JPH091282A - 金型用粉体離型剤 - Google Patents

金型用粉体離型剤

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JPH091282A
JPH091282A JP14596195A JP14596195A JPH091282A JP H091282 A JPH091282 A JP H091282A JP 14596195 A JP14596195 A JP 14596195A JP 14596195 A JP14596195 A JP 14596195A JP H091282 A JPH091282 A JP H091282A
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mold
powder
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cavity
powder particles
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JP14596195A
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English (en)
Inventor
Mikinari Nozaki
美紀也 野崎
Mitsuhiro Karaki
満尋 唐木
Masato Hakoiwa
正人 箱岩
Toshiaki Midorikawa
俊明 緑川
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Toyota Motor Corp
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】金型1のうち低温状態に維持される割り面4へ
の付着を回避するのに有利であり、成形品の精度の確
保、バリの低減に有利な粉体離型剤を提供する。 【構成】粉末離型剤は、ワックス粒子5の他に、キャビ
ティ型面3の熱では融けない無機粉末粒子6と、有機化
合物からなる粉末粒子7とを混合して構成されている。
無機粉末粒子6としてはタルク、雲母を採用できる。有
機化合物からなる粉末粒子7は、ポリエチレンワック
ス、ナイロンパウダーを採用できる。粉末粒子7の粒径
は0.1〜50μmである。固定型11と可動型10と
の間の空間に離型剤塗布装置7Xを装入し、圧送ポンプ
73により吹付ノズル71から粉末離型剤を高温のキャ
ビティ型面3に向けて吹きつける。割り面4は低温であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形品の型離れ性を確保
する金型用粉体離型剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に金型のキャビティ型面には離型
剤が塗布される。離型剤は成形品の型離れ性等に貢献で
きる。ダイカスト鋳造用金型などに用いられる粉末離型
剤としては、油性系のもの、水溶性系のものが使用され
ている。油性系のものは、発煙や引火のおそれがあるた
め、水溶性のものが近年多用されつつある。しかし水溶
性の離型剤は、キャビティにおける水残りが生じること
があり、水残りに起因する問題が生じ易い。
【0003】そこで特開平4−279242号公報に
は、無機化合物からなる粉末状または顆粒状の離型剤基
材と、有機化合物からなる粉末離型剤とを混合してなる
非水溶性タイプのダイカスト用粉末離型剤が開示されて
いる。このものによれば、離型剤に水分が含まれていな
いので、水残りに起因する問題が生じない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に係る離型剤によれば、離型剤の塗布が要求されるキャ
ビティ型面ばかりか、離型剤の塗布が要求されない割り
面にも付着してしまう。従って、使用につれて金型の割
り面に離型剤が過剰に積層される。よって金型の型締め
精度が低下し、金型で成形した成形品の寸法精度が低下
したり、バリが発生したりする不具合がある。
【0005】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、温度選択性をもたせることにより、金型のうち
低温状態に維持される割り面への付着を軽減、回避する
のに有利であり、成形品の精度の確保、バリの低減に有
利な粉体離型剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金型用粉体
離型剤は、熱間状態の素材を成形するキャビティ型面と
キャビティ型面に隣設する割り面とを備えた金型に塗布
される粉体離型剤であって、熱間状態の素材を離型した
後の金型のキャビティ型面の温度領域に相応する融点領
域をもち、キャビティ型面の熱で融けると共に割り面の
熱で実質的に融けない熱可塑性粉末粒子が配合されてい
ることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】金型のキャビティ型面は、熱間状態の素材に直
接触れるので、金型のキャビティ型面の温度は高くな
る。一方、金型の割り面は、熱間状態の素材に実質的に
触れないため、また熱間状態の素材に触れるとしてもキ
ャビティ型面に比較して僅かであるため、金型の割り面
の温度は低い。なお割り面とは、相手側に対する分割面
という意味である。
【0008】本発明に係る金型用粉体離型剤を、素材離
型後の金型の高温状態のキャビティ型面に接触させれ
ば、その熱可塑性粉末粒子はキャビティ型面の熱で速や
かに溶け、キャビティ型面に融着する。これによりキャ
ビティ型面における離型剤の塗布が行われる。故に熱可
塑性粉末粒子の融点領域はキャビティ型面の温度領域と
相応することが好ましい。
【0009】一方、金型のうち低温状態に維持される割
り面に熱可塑性粉末粒子が触れたとしても、その熱可塑
性粉末粒子は融けにくく、従ってキャビティ型面に付着
しにくい。この様に本発明に係る粉体離型剤によれば、
金型の温度分布の高低に応じた選択付着が図られる。
【0010】
【実施例】図1〜図3を参照して離型剤の塗布のメカニ
ズムについて説明する。この例はダイカスト鋳造用金型
に適用した場合である。図1に金型1のキャビティ型面
3が示されている。この金型1のキャビティ型面3は、
高温の溶湯が所定間隔ごとに注入されるので、溶湯に繰
り返して触れ、高温状態(一般的には140〜230
℃)に維持される。キャビティ型面3においては冷却し
辛い離型ピンの先端面の様に、局所的には250〜33
0℃程度の高温となる部位もある。一方、金型1の割り
面4は、溶湯に直接触れないため、一般的に90〜10
0℃以下に維持される。
【0011】図1は、ワックス粒子5のみを高温状態の
キャビティ型面3に衝突させている状態を模式的に示
す。ワックス粒子5を構成するワックスはパラフィン系
であり、その融点はキャビティ型面3の温度域よりもか
なり低くく、例えば60〜90℃程度である。従ってワ
ックス粒子5は、高温状態のキャビティ型面3に衝突す
ると、キャビティ型面3の温度領域で速やかに融け、よ
ってキャビティ型面3に融着して融着部5aとなる。
【0012】この様にキャビティ型面3の熱でワックス
粒子5を速やかに融かすには、ワックス粒子5の(表面
積/体積)の値は大きい方が好ましい。体積の割りに表
面積が増大して、熱伝達性が確保されるからである。こ
の点を考慮してワックス粒子5の粒径は0.1μm〜5
0μmにすることが好ましい。しかしワックス粒子5の
粒径はキャビティ型面3の温度の如何、雰囲気温度の如
何等に応じて調整でき、粒径の下限値は0.2μm、
0.4μm、0.6μm、1μm等を選択でき、上限値
は5μm、10μm、20μm、30μm等を選択でき
る。
【0013】次に、本実施例に係る粉末離型剤を用い、
この粉末離型剤を金型1のキャビティ型面3に衝突させ
ている形態を、図2に示す。図2から理解できる様に、
本実施例に係る離型剤は、上記したワックス粒子5の他
に、キャビティ型面3の熱では融けない無機粉末粒子6
と、有機化合物からなる粉末粒子7とを混合して構成さ
れている。本実施例において熱可塑性粉末粒子として機
能するものは、粉末粒子7である。
【0014】無機粉末粒子6は、潤滑性を高めて成形品
の離型性を向上させることを主眼とするものである。無
機粉末粒子6としてはタルク、雲母を採用できる。有機
化合物からなる粉末粒子7は、キャビティ型面3に衝突
すると、キャビティ型面3の熱で少なくとも表層部が融
ける。粉末粒子7の粒径やキャビティ型面3の熱によっ
ては、粉末粒子7がその芯部まで融ける。
【0015】粉末粒子7を構成する有機化合物の材質は
キャビティ型面3の達する温度領域に応じて適宜選択で
きるが、キャビティ型面3の温度領域と相応する融点領
域をもつものが良く、例えばポリエチレンワックス(融
点130〜140℃程度)、ナイロンパウダー(結晶化
度によって多少相違するものの、融点200〜260℃
程度)を採用できる。
【0016】割り面4への融着を確実に抑えることを考
慮すると、本実施例に係る粉末離型剤全体のうち、融点
が高い有機化合物からなる粉末粒子7の割合は多く、融
点が低いワックス粒子5の割合は少ない方が好ましい。
粉末粒子7をキャビティ型面3の熱で速やかに融かすに
は、ワックス粒子5の場合と同様に、粉末粒子7の(表
面積/体積)の値は大きい方が好ましい。体積の割りに
表面積が増大して、伝熱性ひいては溶融性が確保される
からである。この点を考慮すると粉末粒子7の粒径は
0.1μm〜50μmにすることが好ましい。
【0017】粉末粒子7の粒径はキャビティ型面3の温
度の如何、キャビティ型面3への融着性の要請度の如何
によって調整でき、粒径の下限値は0.2μm、0.4
μm、0.6μm、1μm等を選択でき、上限値は5μ
m、10μm、20μm、30μm等を選択できる。無
機粉末粒子6の粒径は0.1μm〜50μmにすること
が好ましい。
【0018】さて図2に模式的に示す様に、本実施例に
係る粉末離型剤を高温状態のキャビティ型面3に衝突さ
せると、ワックス粒子5はキャビティ型面3の熱で融
け、キャビティ型面3に融着して融着部5aとなり、有
機化合物からなる粉末粒子7も、少なくとも表層部がキ
ャビティ型面3の熱で融け、キャビティ型面3に融着し
て融着部7aとなる。なお、衝突の際の衝撃で融着部5
a、7aは偏平化し易い。
【0019】また無機粉末粒子6は溶融しないため、キ
ャビティ型面3の熱では融けず、従って無機粉末粒子6
はキャビティ型面3に直接には融着しない。しかし融着
部7a、5aがキャビティ型面3に融着すると、融着部
7a、5aがバインダとして機能するので、無機粉末粒
子6はキャビティ型面3に付着されることになる。なお
粉末粒子7のうち、キャビティ型面3からの熱伝達が良
好でなかったものは、溶融が不充分となるため、落下粒
子7cとして落下する。
【0020】図3は、金型1のうちキャビティ型面3の
温度よりは低温領域に維持される割り面4に、本実施例
に係る粉末離型剤を衝突させている形態を模式的に示
す。図3に示す様に、有機化合物からなる粉末粒子7は
割り面4に融着せず、キャビティ型面3に衝突した後に
落下する。割り面4の温度が粉末粒子7の融点領域より
も低温だからである。
【0021】融点が低いワックス粒子5であっても、理
想的には金型1の割り面4に融着せず、キャビティ型面
3に衝突した後に落下することが好ましい。しかし、割
り面4における熱分布のばらつき等に起因してワックス
粒子5が割り面4に融着するおそれがある。この点本実
施例によれば、前述した様に粉末離型剤におけるワック
ス粒子5の配合割合は、粉末粒子7に比較してかなり少
ないので、仮に融着したとしても微量であり、影響は少
ない。
【0022】上記の説明から理解できる様に割り面4に
融着のおそれがあるワックス粒子5の配合割合は少ない
方が好ましい。即ち、粉末離型剤全体を100%とした
とき、重量比でワックス粒子5は1〜10%程度と少な
い方が好ましく、有機化合物からなる粉末粒子7は10
〜85%程度、特に30〜80%程度が好ましく、無機
粉末粒子6は5〜89%程度、特に15〜69%程度が
好ましい。
【0023】図4及び図5は粉末離型剤の配合を変更し
た場合を示す。即ち図4は、粉末離型剤中における粉末
粒子7の配合割合を相対的に減らす共に無機粉末粒子6
を相対的に増した場合を示す。この場合には、粉末粒子
7の相対的配合割合が低くくなるので、粉末粒子7の融
着部7aも少なくなる。よって無機粉末粒子6がキャビ
ティ型面3に付着する量が減少する。故にキャビティ型
面3に積層した離型剤の厚みを薄くするのに有利であ
る。
【0024】図5は、離型剤中における粉末粒子7の配
合割合を相対的に増やした場合を示す。この場合には、
粉末粒子7の相対的配合割合が増えているので、粉末粒
子7の融着部7aが増す。故に融着部7aにより無機粉
末粒子6がキャビティ型面3に付着する量が増加する。
故にキャビティ型面3に積層した離型剤の厚みを厚くす
るのに有利である。
【0025】以上説明した様に本実施例によれば、金型
1の温度に応じた粉体離型剤の選択付着が行われるの
で、金型1のうち低温状態に維持される割り面4への無
機粉末粒子6の付着も抑止される。そのため低温状態に
維持される割り面4には離型剤が塗布されないか、或い
は塗布されにくい。よって金型1の割り面4に粉体離型
剤の過剰積層に起因する型締め精度の低下を防止でき、
成形品の寸法精度やバリの抑制に有利である。
【0026】従って過剰の離型剤を除去すべくエアブロ
ー処理を行う場合であっても、エアブロー処理はキャビ
ティ型面3に行えば良く、割り面4には行なわなくても
済むので、エアブロー処理に要する時間の短縮化に有利
である。しかも粉末離型剤は水溶性タイプとは異なるの
で、水残りに起因する不具合の解消に有利である。 (粉体離型剤を塗布する形態)図6〜図8は金型1のキ
ャビティ型面3に粉体離型剤を塗布する形態の例を示
す。図6に示す例では、金型1は可動型10と固定型1
1からなる。可動型10は、成形品を形成するためのキ
ャビティ型面3と、キャビティ型面3に隣設する割り面
4とを備えている。固定型11も、成形品を形成するた
めのキャビティ型面3と、キャビティ型面3に隣設する
割り面4とを備えている。
【0027】離型剤塗布装置7Xは、通路70cをもつ
作動軸70と、作動軸70に保持された多数個の吹付ノ
ズル71と、離型剤を収容する収容タンク72と、圧縮
エアで粉末離型剤を送給する圧送ポンプ73と、圧送ポ
ンプ73の作動を制御する制御部74とを備えている。
使用の際には型締め状態の金型1のキャビティに高温の
素材としての溶湯(アルミ系合金)が注入され、溶湯が
凝固すれば成形品が成形される。成形後に可動型10を
移動して金型1を型開きする。その後固定型11と可動
型10との間の空間に離型剤塗布装置7Xを装入し、そ
して圧送ポンプ73の圧送作用(一般的に1〜10kg
/cm2 )により吹付ノズル71から粉末離型剤を固定
型11及び可動型10のキャビティ型面3に向けて吹き
つけ、塗布する。これにより前述した様に粉体離型剤の
選択付着が行なわれる。離型剤塗布装置7Xを適宜上下
動させたり、横移動させたり、旋回させたりすることも
好ましい。
【0028】この様にして粉体離型剤をキャビティ型面
3に塗布した後、離型剤塗布装置7Xを離脱させ、可動
型10を移動して金型1を型締めする。型締めした状態
の金型1のキャビティに溶湯を装填して成形品を得る。
その後可動型10を移動させて金型1を型開きする。以
下同様にしてキャビティ型面3への粉体離型剤の塗布を
実行する。
【0029】図7に示す例も図6に示す例と基本的には
同様な手順で粉体離型剤の塗布を行う。この例では、離
型剤塗布装置7Xは、通路70cをもつ回転可能な作動
軸70と、作動軸70に保持された吹付ノズル71と、
粉体離型剤を収容する収容タンク72と、作動軸70を
矢印C1方向に回転させる駆動モータ77と、駆動モー
タ77の回転速度や回転方向を制御する制御部74とを
備えている。
【0030】使用の際には、成形後に可動型10を移動
して金型1を型開きする。固定型11と可動型10との
間の空間に離型剤塗布装置7Xを装入し、そして駆動モ
ータ77により作動軸70を所定の回転速度(例えば1
000〜5000rpm)で回転させると共に、吹付ノ
ズル71から粉体離型剤を吹きつけ、塗布する。粉体離
型剤は遠心力により飛散され、可動型10及び固定型1
1のキャビティ型面3に衝突する。これにより粉体離型
剤の選択付着が行なわれる。
【0031】駆動モータ77の回転速度を調整すれば、
粉体離型剤に作用する遠心力が調整され、粉体離型剤の
吹付け力が調整される。ところで粉体離型剤の粒子が微
小、極微小な場合には、粉体離型剤を圧縮エアのみで投
射させれば、圧縮エアがキャビティ型面3に衝突した後
の反射エアの影響で離型剤の粒子がキャビティ型面3に
到達しないおそれがあり、塗布効率が低下する。この場
合には短時間のうちに離型剤を所要の厚みに塗布するの
に不利である。この点本実施例によれば、粉体離型剤を
遠心力でキャビティ型面3に向けて投射するので、粉体
離型剤の粒子が微小、極微小な場合であっても、圧縮エ
アを用いる場合の悪影響を防止でき、従って粉体離型剤
を所要の厚みに塗布するのに有利である。
【0032】また駆動モータ77の正回転及び逆回転を
行えば、粉体離型剤の投射方向を変更できるので、離型
剤の塗布のばらつき低減に有利である。図8に示す例で
は、離型剤塗布装置7Xは、粉体離型剤が保持されてい
るスポンジや羽毛等からなるパフ79を備えている。使
用の際には、成形後に可動型10を移動して金型1を型
開きする。固定型11と可動型10との間の空間に離型
剤塗布装置7Xを装入し、そしてパフ79で可動型10
及び固定型11のキャビティ型面3を叩くか、キャビテ
ィ型面3に接近した状態で振動させる。場合によっては
パフ79をキャビティ型面3に接触させるだけでも良
い。これによりパフ79から粉体離型剤が放出され、前
述した様に金型1の温度に応じて粉体離型剤の選択付着
が行なわれる。この場合には、パフ79を叩く強さ、パ
フ79に与える振動を調整すれば、粉体離型剤の塗布性
を調整できる。
【0033】(他の例)上記した例ではダイカスト鋳造
用の金型1に適用しているが、ダイカスト鋳造に限られ
るものではなく、低圧鋳造や高圧鋳造や重力鋳造等の他
の鋳造型にも適用できる。 (付記)上記した各実施例から次の技術的思想も把握で
きる。 ○熱間状態の素材を成形するキャビティ型面と割り面と
を備えた金型に塗布される粉体離型剤であって、熱間状
態の素材を離型した後の金型のキャビティ型面の熱で融
けると共に割り面の熱で融けない熱可塑性粉末粒子と、
金型のキャビティ型面の熱で融けない無機粉末粒子とが
配合されていることを特徴とする金型用粉体離型剤。 ○熱間状態の素材離型後の金型のキャビティ型面の温度
領域に相応する融点領域を有する熱可塑性粉末粒子が配
合されている粉体離型剤と、粉体離型剤を吹きつける離
型剤塗布装置とを用い、熱間状態の素材を離型した後の
金型を構成する分割型の間に離型剤塗布装置を装入する
装入工程と、離型剤塗布装置から粉体離型剤を金型のキ
ャビティ型面に衝突させ、高温状態に維持されるキャビ
ティ型面に熱可塑性粉末粒子を多く融着させると共に、
低温状態に維持される割り面における熱可塑性粉末粒子
の融着量を少なくするか或いは無くする離型剤塗布工程
とを順に実施することを特徴とする金型への粉体離型剤
塗布方法。
【0034】
【発明の効果】請求項1によれば、金型の熱に応じた選
択付着を行い得るので、金型のうち低温状態に維持され
る割り面への熱可塑性粉末粒子の付着が抑制される。そ
のため、低温状態に維持される割り面には離型剤が塗布
されないか、或いは塗布されにくい。よって金型のうち
低温状態に維持される割り面に離型剤が過剰積層させる
ことを防止でき、過剰積層に起因する金型の型締め精度
の低下を防止できる。故に、成形品の寸法精度やバリの
抑制に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワックス粒子のみをキャビティ型面に衝突させ
ている形態を模式的に示す構成図である。
【図2】実施例に係る粉体離型剤を金型のキャビティ型
面に衝突させている形態を模式的に示す構成図である。
【図3】実施例に係る粉体離型剤を金型の割り面に衝突
させている形態を模式的に示す構成図である。
【図4】配合を調整した実施例に係る粉体離型剤を金型
のキャビティ型面に衝突させている形態を模式的に示す
構成図である。
【図5】配合を調整した実施例に係る粉体離型剤を金型
のキャビティ型面に衝突させている形態を模式的に示す
構成図である。
【図6】離型剤塗布装置を用いて金型のキャビティ型面
に粉体離型剤を衝突させている形態を模式的に示す断面
図である。
【図7】離型剤塗布装置を用いて金型のキャビティ型面
に粉体離型剤を衝突させている他の形態を模式的に示す
断面図である。
【図8】離型剤塗布装置を用いて金型のキャビティ型面
に粉体離型剤を衝突させている別の形態を模式的に示す
断面図である。
【符号の説明】
図中、1は金型、3はキャビティ型面、4は割り面、6
は無機粉末粒子、7は粉末粒子を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 箱岩 正人 千葉県香取郡多古町水戸1番地 日立粉末 冶金株式会社内 (72)発明者 緑川 俊明 千葉県香取郡多古町水戸1番地 日立粉末 冶金株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱間状態の素材を成形するキャビティ型面
    と該キャビティ型面に隣設する割り面とを備えた金型に
    塗布される粉体離型剤であって、 熱間状態の素材を離型した後の該金型の該キャビティ型
    面の熱で融けると共に該割り面の熱で実質的に融けない
    熱可塑性粉末粒子が配合されていることを特徴とする金
    型用粉体離型剤。
JP14596195A 1995-06-13 1995-06-13 金型用粉体離型剤 Pending JPH091282A (ja)

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