され、対向する2枚の板と板を取り囲む枠
材で形成される空間にミキシングヘッドで混合された混
合液を誘導、注入するノズルを備えた2液混合装置にお
いて、ノズルが少なくとも円筒形の液溜めと、断面積が
液溜めの断面積より小さく、液溜めの中心線方向に穿孔
された貫通孔の1つを備えた長さが貫通孔の断面積の平
方根の5〜30倍であるた層流調整体とで形成されてい
る2液混合装置である。
寝かした2枚の板の下側になっている板の上に、板の短
い辺の側から混合液を散布するのに適した請求項2に記
載の第二発明は、混合室内に設けられた対向する2つの
噴射孔から、混合されることにより発泡、硬化する2種
類の原料液を別々に噴出して衝突させることにより混合
するミキシングヘッドとミキシングヘッドの吐出口に着
脱自在に連接され、対向する2枚の板と板を取り囲む枠
材で形成される空間にミキシングヘッドで混合された混
合液を誘導、注入するノズルを備えた2液混合装置にお
いて、ノズルが少なくとも円筒形の液溜めと、断面積が
液溜めの断面積より小さく、液溜めの中心線方向に穿孔
された貫通孔の1つを備えた長さが貫通孔の断面積の平
方根の5〜30倍であるた層流調整体とで形成されてい
る2液混合装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1を参照しながら、請求項1に
記載する第一発明の詳細と作動を下に説明する。図1に
おいて、混合装置1はミキシングヘッド2とノズル3か
らなり、必要に応じてノズル3の出口側に先端管8が着
脱自在に連接されている。さらに、ノズル3は液溜め4
と層流調整体5とでなっている。ミキシングヘッド2の
混合室9の側壁に先端がオリフィスになった2つの噴射
口10、10′が対向するように設けられ、噴射口1
0、10′の先はそれぞれ個別に2つの原料液タンクに
圧送ポンプを介して(図示せず)繋がれている。原料液
タンクから個別にポンプで5〜20MPa に加圧されて噴
射口10、10′に供給された2種類の原料液、例えば
噴射口10に圧送された液状ポリイソシアネート化合物
と噴射口10′に圧送されたポリオール化合物を主成分
にする液状ポリオール組成物は、オリフィスで加速され
て噴射口から噴出して噴流になって対向する噴射口に向
かって流れ、両噴流は混合室9の中心部付近で衝突して
飛散すると同時に周囲の原料液を攪乱し、それに釣られ
て混合室9内の原料液は乱流になり、混合を促進する。
混合された原料液は後から噴射される原料液によって液
溜め4に押し流される。混合室9から液溜め4に流れて
きた乱流の混合液は、混合室9より内径の大きい液溜め
4内で流速が小さくなり、乱流が減衰する。
記載する第一発明の詳細と作動を下に説明する。図1に
おいて、混合装置1はミキシングヘッド2とノズル3か
らなり、必要に応じてノズル3の出口側に先端管8が着
脱自在に連接されている。さらに、ノズル3は液溜め4
と層流調整体5とでなっている。ミキシングヘッド2の
混合室9の側壁に先端がオリフィスになった2つの噴射
口10、10′が対向するように設けられ、噴射口1
0、10′の先はそれぞれ個別に2つの原料液タンクに
圧送ポンプを介して(図示せず)繋がれている。原料液
タンクから個別にポンプで5〜20MPa に加圧されて噴
射口10、10′に供給された2種類の原料液、例えば
噴射口10に圧送された液状ポリイソシアネート化合物
と噴射口10′に圧送されたポリオール化合物を主成分
にする液状ポリオール組成物は、オリフィスで加速され
て噴射口から噴出して噴流になって対向する噴射口に向
かって流れ、両噴流は混合室9の中心部付近で衝突して
飛散すると同時に周囲の原料液を攪乱し、それに釣られ
て混合室9内の原料液は乱流になり、混合を促進する。
混合された原料液は後から噴射される原料液によって液
溜め4に押し流される。混合室9から液溜め4に流れて
きた乱流の混合液は、混合室9より内径の大きい液溜め
4内で流速が小さくなり、乱流が減衰する。
【0009】液溜め4の出口側に着脱自在に連接された
層流調整体5には、液溜め4の軸線方向に穿孔された液
溜めの断面積より小さい断面積の断面が円形又は多角形
の貫通孔6が備えられている。混合液の流れは、液溜め
4から層流調整体5に移る位置で管路の断面積が小さく
なって絞られ、抵抗が大きくなることにより、貫通孔に
沿った流れのみが液溜め4内から貫通孔6に流れ込み、
貫通孔6の中を流動している間に混合液は整流されて層
流になり、先端管8に誘導されて枠13で囲まれた外板
12上に静かに吐出、散布される。貫通孔6の液溜め4
側の開口部の形状は、図3に示すように液溜め4の壁面
7に対して直角に掘り下げられ、貫通孔の開口部で抵抗
が大きくなるようにしたものが好ましいが、層流調整体
を製作するときの穿孔加工の関係で開口部が漏斗状にな
るときは、壁面に対する掘下角αを45°以上にして抵
抗が小さくならないようにする。貫通孔の断面形状は、
円形、楕円、多角形のいずれであっても好く、また、層
流調整体は円柱に細孔を穿孔した構造であっても、対向
させた2枚の板に複数の貫通孔を設けて対向する貫通孔
間に細管を架渡した構造であっても好く、本発明の作用
が奏されれば構造は限定されない。
層流調整体5には、液溜め4の軸線方向に穿孔された液
溜めの断面積より小さい断面積の断面が円形又は多角形
の貫通孔6が備えられている。混合液の流れは、液溜め
4から層流調整体5に移る位置で管路の断面積が小さく
なって絞られ、抵抗が大きくなることにより、貫通孔に
沿った流れのみが液溜め4内から貫通孔6に流れ込み、
貫通孔6の中を流動している間に混合液は整流されて層
流になり、先端管8に誘導されて枠13で囲まれた外板
12上に静かに吐出、散布される。貫通孔6の液溜め4
側の開口部の形状は、図3に示すように液溜め4の壁面
7に対して直角に掘り下げられ、貫通孔の開口部で抵抗
が大きくなるようにしたものが好ましいが、層流調整体
を製作するときの穿孔加工の関係で開口部が漏斗状にな
るときは、壁面に対する掘下角αを45°以上にして抵
抗が小さくならないようにする。貫通孔の断面形状は、
円形、楕円、多角形のいずれであっても好く、また、層
流調整体は円柱に細孔を穿孔した構造であっても、対向
させた2枚の板に複数の貫通孔を設けて対向する貫通孔
間に細管を架渡した構造であっても好く、本発明の作用
が奏されれば構造は限定されない。
【0010】請求項2に関わる第二発明は、第一発明と
ミキシングヘッド2及び液溜め4は同じ構造であるが、
層流調整体5が異なり、層流調整体5に穿孔される貫通
孔6は1つであって、貫通孔6の長さは、貫通孔6の断
面積の平方根の5〜30倍にされる。貫通孔6の長さを
断面積に比して大にすることにより、飛散して空気を巻
き込むことなく、混合液を外板12の上に奥深く散布す
ることがてきる。貫通孔の断面形状は、円形、多角形の
いずれであっても好く、特に限定されないが、偏平なも
のが空気を巻き込むことなく奥深く散布できるので好ま
しい。
ミキシングヘッド2及び液溜め4は同じ構造であるが、
層流調整体5が異なり、層流調整体5に穿孔される貫通
孔6は1つであって、貫通孔6の長さは、貫通孔6の断
面積の平方根の5〜30倍にされる。貫通孔6の長さを
断面積に比して大にすることにより、飛散して空気を巻
き込むことなく、混合液を外板12の上に奥深く散布す
ることがてきる。貫通孔の断面形状は、円形、多角形の
いずれであっても好く、特に限定されないが、偏平なも
のが空気を巻き込むことなく奥深く散布できるので好ま
しい。
【0011】通常、パネルは長方形をしており、短い方
(縦)の辺の長さが300〜900mm、長い方(横)の
辺の長さが1000〜8000mm、厚さが10〜200
mmの範囲のものが生産されており、1つの厚みに対して
縦と横の長さの比は定まっておらず、その組み合わせで
生産され種類が多い。図5に示すように、枠(図示せ
ず)で取り囲まれながら間隔を設けて横たえられた2枚
の外板12、12′の間に形成される空間に外板の長辺
A側の側面から混合液を外板12の上に散布する方法と
短辺B側の側面から混合液を外板12の上に散布する方
法とがあり、何れの方法にするかは試行によって決定さ
れる。外板の長辺A側から混合液を外板12の上に散布
する方法を用いる場合は、外板12に散布された混合液
が幅方向に均一に拡散することが特に重要な条件になる
ので、複数の貫通孔を有する層流調整体5を備えた第一
発明が好適であり、外板の短辺B側から混合液を外板1
2の上に散布する方法を用いる場合は、外板12に散布
された混合液が飛散することなく奥深く静かに散布され
ることが特に重要な条件になるので、層流調整体5に断
面積に比して長い貫通孔が1つ穿孔された第二発明が好
適である。
(縦)の辺の長さが300〜900mm、長い方(横)の
辺の長さが1000〜8000mm、厚さが10〜200
mmの範囲のものが生産されており、1つの厚みに対して
縦と横の長さの比は定まっておらず、その組み合わせで
生産され種類が多い。図5に示すように、枠(図示せ
ず)で取り囲まれながら間隔を設けて横たえられた2枚
の外板12、12′の間に形成される空間に外板の長辺
A側の側面から混合液を外板12の上に散布する方法と
短辺B側の側面から混合液を外板12の上に散布する方
法とがあり、何れの方法にするかは試行によって決定さ
れる。外板の長辺A側から混合液を外板12の上に散布
する方法を用いる場合は、外板12に散布された混合液
が幅方向に均一に拡散することが特に重要な条件になる
ので、複数の貫通孔を有する層流調整体5を備えた第一
発明が好適であり、外板の短辺B側から混合液を外板1
2の上に散布する方法を用いる場合は、外板12に散布
された混合液が飛散することなく奥深く静かに散布され
ることが特に重要な条件になるので、層流調整体5に断
面積に比して長い貫通孔が1つ穿孔された第二発明が好
適である。
【0012】
【実施例】ミキシングヘッドに、表1に示す概念図で表
される貫通孔を持つノズルを連接して、2枚の外板を1
00mmの間隔を設けて置き、周囲を枠で取り囲んで形成
される内寸3000mm長さ、900mm幅の空間に、外板
の長辺側又は短辺側から所定量の混合液を散布して発
泡、硬化させた後、外板を捲ってボイドの発生状態を観
察し、ボイドの数と大きさを勘案して目視判断で評価
し、結果を表1にボイドが従来のノズルを使用した試作
番号11の30%以下になったと判断されるものを○、
30〜80%になったと判断されるものを△、80%以
上と判断されるものを×で示す。
される貫通孔を持つノズルを連接して、2枚の外板を1
00mmの間隔を設けて置き、周囲を枠で取り囲んで形成
される内寸3000mm長さ、900mm幅の空間に、外板
の長辺側又は短辺側から所定量の混合液を散布して発
泡、硬化させた後、外板を捲ってボイドの発生状態を観
察し、ボイドの数と大きさを勘案して目視判断で評価
し、結果を表1にボイドが従来のノズルを使用した試作
番号11の30%以下になったと判断されるものを○、
30〜80%になったと判断されるものを△、80%以
上と判断されるものを×で示す。
【0013】
【表1】
【0014】多数の細孔を備えたノズルを用いた試作番
号1及び2は、長辺側から散布されたときにはボイドの
発生が少なく良好である。先端を細くした絞り構造を備
えたノズルを用いた試作番号3及びスリットによる絞り
構造を備えたノズルを用いた試作番号4と5は、短辺側
から散布されたときにはボイドの発生が少なく良好であ
る。他の絞り構造を備えたノズルは、従来の絞り構造を
持たない試作番号11より好いが、試作番号1〜5より
劣っている。
号1及び2は、長辺側から散布されたときにはボイドの
発生が少なく良好である。先端を細くした絞り構造を備
えたノズルを用いた試作番号3及びスリットによる絞り
構造を備えたノズルを用いた試作番号4と5は、短辺側
から散布されたときにはボイドの発生が少なく良好であ
る。他の絞り構造を備えたノズルは、従来の絞り構造を
持たない試作番号11より好いが、試作番号1〜5より
劣っている。
【0015】
【発明の効果】発泡、硬化する2種類の原料液を混合す
るとき用いられる衝突式ミキシングヘッドの吐出口に連
接されるノズルを、液溜めと液溜めの断面積より小さい
断面積の貫通孔を備えた層流調整体で形成することによ
り、混合液がノズルから板上に吐出、散布されるときの
空気巻き込みが減少し、原料液を発泡、硬化させた製品
に発生するボイドを大幅に減少させる。
るとき用いられる衝突式ミキシングヘッドの吐出口に連
接されるノズルを、液溜めと液溜めの断面積より小さい
断面積の貫通孔を備えた層流調整体で形成することによ
り、混合液がノズルから板上に吐出、散布されるときの
空気巻き込みが減少し、原料液を発泡、硬化させた製品
に発生するボイドを大幅に減少させる。
【図1】第1発明の2液混合装置の断面図
【図2】第2発明の2液混合装置の断面図
【図3】第1発明の2液混合装置の断面の部分拡大図
【図4】従来の1例の2液混合装置の断面図
【図5】第1発明の2液混合装置の好適な使用を説明す
る注型枠の斜視図
る注型枠の斜視図
【図6】第2発明の2液混合装置の好適な使用を説明す
る注型枠の斜視図
る注型枠の斜視図
2 ミキシングヘッド 3 ノズル 4 液溜め 5 層流調整体 6 貫通孔 9 混合室
Claims (2)
- 【請求項1】 混合されることにより発泡、硬化する2
種類の原料液を、混合室内に設けられた対向する2つの
噴射孔から別々に噴出させ、噴流を衝突させることによ
り混合するミキシングヘッドと、ミキシングヘッドの吐
出口に着脱自在に連接されたノズルであり、かつ対向す
る横たえられた2枚の板と板を取り囲む枠材又は発泡成
形治具枠で形成される空間にミキシングヘッドで混合さ
れた混合液を誘導、散布するノズルを備えた2液混合装
置において、ノズルが少なくとも円筒形の液溜めと液溜
めの断面積より断面積が小さく、液溜めの中心線方向に
穿孔された貫通孔の多数を備えた層流調整体とで形成さ
れていることを特徴とする2液混合装置。 - 【請求項2】 混合されることにより発泡、硬化する2
種類の原料液を、混合室内に設けられた対向する2つの
噴射孔から別々に噴出させ、噴流を衝突させることによ
り混合するミキシングヘッドと、ミキシングヘッドの吐
出口に着脱自在に連接されたノズルであり、かつ対向す
る横たえられた2枚の板と板を取り囲む枠材又は発泡成
形治具枠で形成される空間にミキシングヘッドで混合さ
れた混合液を誘導、散布するノズルを備えた2液混合装
置において、ノズルが少なくとも円筒形の液溜めと、断
面積が液溜めの断面積より小さく、液溜めの中心線方向
に穿孔された貫通孔を1つ備えた長さが貫通孔の断面積
の平方根の5〜30倍である層流調整体とで形成されて
いることを特徴とする2液混合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31734895A JPH09131520A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 2液混合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31734895A JPH09131520A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 2液混合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09131520A true JPH09131520A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=18087231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31734895A Pending JPH09131520A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 2液混合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09131520A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001072491A1 (de) * | 2000-03-25 | 2001-10-04 | Krauss-Maffei Kunststofftechnik Gmbh | Umlenk-mischkopf für eine reaktionsgiessmaschine |
JP2005349317A (ja) * | 2004-06-11 | 2005-12-22 | Tama Tlo Kk | 流体混合装置 |
JP2009297940A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Kawata Mfg Co Ltd | ミキシングヘッドおよびこれを備える反応射出成形装置 |
-
1995
- 1995-11-09 JP JP31734895A patent/JPH09131520A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001072491A1 (de) * | 2000-03-25 | 2001-10-04 | Krauss-Maffei Kunststofftechnik Gmbh | Umlenk-mischkopf für eine reaktionsgiessmaschine |
US6616321B2 (en) | 2000-03-25 | 2003-09-09 | Krauss-Maffei Kunststofftechnik Gmbh | Deflector mixing head for reaction molding machine |
JP2005349317A (ja) * | 2004-06-11 | 2005-12-22 | Tama Tlo Kk | 流体混合装置 |
JP2009297940A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Kawata Mfg Co Ltd | ミキシングヘッドおよびこれを備える反応射出成形装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050111 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050322 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050719 |