JPH09128747A - 磁気記録媒体の製造装置 - Google Patents
磁気記録媒体の製造装置Info
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- JPH09128747A JPH09128747A JP30857895A JP30857895A JPH09128747A JP H09128747 A JPH09128747 A JP H09128747A JP 30857895 A JP30857895 A JP 30857895A JP 30857895 A JP30857895 A JP 30857895A JP H09128747 A JPH09128747 A JP H09128747A
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Abstract
硬化剤添加方式において、磁性塗料もしくは非磁性塗料
に対する硬化剤の均等分散添加を実現し、磁気記録媒体
の最終製品における品質の安定向上を図ること。 【解決手段】 磁性塗料もしくは非磁性塗料に硬化剤を
添加して塗布装置11へと供給する磁気記録媒体製造装
置10において、塗料供給管22の管中心部に硬化剤供
給管32の流出口を開口してなるもの。
Description
気記録媒体の製造装置に関する。
バックコート層を塗布し、支持体の表面にアンダーコー
ト層、磁性層を塗布することにて製造される。尚、アン
ダーコート層は必須でない。
(B) 研磨剤(磁気ヘッドのクリーニング)、(C) 帯電防
止剤、(D) バインダ(成分の接着)、(E) 潤滑剤(摩擦
低減)、(F) 硬化剤(塗膜強度)等の混合、分散材料に
て構成されている。
〜(E) 等を混合、分散した磁性塗料に(F) の硬化剤をイ
ンラインで添加し、これを混合機で攪拌後、エクストル
ージョン型塗布装置等の塗布装置へと供給することとし
ている(インライン硬化剤添加方式)。上述の各成分
(A) 〜(E) 等の混合、分散工程で(F) の硬化剤も加えて
おくと、この磁性塗料が支持体に塗布される前に硬化し
てしまうからである。
成分(A) 〜(E) 等を混合、分散した磁性塗料に対する硬
化剤の添加比率は約30対 1〜 100対 1で、硬化剤の添加
量が圧倒的に少ない。このため、磁性塗料供給管の管内
壁面に硬化剤供給管の流出口を開口した従来の合流管方
式でそれらの2液を混合させる場合には、磁性塗料に対
する硬化剤の均等分散添加を実現できない。
塗料供給管の管内壁面に沿ってしか流れない、(b) エク
ストルージョン型塗布装置等の塗布装置では、磁性塗料
供給管内の流れがレイノルズ数で2000以下の層流状態と
なり、管内壁面近くの流速が0又は極めて遅い。これら
の(a) 、(b) により、硬化剤は磁性塗料供給管の管壁面
近くに滞溜し、この滞溜によって硬化剤添加の均等分散
性が確保されず、磁気記録媒体の最終製品に品質のばら
つき、悪化が見られる。
録媒体の構成材料として用いられる非磁性塗料(非磁性
粉を含んだ塗料)においても同様である。
塗料へのインライン硬化剤添加方式において、磁性塗料
もしくは非磁性塗料に対する硬化剤の均等分散添加を実
現し、磁気記録媒体の最終製品における品質の安定向上
を図ることにある。
は、磁性塗料もしくは非磁性塗料に硬化剤を添加して塗
布装置へと供給する磁気記録媒体の製造装置において、
塗料供給管の管中心部に硬化剤供給管の流出口を開口し
てなるようにしたものである。
載の本発明において更に、前記塗料供給管の管径D1 と
硬化剤供給管の流出口径D2 とを、硬化剤の流出速度V
2 が磁性塗料もしくは非磁性塗料の平均流速V1 の 1〜
2.5倍の範囲となるように設定してなるようにしたもの
である。
作用効果がある。 磁性塗料もしくは非磁性塗料へのインライン硬化剤添
加方式において、磁性塗料もしくは非磁性塗料が流れる
塗料供給管の管中心部に、硬化剤が流れる硬化剤供給管
の流出口が開口する。これにより、最も流速の速い塗料
供給管の管中心部から硬化剤を添加することにより、磁
性塗料もしくは非磁性塗料と硬化剤の円滑な混合、分散
を促し、塗料供給管内における硬化剤の局部滞溜を防止
できる。従って、磁性塗料もしくは非磁性塗料に対する
硬化剤の均等分散添加を実現し、磁気記録媒体の最終製
品における品質の安定向上を図ることができる。
作用効果がある。 塗料供給管の管径D1 と硬化剤供給管の流出口径D2
とを、硬化剤の流出速度V2 が磁性塗料もしくは非磁性
塗料の平均流速V1 の 1〜 2.5倍の範囲となるように設
定することにより、上記による硬化剤の均等分散添加
をより確実化できる。
例を示す模式図、図2は磁性塗料に対する硬化剤の各種
添加方式を示す模式図である。
如く、エクストルージョン型塗布装置11を有してお
り、エクストルージョン型塗布装置11のダイヘッド1
2を用いて、連続的に走行する支持体1に磁性層を塗布
する。尚、支持体1としては、例えばポリエチレンテレ
フタレート(PET)等のベースフィルムを採用でき
る。
ン硬化剤添加方式を採用しており、ポンプ21により磁
性塗料タンク23から磁性塗料供給管22に圧送される
磁性塗料に、ポンプ31により硬化剤タンク33から硬
化剤供給管32に圧送される硬化剤をインラインで添加
し、これを混合機41(スタティックミキサー或いは攪
拌機付き混合機)で攪拌混合後、エクストルージョン型
塗布装置11のダイヘッド12へと供給することとして
いる。ダイヘッド12は、硬化剤を添加された磁性塗料
を連続的に押し出して、これを支持体1に塗布し、支持
体1の幅方向に均一な塗布膜を形成するのである。
例えば(A) メタル、γ−酸化鉄、2酸化クロム等の磁性
粉(記録)、(B) α−アルミナ、酸化クロム、酸化チタ
ン等の研磨剤(磁気ヘッドのクリーニング)、(C) カー
ボンブラック等の帯電防止剤、(D) バインダ(成分の接
着)、(E) シリコンオイル等の潤滑剤(摩擦低減)の混
合、分散材料から構成される。また、硬化剤タンク33
内の硬化剤は、例えばポリイソシアネートプレポリマー
等から構成され、イソシアネート基とバインダー樹脂中
の水酸基との間で起こる架橋反応により硬化し、塗膜強
度を改善可能とする。
磁性塗料供給管22内に硬化剤供給管32を挿入し、磁
性塗料供給管22の管中心部に硬化剤供給管32の流出
口を開口している(図1(B))。尚、硬化剤供給管3
2の開口向きは磁性塗料供給管22の管軸方向下流側を
指向している。そして、磁性塗料供給管22の管径D1
と硬化剤供給管32の流出口径D2 とを、硬化剤の流出
速度V2 が磁性塗料の平均流速V1 の 1〜 2.5倍の範囲
となるように設定している。
の作用効果がある。 磁性塗料へのインライン硬化剤添加方式において、磁
性塗料が流れる磁性塗料供給管22の管中心部に、硬化
剤が流れる硬化剤供給管32の流出口が開口する。これ
により、最も流速の速い磁性塗料供給管22の管中心部
から硬化剤を添加することにより、磁性塗料と硬化剤の
円滑な混合、分散を促し、磁性塗料供給管22内におけ
る硬化剤の局部滞溜を防止できる。従って、磁性塗料に
対する硬化剤の均等分散添加を実現し、磁気記録媒体の
最終製品における品質の安定向上を図ることができる。
供給管32の流出口径D2 とを、硬化剤の流出速度V2
が磁性塗料の平均流速V1 の 1〜 2.5倍の範囲となるよ
うに設定することにより、上記による硬化剤の均等分
散添加をより確実化できる。
(D) を実施した。 (A) 磁性塗料供給管22の管内壁面に硬化剤供給管32
の流出口を開口したもの(図2(A))。
32を挿入し、磁性塗料供給管22の管内壁面近くに硬
化剤供給管32の流出口を開口したもの(図2
(B))。
32を挿入し、磁性塗料供給管22の管内壁面と管中心
部の中間に硬化剤供給管32の流出口を開口したもの
(図2(C))。
32を挿入し、磁性塗料供給管22の管中心部に硬化剤
供給管32の流出口を開口したもの(図2(D))。
の混合状態の良否(×は不良、△は可、○は良)を調査
した結果、表1を得た。混合状態の良否は、塗膜中の架
橋していない部分を溶剤で抽出して求めたゲル分率及び
塗膜をφ8 の鋼球で20回引っ掻き、その傷付き性をみる
スクラッチ試験によった。表1により、請求項1の本発
明の作用効果を確認できた。
口せしめた比較例1、2、本発明例1〜5のそれぞれに
ついて、磁性塗料に対する硬化剤の添加比率、磁性塗料
の平均流速V1 に対する硬化剤の流出速度V2 の比V2
/V1 、磁性塗料供給管の管径D1 、硬化剤供給管の流
出口径D2 、磁性塗料と硬化剤との混合状態の良否(×
は不良、△は可、○は良、◎は優)を調査し、表2を得
た。評価方法は、実施例1と同様である。表2により、
請求項2の本発明の作用効果を確認できた。
の成分、硬化剤の成分に関係なく、本発明の効果を奏す
る。また、本発明は塗布装置の型式に関係なく、本発明
の効果を奏する。
もしくは非磁性塗料へのインライン硬化剤添加方式にお
いて、磁性塗料もしくは非磁性塗料に対する硬化剤の均
等分散添加を実現し、磁気記録媒体の最終製品における
品質の安定向上を図ることができる。
図である。
を示す模式図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 磁性塗料もしくは非磁性塗料に硬化剤を
添加して塗布装置へと供給する磁気記録媒体の製造装置
において、 塗料供給管の管中心部に硬化剤供給管の流出口を開口し
てなることを特徴とする磁気記録媒体の製造装置。 - 【請求項2】 前記塗料供給管の管径D1 と硬化剤供給
管の流出口径D2 とを、硬化剤の流出速度V2 が磁性塗
料もしくは非磁性塗料の平均流速V1 の 1〜2.5倍の範
囲となるように設定してなる請求項1記載の磁気記録媒
体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30857895A JP3146955B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | 磁気記録媒体の製造方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30857895A JP3146955B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | 磁気記録媒体の製造方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09128747A true JPH09128747A (ja) | 1997-05-16 |
JP3146955B2 JP3146955B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30857895A Expired - Fee Related JP3146955B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | 磁気記録媒体の製造方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3146955B2 (ja) |
-
1995
- 1995-11-02 JP JP30857895A patent/JP3146955B2/ja not_active Expired - Fee Related
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