JPH09127732A - 電子写真用トナー及びその製造方法 - Google Patents

電子写真用トナー及びその製造方法

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JPH09127732A
JPH09127732A JP28730895A JP28730895A JPH09127732A JP H09127732 A JPH09127732 A JP H09127732A JP 28730895 A JP28730895 A JP 28730895A JP 28730895 A JP28730895 A JP 28730895A JP H09127732 A JPH09127732 A JP H09127732A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー画像においては鮮鋭性が高く、モノク
ロ画像においては帯電性が安定し、長期に渡ってもカブ
リ等の画像欠陥を発生しないトナー及びその製造法の提
供。 【構成】 少なくとも樹脂と着色剤とを混合、混練、粉
砕、分級してなるトナー製造方法に於いて、分級によっ
て生成する体積平均粒径が1〜6μmのトナー微粉(生
微粉)と、生微粉を造粒して得られる体積平均粒径が1
00〜5000μmの造粒微粉とを樹脂及び着色剤と混
合し、混練、粉砕、分級して得ることを特徴とするトナ
ー及びその製造方法により達成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用トナー
及びその製造方法に関し、詳しくはカラー画像において
は鮮鋭性が高く、モノクロ画像においては帯電性が安定
し、長期に渡って使用してもカブリ等の画像欠陥を発生
しない電子写真用トナー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる樹脂と着色剤とを混合し、混
練、粉砕、分級して電子写真用トナーを製造する方法は
古くから採用されている技術である。一方、分級工程で
生成するトナーの微粉(以下、生微粉という)は製品と
なるべきトナーから除去されるべきものである。しか
し、この分級微粉を廃棄することはトナーの原材料の収
率を低下し、原材料のコストが高くなる問題を有してい
る。
【0003】この問題を解決するために、原材料として
分級微粉を回収して使用することがなされている。しか
し、分級微粉自体を原材料に使用すると、微粉であるこ
とから、流動性が悪く、基本となる原材料の樹脂や着色
剤との混合性が低下し、着色剤の偏在によるトナー性
能、特に帯電性が不安定となり、使用に於いてカブリ等
の問題を発生する欠点があった。このために、特開平6
−266158号や特開平6−266157号等に示さ
れる様に、分級して得られた生微粉を造粒して使用する
ことが提案されている。
【0004】しかし、この方法では、造粒した微粉が大
きな粒径であることから、造粒微粉自体の混合性は流動
性が高くなり、改善されるものの粒子自体が大きいため
に、着色剤の偏在の問題は内在している。特に近年、電
子写真でカラー現像を行う提案があり、着色剤の分散性
はカラー画像の鮮鋭性を決定する因子であることから、
重要な問題となっている。さらに、モノクロ画像でも、
トナー自体の粒径が解像度を向上するために、小粒径化
する方向になっているが、小粒径のトナーでは、特に着
色剤の分散性が低い場合にはトナーに含有される着色剤
の存在量に分布を生じ、いわゆる帯電分布が拡大、すな
わち、長期の使用に於いてカブリ等の問題を発生してし
まう。
【0005】この様に、いわゆる小粒径化及びカラー化
に対応した生産性の高いトナー製造方法が要求されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して、本発明の課題は、カラー画像に於いては鮮鋭性が
高く、モノクロ画像に於いては帯電性が安定し、長期に
渡った使用でもカブリ等の画像欠陥を発生しない電子写
真用トナー及びその製造方法を提供することにある。
【0007】さらに、本発明の別の目的は、生産性の高
い電子写真用トナー製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記手段によ
り達成される。
【0009】 少なくとも樹脂と着色剤とを混合、混
練、粉砕、分級してなるトナー製造方法に於いて、分級
によって生成する体積平均粒径が1〜6μmの生微粉
と、生微粉を造粒して得られる体積平均粒径が100〜
5000μmの造粒微粉とを樹脂及び着色剤と混合し、
混練、粉砕、分級して得ることを特徴とするトナー製造
方法。
【0010】 少なくとも樹脂と着色剤とを混合、混
練、粉砕、分級して得られるトナーに於いて、分級によ
って生成する体積平均粒径が1〜6μmの生微粉と、生
微粉を造粒して得られる体積平均粒径が100〜500
0μmの造粒微粉とを樹脂及び着色剤と混合し、混練、
粉砕、分級する工程を経て得られたことを特徴とするト
ナー。
【0011】以下、本発明について具体的に説明する。
【0012】本発明者らは鋭意検討した結果、いわゆる
造粒しないトナー微粉(生微粉)は、それ自体単独では
分散性がなく、小粒径の微粉が原材料の樹脂等に付着
し、隠蔽効果を発揮することはないが、やや粒径の大き
い造粒微粉を混合することにより分散性が高まることを
見いだした。
【0013】すなわち、生微粉を造粒微粉と併用するこ
とにより、生微粉の分散性が高まり、隠蔽効果が発揮さ
れて本発明の効果が驚くべきことに達成できたのであ
る。
【0014】(トナー自体の構成及び微粉、造粒微粉の
構成)トナー自体の構成は、少なくとも樹脂と着色剤を
含有するものである。
【0015】本発明において体積平均粒径とは、体積基
準の平均粒径をいい、生微粉の体積平均粒径は、湿式分
散機を備えたレーザー回析式粒度分布測定装置「ヘロス
(HEROS)」[シンパテック(SYMPATEC社
製)]により測定されたものである。
【0016】また、造粒微粉の体積平均粒径は、Ro−
Tap振とう器(飯田製作所製)を回転数100/mi
n、タップ数60/min、振幅30mmの条件で5分
間振とうして測定されたものである。
【0017】測定に使用した篩は、JIS標準篩で目開
きが9.52、7.93、6.73、5.66、4.7
6、4.00、3.86、2.83、2.00、1.6
8、1.41、1.19、1.00、0.84、0.7
1、0.59、0.50、0.42、0.35、0.2
97、0.250、0.210、0.177、0.14
9、0.125、0.105、0.088、0.074
mmのものであり、それぞれ篩上に残った造粒微粉の重
量を測定し、体積に換算した後、粒度分布を求め、その
50%粒径を体積平均粒径とした。尚、測定試料は20
0g使用した。
【0018】トナーの製造自体は、原材料の樹脂と着色
剤、その他必要に応じて添加される荷電制御剤や離型剤
等とを混合し、混練、粉砕、分級するものである。本発
明の体積平均粒径が1〜6μmの生微粉とは、この粉砕
や分級の工程で発生する製品トナーを得るために生成す
るものを示す。いわゆる微粉であることから、トナー自
体の粒径よりは小さいもので、トナー自体の粒径は体積
平均粒径で5〜20μmであるが、生微粉はトナー自体
の体積平均粒径の0.7〜0.1倍程度の小さいもので
ある。
【0019】一方、体積平均粒径が100〜5000μ
mの造粒微粉は前述の生微粉を圧力や熱で固化させたも
のを粉砕して形成、あるいは圧力のみで凝集固化するこ
とで調整されるものである。この粒径が大きい場合には
分散性の改良効果が発揮されず、また、小さい場合には
流動性自体が低下し、分散性を向上することができな
い。
【0020】なお、生微粉と造粒微粉の粒径比の関係は
体積平均粒径の比で、 生微粉:造粒微粉=1:100〜2000 程度が好ましい。この比以外では着色剤の分散改良効果
を発揮することができない。
【0021】さらに、原材料として使用される樹脂の粒
径との関係では樹脂自体の体積平均粒径と比較すると、 樹脂の体積平均粒径:造粒微粉の体積平均粒径=1:
0.5〜2.0 が好ましい。この比以外では樹脂自体との混合性が低下
し、着色剤の分散性改良効果が発揮されない。
【0022】なお、樹脂や着色剤等の原材料と生微粉及
び造粒微粉の添加混合比は特に限定されるものでは無い
が、原材料を100とすると重量比率で 原材料:生微粉:造粒微粉=100:5〜35:5〜3
5 である。さらに、生微粉と造粒微粉の比率は 生微粉:造粒微粉=100:50〜150 である。この範囲以外では着色剤の分散性の改良効果が
発揮されない。
【0023】この造粒した微粉を生成するためには、特
に限定されるものでは無いが、圧力や熱等を加え、成形
したものあるいは、この成形品を解砕することで得るこ
とができる。具体的な製造装置としては、ローラーコン
パクター(フロイント産業[株])等の製造装置を挙げ
ることができる。図1はこのような圧縮造粒装置の1例
を示す断面図である。
【0024】着色剤としてはカーボンブラック、磁性
体、染料、顔料等が使用でき、カーボンブラックとして
はチャネルブラック、ファーネスブラック、アセチレン
ブラック、サーマルブラック、ランプブラック等が使用
される。
【0025】磁性体としては鉄、ニッケル、コバルト等
の強磁性金属、これらの金属を含む合金、フェライト、
マグネタイト等の強磁性金属の化合物、強磁性金属を含
まないが熱処理する事により強磁性を示す合金、例えば
マンガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫等のホ
イスラー合金と呼ばれる種類の合金、二酸化クロム等を
用いる事ができる。
【0026】染料としてはC.I.ソルベントレッド
1、同49、同52、同58、同63、同111、同1
22、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同7
7、同79、同81、同82、同93、同98、同10
3、同104、同112、同162、C.I.ソルベン
トブルー25、同36、同60、同70、同93、同9
5等を用いる事ができ、またこれらの混合物も用いる事
ができる。顔料としてはC.I.ピグメントレッド5、
同48:1、同53:1、同57:1、同122、同1
39、同144、同149、同166、同177、同1
78、同222、C.I.ピグメントオレンジ31、同
43、C.I.ピグメントイエロー14、同17、同9
3、同94、同138、C.I.ピグメントグリーン
7、C.I.ピグメントブルー15:3、同60等を用
いる事ができ、これらの混合物も用いる事ができる。数
平均一次粒子径は種類により多様であるが、概ね10〜
200nm程度が好ましい。
【0027】離型剤としては数平均分子量(該数平均分
子量は高温GPCでのポリスチレン分子量換算値を示
す)が1500〜10000の低分子量ポリエチレン、
数平均分子量が1500〜10000の低分子量ポリプ
ロピレン、低分子量ポリエチレン−ポリプロピレン共重
合体等のポリオレフィンワックス、またはマイクロワッ
クス、フィッシャートロプシュワックス等の高融点パラ
フィンワックス、または脂肪酸低級アルコールエステ
ル、脂肪酸高級アルコールエステル、脂肪酸多価アルコ
ールエステル等のエステル系ワックス、アミド系ワック
ス等を単独または併用して用いることができる。
【0028】その他の添加剤としては例えばサリチル酸
誘導体・アゾ系金属錯体等の荷電制御剤等が挙げられ
る。
【0029】一方、本発明に使用することのできる製造
装置としては、下記のものをあげることができる。ま
ず、原材料混合工程ではたとえばヘンシェルミキサー、
V型混合機、ナウターミキサー等の混合機をあげること
ができる。混練工程では、バッチ式(例えば、加圧ニー
ダー、バンバリーミキサー等)または連続式の混練機を
用いるが特に、連続式を用いたときに本発明は有効に作
用する。連続式混練機は連続生産できる等の優位性から
近年は1軸または2軸押出機が主流であり例えば神戸製
鋼社製KTK型2軸押出機、東芝機械製TEM型押出
機、ケイ・シー・ケイ社製2軸押出機、池貝鉄工社製P
CM型押出機、ブス社製コ・ニーダー等が好適に使用さ
れる。粉砕工程では、衝撃式粉砕機、気流式粉砕機等が
挙げられ、分級機では慣性分級方式のエルボジェット、
遠心分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等
があげられる。微粉はこれら工程、特に粉砕工程及び分
級工程で発生する微粉をサイクロン等によって捕集する
ことで工程内部から回収され、本発明に示す製造工程と
して使用される。
【0030】なお、得られたトナーはそのまま使用して
もよく、さらに、得られたトナーに流動性付与あるいは
帯電性付与の目的で、無機微粒子等を添加して使用して
もよい。この場合、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化
アルミニウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチ
ウム等の数平均一次粒子径が5〜1000nmのものが
使用され、これらは疎水化されていてもよい。
【0031】さらに、トナーにはクリーニング助剤とし
て数平均一次粒子径が0.1〜2.0μmのスチレン−
アクリル樹脂微粒子やステアリン酸亜鉛の様な高級脂肪
酸金属塩を添加してもよい。
【0032】無機微粒子の添加量としてはトナーに対し
て0.1〜2.0wt%添加するとよい。また、クリー
ニング助剤は着色粒子に対して0.01〜1.0wt%
程度がよい。
【0033】二成分現像剤を構成するキャリアとしては
鉄、フェライト等の磁性材料粒子のみで構成される非被
覆キャリア、磁性材料粒子表面を樹脂等によって被覆し
た樹脂被覆キャリアあるいは、樹脂と磁性粉とを混合し
て得られる樹脂分散型キャリアのいずれを使用してもよ
い。このキャリアの平均粒径は体積平均粒径で30〜1
50μmが好ましい。
【0034】磁性一成分現像剤として用いる場合には、
着色剤として数平均一次粒子径が0.1〜2.0μmの
マグネタイト等の強磁性体を含有して構成することが好
ましい。この場合は磁性体をトナー中に20〜60重量
%添加される。
【0035】さらに、本発明ではキャリアを用いずに非
磁性トナーのみで構成される非磁性一成分トナーとして
用いることもできる。
【0036】
【実施例】以下、実施例により、本発明の効果を例証す
る。
【0037】実施例1 ポリエステル樹脂(体積平均粒径:200μm) 100部 カーボンブラック(モーガルL) 10部 ポリプロピレン(数平均分子量=2300) 2部 以上の材料をV型ミキサーで混合した後、連続2軸押出
機を用いて溶融混練し、冷却後、ジェットミル粉砕、風
力分級して体積平均粒径9.0μmの着色粒子を得た。
この着色粒子の製造に於いて発生した生微粉(体積平均
粒径=1.2μm)及びこの生微粉を図1に示す圧縮造
粒装置を用いて造粒した造粒微粉(体積平均粒径=10
0μm)を使用し、下記配合でトナーを調製した。
【0038】 ポリエステル樹脂(体積平均粒径:200μm) 100部 カーボンブラック(モーガルL) 10部 ポリプロピレン(数平均分子量=2300) 2部 生微粉(体積平均粒径:1.2μm) 30部 造粒微粉 (体積平均粒径:100μm) 30部 以上の材料をV型ミキサーで混合した後、連続2軸押出
機を用いて溶融混練し、冷却後、ジェットミル粉砕、風
力分級して体積平均粒径9.0μmの着色粒子を得た。
この着色粒子に疎水性シリカ微粒子を1.0重量%とな
る割合で添加混合して本発明のトナーを得た。これを
「本発明トナー1」とする。
【0039】実施例2 実施例1に於いて、ポリエステル樹脂を体積平均粒径1
000μmのものとし、さらに造粒微粉の粒径を200
0μmのものに変更した他は同様にして体積平均粒径
9.1μmの着色粒子を得、疎水性シリカを実施例1と
同様に添加混合し、本発明のトナーを得た。これを「本
発明トナー2」とする。
【0040】実施例3 実施例1に於いて、ポリエステル樹脂を体積平均粒径1
000μmのものとし、さらに生微粉の粒径を体積平均
粒径で6.2μmとし、さらに、造粒微粉の粒径を60
0μmのものに変更した他は同様にして体積平均粒径
9.3μmの着色粒子を得、疎水性シリカを実施例1と
同様に添加混合し、本発明のトナーを得た。これを「本
発明トナー3」とする。
【0041】実施例4 実施例1に於いて、ポリエステル樹脂を体積平均粒径2
500μmのものとし、さらに生微粉の粒径を体積平均
粒径で6.2μmとし、さらに、造粒微粉の粒径を50
00μmのものに変更した他は同様にして体積平均粒径
9.2μmの着色粒子を得、疎水性シリカを実施例1と
同様に添加混合し、本発明のトナーを得た。これを「本
発明トナー4」とする。
【0042】実施例5 実施例1に於いて、ポリエステル樹脂を体積平均粒径2
500μmのものとし、さらに生微粉の粒径を体積平均
粒径で3.4μmとし、さらに、造粒微粉の粒径を50
00μmのものに変更した他は同様にして体積平均粒径
9.2μmの着色粒子を得、疎水性シリカを実施例1と
同様に添加混合し、本発明のトナーを得た。これを「本
発明トナー5」とする。
【0043】実施例6 実施例1に於いて、造粒微粉の粒径を100μmのもの
に変更した他は同様にして体積平均粒径9.2μmの着
色粒子を得、疎水性シリカを実施例1と同様に添加混合
し、本発明のトナーを得た。これを「本発明トナー6」
とする。
【0044】実施例7 実施例1に於いて、ポリエステル樹脂を体積平均粒径1
000μmのものとし、造粒微粉の粒径を2000μm
のものに変更した他は同様にして体積平均粒径9.2μ
mの着色粒子を得、疎水性シリカを実施例1と同様に添
加混合し、本発明のトナーを得た。これを「本発明トナ
ー7」とする。
【0045】実施例8 実施例1に於いて、ポリエステル樹脂を体積平均粒径1
000μmのものとし、さらに生微粉の粒径を体積平均
粒径で6.1μmとし、さらに、造粒微粉の粒径を61
0μmのものに変更した他は同様にして体積平均粒径
9.2μmの着色粒子を得、疎水性シリカを実施例1と
同様に添加混合し、本発明のトナーを得た。これを「本
発明トナー8」とする。
【0046】実施例9 実施例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.
I.ピグメントイエロー17を5部に変更し、ポリエス
テル樹脂を体積平均粒径1000μmのものとし、さら
に生微粉の粒径を体積平均粒径で3.4μmとし、さら
に、造粒微粉の粒径を2100μmのものに変更した他
は同様にして体積平均粒径9.2μmの着色粒子を得、
疎水性シリカを実施例1と同様に添加混合し、本発明の
トナーを得た。これを「本発明トナー9」とする。
【0047】実施例10 実施例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.
I.ピグメントレッド122を5部に変更し、ポリエス
テル樹脂を体積平均粒径1000μmのものとし、さら
に生微粉の粒径を体積平均粒径で3.4μmとし、さら
に、造粒微粉の粒径を2100μmのものに変更した他
は同様にして体積平均粒径9.2μmの着色粒子を得、
疎水性シリカを実施例1と同様に添加混合し、本発明の
トナーを得た。これを「本発明トナー10」とする。
【0048】実施例11 実施例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.
I.ピグメントブルー15:3を5部に変更し、ポリエ
ステル樹脂を体積平均粒径1000μmのものとし、さ
らに生微粉の粒径を体積平均粒径で3.4μmとし、さ
らに、造粒微粉の粒径を2100μmのものに変更した
他は同様にして体積平均粒径9.2μmの着色粒子を
得、疎水性シリカを実施例1と同様に添加混合し、本発
明のトナーを得た。これを「本発明トナー11」とす
る。
【0049】比較例1 実施例1に於いて、造粒微粉を使用しない他は同様にし
て体積平均粒径9.3μmの着色粒子を得、疎水性シリ
カを実施例1と同様に添加混合し、比較用のトナーを得
た。これを「比較用トナー1」とする。
【0050】比較例2 実施例1に於いて、生微粉を使用しない他は同様にして
体積平均粒径9.3μmの着色粒子を得、疎水性シリカ
を実施例1と同様に添加混合し、比較用のトナーを得
た。これを「比較用トナー2」とする。
【0051】比較例3 実施例1に於いて、生微粉の粒径を体積平均粒径で0.
4μmとし、さらに、造粒微粉の粒径を6000μmの
ものに変更した他は同様にして体積平均粒径9.2μm
の着色粒子を得、疎水性シリカを実施例1と同様に添加
混合し、比較用のトナーを得た。これを「比較用トナー
3」とする。
【0052】比較例4 実施例1に於いて、生微粉の粒径を体積平均粒径で6.
9μmとし、さらに、造粒微粉の粒径を70μmのもの
に変更した他は同様にして体積平均粒径9.2μmの着
色粒子を得、疎水性シリカを実施例1と同様に添加混合
し、比較用のトナーを得た。これを「比較用トナー4」
とする。
【0053】比較例5 比較例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.
I.ピグメントブルー15:3を5部に変更した他は同
様にして体積平均粒径9.2μmの着色粒子を得、疎水
性シリカを実施例1と同様に添加混合し、比較用のトナ
ーを得た。これを「比較用トナー5」とする。
【0054】比較例6 比較例2に於いて、カーボンブラックの代わりにC.
I.ピグメントブルー15:3を5部に変更した他は同
様にして体積平均粒径9.2μmの着色粒子を得、疎水
性シリカを実施例1と同様に添加混合し、比較用のトナ
ーを得た。これを「比較用トナー6」とする。
【0055】比較例7 比較例3に於いて、カーボンブラックの代わりにC.
I.ピグメントブルー15:3を5部に変更した他は同
様にして体積平均粒径9.2μmの着色粒子を得、疎水
性シリカを実施例1と同様に添加混合し、比較用のトナ
ーを得た。これを「比較用トナー7」とする。
【0056】比較例8 比較例4に於いて、カーボンブラックの代わりにC.
I.ピグメントブルー15:3を5部に変更した他は同
様にして体積平均粒径9.2μmの着色粒子を得、疎水
性シリカを実施例1と同様に添加混合し、比較用のトナ
ーを得た。これを「比較用トナー8」とする。
【0057】(評価試験)以上の実施例と比較例で得ら
れたトナーとキャリアとをそれぞれトナー濃度が7重量
%となる割合で混合して現像剤を調整した。尚、使用し
たキャリアは球形状のフェライト粒子の表面にスチレン
/メチルメタクリレート共重合体樹脂からなる厚さ1.
0μmの樹脂コーティング層を設けてなる重量平均粒径
が40μmのコーティングキャリアである。
【0058】評価機として複写機3035(コニカ
[株]製)を改造して使用した。下記に定着条件に関す
る改造内容を示す。上記各二成分系現像剤をそれぞれ用
いて、OHPシートの先端側のみに5cm角のベタの未
定着を形成し、次いで、この未定着トナー像を用いて定
着器により定着温度を180℃の条件で定着し、OHP
透明性を測定した。なお、OHP透明性はカラートナー
である、「本発明トナー9」〜「本発明トナー11」、
「比較用トナー5」〜「比較用トナー8」について実施
した。
【0059】定着器は、表面をテトラフルオロエチレン
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体で被覆
した直径30mmφのヒーターを中央部に内蔵した円柱
状の鉄ローラーを上ローラーとして有し、表面が同様に
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルエーテ
ル共重合体で被覆したシリコンゴムで構成された直径3
0mmφの下ローラーを有している。線圧は0.8kg
/cmに設定され、ニップの幅は4.3mmとした。こ
の定着器を使用して、印字の線速を250mm/sec
に設定した。なお、定着機のクリーニング機構としては
シリコンオイルを含浸したパッドを装着して使用した。
また、定着器の表面温度は180℃とした。
【0060】OHP画像の透明性は、「日立330型自
記分光光度計」(日立製作所製)を用いて、トナーが担
持されていないOHPシートをリファレンスとして、O
HP画像におけるベタトナー像の可視分光透過率を測定
し、イエロートナーでは650nmと450nmの分光
透過率の差、マゼンタトナーでは650nmと550n
mの分光透過率の差、シアントナーでは500nmと6
00nmの分光透過率の差を計算により求め透明性の尺
度とした。透明性は70%以上あれば実用上問題が無い
レベルである。
【0061】さらに、上記評価機を用いて、高温高湿環
境(35℃/85%RH)にて2万枚の印字を実施し
た。印字方法は画素率が2%のものを使用し、さらに1
枚ずつの間欠印字で実施した。カブリはマクベス濃度計
(RD−918)を使用し、紙の濃度をゼロとした相対
反射濃度である。さらに、文字の画質を目視で判定し、
文字周囲の鮮鋭性を判定した。文字の周囲にトナーが飛
散した状態が観察される場合を「×」とし、一部に飛散
した状態が観察される状態を「△」、飛散が無い状態を
「○」として判定した。実用に耐えるレベルは「△」以
上である。
【0062】また、着色剤の分散性について評価を実施
した。評価は、粉砕前の混練板をミクロトームにより薄
片とし、透過電子顕微鏡により5000倍に拡大した写
真を用い、着色剤の凝集体の存在の有無を評価した。着
色剤の凝集体がほとんど無く均一に分散されている状態
をAとし、凝集体が一部確認されたものをBとし、さら
に、凝集体が多数観察された状態をCとして示した。実
用に耐えるレベルはBランク以上である。
【0063】以上の評価結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】表1の結果から本発明に係る実施例はいず
れも比較例のデータに比べ、着色剤の分散性、2万枚印
字後のカブリ、画質等がいずれも優れていることがわか
る。
【0066】
【発明の効果】カラー画像においては鮮鋭性が高く、モ
ノクロ画像においては帯電性が安定し、長期に渡っても
カブリ等の画像欠陥を発生しないトナー及びその製造法
を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮造粒装置の断面図
【符号の説明】 1 ホッパー 2 スクリュー 3 カップリング 4 スクレーパ 5 リフトバース 6 油受け 7 カバー 8 調整ボルト 9 カップリング止めボルト 10 スクレーパ止めボルト 11 スクリュー止めボルト 12 ノブネジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも樹脂と着色剤とを混合、混
    練、粉砕、分級してなるトナー製造方法に於いて、分級
    によって生成する体積平均粒径が1〜6μmのトナー微
    粉と、トナー微粉を造粒して得られる体積平均粒径が1
    00〜5000μmの造粒微粉とを樹脂及び着色剤と混
    合し、混練、粉砕、分級して得ることを特徴とするトナ
    ー製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも樹脂と着色剤とを混合、混
    練、粉砕、分級して得られるトナーに於いて、分級によ
    って生成する体積平均粒径が1〜6μmのトナー微粉
    と、トナー微粉を造粒して得られる体積平均粒径が10
    0〜5000μmの造粒微粉とを樹脂及び着色剤と混合
    し、混練、粉砕、分級する工程を経て得られたことを特
    徴とするトナー。
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