JP2004191162A - 位置検出装置 - Google Patents

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Yasuhito Kosugi
泰仁 小杉
Fumio Kaiho
文雄 海保
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Abstract

【課題】干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置において、検出対象の移動が例え揺れても正確に位置移動を検出できる位置検出装置を提供する。
【解決手段】干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置において、光源の出射光を分岐する分岐手段と、平面ミラーで構成され、前記検出対象と共に移動し、前記分岐手段で分岐した光を受け、受けた光を回帰する回帰手段と、この回帰手段で回帰された光と、前記分岐手段で分岐された後、位置固定された光学系を通過した光とを干渉させ、干渉縞を生成する干渉手段と、前記干渉縞を検出する受光手段と、この受光手段の検出信号をもとに前記検出対象の位置と移動方向を算出する演算手段とを備えたことを特徴とする位置検出装置である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における位置検出装置は、図11に示すように、位置が固定されている本体部111と、補正演算に使用する圧力センサ112と、第1温度センサ113と、検出対象114に配置してなるコーナーキューブ115とから構成されている。
【0003】
本体部111は、レーザ光源116と、レーザ光源116の近傍に取り付けられた第3温度センサ128からの信号により温度を制御する温度制御手段129と、レーザ光源116からのレーザ光線を平行光線に変換するレンズ130と、レンズ130を通過したレーザ光線を直角方向に反射させるハーフミラー131と、ハーフミラー131で反射された反射光線を180度反転させる固定ミラー132と、ハーフミラー131を透過した透過光線が検出対象114と共に移動するコーナーキューブ115で反射され、この反射された光線をハーフミラー131で直角方向に反射させた透過戻り光線と固定ミラー132で反射された反射光線とを入力する透光スリットが形成されていて干渉縞が生成される位相板122と、位相板を通過した光を検出し、検出光量に応じた電気信号を出力する4分割フォトダイオード123と、この4分割フォトダイオード123で検出した検出信号から検出対象の位置を算出する演算手段124と、温度を変数とするレーザ光線の波長の関数式及び温度と圧力を変数とする光の波長の関数式を内蔵し、これらの関数式に第2温度センサ125、第1温度センサ113及び圧力センサ112の検出値を代入して波長を求め、求めた波長をもとに位置算出の補正演算を行う補正演算手段126と、補正演算手段126により得られた信号によりスケーリング演算を行い所定のパルス信号を出力するスケーリング演算手段127とから構成されている。
【0004】
位相板122は、図12に示すように、整列状態に形成された4個の第1乃至第4透光スリット136、137、138、139からなり、干渉縞の配列方向に沿ってピッチPで配列され、干渉縞のピッチと第1及び第2透光スリット136、137に対して第3及び第4透光スリット138,139は位相がそれぞれP/4、P/2、3P/4だけずれて形成されている。
【0005】
4分割フォトダイオード123は、図13に示すように、4つのフォトダイオードである第1乃至第4フォトダイオード140、141、142、143に分割されており、それぞれの第1乃至第4フォトダイオード140、141、142、143は位相板122のそれぞれの第1乃至第4透光スリット136、137、138、139を通過した光を検出する位置に配置されている。
【0006】
演算手段124は、4分割フォトダイオード123の検出信号から検出対象の位置を検出するものであり、(第1フォトダイオード140の出力信号―第3フォトダイオード142の出力信号)、(第2フォトダイオード141の出力信号―第4フォトダイオード143の出力信号)、の減算を行い、この減算で得た2つの信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に変換し、変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象114の移動方向を判別すると共に、パルス信号のパルス数をアップカウント又はダウンカウントする。
【0007】
補正演算手段126は、温度を変数とするレーザ光線の波長の関数式に第1及び第2温度センサ113、125の検出値を代入して波長を求める。
今、温度変化により出射光の波長λ1がλ2に変化した場合に、演算手段124は検出対象が2x・(λ2−λ1)/λ1だけ変位したと検出する。そこで、補正演算手段126は演算結果から2x・(λ2−λ1)/λ1を減算する補正を行う。
【0008】
スケーリング演算手段127は、検出位置に比例したパルス数のパルス信号をNC装置等の位置制御装置に与えるものであり、NC装置は与えられたパルス数に応じて制御対象の位置を制御するためのパルス数を出力する。
位置検出装置内では検出対象がλ/2だけ移動する毎に1パルスが発生する。位置制御装置は、1パルスが与えられたときに一定量だけ制御対象を移動する。この移動量は、位置制御装置の仕様などによって決められている。位置検出装置の1パルス分に相当する距離と位置制御装置の1パルス分に相当する距離が異なるときに、位置検出装置内で発生したパルスをそのまま位置制御装置を与える検出対象の移動量と制御対象の移動量が異なる。これらの移動量の整合をとるためにスケーリング演算を行う。
【0009】
このような構成からなる位置検出装置の動作について、図11を参照して、以下説明する。
【0010】
先ず、レーザ光源116の出射光はレンズ130を通過した後に、ハーフミラー131により透過光と反射光の2方向に分岐される。透過光はコーナーキューブ115で反射されてハーフミラー131へ戻る。反射光は固定ミラー132で反射されてハーフミラー131へ戻る。ハーフミラー131へ戻った光は、ハーフミラー131で反射及び透過される。反射光と透過光同士が干渉し、干渉縞を生成する。
【0011】
生成された干渉縞に対して、演算手段124で、(第1フォトダイオード140の出力信号―第3フォトダイオード142の出力信号)、(第2フォトダイオード141の出力信号―第4フォトダイオード143の出力信号)、の減算を行う。
次に、この演算手段124で得られた2つの信号を、所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に変換する。
次に、変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象114の移動方向を判別する。そして、方向判の判別結果に応じてパルス信号のパルス数をアップカウント又はダウンカウントする。
例えば、検出対象がA方向に移動したときにはアップダウンカウンタはアップカウントし、B方向に移動したときにはダウンカウントする。このアップダウンカウンタのカウントが検出対象114の検出位置になる。
【0012】
【特許文献1】
特開平6−347338号公報 (第3頁 第1図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術で説明した位置検出装置において、検出対象に搭載されたレーザ光線の回帰手段がコーナーキューブであったため、検出対象がレーザ光線の光軸に沿った方向に移動する場合のみ位置検出が可能であった。従って、2次元移動ステージのように必ずしもレーザ光軸に沿った方向に移動するとは限らない検出対象の位置検出はできないという問題がある。
【0014】
従って、検出対象に搭載されるレーザ光線の回帰手段としてレーザ光線に沿った方向の移動に加えて、それ以外の移動の位置検出も行える構成の位置検出装置を提供することに解決しなければならない課題を有する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る位置検出装置は、次に示す構成にすることである。
【0016】
(1)干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置において、
光源の出射光を分岐する分岐手段と、
平面ミラーで構成され、前記検出対象と共に移動し、前記分岐手段で分岐した光を受け、受けた光を回帰する回帰手段と、
この回帰手段で回帰された光と、前記分岐手段で分岐された後、位置固定された光学系を通過した光とを干渉させ、干渉縞を生成する干渉手段と、
前記干渉縞を検出する受光手段と、
この受光手段の検出信号をもとに前記検出対象の位置と移動方向を算出する演算手段と、
を備えたことを特徴とする位置検出装置。
【0017】
(2)前記回帰手段は位置固定され、前記分岐手段、干渉手段、受光手段及び演算手段は検出対象と共に移動することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
【0018】
(3)位置検出装置は、干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置において、レーザ光源と、該レーザ光源の出射光を2方向に分岐する分岐手段と、位置が固定されていて、前記分岐手段で分岐された一方の光を平行な第1及び第2光にする分離手段と、前記検出対象と共に移動し、前記分離手段で生成された平行な第1及び第2光を受け、該受けた第1及び第2光を前記分離手段に戻す回帰手段と、前記回帰手段により受けた第1及び第2光を1つの光に合成して前記分岐手段に戻す第1光学手段と、前記分岐手段で分岐された他方の光を受け、該受けた他方の光を分岐手段へ戻す第2光学手段と、前記第1及び第2光学手段により分岐手段へ戻された光どうしを干渉させて位相を検出して干渉縞を生成する位相板と、前記位相板により形成された干渉縞の通過光を検出し、該検出した検出光量に応じた電気信号を出力する受光手段と、前記受光手段で検出した電気信号に基づいて前記検出対象の移動方向を演算して生成する演算手段と、を具備してなる位置検出装置。
【0019】
(4)(3)に記載の位置検出装置において、上記回帰手段は、前記平行な第1及び第2光を反射させる平面ミラーで形成したことを特徴とする位置検出装置。
【0020】
(5)(3)に記載の位置検出装置において、上記位相板は、前記第1及び第2光学手段により前記分岐手段へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配置され、第1乃至第4透光スリットが形成されていて、該第1乃至第4透光スリットは干渉縞の配列方向に沿って所定のピッチP(Pは干渉縞のピッチ)で配列され、前記第1透光スリットに対して前記第2透光スリット、第3透光スリット及び第4透光スリットは位相がずれてP/4、P/2及び3P/4だけずれて形成され、上記受光手段は、前記第1透光スリット、第2透光スリット、第3透光スリット及び第4透光スリットのそれぞれの通過光を検出し、該検出した検出光量に応じた電気信号を出力する第1受光手段、第2受光手段、第3受光手段及び第4受光手段からなることを特徴とする位置検出装置。
(6)(4)に記載の位置検出装置において、上記演算手段は、(第1受光手段の出力信号)−(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)−(第4受光手段の出力信号)なる減算を行う減算手段と、2つの減算信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に変換するコンパレータと、該コンパレータで変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象の移動方向を判別する方向判別手段と、該方向判別手段の判別結果に応じて前記パルス信号のパルス数をアップカウント又はダウンカウントをするアップダウンカウンタとからなる位置検出装置。
【0021】
(7)(6)に記載の位置検出装置において、上記演算手段は、(第1受光手段の出力信号)+(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)+(第4受光手段の出力信号)なる加算を行う加算手段を有し、上記コンパレータは、出力がローレベルからハイレベルに変わるしきい値とハイレベルからローレベルに変わるしきい値が異なるヒステリシスコンパレータであり、前記2つのしきい値の差となっているヒステリシス幅は前記加算手段の加算値に比例していることを特徴とする位置検出装置。
【0022】
(8)(3)に記載の位置検出装置において、上記レーザ光源の外部温度を検出する第1温度センサと、温度を変数とするレーザ光源の波長の関数式に前記温度センサの検出値を代入して波長を求め、該求めた波長をもとに位置検出の補正演算を行う温度補正演算手段と、を具備したことを特徴とする位置検出装置。
【0023】
(9)(3)に記載の位置検出装置において、装置が置かれた環境の気圧を検出する圧力センサと、装置が置かれた環境の気温を検出する第2温度センサと、圧力及び気温を変数とする光の波長の関数式に前記圧力センサ及び第2温度センサの検出値を代入して環境内における波長を求め、該求めた波長をもとに位置算出の補正演算を行う気圧補正演算手段と、を具備したことを特徴とする位置検出装置。
【0024】
(10)(8)又は(9)に記載の位置検出装置において、一定周期毎に上記アップダウンカウンタのカウントが取込まれる第1記憶手段と、該第1記憶手段に取込まれたカウントに前記温度補正演算手段並びに前記気圧補正演算手段から得られた波長λを乗算する乗算手段と、(この乗算手段で求めた乗算値)/(1パルス当たりについて位置検出装置が制御対象を移動させる量)なる除算を行う除算手段と、該除算手段で求めた除算値が一定周期毎に取込まれる第2記憶手段と、(除算手段で求めた今回の周期における除算値)−(第2記憶手段に取込んでおいた前回の周期における除算値)なる減算を行う減算手段と、該減算手段で求めた減算値に応じた数のパルスを出力するパルス出力回路と、を具備してなる位置検出装置。
【0025】
(11)位置検出装置は、干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置において、レーザ光源と、該レーザ光源の出射光を2方向に分岐する分岐手段と、位置が固定されていて、前記分岐手段で分岐された一方の光を平行な第1及び第2光にする分離手段と、前記検出対象と共に移動し、前記分離手段で生成された平行な第1及び第2光を受け、該受けた第1及び第2光を前記分離手段に戻す回帰手段と、前記回帰手段により受けた第1及び第2光を1つの光に合成して前記分岐手段に戻す第1光学手段と、前記分岐手段で分岐された他方の光を受け、該受けた他方の光を分岐手段へ戻す第2光学手段と、前記第1及び第2光学手段により前記分岐手段へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配置され、干渉縞の配列方向に沿ってP/4(Pは干渉縞のピッチ)ずつ位相をずらして配列されていて、前記干渉縞の光量を検出し、該検出した検出光量に応じた電気信号を出力する第1受光手段乃至第4受光手段を有し、該第1乃至第4受光手段はN組(Nは2以上の整数)配列され、同一位相にある受光手段どうしが接続されている受光手段と、前記受光手段で検出した電気信号に基づいて前記検出対象の移動方向を演算して生成する演算手段と、を具備してなる位置検出装置。
【0026】
(12)(11)に記載の位置検出装置において、上記回帰手段は、前記平行な第1及び第2光を反射させる平面ミラーで形成したことを特徴とする位置検出装置。
【0027】
(13)(11)に記載の位置検出装置において、上記位相板は、前記第1及び第2光学手段により前記分岐手段へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配置され、第1乃至第4透光スリットが形成されていて、該第1乃至第4透光スリットは干渉縞の配列方向に沿って所定のピッチP(Pは干渉縞のピッチ)で配列され、前記第1透光スリットに対して前記第2透光スリット、第3透光スリット及び第4透光スリットは位相がずれてP/4、P/2及び3P/4だけずれて形成され、上記受光手段は、前記第1透光スリット、第2透光スリット、第3透光スリット及び第4透光スリットのそれぞれの通過光を検出し、該検出した検出光量に応じた電気信号を出力する第1受光手段、第2受光手段、第3受光手段及び第4受光手段からなることを特徴とする位置検出装置。
【0028】
(14)(13)に記載の位置検出装置において、上記演算手段は、(第1受光手段の出力信号)−(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)−(第4受光手段の出力信号)なる減算を行う減算手段と、2つの減算信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に変換するコンパレータと、該コンパレータで変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象の移動方向を判別する方向判別手段と、該方向判別手段の判別結果に応じて前記パルス信号のパルス数をアップカウント又はダウンカウントをするアップダウンカウンタとからなる位置検出装置。
【0029】
(15)(14)に記載の位置検出装置において、上記演算手段は、(第1受光手段の出力信号)+(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)+(第4受光手段の出力信号)なる加算を行う加算手段を有し、上記コンパレータは、出力がローレベルからハイレベルに変わるしきい値とハイレベルからローレベルに変わるしきい値が異なるヒステリシスコンパレータであり、前記2つのしきい値の差となっているヒステリシス幅は前記加算手段の加算値に比例していることを特徴とする位置検出装置。
【0030】
(16)(11)に記載の位置検出装置において、上記レーザ光源の外部温度を検出する第1温度センサと、温度を変数とするレーザ光源の波長の関数式に前記温度センサの検出値を代入して波長を求め、該求めた波長をもとに位置検出の補正演算を行う温度補正演算手段と、を具備したことを特徴とする位置検出装置。
【0031】
(17)(11)に記載の位置検出装置において、装置が置かれた環境の気圧を検出する圧力センサと、装置が置かれた環境の気温を検出する第2温度センサと、 圧力及び気温を変数とする光の波長の関数式に前記圧力センサ及び第2温度センサの検出値を代入して環境内における波長を求め、該求めた波長をもとに位置算出の補正演算を行う気圧補正演算手段と、を具備したことを特徴とする位置検出装置。
【0032】
(18)(16)又は(17)に記載の位置検出装置において、一定周期毎に上記アップダウンカウンタのカウントが取込まれる第1記憶手段と、該第1記憶手段に取込まれたカウントに前記温度補正演算手段並びに前記気圧補正演算手段から得られた波長λを乗算する乗算手段と、(この乗算手段で求めた乗算値)/(1パルス当たりについて位置検出装置が制御対象を移動させる量)なる除算を行う除算手段と、該除算手段で求めた除算値が一定周期毎に取込まれる第2記憶手段と、(除算手段で求めた今回の周期における除算値)−(第2記憶手段に取込んでおいた前回の周期における除算値)なる減算を行う減算手段と、該減算手段で求めた減算値に応じた数のパルスを出力するパルス出力回路と、を具備してなる位置検出装置。
【0033】
このように、レーザ光線の透過光を平行な第1及び第2光にして、検出対象に取付けられている平面ミラーで反射させるようにしたことにより、レーザ光線に沿った方向への移動に加えて、レーザ光線に沿わない方向の位置移動に対しても検出可能になる。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る位置検出装置の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、従来技術で説明したものと同じものには同一符号を付与して説明する。
【0035】
本願発明に係る位置検出装置は、図1に示すように、干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置であり、位置が固定されている本体部11と、装置が置かれた環境の気圧を検出する圧力センサ12と、装置が置かれた環境の気温を検出する第1温度センサ13と、検出対象14に配置してなる平面ミラー15とから構成されている。
【0036】
本体部11は、レーザ光源16と、このレーザ光源16の出射光を2方向に分岐する分岐手段17と、位置が固定されていて、分岐手段17で分岐された一方の光を平行な第1及び第2光にする分離手段18と、検出対象14と共に移動し、分離手段18で生成された平行な第1及び第2光を受け、この受けた第1及び第2光を分離手段に戻す回帰手段19と、回帰手段19により受けた第1及び第2光を1つの光に合成して分岐手段17に戻す第1光学手段20と、分岐手段17で分岐された他方の光を受け、受けた他方の光を分岐手段17へ戻す第2光学手段21と、第1及び第2光学手段20、21により分岐手段17へ戻された光どうしを干渉させて位相を検出して干渉縞を生成する位相板22と、位相板22により形成された干渉縞の通過光を検出し、この検出した検出光量に応じた電気信号を出力する受光手段23と、受光手段23で検出した電気信号に基づいて検出対象14の移動方向を演算して生成する演算手段24と、レーザ光源16の外部温度を検出する第2温度センサ25と、温度を変数とするレーザ光源16の波長の関数式に第2温度センサ25の検出値を代入して波長を求め、この求めた波長をもとに位置検出の補正演算を行う温度補正演算手段26と、演算手段24で生成したパルス信号による検出対象の移動距離の整合性をとったパルス信号を出力するスケーリング演算手段27と、レーザ光源16の温度を検出する第3温度センサ28と、この第3温度センサ28で測定した温度によりレーザ光源の温度を制御する温度制御手段29とから構成されている。
【0037】
分岐手段17は、レンズ30を通過した平行光線のP偏光に対して45度傾けて配置したハーフミラー31と、このハーフミラー31で反射したP偏光を反射させる固定ミラー32とからなる。
【0038】
分離手段18は、ハーフミラー31を透過した透過光のうち、S偏光を反射する偏光ビームスプリッタ33と、偏光ビームスプリッタ33で反射されたS偏光を入光し、入射光軸と平行な方向へ戻す機能を有するコーナーキューブ34と、偏光ビームスプリッタ33を透過したP偏光の第1光、コーナーキューブ34で反射され、偏光ビームスプリッタ33で反射されるS偏光の第2光を入射して円偏光に変換して出射するλ/4板35とからなる。
【0039】
回帰手段19は、検出対象14と共に移動する平面ミラー15に平行な第1及び第2光の円偏光を照射し、その照射した光の反射光を分離手段18のλ/4板35に戻す。
【0040】
ここで、第1光学手段20は、λ/4板35に平行入射するP偏光及びS偏光を円偏光にして平面ミラー15に照射し、その照射した円偏光の反射光を再度λ/4板35に入光して、戻りS偏光とP偏光にし、このP偏光を偏光ビームスプリッタ33で反射させコーナーキューブ34で反射されて偏光ビームスプリッタ33の戻りP偏光に合成されて通過してP偏光の戻り光として分岐手段17に戻す。
【0041】
第2光学手段21は、第1光学手段20により得られた戻り光(P偏光)を分岐手段17であるハーフミラー31で受け固定ミラー32で反射された他方の光であるP偏光と同一方向にハーフミラー31で反射して、干渉させる。
【0042】
位相板22は、第1及び第2光学手段20、21により分岐手段17へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配置されており、その構成は、図3に示すように、平行整列状態に第1乃至第4透光スリット36、37、38、39が形成されていて、第1乃至第4透光スリット36、37、38、39のそれぞれのスリットは干渉縞の配列方向に沿って所定のピッチP(Pは干渉縞のピッチ)で配列され、第1透光スリット36に対して第3透光スリット38、第2透光スリット37及び第4透光スリット39は位相がずれてP/4、P/2及び3P/4だけずれて形成されている。
【0043】
この位相板22に生成された干渉縞のピッチPは、次式で与えられる。
P=λ/sinθ……式(1)
λ;レーザ光線の出射光の波長
【0044】
受光手段23は、位相板22の第1透光スリット36、第2透光スリット37、第3透光スリット38及び第4透光スリット39のそれぞれの通過光を検出する4分割フォトダイオードである第1乃至第4フォトダイオード40、41、42、43で形成されており、図4に示すように、この4分割フォトダイオードで検出した検出光量に応じた電気信号を出力する第1受光手段、第2受光手段、第3受光手段及び第4受光手段からなる。
【0045】
第1受光手段は、第1透光スリット36を通過した通過光を第1フォトダイオード40で検出した検出光量に応じた電気信号を出力する。第2受光手段は、第2透光スリット37を通過した通過光を第2フォトダイオード41で検出した検出光量に応じた電気信号を出力する。第3受光手段は、第3透光スリット38を通過した通過光を第3フォトダイオード42で検出した検出光量に応じた電気信号を出力する。第4受光手段は、第4透光スリット39を通過した通過光を第4フォトダイオード43で検出した検出光量に応じた電気信号を出力する。
【0046】
第1乃至第4透光スリット36〜39(図3参照)の位相はそれぞれP/4ずつずれているため、外乱光の影響も考慮すると、受光手段23の第1〜第4フォトダイオード40〜43の出力V1〜V4は次のとおりになる。
【0047】
V1=K[1+msin{X・2π/(λ/2)}]+Kn……式(2)
V2=K[1+msin{X・2π/(λ/2)}]+Kn……式(3)
V3=K[1+msin{X・2π/(λ/2)}]+Kn……式(4)
V4=K[1+msin{X・2π/(λ/2)}]+Kn……式(5)
【0048】
演算手段24は、図5に示すように、(第1受光手段の出力信号)−(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)−(第4受光手段の出力信号)なる減算を行う減算手段44と、2つの減算信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に変換するコンパレータ45と、このコンパレータ45で変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象14の移動方向を判別する方向判別手段46と、この方向判別手段46の判別結果に応じてパルス信号のパルス数をアップカウント又はダウンカウントをするアップダウンカウンタ47とから構成されている。
【0049】
減算手段44は、次の減算を行う。
V1−V3=2mKsin{X・2π/(λ/2)}……式(6)
V2−V4=2mKsin{X・2π/(λ/2)}……式(7)
【0050】
減算の結果、外乱光により発生した直流のノイズ成分Knがキャンセルされる。又、本体部11と平面ミラー15の距離に依存する直流オフセット分Knを取り除くことができる。
コンパレータ45は、減算手段44で得た2つの減算信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に変換する。
方向判別手段46は、コンパレータ45で変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象14の移動方向を判別する。
アップダウンカウンタ47は、方向判別手段46の判断結果に応じてコンパレータ45で変換したパルス信号のパルス数をアップカウント又はダウンカウントをする。例えば、検出対象14がA方向に移動したときにはアップダウンカウンタ47はアップカウントし、B方向に移動したときにはダウンカウントする。このアップダウンカウンタ47のカウントが検出対象の検出位置になる。
【0051】
温度補正演算手段26は、温度を変数とするレーザ光線の波長の関数式に第1及び第2温度センサ13、25の検出値を代入して波長を求める。
今、温度変化により出射光の波長λ1がλ2に変化した場合に、温度補正演算手段26は検出対象14が2x・(λ2−λ1)/λ1だけ変位したと検出する。
【0052】
そこで、温度補正演算手段26は演算結果から2x・(λ2−λ1)/λ1を減算する補正を行う。
温度補正演算手段26で用いる波長の算出式は次の式になる。
λ=λo+K/(1+τs)・{Ts(s)−Tr(s)}……式(8)
λo;基準波長、K;温度補正ゲイン、τ;温度制御系の時定数、s;ラプラス演算子、Ts;外部温度、Tr;レーザ光源の外周器の温度
【0053】
温度Tsは第2温度センサ25で検出し、温度Trは第1温度センサ13で検出する。
又、温度補正演算手段26は、温度を変数とする光の波長の関数式及び圧力を変数とする光の波長の関数式に第1温度センサ13及び圧力センサ12の検出値を代入して波長を求め、求めた波長をもとに位置算出の補正演算を行う。
この補正演算は、気温、気圧等の変化によって空気屈折率が変わり、これによって光の波長が変化して生じる検出誤差を補正する演算である。
【0054】
スケーリング演算手段27は、位置検出装置で発生したパルス信号をNC装置等の検出制御装置に与える際に、移動量の整合性をとるための演算を行うものである。
詳しく説明すると、位置検出装置は、検出位置に比例したパルス数のパルス信号をNC装置等の位置制御装置に与える。NC装置は与えられたパルス数に応じて制御対象の位置を制御する。
従来技術で説明したように、位置検出装置内では検出対象14がλ/2だけ移動する毎に1パルスが発生する。位置制御装置では、1パルスが与えられたときに一定量だけ制御対象14を移動する。この移動量は、位置制御装置の仕様などによって決められている。位置検出装置の1パルス分に相当する距離と位置制御装置の1パルス分に相当する距離が異なるときに、位置検出装置内で発生したパルスをそのまま位置制御装置を与える検出対象の移動量と制御対象の移動量が異なる。これらの移動量の整合をとるためにスケーリング演算を行う。
【0055】
図6はスケーリング演算手段27の具体的構成を示した図であり、一定回転毎にアップダウンカウンタのカウントが取込まれるレジスタ51と、レジスタ51に取込まれたカウントに演算手段24から得られた波長λを乗算する乗算手段52と、(乗算手段52で求めた乗算値)/(1パルス当たりについて位置検出装置が制御対象14を移動させる量N)なる除算を行う除算手段53と、除算手段53で求めた除算値が一定周期毎に取込まれるレジスタ54と、(除算手段53で求めた今回の周期における除算値)−(レジスタ54に取込んでおいた前回の周期における除算値)なる減算を行う減算手段55と、減算手段55で求めた減算値に応じた数のパルスを出力するパルス出力回路56とから構成されている。
【0056】
このような構成からなるスケーリング演算手段27において、例えば、λ/2=0.426μmとすると、位置検出装置では検出対象14が0.426μmだけ移動する毎に1パルスが発生する。レジスタ51に取込まれたカウントを“100”とすると、乗算手段52の乗算値は次の通りになる。
0.426μm×100=42.6μm
1パルス当たりについて位置検出装置が制御対象14を移動させる量N=1μm/パルスとすると、除算手段53の除算値は次のとおりになる。
42.6μm÷1μm/パルス=42パルス
この除算では少数点以下の除算値は切捨てる。パルスが今回の周期における除算値となる。減算手段55は、(42パルス)−(レジスタ54に取込んでおいた前回の周期における除算値、例えば、39パルス)なる除算を行う。
【0057】
パルス出力回路56は、減算手段55で求めた減算値だけの数のパルスを均等配分して位置検出装置に出力する。出力されたパルスを受けて位置検出装置は制御対象を移動させる。これによって、位置検出装置が検出した移動量と位置制御装置が制御する移動量の整合性がとれることになる。
【0058】
以上説明したように、本願発明の位置検出装置において、特に、平行な第1及び第2光を平面ミラー15で反射させるようにした構成にしたことにより、図2に示すように、平面ミラー15がレーザー光線の軸の範囲に対して充分大きな面積をもっていれば、レーザ光線の軸に影響を与えることなく、よって、検出対象14の位置検出を維持したまま、検出対象14をレーザ光線の軸に対して垂直な方向(C、D方向)に移動させることが可能である。
【0059】
又、図2に示すように、検出対象14が移動中に平面ミラー15の反射面がレーザ光線の軸に対してヨーイング方向、ピッチング方向に多少振れても、合波したレーザー光線同士の光軸間距離が変化するだけで合波角θは変化しないため、干渉縞が位相板22上に生成されているかぎり検出対象14の位置検出は維持される。
【0060】
次に、上記構成による位置検出装置の動作について、図1を参照しながら、順に説明する。
(1)先ず、レーザ光源16から出射されるレーザ光線は、偏光状態がP偏光(偏光面が紙面に含まれる)であり、レンズ30により平行光に変換される。
(2)平行光線になったレーザ光線は、ハーフミラー31により透過光と反射光に分岐される。
(3)このうち、反射光は固定ミラー32により光線を折り曲げられて再びハーフミラー31に戻される。このとき、固定ミラー32の反射角は、ハーフミラー31上での透過光との合波における合成角θを得るために調整されている。
(4)一方、ハーフミラー31の透過光は、P偏光であるため次段に配置されている偏光ビームスプリッタ33を通過する。
(5)偏光ビームスプリッタ33を透過したレーザ光線は、λ/4板35を透過することにより偏光状態をP偏光から円偏光に変換される。
(6)λ/4板35を透過したレーザ光線は平面ミラー15に入射し、反射の法則に従って反射される。
(7)平面ミラー15により反射されたレーザ光線は、再びλ/4板35を透過することにより偏光状態を円偏光からS偏光(偏光面が紙面に垂直)に変換される。
(8)S偏光に変換されたレーザ光線は、再び偏光ビームスプリッタに入射するが、前回と偏光状態が異なるため偏光ビームスプリッタ33により反射される。
(9)偏光ビームスプリッタ33で反射されたレーザー光線は、コーナーキューブ34により入射光軸と同じ方向に反射される。
(10)以降、レーザ光線は、偏光ビームスプリッタ33での反射からλ/4板35透過による偏光状態変換(S偏光→円偏光)から平面ミラー15による反射からλ/4板35透過による偏光状態変換(円偏光→P偏光)から偏光ビームスプリッタ33透過を経て、再びハーフミラー31に戻される。
(11)ハーフミラー31に戻された2つのレーザ光線は、それぞれさらに反射光と透過光に分岐される。
(12)反射光若しくは透過光は合波角θで合波されており、この合波角θで決まる間隔の干渉縞が位相板22上に生成される。
(13)位相板22に生成された干渉縞が、受光手段23で、上記した式(2)〜式(5)に示す電気信号に変換され、その変換された信号が演算手段24で上記の式(6)、(7)による減算され、方向の判別及びカウンタのカウントがなされる。
【0061】
そして、このカウントが図6に示すスケーリング演算手段により整合性をとり、パルス出力をするのである。
【0062】
次に、本発明の他の実施例について説明する。
図7は、本発明の他の実施例の要部構成図であり、干渉縞が生成される位置に配置されていて、検出光量に応じた電気信号を出力するフォトダイオードアレイ57であり、このフォトダイオードアレイ57は4つのフォトダイオードからなる。
【0063】
4つのフォトダイオードは、干渉縞Sの配列方向に沿ってP/4ずつ位相をずらして配列されている。フォトダイオードの出力は、図4に示したフォトダイオードの出力V1〜V4(式(2)〜(4))と同様である。
この実施例では、4つのフォトダイオードを干渉縞の配列方向に沿ってP/4ずつ位相をずらして配列しているため、位相板が不要になる。
尚、フォトダイオードアレイは4×N(Nは2以上の整数)個のフォトダイオードを配列した構成にし、同一位相にあるフォトダイオードどうしを接続し、フォトダイオードの出力信号を平均化する構成にしてもよい。
【0064】
次に、演算手段の他の実施例について、図面を参照して説明する。
演算手段24Aは、図8に示すように、(第1受光手段の出力信号)−(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)−(第4受光手段の出力信号)なる減算を行う減算手段44と、(第1受光手段の出力信号)+(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)+(第4受光手段の出力信号)なる加算を行う加算手段58と、2つの減算信号を2つのしきい値と比較して2つのパルス信号に変換するヒステリシスコンパレータ59と、このヒステリシスコンパレータ59で変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象14の移動方向を判別する方向判別手段46と、この方向判別手段46の判別結果に応じてパルス信号のパルス数をアップカウント又はダウンカウントをするアップダウンカウンタ47とから構成されている。
【0065】
加算手段58は、次に示す式(9)、式(10)で与えられる信号についての演算を行う。
V1+V3=2(Ka+Kn)≒2K……式(9)
V2+V4=2(K +Kn)≒2K……式(10)
【0066】
ヒステリシスコンパレータ59は、減算信号からの検出誤差をなくすためのコンパレータである。
図9(A)は式(6)及び式(7)で与えられた減算信号の波形図である。
ノイズの影響を考えない場合は、式(6)及び式(7)で与えられる減算信号は図9(A)のg1に示すように正弦波信号になる。ところが、実際はレーザ光に入っているノイズ等によって正弦波信号g1にノイズ信号g2が重畳している。コンパレータ45(図5参照)のしきい値をTに設定すると、正弦波信号g1(信号成分)がしきい値Tを1回しかよぎらないのにかかわらず、ノイズ信号g2がしきい値Tを2回よぎる。これによって、図9(B)のP1、P2に示す誤パルスが発生し、検出誤差を生じる。この問題を解決するためのコンパレータとしてヒステリシスコンパレータ59がある。
【0067】
ヒステリシスコンパレータ59は、図9(A)に示すように、コンパレータの出力がローレベルからハイレベルに変わるしきい値THと、ハイレベルからローレベルに変わるしきい値TLを設けている。
ヒステリシスコンパレータ59では、入力信号がしきい値THを超え、出力が一旦ハイレベルになった後は、入力信号がしきい値TLよりも低くならなければ出力はローレベルにならない。
出力がローレベルになった後についても同様である。これによって、ノイズ信号により誤パルスが発生することを防止している。
ヒステリシスコンパレータ59はOPアンプを用いた公知な回路によって実現される。
【0068】
ヒステリシスコンパレータ59は、出力がローレベルからハイレベルに変わるしきい値とハイレベルからローレベルに変わるしきい値とハイレベルからローレベルに変わるしきい値が異なっていて、これらの2つのしきい値の差となっているヒステリシス幅は加算手段58の式(9)、(10)に示す加算値2Kに比例している。
【0069】
図10は図8に示す演算手段24Aの信号波形図である。
図10は式(6)及び式(7)で与えられる減算信号の振幅とヒステリシス幅の関係を示した図である。式(6)及び式(7)に示すような減算信号の振幅は変数Kに比例している。
図8の演算手段24Aでは、ヒステリシスコンパレータ59のヒステリシス幅は加算手段58の加算値2Kに比例している。
このことから、図10(A)に示すように、減算信号の振幅が大きいとき(Kの値が大きいとき)は、ヒステリシス幅H1(しきい値TH1とTL1の差によって与えられる幅)は大きくなる。
一方、図10(B)に示すように、減算信号の振幅が小さいとき(Kの値が小さいとき)は、ヒステリシス幅H2(しきい値TH2とTL2の差によって与えられる値)は小さくなる。
これによって、図10(A)、(B)に示すように、ΔX1とΔX2が等しくなり、減算信号がしきい値をよぎる位置Xtは一定に保持される。
【0070】
変数Kは、本体部11と平面ミラー15(図1参照)の間の距離が長くなると減少し、減算信号の振幅も減少する。
もし、減算信号の振幅にかかわらずヒステリシス幅を一定にすると、減算信号の振幅の変化により減算信号がしきい値をよぎる位置が変わり、コンパレータが誤動作する。
しかし、ヒステリシス幅が減算信号の振幅に比例しているため、減算信号の振幅が変化しても減算信号がしきい値をよぎる位置は一定に保持される。これによって、減算信号の振幅の変化によるコンパレータの誤動作を防止でき、検出精度を向上できるのである。
【0071】
なお、回帰手段19を位置固定し、検出対象14を本体部11側に置き、検出対象14は本体部11と共に移動する構成にしてもよい。
【0072】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明に係る位置検出装置は、検出対象に搭載されているレーザ光線の回帰手段に平面ミラーを用い、これに対応した干渉光学系を本体内部に配置したことにより、平面ミラーからの反射光が4分割フォトダイオードに入射する範囲内であれば、検出対象がレーザ光線に対して垂直方向に移動しても位置検出ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置検出装置の構成を略示的に示した構成図である。
【図2】同、平面ミラーの揺れに対する光線の方向を示した位置検出装置の構成図である。
【図3】同、位相板の構成を示す説明図である。
【図4】同、受光手段である4分割フォトダイオードを示した説明図である。
【図5】同、演算手段の構成を示したブロック図である。
【図6】同、スケーリング演算手段の構成を示したブロック図である。
【図7】同、フォトダイオードアレイの変形例を示した説明図である。
【図8】同、他の例の演算手段の構成を示したブロック図である。
【図9】同、フォトダイオードアレイで検出した信号波形図である。
【図10】同、フォトダイオードアレイで検出した信号波形図をヒステリシスコンパレータで形成した信号波形図である。
【図11】従来技術における位置検出装置の構成を示したブロック図である。
【図12】従来技術における位相板の説明図である。
【図13】従来技術における4分割フォトダイオードの説明図である。
【符号の説明】
11 本体部
12 圧力センサ
13 第1温度センサ
14 検出対象
15 平面ミラー
16 レーザ光源
17 分岐手段
18 分離手段
19 回帰手段
20 第1光学手段
21 第2光学手段
22 位相板
23 受光手段
24 演算手段
24A 演算手段
25 第2温度センサ
26 温度補正演算手段
27 スケーリング演算手段
28 第3温度センサ
29 温度制御手段
31 ハーフミラー
32 固定ミラー
33 偏光ビームスプリッタ
34 コーナーキューブ
35 λ/4板
36 第1透光スリット
37 第2透光スリット
38 第3透光スリット
39 第4透光スリット
40 第1フォトダイオード
41 第2フォトダイオード
42 第3フォトダイオード
43 第4フォトダイオード
44 減算手段
45 コンパレータ
46 方向判別手段
47 アップダウンカウンタ
51 レジスタ
52 乗算手段
53 除算手段
54 レジスタ
55 減算手段
56 パルス出力回路
57 フォトダイオードアレイ
58 加算手段
59 ヒステリシスコンパレータ

Claims (18)

  1. 干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置において、
    光源の出射光を分岐する分岐手段と、
    平面ミラーで構成され、前記検出対象と共に移動し、前記分岐手段で分岐した光を受け、受けた光を回帰する回帰手段と、
    この回帰手段で回帰された光と、前記分岐手段で分岐された後、位置固定された光学系を通過した光とを干渉させ、干渉縞を生成する干渉手段と、
    前記干渉縞を検出する受光手段と、
    この受光手段の検出信号をもとに前記検出対象の位置と移動方向を算出する演算手段と、
    を備えたことを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記回帰手段は位置固定され、前記分岐手段、干渉手段、受光手段及び演算手段は検出対象と共に移動することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置において、
    レーザ光源と、
    該レーザ光源の出射光を2方向に分岐する分岐手段と、
    位置が固定されていて、前記分岐手段で分岐された一方の光を平行な第1及び第2光にする分離手段と、
    前記検出対象と共に移動し、前記分離手段で生成された平行な第1及び第2光を受け、該受けた第1及び第2光を前記分離手段に戻す回帰手段と、
    前記回帰手段により受けた第1及び第2光を1つの光に合成して前記分岐手段に戻す第1光学手段と、
    前記分岐手段で分岐された他方の光を受け、該受けた他方の光を分岐手段へ戻す第2光学手段と、
    前記第1及び第2光学手段により分岐手段へ戻された光どうしを干渉させて位相を検出して干渉縞を生成する位相板と、
    前記位相板により形成された干渉縞の通過光を検出し、該検出した検出光量に応じた電気信号を出力する受光手段と、
    前記受光手段で検出した電気信号に基づいて前記検出対象の位置と移動方向を演算して生成する演算手段と、
    を具備してなる位置検出装置。
  4. 請求項3に記載の位置検出装置において、
    上記回帰手段は、前記平行な第1及び第2光を反射させる平面ミラーで形成したことを特徴とする位置検出装置。
  5. 請求項3に記載の位置検出装置において、
    上記位相板は、前記第1及び第2光学手段により前記分岐手段へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配置され、第1乃至第4透光スリットが形成されていて、該第1乃至第4透光スリットは干渉縞の配列方向に沿って所定のピッチP(Pは干渉縞のピッチ)で配列され、前記第1透光スリットに対して前記第2透光スリット、第3透光スリット及び第4透光スリットは位相がずれてP/4、P/2及び3P/4だけずれて形成され、
    上記受光手段は、前記第1透光スリット、第2透光スリット、第3透光スリット及び第4透光スリットのそれぞれの通過光を検出し、該検出した検出光量に応じた電気信号を出力する第1受光手段、第2受光手段、第3受光手段及び第4受光手段からなることを特徴とする位置検出装置。
  6. 請求項5に記載の位置検出装置において、
    上記演算手段は、(第1受光手段の出力信号)−(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)−(第4受光手段の出力信号)なる減算を行う減算手段と、2つの減算信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に変換するコンパレータと、該コンパレータで変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象の移動方向を判別する方向判別手段と、該方向判別手段の判別結果に応じて前記パルス信号のパルス数をアップカウント又はダウンカウントをするアップダウンカウンタとからなる位置検出装置。
  7. 請求項6に記載の位置検出装置において、
    上記演算手段は、(第1受光手段の出力信号)+(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)+(第4受光手段の出力信号)なる加算を行う加算手段を有し、
    上記コンパレータは、出力がローレベルからハイレベルに変わるしきい値とハイレベルからローレベルに変わるしきい値が異なるヒステリシスコンパレータであり、前記2つのしきい値の差となっているヒステリシス幅は前記加算手段の加算値に比例していることを特徴とする位置検出装置。
  8. 請求項3に記載の位置検出装置において、
    上記レーザ光源の外部温度を検出する第1温度センサと、
    温度を変数とするレーザ光源の波長の関数式に前記温度センサの検出値を代入して波長を求め、該求めた波長をもとに位置検出の補正演算を行う温度補正演算手段と、
    を具備したことを特徴とする位置検出装置。
  9. 請求項3に記載の位置検出装置において、
    装置が置かれた環境の気圧を検出する圧力センサと、
    装置が置かれた環境の気温を検出する第2温度センサと、
    圧力及び気温を変数とする光の波長の関数式に前記圧力センサ及び第2温度センサの検出値を代入して環境内における波長を求め、該求めた波長をもとに位置算出の補正演算を行う気圧補正演算手段と、
    を具備したことを特徴とする位置検出装置。
  10. 請求項8又は9に記載の位置検出装置において、
    一定周期毎に上記アップダウンカウンタのカウントが取込まれる第1記憶手段と、
    該第1記憶手段に取込まれたカウントに前記温度補正演算手段並びに前記気圧補正演算手段から得られた波長λを乗算する乗算手段と、
    (この乗算手段で求めた乗算値)/(1パルス当たりについて位置検出装置が制御対象を移動させる量)なる除算を行う除算手段と、
    該除算手段で求めた除算値が一定周期毎に取込まれる第2記憶手段と、
    (除算手段で求めた今回の周期における除算値)−(第2記憶手段に取込んでおいた前回の周期における除算値)なる減算を行う減算手段と、
    該減算手段で求めた減算値に応じた数のパルスを出力するパルス出力回路と、を具備してなる位置検出装置。
  11. 干渉計を用いて光学的に検出対象の位置を検出する位置検出装置において、
    レーザ光源と、
    該レーザ光源の出射光を2方向に分岐する分岐手段と、
    位置が固定されていて、前記分岐手段で分岐された一方の光を平行な第1及び第2光にする分離手段と、
    前記検出対象と共に移動し、前記分離手段で生成された平行な第1及び第2光を受け、該受けた第1及び第2光を前記分離手段に戻す回帰手段と、
    前記回帰手段により受けた第1及び第2光を1つの光に合成して前記分岐手段に戻す第1光学手段と、
    前記分岐手段で分岐された他方の光を受け、該受けた他方の光を分岐手段へ戻す第2光学手段と、
    前記第1及び第2光学手段により前記分岐手段へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配置され、干渉縞の配列方向に沿ってP/4(Pは干渉縞のピッチ)ずつ位相をずらして配列されていて、前記干渉縞の光量を検出し、該検出した検出光量に応じた電気信号を出力する第1受光手段乃至第4受光手段を有し、該第1乃至第4受光手段はN組(Nは2以上の整数)配列され、同一位相にある受光手段どうしが接続されている受光手段と、
    前記受光手段で検出した電気信号に基づいて前記検出対象の移動方向を演算して生成する演算手段と、
    を具備してなる位置検出装置。
  12. 請求項11に記載の位置検出装置において、
    上記回帰手段は、前記平行な第1及び第2光を反射させる平面ミラーで形成したことを特徴とする位置検出装置。
  13. 請求項11に記載の位置検出装置において、
    上記位相板は、前記第1及び第2光学手段により前記分岐手段へ戻された光どうしが干渉して干渉縞が生じる位置に配置され、第1乃至第4透光スリットが形成されていて、該第1乃至第4透光スリットは干渉縞の配列方向に沿って所定のピッチP(Pは干渉縞のピッチ)で配列され、前記第1透光スリットに対して前記第2透光スリット、第3透光スリット及び第4透光スリットは位相がずれてP/4、P/2及び3P/4だけずれて形成され、
    上記受光手段は、前記第1透光スリット、第2透光スリット、第3透光スリット及び第4透光スリットのそれぞれの通過光を検出し、該検出した検出光量に応じた電気信号を出力する第1受光手段、第2受光手段、第3受光手段及び第4受光手段からなることを特徴とする位置検出装置。
  14. 請求項13に記載の位置検出装置において、
    上記演算手段は、(第1受光手段の出力信号)−(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)−(第4受光手段の出力信号)なる減算を行う減算手段と、2つの減算信号を所定のしきい値と比較して2つのパルス信号に変換するコンパレータと、該コンパレータで変換した2つのパルス信号の位相関係から検出対象の移動方向を判別する方向判別手段と、該方向判別手段の判別結果に応じて前記パルス信号のパルス数をアップカウント又はダウンカウントをするアップダウンカウンタとからなる位置検出装置。
  15. 請求項14に記載の位置検出装置において、
    上記演算手段は、(第1受光手段の出力信号)+(第3受光手段の出力信号)、(第2受光手段の出力信号)+(第4受光手段の出力信号)なる加算を行う加算手段を有し、
    上記コンパレータは、出力がローレベルからハイレベルに変わるしきい値とハイレベルからローレベルに変わるしきい値が異なるヒステリシスコンパレータであり、前記2つのしきい値の差となっているヒステリシス幅は前記加算手段の加算値に比例していることを特徴とする位置検出装置。
  16. 請求項11に記載の位置検出装置において、
    上記レーザ光源の外部温度を検出する第1温度センサと、
    温度を変数とするレーザ光源の波長の関数式に前記温度センサの検出値を代入して波長を求め、該求めた波長をもとに位置検出の補正演算を行う温度補正演算手段と、
    を具備したことを特徴とする位置検出装置。
  17. 請求項11に記載の位置検出装置において、
    装置が置かれた環境の気圧を検出する圧力センサと、
    装置が置かれた環境の気温を検出する第2温度センサと、
    圧力及び気温を変数とする光の波長の関数式に前記圧力センサ及び第2温度センサの検出値を代入して環境内における波長を求め、該求めた波長をもとに位置算出の補正演算を行う気圧補正演算手段と、
    を具備したことを特徴とする位置検出装置。
  18. 請求項16又は17に記載の位置検出装置において、
    一定周期毎に上記アップダウンカウンタのカウントが取込まれる第1記憶手段と、
    該第1記憶手段に取込まれたカウントに前記温度補正演算手段並びに前記気圧補正演算手段から得られた波長λを乗算する乗算手段と、
    (この乗算手段で求めた乗算値)/(1パルス当たりについて位置検出装置が制御対象を移動させる量)なる除算を行う除算手段と、
    該除算手段で求めた除算値が一定周期毎に取込まれる第2記憶手段と、
    (除算手段で求めた今回の周期における除算値)−(第2記憶手段に取込んでおいた前回の周期における除算値)なる減算を行う減算手段と、
    該減算手段で求めた減算値に応じた数のパルスを出力するパルス出力回路と、を具備してなる位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114266828A (zh) * 2021-12-24 2022-04-01 江苏星链激光科技有限责任公司 一种激光焊接系统及激光焊点位置确定方法

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