JPH09127951A - 楽音制御方法 - Google Patents

楽音制御方法

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JPH09127951A
JPH09127951A JP7309702A JP30970295A JPH09127951A JP H09127951 A JPH09127951 A JP H09127951A JP 7309702 A JP7309702 A JP 7309702A JP 30970295 A JP30970295 A JP 30970295A JP H09127951 A JPH09127951 A JP H09127951A
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Susumu Ishibashi
進 石橋
Ken Konosu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】6弦ピックアップで検出された各弦のゲイン調
整を感覚的に行えるようにする。 【解決手段】6弦ピックアップで検出された各弦の信号
波形はA/D変換器2において時分割でディジタル信号
に変換されて、ゲイン調整手段3に入力される。ギター
の同じ弦を同じ音名、同じ強さで繰り返し弾いた時に、
制御手段7は弾いた弦のベロシティに応じて、その弦に
対応するゲイン調整手段3のゲインを調整する。この場
合、制御部7からMIDIの演奏情報が、音源部9に出
力されて楽音が生成され、スピーカ10から発音される
ため、スピーカ10よりの音量を聞きながらゲインを感
覚的に調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弦楽器の各弦のゲ
イン調整を簡単に行える楽音制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エレクトリックギター(以下、エ
レキギターと記す。)に6本の弦のそれぞれの振動波形
を検出する6弦独立ピックアップを装着し、各弦のベロ
シティとピッチを検出して、演奏されたピッチの楽音を
演奏された弦のベロシティに応じた音量で発音するよう
にしたギターシンセサイザといわれる電子楽器が知られ
ている。
【0003】このようなギターシンセサイザにおいて
は、6弦独立ピックアップをエレキギターに装着する時
に、各弦の出力にばらつきがでることがある。これは、
6弦ピックアップを装着するエレキギターの表面が曲面
となっていることが多いことや、6弦独立ピックアップ
と弦との距離が各弦でばらつくことが原因となってい
る。さらに、弦同士の特性が異なるために各弦の出力が
ばらつくようになる。例えば、1弦と6弦とでは発生す
る音量の幅が大きいので、演奏者によって異なる弾き方
を行うために、各弦の出力がばらつくようになる。
【0004】このため、6弦独立ピックアップの各弦よ
りの信号が入力される楽音発生装置においては、各弦よ
りの入力レベルを調整する必要が生じる。そこで、従来
は各弦の入力レベルを個別に調整する際に、楽音発生装
置のパネルに設けられた操作子を操作することによって
調整していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、楽音発
生装置のパネルに設けられた操作子を操作することによ
って各弦よりの入力レベルを調整するには、弦を弾く動
作とパネルの操作子を操作する動作を繰り返し行うこと
が必要であり、所望の楽音の音量が得られるようにする
には、その調整が煩雑になるという問題点があった。ま
た、その設定動作は感覚的なものではなく、調整しても
なかなか思った通りの設定を行うことができず、さらに
調整動作を繰り返し行わなければならない欠点を有して
いた。
【0006】そこで、本発明は、感覚的に各弦よりの入
力レベルを調整することができると共に、煩雑な調整動
作を行うことのない楽音制御方法を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の楽音制御方法は、弦の振動を検出する弦振
動検出手段と、該弦振動検出手段で検出された信号のゲ
インを調整するゲイン調整手段とを備え、前記弦に対す
る所定の動作を繰り返し行うことにより、前記ゲイン調
整手段は、前記弦振動検出手段で検出された信号のレベ
ルに応じてゲインを調整するようにしたものである。
【0008】また、本発明の他の楽音制御方法は、弦の
振動を検出する弦振動検出手段と、該弦振動検出手段で
検出された信号のゲインを調整するゲイン調整手段とを
備え、前記弦の振動に基づいて発生される楽音の出力レ
ベルを設定し、該設定された楽音の出力レベルが、前記
弦信号検出手段で検出された前記弦のベロシティで得ら
れるように、前記弦信号検出手段で検出された前記弦の
ベロシティに応じて前記ゲイン調整手段のゲインを調整
するようにしたものである。
【0009】このような本発明によれば、弦を弾くこと
により自動的にその弾いた弦の振動の態様に応じてゲイ
ン調整を行うことができるので、感覚的に各弦のゲイン
調整を行うことができると共に、煩雑な調整動作を行う
ことなく調整を行うことができる。さらに、調整動作を
行った後にすぐに通常演奏を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の楽音制御方法を実行する
ギターシンセイサイザの構成の一例の機能ブロック図を
図1(a)に示す。また、図1(b)はエレキギターの
構成を示す機能ブロック図である。図1(a)に示すギ
ターシンセサイザは、ギター部と楽音発生装置からな
り、ギター部はエレキギターとエレキギターに装着され
た6弦独立ピックアップ1からなる。
【0011】また、楽音発生装置において、アナログ/
ディジタル(A/D)変換器2は、6弦独立ピックアッ
プ1で検出された各弦の振動波形をディジタル信号に変
換し、ゲイン調整手段3は、A/D変換2から時分割で
出力される各弦のディジタル信号とされた信号波形のゲ
インを調整する手段であり、乗算器やビットシフターに
より構成することができる。また、ゲイン調整手段3の
出力が入力されるレベル検出部4は、入力信号を全波整
流する等によりエンベロープを検出し、検出された各弦
のエンベロープ信号を表示部6で表示している。表示部
6による表示はエンベロープ信号のレベルとされている
が、各弦のエンベロープのピーク値を表示するものであ
ってもよい。
【0012】なお、レベル検出部4は弦のノートオン/
ノートオフおよび入力された弦の振動波形からベロシテ
ィを検出して、制御部7に供給している。さらに、ゲイ
ン調整手段3の出力が入力されるピッチ検出部5は、入
力された弦の振動波形の零クロス点を検出すること等に
より、振動波形のピッチを検出して制御部7に供給して
いる。制御部7は、供給された弦のノートオン/ノート
オフ信号、ベロシティ情報、ピッチ情報等をMIDI信
号に変換して音源9に出力している。また、制御部7は
ゲイン調整手段3を調整して各弦のゲインを調整してい
る。設定部8は、楽音発生装置のモードを演奏モードや
ゲイン調整可能モード等に設定したり、ゲイン調整用の
設定値を設定している。
【0013】なお、ゲイン調整手段3ないし制御部7の
処理動作はギターが備える6本の弦の処理が時分割で1
本づつ行われる。そして、音源9は制御部7から供給さ
れたMIDI信号に基づいて楽音を発生してスピーカ
(SP)10から楽音を発音している。また、エレキギ
ターには図1(b)に示す内蔵ピックアップ11が予め
装着されており、この内蔵ピックアップ11からは6本
の弦の振動波形が合成されて出力されている。この合成
振動波形はギターアンプ(G.A)12により増幅され
て、エレキギターの演奏音(生音)がスピーカ(SP)
13から放音される。
【0014】このように構成されたギターシンセサイザ
において、制御部7がゲイン調整手段3を制御する制御
方法が、本発明の楽音制御方法であり、その第1の実施
の形態を次に説明する。本発明の楽音制御方法の第1の
実施の形態においては、各弦よりの入力のゲインを調整
するモード(オートモードという)に設定されている時
は、同じ弦を繰り返し同じように弾いた時に、その弦よ
りの入力のゲイン調整をゲイン調整手段3により行うよ
うにしている。このゲイン調整は、その時の弦のベロシ
ティが所定のしきい値より大きい時はゲインをその最小
単位だけ大きくし、逆に弦のベロシティが所定のしきい
値より小さい時はゲインをその最小単位だけ小さくする
ようにゲイン調整手段3を制御することにより行われ
る。
【0015】すなわち、ある弦から発音される楽音の音
量を大きくしたい時には、その弦を音名を同一にして繰
り返し強く弾くことにより、検出される弦のベロシティ
を大きくする。これにより、制御部7はゲイン調整手段
3のゲインを1単位づつ上昇させ、発音される楽音の音
量がしだいに大きくなる。また、ある弦で発音される楽
音の音量を小さくしたい時には、その弦を音名を同一に
して繰り返し弱く弾くことにより、検出される弦のベロ
シティを小さくする。これにより、制御部7はゲイン調
整手段3のゲインを1単位づつ下降させ、発音される楽
音の音量がしだいに小さくなる。このようにして、各弦
の所望の楽音の音量が得られるように感覚的にゲイン調
整を行うことができる。
【0016】次に、本発明の第1の実施の形態の楽音制
御方法の動作の説明を図2に示すフローチャートを参照
して説明する。この図に示すフローチャートは制御部7
にノートオン信号が入力された時に開始され、ステップ
S10にて現在のモードがオートモードか否かが判定さ
れる。この時、オートモードに設定されていない場合
は、「no」と判定されてステップS34に進み、現在
のモードがパネル設定モードか否かが判定される。そし
て、パネル設定モードに設定されていない場合は、「n
o」と判定されてステップS38に進み、ここでノート
オンがレベル検出部4で検出されたときにはノートオン
処理が行われる。すなわち、通常演奏モードとされる。
ノートオンが検出されなかったときは、次のステップに
進む。
【0017】なお、パネル設定モードとはパネル設定部
に備えられているスイッチ操作子を操作することにより
各弦よりの入力ゲインを調整する従来の調整方法を指し
ている。ここで、パネル設定モードに設定されている場
合は、ステップS34にて「yes」と判定されて、ス
テップS36にてパネル設定部のスイッチ操作に応じて
各弦のゲインを調整する。次いで、ステップS38にて
ノートオン処理が行われるが、この処理が行われるとM
IDI信号のノートオン信号が出力されることになる。
そして、ステップS32に進みノートオフなどのその他
の処理が行われる。次いで、ステップS10に戻りオー
トモードに設定されていない場合は、ステップS10、
ステップS34ないしステップS32の処理が循環して
行われる。
【0018】ここで、オートモードに設定されると、ス
テップS10にて「yes」と判定されて、ステップS
12にてレジスタiに「1」が設定される。このレジス
タiの値はギターの各弦を示している。すなわち、1本
目の弦の処理が行われる。次いで、ステップS14にて
1本目の弦にノートオンが検出されたか否かが判定され
る。ここで、1本目の弦にノートオン信号が検出されな
かった場合は、「no」と判定されてステップS30に
分岐される。そして、ステップS30にてレジスタiの
値が「6」か否かが判定されるが、ここではレジスタi
は「1」とされているので「no」と判定されてステッ
プS42にてレジスタiにi+1、すなわち次の弦を示
す「2」が設定されステップS14に戻り、2本目の弦
の処理が実行される。
【0019】このようなステップS14、ステップS3
0およびステップS42からなる循環処理は、ノートオ
ンがいずれかの弦において検出されるまで行われる。ま
た、レジスタiの値が最後の弦を示す「6」になると、
ステップS30にて「yes」と判定されてステップS
32に進み、ノートオフなどのその他の処理が行われ
る。そして、ステップS32の処理が終了するとステッ
プS10に戻り、前記したステップS10ないしステッ
プS32の処理が循環して行われる。
【0020】ここで、制御部7にいずれかの弦のノート
オン信号がレベル検出部4から入力されていると、レジ
スタiの値がその弦を指示した時に、ステップS14に
て「yes」と判定されてステップS16に進む。この
ステップS16にて、レベル検出部4より入力されたノ
ートオンされた弦のベロシティ(velocity) 情報の大き
さが予め設定されたしきい値より大きいか否かが検出さ
れ、ベロシティ(velocity) 情報の大きさが予め設定さ
れたしきい値より大きい場合は、ボリュームレジスタv
ol_iに”大”情報が設定され、ベロシティ(veloci
ty) 情報の大きさが予め設定されたしきい値より小さい
場合は、ボリュームレジスタvol_iに”小”情報が
設定される。
【0021】次いで、ステップS18にてノートオンの
ノート番号とボリュームレジスタvol_iの情報が前
回と同じか否かが判定され、同じと判定されるとステッ
プS20にて繰り返し回数を示すレジスタn_iが1つ
インクリメントされる。この場合、電源投入直後等でレ
ジスタn_iが「0」の場合は、レジスタn_iは
「1」とされる。さらに、ステップS22にてレジスタ
n_iの値がNを越えたか否かが判定されるが、この場
合はレジスタn_iは「1」であるので、「no」と判
定されてステップS26に進み、ステップS26にて今
回のノート番号および各レジスタの値が記憶される。
【0022】次いで、ステップS28にてMIDIノー
トオン信号への変換処理が行われてMIDIノートオン
信号が出力される。さらに、ステップS30にてレジス
タiが「6」に達したか否かが判定される。この場合、
レジスタiが「6」に達していない場合は「no」と判
定されてステップS42に進み、ステップS42にてレ
ジスタiの値が1だけインクリメントされて、次の弦の
ノートオンがステップS14にて検出される。このよう
な処理がレジスタiの値が「6」に達するまで行われ、
レジスタiの値が「6」に達するとステップS30にて
「yes」と判定されてステップS32に進みノートオ
フなどのその他の処理が実行される。
【0023】ここで、ギターの同じ弦を繰り返し同じよ
うに弾いた場合は、最初に検出されたノートオンにより
レジスタレジスタn_iが「1」と設定され、2回目の
ノートオンが検出された時に、ステップS18にて「y
es」と判定されてレジスタレジスタn_iが「2」と
設定される。同様の処理が行われて、N+1回目のノー
トオンが検出された時に、ステップS18にて「ye
s」と判定されてレジスタレジスタn_iが「N+1」
と設定されて、ステップS22にて「yes」と判定さ
れるようになる。すると、ステップS24にてボリュー
ムレジスタvol_iに設定されていた情報が”大”の
場合は、ゲインの最小単位である”1”だけゲインが上
昇され、ボリュームレジスタvol_iに設定されてい
た情報が”小”の場合は、ゲインの最小単位である”
1”だけゲインが下降される。このゲインはゲイン調整
部3に設定される。
【0024】次いで、ステップS26にて今回のノート
番号、各レジスタ値、およびゲイン値が記憶され、ステ
ップS28にてMIDI変換処理が行われてMIDIノ
ートオン信号が出力され、音源9に送られスピーカ10
から発音される。すなわち、スピーカ10からの発音さ
れる音量を聞きながら、音量を上げたい時は弦のベロシ
ティがしきい値を越えるように強く繰り返しピッキング
すれば次第に音量が上昇していく。また、音量を下げた
い時は、スピーカ10からの発音される音量を聞きなが
ら、弦のベロシティがしきい値を越えないように弱く繰
り返しピッキングすれば次第に音量が下降していく。こ
のように、感覚的に音量の調整を自動的に行うことがで
きる。
【0025】このようなゲイン調整処理がレジスタiの
値が「6」、すなわちギターの6本のそれぞれの弦のノ
ートオンを検出することにより各弦毎に行われる。この
場合、ステップS28で示されるように、ゲイン調整処
理中においてもギターの演奏情報はMIDI信号として
出力されるので、弦を弾いたことに基づく楽音は発音さ
れるようになる。なお、演奏中においてもゲイン調整処
理は可能な状態とされているので、ステップS22の判
定処理で利用される繰り返し回数Nの値としては通常の
演奏においては達することのない繰り返し値を設定して
おく必要がある。
【0026】また、ステップS18にてノートオンされ
た弦のノート番号が前回のノート番号と異なる時、ある
いはノートオンされた弦のボリュームレジスタvol_
iの情報が前回のボリュームレジスタvol_iの情報
と異なる時は、「no」と判定されてステップS40に
て回数を示すレジスタn_iの値は「0」にリセットさ
れる。これは、演奏中においてはゲイン調整処理をリセ
ットするためであり、通常の演奏においては、同じ弦に
おいてN回を越えて同じノート番号の楽音を発音する演
奏、あるいはN回を越えて同じベロシティで同じ弦を弾
く演奏がほとんど存在しないという理由に基づいてい
る。
【0027】また、ステップS16の処理で利用するし
きい値としては、MIDIの最大ボリューム値を127
とした時に、一般に約80程度に設定されるが、このし
きい値と前記した繰り返し回数Nはユーザがその値を設
定可能とされている。さらに、繰り返し回数を示すレジ
スタn_iの値が繰り返し回数Nを大きく越えた時に
は、その弦のゲインを最小単位でなく変化幅を大きくし
てゲインを調整するようにしてもよい。すなわち、ギタ
ーの同一の弦を略同じベロシティで多数回弾くようにし
た場合には、ゲインの変化幅を大きくして、ゲイン調整
を短時間で行えるようにしてもよい。
【0028】以上説明したように、第1の実施の形態に
おいてはオートモードに設定されていると、楽音発生装
置で生成された楽音の音量を聞きながら、各弦を繰り返
し弾いて所望の音量となるように各弦のゲイン調整をし
た後に、そのまま演奏を行えばモードを切り換えること
なくそのままゲイン調整後の音量で演奏音を発音するこ
とができる。
【0029】次に、本発明の楽音制御方法の第2の実施
の形態について説明する。本発明の楽音制御方法の第2
の実施の形態においては、各弦よりの入力のゲインを調
整するモード(セットモードという)に設定されている
時は、設定されたボリューム設定値と、弦のベロシティ
とを比較して、ユーザの演奏の仕方で出力したい音量に
セットすることができるものである。この場合の演奏さ
れる楽音の音量の目安は、内蔵ピックアップ11で検出
された楽音を放音するスピーカ13からの生音の音量と
される。この場合、スピーカ13から発音される生音を
聞きながら、最大の音量が出るように弦をピッキングす
ることにより、ゲイン調整を行えば、同じベロシティと
なるよう弦を弾いた時に、制御部7から出力されるMI
DI信号のボリューム値は最大ボリューム値が出力され
るようになる。
【0030】このような本発明の第2の実施の形態の楽
音制御方法の動作を図3に示すフローチャートを参照し
ながら説明する。制御部7はノートオンがレベル制御部
4から入力された時に動作を開始し、ステップS50に
てセットモードとされているか否かが判定される。セッ
トモードに設定されていない場合は、ここで「no」と
判定されて、ステップS64にて演奏処理が行われて、
音源9に供給するMIDI信号が出力される。すなわ
ち、通常の演奏モードと判定される。
【0031】また、ゲインを調整するセットモードが設
定されていると、ステップS50にて「yes」と判定
されてステップS52にて処理する弦がどの弦とされて
いるかを示すレジスタiに「1」がセットされる。すな
わち、1本目の弦の処理が以降のステップで行われるこ
とになり、ステップS54にて1本目の弦においてノー
トオンがあるか否かが判定されるが、ノートオンがない
時は「no」と判定されてステップS58に進む。この
ステップS58にてレジスタiが「6」に達したか否か
が判定されるが、この場合はレジスタiの値は「1」な
ので、「no」と判定されて、ステップS66に分岐す
る。
【0032】そして、ステップS66にてレジスタiの
値が1だけインクリメントされて、レジスタiに「2」
がセットされステップS54に戻される。すなわち、今
度は2本目の弦の処理が行われることになり、ステップ
S54にて2本目の弦においてノートオンがあるか否か
が判定される。このような処理が行われると、ノートオ
ンがある弦が検出されるまでステップS54、ステップ
S58、およびステップS66の処理が、循環して行わ
れることになる。ただし、レジスタiの値は最後の弦を
示す「6」に達するまでであるが、制御部7はノートオ
ンを受けて動作を開始するため、いずれかの弦で必ずノ
ートオンが検出される。
【0033】そこで、ステップS54にてi本目の弦に
おいてノートオンが検出されると、i本目の弦のベロシ
ティ(velocity)で、設定部8により設定されている設
定値を除算した除算値(設定値/velocity)が新たに求
められ、この更新された除算値(設定値/velocity)が
記憶される。次いで、ステップS58にてレジスタiの
値が「6」に達したか否かが判定され、達していない場
合は「no」と判定されてステップS66にて次の弦の
処理を行うようレジスタiの値が1だけインクリメント
される。このようにして、レジスタiが「6」に達する
までノートオンのある弦の処理が行われると、ステップ
S58にて「yes」と判定されて、ステップS60に
進むようになる。
【0034】このステップS60にてセットモードから
演奏モードに移ったか否かが判定されるが、いまだセッ
トモードである場合は「no」と判定されて、ステップ
S50ないしステップS66の処理が再度実行されて、
ステップS56にて新たな除算値(設定値/velocity)
が記憶されるようになる。そして、演奏モードに移る
と、ステップS60にて「yes」と判定されて、ステ
ップS62に進み、ここでステップS56にて記憶され
た除算値(設定値/velocity)がゲインとしてゲイン調
整手段3に設定されるようになる。次いで、ステップS
64にて演奏処理が行われて、変換されたMIDI信号
が音源9に送られスピーカ10からゲイン調整された音
量に基づく演奏音が発音されるようになる。
【0035】なお、前記したセットモード時には弦を弾
いた時の楽音は楽音発生装置では生成されずスピーカ1
0からは発音されないが、スピーカ13からは生音が発
音されている。すなわち、この生音の音量になるように
ゲイン調整手段3は調整されるのであるが、これは、こ
の時に設定部8で設定した設定値を、生音を発音させた
弦のベロシティで除算し、その除算値をゲイン調整手段
3にゲインとして設定することにより実現されているの
である。
【0036】この設定値は出力したい音量値を設定する
ものとするが、例えばMIDIでは最大音量値とされる
127を設定値として設定部8で設定したとする。この
時は、スピーカ13から発音される生音が最大音量とな
るように弦をピッキングする。この時の弦のベロシティ
で設定値127が除算され、ベロシティが127とレベ
ル検出器4で検出された時はゲイン調整器3のゲインは
「1」と設定されるが、ベロシティが127より小さい
と検出された時は、「1」以上とされたゲインが設定さ
れて、標準より小さなベロシティ値で最大音量が発音さ
れるように制御される。また、逆にベロシティが127
を越えると検出されると、「1」以下のゲインがゲイン
調整手段3に設定されて、標準より大きなベロシティ値
で最大音量が発音されるように制御される。
【0037】これにより、弦のピッキングの仕方に個人
差があってもゲイン調整手段のゲインを調整することに
より、これを補正してMIDIの所定の出力レベルを、
自分の出したい音量レベルとすることができる。この場
合の補正は弦毎に行うことができると共に、感覚的にレ
ベル調整を行うことができる。なお、第2の実施の形態
においては演奏モードに移る前の最後の記憶値がゲイン
調整手段3にゲインとして設定される。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、煩雑な操作をすることなく感覚的にゲイン調整を行
うことができ、自分の出したいレベルに何度も調整しな
ければならないという不都合を改善することができる。
なお、通常の演奏もすぐに行うことができる。また、第
1の実施の形態においては、演奏中にゲイン調整を行い
たい時に、パネルを操作することなく、ギターの同じフ
レットを押え同じ強さで数回ピッキングするという所定
の動作を行うことによって、ゲイン調整を行うことがで
きる。この場合、ギターシンセサイザを構成する楽音発
生装置よりの音量を聞きながら感覚的にゲイン調整を行
うことができる。さらに、第2の実施の形態において
は、音源に送られるMIDIの出力レベルを、ユーザの
出力したいレベルに一致させることができるので、感覚
的にゲイン調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の楽音制御方法を実行するギターシン
セサイザの構成の一例を示す機能ブロック図、およびエ
レキギターの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の楽音制御方法の
動作を示すフローチャートの図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の楽音制御方法の
動作を示すフローチャートの図である。
【符号の説明】
1 6弦独立ピックアップ、2 アナログ/ディジタル
変換器、3 ゲイン調整手段、4 レベル検出部、5
ピッチ検出部、6 表示部、7 制御部、8 設定部、
9 音源、10,13 スピーカ、11 内蔵ピックア
ップ、12 ギターアンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦の振動を検出する弦振動検出手段
    と、 該弦振動検出手段で検出された信号のゲインを調整する
    ゲイン調整手段とを備え、 前記弦に対する所定の動作を繰り返し行うことにより、
    前記ゲイン調整手段は、前記弦振動検出手段で検出され
    た信号のレベルに応じてゲインを調整することを特徴と
    する楽音制御方法。
  2. 【請求項2】 弦の振動を検出する弦振動検出手段
    と、 該弦振動検出手段で検出された信号のゲインを調整する
    ゲイン調整手段とを備え、 前記弦の振動に基づいて発生される楽音の出力レベルを
    設定し、該設定された楽音の出力レベルが、前記弦信号
    検出手段で検出された前記弦のベロシティで得られるよ
    うに、前記弦信号検出手段で検出された前記弦のベロシ
    ティに応じて前記ゲイン調整手段のゲインを調整するよ
    うにしたことを特徴とする楽音制御方法。
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JP2014134600A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Casio Comput Co Ltd 電子弦楽器、楽音生成方法及びプログラム
JP2016161671A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社第一興商 ギターカラオケ採点機能を備えるカラオケ装置

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