JPH09126720A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH09126720A
JPH09126720A JP7283165A JP28316595A JPH09126720A JP H09126720 A JPH09126720 A JP H09126720A JP 7283165 A JP7283165 A JP 7283165A JP 28316595 A JP28316595 A JP 28316595A JP H09126720 A JPH09126720 A JP H09126720A
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英男 蛭川
Junichiro Katsu
淳一郎 勝
Yutaka Ono
裕 小野
Shigeru Hashida
茂 橋田
Yutaka Koizumi
豊 小泉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検
出する位置検出装置において、外乱光、温度変化、気圧
変化の影響を受けにくく高精度で位置を検出できる位置
検出装置を実現する。 【解決手段】 本体部4において、位相板41には干渉
縞の配列方向に沿ってP/4ずつ位相をずらして第1乃
至第4の透光スリットが形成されていて、干渉縞が生成
される位置に配置されている。4分割フォトダイオード
42は位相板41を通過した光を検出し、検出光量に応
じた電気信号を出力するする。演算手段43はP/2ピ
ッチ位相が異なる受光手段の出力信号どうしを減算し、
減算信号から検出対象の位置を算出する。また、2つの
減算信号の位相関係から検出対象の移動方向を判別す
る。温度センサ441〜443及び圧力センサ45を用
いて位置算出の補正演算を行う。スケーリング演算手段
47はスケーリング演算を行い、位置検出装置が検出し
た移動量と位置制御装置が制御する移動量を整合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、干渉計を用いて光
学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】干渉計を用いた位置検出装置は、光源の
光の半波長を分解能にして高精度に、しかも非接触に位
置検出ができるというメリットがある。従来、干渉計を
用いた位置検出装置としては、例えば図11に示す構成
の装置があった。図11において、1は位置固定された
本体部である。2は検出対象で、a−a′方向に移動可
能で、この方向の位置が検出される。検出対象2は、例
えば、生産ラインにおいてプリント基板を目標位置に位
置決めするテーブル等である。3は検出対象2に搭載さ
れたコーナーキューブである。コーナーキューブ3は検
出対象とともに移動する。本体部1とコーナーキューブ
3により位置検出装置をなしている。
【0003】本体部1において、11はレーザ光を出射
するレーザ光源である。12はペルチェ素子によりレー
ザ光源11自体の温度制御を行う温度制御手段である。
レーザ光源11の出射光の波長はレーザ光源自体の温度
に非常に敏感なため、ペルチェ素子により温度制御を行
っている。13はレーザ光源11の出射光を平行光にす
るレンズ、14はレンズ13を通過した光を透過光と反
射光の2方向に分岐するハーフミラーである。15は位
置固定された固定ミラーである。固定ミラー15は、ハ
ーフミラー14の反射光を受け、受けた光を反射してハ
ーフミラー14へ戻す。ハーフミラー14の透過光はコ
ーナーキューブ3に入射され、コーナーキューブ3で反
射された後ハーフミラー14へ戻される。レーザ光源1
1の出射光の波面とコーナーキューブ3からの反射光の
波面を微小角θだけずらすことにより、コーナーキュー
ブ3で反射された後ハーフミラー14で反射された光
と、固定ミラー15で反射された後ハーフミラー14を
透過した光どうしが干渉し、干渉縞を生成する。干渉縞
は図12に示すパターンになっている。角度θは固定ミ
ラー15の設置角度によって調整できる。16は位相板
で、透光穴が形成されていて、干渉縞が生成される位置
に配置されている。
【0004】図13は位相板16に形成された透光穴の
配列状態を示した図である。図13において、161及
び162は透光穴で、これらは干渉縞の配列方向に沿っ
てP/4ピッチ(Pは干渉縞のピッチ)だけ位相をずら
して配置されている。
【0005】図11へ戻り、17は2つのダイオードか
らなる2分割フォトダイオードである。2つのダイオー
ドは、それぞれ透光穴161及び162を通過した光を
検出する位置に配置されていて、検出光量に応じた電気
信号を出力する。18は演算手段で、2分割フォトダイ
オード17の検出信号から検出対象2の位置を算出す
る。
【0006】図11の位置検出装置の動作を説明する。
レーザ光源11の出射光はレンズ13を通過した後、ハ
ーフミラー14により透過光と反射光の2方向に分岐さ
れる。透過光はコーナーキューブ3で反射されてハーフ
ミラー14へ戻る。反射光は固定ミラー15で反射され
てハーフミラー14へ戻る。ハーフミラー14へ戻った
光は、ハーフミラー14で反射及び透過される。反射光
と透過光どうしが干渉し、干渉縞を生成する。干渉する
光どうしの波面はθだけ傾いている。干渉縞のピッチP
は次式で与えられる。 P=λ/sinθ λ:レーザ光源11の出射光の波長
【0007】検出対象2がa−a′方向に移動すると干
渉縞が移動する。干渉縞の明るい部分(光が干渉して強
め合う部分)の位相が透光穴の位相と一致したときに、
フォトダイオードの検出光量が増加し、暗い部分(光が
干渉して弱め合う部分)の位相が透光穴の位相と一致し
たときに、フォトダイオードの検出光量が減少する。透
光穴161と162は干渉縞の配列方向に沿ってP/4
だけ位相がずれているため、2分割フォトダイオード1
7の2つのフォトダイオードはP/4だけ位相がずれた
位置で干渉縞を検出する。ここで、フォトダイオードに
外部照明等の外乱光が入らない場合は、2分割フォトダ
イオード17の2つのフォトダイオードの出力VAとVB
は次のとおりになる。 VA=K[1+msin{x・2π/(λ/2)}] VB=K[1+mcos{x・2π/(λ/2)}] x:検出対象の距離,K,m:本体部とコーナーキュー
ブの間の距離及び干渉強度に関係して変わる変数(0<
m<1) 演算手段18は正弦波信号になった出力VAとVBをコン
パレータによりパルス信号に変換する。このパルス信号
のパルス数をカウントすることにより検出対象の位置を
算出する。検出対象2がλ/2だけ変位すると、ハーフ
ミラー14を透過し、コーナーキューブ3で反射され、
ハーフミラー14へ戻る光の光路長はλだけ変化する。
これにより、干渉縞は1波長分だけ移動し、パルスが1
個発生する。このことから、パルス数をカウントするこ
とによりλ/2を分解能として位置を検出できる。ま
た、出力VAとVBの位相関係から検出対象の移動方向を
判別できる。
【0008】しかし、図11の位置検出装置では次の問
題点があった。フォトダイオードに外部照明等の外乱光
が入ると、2分割フォトダイオード17の2つのフォト
ダイオードの出力VA′とVB′は次のとおりになる。 VA′=K[1+msin{x・2π/(λ/2)}]+KnB′=K[1+mcos{x・2π/(λ/2)}]+Kn 式と式のKnは外乱光によって生じた直流のノイズ
成分である。ノイズ成分Knの信号レベルがコンパレー
タのしきい値よりも高いと、干渉縞の移動とは関係のな
いパルスが発生し、検出誤差が生じるという問題点があ
った。また、ハーフミラー14を透過したレーザ光は一
定の広がり角をもつ。このため、ハーフミラー14で反
射し固定ミラー15で反射されたレーザ光と、ハーフミ
ラー14を透過しコーナーキューブ3で反射されたレー
ザ光とが位相板41上で重なる割合は、コーナーキュー
ブ3が本体部1から離れるほど少なくなる。このことに
より、変数mの値は本体部1とコーナーキューブ3の間
の距離が長くなるほど小さくなる。従って、本体部1と
コーナーキューブ3の間の距離が長くなると、フォトダ
イオードの出力VA′とVB′のレベルはコンパレータの
しきい値よりも低くなり、正弦波信号の変化をパルス信
号に変換できなくなる。
【0009】また、レーザ光源11の出射光の波長はレ
ーザ光源自体の温度に非常に敏感なため、温度制御手段
12を設け、ペルチェ素子により温度制御を行ってい
た。しかしながら、制御系の能力が有限であるため、外
部温度の変化により出射光の波長は変化してしまう。出
射光の波長λがλ′に変化すると、距離xにおける干渉
縞はx/(λ/2)からx/(λ′/2)まで、すなわ
ち2x・(λ′−λ)/λ・λ′≒2x・Δλ/λ2
け変化し、演算手段18は検出対象2が(2x・Δλ/
λ2)・λ′≒2x・Δλ/λだけ変化したものとして
検出している。これにより、検出誤差が生じる。同様
に、ハーフミラー14とコーナーキューブ3の間、及び
ハーフミラー14と固定ミラー15の間におけるレーザ
光の波長は、気温、気圧等に依存する空気屈折率よって
も変化し、検出誤差が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
点を解決するためになされたものであり、外乱光、温度
変化、気圧変化の影響を受けにくく高精度で位置を検出
できる位置検出装置を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は次のとおりの構
成になった位置検出装置である。 (1)干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出す
る位置検出装置において、レーザ光源と、このレーザ光
源の出射光を2方向に分岐する分岐手段と、前記検出対
象とともに移動し、前記分岐手段で分岐された光の一方
を受け、受けた光を分岐手段へ戻す第1の光学手段と、
位置が固定されていて、分岐手段で分岐された光の他方
を受け、受けた光を分岐手段へ戻す第2の光学手段と、
前記第1の光学手段及び第2の光学手段により分岐手段
へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配
置され、第1乃至第4の透光スリットが形成されてい
て、これらの透光スリットは干渉縞の配列方向に沿って
ピッチP(Pは干渉縞のピッチ)で配列され、前記第1
の透光スリットに対して前記第2の透光スリット、第3
の透光スリット及び第4の透光スリットは位相がそれぞ
れP/4、P/2及び3P/4だけずれている位相板
と、前記第1の透光スリット、第2の透光スリット、第
3の透光スリット及び第4の透光スリットの通過光を検
出し、検出光量に応じた電気信号を出力する第1の受光
手段、第2の受光手段、第3の受光手段及び第4の受光
手段と、(第1の受光手段の出力信号)−(第3の受光
手段の出力信号)、(第2の受光手段の出力信号)−
(第4の受光手段の出力信号)なる減算を行う減算手
段、2つの減算信号を所定のしきい値と比較して2つの
パルス信号に変換するコンパレータ、このコンパレータ
で変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象の
移動方向を判別する方向判別手段、及び、この方向判別
手段の判別結果に応じて前記パルス信号のパルス数をア
ップカウントまたはダウンカウントをするアップダウン
カウンタを有する演算手段と、を具備したことを特徴と
する位置検出装置。 (2)干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出す
る位置検出装置において、レーザ光源と、このレーザ光
源の出射光を2方向に分岐する分岐手段と、前記検出対
象とともに移動し、前記分岐手段で分岐された光の一方
を受け、受けた光を分岐手段へ戻す第1の光学手段と、
位置が固定されていて、分岐手段で分岐された光の他方
を受け、受けた光を分岐手段へ戻す第2の光学手段と、
前記第1の光学手段及び第2の光学手段により分岐手段
へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配
置され、干渉縞の配列方向に沿ってP/4ずつ位相をず
らして配列されていて、干渉縞の光量を検出し、検出光
量に応じた電気信号を出力する第1乃至第4の受光手段
を有し、これら第1乃至第4の受光手段はN組(Nは2
以上の整数)配列され、同一位相にある受光手段どうし
が接続されている受光部と、(第1の受光手段の出力信
号)−(第3の受光手段の出力信号)、(第2の受光手
段の出力信号)−(第4の受光手段の出力信号)なる減
算を行う減算手段、2つの減算信号を所定のしきい値と
比較して2つのパルス信号に変換するコンパレータ、こ
のコンパレータで変換した2つのパルス信号の位相関係
から検出対象の移動方向を判別する方向判別手段、及
び、この方向判別手段の判別結果に応じて前記パルス信
号のパルス数をアップカウントまたはダウンカウントを
するアップダウンカウンタを有する演算手段と、を具備
したことを特徴とする位置検出装置。 (3)前記レーザ光源の外部温度を検出する温度センサ
と、温度を変数とするレーザ光源の波長の関数式に前記
温度センサの検出値を代入して波長を求め、求めた波長
をもとに位置算出の補正演算を行う補正演算手段と、を
具備したことを特徴とする(1)または(2)記載の位
置検出装置。 (4)装置が置かれた環境の気圧を検出する圧力センサ
と、装置が置かれた環境の気温を検出する温度センサ
と、圧力及び気温を変数とする光の波長の関数式に前記
圧力センサ及び温度センサの検出値を代入して環境内に
おける波長を求め、求めた波長をもとに位置算出の補正
演算を行う補正演算手段と、を具備したことを特徴とす
る(1)または(2)記載の位置検出装置。 (5)一定周期毎に前記アップダウンカウンタのカウン
トが取り込まれる第1の記憶手段と、この第1の記憶手
段に取り込まれたカウントに前記補正演算手段から得ら
れた波長λを乗算する乗算手段と、(この乗算手段で求
めた乗算値)/(1パルス当たりについて位置制御装置
が制御対象を移動させる量)なる除算を行う除算手段
と、この除算手段で求めた除算値が一定周期毎に取り込
まれる第2の記憶手段と、(除算手段で求めた今回の周
期における除算値)−(第2の記憶手段に取り込んでお
いた前回の周期における除算値)なる減算を行う減算手
段と、この減算手段で求めた減算値に応じた数のパルス
を出力するパルス出力回路と、を具備したことを特徴と
する(3)または(4)記載の位置検出装置。 (6)前記分岐手段で反射され前記検出対象の移動方向
と平行な方向に進んで前記第1の光学手段に入射される
可視レーザ光を出射する可視レーザ光源を具備し、前記
第1の光学手段で反射された可視レーザ光をもとに第1
の光学手段の位置を調整することを特徴とする(1)ま
たは(2)記載の位置検出装置。 (7)前記演算手段は、(第1の受光手段の出力信号)
+(第3の受光手段の出力信号)、(第2の受光手段の
出力信号)+(第4の受光手段の出力信号)なる加算を
行う加算手段を有し、前記コンパレータは、出力がロー
レベルからハイレベルに変わるしきい値とハイレベルか
らローレベルに変わるしきい値が異なるヒステリシスコ
ンパレータであり、前記2つのしきい値の差となってい
るヒステリシス幅は前記加算手段の加算値に比例してい
ることを特徴とする(1)または(2)記載の位置検出
装置。
【0012】
【作用】第1の発明では、干渉縞が生じる位置に干渉縞
の配列方向に沿ってP/4ずつ位相をずらして第1乃至
第4の透光スリットを配置する。第1乃至第4の透光ス
リットの通過光を第1乃至第4の受光手段でそれぞれ検
出する。演算手段は、(第1の受光手段の出力信号)−
(第3の受光手段の出力信号)、(第2の受光手段の出
力信号)−(第4の受光手段の出力信号)なる減算を行
い、コンパレータで2つの減算信号をパルス信号に変換
する。変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対
象の移動方向を判別する。アップダウンカウンタは、方
向の判別結果に応じてパルス信号のパルス数をアップカ
ウントまたはダウンカウントする。第2の発明では、干
渉縞が生じる位置に干渉縞の配列方向に沿ってP/4ず
つ位相をずらして第1乃至第4の受光手段を配置するこ
とによって、位相板を介さず直接干渉縞を検出する。第
1乃至第4の受光手段の出力について第1の発明と同様
に信号処理を行って位置の算出及び移動方向の判別を行
う。第3の発明では、レーザ光源の外部温度を温度セン
サで検出する。補正演算手段は、温度を変数とするレー
ザ光の波長の関数式に温度センサの検出値を代入して波
長を求め、求めた波長をもとに位置算出の補正演算を行
う。第4の発明では、装置が置かれた環境の気圧及び気
温を圧力センサ及び温度センサで検出する。補正演算手
段は、圧力及び気温を変数とする光の波長の関数式に圧
力センサ及び温度センサの検出値を代入して波長を求
め、求めた波長をもとに位置算出の補正演算を行う。第
5の発明では、第1の記憶手段に一定周期毎にアップダ
ウンカウンタのカウントを取り込む。取り込んだカウン
トに補正演算手段から得られた波長λを乗算する。(乗
算値)/(1パルス当たりについて位置制御装置が制御
対象を移動させる量)なる除算を行う。除算手段で求め
た除算値を一定周期毎に第2の記憶手段に取り込む。
(除算手段で求めた今回の周期における除算値)−(第
2の記憶手段に取り込んでおいた前回の周期における除
算値)なる減算を行う。減算値だけの数のパルスを出力
する。第6の発明では、可視レーザ光源は、分岐手段で
反射され検出対象の移動方向と平行な方向に進んで第1
の光学手段に入射される可視レーザ光を出射する。第1
の光学手段で反射された可視レーザ光をもとに第1の光
学手段の位置を調整する。第7の発明では、加算手段
は、(第1の受光手段の出力信号)+(第3の受光手段
の出力信号)、(第2の受光手段の出力信号)+(第4
の受光手段の出力信号)なる加算を行う。ヒステリシス
コンパレータのヒステリシス幅を加算手段の加算値に比
例した幅にする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を説明
する。
【実施例】図1は本発明の一実施例を示した構成図であ
る。図1で図11と同一のものは同一符号を付ける。図
1において、4は位置固定された本体部である。本体部
4において、41は位相板で、透光スリットが形成され
ていて、干渉縞が生成される位置に配置されている。
【0014】図2は位相板41に形成された透光スリッ
トの配列状態を示した図である。図2において、411
〜414は透光スリットで、干渉縞の配列方向に沿って
ピッチPで配列されている。前述した式から、角度θ
を調整することにより干渉縞のピッチと透光スリット4
11〜414のピッチを一致させることができる。透光
スリット411に対して透光スリット412、透光スリ
ット413、透光スリット414は位相がそれぞれP/
4、P/2及び3P/4だけずれている。
【0015】図1へ戻り、42は位相板41を通過した
光を検出し、検出光量に応じた電気信号を出力するする
4分割フォトダイオードである。
【0016】図3は4分割フォトダイオード42の構成
図である。図3に示すように、4分割フォトダイオード
42は4つのフォトダイオード421〜424に分割さ
れている。フォトダイオード421,422,423,
424はそれぞれ透光スリット411,412,41
3,414を通過した光を検出する位置に配置されてい
る。
【0017】図1へ戻り、43は演算手段で、フォトダ
イオード421〜424の検出信号から検出対象2の位
置を算出する。図4は演算手段43の具体的構成例を示
した図である。図4において、431は(フォトダイオ
ード421の出力信号)−(フォトダイオード423の
出力信号)、(フォトダイオード422の出力信号)−
(フォトダイオード424の出力信号)なる減算を行う
減算手段である。432は減算手段421で得た2つの
減算信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号
に変換するコンパレータ、433はコンパレータ432
で変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象の
移動方向を判別する方向判別手段である。434は方向
判別手段433の判別結果に応じてコンパレータ432
で変換したパルス信号のパルス数をアップカウントまた
はダウンカウントをするアップダウンカウンタである。
【0018】図1へ戻り、441〜443は温度センサ
である。温度センサ441はレーザ光源11の外周器、
例えばヒートシンクの温度を検出する。温度センサ44
1の検出値は温度制御手段12にフィードバックされ
る。温度センサ442はレーザ光源11のペルチェ素子
が放熱を行う位置に配置されている。温度センサ443
は本体部4の外部でコーナーキューブ3寄りの位置に配
置されていて、装置が置かれた環境における気温を検出
する。45は装置が置かれた環境における気圧を検出す
る圧力センサである。46は補正演算手段で、温度を変
数とするレーザ光の波長の関数式、及び、温度と圧力を
変数とする光の波長の関数式を内蔵し、これらの関数式
に温度センサ442〜443及び圧力センサ45の検出
値を代入して波長を求め、求めた波長をもとに位置算出
の補正演算を行う。47はスケーリング演算を行うスケ
ーリング演算手段である。
【0019】図1の位置検出装置の動作を説明する。図
11の装置と同様に、ハーフミラー14へ戻った光は、
ハーフミラー14でそれぞれ反射と透過され、反射光と
透過光どうしは干渉し、干渉縞を生成する。透光スリッ
ト411〜414の位相はそれぞれP/4ずつずれてい
るため、外乱光の影響も考慮すると、フォトダイオード
421〜424の出力V1〜V4は次のとおりになる。 V1=K[1+msin{x・2π/(λ/2)}]+Kn2=K[1+mcos{x・2π/(λ/2)}]+Kn3=K[1−msin{x・2π/(λ/2)}]+Kn4=K[1−mcos{x・2π/(λ/2)}]+Kn 減算手段431は次の減算を行う。 V1−V3=2mKsin{x・2π/(λ/2)} V2−V4=2mKcos{x・2π/(λ/2)} 減算の結果、外乱光により発生した直流のノイズ成分K
nがキャンセルされる。また、本体部とコーナーキュー
ブの距離に依存する直流オフセット分Kを取り除くこと
ができる。コンパレータ432は減算手段421で得た
2つの減算信号を所定のしきい値と比較して2つのパル
ス信号に変換する。方向判別手段433は、コンパレー
タ432で変換した2つのパルス信号の位相関係から検
出対象の移動方向を判別する。アップダウンカウンタ4
34は、方向判別手段433の判別結果に応じてコンパ
レータ432で変換したパルス信号のパルス数をアップ
カウントまたはダウンカウントをする。例えば、検出対
象2がa′方向に移動したときはアップダウンカウンタ
434はアップカウントし、a方向に移動したときはダ
ウンカウントする。アップダウンカウンタ434のカウ
ントが検出対象2が検出位置になる。
【0020】補正演算手段46は、温度を変数とするレ
ーザ光の波長の関数式に温度センサ441及び442の
検出値を代入して波長を求める。今、温度変化により出
射光の波長λがλ′に変化した場合に、演算手段43は
検出対象2が2x・(λ′−λ)/λだけ変位したと検
出する。そこで、補正演算手段46は演算結果から2x
・(λ′−λ)/λを減算する補正を行う。補正演算手
段46で用いる波長の算出式の一例を以下に示す。 λ=λ0+K/(1+τs)・{Ta(s)−T
L(s)} λ0:基準波長,K:温度補正ゲイン,τ:温度制御系
の時定数 s:ラプラス演算子,Ta:外部温度,TL:レーザ光源
の外周器の温度 温度Taは温度センサ442で検出し、温度TLは温度セ
ンサ441で検出する。
【0021】また、補正演算手段46は、温度を変数と
する光の波長の関数式、及び、圧力を変数とする光の波
長の関数式に温度センサ443及び圧力センサ45の検
出値を代入して波長を求め、求めた波長をもとに位置算
出の補正演算を行う。この補正演算は、気温、気圧等の
変化によって空気屈折率が変わり、これによって光の波
長が変化して生じる検出誤差を補正する演算である。
【0022】スケーリング演算について説明する。位置
検出装置は、検出位置に比例したパルス数のパルス信号
をNC装置等の位置制御装置に与える。NC装置は与え
られたパルス数に応じて制御対象の位置を制御する。前
述したように、位置検出装置内では検出対象2がλ/2
だけ移動する毎に1パルスが発生する。位置制御装置で
は、1パルスが与えられたときに一定量だけ制御対象を
移動する。この移動量は位置制御装置の仕様などによっ
て決められている。位置検出装置の1パルス分に相当す
る距離と位置制御装置の1パルス分に相当する距離が異
なるときに、位置検出装置内で発生したパルスをそのま
ま位置制御装置を与えると検出対象2の移動量と制御対
象の移動量が異なる。これらの移動量の整合をとるため
にスケーリング演算を行う。図5はスケーリング演算手
段47の具体的構成例を示した図である。図5におい
て、471は一定周期毎にアップダウンカウンタ434
のカウントが取り込まれるレジスタ、472はレジスタ
471に取り込まれたカウントに補正演算手段46から
得られた波長λを乗算する乗算手段である。473は
(乗算手段472で求めた乗算値)/(1パルス当たり
について位置制御装置が制御対象を移動させる量)なる
除算を行う除算手段である。除算値に小数点以下の値が
あるときは小数点以下は切り捨てる。474は除算手段
473で求めた除算値が一定周期毎に取り込まれるレジ
スタである。475は(除算手段473で求めた今回の
周期における除算値)−(レジスタ474に取り込んで
おいた前回の周期における除算値)なる減算を行う減算
手段である。476は減算手段475で求めた減算値に
応じた数のパルスを出力するパルス出力回路である。ス
ケーリング演算について例を挙げて説明する。例えば、
λ/2=0.426μmとする。位置検出装置では検出
対象2が0.426μmだけ移動する毎に1パルスが発
生する。レジスタ471に取り込まれたカウントを10
0とすると、乗算手段472の乗算値は次のとおりにな
る。 0.426μm×100=42.6μm 1パルス当たりについて位置制御装置が制御対象を移動
させる量N=1μm/パルスとすると、除算手段473
の除算値は次のとおりになる。 42.6μm÷1μm/パルス=42パルス この除算では小数点以下の除算値は切り捨てる。42パ
ルスが今回の周期における除算値となる。減算手段47
5は、42パルス−(レジスタ474に取り込んでおい
た前回の周期における除算値、例えば39パルス)なる
減算を行う。パルス出力回路476は、減算手段475
で求めた減算値だけの数のパルスを均等配分して位置制
御装置に出力する。出力されたパルスを受けて位置制御
装置は制御対象を移動させる。これによって、位置検出
装置が検出した移動量と位置制御装置が制御する移動量
が整合される。
【0023】図6は本発明の他の実施例の要部構成図で
ある。この図はフォトダイオードの構成図である。図6
において、48は干渉縞が生成される位置に配置されて
いて、検出光量に応じた電気信号を出力するフォトダイ
オードアレイである。フォトダイオードアレイ48は4
つのフォトダイオード481〜484からなる。フォト
ダイオード481〜484は、干渉縞Sの配列方向に沿
ってP/4ずつ位相をずらして配列されている。フォト
ダイオード481〜484の出力は、図1のフォトダイ
オード421〜424の出力V1〜V4と同様になる。こ
の実施例では、4つのフォトダイオードを干渉縞の配列
方向に沿ってP/4ずつ位相をずらして配列しているた
め、位相板が不要になる。なお、フォトダイオードアレ
イ48は4×N(Nは2以上の整数)個のフォトダイオ
ードを配列した構成にし、同一の位相にあるフォトダイ
オードどうしを接続し、フォトダイオードの出力信号を
平均化する構成にしてもよい。
【0024】図7は本発明の他の実施例の要部構成図で
ある。位置検出をする前にコーナーキューブ3の位置調
整をしておく必要がある。この調整は、検出対象2の移
動方向と平行な方向のレーザ光がコーナーキューブ3に
入射されたときに、反射光が検出対象2の移動方向と平
行に進むようにするために行う。レーザ光源11の出射
光は不可視光であるため、操作者はコーナーキューブ3
で反射されたレーザ光を視覚的に確認できない。図6の
実施例はコーナーキューブ3の位置調整を容易に行える
ようにしたものである。図6において、49は可視のレ
ーザ光を出射する可視レーザ光源、50は可視レーザ光
源49の出射光を平行光にする集光レンズである。可視
レーザ光源49の出射光はハーフミラー14で反射さ
れ、検出対象2の移動方向と平行な方向に進んでコーナ
ーキューブ3に入射される光路をとる。このように進む
光は、可視レーザ光源49の位置調整によって得られ
る。51は本体部4とコーナーキューブ3の間の光路に
設けられた遮光板である。遮光板51には透光穴51
1,512が設けられている。透光穴511は、ハーフ
ミラー14で反射された可視レーザ光が通る位置に配置
されている。透光穴512は、コーナーキューブ3で反
射された可視レーザ光が検出対象2の移動方向と平行な
方向に進むときに通る位置に配置されている。
【0025】図7の実施例で、透光穴511を通りコー
ナーキューブ3で反射された可視レーザ光が、透光穴5
12を通るようにコーナーキューブ3の位置を調整す
る。可視レーザ光源49の出射光は可視光であるため、
光のスポットを目印にして、光のスポットが透光穴51
2に当たるようにコーナーキューブ3の位置を調整す
る。図7の実施例では、可視レーザ光を用いているた
め、容易にコーナーキューブ3の位置を調整できる。
【0026】図8は演算手段43の他の構成例を示した
図である。図8の構成を説明する前にヒステリシスコン
パレータについて説明する。
【0027】図9は信号波形図であり、(a)は式及
び式で与えられる減算信号の波形図、(b)は(a)
の波形にコンパレータを通過させた後に得られたパルス
信号の波形図である。ノイズの影響を考えない場合は、
式及び式で与えられる減算信号は図9(a)のg1
に示すように正弦波信号になる。ところが、実際はレー
ザ光に入っているノイズ等によって正弦波信号g1にノ
イズ信号g2が重畳している。コンパレータのしきい値
をTに設定すると、正弦波信号g1(信号成分)がしき
い値Tを1回しかよぎらないのにもかかわらず、ノイズ
信号g2がしきい値Tを2回よぎる、これによって、図
9(b)のP1,P2に示す誤パルスが発生し、検出誤差
を生じる。この問題を解決するためのコンパレータとし
てヒステリシスコンパレータがある。ヒステリシスコン
パレータは、図9(a)に示すように、コンパレータの
出力がローレベルからハイレベルに変わるしきい値TH
と、ハイレベルからローレベルに変わるしきい値TLを
設けている。ヒステリシスコンパレータでは、入力信号
がしきい値THを超え、出力が一旦ハイレベルになった
後は、入力信号がしきい値TLよりも低くならなければ
出力はローレベルにならない。出力がローレベルになっ
た後についても同様である。これによって、ノイズ信号
により誤パルスが発生することを防止している。ヒステ
リシスコンパレータはOPアンプを用いた公知な回路に
よって実現される。
【0028】図8へ戻り、435は加算手段であり、
式〜式で与えられる信号について次の演算を行う。 V1+V3=2(K+Kn)≒2K V2+V4=2(K+Kn)≒2K 436はヒステリシスコンパレータであり、出力がロー
レベルからハイレベルに変わるしきい値とハイレベルか
らローレベルに変わるしきい値が異なっていて、これら
2つのしきい値の差となっているヒステリシス幅は加算
手段435の加算値2Kに比例している。
【0029】図10は図8の演算手段の信号波形図であ
る。図10は式及び式で与えられる減算信号の振幅
とヒステリシス幅の関係を示した図である。式及び
式に示すように減算信号の振幅は変数Kに比例してい
る。図8の演算手段では、ヒステリシスコンパレータの
ヒステリシス幅は加算手段435の加算値2Kに比例し
ている。このことから、図10(a)に示すように、減
算信号の振幅が大きいとき(Kの値が大きいとき)は、
ヒステリシス幅H1(しきい値TH1とTL1の差によ
って与えられる幅)は大きくなる。一方、図10(b)
に示すように、減算信号の振幅が小さいとき(Kの値が
小さいとき)は、ヒステリシス幅H2(しきい値TH2
とTL2の差によって与えられる幅)は小さくなる。こ
れによって、図10(a),(b)に示すようにΔX1
とΔX2が等しくなり、減算信号がしきい値をよぎる位
置XTは一定に保持される。変数Kは、本体部とコーナ
ーキューブの間の距離が長くなると減少し、減算信号の
振幅も減少する。もし、減算信号の振幅にかかわらずヒ
ステリシス幅を一定にすると、減算信号の振幅の変化に
より減算信号がしきい値をよぎる位置が変わり、コンパ
レータが誤動作する。本発明では、ヒステリシス幅が減
算信号の振幅に比例しているため、減算信号の振幅が変
化しても減算信号がしきい値をよぎる位置は一定に保持
される。これによって、減算信号の振幅の変化によるコ
ンパレータの誤動作を防止でき、検出精度を向上でき
る。
【0030】なお、コーナーキューブ3、ハーフミラー
14、固定ミラー15の代わりに同様な光学的機能を果
たす手段を用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば次の効果が得られる。 透光スリットの配置または受光手段の配置に工夫を施
すことより、干渉縞に対して1/2ピッチ位相が異なる
位置で検出した光の検出信号どうしを減算している。こ
れによって、外乱光により発生した直流ノイズ成分をキ
ャンセルできる。 温度センサと圧力センサの検出値から波長を求め、求
めた波長をもとに位置算出の補正演算を行っている。こ
れによって、温度変化と気圧変化によって生じる検出誤
差を低減できる。 スケーリング演算を行っているため、位置検出装置か
ら位置制御装置へパルスで位置検出信号を与えるとき
に、位置検出装置が検出した移動量と位置制御装置が制
御する移動量を整合することができる。 可視レーザ光源を用いて装置の調整を行っているた
め、調整が容易になる。 演算手段のコンパレータにヒステリシスコンパレータ
を用い、ヒステリシスコンパレータのヒステリシス幅を
減算手段の減算信号の振幅に比例させている。このた
め、減算信号の振幅が変化しても減算信号がしきい値を
よぎる位置は一定に保持される。これによって、減算信
号の振幅の変化によるコンパレータの誤動作を防止で
き、検出精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】位相板に形成された透光スリットの配列状態を
示した図である。
【図3】4分割フォトダイオードの構成図である。
【図4】演算手段の具体的構成例を示した図である。
【図5】スケーリング演算手段の具体的構成例を示した
図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部構成図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部構成図である。
【図8】演算手段の他の構成例を示した図である。
【図9】ヒステリシスコンパレータの信号波形図であ
る。
【図10】図8の演算手段の信号波形図である。
【図11】従来における位置検出装置の構成例を示した
図である。
【図12】干渉縞のパターンを示した図である。
【図13】位相板に形成された透光穴の配列状態を示し
た図である。
【符号の説明】
2 検出対象 3 コーナーキューブ 11 レーザ光源 14 ハーフミラー 15 固定ミラー 41 位相板 411〜414 透光スリット 42 4分割フォトダイオード 421〜424 フォトダイオード 43 演算手段 431 減算手段 432 コンパレータ 433 方向判別手段 434 アップダウンカウンタ 435 加算手段 436 ヒステリシスコンパレータ 441〜443 温度センサ 45 圧力センサ 46 補正演算手段 47 スケーリング演算手段 471,474 レジスタ 472 乗算手段 473 除算手段 475 減算手段 476 パルス出力回路 48 フォトダイオードアレイ 481〜484 フォトダイオード 49 可視レーザ光源
フロントページの続き (72)発明者 橋田 茂 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 小泉 豊 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 干渉計を用いて光学的に検出対象の位置
    を検出する位置検出装置において、 レーザ光源と、 このレーザ光源の出射光を2方向に分岐する分岐手段
    と、 前記検出対象とともに移動し、前記分岐手段で分岐され
    た光の一方を受け、受けた光を分岐手段へ戻す第1の光
    学手段と、 位置が固定されていて、分岐手段で分岐された光の他方
    を受け、受けた光を分岐手段へ戻す第2の光学手段と、 前記第1の光学手段及び第2の光学手段により分岐手段
    へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配
    置され、第1乃至第4の透光スリットが形成されてい
    て、これらの透光スリットは干渉縞の配列方向に沿って
    ピッチP(Pは干渉縞のピッチ)で配列され、前記第1
    の透光スリットに対して前記第2の透光スリット、第3
    の透光スリット及び第4の透光スリットは位相がそれぞ
    れP/4、P/2及び3P/4だけずれている位相板
    と、 前記第1の透光スリット、第2の透光スリット、第3の
    透光スリット及び第4の透光スリットの通過光を検出
    し、検出光量に応じた電気信号を出力する第1の受光手
    段、第2の受光手段、第3の受光手段及び第4の受光手
    段と、 (第1の受光手段の出力信号)−(第3の受光手段の出
    力信号)、(第2の受光手段の出力信号)−(第4の受
    光手段の出力信号)なる減算を行う減算手段、2つの減
    算信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に
    変換するコンパレータ、このコンパレータで変換した2
    つのパルス信号の位相関係から検出対象の移動方向を判
    別する方向判別手段、及び、この方向判別手段の判別結
    果に応じて前記パルス信号のパルス数をアップカウント
    またはダウンカウントをするアップダウンカウンタを有
    する演算手段と、を具備したことを特徴とする位置検出
    装置。
  2. 【請求項2】 干渉計を用いて光学的に検出対象の位置
    を検出する位置検出装置において、 レーザ光源と、 このレーザ光源の出射光を2方向に分岐する分岐手段
    と、 前記検出対象とともに移動し、前記分岐手段で分岐され
    た光の一方を受け、受けた光を分岐手段へ戻す第1の光
    学手段と、 位置が固定されていて、分岐手段で分岐された光の他方
    を受け、受けた光を分岐手段へ戻す第2の光学手段と、 前記第1の光学手段及び第2の光学手段により分岐手段
    へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配
    置され、干渉縞の配列方向に沿ってP/4ずつ位相をず
    らして配列されていて、干渉縞の光量を検出し、検出光
    量に応じた電気信号を出力する第1乃至第4の受光手段
    を有し、これら第1乃至第4の受光手段はN組(Nは2
    以上の整数)配列され、同一位相にある受光手段どうし
    が接続されている受光部と、 (第1の受光手段の出力信号)−(第3の受光手段の出
    力信号)、(第2の受光手段の出力信号)−(第4の受
    光手段の出力信号)なる減算を行う減算手段、2つの減
    算信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に
    変換するコンパレータ、このコンパレータで変換した2
    つのパルス信号の位相関係から検出対象の移動方向を判
    別する方向判別手段、及び、この方向判別手段の判別結
    果に応じて前記パルス信号のパルス数をアップカウント
    またはダウンカウントをするアップダウンカウンタを有
    する演算手段と、を具備したことを特徴とする位置検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光源の外部温度を検出する温
    度センサと、 温度を変数とするレーザ光源の波長の関数式に前記温度
    センサの検出値を代入して波長を求め、求めた波長をも
    とに位置算出の補正演算を行う補正演算手段と、を具備
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の位
    置検出装置。
  4. 【請求項4】 装置が置かれた環境の気圧を検出する圧
    力センサと、 装置が置かれた環境の気温を検出する温度センサと、 圧力及び気温を変数とする光の波長の関数式に前記圧力
    センサ及び温度センサの検出値を代入して環境内におけ
    る波長を求め、求めた波長をもとに位置算出の補正演算
    を行う補正演算手段と、を具備したことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 一定周期毎に前記アップダウンカウンタ
    のカウントが取り込まれる第1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に取り込まれたカウントに前記補正
    演算手段から得られた波長λを乗算する乗算手段と、 (この乗算手段で求めた乗算値)/(1パルス当たりに
    ついて位置制御装置が制御対象を移動させる量)なる除
    算を行う除算手段と、 この除算手段で求めた除算値が一定周期毎に取り込まれ
    る第2の記憶手段と、 (除算手段で求めた今回の周期における除算値)−(第
    2の記憶手段に取り込んでおいた前回の周期における除
    算値)なる減算を行う減算手段と、 この減算手段で求めた減算値に応じた数のパルスを出力
    するパルス出力回路と、を具備したことを特徴とする請
    求項3または請求項4記載の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記分岐手段で反射され前記検出対象の
    移動方向と平行な方向に進んで前記第1の光学手段に入
    射される可視レーザ光を出射する可視レーザ光源を具備
    し、前記第1の光学手段で反射された可視レーザ光をも
    とに第1の光学手段の位置を調整することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記演算手段は、(第1の受光手段の出
    力信号)+(第3の受光手段の出力信号)、(第2の受
    光手段の出力信号)+(第4の受光手段の出力信号)な
    る加算を行う加算手段を有し、 前記コンパレータは、出力がローレベルからハイレベル
    に変わるしきい値とハイレベルからローレベルに変わる
    しきい値が異なるヒステリシスコンパレータであり、前
    記2つのしきい値の差となっているヒステリシス幅は前
    記加算手段の加算値に比例していることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002148021A (ja) * 2000-11-15 2002-05-22 Yokogawa Electric Corp 位置決め装置
JP2007271624A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Mitsutoyo Corp 位相差検出器および位相差検出方法
US7710549B2 (en) 2005-02-23 2010-05-04 Kyocera Corporation Apparatus for detecting speed of movable body and drive stage using the same

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JP2007271624A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Mitsutoyo Corp 位相差検出器および位相差検出方法

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