JPH09129279A - 耐熱電線の接続構造 - Google Patents

耐熱電線の接続構造

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JPH09129279A
JPH09129279A JP7288471A JP28847195A JPH09129279A JP H09129279 A JPH09129279 A JP H09129279A JP 7288471 A JP7288471 A JP 7288471A JP 28847195 A JP28847195 A JP 28847195A JP H09129279 A JPH09129279 A JP H09129279A
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JP
Japan
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heat
electric wire
conductor
heat resistant
resistant electric
Prior art date
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Pending
Application number
JP7288471A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Yoshimura
昌伸 義村
Atsushi Nakamura
篤 中村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱電線に振動や変位が加わってもこれによ
る電線の破断を抑制できるようにする。 【解決手段】 導体2の外側に耐熱被覆3を形成して成
る耐熱電線1の端部と負荷の接続端子5とを接合端子6
により接続し、耐熱電線1の端部から接続端子5にかけ
てその外側に、防水カバー8を耐熱電線1の端部及び接
続端子5を包被して配置し、この防水カバー8の開口端
を負荷側部材9に当接してボルト,ナットなどの固定具
により固着し、開放端に比べて窄まった防水カバー8の
他端と耐熱電線1との間に水密状態で防水パッキン11
を介在する。このとき、防水パッキン11から接合端子
6までの距離Dを導体2の径の4倍以上に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、導体の外側に耐
熱被覆が形成されて成る耐熱電線を、発熱し易い負荷に
接続する耐熱電線の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や産業機器におけるヒータや大電
流回路などの発熱し易い負荷を例えば電源に接続する場
合、電線の負荷側端部の温度が非常に高温になることが
予想されるため、一般にシリコーンゴムやフッ素樹脂等
の耐熱性材料から成る耐熱被覆を導体の外側に形成した
耐熱電線が使用され、この耐熱電線によってヒータ等の
負荷と電源との接続が行われているが、このとき特に自
動車の場合には防水性が要求される場合が多いため、従
来図5に示すような接続構造が採用されている。
【0003】即ち、図5に示すように、耐熱電線1は、
複数の素線を撚った撚線から成る導体2とこの導体2の
ヒータ等の負荷との接続側端部の外側に形成されたシリ
コーンゴムやフッ素樹脂等の耐熱性材料から成る耐熱被
覆3とにより構成され、このような耐熱電線1の端部と
負荷の接続端子5とが接合端子6により接続され、耐熱
電線1の端部から接続端子5にかけてその外側に、固着
を容易に行えるように一端が開口した釣鐘状を有する防
水カバー8が耐熱電線1の端部及び接続端子5を包被し
て配置され、この防水カバー8の開口端が負荷側部材9
に当接されてボルト,ナットなどの固定具により固着さ
れ、開放端に比べて窄まった防水カバー8の他端と耐熱
電線1との隙間には、耐熱性を有するテフロン(デュポ
ン社の商標)で知られる四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)等のフッ素樹脂から成る防水パッキン11が介在さ
れ、耐熱電線1と負荷との接続部分の防水性が確保され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、防水パッキ
ンによる防水性を確保する必要から、防水パッキン11
を十分に圧縮して防水カバー8及び耐熱電線1に防水パ
ッキン11を密着させているため、耐熱電線1に振動や
変位が加わったときには、その振動,変位の節が防水パ
ッキン11の防水カバー8内の端部に位置し、しかも耐
熱電線1と接続端子5との接続部分では通常圧着或いは
溶接が行われることから、撚線が硬くかつ動き難くな
る。しかし、図5に示されているように防水パッキン1
1が耐熱電線1と接続端子5との接続部分に非常に近い
と、防水パッキン11により耐熱電線1が圧迫されて耐
熱電線1に振動や変位が加わったときに、撚線の移動が
追従できず、この部分で耐熱電線1が破断し易いという
問題があった。
【0005】この発明が解決しようとする課題は、耐熱
電線に振動や変位が加わってもこれによる電線の破断を
抑制できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
導体の外側に耐熱被覆が形成されて成る耐熱電線を、発
熱し易い負荷に接続する耐熱電線の接続構造において、
前記耐熱電線の前記負荷との接続側端部と前記負荷側の
接続端子とを接続する接合端子と、前記耐熱電線の前記
接続側端部の外側にこの接続側端部を包被して配置され
一端が前記負荷側の部材に水密に接合される防水カバー
と、前記防水カバーの他端と前記耐熱電線との間に水密
状態で介在された防水パッキンとを備え、前記防水パッ
キンから前記接合端子までの距離が前記導体の径の4倍
以上に設定されていることを特徴としている。
【0007】従って、防水パッキンから接合端子までの
距離を導体径の4倍以上に設定することにより、撚線等
の導体が本来の柔軟性を回復し得るまでの距離が確保さ
れ、耐熱電線に振動や変位が加わっても導体がこれに追
従するため、耐熱電線の破断が抑制される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態を示
し、図1において図5と同一符合は同一のもの若しくは
相当するものを示し、図5と相違するのは、防水パッキ
ン11から接合端子6までの距離Dを導体2の径rの4
倍以上に設定し、それに合わせて防水カバー8の長さを
図5の場合よりも長くしたことである。
【0009】ところで、上記した距離Dの最適値を求め
るために、導体2として線径0.45mmの素線50本
を撚り、これに厚さ0.6mmのPTFEから成る耐熱
被覆3を形成して成る第1の耐熱電線1と、導体2とし
て線径0.26mmの素線144本撚り、これに厚さ
0.6mmのPTFEから成る耐熱被覆3を形成して成
る第2の耐熱電線1を準備し、図2に示すようにこれら
の耐熱電線1の長さLを200mmとし、この耐熱電線
1の上端部を固定支持し、下端部を振動周波数5Hz,
振幅30mmで振動させ、距離Dと導体径rとの比(D
/r)を種々変えたときの断線に至るまでの振動回数を
測定したところ、それぞれ図3及び図4に示すような結
果になった。尚、図3,図4において、例えば“1E+
6”とは“106”を示す。
【0010】そして、第1の耐熱電線1では、図3から
分かるようにD/rがほぼ4以上のときに断線までの振
動回数が最大となり、この場合導体径rは3.7mmで
あり、一方第2の耐熱電線1では、図4から分かるよう
にD/rがほぼ3以上のときに断線までの振動回数が最
大となり、この場合導体径rは4.2mmであり、これ
らの結果を総合して判断すると、撚線構成の導体2にお
ける防水パッキン11から接合端子6までの距離Dは導
体径rの4倍以上に設定することによって、撚線が本来
の柔軟性を回復し得るまでの距離を確保でき、耐熱電線
1に振動や変位が加わっても導体2が追従可能になり、
耐熱電線1の断線までの振動回数として最大値が得られ
ることになる。
【0011】このとき、電線の断面積がほぼ同じであれ
ば、素線径rが小さいほど耐屈曲性が優れるため、図
3,図4の結果からも明らかなように、素線径rの小さ
い方が距離Dは短くてよいと言える。
【0012】従って、撚線構成の導体2から成る耐熱電
線1において、防水パッキン11から接合端子6までの
距離を導体径の4倍以上に設定することにより、撚線が
本来の柔軟性を回復し得るまでの距離を確保でき、耐熱
電線1に振動や変位が加わっても導体2がこれに追従す
ることが可能になり、耐熱電線1の破断を抑制すること
ができる。
【0013】なお、防水パッキン11は、上記したPT
FEに限定されるものではなく、シリコーンゴム(室温
硬化型を含む)であってもよく、更に耐熱被覆3も上記
したシリコーンゴムやフッ素樹脂に限らないのは言うま
でもない。
【0014】また、導体2は、特に複数の素線を撚った
撚線に限定されるものではないのは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、防水パッキンから接合端子までの距離を導体径の
4倍以上に設定したため、撚線等の導体が本来の柔軟性
を回復し得るまでの距離を確保でき、耐熱電線に振動や
変位が加わっても導体がこれに追従することができ、耐
熱電線の破断を抑制することができ、接続部分の信頼性
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の断面図である。
【図2】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図3】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図4】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 耐熱電線 2 導体 3 耐熱被覆 5 接続端子 6 接合端子 8 防水カバー 9 負荷側部材 11 防水パッキン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の外側に耐熱被覆が形成されて成る
    耐熱電線を、発熱し易い負荷に接続する耐熱電線の接続
    構造において、 前記耐熱電線の前記負荷との接続側端部と前記負荷側の
    接続端子とを接続する接合端子と、前記耐熱電線の前記
    接続側端部の外側にこの接続側端部を包被して配置され
    一端が前記負荷側の部材に水密に接合される防水カバー
    と、前記防水カバーの他端と前記耐熱電線との間に水密
    状態で介在された防水パッキンとを備え、前記防水パッ
    キンから前記接合端子までの距離が前記導体の径の4倍
    以上に設定されていることを特徴とする耐熱電線の接続
    構造。
  2. 【請求項2】 前記導体が複数の素線を撚って成ること
    を特徴とする請求項1記載の耐熱電線の接続構造。
JP7288471A 1995-11-07 1995-11-07 耐熱電線の接続構造 Pending JPH09129279A (ja)

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JP7288471A JPH09129279A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 耐熱電線の接続構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200473268Y1 (ko) * 2013-10-16 2014-06-23 주식회사 려암 내열성 실리콘 방수 패킹이 구비된 축사용 직관형 할로겐 램프
KR101657609B1 (ko) * 2015-11-16 2016-09-20 주식회사 려암 취급성 개선 방수 소켓형 축사용 할로겐 램프

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200473268Y1 (ko) * 2013-10-16 2014-06-23 주식회사 려암 내열성 실리콘 방수 패킹이 구비된 축사용 직관형 할로겐 램프
KR101657609B1 (ko) * 2015-11-16 2016-09-20 주식회사 려암 취급성 개선 방수 소켓형 축사용 할로겐 램프
WO2017086691A1 (ko) * 2015-11-16 2017-05-26 주식회사 려암 취급성 개선 방수 소켓형 축사용 할로겐 램프

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