JP3479073B2 - 抗hpa抗体の検出 - Google Patents

抗hpa抗体の検出

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、特定の遺伝子型のヒト血小板抗原1又は3
(HPA1又はHPA3)に対する抗体の免疫学的検出用免疫分
析法及び免疫分析系、及び特にその検出用酵素結合免疫
分析(ELISA)に関する。
背景 HPA1は、GP III aのN末端領域に位置する血小板膜糖
タンパク質(GP)II b/III a複合体についての多型決定
基である。この複合体は、非共有結合で結合した2つの
サブユニットGP II b及びGP III aからなる。サブユニ
ット結合にはCa2+及びMg2+のような2価のカチオンが必
要である。HPA1の免疫原性は、輸血後紫斑病(PTP)及
び新生児同種免疫血小板減少症(NAITP)を含む種々の
免疫性血小板減少症を引き起こす(参考文献1、2)。
HPAはHPA1a及びHPA1b型として存在するものである。白
色人種の人口の約72%は、HPA1a(血小板抗原1、即ちP
LA1)の同型接合であり、HPA1b(血小板抗原2、即ちPL
A2)は2%であり、26%は異型接合である(参考文献
2)。PTPは稀な症状(世界で約200の報告例)である
が、NAITPは2000の生存出産中1人の割合で比較的頻繁
に現れ、その症例の約50%が最初の妊娠である(参考文
献2、3)。これらの症状においては、抗HPA1a抗体
(即ち、1a型抗体)がHPA1a抗原をもつ血小板を攻撃し
て患者の血液中の血小板の破壊を生じる。これは、NAIT
Pの場合、血小板計数の減少又は血小板活性の低下及び
その結果としての血液凝固系の損傷のために出血傾向の
増加した乳児として現れる。
抗HPA1a抗体の初期の検出は、迅速な診断が患者の治
療、特に妊婦の型別を助けることができるので極めて重
要なものである。抗HPA1a抗体の検出には、血小板懸濁
免疫蛍光試験(PSIFT)、血小板抗原のモノクローナル
抗体固定化(MAIPA)、フローサイトメトリー及び免疫
吸着分析を含む数種の方法がある(参考文献4、5、
6、7)。そういった方法は十分に確立されているが、
非常に感受性のあるMAIPAの場合には、時間を要し、自
動化及び広範囲な適用で処理することができない。
Pytelaら(参考文献8)は、アミノ酸配列Arg−Gly−
Asp(RGD)を含むペプチドに対する血小板膜糖タンパク
質GP II b/III aの結合特性を記載している。糖タンパ
ク質は、セファロースに結合したヘプタペプチドGRGDSP
Kを用いて血小板抽出液のアフィニティークロマトグラ
フィーにより精製されたものである。
Kirchhofferら(参考文献9)は、同様の精製手順を
用いて純粋なGP II b/III aを生成した。ニトロセルロ
ースフィルターに移した純粋な糖タンパク質は、モノク
ローナル抗II b抗体と反応して酵素標識第2抗体を用い
て明らかにされる免疫複合体を形成した。アフィニティ
ークロマトグラフィーからの溶出液は、糖タンパク質に
結合したヘキサペプチドを含み、更にMg2+及びMn2+イオ
ンを含むものである。ペプチド及び金属イオンが存在す
ると、抗HPA抗体の試験において糖タンパク質の使用を
妨害することがある。更に、Kirchhofferは、遺伝子型
血小板の使用を示唆していない。
R.Kekomakiら(J.Clin.Invest.,88,847−854,1991)
(参考文献10)は、セファロースに吸着させることによ
りGP II b/III aを精製して粗分離物を得、次いで、ヘ
パリン−セファロースカラムに通過させて残存する汚染
物を除去し、セファクリルS−300とゲルろ過し、コム
ギ胚芽凝集素アフィニティークロマトグラフィーにより
微量のフィブリノーゲンを除去した。
しかしながら、これらの文献は、特定の遺伝子型のHP
A抗体の検出に適切な免疫分析を開示していない。
発明の要約 本発明は、1態様においては、遺伝子型糖タンパク質
抗原GP II b及び/又はGP III aを被覆した基質を含
む、ヒト血小板抗原1又は3(HPA1又はHPA3)に対する
抗体の免疫学的検出用免疫分析系を提供するものであ
る。
即ち、抗HPA1及び抗HPA3抗体は、特にNAITPにおいて
重要な役割を果たすことが判明した。
血小板の遺伝子型は、Williamsonら(1992)に記載さ
れている手法を用いて型別された(参考文献11)。以前
には、抗原の対立遺伝子の相違(HPA−1−4)は血小
板糖タンパク質をコードするDNAに含まれる多型性によ
ることが判明している。
供血者又は患者の血小板を分子手法を用いて型別する
ことは可能である。これは、抽出したゲノムDNAをポリ
メラーゼ連鎖反応(PCR)を用いて増幅し、次いで、制
限断片長多型(RFLP)分析にかけることにより達成され
る。このようにして、HPA1又はHPA3抗原を含む血小板を
同定及び単離することができる。
本発明は、もう1つの態様においては、下記の工程を
含む、ヒト血小板抗原1又は3(HPA1又はHPA3)に対す
る抗体の試験管内検出用免疫分析法を提供するものであ
る。
−マイクロタイタープレートを遺伝子型糖タンパク質抗
原GP II b及び/又はGP III aで被覆する工程; −非特異的に遮断する工程; −試験されるべき血清と接触させる工程; −固定化糖タンパク質抗原と血清中に存在する抗HPA1又
は抗HPA3抗体との間に形成された免疫複合体の存在を検
出する工程。
一般に、免疫複合体は、酵素標識(例えば、ホースラ
ディッシュペルオキシダーゼHRP)、放射能標識、蛍光
標識又は当該技術において既知の他の標識系のような適
切な標識で標識された抗ヒトIgG又はIgMによって評価さ
れる。酵素標識を用いる酵素結合免疫吸着分析(ELIS
A)が提供され、これは感受性があって、特異的で、安
価で、迅速でかつ抗HPA1抗体の大量スクリーニングに用
いることが可能である。有利なことには、インキュベー
ションが免疫複合体の生産に関与し、標識抗体によるそ
の評価を室温で行うことができかつインキュベーターの
使用を必要としないことが判明した。
本発明は、問題の要求したHPA遺伝子型を検出するた
めに遺伝子型糖タンパク質抗原の使用に基づくものであ
る。HPA1の抗原決定基はGP III aサブユニット上に存在
するので、抗HPA1抗体の免疫分析は糖タンパク質GP III
aサブユニットを含まねばならない。抗HPA1抗体は1a及
び1b型として存在するので、抗HPA1a抗体を検出するた
めに、糖タンパク質GP III aサブユニットの遺伝子型1a
が選ばれねばならない。NAITPの出現率の約98%が抗HPA
1a又は抗HPA3a抗体の存在によるものであり、前者は後
者の約4倍頻繁であることがわかっている。即ち、NAIT
P用の明確な試験には、抗HPA3a抗体(HPA3は同じように
遺伝子型3a及び3bとして存在する)も含めねばならな
い。HPA3の抗原決定基はGP II bサブユニット上にあ
り、そのためこれを抗HPA3a抗体の免疫分析において含
めねばならない。
抗体がHPA1aあるいはHPA1b(又はHPA3aあるいはHPA3
b)に対するものであるかを評価するために、適切な糖
タンパク質又は糖タンパク質混合液がマイクロタイター
プレートの分離ウェルに供給される、例えば、HPA1a1a/
3a3a、HPA1b1b/3b3b、HPA1a1a/3b3b又はHPA1b1b/3a3a
(いずれも各遺伝子型血液成分分離血小板から精製し
た)。
本発明の実用的実施態様は、HPA1a1a/3b3b糖タンパク
質を含むウェル(抗HPA1a抗体を検出するため)及びHPA
1b1b/3a3a糖タンパク質を別個に含むウェル(抗HPA3a抗
体を検出するため);及び任意に対照として働く糖タン
パク質を含まないウェルを有する酵素結合免疫分析(EL
ISA)の多ウェルマイクロタイタープレートを含む。典
型的には、各ウェルは1ウェル当たり0.05〜0.5マイク
ログラム;好ましくは0.1マイクログラムの糖タンパク
質を含有する。
ウェルは、一般に、血清と接触させる前にウシ血清ア
ルブミンのような非特異的タンパク質混合液で遮断され
る。
更に、本発明の態様は、下記工程を含む、ヒト血小板
抗原糖タンパク質GP II b及び/又はGP III aの精製方
法を提供するものである: (a)遺伝子型ヒト血小板を供給する工程; (b)その血小板を溶解して溶解物を形成する工程; (c)その溶解物を配列Arg−Gly−Asp(RGD)を含むペ
プチドを結合したアフィニティークロマトグラフィー基
質に加える工程;及び (d)遺伝子型糖タンパク質を溶離する工程。
好ましい実施態様の詳細な説明 ここで、本発明の実施例は、下記に示す図面に関する
実施例によってのみ記載される。
図1は、種々の量の被覆HPAに対する抗GP III a、II
b及びI bモノクローナル抗体(MAb)(各々50、250及び
1,000ng/ml)の結合を示すものである。
図2は、2つの抗HPA1a血清を用いてHPA1aELISAの感
受性を示すものである。
図3は診断試験としてHPA1aELISAの実用例を示すもの
である。
実施例1(GP II b/III aの抽出) 試薬は、Analarグレードに属し、BDH Chemicals社
(英国)又はAldrich Chemicals社(英国)から購入し
た。抗GP II b及びII b/III aモノクローナル抗体(MA
b)は、the Institute for Clinical Immunology and T
ransfusion Medicine,Justus Liebeg University,Giess
enによって供給された。抗GP I b及びIII aMAbは、Dako
patts(デンマーク)から購入した。HRP結合ヒツジ抗ヒ
トIgG及びIgMは、Scottish Antibody Production Unit
から入手し、HRP結合ヤギ抗マウスIgG及びIgMはBio−Ra
d(英国)から購入した。抗HPA1a及び正常血清は、各々
NAITPのある乳児の母親及び我々のセンターの篤志供血
者から入手した。
GP II b/III aの抽出及び精製は、Pytelaら及びKirch
hofferらの方法を少し変更した(参考文献8、9)。簡
単に述べると、遺伝子型血液成分分離血小板(Cambridg
e Transfusion Centreから入手)を洗浄し、血小板を50
mMトリス/HCl及び150mM NaCl、pH7.5(TBS)を含むバッ
ファー中10mlの100mMオクチルグルコピラノシド(OG)
及び2mMフェニルメチルスルホニルフルオリド(Sigma、
英国)で抽出した。次いで、この抽出液を遠心し、上清
をカチオンで補足し(参考文献9)、2gの配列GRGDSPK
の固定化ヘプタペプチド(Novabiochem、英国製のペプ
チド;及びPharmacia製のCNBr活性化セファロース4B)
の12mgペプチド/gセファロース4Bと4℃で一晩回転混合
した。次に、ビーズを1000rpm、室温のベンチ遠心機(M
SE、英国)で5分間遠心し、上清を除去した。ビーズ
を、280nmの吸光度が非特異的結合タンパク質不純物が
洗い落とされたことを示す<0.05(Pye Unicam,Philip
s、英国)に下がるまで遠心により洗浄した。糖タンパ
ク質は、セファロースビーズに固定化されたヘプタペプ
チドに結合する。次いで、ビーズを1mg/mlGRGDSPヘキサ
ペプチド(Novabiochem、英国)を含有する最初の混合
バッファーとともにTBS中5mlの1mM MgCl2及び1mM MnCl2
と3回室温で15分間回転混合することにより、結合GP I
I b/III aを溶離した。溶離バッファー中にヘキサペプ
チドを用いると、固定化ペプチドと競合し、ヘキサペプ
チド−糖タンパク質複合体を遊離する。溶離を3回繰り
返した。上記のように遠心により回収した3溶出上清を
プールし、1回以上遠心して残留ビーズ粒子を除去し
た。溶出液の吸光度を記録した後、1リットルの10mMト
リス/HCl、150mM NaCl、pH7.4に対して4℃で2回透析
した。透析は、ペプチド及び残留金属イオンを除去する
とともに遊離糖タンパク質を残すのに有効である。ペプ
チド分子は透析膜を通過し、遊離GP II b/III aへの解
離のために複合体の形成/解離の平衡を妨害する。即
ち、糖タンパク質は、実質的にペプチドを含まず、金属
イオンを含まない。GP II b/III a複合体に対するモノ
クローナル抗体は、Binding Site社、英国、バーミンガ
ムから購入し、透析糖タンパク質より非透析GP II b/II
I aに親和性が大きく結合した。これは、糖タンパク質
が実質的にペプチド及び金属イオンを含まないこと、即
ち全く複合体を形成しなかったことを示す。最後に、透
析溶出液の吸光度を記し、−40℃で分割して貯蔵した。
固定化RGDペプチドを洗浄し、再使用のために4℃で貯
蔵した。GP II b/III aのタンパク質濃度及び純度を、
以前のように(10)各々二シンコニン分析(Pierce、英
国)及びSDA−PAGE(銀染色)により評価した。1.4mgま
でのGP II b/III aは、1単位の純度90%以上の血液成
分分離血小板濃縮物から得ることができた。
実施例2(モデルELISA) ELISAは、下記工程から構成された: マイクロタイタープレート(Greiner、ドイツ)を、
1、2又は3μg/ml(1ウェル当たり100μl)の次の
表現型GP II b/III a糖タンパク質の1種:HPA1a1a/3a3
a、HPA1b1b/3b3b、HPA1a1a/3b3b又はHPA1b1b/3a3a(コ
ーティングバッファーのみバックグラウンドとして含ん
だ)で37℃において一晩被覆した(ELISAコーティング
バッファー、洗浄バッファー及び発色バッファー並びに
洗浄手順は参考文献12の通りである)。ウェルを洗浄
し、コーティングバッファー(300μl/ウェル)中5%
ウシ血清アルブミン(Boseral;Organon Technika)で37
℃において1時間遮断した。洗浄後、プレートを100μl
/ウェルのヒト血清又はマウスMAbの希釈液と37℃で1時
間3回繰り返してインキュベートした。ウェルを再び洗
浄し、HRP結合抗ヒトIgGもしくはIgM又は抗マウスIgGも
しくはIgMと各々37℃で1時間インキュベートした。ま
た、インキュベーションはすべて室温で行うことができ
る。最後に、プレートを洗浄し、比色基質としてテトラ
メチルベンジジンを用いて発色した(発色は37℃で高め
られる)。450nmの比吸光度は、GP被覆ウェルの吸光度
からコーティングバッファーのみ含むウェルの吸光度を
引いたものと等しかった。ヒト試験及び対照試料を5個
中1個の血清希釈液を用いてスクリーンした。
GP III a及びGP II bの存在を示す、被覆GP II b/III
aの対応MAbに対する特異的かつ用量依存結合があった
(図1)。比較として、比較的高濃度の抗GP I bは最高
量の被覆GP II b/III aに結合しなかった。特異的結合
は、抗GP II b/III aMAbでも認められた(データは示さ
れていない)。更に、2つのヒト抗HPA1a陽性血清(陰
性対照として正常血清とともに)用いる分析により、1:
80〜1:160の希釈度で非常に感受性があることがわかっ
た(図2)。実際に、分析により1:1000〜1:3000の陽性
血清希釈度で行うことが可能であることがわかった。更
に、分析の特異性は、抗HPA1a抗血清がHPA1a1a/3a3a及
びHPA1a1a/3b3bにのみ結合し、HPA1b1b/3a3a及びHPA1b1
b/3b3bに結合しない場合に証明された(データは示され
ていない)。
実施例3(貯蔵寿命) HPA1a1a/3a3a又はHPA1b1b/3b3bで一晩被覆し、洗浄
し、風乾し、密封したマイクロタイタープレートを4℃
で放置した。その後12週まで毎週行った分析は、2つの
抗HPA1a血清の一致したかつ特異的結合を示したが、正
常血清には示さなかった(データは示されていない)。
更に、現在までの結果は、−20℃で11ヵ月まで貯蔵した
プレートは同様に働くことを示し、4℃及び−20℃で貯
蔵した被覆プレートの評価は継続している。
実施例4(ヒト血清中の抗HPA−1の検出) ヒト抗HPA1a血清のスクリーニングに対するELISAの適
合性を、NAITPをもつ乳児の母親の血清を用いて評価し
た。抗HPA1a抗体に陽性の31の血清、抗HPA1aに陰性及び
弱い陽性の各々2及び8血清及び抗体状態が未知の4血
清(すべてPSIFT及びMAIPAで求めた)はCLB、アムステ
ルダムにより供給され、ELISAで盲検試験した。引き続
いて解析により次の結果が示された:陽性血清の一致29
/31;弱い陽性血清の一致6/8、他の2つはELISAに陰性で
あった;2つの陰性血清はELISAに陽性であった;及び4
つの未知血清のうち2つは弱い陽性であり2つは被覆さ
れないウェルと反応した(被覆プレートをELISAのCLBに
送ると同様の相関が認められた)。引き続いて結果は、
ELISAと処理赤血球細胞を用いる凝集反応分析であるCap
ture−P分析(Immucor社、米国)との間に完全な相関
を示した。
更に、ELISAの利点を図3に示す。冠動脈バイパスを
行った後、血小板を輸注した60歳の女性患者が1週間後
重篤な血小板減少症に罹った。彼女はヘパリンを受けて
いたので、血小板減少症の原因を決定することは重要で
あった。我々は、ELISAを用いて強力抗HPA1a抗体を含む
彼女の血清試料を受け取った3.5時間以内に決定するこ
とができた。
我々の結果は、新たに開発されたELISAが簡便で、安
価で、迅速で、特異的でかつ感受性のある分析であるこ
とを示すものである。非特異的な高反応性が被覆されな
いウェルで生じる例外的場合には、高度希釈液が用いら
れるか又は別の分析を用いて確認が探索される。しかし
ながら、被覆プレートの安定性、他のHPA4抗体用ELISA
を開発する可能性及び自動化の従順性は、ELISAをNAITP
の大規模な集団の実験を含む抗血小板抗体のスクリーニ
ングに広く用いられることを可能にしなければならな
い。更に、PSIFT/MAIPAとELISAとの間の相関が高いこと
を見ると、ELISAが診断試験として開発することができ
ることが示される。最後に、ELISAは、その感受性及び
接触性が高いために他の分析で見落とした抗体を検出す
ることが可能である。
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Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒト血小板糖タンパク質抗原1a及び/又は
    3a(HPA1a及び/又HPA3a)に対する抗体の免疫学的検出
    用の酵素結合免疫分析を実施するための免疫分析系であ
    って、 抗HPA1a抗体を検出するためにHPA1a1a/3b3b抗原で被覆
    したウェル;及び抗HPA3a抗体を検出するためにHPA1b1b
    /3a3a抗原で被覆したウェル; 非特異的阻止物質; 酵素標識で標識された抗ヒト免疫グロブリン;及び 前記酵素標識と比色反応を生じることができる基質 を含む免疫分析系。
  2. 【請求項2】該糖タンパク質抗原が配列Arg−Gly−Asp
    (RGD)を含むペプチドを結合した親和性基質によるバ
    ッチアフィニティークロマトグラフィーによって精製さ
    れたものである、請求項1記載の免疫分析系。
  3. 【請求項3】該ペプチドが配列Gly−Arg−Gly−Asp−Se
    r−Pro−Lys(GRGDSPK)を有する請求項2記載の免疫分
    析系。
  4. 【請求項4】該糖タンパク質抗原が、実質的にRGD配列
    を含むペプチドを含まない請求項2又は3記載の免疫分
    析系。
  5. 【請求項5】該糖タンパク質抗原が、実質的にMg2+及び
    /又はMn2+イオンを含まない請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の免疫分析系。
  6. 【請求項6】基質が多ウェルマイクロタイタープレート
    である請求項1〜5のいずれか1項に記載の免疫分析
    系。
  7. 【請求項7】ヒト血小板糖タンパク質抗原1及び/又は
    3(HPA1及び/又HPA3)に対する抗体の免疫学的検出用
    の免疫分析系であって、遺伝子型HPA1a1a又はHPA1b1bの
    精製された遺伝子型糖タンパク質抗原GP III a、及び/
    又は、遺伝子型HPA3a3a又はHPA3b3bの精製された遺伝子
    型糖タンパク質抗原GP II bを被覆した固体基質を含
    み、該糖タンパク質が実質的に配列RGDを含むペプチド
    と、Mg2+及び/又はMn2+イオンを含まない免疫分析系。
  8. 【請求項8】該基質が遺伝子型HPA1a1a/3a3a、HPA1a1a/
    3b3b、HPA1b1b/3a3a及び/又はHPA1b1b/3b3bの精製され
    た遺伝子型糖タンパク質抗原GP II b/III aで被覆され
    ている請求項7の免疫分析系。
  9. 【請求項9】ヒト血小板糖タンパク質抗原1a及び/又は
    3a(HPA1a及び/又HPA3a)に対する抗体の免疫学的検出
    用の免疫分析系であって、遺伝子型HPA1a1a/3a3a、HPA1
    a1a/3b3b及び/又はHPA1b1b/3a3aの精製された遺伝子型
    糖タンパク質抗原GP II b/III aで被覆されている固体
    基質を含み、該糖タンパク質が実質的に配列RGDを含む
    ペプチドと、Mg2+及び/又はMn2+イオンを含まない免疫
    分析系。
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