JPH09129358A - 面状ヒータ - Google Patents

面状ヒータ

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JPH09129358A
JPH09129358A JP7283396A JP28339695A JPH09129358A JP H09129358 A JPH09129358 A JP H09129358A JP 7283396 A JP7283396 A JP 7283396A JP 28339695 A JP28339695 A JP 28339695A JP H09129358 A JPH09129358 A JP H09129358A
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JP
Japan
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heating wire
groove
aluminum foil
heat
heater
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Application number
JP7283396A
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English (en)
Inventor
Seijirou Yamazaki
精治郎 山崎
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TSUKUBA DENKI KK
Original Assignee
TSUKUBA DENKI KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Greenhouses (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アルミ箔などのような金属薄板の全面に亘り温
度分布が均等化され、しかも電熱線自身の周方向に沿う
温度差も解消されて電熱線の寿命特性も向上する面状ヒ
ータを提供する。 【解決手段】アルミニウム箔11に配線用凹溝14を形
成し、この配線用凹溝14に絶縁被覆13が施された電
熱線12を嵌め込み、この電熱線12が嵌め込まれた凹
溝14の開口部をアルミニウムテープ15で覆ったこと
を特徴とする面状ヒータである。このような構成によれ
ば、電熱線から放射される熱は凹溝の壁およびアルミテ
ープを通じてアルミ箔11に伝達されるから、熱伝達効
率が向上し、温度分布を均等化することができ、また、
電熱線の周囲は凹溝の壁とアルミテープで囲んであるか
ら、絶縁被覆の温度差が軽減され、絶縁被覆の熱劣化が
防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の野菜などを
栽培する電気温床等に用いて有効な面状ヒータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、キュウリ、トマト、ナス、メロ
ン、スイカ、ピーマン、イチゴなどのハウス栽培やトン
ネル栽培においては、苗床を暖房してやれば育苗や促育
に効果があることが知られている。このため従来、苗床
に電熱線を配線し、この電熱線を発熱させ、この熱によ
り苗床の土を暖めたり、鉢を暖めるなどの手段が採用さ
れている。
【0003】このような電気温床装置は、上記そ菜類の
育苗ばかりでなく、水稲、観葉植物、花き類の促成、う
ど、にら、みつば、みょうがやしょうがなどの芽物野菜
の栽培、さつき、杉、檜、バラなどの接木やさし木、椎
茸、なめこ、えのき茸、マッシュルームなどの菌茸類の
栽培などにも使用されており、更にはタケノコの促成、
コンニャクの電熱貯蔵、魚類の養殖池の底に配線して養
殖や、養蚕、ふ卵、ひよこの育雛などにも用いられてい
る。
【0004】しかしながら、従来の電気温床装置は、種
床や苗床の地面に直接電熱線を配線する構造であったた
め、配線作業に手間を要し、温度分布のばらつきが大き
いという問題があった。
【0005】すなわち、従来の電気温床装置は、種床や
苗床の両端部にそれぞれ間隔を存して複数の杭を打ち、
これら両端に位置する杭に跨がって絶縁被覆を施した電
熱線を引っ掛け、全体として電熱線を蛇行状に配線する
ようにしていた。しかしながら、このような蛇行配線は
手間がかかる。最近、この種の農業に携わる人たちの高
齢化が進んでおり、力仕事や時間の掛かる作業は敬遠さ
れる傾向にあり、上記杭打ち作業から始って電熱線の蛇
行配線作業までは多くの労力を必要とするので、このよ
うな作業は好まれなくなっている。
【0006】また、温床は全面積に亘り温度分布を均等
にする必要があり、そのため各杭は端部での間隔を短く
し、中央部における間隔を長くし、これら杭に跨がって
掛け渡される電熱線は端部で密の間隔に配線するととも
に中央部では粗の間隔に配線し、これにより全面の温度
分布を均等になるようにしている。しかし、杭打ちは手
作業であるから杭を打つ位置が所定の位置からずれるこ
とが多く、よって蛇行配線された電熱線の間隔が所定の
間隔にならず、このため温度分布がばらつくという不具
合がある。温度分布がばらつくと、発育速度に差がつく
という欠点が生じる。
【0007】このようなことから、本発明者らは、電熱
線をアルミニウム箔などのような熱伝導性に優れた金属
薄板に沿わせて配線して面状ヒータを作ることを思いつ
いた。すなわち、所定の面積を有するアルミ箔の一側面
に、絶縁被覆を施した電熱線を例えば蛇行状に配線し、
この電熱線のところどころを絶縁テープなどでアルミ箔
に接着させるようにすれば、所定の面積の面状ヒータが
完成する。
【0008】このような面状ヒータであればこれを直接
種床や苗床に敷設すればよく、このような面状ヒータは
予め電熱線が配線されているから、格別な杭打ちや配線
作業が不要であり、取扱いが簡単で敷設も容易である。
しかも、電熱線の配線は工場などで決められたパターン
で配線できるため、配線ピッチを一定にできるなどの利
点がある。
【0009】
【発明が解決しようと課題】しかしながら、上記従来の
面状ヒータは、所定面積を有するアルミ箔の一側面に等
ピッチをなすように電熱線を沿わせて配線した構造であ
るが、全面に亘り依然として温度ばらつきが発生すると
いう問題がある。すなわち、電熱線はその断面の周方向
に均等に熱を放出しているものと考えられるが、アルミ
箔の一側面に電熱線を沿わせて配線した場合、アルミ箔
に接触している面ではアルミ箔に熱が伝えられるが、ア
ルミ箔に接触していない他の面ではアルミ箔に熱を伝え
ず、この面に接する空気や土などに熱を伝える。よっ
て、電熱線で発生する熱をアルミ箔に伝える量が割合と
して少なくなる。このため、電熱線近くのアルミ箔表面
は電熱線温度に近い温度まで上昇するが、電熱線間の中
央部では温度が低くなるという不具合が生じる。ちなみ
に、電熱線を100mmの間隔で配線した場合、電熱線の
近くではアルミ箔の温度を40℃程度に設定すると、隣
接する電熱線間の中央部では30〜35℃程度になり、
よって温度差が生じる。
【0010】また、上記電熱線は断面した場合の周方向
に沿う放熱性に差が生じることから、電熱線自身で周方
向に沿う温度差が発生し、このため外周面に被覆してあ
る耐熱性塩化ビニールなどの絶縁被覆が部分的に熱劣化
し、ヒータ全体の寿命低下をもたらすなどの不具合があ
る。
【0011】本発明の目的は、アルミ箔などのような金
属薄板の全面に亘り温度分布が均等化され、しかも電熱
線自身の周方向に沿う温度差も解消されて電熱線の寿命
特性も向上する面状ヒータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、熱伝導性に優れた金属からなる
金属薄板に配線用凹溝を形成し、この配線用凹溝に絶縁
被覆を施した電熱線を嵌め込み、この電熱線が嵌め込ま
れた上記凹溝の開口部を熱伝導性に優れた金属からなる
帯材で覆い、上記凹溝と帯材とで電熱線の周囲を囲った
ことを特徴とする面状ヒータである。
【0013】請求項1の発明によれば、電熱線から放射
される熱は凹溝の壁およびこの凹溝の開口部を閉塞した
熱伝導性金属帯材を通じて金属薄板に伝達されるから、
金属薄板に熱を伝える効率が向上する。このため、温度
分布を均等化することができる。また、電熱線の周囲は
凹溝の壁と金属帯材とで囲まれるから、周方向の熱分布
がほぼ均等になり、電熱線の外周面を被覆してある絶縁
被覆の温度差が軽減される。このため絶縁被覆が部分的
に熱劣化するという不具合がなくなり、電熱線の寿命が
向上する。
【0014】請求項2の発明は、金属薄板はアルミニウ
ム箔からなり、熱伝導性金属帯材はアルミニウムテープ
からなることを特徴とする請求項1に記載の面状ヒータ
である。
【0015】請求項2の発明によれば、金属薄板がアル
ミニウム箔にて形成されているとともに、熱伝導性金属
帯材がアルミニウムテープにて形成されているから、軽
量であって取扱いが容易であるばかりでなく、熱伝導性
に優れ、しかも比較的安価にかつ容易に入手できる。
【0016】請求項3の発明は、配線用凹溝は隣接する
凹溝の間隔が30〜150mmに形成されていることを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の面状ヒータで
ある。
【0017】請求項3の発明によれば、凹溝の間隔を3
0〜150mmの範囲に規制したから、電熱線の離間寸法
も30〜150mmの範囲になり、ヒータ全体では電熱線
に近い所と遠い所で温度差が少なくなり、全体の温度ば
らつきが少なくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明について、図1ないし
図5に示す第1の実施例にもとづき説明する。 本実施
例は床面積1.65m2 (0.5坪)の面状ヒータにつ
いて示し、図5は温床の概略的断面図である。
【0019】図5において、1は温床枠である。温床枠
1の内面には発泡スチロールなどからなる断熱材2が内
張されており、この断熱材2の上面には面状ヒータ10
が敷設されている。面状ヒータ10の構造については後
で説明するが、本実施例の面状ヒータ10は、図4にも
示すように、上下両面がビニールまたはポリエチレルな
どの樹脂からなる防水シート3、4で覆われており、こ
れら防水シート3、4により面状ヒータ10の防水対策
がなされている。なお、面状ヒータ10の下面と下側の
防水シート4の間には他の断熱材5が介在されている。
【0020】このような面状ヒータ10の上には、例え
ば床土6が堆積されてこの床土6に直接種蒔きまたは苗
を植えたり、または苗を植えた鉢7…が置かれたり、も
しくは苗を植えた鉢7…を収容したトレイ8が置かれ
る。これら床土6や鉢7…は面状ヒータ10から発せら
れる熱を受けて種または苗を暖め、これらの発育を促
す。 なお、9はビニールなどからなり、上記温床を覆
う保温シートである。
【0021】面状ヒータ10の構成を、図1ないし図4
にもとづき説明する。図中11は熱伝導性に優れた金属
からなる金属薄板、例えばアルミニウムからなる箔であ
り、このアルミ箔11は前記温床の床面積に相当する面
積を有し、図1に示すように、例えば1800mm×90
0mmの寸法(0.5坪)を有している。
【0022】アルミ箔11の厚みは、30μm以上10
0μm以下がよく、好ましくは40μm以上60μm以
下がよい。アルミ箔11の厚みが厚すぎると重量が増す
とともに高価になり、また厚みが薄すぎると強度が低く
て破れ易くなる。最も実用に適する厚みは40μm以上
60μm以下である。
【0023】このようなアルミ箔11の一側面には、電
熱線12が添わせて配線されている。電熱線12は通電
することにより発熱する発熱線からなり、耐熱性塩化ビ
ニールからなる絶縁被覆13により覆われている。
【0024】この場合、アルミ箔11には、図2および
図3に示すように、上記電熱線12を配線する予定箇所
に予め配線用凹溝14が形成されている。この凹溝14
はアルミ箔11の全体に亘り均等な密度となり、かつ隣
接する凹溝14が等間隔となるようなパターンで形成さ
れており、例えば隣接する凹溝14、14間の寸法が3
0〜150mm、本例ではどこの箇所でも100mmとなる
ように形成されている。この凹溝14の深さは上記電熱
線12の直径とほぼ等しく、また凹溝14の幅も上記電
熱線12の直径とほぼ等しい。
【0025】このような凹溝14に上記電熱線12が嵌
め込まれており、したがって電熱線12は凹溝14の延
長パターンに沿った蛇行形状に配線されている。このよ
うな電熱線12が配線された上記凹溝14は、その開口
部が熱伝導性に優れた金属からなる帯材、例えばアルミ
ニウムからなるテープ15で閉塞されている。アルミテ
ープ15は幅15mm程度であり、片面に接着剤が塗布さ
れており、この接着剤の面をアルミ箔11に貼着するこ
とによりアルミ箔11に接着されている。この接着によ
りアルミテープ15は凹溝14の開口部を閉塞してお
り、したがって電熱線12は凹溝14の壁とアルミテー
プ15とで包囲されている。なお、アルミテープ15の
一部は電熱線12の外面の一部にも接着している。
【0026】上記電熱線12の端部は差込みプラグ16
を介して図示しない電源側のコンセントに接続されるよ
うになっている。このような構成の実施例について、作
用を説明する。電熱線12の端部を差込みプラグ16を
介して電源側のコンセントに接続すると、電熱線12に
通電がなされ、電熱線12が発熱する。この熱はアルミ
箔11に伝えられ、アルミ箔11の温度を上昇させる。
【0027】この場合、電熱線12はアルミ箔11に形
成した凹溝14に嵌め込まれ、この凹溝14により周方
向の180°以上が囲まれているから、電熱線12から
放射される熱の大部分は凹溝14の壁からアルミ箔11
に伝達される。したがって、電熱線12の熱をアルミ箔
11に効果的に伝達する。
【0028】しかも、凹溝14の開口部は熱伝導性に優
れたアルミテープ15で閉塞したので、電熱線12から
凹溝14の壁方向以外の方向へ放射される熱はアルミテ
ープ15に伝達され、このアルミテープ15からアルミ
箔11に伝達される。このため、電熱線12から放射方
向へ放出される熱は、凹溝14の壁およびアルミテープ
15を通じてアルミ箔11に伝達されるようになり、し
たがってアルミ箔11に熱を伝える効率が向上する。
【0029】このことから、アルミ箔11では、凹溝1
4近傍の温度と、隣接する凹溝14間の中間部、つまり
凹溝14から50mm程度離れた位置の温度との格差が小
さくなり、アルミ箔11全体では均等な温度分布、例え
ば凹溝14近傍の温度を40℃となるように設定する
と、アルミ箔11全体に亘りほぼ40℃の均等な温度に
なる。
【0030】これに対し、アルミテープ15を用いない
場合は、凹溝14の開口部が開放されているため、電熱
線12から凹溝14の壁方向以外の方向へ放射される熱
は空気中へ放出されることになり、アルミ箔11を加熱
するのに有効に利用されないことになる。このため、ア
ルミテープ15を用いない場合は、凹溝14近傍の温度
と、隣接する凹溝14間の中間部、つまり凹溝14から
50mm程度離れた位置の温度とで格差が生じ、凹溝14
近傍で例えば40℃に設定しても、凹溝14から50mm
程度離れた位置では30〜35℃となり、温度ばらつき
が発生する。
【0031】上記のように、本実施例の面状ヒータ10
は全体に亘りほぼ均等な温度となるから、図5に示す温
床に用いた場合は、場所により温度差が発生するのが防
止され、種や苗が熱的に均等に暖められ、均等な発育を
図ることができる。
【0032】また、電熱線12は周囲を凹溝14の壁と
アルミテープ15とで囲まれるから、周方向の熱分布も
ほぼ均等になる。このため電熱線12の外周面を被覆し
てある耐熱性塩化ビニールなどからなる絶縁被覆13の
温度差が生じるのが軽減され、絶縁被覆13が部分的に
熱劣化するという不具合がなくなる。
【0033】これに対し、アルミテープ15を用いない
場合は、凹溝14の開口部が開放されているため、電熱
線12ではこの開放方向の空気中に熱が逃げるようにな
り、この部分の温度が低くなる。よって絶縁被覆13で
は周方向の熱分布が発生し、絶縁被膜13の熱劣化を招
く。
【0034】以上のように本実施例の場合、面状ヒータ
10の全体の温度分布が均等化するとともに、電熱線1
2の寿命が向上し、面状ヒータ10の寿命も長くなる。
しかも面状ヒータ10は本体となる金属薄板をアルミ箔
11により形成したから軽量であり、持ち運びが容易
で、しかもヒータ全体を巻いたり、屈曲するなどの取扱
いも可能であり、敷設作業に大きな力や時間を要さな
い。またアルミ箔11は熱伝導性に優れ、しかも比較的
安価に入手でき、面状ヒータ10を安価に製造できるな
どの利点がある。
【0035】そして、凹溝14の間隔を30〜150mm
の範囲に規制したから、電熱線12の離間も30〜15
0mmとなり、面状ヒータ10全体では電熱線12に近い
所と遠い所で温度差が少なくなり、全体の温度差が小さ
くなる。
【0036】なお、上記実施例の場合、凹溝14および
これに嵌め込まれた電熱線12は全体に亘り蛇行形の配
線パターンに形成した例を示したが、凹溝14および電
熱線12の配線パターンは蛇行形に限らず、種々の配線
パターンが可能である。図6は第2の実施例の配線パタ
ーンを示すもので、このような配線パターンであって
も、電熱線12の間隔を全体に亘り所定の寸法で一定に
することができる。
【0037】また、本発明の面状ヒータ10は、苗床育
成用の温床に用いることには限らず、種々の分野に利用
可能である。例えば、キュウリ、トマト、ナス、メロ
ン、スイカ、ピーマン、イチゴなどのハウス栽培やトン
ネル栽培、水稲、観葉植物、花き類の促成、うど、に
ら、みつば、みょうがやしょうがなどの芽物野菜の栽
培、さつき、杉、檜、バラなどの接木やさし木、椎茸、
なめこ、えのき茸、マッシュルームなどの菌茸類の栽培
などにも使用可能であり、更にはコンニャクの電熱貯
蔵、観賞魚の水槽の下に敷いて水槽の保温や、魚類の養
殖池の底に敷設して養殖や、養蚕、ふ卵、ひよこの育雛
などのヒータにも適用可能である。また、アルミ箔11
に配線された電熱線12に、図示しないサーモスタット
や温度フューズなどのような温度制御手段や保護手段を
接続してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、電熱線から放射される熱は凹溝の壁およびこの凹
溝の開口部を閉塞した熱伝導性金属帯材を通じて金属薄
板に伝達されるから、金属薄板に熱を伝える効率が向上
し、このため金属薄板の温度分布を均等化することがで
きる。また、電熱線の周囲は凹溝の壁と金属帯材とで囲
まれているから、周方向の温度分布がほぼ均等になり、
電熱線の外周面を被覆してある絶縁被覆の温度差が軽減
され、このため絶縁被覆が部分的に熱劣化するという不
具合がなくなり、電熱線の寿命が向上する。
【0039】また、請求項2の発明によれば、金属薄板
がアルミニウム箔にて形成されているとともに、熱伝導
性金属帯材がアルミニウムテープにて形成されているか
ら、軽量であって取扱いが容易であるばかりでなく、熱
伝導性に優れ、しかも比較的安価にかつ容易に入手でき
る。
【0040】請求項3の発明によれば、凹溝の間隔を3
0〜150mmの範囲に規制したから、電熱線の離間寸法
も30〜150mmの範囲になり、ヒータ全体では電熱線
に近い所と遠い所で温度差が少なくなり、全体の温度ば
らつきが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す面状ヒータの平面
図。
【図2】同実施例の面状ヒータの構成を示すために一部
を分解して示す斜視図。
【図3】同実施例の面状ヒータの構成を示す部分斜視
図。
【図4】同実施例の面状ヒータを温床の熱源として使用
する場合の熱源部分の構造を示す断面図。
【図5】同実施例の面状ヒータを温床の熱源として用い
た温床全体の断面図。
【図6】本発明の第2の実施例を示す面状ヒータの平面
図。
【符号の説明】
1…温床枠 2…断熱材 3,4…防水シート 6…床土 7…鉢 10…面状ヒータ 11…アルミ箔 12…電熱線 13…絶縁被覆 14…凹溝 15…アルミテープ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導性に優れた金属からなり、配線用
    凹溝が形成された金属薄板と;絶縁被覆が施され上記配
    線用凹溝に嵌め込まれた電熱線と;上記電熱線が嵌め込
    まれた上記凹溝の開口部を覆って前記金属薄板に接合さ
    れ熱伝導性に優れた金属からなる帯材と;を備えたこと
    を特徴とする面状ヒータ。
  2. 【請求項2】 上記金属薄板はアルミニウム箔からな
    り、上記熱伝導性に優れた金属帯材はアルミニウムテー
    プからなることを特徴とする請求項1に記載の面状ヒー
    タ。
  3. 【請求項3】 上記配線用凹溝は隣接する凹溝の間隔が
    30〜150mmに形成されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の面状ヒータ。
JP7283396A 1995-10-31 1995-10-31 面状ヒータ Pending JPH09129358A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125040A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 植物用ハウス
WO2011046473A3 (ru) * 2009-10-16 2011-08-11 Maslov Viktor Valentinovich Электронагревательное устройство

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