JPH09128099A - 不正開閉防止機能付ケース - Google Patents

不正開閉防止機能付ケース

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JPH09128099A
JPH09128099A JP7315709A JP31570995A JPH09128099A JP H09128099 A JPH09128099 A JP H09128099A JP 7315709 A JP7315709 A JP 7315709A JP 31570995 A JP31570995 A JP 31570995A JP H09128099 A JPH09128099 A JP H09128099A
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JP
Japan
Prior art keywords
plug
case
conductive member
socket
cut
Prior art date
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Pending
Application number
JP7315709A
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English (en)
Inventor
Masuzo Nomura
益造 野村
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TEMU KK
Original Assignee
TEMU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース内部の情報の不正書換え等を確実に防
止するとともに、ケースの製造コストを節減する。 【構成】 図示しないケースの本体と蓋体とにそれぞれ
固定されたソケット10とプラグ11とは、両者間に薄
い導体板で形成された導電部材12が製造コストの安価
なインサート成形で固定されている。導電部材12は図
示しない基板に配線されていて、ケースの蓋体を開くよ
うな不正行為によって切断され、回路を絶って不正行為
を行わさせない。導電部材12には4箇所の狭幅部12
eが形成され、この部分はプラグ11の段差部11a上
に載っており、蓋体を開くとプラグ11がソケット10
から引き抜かれるので段差部11aは導電部材12の切
断を確実なものとする。また、再度プラグ11を戻そう
としても、プラグ11の大径部11bが切断部分を変形
させるので、回路が再度接続されることがなく、不正行
為防止が確実である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスティック等で形成
された蓋付のケース内のプリント基板内の記憶装置等に
格納された情報等を、不正な目的で改ざんされるのを防
止する不正開閉防止機能付ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】前記のようなケースは、例えば、鋼球を
用いた遊戯機等の関係で景品として利用されている。図
10にその構造を側面断面の略図で示す。1はケースの
本体、2は同蓋体で、ともに樹脂で形成され、周縁に相
互の嵌合部分を備える。3は電子回路等を備えたプリン
ト基板で、本体1の内底面に固定される。4は基板3の
上面に固定されたソケット、5は蓋体2内面に固定され
たプラグであり、相互に嵌入する。6は電線であり、ご
く細いリード線を用いてあり、両端は基板3の回路内の
所定のランド部分に、ハンダ付け部7で固定して組み込
まれ、中間部はプラグ5内を貫通させ、ゆとりを持たせ
ることなくピッタリと張って配線されている。
【0003】このように組付けられたケースを、何らか
の不当な目的で開こうとして蓋体2を取り外すと、蓋体
2の内面に固定されたプラグ5も、同時にソケット4か
ら抜けて外れるので、細いリード線からなる電線6は切
断され、回路は絶たれ、従って回路内に格納されている
情報を改ざんしようとしても、行うことができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成においては、蓋体2を取り外そうとする
と電線6が切断され回路が絶たれるようにするために
は、電線6をハンダ付け部7〜プラグ5〜ハンダ付け部
7の間、前記したように、余裕を与えることなく、緊張
させて配線しなくては目的が達成されない。従って、製
造工程としては、基板3にソケット4を固定したものを
ケース本体1の底面に固定し、その後ソケット4にプラ
グ5を挿入したうえで電線6を所定位置に配線し、両端
を半田付けし、しかる後、蓋体5の内面に接着等の方法
でプラグ5の上面を固定しなくてはならない。これは非
常に手間を要する工程であり、コスト高の要因となって
いた。本発明は、このような手間をかけることなく、し
かも動作が確実なものを簡潔な構造、工程で提供し、課
題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は本発明によ
れば、ケースを構成する本体と蓋体と、前記本体に固定
したプラグまたはソケットと、前記蓋体に固定したソケ
ットまたはプラグと、ケースが閉じられた状態で相互に
嵌合した前記プラグとソケットとの両者間に緊張して架
装された導電部材とからなり、ケースを開く操作により
プラグとソケットとが嵌合解除方向に離間することによ
って前記導電部材が切断されるように構成したケースに
おいて、前記プラグには、その先端寄りのソケットへの
嵌入範囲内に、段差部を有する大径部を設け、前記導電
部材は前記段差部上に載置して配置するとともに、導電
部材の架装部分には前記大径部周縁部において狭幅部を
形成し、ケースを開く動作により前記導電部材の狭幅部
が前記段差部に引張されて切断されることによって解決
される。
【0006】また、上記め課題は本発明によれば、前項
において、前記プラグとソケットとが相互に嵌合した状
態で両者間に架装する導電部材は、プラグとソケットと
の成形時、インサート成形により両者に固定されること
により解決される。
【0007】また、上記の課題は本発明によれば、前項
および前々項において、導電部材の狭幅部には厚み方向
に切り込み溝を形成したことによって解決される。
【0008】
【作用】ケースを開く動作によって引き抜かれるプラグ
の先端寄りに設けた段差部は、段差部の上に載置するよ
うに配置した導電部材を、確実に引っ張り上げて切断す
る。導電部材の狭幅部は、この切断を、より確実、迅速
なものとし、さらに、再びケースを閉じて回路を接続し
ようとしても、プラグの先端寄りに設けた大径部は導電
部材の切断部分を変形させるので、接続は不能となり、
回路は確実に絶たれて不正な行為が実行不可能となる。
【0009】プラグとソケットとの両者間に架装する導
電部材は、プラグとソケットとの成形時、インサート成
形により両者に固定するので、工程が簡単であり、製造
に手間がかからず、配線等の不良が発生することがな
い。
【0010】導電部材の狭幅部に形成した厚み方向の切
り込み溝は、切断をさらに確実、迅速なものとして誤動
作等を生じさせない。
【0011】
【実施例】図1から図9に、本発明の実施例を示す。な
お、ケース本体と蓋体とについては、図10に示した符
号1、2の従来のものと同様であるので、図示及び説明
は省略した。
【0012】図1は要部の上面図、図2は側面図であ
る。図において、10はソケットであり、概ね角形の厚
板状で、中央に丸孔10aを貫通させている。11はプ
ラグであり、概ね円柱状で、一方の端部を大径部11b
として段差11aを設けてあり、前記ソケット10の丸
孔10aに余裕をもって嵌入する。ともに樹脂で形成さ
れており、後述の導電部材をインサートして同時に成形
する。
【0013】12は前記の導電部材であり、薄い導電材
の板体をプレスして形成される。図4と図5に、導電部
材12の詳細を上面図と側面図で示したが、4方に接続
用の端子12aを突出して備え、中央には角孔12bを
設け、図4における上下方向にそれぞれ長方形の角孔1
2c,左右方向にそれぞれ角状の切欠き12dを形成
し、その結果、角孔12bの周囲の4隅は、ごく小幅の
ブリッジ状の狭幅部12eで繋がっている形状である。
【0014】導電部材12の前記4方に接続用の端子1
2aは図5の側面図に見られるように傾斜部を経て段差
を持たせて図示しないプリント基板に接続するようにし
てある。
【0015】前記のような導電部材12をインサートし
て、ソケット10、プラグ11を同時に成形する。図3
は、図1におけるA−A断面であり、同図と図1とによ
り導電部材12のインサートの位置が理解できる。すな
わち、ソケット10の中央の丸孔10aの中心と、円柱
状のプラグ11の軸心と、そして導電部材12の中央の
角孔12bの中心とが同位置であるように、かつ、導電
部材12の下面がプラグ11の段差部11aの上面に載
置されるような位置にインサートされて成形される。
【0016】また、図1の上面図に示されるように、導
電部材12の角孔12bの周囲の4隅の、ごく小幅のブ
リッジ状の狭幅部12eは、プラグ11の段差部11a
の内周寄りに存在するように、両者の寸法は設定され
る。
【0017】ソケット10とプラグ11の双方の下面は
同一面でもよいが、製造上の誤差を考慮して、図3の符
号dで示したように、ごく僅か、(本実施例では0.1
mm)プラグ11側を浮かしておくことが望ましい。
【0018】このように成形したものを、端子12aを
用いて、図示省略のプリント基板上に取り付け、回路を
構成させる。そしてプリント基板を、これも図示しない
ケースの本体の内底面に固定し、ケース蓋体を被せて、
その内面にプラグ11の上面を固定する。固定方法はプ
ラグ11の上端面に形成した接着剤逃げの凹部11cを
利用して接着する。
【0019】次に、このように構成した本発明の不正開
閉防止機能付ケースの不正開閉防止機能動作を説明す
る。図7から図9までは図1におけるB−B断面を、動
作に対応させたものである。これらの図においても前記
同様、ケースおよびプリント基板については図示を省略
してある。図7はケース開閉前の正常状態のものであ
り、プラグ11はソケット10内の所定の位置に存在
し、導電部材12の狭幅部12eがプラグ11の段差部
11aの内周寄りの位置にある状態である。
【0020】このような状態から、不正な行為を行おう
としてケースの蓋体を開いて取り外そうとした状態を図
8に示す。蓋体に固定されたプラグ11は前記の行為に
よって矢印C方向に移動させられる。この移動によって
プラグ11とソケット10に跨がってインサートされて
いた導電部材12は段差部11aにより下方から押圧さ
れ、押圧力により4箇所の狭幅部12eの部分が切断さ
れる。また切断とともに、その端部はプラグ11の大径
部11bの角に引きずられて上方へ捲くり上げられる。
【0021】不正行為を行おうとした者は、ケースが開
いて内部が視認できるようになって不正行為を実行に及
ぼうとするが、導電部材12が切断されているので回路
が作動せず、実行不能であることに気づき、蓋体を閉じ
ようとする。この状態を図9に示す。閉じようとする蓋
体とともにプラグ11が矢印D方向にソケット10内に
挿入されようとするが、プラグ11の大径部11bの下
端周縁が、上方へ捲くり上げられている導電部材12の
最小幅部12eの部分に引っ掛かって挿入は困難であ
る。強引に力を加えて挿入すれば、図のように狭幅部1
2eの切り口は下方に垂れ下がった状態になる。従って
強引に嵌入しても導電部材12が狭幅部12eを再び接
触させ導通させて回路を構成することは不可能であり、
不正行為は実行不能である。
【0022】4箇所の狭幅部12eは、前記のように蓋
体の取り外し動作によって切断しなければならない。従
ってその板の板厚はごく薄いもので形成する。本発明の
実施例では、0.18mm厚のものを用いたが、事情に
よっては、図6に例示したように狭幅部12eの部分の
板厚方向に対し、切り込み溝12fを形成しておくこと
によって、確実な切断が行われる。
【0023】導電部材12の端子12aは本発明の実施
例では、プレス加工時に曲げたものをインサート成形す
るように構成したが、平面の状態でインサート成形を行
い、成形工程終了後、曲げ加工を行うことも可能であ
り、この方法の方が金型の費用は節減できると思われ
る。また、端子12aは4方に4箇所設けたが、プリン
ト基板のパターンの構成により端子数は任意で構成でき
る。
【0024】さらに、導電部材12の切断箇所も4箇所
に限定するものでなく、任意数にて構成可能である。
【0025】また、本実施例ではソケット10とプラグ
11に対し、導電部材12を成形時にインサートするよ
うにしたが、これは他の方法、例えば嵌め込んで溶着等
の方法でも可能である。
【0026】なお、本発明の明細書では、請求項を含
み、ソケットとプラグという用語で統一したが、窪みを
有する部材と、該窪みに嵌入する栓状の部材であればよ
いので、便宜上、ソケットとプラグとの用語を用いたに
すぎない。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、不正開閉
防止機能付ケースにおいて、ケースを開く不正な行為に
よって切断して回路を作動不能とする導電部材の切断箇
所を狭幅部とし、この部分をプラグの段差部上に載せる
ようにしたので、ケースを開く動作によって移動するプ
ラグの段差部が確実に導電部材を切断し、不正行為を防
止する。
【0028】一旦切断された導電部材の狭幅部は、プラ
グの大径部によってプラグ離脱時、捲くり上げられ、再
度の嵌入時、下方へ押し下げられるので変形し、不正行
為を行おうとする者が回路を再度接続しようとしても不
可能となって不正行為を行うことができない。
【0029】導電部材はプラグとソケットとを成形加工
する際に同時にインサートして固定するので、製造の手
間が大幅に節減され、コストを引き下げることができ
る。また、製造上の断線等の不良の発生も防止できる。
【0030】導電部材の狭幅部に、厚み方向に切り込み
を入れておけば、切断がさらに確実なものとなって動作
も迅速化され、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の上面図である。
【図2】本発明の要部の側面図である。
【図3】本発明の要部の図1におけるA−A断面図であ
る。
【図4】本発明の導電部材の上面図である。
【図5】本発明の導電部材の側面図である。
【図6】本発明の導電部材の狭幅部の断面図である。
【図7】本発明の要部の動作を説明するための、図1に
おけるB−B断面図である。
【図8】本発明の要部の動作を説明するための、図1に
おけるB−B断面図である。
【図9】本発明の要部の動作を説明するための、図1に
おけるB−B断面図である。
【図10】従来の不正開閉防止機能付ケースの側面断面
の略図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 ケース蓋体 10 ソケット 10a 丸孔 11 プラグ 11a 段差部 11b 大径 12 導電部材 12a 端子 12e 狭幅部 12f 切り込み溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースを構成する本体と蓋体と、 前記本体に固定したプラグまたはソケットと、 前記蓋体に固定したソケットまたはプラグと、 ケースが閉じられた状態で相互に嵌合した前記プラグと
    ソケットとの両者間に緊張して架装された導電部材とか
    らなり、 ケースを開く操作によりプラグとソケットとが嵌合解除
    方向に離間することによって前記導電部材が切断される
    ように構成したケースにおいて、 前記プラグには、その先端寄りのソケットへの嵌入範囲
    内に、段差部を有する大径部を設け、 前記導電部材は前記段差部上に載置して配置するととも
    に、導電部材の架装部分には前記大径部周縁部において
    狭幅部を形成し、 ケースを開く動作により前記導電部材の狭幅部が前記段
    差部に引張されて切断されることを特徴とする不正開閉
    防止機能付ケース
  2. 【請求項2】 前記プラグとソケットとの両者間に架装
    する導電部材は、プラグとソケットとの成形時、インサ
    ート成形により両者に固定されることを特徴とする請求
    項1に記載の不正開閉防止機能付ケース。
  3. 【請求項3】 導電部材の狭幅部には厚み方向に切り込
    み溝を形成したことを特徴とする請求項1、2に記載の
    不正開閉防止機能付ケース。
JP7315709A 1995-10-30 1995-10-30 不正開閉防止機能付ケース Pending JPH09128099A (ja)

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JP7315709A JPH09128099A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 不正開閉防止機能付ケース

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009093401A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Panasonic Corp 情報処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009093401A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Panasonic Corp 情報処理装置

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