JPH09126364A - 給水・給湯用ホース - Google Patents

給水・給湯用ホース

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JPH09126364A
JPH09126364A JP28535495A JP28535495A JPH09126364A JP H09126364 A JPH09126364 A JP H09126364A JP 28535495 A JP28535495 A JP 28535495A JP 28535495 A JP28535495 A JP 28535495A JP H09126364 A JPH09126364 A JP H09126364A
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JP
Japan
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layer
hose
hot water
water supply
tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP28535495A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Shimomura
一普 下村
Kenji Kuwamoto
賢二 鍬本
Shingo Kato
信吾 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道水には通常次亜塩素酸が殺菌用として注
入されており、これによる塩素濃度が0.1ppm以上
あることが殺菌効果を維持するため必要とされている。
特に水道器材に使用する場合、前記の塩素濃度を有する
水道水を器材の中に滞留させ、24時間経過後の塩素の
残留分が初期の50%以上を保っていることが必要とさ
れている。しかし現行のホースは必ずしも満足させるも
のではない。本発明はこれらの欠点を解決するものであ
って、水や湯中の残留塩素の濃度を保ち、かつ、臭いや
色のつくことを防止したホースを提供することを目的と
したものであり、しかも従来の蛇腹管やポリブテン製パ
イプ等の取り扱いにくさを解決したホースを提供するも
のである。 【解決手段】 少なくとも内面層チューブとこの外側を
囲う補強層とからなるホースであって、前記内面層チュ
ーブはその内層がフッ素系樹脂層であり、外層が柔軟性
を有する熱可塑性エラストマー又は加硫ゴムである給水
・給湯用ホースとすることで上記問題点を解決すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は水道用配管や、給水・給
湯用配管に適したホースに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、給水用配管に用いられるホー
スとしてEPDM系ゴムを内面層に用い、その外周に補
強層を配した構造のものが用いられている。しかるに、
水道水には通常次亜塩素酸が殺菌用として注入されてお
り、これによる塩素濃度が0.1ppm以上あることが
殺菌効果を維持するため必要とされている。特に水道器
材に使用する場合、前記の塩素濃度を有する水道水を器
材の中に滞留させ、24時間経過後の塩素の残留分が初
期の50%以上を保っていることが必要とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した構
造のホースを給湯に用いた場合、EPDM系ゴムを内面
層としたものはゴム、有機物等により塩素が消費されて
しまい所定の条件を満たすことはできにくいのが現状で
あった。又、長期間使用した場合、塩素の影響でEPD
M系ゴムは侵されてぼろぼろになり易いという問題もあ
った。このため、特に給湯配管用には金属の蛇腹管が用
いられるのが一般的であり、一部にはポリブテン樹脂の
パイプを用いることが提案されている。しかるにこれら
のものは硬く、柔軟性に乏しいため取り扱い性、施工作
業性に劣るという欠点があった。
【0004】本発明はこれらの欠点を解決するものであ
って、水や湯中の残留塩素の濃度を保ち、かつ、臭いや
色のつくことを防止したホースを提供することを目的と
したものであり、しかも従来の蛇腹管やポリブテン製パ
イプ等の取り扱いにくさを解決したホースを提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構造は、少なく
とも内面層チューブとこの外層を囲う補強層とからなる
ホースであって、内面層はその内層がフッ素系樹脂層で
あり、外層が柔軟性を有する熱可塑性エラストマー又は
加硫ゴムであることを特徴とする給水・給湯用ホースに
係るものである。そして、好ましくは内層のフッ素系樹
脂が厚さが0.05〜0.3mmであり、補強層として
は、0.2〜0.4mmφの太さの軟質又は硬質のステ
ンレス細線を用いた編み組み層、或いは合成樹脂の編み
組み層又はスパイラル状の巻回層であるのが良い。尚、
この補強層の外周にこれを保護する外面層、例えば熱可
塑性合成樹脂層を設けた給水・給湯用ホースであれば更
に良い。
【0006】本発明のホースにあっては、内面層チュー
ブの内層にて残留塩素の濃度を保ちつつ、臭い、色等の
つくことを防止し、かつホースとして適度な柔軟性を有
するものであって、水又は湯に直接接するホースの内層
にフッ素系樹脂を、そしてその外側に柔軟性を有する材
料を配置し、更にこれらを外囲いして補強層が配された
ものであって、水や湯に対する必要特性を維持しつつ柔
軟性等の取り扱い性を改善したホースである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態をもって更に詳細に説明する。内面層チューブを形成
する内層としてのフッ素系樹脂の例としては、例えば、
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化三
フッ化エチレン、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン
共重合体、エチレン−四フッ化エチレン共重合体、エチ
レン−塩化三フッ化エチレン共重合体、四フッ化エチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、或
いはフッ素樹脂ゴムに結晶性フッ素樹脂をグラフト重合
した軟質系フッ素樹脂等が挙げられる。又、外層として
の熱可塑性エラストマーとしては、ポリスチレン系、ポ
リオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポ
リアミド系、エチレン−酢酸ビニル系、塩素化ポリエチ
レン系、フッ素系、ポリ塩化ビニル系等の柔軟性を有す
る熱可塑性エラストマーや、場合によっては、塩化ビニ
ル、ポリエチレンとするものである。その他2種類以上
の熱可塑性エラストマーをブレンドしたものや、フッ素
樹脂と熱可塑性エラストマーをブレンドしたもの、フッ
素系エラストマーと他の熱可塑性エラストマーをブレン
ドしたような材料を用いても良い。
【0008】又、加硫ゴムとしてはEPDM、フッ素ゴ
ム、アクリルゴム、ブチルゴム、NBR系ゴム等が挙げ
られる。そして、これらの内層及び外層を形成する各々
を2層同時に押し出し成形して2層の内面層チューブと
するものである。外層に加硫ゴムを用いる場合には、内
層樹脂を押し出した後に未加硫ゴム層を押し出し、その
後に加硫を行う事となる。また、必要に応じて内層と外
層の間に接着層を設けても良い。
【0009】そしてこの内面層チューブに補強層を重ね
るものであって、例えば0.23mmφの系をもつ軟質
ステンレスワイヤーを合糸し、編み上げ機を用い補強層
とするものである。尚、この補強層の別例として、例え
ば圧力が低い場合に用いられるホースにあっては、ビニ
ロン、ポリエステル、ナイロン、アラミド繊維等の合成
樹脂繊維を用い、これを編み組補強したり、スパイラル
状に巻回して補強することが可能である。
【0010】これらの補強層はそのまま露出したままで
あっても良いが、この補強層上に更に外面層を形成して
も良いことは無論である。この外面層を形成することに
よってホースの裏面にゴミや汚れがつきにくくなり、更
に表面を容易に清掃できることになる。又、使用する周
囲の器具とのデザイン的な調和のために必要になる場合
があり、例えばカラフルなホースを提供できることとも
なる。この外面層としては、例えば塩化ビニル樹脂や前
記したような内面層チューブの外層と同様の熱可塑性エ
ラストマーを用いることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のホースを更に具体例をもって
説明するが、勿論これらの具体例に限定されることはな
い。
【0012】(具体例1)具体例1としては、内面層チ
ューブの内層を形成する材料としてフッ素樹脂(エルフ
・アトケム・ジャパン社製、「KYNAR−280
0」)を用い、その外層としてポリ塩化ビニル系熱可塑
性エラストマー(三菱モンサント化成社製、「サンプレ
ーン−7206」)を用いて、押し出し成形により2層
チューブを得た。
【0013】(具体例2)具体例2としては、内面層チ
ューブの内層を形成する材料として、フッ素ゴムに結晶
性フッ素性樹脂をグラフト重合した軟質系フッ素樹脂
(セントラル硝子社製、「セフラルソフト−G15
0」)を用い、その外層の材料として熱可塑性エラスト
マー(理研ビニル工業社製、「レオストマー」)を用い
た。内層と外層の接着をとるため、接着層としてEEA
−g−PMMAグラフトポリマー(日本油脂社製、「モ
ディパーA5200」)を用いた。内層、接着層、外層
を3層同時に押し出し成形を行うことで接着層を内層、
外層がはさんだ構造の3層チューブを得た。
【0014】上記具体例1、2共、このチューブの外周
に0.23mmφの軟質ステンレスワイヤーを一つのボ
ビンに6本合糸し、24個のボビンの編み上げ機を用い
て補強層を編み上げた。
【0015】(柔軟性試験)ホースの柔軟性即ち取り扱
い性、作業性を比較する曲げ力試験を行った。かかる曲
げ力試験は、ホースを半径100mm、50mmに曲げ
た時の力をバネバカリで測定した。測定結果を表1及び
表2に示す。
【0016】(残留塩素試験)残留塩素試験はオルトト
リジンを用いた残留塩素測定器(柴田科学機器工業製)
を用いて測定した。この測定法の概略は、次亜塩素酸ソ
ーダで塩素濃度を1ppmに調整した水をホース内に滞
留させ、24時間後の塩素濃度を前記方法で測定して減
量分を比率で示したものである。測定結果を表1及び表
2に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】給水・給湯として実際に用いるホースは、
曲げ半径を50mm程度に容易に曲げる必要があり、そ
の曲げ力は1000g以下であることが好ましい。表1
及び表2から分かるように、フッ素系樹脂層の厚さが
0.3mmを超えると硬くなって曲げにくくなり、取り
扱い性が悪くなることが分かる。
【0020】一方、残留塩素の減量は内層即ちフッ素系
樹脂層の厚さに大きく影響を受け、この層が少なくとも
0.05mm以上が必要であることが分かる。
【0021】図1は、この例にて得たホースの部分切り
欠き斜視図を示したものであって、1は内面層チューブ
であり、このうち、2は水・湯に直接接触する内層とし
てのフッ素樹脂層、3はその外層に形成された外層が、
熱可塑性エラストマー又は加硫ゴムである。なお、必要
に応じて内層と外層の間に接着層を設けても良い。そし
て、この外層3を外囲いして編み上げ補強層4を編み上
げた構造としたものである。この補強層4に前記した外
面層を形成することも出来ることは勿論である。
【0022】図2は、このホースを用いて継ぎ手金具1
0を取りつけた際の一部切り欠き側面図であり、ニップ
ル11がホースの径内に挿入され、スリーブ12を加締
める(13)ことによって金具10が取り付けられる。
この継ぎ手金具10を取り付けたホースの耐圧力と繰り
返し圧力の試験を行ったが、破壊までの耐圧力は120
kgf/cm2 、そして0−17.5kgf/cm2
繰り返し加圧を約20秒間隔で繰り返し圧力試験を行っ
た結果は、10万回で異常なく充分実用に供されるホー
スが得られた。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の通り、残留塩素の減量も
少なく、曲げ力の小さい給水・給湯用に好適なホースを
提供できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホースの一部切り欠き斜視図である。
【図2】継ぎ手金具を取り付けた本発明のホースの一部
切断側面図である。
【符号の説明】
1 内面層チューブ 2 内層 3 外層 4 補強層 10 継ぎ手金具 11 ニップル 12 スリーブ 13 加締部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも内面層チューブとこの外側を
    囲う補強層とからなるホースであって、前記内面層チュ
    ーブはその内層がフッ素系樹脂層であり、外層が柔軟性
    を有する熱可塑性エラストマー又は加硫ゴムであること
    を特徴とする給水・給湯用ホース。
  2. 【請求項2】 フッ素系樹脂層の厚みが0.05〜0.
    3mmである請求項1項記載の給水・給湯用ホース。
  3. 【請求項3】 補強層として軟質又は硬質のステンレス
    細線を編組層である請求項1記載の給水・給湯用ホー
    ス。
  4. 【請求項4】 細線が0.2〜0.4mmφの太さであ
    る請求項3記載の給水・給湯用ホース。
  5. 【請求項5】 補強層として合成繊維の編組層又はスパ
    イラル状の巻き回層である請求項1項記載の給水・給湯
    用ホース。
  6. 【請求項6】 補強層の外側にこれを保護する外面層を
    設けた請求項1乃至5項記載の給水・給湯用ホース。
JP28535495A 1995-11-01 1995-11-01 給水・給湯用ホース Pending JPH09126364A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144875A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Bridgestone Corp 給水・給湯用ホース
JP2007326248A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Bridgestone Corp フッ素系樹脂材料とゴム材料との加硫接着方法及び給水給湯ホース
CN110793206A (zh) * 2019-12-16 2020-02-14 上海易扣精密件制造有限公司 一种静音性高耐热燃气热水器水管总成

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JP2007326248A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Bridgestone Corp フッ素系樹脂材料とゴム材料との加硫接着方法及び給水給湯ホース
CN110793206A (zh) * 2019-12-16 2020-02-14 上海易扣精密件制造有限公司 一种静音性高耐热燃气热水器水管总成

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Effective date: 20050125

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Effective date: 20050328

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