JPH09127117A - 胞子の検出方法 - Google Patents

胞子の検出方法

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JPH09127117A
JPH09127117A JP28518095A JP28518095A JPH09127117A JP H09127117 A JPH09127117 A JP H09127117A JP 28518095 A JP28518095 A JP 28518095A JP 28518095 A JP28518095 A JP 28518095A JP H09127117 A JPH09127117 A JP H09127117A
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Japan
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dna
antibody
spores
detecting
treatment
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JP28518095A
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Takako Nogami
尊子 野上
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Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検液中の胞子を迅速かつ高感度に検出する
方法を提供する。 【構成】 細胞構造が強固な胞子を、栄養細胞または菌
糸に変換する処理を行った後、DNAを露出させ、次い
でIgG型の抗DNA抗体、及び酵素等で標識されかつ
該抗DNA抗体に対する抗体と免疫反応させて、この標
識をマーカーとして被検液中の胞子を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水、純水、超純
水,空気等のサンプル中に存在する胞子を検出する方法
に関する。
【0002】
【従来技術】微生物,細菌,カビ、あるいは細菌,カビ
より生ずる胞子は、あらゆる領域に普遍的に存在する物
質であるため、種々の製造業の分野において製品中への
これらの混入防止対策、管理が課題となる。例えば電子
部品等の製造業においては、半導体デバイス等の電子部
品の洗浄に使用される純水,超純水に細菌粒子等が混入
していると、微小な配線に短絡等の欠陥を招いて製品歩
留を低下させる原因となる。また食品製造、医薬品製造
の分野では製品の安全性の確保の面から厳重な管理が求
められる。クリーンルームなどでは空気中の浮遊胞子等
の測定が必要とされる場合がある。
【0003】このような微生物等の混入を防止するため
に、上記用水(純水,超純水等)を用いる製造業ではそ
の用水製造工程に除菌、殺菌の工程を設けるのが普通で
あり、また同時に、除菌や殺菌が確実に行われているか
否かを検出,評価して、用水製造工程にフィードバック
する管理も必要とされ、従来一般的には培養法による微
生物混入の検出,測定が行なわれている。
【0004】この培養による微生物混入検出法は、被検
液を寒天培地に塗沫するか、マイクロフィルター等でろ
過し捕捉した微生物をフィルターごと培地上に移して2
日から5日間培養し、しかる後、培地あるいはフィルタ
ー上に形成されたコロニーを目視で数えて被検液中の細
菌数を算出する方法である。しかしこの培養法では、細
菌がコロニーを形成して目視で確認できる大きさになる
までに一般的な細菌であっても2日〜5日間の日数を要
し、増殖の遅い微生物ではより長い培養時間を必要とす
るので、これに代わる迅速な微生物混入検出法として、
例えばATPを利用した化学発光法(以下「ATP法」
という)や抗DNA抗体を利用した化学発光法(以下
「抗DNA抗体法」という)も考えられている。
【0005】前者のATP法は、生菌中に含まれている
生物エネルギーであるATPを抽出し光に変換して微生
物を検出,算出する方法であり、また後者の抗DNA抗
体法は、微生物細胞に普遍的に含まれるDNAに標識抗
体で印付けをした上で、例えば標識である酵素に対する
特異的な発光基質を添加して微生物細胞を発光輝点とし
て検出する方法であり、細胞1個からでも高感度に検出
が可能な方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のATP法
あるいは抗DNA抗体法はいずれも培養法に比べて迅速
な検出が可能という優れた利点があるものの、これらの
方法を実際に適用するにはいまだ多くの解決すべき課題
がある。例えば、ATP法では微生物細胞1個あたりに
含まれるATPは少なく高感度な光学系を用いても微小
量(例えば細胞数が10以下)の検出は困難である他、
ATPをほとんど含まない例えば胞子の検出はできない
ため、微小量の検出が必要とされる場合や胞子の検出が
求められる分野では全く採用することができない。この
問題を工業的見地から考えると、胞子は耐薬剤性,耐熱
性を有していて、滅菌処理後にも生き残って製品の安全
性や耐久性を損なう可能性があり、例えば半導体などで
はカビの発生による配線の短絡等を招く物質として無視
できない。
【0007】一方、上記抗DNA抗体法は、理論上、死
菌と生菌の区別はできないものの区別を必要としない分
野や死菌を含めた全微生物を検出することが望まれる分
野、例えば電子部品の洗浄用水、医薬用水等の高純度水
(超純水等)における微生物管理においては、細胞1個
からでも検出可能な高感度検出法として有益な方法であ
る。しかし実際には、DNA標識付けのための特異的な
結合能を有していて上記抗DNA抗体法に適用できる適
当なものがない。例えば、DNAに特異的な結合能を有
する抗体として入手可能なものとして知られるIgM型
DNAモノクローナル抗体(PROGEN社製)は、I
gG抗体分子の5量体様構造をとった巨大分子であるた
め、測定系の高感度化には適当でなく本発明の目的を達
成する抗体としては有効ではない。またその5量体様構
造は抗体の化学修飾を困難にしており酵素などの標識物
質を結合させることができない。
【0008】そこで本発明者は、微生物のDNAに対す
る特異的結合能を有しかつ酵素等の適当な標識物質の結
合が可能なIgG抗体型の抗DNA抗体(工業技術院生
命工学工業技術研究所寄託FERM P−14691の
ハイブリドーマが産生する抗DNA抗体:このハイブリ
ドーマを「MN−1」と命名した)を開発し、これによ
って抗DNA抗体法によるサンプル中の微量微生物等の
検出を実施可能とした。
【0009】ところで、上記抗DNA抗体法において
は、細胞構造を破壊してDNAを露出させる処理が不可
欠であって、一般的な微生物と異なり細胞構造が強固な
胞子においてはそのDNAの適当な露出処理が容易でな
いという問題があるため他の微生物等と同様に検出する
ことはできないという課題の解決が求められる。すなわ
ち、枯草菌、カビより生成される胞子は、高分子多糖と
タンパク質より構成される細胞壁に幾重にも取り囲まれ
た強固な構造を取っており、熱、化学薬品に対して極め
て抵抗性が強く、酸、アルカリ、界面活性剤、還元剤、
加水分解酵素などを用いても破壊は困難なためである。
なお言うまでもなく酸,アルカリの存在下で加熱する強
度な破壊法を実施するなどの方法で胞子の細胞構造を破
壊することは一応可能であるが、このような過激な処理
では同時にDNAをも破壊せしめる結果となってしま
い、抗DNA抗体を用いてこれを検出する方法には適用
することができない。
【0010】本発明は以上のような種々の問題から、超
純水等の用水や空気中に含まれることがあり、製品の安
全性や耐久性を損なう物質として無視できない胞子の検
出を可能とする方法を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0011】すなわち本発明は、胞子細胞中のDNAを
破壊することなしに、強固な外壁構造を有する胞子のD
NAを露出することができ、これによって胞子検出を可
能とする方法を提供することを目的とする。
【0012】また本発明の別の目的は、胞子の検出を迅
速に行うことができる方法を提供するところにある。
【0013】更に本発明の別の目的は、上記した胞子の
迅速な検出を通じて、胞子のみならずその他の微生物を
含む可能性のある超純水等の用水に対する除菌,滅菌処
理を効率的に実施するのに有効な方法を提供するところ
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を実現する本
発明の胞子検出方法の特徴の一つは、例えば超純水等の
サンプル中に存在する胞子を、栄養細胞又は菌糸に変換
する処理を行った後、該栄養細胞又は菌糸を破壊してD
NAを露出させ、次いでIgG型の抗DNA抗体、及び
標識物質で標識された該抗DNA抗体に対する抗体との
免疫反応によりDNA−抗DNA抗体−標識抗抗体抗体
の複合体を生成させ、該複合体に含まれる標識物質をマ
ーカーとして被検液中の胞子を検出するところにある。
【0015】上記において、胞子を栄養細胞又は菌糸に
変換する処理法は、例えば、当該胞子を含む菌体液にア
ミノ酸や糖類を添加して10〜60℃で放置する方法を
一例として挙げることができ、これにより容易に変換処
理を行うことができる。この糖類やアミノ酸等の栄養塩
類の添加処理は、個体数を増加させる一般的な意味にお
いての「培養」と手法は類似するがその技術的意義は全
く異なるものあって、胞子を栄養細胞又は菌糸に変換す
ることが目的であり、したがって処理時間は、細胞数の
増加による検出の正確さなどへの悪影響がないようにす
ることを考慮して、処理温度にもよるが通常は室温ない
し60℃程度の処理温度範囲で5分〜4時間の範囲とす
ることが好ましい。糖類やアミノ酸等の栄養塩類の添加
がないと上記変換は起こり難い。なお、胞子の発芽ある
いは栄養細胞への変換は加熱処理により促進されるとさ
れているので、必要に応じて上記処理以前に熱誘導処理
を行なって変換促進を図ってもよい。
【0016】本発明者がかかる発明をなすに至ったの
は、上述した胞子の細胞構造が強固である故に直接的に
DNAを露出させる適当な方法がないのに対し、胞子を
栄養細胞又は菌糸に変換すればその細胞構造は比較的容
易に破壊できてDNA露出により上記抗DNA抗体法を
好適に適用できるようになることに着目したところにあ
る。すなわち本発明は、IgG型の抗DNA抗体(標識
物質で標識されたものを含む)を胞子検出に利用しなが
ら、この新規な方法を胞子検出の迅速化に最適に利用す
ることが肝要となるからである。
【0017】ここでDNAの露出というのは、細胞壁等
により保護されているDNAを以下に述べる免疫反応が
可能な必要十分な状態にすることをいい、例えばタンパ
ク質変性剤等の薬品による処理、超音波による処理、高
熱による処理、凍結融解による処理、加圧減圧による処
理、ガラス,アルミナ等の微粒子の衝突による処理、等
々の方法を特に限定されることなく用いることができる
が、栄養細胞あるいは菌糸の外壁構造は、アルカリ、界
面活性剤などを用いる穏和な処理で容易に破壊でき、こ
れによればDNAへの損傷は最小であるため好ましい。
【0018】上記のマーカーとしての標識物質として
は、酵素,放射性物質,蛍光物質,発光物質、金属コロ
イドを例示することができるが、一般的には酵素が好ま
しく用いられる。
【0019】本発明のもう一つの特徴は、胞子のDNA
と免疫反応する上記抗DNA抗体及び標識抗抗体抗体を
用いることに代え、IgG型の抗DNA抗体であって標
識物質が結合された標識抗DNA抗体を用いて、免疫反
応によりDNA−標識抗DNA抗体の複合体を生成さ
せ、該複合体に含まれる標識物質をマーカーとして被検
液中の胞子を検出するところにある。
【0020】本発明方法の意義を例を挙げて言えば、半
導体デバイス等の電子部品の洗浄に使用される純水,超
純水の水質管理を行う際に、例えば、比較的低レベルの
紫外線照射,フィルター除去などの滅菌処理による細菌
等の対策を通常的に行いながら、並行して胞子の混入監
視を行うことで、胞子混入が検出されない状態での安価
な運転コストによる稼働と、胞子混入が検出された際の
強度な滅菌,除菌(除去)対策の実行という、場合に応
じた処理を可能とする方法として実施することが可能と
なり、あるいは微生物滅菌を当然に達成しかつ胞子除去
(除菌)も可能な強度な滅菌,除菌(除去)対策を実行
しながら、その有効性を確認する方法として工業的に有
益に実施することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施形態1 上記の標識物質をマーカーとしたサンプル中の胞子の検
出は、複合体を固体表面に結合させることなく行うこと
ができる。
【0022】すなわち、本例は、胞子を含む被検液にア
ミノ酸や糖類等の栄養素を添加して、5分〜4時間、1
0〜60℃に保持することで該胞子を栄養細胞又は菌糸
に変換した後、該被検液に界面活性剤及びアルカリより
なる溶菌液を加えて栄養細胞又は菌糸を破壊してDNA
を露出させ、次いで被検液中に、DNAと免疫反応する
上述のMN−1産生抗DNA抗体の希薄濃度液、及び、
この抗DNA抗体と免疫反応する抗抗体抗体であって酵
素,放射性物質,蛍光物質,発光物質、金属コロイド
(以下「酵素等」という)のいずれかが標識として結合
された標識抗抗体抗体の希薄濃度液を混合し、免疫反応
を行わせることで実施することができる。この操作によ
り、溶液中に希薄に存在する抗DNA抗体−標識抗抗体
抗体の結合物は、胞子由来のDNA分子上に集中して、
DNA−抗DNA抗体−標識抗抗体抗体の複合体からな
る標識物質の塊を形成することになって、周辺に希薄に
存在する標識物質とは明らかに区別できる標識物質の塊
となる。
【0023】したがって、例えばフローセルのような微
細な環境を測定し得る測定容器中での微量発光検出、蛍
光検出、視差屈折率検出、放射性同位元素検出等によ
り、塊としてあるいはその塊の数として検出することが
できる。この検出方法は、被検液が連続的に流れる系に
おいて、胞子を連続的に検出することが求められる用途
において特に有効である。
【0024】またこの方法においては、MN−1産生抗
DNA抗体及び該抗DNA抗体と免疫反応する上記標識
抗抗体抗体をそのまま用いることに代えて、この抗DN
A抗体に、上記した発光物質等を標識した標識抗DNA
抗体として用い、被検液中のDNAとこの標識抗DNA
抗体とを免疫反応させることにより、DNA−標識抗D
NA抗体の複合体を生成させることによっても実施する
ことができる。
【0025】これらの方法において用いられる上記標識
としては、酵素,放射性物質,蛍光物質,発光物質が好
ましく用いられるが、特に酵素及び蛍光物質が好まし
い。
【0026】実施形態2 本発明の方法は、胞子由来のDNAを含む複合体を固体
表面に結合した状態として(固相化して)行うこともで
きる。
【0027】複合体の固相化のために、DNAを固体表
面に直接結合させる場合は、例えば胞子をフィルター表
面に捕捉し、該胞子を栄養細胞又は菌糸に変換させた
後、DNAを露出させる破壊処理を行う方法を一例的に
挙げることができる。
【0028】すなわち、反応室を形成するウエルの底
面、壁面、粒状体の表面、あるいはシート,フィルター
の表面等を固相として用い、この固相に胞子由来のDN
Aを結合させる方法として、適当濃度で胞子由来のDN
Aを含有する被検液を、例えば固相であるウエルに添加
するか、あるいは固相である粒状体,シート,フィルタ
ー等に浸漬などにより接触させ、30分から1日間静置
した後、これらの固相と該物質を含む溶液を分離洗浄す
る方法などを挙げることができる。
【0029】胞子由来のDNAを固相化した後は、該D
NAに対して、抗DNA抗体と標識抗抗体抗体、あるい
は標識抗DNA抗体を結合させる上記実施形態1と同様
の免疫反応を行わせればよい。すなわち、抗DNA抗体
及び標識抗抗体抗体を過剰に含む溶液を免疫反応が平衡
に達するまで(例えば30分〜1日間)接触させ、ある
いは、標識抗DNA抗体を過剰に含む溶液を同様に免疫
反応が平衡に達するまで接触させ、これらの後、免疫反
応しなかった遊離の物質を固液分離して洗浄すればよ
い。
【0030】以上の操作における固液分離、洗浄は、固
相がウエルのような容器の形状をとる場合には、(固相
に結合されていない)遊離の物質(抗DNA抗体,標識
抗抗体抗体、あるいは標識抗DNA抗体等)を含む溶液
を除去し、必要に応じて分離除去を確実にするために一
又は複数回の洗浄を行った後、これらを含まない別の溶
液に置き換える操作を行うことで実施できる。固相が粒
状体,シート等である場合は、これを充填した容器中で
上記と同じ固液分離,洗浄の操作を行うことができる
他、粒状体,シート等を別の溶液が添加されている容器
に移し替える操作により行うこともできる。
【0031】フィルター(一般的にはマイクロフィルタ
ー)上に胞子由来のDNAを結合させる方法としては、
このフィルターがナイロン,ポリフッ化ビニリデン等の
DNAを強く吸着する性質を示す素材で構成されたもの
を用いれば、胞子をフィルターに捕捉させた後に破砕処
理を行うことで、特に結合のための処理を行うことな
く、破砕の終了と同時にDNAはフィルター上に結合さ
せることができる。
【0032】またフィルターがニトロセルロース,酢酸
セルロース等のセルロース系の素材で構成されている場
合には、破砕処理法に特に限定されるものではないが、
好ましくは、破砕と同時にDNAを2本鎖から1本鎖に
変性させる薬品を用いた破砕処理を行うことが好まし
い。これにより変性した1本鎖DNAは上記素材に対す
る吸着性が大きいので、フィルターに対する結合が確実
に得られる。このような薬品を用いずに破砕処理を行う
場合には、破砕処理後に該フィルターを真空条件下で4
0〜100℃に加熱することがよく、これによりセルロ
ース系素材のフィルターにDNAが良好に結合される。
またマイクロフィルターにはポリカーボネートの素材の
ものを用いることもできるが、この素材はそのままでは
DNAに対する吸着性を示さないので、上記した真空条
件下での加熱処理が行なわれる。
【0033】本例においては、標識物質としては上記し
た種々のものを用いることができるが、特に酵素を用い
てELISAを行うのがより高感度な検出を可能とする
ために好ましい場合が多い。
【0034】本例の方法によれば、水、純水や超純水等
の高純度水中における微量な胞子の存在を感度よく検出
することができる。
【0035】実施形態3 胞子由来のDNAを含む複合体を固体表面に結合する固
相化は、上記実施形態2のDNAを直接結合させる方法
に代えて、固体表面に結合した抗DNA抗体を介して間
接的に固体表面に胞子由来のDNAを結合させることが
でき、この方法により固相化した後、上記実施形態2と
同様の操作を行うことができる。
【0036】本例においては、標識物質としては上記し
た種々のものを用いることができるが、特に酵素を用い
てELISAを行うことによってより高感度な検出を可
能とすることができるので好ましい場合が多い。
【0037】ELISAによる胞子由来のDNA検出法
の具体例としては、例えば、反応室の内壁に抗DNA抗
体を結合(固相化,不動化)したウエル室内に、胞子を
栄養細胞または菌糸に変換した後破砕処理を行って露出
させたDNAを含む被検液を添加して、固相化抗DNA
抗体−DNAの免疫反応をさせ、次いで被検液を固液分
離・洗浄した後、上記固相化抗DNA抗体−DNAに、
例えば、抗DNA抗体と標識抗抗体抗体、あるいは標識
物質として酵素を標識した標識抗DNA抗体を免疫反応
させて、固相化抗DNA抗体−DNA−抗DNA抗体−
標識抗抗体抗体の複合体を生成させるか、固相化抗DN
A抗体−DNA−標識抗DNA抗体の複合体を生成さ
せ、遊離の標識抗DNA抗体を固液分離・洗浄除去した
後、基質溶液を加え、この複合体に含まれる酵素の活性
により基質溶液に現れる例えば蛍光強度の変化によりD
NAの存在を検出し、あるいはDNA量を測定するEL
ISA法を挙げることができる。
【0038】
【実施例】
参考例1(IgG型抗DNA抗体産生ハイブリドーマ
「MN−1」の作製) ケラーとミルスタイン(KohlerとMilstein)らの方法
(Nature,256,495,1975)に従ってIgG型抗DNA抗
体を産生するハイブリドーマ株「MN−1」を以下のよ
うにして樹立した。
【0039】すなわち、全身性エリテマトーデス(SL
E)の病態モデル、MRLマウス(MRL/l-MpjUmmCr
j-lpr/lpr )の10週齢のものを入手し、紅斑、脱毛、
結節の腫張などSLEに特異の症状を呈するようにな
り、症状が特に顕著となった20週齢時点で脾臓を摘出
し、摘出後、脾臓をハサミで裁断し、RPM11640
培地中ピンセットで押し潰して細胞を抽出した。次いで
大きな断片を除去し、1500rpm、5分間の遠心に
より細胞を集めた。細胞数は約2×108 であった。
【0040】別にマウス由来の骨髄腫細胞株PAI(J
CRB0113)を、10%仔牛胎児血清を含むRPM
11640培地で培養しておき、5×107 の細胞を集
め、RPM11640培地で1回洗浄した後、脾臓細胞
と混合した。
【0041】混合した細胞を1500rpmの遠心を行
って回収し、再度RPM11640培地によって洗浄
し、さらに0.3M蔗糖で洗浄した。最終的に4mlの
0.3M蔗糖に懸濁し、細胞融合装置の電極チャンバー
内に移し、直流電圧700V、30μsec、l回のパ
ルスで電気的に細胞を融合した。細胞を20%の仔牛胎
児血清を含むHAT培地(100μMヒポキサンチン−
0.4μMアミノプテリン−16μMチミジン添加RP
M11640)に懸濁して200mlとし、室温で1時
間静置した。次に、健常マウス2匹分の脾臓細胞をフィ
ーダー細胞として加え、穏やかに撹拌、均一にしてから
96穴のマイクロプレートの各穴に200μlずつ撒き
込んだ。
【0042】撒き込み後、5日目にはほとんど全ての穴
に1個以上のハイブリドーマのコロニーが認められた。
コロニーが充分成育し、しかも同一の穴に共存している
他のコロニーと重ならないうちに、第l回目のスクリー
ニングを行った。
【0043】スクリーニングはELISA法によった。
すなわち超音波破砕により断片化した2重鎖DNA(仔
牛胸腺由来)、およびこれを熱変性して得た単鎖DNA
をそれぞれ20μg/mlの濃度でPBS(リン酸緩衝
化生理食塩水)に混合した。これを96穴ELISAプ
レートの各穴に50μlずつ添加して穴底にDNAを吸
着させた。10%仔牛胎児血清によりブロッキング処理
を施したのちスクリーニングに供した。
【0044】上記のように調製したELISAプレート
にハイブリドーマの培養プレートの各穴より50μlず
つ培養上清を添加した。37℃で1時間静置した後、各
穴を100μlのPBSで3回洗浄した。10%仔牛胎
児血清を含むPBS中に3000〜5000倍希釈した
西洋ワサビペルオキシダーゼ標識ウサギ抗マウスIgG
+IgM+IgA抗体溶液(GibcoBRL社製)を
2次抗体として50μlずつ添加し、37℃で1時間静
置した後、PBSで4回洗浄した。最後に西洋ワサビペ
ルオキシダーゼの発色試薬(0.4mg/mlのo−フ
ェニレンジアミンおよび0.0l%の過酸化水素を含む
0.lMリン酸クエン酸緩衝液pH4.8)100μl
を各穴に添加して発色反応を行わせ、発色を得た培養穴
を抗DNA抗体産生細胞陽性と判定した。
【0045】次に、陽性と判定したうちから発色の強い
もの48個を選び出し、培養を継続して2回目のスクリ
ーニングを同様の方法で行った。2回目のスクリーニン
グでも再度陽性を示した細胞集団については順次クロー
ニング、スクリーニングを繰り返し行った。3回目のク
ローニングの後、1個の細胞から増殖したのが確実であ
り、抗DNA抗体を効率よく生産しているものを細胞株
として樹立した。最終的に得られた株は3種であった。
得られた3種について、その生産している抗体のクラス
を、ウサギの(抗マウスIgG,抗マウスIgM,抗マ
ウスIgA)抗体を用いた市販サブクラス決定用キット
を用いて決定した。その結果、2種はIgM型であり、
1種はIgG型であった。IgM型抗体は上述の如く操
作性が悪いなどの理由で本発明の目的には適用できない
ので、IgG型の抗体を生産しているハイブリドーマ細
胞を採って、このIgG型抗DNA抗体産生ハイブリド
ーマを「MN−1」と命名し、上述の通り工業技術院生
命工学工業技術研究所に寄託した(寄託番号:FERM
P−14691)。
【0046】参考例2 (抗体の取得)上記ハイブリドーマ「MN−1」を同系
統のマウス腹腔に移植し、大量のMN−1抗体をマウス
腹水より得た。
【0047】すなわち、MN−1細胞をHT培地(10
0μMヒポキサンチン−16μMチミジン、10%仔牛
胎児血清を含むRPM11640)で培養増殖し、Ba
lb/cマウスl頭あたり107 の細胞を腹腔に移植し
た。結果として、マウスl頭あたり、約4mlの腹水が
採取できた。
【0048】得られた腹水45mlを20mMトリス塩
酸緩衝液pH7.5に透析した後、同じ緩衝液で容量を
150mlとした。同じ緩衝液で平衡化したDEAE−
セファセル(ファルマシア社製)のカラムに通じ、非吸
着成分を除去した後、0〜0.5Mの塩化ナトリウムの
濃度勾配により、吸着成分を溶出した。溶出してきた画
分についてELISA法によりDNA結合抗体の有無を
調べ、抗体量の多い画分を集めて濃縮し、透析によって
塩化ナトリウムを除去した後、ウルトロゲルAcA44
(IBF)による分子ふるいクロマトグラフィーに供し
た。DNA結合抗体を含む画分を回収し、これを精製標
品とした。最終的にタンパク質量として78.5mgの
MN−l抗体(IgG型抗DNA抗体)を回収した。
【0049】参考例3 (標識MN−1抗体の調製)上記により精製したMN−
1抗体を用いて、過ヨウ素酸酸化法およびマレイミドヒ
ンジ法の2通りの方法で、標識酵素の西洋ワサビペルオ
キシダーゼを結合させた標識MN−1抗体(標識抗DN
A抗体)を調製した。
【0050】過ヨウ素酸酸化法による酵素標識 14mgの西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)を
3.5mlの水に溶解し、0.1M過ヨウ素酸ナトリウ
ム0.7mlを加えた。室温で20分間撹伴した後、l
mM酢酸ナトリウム緩衝液pH4.4に対し4℃で一晩
透析した。0.lM炭酸ナトリウムを加えてpH9.0
に調整し、濃縮して容量を3.5mlとした。
【0051】別に、上記MN−1抗体の精製標品30m
gを、0.0lMの炭酸重炭酸ナトリウム緩衝液3.5
mlに溶解し、先に調整したHRP溶液と混合した。室
温で2時間撹拌した後、4℃に冷却し、4mg/mlの
水素化ホウ素ナトリウム0.4mlを加えた。PBSに
対して透析した後、ウルトロゲルAcA44による分子
ふるいクロマトグラフィーを行って、酵素標識されたM
N−1抗体画分を回収した。ELISAによるDNA結
合活性と標識HRPの酵素活性の両者を併せもつ画分
を、HRP標識MN−1の指標として回収した。得られ
たHRP標識MN−1抗体はタンパク質量として16m
gであった。
【0052】マレイミドヒンジ法による酵素標識 上記MN−1抗体の精製標品50mgを0.lMクエン
酸緩衝液25mlに溶解し、6mgのペプシンを加え
た。37℃で2.5時間消化した後、8mlのトリス塩
酸緩衝液pH8.0を加え、容量10mlまで濃縮し
た。0.lMリン酸ナトリウム緩衝液pH7.0で平衡
化したウルトロゲルAcA44で分子ふるいクロマトグ
ラフィーを行って、ペプシン消化後残ったMN−lの抗
原結合断片の2量体(Fab’)2 を回収した。回収し
た画分を0.lMリン酸ナトリウム緩衝液pH6.0に
透析した後、0.9mlまで濃縮した。タンパク質濃度
は10mg/mlであった。5mMEDTAを含む0.
lMリン酸ナトリウム緩衝液pH6.0に溶解した0.
lM2−メルカプトエチルアミン10μlを添加して、
37℃で90分間静置した。この処理により2量体は還
元されて単量体Fab’に変換し、末端にチオール基が
露出する。還元処理後、5mMEDTAを含む0.lM
リン酸ナトリウム緩衝液pH6.0で平衡化したセファ
デックスG−25(ファルマシア社製)のカラムに通
じ、単量体となったFab’を回収した。濃縮してタン
パク質濃度10mg/ml、0.6mlの溶液とした。
【0053】別に、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HR
P)8mgを1.2mlの0.lMリン酸ナトリウム緩
衝液に溶解し、80μlのジメチルホルムアミドに溶解
したN−スクシンイミジル4−(N−マレイミドメチ
ル)シクロヘキサン−l−カルボキシレートを加え、3
7℃で2時間静置し、HRPへのマレイミド基導入反応
を行った。反応中生じた凝集体を遠心によって除去した
後、0.lMリン酸ナトリウム緩衝液pH6.0で平衡
化したセファデックス−G25カラムに通じてHRPを
回収し、濃縮してHRP濃度10mg/mlとした。
【0054】ついで上記Fab’溶液0.6mlとマレ
イミド基導入HRP溶液0.6mlを混合し、30℃で
1時間Fab’とHRPの結合反応を行った。反応後
0.lMリン酸ナトリウム緩衝液pH6.5で平衡化し
たウルトロゲルAcA44カラムにより分子ふるいクロ
マトグラフィーを行って、Fab’−HRP結合体を回
収した。DNA結合活性とHRP活性の両者を該結合体
の指標とした。得られた結合体はタンパク質量として1
2mgであった。
【0055】以上の過ヨウ素酸酸化法、マレイミドヒン
ジ法のいずれの方法で酵素標識してもMN−1抗体のD
NA結合活性が阻害されることはなかった。
【0056】参考例4 [胞子の調整]枯草菌Bacillus sub. の胞子を以下のよ
うに調整した。
【0057】枯草菌Bacillus sub. の胞子をニュートリ
エントブロスで好気的に培養し、対数増殖期に達したBa
cillus sub. W168(J.Bacteriol.,246、10、3189-319
5 )の菌体液0.2mlを、寒天平板培地(1リットル
中にバクトトリプトン10g、塩化ナトリウム5g、寒
天15gを含む)に塗布し、37℃で1週間培養した。
この培養操作により、殆どの栄養細胞は胞子に変換し
た。栄養細胞から胞子への変換は位相差顕微鏡により確
認した。
【0058】形成された胞子は、寒天平板培地より掻取
り、PBS(リン酸緩衝化生理食塩水)に懸濁した後、
遠心により回収した。PBSに懸濁、遠心による回収と
いう操作を2回繰り返して胞子を十分に洗浄し、これを
胞子の標品とした。
【0059】実施例1 [胞子の栄養細胞への変換]上記により得られた胞子の
所定数(下記表1参照)を、PBSに懸濁しポアサイズ
0.45μmのニトロセルロースフィルター上に捕集さ
せた後、このフィルターをニュートリエントブロス寒天
平板培地に捕集面を上にして乗せ、37℃で3時間培養
することによって胞子を栄養細胞に変換させた。
【0060】[胞子の検出]上記培養の後、フィルター
を溶菌剤(0.2NNaOH−1%SDS)に5分間室
温で浸漬し、細胞構造を破壊してDNAを露出させ、次
いで溶菌剤を除去し、PBSで置換して5分間静置する
操作を2回繰り返し、フィルター上に残留している過剰
の溶菌剤を除去した後、PBSを仔牛血清アルブミン
(BSA)を主成分とするブロッキング剤(10%BS
A−3%Tween20−PBS)に浸し、室温で1時
間振盪してブロッキング処理を施した。
【0061】ブロッキングの後に酵素標識抗DNA抗体
を含む抗体溶液(0.5%BSA−0.6μg/10m
l Anti-DNA-Antibody-PBS)に漬け込み、2時間室温で
振盪してDNAと酵素標識抗体を反応させた。抗体溶液
を除去し、洗浄剤(3%Tween20−PBS)で洗
浄して、DNAと反応しないで残った過剰の抗体を除い
た。洗浄の後、過酸化水素とルミノールよりなる酵素の
発光基質を添加して発光反応を行わせ、発光輝点を計測
した。発光輝点の計測はバイオセルカウンタ(オルガノ
株式会社製)で行った。
【0062】得られた結果を表1に示す。この表1にお
いて、試験番号1,2は胞子を栄養細胞に変換させる培
養を行った本発明の実施例の検出、計測した結果であ
り、試験番号3,4は、胞子を捕集したあと栄養細胞に
変換させるための培養をしないで検出、計測した比較例
の結果を示している。なお試験5,6はブランクであ
る。
【0063】
【表1】
【0064】表1に示される結果から、ブランク膜(試
験5,6)では培養の有無に拘わらず、わずかな発光輝
点しか認められないことが分かる。
【0065】一方、胞子を捕集してから3時間の培養
(栄養細胞への変換処理)を行った膜(試験1,2)
は、捕集した胞子の数にほぼ相当する発光輝点が計測さ
れていることが認められる。他方、胞子を捕集してから
培養(栄養細胞への変換処理)をしなかった膜(試験
3,4)では、培養した膜と比較して発光輝点の数は著
しく少なく、検出効率が充分でないことが分かる。
【0066】これらの試験1,2と試験3,4の対比に
よれば、3時間の培養(栄養細胞への変換処理)を行う
ことによって胞子は栄養細胞に変換し、そのために溶菌
処理による細胞壁の破壊、DNAの露出が充分に行わ
れ、満足できる検出効率が得られたものと推定される。
【0067】そしてこの3時間という培養時間は、従来
の培養法で結果が得られるまでに3,4日を要していた
ことに比べて、極めて短い時間(例えばサンプル採取の
当日中に結果が得られる)であるため、本発明方法が、
サンプル中の胞子を検出する短時間検出法として極めて
有効であることが実証的に確認された。
【0068】
【発明の効果】本発明の方法によれば、超純水等の用水
中に含まれることがあって製品の安全性や耐久性を損な
う物質として無視できないものでありながら、従来にお
いては迅速な検出が不可能であった胞子を、迅速かつ高
感度に検出することが可能となり、例えば、電子部品等
の製造業における半導体デバイス等の電子部品の洗浄に
使用される純水,超純水の水質管理、食品製造、医薬品
製造の分野における用水の水質管理に有益である。
【0069】また本発明の胞子の迅速な検出を通じて、
胞子のみならずその他の微生物を含む可能性のある超純
水等の用水に対する除菌,滅菌処理が、有効かつ効率的
に実施可能となる効果がある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプル中に存在する胞子を栄養細胞又
    は菌糸に変換する処理を行った後、該栄養細胞又は菌糸
    を破壊してDNAを露出させ、次いでIgG型の抗DN
    A抗体、及び標識物質で標識された該抗DNA抗体に対
    する抗体との免疫反応によりDNA−抗DNA抗体−標
    識抗抗体抗体の複合体を生成させ、該複合体に含まれる
    標識物質をマーカーとして被検液中の胞子を検出するこ
    とを特徴とする胞子の検出方法。
  2. 【請求項2】 サンプル中に存在する胞子を栄養細胞又
    は菌糸に変換する処理を行った後、該栄養細胞又は菌糸
    を破壊してDNAを露出させ、次いでIgG型の抗DN
    A抗体であって標識物質が結合された標識抗DNA抗体
    との免疫反応によりDNA−標識抗DNA抗体の複合体
    を生成させ、該複合体に含まれる標識物質をマーカーと
    して被検液中の胞子を検出することを特徴とする胞子の
    検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、DNAを固体
    表面に直接結合させるか、または固体表面に結合した抗
    DNA抗体を介して間接的に固体表面に結合させる固相
    化処理を行った後、複合体を生成する上記免疫反応を行
    わせることを特徴とする胞子の検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、DNAを固体表面に
    直接結合させる固相化処理が、胞子をフィルター表面に
    捕捉し、該胞子を栄養細胞又は菌糸に変換させた後、D
    NAを露出させる処理であることを特徴とする胞子の検
    出方法
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    標識物質は、酵素,放射性物質,蛍光物質,発光物質、
    金属コロイドのいずれかであることを特徴とする胞子の
    検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    抗DNA抗体が、工業技術院生命工学工業技術研究所寄
    託FERM P−14691のハイブリドーマの産生す
    る抗DNA抗体であることを特徴とする微生物等の検出
    方法。
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