JPH09130624A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09130624A
JPH09130624A JP7281012A JP28101295A JPH09130624A JP H09130624 A JPH09130624 A JP H09130624A JP 7281012 A JP7281012 A JP 7281012A JP 28101295 A JP28101295 A JP 28101295A JP H09130624 A JPH09130624 A JP H09130624A
Authority
JP
Japan
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color
image data
color correction
image
correction
Prior art date
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Pending
Application number
JP7281012A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kono
浩史 河野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP7281012A priority Critical patent/JPH09130624A/ja
Publication of JPH09130624A publication Critical patent/JPH09130624A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短い処理時間で入力画像との色の差が小さい
画像を出力する。 【解決手段】 CCDイメージセンサ2によって読取ら
れた画像データは、A/D変換部3、シェーディング補
正部4、色変換部5およびUCR,BP部6で処理され
てメモリ7に一旦確保される。確保された画像データ
は、色補正制御部8の分割手段11で所定のブロック数
に分割され、演算手段12で1ブロック中の特定色の面
積が求めら、判定手段13で特定色の面積が予め定める
基準面積と等しいまたは基準面積よりも小さいか、ある
いは基準割合よりも大きいかが判定される。色補正手段
14は、前者のときには通常色用の色補正条件で、後者
のときには特定色用および通常色用の色補正条件で、ブ
ロック毎に画像データをそれぞれ色補正する。色補正さ
れた画像データは再びメモリ7に書き込まれ、レーザユ
ニット9から一括して出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された画像と
の色の差が小さい出力画像を得ることができる画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、画像形成装置の色補正処理の原
理を説明するためのフローチャートである。ここでは、
スキャナとプリンタを用いた例について説明するけれど
も、これらに代わって印刷機やモニタを用いた場合も同
様である。ステップb1では、画像Cが形成された原稿
がスキャナによってスキャンされて読取られ、画像デー
タ(r,g,b)が入力される。ステップb2では、入
力された画像データ(r,g,b)が、スキャナとプリ
ンタとの色特性Hの逆の特性H-1のマトリクス式を用い
て色補正される。ステップb3では、特性H-1のマトリ
クス式で補正された画像データ(r1,g1,b1)=
-1(r,g,b)がプリンタから出力される。プリン
タで出力される画像O(r1,g1,b1)が入力され
た画像Cの色と等しくなるように前記特性H-1のマトリ
クス式が決定される。
【0003】このような色補正処理における特性H-1
マトリクス式としては、一般に、一次または二次のマト
リクス式が用いられる。一次のマトリクス式を式(1)
〜(3)に、二次のマトリクス式を(4)〜(6)にそ
れぞれ示す。
【0004】 r1=k01r+k02g+k03b+Cr …(1) g1=k11r+k12g+k13b+Cg …(2) b1=k21r+k22g+k23b+Cb …(3) r1=k01r+k02g+k03b+k04r2+k05g2+k06b2 +k07rg+k08gb+k09br+Cr …(4) g1=k11r+k12g+k13b+k14r2+k15g2+k16b2 +k17rg+k18gb+k19br+Cg …(5) b1=k21r+k22g+k23b+k24r2+k25g2+k26b2 +k27rg+k28gb+k29br+Cb …(6) r,g,bは、色補正前の赤、緑、青の色データであ
り、r1,g1,b1は色補正後の赤、緑、青の色デー
タである。k01〜k09,k11〜k19,k21〜
k29は係数であり、Cr,Cg,Cbは定数である。
この係数k01〜k09,k11〜k19,k21〜k
29と、定数Cr,Cg,Cbとを、画像形成装置であ
るフルカラーデジタル複写機の出荷時などに、入力され
る画像Cと出力される画像Oとの色の差が最も小さくな
るように設定することで、色補正を行っている。
【0005】前記係数と定数とを求めるためには、たと
えば重回帰分析やニューラルネットワークなどの手法が
頻繁に用いられる。重回帰分析とは、複数の独立変数に
よって従属変数を説明するための回帰式を、最小二乗法
を用いて導く手法の一つであり、その手法は、たとえば
特開平6−169395号公報や他の文献に説明されて
いる。
【0006】前記重回帰分析を使って、具体的に係数と
定数とを求めるには、まず複数の色を含む基準パターン
を発生させ、つぎにこの基準パターンをプリンタから出
力する。さらに出力した基準パターンをスキャナで読取
らせて入力する。このようにして出力した基準パターン
と入力された基準パターンとを用い、前述した式(1)
〜(3)または式(4)〜(6)の係数および定数を重
回帰分析などを使って算出する。考え方としては、上述
した二次の式(4)〜(6)よりもさらに高次の式があ
るけれども、実用化する際には、プリンタからの画像出
力速度や回路規模などを考慮して、一次の式(1)〜
(3)が用いられることが多い。係数および定数はリア
ルタイムで求める必要はないけれども、実際にプリンタ
から画像を出力する場合には、リアルタイムで処理され
て係数および定数が求められ、画像が出力される。
【0007】上述したようなマトリクス演算処理に代わ
って、色変換テーブルを用いても入力された画像の色と
出力される画像の色との差を小さくすることができる。
すなわち、前記基準パターンとスキャナから入力された
基準パターンとが1対1で対応する色変換テーブルに基
づいて、入力された画像の色が変換される。このような
色変換テーブルを用いる手法は、マトリクス演算処理に
よる手法に比べて色再現性が高いけれども、色変換テー
ブルを保持するために大きいメモリ容量が必要となり、
回路規模が大きくなることから、実際にはマトリクス演
算処理が用いられる。
【0008】また、多くの色の中で、人間の肌色、木々
の緑色、および空の青色(空色)などの色は、われわれ
の日常生活において、しばしば接する色である。このた
め、その色再現性は特に重要である。「ハードコピーに
おける色再現論の展開」(三宅洋一、電子写真学会誌、
第29巻、第3号、1990、p284〜292)に
は、次に述べるような肌色に対して特に厳密な色補正を
行う方法が説明されている。
【0009】すなわち、色補正を行うにあたって、まず
肌色の領域が抽出される。抽出された肌色領域に対し
て、孤立、除去、膨張、収縮、ラベル付け、および形状
認識などの処理が施されて、顔領域が抽出される。この
顔領域は、肌色がきれいに再現できる特定条件で色補正
され、顔領域以外は、特定条件とは異なる通常条件で色
補正される。特定条件は、肌色の色パターンばかりを集
めて重回帰分析などで決定した係数や定数を含み、した
がって特に色再現性の高い肌色を得ることができる。通
常条件は、複数の色パターンから重回帰分析などで決定
した前記係数や定数を含み、顔領域以外の領域の色はこ
の係数や定数を含む通常条件で色補正される。
【0010】図5は、肌色などの特定色に対して特に厳
密な色補正を行う手法を用いた従来技術の画像形成装置
であるデジタルフルカラー複写機の色補正手順を示すフ
ローチャートである。ステップc1でプリスキャンされ
た後、ステップc2でスキャンされて入力された画像デ
ータは、ステップc3で色による領域が抽出される。た
とえば図7(A)に示されるような画像31aの場合、
特定色である肌色および空色の領域、すなわち顔や手な
どの肌色領域32bおよび上部の空色領域32cと、そ
れ以外の通常領域32aとが抽出される。さらにステッ
プc4〜c6で、選択された最適な色補正係数および定
数で各色領域の画像データが色補正される。
【0011】ステップc4では、肌色領域32bの画像
データが、選ばれた肌色用の係数および定数で色補正さ
れる。ステップc5では、空色領域32cの画像データ
が、選ばれた空色用の係数および定数で色補正される。
ステップc6では、前記肌色領域32bや空色領域32
cなどの特定色領域以外の色領域である通常色領域32
aの画像データが、特定色を含む複数の色パターンから
決定した通常色用の係数および定数で色補正される。こ
のように、人間の視覚的に、厳しい色再現性が要求され
る特定色には専用の補正係数および定数を使うことによ
って、高い色再現性を得ることができ、また特定色領域
を抽出して、所望の領域のみを専用の補正係数および定
数で色補正することによって、画像データ全体に及ぼす
影響をなくしている。
【0012】ステップc4〜c6で色補正された画像デ
ータは、ステップc7で合成されてステップc8でプリ
ンタから出力される。
【0013】このような肌色などの特定色に対して特に
厳密な色補正を行う手法は、人間の視覚特性を考慮した
ものであり、優れた色再現性を得ることができるけれど
も、色補正処理の速度が比較的遅く、色補正に要する時
間が長いという欠点がある。また、処理速度を速くする
ためにハード的に回路を増加すると、製造コストが高く
なる。このような処理速度の向上と製造コストの低減と
を図り、かつ高い色再現性を得るようにした例として、
たとえば特開平6−169395号公報が挙げられる。
【0014】図6は、特開平6−169395号公報に
開示された他の従来技術である画像形成装置の色補正手
順を示すフローチャートである。ステップd1ではプリ
スキャンされ、ステップd2で特定色が抽出され、ステ
ップd3で抽出された特定色の面積Sがカウントされ
る。ステップd4では、求められた特定色の面積Sと予
め定める面積Cとが比較されて、S<Cであるか否かが
判断される。S<Cの場合にはステップd5に移り、そ
うでない場合にはステップd8に移る。
【0015】ステップd5では、スキャンされて画像デ
ータが入力され、ステップd6では、選択された通常色
用の補正係数で入力された画像データが一律に色補正さ
れる。ステップd7では、補正された画像データがプリ
ンタから出力される。
【0016】ステップd8では、スキャンされて画像デ
ータが入力され、ステップd9では、色による領域が抽
出される。ステップd10〜d12では、各色領域の画
像データが、選ばれた最適な補正係数で個別的に色補正
される。ステップd13では、色補正された画像データ
が合成される。さらにステップd7で、プリンタから出
力される。
【0017】このように前記公報は、特定色および通常
色用の複数の色補正係数を、特定色の面積に応じてダイ
ナミックに切換えるものであり、このような手順で色補
正を行うことによって、特定色の領域が少ない画像は、
全ての画像データが通常色用の補正係数で色補正される
ので、早い速度で色補正処理を行うことができる。ま
た、特定色の領域が多い画像は、特定色の画像データを
最適な補正係数で個別的に色補正されるので、高い色再
現性を得ることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図7は、1画像の例を
示す図である。図7(A)は特定色の面積が予め定める
面積よりも多い画像31aを示し、図7(B)は予め定
める面積よりも少ない画像31bを示す。図6で示され
る手順に従って色補正を行う場合、図7(A)に示され
るように特定色の面積が予め定める面積よりも多い画像
31a、たとえば特定色の画素数が予め定める画素数よ
りも多い画像31aは、ステップd8〜d13の手順に
従って、特定色領域32b,32cは特定色用の色補正
係数を用いて、通常色領域32aは通常色用の色補正係
数を用いてそれぞれ補正される。図7(B)に示される
ように特定色の面積が予め定める面積よりも少ない画像
31bは、ステップd5,d6の手順に従って、特定色
領域32bと通常色領域32aとがともに通常色用の色
補正係数を用いて補正される。
【0019】しかしながら従来技術では、たとえば図7
(B)に示されるように、特定色である肌色領域32b
が一部分に偏って存在し、この領域32bをステップd
8〜d13の手順に従って厳密に補正したい場合であっ
ても、特定色の面積の判定が画像全体に対して行われ、
領域32bの面積が予め定める面積よりも少ないと判断
されることによって、肌色領域32bを含む画像31b
はステップd5,d6の手順に従って通常色用の補正係
数を用いて補正される。したがって、高い色再現性が得
られないという不都合が生じる。
【0020】またこのような不都合をなくすために、予
め定める面積Cを小さく設定すると、通常色領域32a
が比較的多く、ステップd5,d6の手順で補正しても
構わない画像データがステップd8〜d13の手順で補
正されるので、色補正処理に時間がかかることとなる。
【0021】本発明の目的は、短い処理時間で、入力さ
れた画像との色の差が小さい出力画像を得ることができ
る画像形成装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像が形成さ
れた原稿から画像データ入力手段によって読取られて入
力された画像データを、入力された画像と出力される画
像との色の差が小さくなるような色補正条件に従って色
補正制御手段で色補正し、補正した補正画像データを画
像データ出力手段から画像として出力する画像形成装置
において、前記色補正制御手段は、入力された画像デー
タを予め定めるブロック数のブロック画像データに分割
する分割手段と、ブロック画像データ中の予め定める特
定色の画像データが占める特定色割合を求める演算手段
と、前記特定色割合が予め定める基準割合と等しいまた
は基準割合よりも小さいか、あるいは前記基準割合より
も大きいかを判定する判定手段と、前記判定手段の出力
に応答し、特定色割合が前記基準割合と等しいまたは基
準割合よりも小さいときには、特定色とは異なる通常色
用色補正条件に従い、特定色割合が前記基準割合よりも
大きいときには、特定色用色補正条件に従って、判定さ
れたブロック画像データをそれぞれ色補正する色補正手
段とを含み、前記画像データ出力手段は、ブロック毎に
色補正された補正画像データを、一括して出力すること
を特徴とする画像形成装置である。本発明に従えば、入
力された画像データは、たとえば原稿の種類によって選
ばれるブロック数のブロック画像データに分割され、ブ
ロック画像データ中の特定色割合が求められる。色補正
手段は、入力された画像と出力される画像との色の差が
小さくなるような色補正条件に従って色補正する。すな
わち、前記特定色割合が基準割合と等しいまたは基準割
合よりも小さいときには、通常色用補正条件に従い、特
定色割合が基準割合よりも大きいときには、特定色用色
補正条件に従って、判定されたブロック画像データをそ
れぞれ色補正する。ブロック毎に色補正された補正画像
データは、一括して画像として出力される。画像データ
を特定色用色補正条件で色補正することによって、より
高い精度で色補正することができる。特定色用色補正条
件に従った補正は、一般に、通常色用色補正条件に従っ
た補正よりも補正に要する時間が長く、たとえば画像デ
ータを分割しなかったときには、一部に偏って存在する
特定色の画像データのみを特定色用色補正条件で補正す
ればよい場合であっても、画像全体に存在する特定色の
画像データが特定色用色補正条件で補正されることとな
るので、色補正に要する時間が長くなる。しかしながら
本発明では、画像データを分割しているので、必要な部
分だけ特定色用色補正条件で補正することができ、補正
に要する時間を短縮することができる。
【0023】また本発明の前記色補正手段は、重回帰分
析やニューラルネットワークなどによって決められた色
補正係数に従ったマトリクス演算処理、または色補正用
の色変換テーブルを用いたテーブル色変換処理によっ
て、色補正条件である色補正係数または色変換テーブル
を選んで色補正することを特徴とする。本発明に従え
ば、前記色補正は、上記マトリクス演算処理またはテー
ブル色変換処理によって、色補正条件である色補正係数
または色変換テーブルを選んで行われる。マトリクス演
算処理による色補正は、比較的少ない色補正処理用のメ
モリ容量で処理することができ、画像形成装置の小型化
を図ることができる。またテーブル色変換処理による色
補正は、入力される画像データに1対1で対応する色変
換テーブルを用いるので、高い色再現性の出力画像を得
ることができる。本発明では、上述したように画像を分
割して色補正するので、色変換処理に要するメモリの容
量は比較的少なくなる。このため、色変換テーブルを用
いてもメモリ容量が増大することはない。
【0024】また本発明の前記色補正手段は、判定手段
の出力に応答し、特定色割合が前記基準割合と等しいま
たは基準割合よりも小さいときには、マトリクス演算処
理によって色補正を行い、特定色割合が前記基準割合よ
りも大きいときには、テーブル色変換処理によって色補
正を行うことを特徴とする。本発明に従えば、上述のよ
うに特定色割合のレベルに応じて、マトリクス演算処理
またはテーブル色変換処理のいずれか一方が選ばれて色
補正される。高精度な色補正が望まれる特定色を多く含
むブロックの画像データは、高い色再現性が得られるテ
ーブル色変換処理で色補正され、比較的低い精度で色補
正しても構わない特定色が少ないブロックの画像データ
は、マトリクス演算処理で色補正されるので、効率よ
く、さらに高い色再現性の出力画像を得ることができ
る。
【0025】また本発明の前記画像形成装置は、色補正
条件を選択する選択手段を含み、前記色補正手段は、特
定色割合が前記基準割合よりも大きいときには、選択手
段で選択された選択色補正条件に従って色補正すること
を特徴とする。本発明に従えば、特定色割合が基準割合
よりも大きいときには、選択手段で選択された選択色補
正条件に従って色補正されるので、操作者の望む色に補
正された画像を出力することができる。
【0026】また本発明は、前記特定色として、人間の
肌色、空の青色、木々の緑色が選ばれることを特徴とす
る。本発明に従えば、特定色として選ばれた上記色は、
日常生活において他の色よりも頻繁に目にする色であ
り、より厳しい色再現性が要求される色である。このよ
うな色に対して高精度に色補正することができ、高い色
再現性の出力画像が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図であ
る。画像形成装置1は、CCD(電荷結合素子)イメー
ジセンサ2、A/D(アナログ/デジタル)変換部3、
シェーディング補正部4、色変換部5、UCR(Under
Color Removal),BP(Black Paint)部6、メモリ
7、画像データ色補正制御部8およびレーザユニット9
を含んで構成される。
【0028】画像原稿10に形成された画像は、CCD
イメージセンサ2によってスキャンされる(a)。セン
サ2によって光電変換され、標本化された赤、緑、青の
画像データr,g,bは、A/D変換部3へ送出される
(b)。A/D変換部3では、入力されたアナログ信号
の画像データがA/D変換されてデジタル信号に量子化
される。この量子化されたデジタル信号には、センサ2
の各CCDのばらつき、光源の照度むらや劣化などの光
学系にて生じるばらつきによる誤差が含まれている。こ
の誤差を削除するための補正が、シェーディング補正部
4で行われる。補正されたデジタル信号R,G,Bは、
色変換部5へ送出される(c)。
【0029】色変換部5では、人間の視覚特性に合って
いないCCDイメージセンサ2からの出力信号に対し
て、人間の視覚特性に合わせるための濃度変換処理が施
される。すなわち、センサ2からの出力信号は、画像原
稿10に対してリニアであるけれども、人間の視覚では
対数的に感じられるため、対数変換部5aで対数補正さ
れて、人間の視覚特性に合った濃度の信号に変換され
る。また、前記デジタル信号R,G,Bは光の三原色
(赤、緑、青)であるので、YMC変換部5bでトナー
の三原色のイエロ(Y),マゼンダ(M),シアン
(C)に変換される。色変換部5からの出力信号Y,
M,Cは、UCR,BP部6で下色除去や墨入れ(墨加
刷などとも呼ばれ、下色除去したトナーを黒トナーに置
換えることである)などの処理が行われ、メモリ7に一
旦確保される。
【0030】メモリ7に確保された画像データは、画像
データ色補正制御部8に読み出される(d)。分割手段
11、演算手段12、判定手段13および色補正手段1
4を含んで構成される画像データ色補正制御部8で、後
述するようにして色補正された画像データは、再びメモ
リ7に書き込まれる(e)。補正されて再びメモリ7に
書き込まれたた画像データは、レーザユニット9に送信
される(f)。レーザユニット9は、受信した画像デー
タを画像として出力する。
【0031】図2は、画像データ色補正制御部8で実行
される色補正処理の手順を示すフローチャートである。
また図3は、入力された画像データのブロック分割の例
を示す図である。ステップa1ではプリスキャンされ、
ステップb2では分割手段11で画像データがいくつか
のブロックに分割される。このとき、画像のスキャン方
式が、図3に示されるように主走査方向21aが紙面中
で上から下への方向であり、副走査方向21bが左から
右への方向であり、原稿10の左上から右下へと走査す
る、いわゆるラスタスキャン方式の場合、スキャン方向
に沿って上から順番にn個のブロックB1〜Bnに分割
される。ブロックの数nは、たとえば原稿の大きさなど
によって常に同じ大きさとなるように選ぶことができ
る。
【0032】ステップa3では、特定色用の補正係数や
定数を決定するために、1ブロック中の特定色が抽出さ
れる。たとえばまず、特定色の色範囲を決定する。特定
色の色範囲をそれぞれ、R成分としてCr0〜Cr1、
G成分としてCg0〜Cg1、B成分としてCb0〜C
b1に設定し、入力された画像データのR,G,B成分
の値をr,g,bとすると、Cr0<r<Cr1、かつ
Cg0<g<Cg1、かつCb0<b<Cb1を満たす
色を特定色として抽出する。特定色として抽出された画
像データは、各々の特定色に専用のマトリクス演算処理
の係数や定数、または各々の特定色に専用の色変換テー
ブルを用いることによって、色補正される。このように
抽出される特定色としては、たとえば人間の肌色、木々
の緑色、空の青色(空色)などである。
【0033】ステップa4では、演算手段12で1ブロ
ック中の、前記ステップ3で抽出された特定色の面積S
がカウントされる。たとえば、特定色の画素数がカウン
トされて面積Sが求められる。ここで、分割されたブロ
ックの大きさが常に一定であれば、面積Sを求めるよう
にしても構わないけれども、ブロックの大きさが異なる
のであれば、1ブロック中の特定色の占める割合が求め
られる。
【0034】ステップa5では、判定手段13で、前記
演算手段12で求められた面積Sと、予め定める基準面
積Cとが比較され、S<Cであるか否かが判断される。
S<Cの場合にはステップa6に進み、そうでない場合
にはステップa11に移る。ステップa4で前記割合が
求められた場合には、当該割合と予め定める基準割合と
が比較される。
【0035】ステップa6ではスキャンされて、ステッ
プa7では色補正手段14で前記特定色を含む複数の色
から決定した通常色用の色補正条件を用いてマトリクス
演算処理またはテーブル変換処理で色補正が行われる。
たとえば、従来技術と同様に一次の式(1)〜(3)を
用いたマトリクス演算処理によって画像データを補正す
ることができる。また二次の式(4)〜(6)を用いた
マトリクス演算処理によって補正しても構わない。この
ようにステップa5でS<Cであると判断された場合
に、マトリクス演算処理によって色補正することで、比
較的速い処理速度で色補正される。色補正が終了すると
ステップ8に進む。
【0036】ステップa5でS<Cでないと判断された
ステップa11ではスキャンされて、ステップa12で
は、色補正手段14で色による領域が抽出され、抽出さ
れた特定色とは異なる通常色の領域に対しては、ステッ
プa13で、前記ステップ7で用いたのと同様の通常色
用の補正係数や定数を用いたマトリクス演算処理、また
は通常色用の色変換テーブルを用いたテーブル変換処理
によって色補正される。また抽出された特定色の領域に
対しては、ステップa14で、特定色用の色補正条件に
よって色補正される。この特定色の色補正は、特定色用
の補正係数や定数を用いたマトリクス演算処理、または
特定色用の色変換テーブルを用いたテーブル変換処理に
よって行われる。ステップa13,ステップa14での
処理が終了するとステップa8に進む。
【0037】ステップa8では、全てのブロックに対す
る色補正処理が終了したか否かが判断され、終了した場
合にはステップa9に移って、各ブロックの色補正後の
画像データが合成される。ステップa10では、合成さ
れた画像データが出力される。前記ステップa8で全ブ
ロックに対する色補正処理が終了していないと判断され
たときにはステップa2に戻る。
【0038】前記ステップa12での色による領域抽出
は、時間のかかる処理であり、また精度を上げるために
は、孤立、除去、膨張、収縮、ラベル付け、形状認識な
どが必要となってさらに時間がかかる。また、通常色の
色補正処理に比べ特定色の色補正処理は、色再現性は非
常に高いけれども、高い色再現性を得るために厳密な色
補正が必要とされるので、処理に長い時間がかかる。本
形態によれば、1つの画像データをいくつかのブロック
に分割して、特定色領域の面積が予め定められる面積よ
りも多いか否かを判断し、各色の画像データがそれぞれ
適した色補正条件で補正され、全ブロックの色補正が終
了すると補正された画像データが合成されて出力される
ので、画像データを分割せずに色補正する従来技術と比
較して、比較的短い処理時間で高い色再現性を得ること
ができる。
【0039】前記ステップa3で抽出される特性色の数
は、いくつであってもよく、特定色の数に対応して、選
択される色補正係数や定数、または色変換テーブルの数
が決定される。また、複数の特定色が抽出された場合、
ステップa4で求められる特定色領域の面積Sは、全て
の特定色領域の合計面積として設定しても構わない。ま
た、各特定色領域の面積を求め、その最大値を選んでも
構わない。各ブロックの画像データに対して色補正部1
4が行う色補正処理は、たとえば特開平6−16939
5号公報に開示された方法を用いることができる。
【0040】また、S<Cであると判断されたときのス
テップa7での色補正処理を常にマトリクス演算処理に
よって行い、S<Cではないと判断されたときのステッ
プa13,a14での色補正処理を、常に色変換テーブ
ルを用いたテーブル色変換処理によって行うようにして
も構わない。
【0041】また、画像形成装置1に操作者が色補正処
理条件を選択する選択手段を設け、ステップa5でS<
Cではないと判断された場合の色補正処理を、当該選択
手段で選択された色補正処理条件で行うようにしても構
わない。これによって操作者の望む色の出力画像を得る
ことができる。前記選択手段は、たとえばキーボードや
液晶表示装置などで実現することができる。
【0042】以上のように本形態によれば、入力される
画像と出力された画像との色の差を小さくすることがで
き、また操作者の望む色補正を行うことが可能となる。
このような画像形成装置をフルカラーデジタル複写機と
して用いることによって、再現性の高いフルカラー複写
画像を提供することができるとともに、フルカラーデジ
タル複写システムとしての信頼性も向上する。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像デー
タを分割して色補正することによって、短い処理時間で
高い色再現性を有する出力画像を得ることができる。ま
た、マトリクス演算処理によって色補正された場合、色
補正処理に要するメモリ容量を少なくすることができ
る。テーブル色変換処理によって色補正された場合、高
い色再現性を得ることができる。また、特定色割合によ
ってマトリクス演算処理およびテーブル色変換処理のい
ずれか一方が選ばれて色補正が行われ、特定色を多く含
むブロックがテーブル色変換処理によって色補正される
ので、効率よく高い色再現性を有する出力画像を得るこ
とができる。また、特定色割合によっては、操作者が選
択した色補正条件に従って色補正されるので、操作者の
望む色に補正された出力画像を得ることができる。ま
た、特定色としては日常生活において他の色よりも頻繁
に目にする色であり、より厳しい色再現性が要求される
人間の肌色、空の青色、木々の緑色が選ばれ、このよう
な色に対して特に厳密に色補正された色再現性の高い出
力画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である画像形成装置1の
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】画像形成装置1の色補正処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図3】入力された画像データのブロック分割の例を示
す図である。
【図4】色補正処理の原理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】従来技術である画像形成装置の色補正手順を示
すフローチャートである。
【図6】他の従来技術である画像形成装置の色補正手順
を示すフローチャートである。
【図7】1画像31a,31bの例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 CCDイメージセンサ 3 A/D変換部 4 シェーディング補正部 5 色変換部 6 UCR,BP部 7 メモリ 8 画像データ色補正制御部 9 レーザユニット 10 画像原稿 11 分割手段 12 演算手段 13 判定手段 14 色補正手段 B1〜Bn ブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が形成された原稿から画像データ入
    力手段によって読取られて入力された画像データを、入
    力された画像と出力される画像との色の差が小さくなる
    ような色補正条件に従って色補正制御手段で色補正し、
    補正した補正画像データを画像データ出力手段から画像
    として出力する画像形成装置において、前記色補正制御
    手段は、 入力された画像データを予め定めるブロック数のブロッ
    ク画像データに分割する分割手段と、 ブロック画像データ中の予め定める特定色の画像データ
    が占める特定色割合を求める演算手段と、 前記特定色割合が予め定める基準割合と等しいまたは基
    準割合よりも小さいか、あるいは前記基準割合よりも大
    きいかを判定する判定手段と、 前記判定手段の出力に応答し、特定色割合が前記基準割
    合と等しいまたは基準割合よりも小さいときには、特定
    色とは異なる通常色用色補正条件に従い、特定色割合が
    前記基準割合よりも大きいときには、特定色用色補正条
    件に従って、判定されたブロック画像データをそれぞれ
    色補正する色補正手段とを含み、 前記画像データ出力手段は、ブロック毎に色補正された
    補正画像データを、一括して出力することを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記色補正手段は、重回帰分析やニュー
    ラルネットワークなどによって決められた色補正係数に
    従ったマトリクス演算処理、または色補正用の色変換テ
    ーブルを用いたテーブル色変換処理によって、色補正条
    件である色補正係数または色変換テーブルを選んで色補
    正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記色補正手段は、前記判定手段の出力
    に応答し、特定色割合が前記基準割合と等しいまたは基
    準割合よりも小さいときには、マトリクス演算処理によ
    って色補正を行い、特定色割合が前記基準割合よりも大
    きいときには、テーブル色変換処理によって色補正を行
    うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置は、色補正条件を選択
    する選択手段を含み、 前記色補正手段は、特定色割合が前記基準割合よりも大
    きいときには、選択手段で選択された選択色補正条件に
    従って色補正することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記特定色として、人間の肌色、空の青
    色、木々の緑色が選ばれることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
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