JPH09126338A - 弁の緩衝装置 - Google Patents
弁の緩衝装置Info
- Publication number
- JPH09126338A JPH09126338A JP30650395A JP30650395A JPH09126338A JP H09126338 A JPH09126338 A JP H09126338A JP 30650395 A JP30650395 A JP 30650395A JP 30650395 A JP30650395 A JP 30650395A JP H09126338 A JPH09126338 A JP H09126338A
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- JP
- Japan
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- valve
- valve body
- section
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- valve seat
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構成で、弁閉鎖時の弁体と弁座が当接
する直前に、弁体の速度を的確に低下させることができ
る蒸気止め弁の緩衝装置の提供するにある。 【解決手段】 本発明の弁の緩衝装置は、発電用蒸気タ
ービンの高中圧タービンに用いられる再熱蒸気止め弁に
おいて、弁体1と弁座2の接触部の上流側と下流側の2
箇所に微少な隙間を有する嵌合部3,4を設けたことを
特徴としている。
する直前に、弁体の速度を的確に低下させることができ
る蒸気止め弁の緩衝装置の提供するにある。 【解決手段】 本発明の弁の緩衝装置は、発電用蒸気タ
ービンの高中圧タービンに用いられる再熱蒸気止め弁に
おいて、弁体1と弁座2の接触部の上流側と下流側の2
箇所に微少な隙間を有する嵌合部3,4を設けたことを
特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体を制御する弁の
緩衝装置、さらに詳しくは発電用蒸気タービン設備の高
中圧タービンに用いられる再熱蒸気止め弁の緩衝装置に
関する。
緩衝装置、さらに詳しくは発電用蒸気タービン設備の高
中圧タービンに用いられる再熱蒸気止め弁の緩衝装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6に蒸気タービンの再熱蒸気止め弁の
従来例の縦断面図を示す。蒸気止め弁の遮断は通常の停
止のほか緊急停止のために行われる。緊急停止のときに
はタービンロータの負荷が急激に除かれるので、空転に
よるオーバスピードを防止すべく極短時間のうちに弁を
閉める必要がある。そこで弁体1を弁棒5を通しばね力
で急閉する。弁棒5は弁棒ガイド6に案内されて下方へ
移動し弁体1と弁座2とが当接し両者が接触した時点で
弁は完全に閉じる。
従来例の縦断面図を示す。蒸気止め弁の遮断は通常の停
止のほか緊急停止のために行われる。緊急停止のときに
はタービンロータの負荷が急激に除かれるので、空転に
よるオーバスピードを防止すべく極短時間のうちに弁を
閉める必要がある。そこで弁体1を弁棒5を通しばね力
で急閉する。弁棒5は弁棒ガイド6に案内されて下方へ
移動し弁体1と弁座2とが当接し両者が接触した時点で
弁は完全に閉じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】弁を急閉するときには
閉鎖に要する時間を可能な限り短くする必要があるが、
他の面から見て、弁体と弁座との当接時の速度が大きい
と損傷を生じることも懸念され、当接する直前に弁体の
速度を減少させる必要がある。しかし、従来例では減速
に要する力を図6に示す弁棒ガイド6の側から加えてい
るため、弁棒5の許容荷重を超える力は加えることがで
きない。なお、弁の当接に先立って速度を減少させるた
め閉鎖に要する時間が長くなる不具合がある。
閉鎖に要する時間を可能な限り短くする必要があるが、
他の面から見て、弁体と弁座との当接時の速度が大きい
と損傷を生じることも懸念され、当接する直前に弁体の
速度を減少させる必要がある。しかし、従来例では減速
に要する力を図6に示す弁棒ガイド6の側から加えてい
るため、弁棒5の許容荷重を超える力は加えることがで
きない。なお、弁の当接に先立って速度を減少させるた
め閉鎖に要する時間が長くなる不具合がある。
【0004】本発明の目的は前記問題点を解決し、簡易
な構成で、弁閉鎖時の弁体と弁座が当接する直前に、弁
体の速度を的確に低下させることができる蒸気止め弁の
緩衝装置を提供するにある。
な構成で、弁閉鎖時の弁体と弁座が当接する直前に、弁
体の速度を的確に低下させることができる蒸気止め弁の
緩衝装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の弁の緩衝装置
は、発電用蒸気タービンの高中圧タービンに用いられる
再熱蒸気止め弁において、弁体1と弁座2の接触部の上
流側と下流側の2箇所に微少な隙間を有する嵌合部3,
4を設けたことを特徴としている。
は、発電用蒸気タービンの高中圧タービンに用いられる
再熱蒸気止め弁において、弁体1と弁座2の接触部の上
流側と下流側の2箇所に微少な隙間を有する嵌合部3,
4を設けたことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は発電用蒸気タービン設備の
高中圧タービンに用いられる本発明の実施の形態に係る
再熱蒸気止め弁の緩衝装置部分の縦断面図である。図1
において、1は弁体、2は弁座、5は弁体1と一体形成
の弁棒、6は弁棒ガイドであり、弁体1と弁座2の接触
部の近接した2箇所には微少な隙間を有する円筒状の上
流側嵌合部3と下流側嵌合部4が形成されている。前記
微少隙間の寸法は0.1〜0.8mmが望ましい。
高中圧タービンに用いられる本発明の実施の形態に係る
再熱蒸気止め弁の緩衝装置部分の縦断面図である。図1
において、1は弁体、2は弁座、5は弁体1と一体形成
の弁棒、6は弁棒ガイドであり、弁体1と弁座2の接触
部の近接した2箇所には微少な隙間を有する円筒状の上
流側嵌合部3と下流側嵌合部4が形成されている。前記
微少隙間の寸法は0.1〜0.8mmが望ましい。
【0007】図2から図5までは、図1に示した弁の作
動時における弁体1と弁座2の当接状況を時系列的に示
した拡大部分断面図である。以下、図2から図5までを
参照して弁体1の閉鎖時における緩衝装置の作用につい
て説明する。
動時における弁体1と弁座2の当接状況を時系列的に示
した拡大部分断面図である。以下、図2から図5までを
参照して弁体1の閉鎖時における緩衝装置の作用につい
て説明する。
【0008】弁体1の閉鎖時には、図2に示すようにま
ずB部で蒸気の流れが閉塞される。このとき流速が減少
するため、弁体1と弁座2の隙間部Cの圧力は上昇す
る。その後、図3に示すようにB部が嵌合し、続いてA
部も嵌合して、C部はA部及びB部の微少な隙間のみで
外部と連通された状態になる。
ずB部で蒸気の流れが閉塞される。このとき流速が減少
するため、弁体1と弁座2の隙間部Cの圧力は上昇す
る。その後、図3に示すようにB部が嵌合し、続いてA
部も嵌合して、C部はA部及びB部の微少な隙間のみで
外部と連通された状態になる。
【0009】この状態から図4に示すように弁体1をさ
らに閉鎖しようとすると、C部の内部の蒸気は圧縮され
るため圧力が上昇する。この圧力は弁体1を押し戻そう
とする力となるため弁体1の速度は減速される。
らに閉鎖しようとすると、C部の内部の蒸気は圧縮され
るため圧力が上昇する。この圧力は弁体1を押し戻そう
とする力となるため弁体1の速度は減速される。
【0010】最終的には図5に示すように弁体1と弁座
2が点Dにおいて当接し弁の閉鎖は終了する。このとき
A部とB部に微少な隙間があることにより、弁体1と弁
座2の当接後、反発力を生じることはない。
2が点Dにおいて当接し弁の閉鎖は終了する。このとき
A部とB部に微少な隙間があることにより、弁体1と弁
座2の当接後、反発力を生じることはない。
【0011】前述したように弁閉鎖時には図3に示した
状態から緩衝力が作用し始め、従来の弁棒ガイド6から
の緩衝力と併せることで従来例より大きな減速加速度を
得ることが可能となり弁閉鎖時間を短縮することができ
る。なお、緩衝効果のほか、図2の状態ですでに蒸気の
流量が減少することにより、弁閉鎖動作時における蒸気
総流量を減少させる効果もある。
状態から緩衝力が作用し始め、従来の弁棒ガイド6から
の緩衝力と併せることで従来例より大きな減速加速度を
得ることが可能となり弁閉鎖時間を短縮することができ
る。なお、緩衝効果のほか、図2の状態ですでに蒸気の
流量が減少することにより、弁閉鎖動作時における蒸気
総流量を減少させる効果もある。
【0012】
【発明の効果】本発明の弁の緩衝装置は、作動に動力源
や作動流体を必要とせず、その構成は簡易である。弁の
閉鎖時に必要とされる弁座2に当接する直前の弁体1の
減速は、弁体1と弁座2の当接部近傍の領域で上昇する
蒸気の圧力を利用して行われ、弁棒5には引張り荷重が
作用しない。このため従来例で適用されていた弁体を減
速させる手段と本発明による弁体減速の手段とを併用す
ることが可能であり、緊急の弁の閉鎖時にも弁座に当接
する直前で弁体の速度を的確に低下させることができ
る。
や作動流体を必要とせず、その構成は簡易である。弁の
閉鎖時に必要とされる弁座2に当接する直前の弁体1の
減速は、弁体1と弁座2の当接部近傍の領域で上昇する
蒸気の圧力を利用して行われ、弁棒5には引張り荷重が
作用しない。このため従来例で適用されていた弁体を減
速させる手段と本発明による弁体減速の手段とを併用す
ることが可能であり、緊急の弁の閉鎖時にも弁座に当接
する直前で弁体の速度を的確に低下させることができ
る。
【図1】本発明の実施の形態に係る再熱蒸気止め弁の緩
衝装置部分の縦断面図。
衝装置部分の縦断面図。
【図2】図1に示した弁の作動時における弁体1と弁座
2の当接状況を時系列的に示した拡大部分断面図。
2の当接状況を時系列的に示した拡大部分断面図。
【図3】図1に示した弁の作動時における弁体1と弁座
2の当接状況を時系列的に示した拡大部分断面図。
2の当接状況を時系列的に示した拡大部分断面図。
【図4】図1に示した弁の作動時における弁体1と弁座
2の当接状況を時系列的に示した拡大部分断面図。
2の当接状況を時系列的に示した拡大部分断面図。
【図5】図1に示した弁の作動時における弁体1と弁座
2の当接状況を時系列的に示した拡大部分断面図。
2の当接状況を時系列的に示した拡大部分断面図。
【図6】蒸気タービンの再熱蒸気止め弁の従来例の縦断
面図。
面図。
【符号の説明】 1…弁体、2…弁座、3…上流側嵌合部、4…下流側嵌
合部、5…弁棒、6…弁棒ガイド。
合部、5…弁棒、6…弁棒ガイド。
Claims (1)
- 【請求項1】 発電用蒸気タービンの高中圧タービンに
用いられる再熱蒸気止め弁において、弁体(1)と弁座
(2)の接触部の上流側と下流側の2箇所に微少な隙間
を有する嵌合部(3,4)を設けたことを特徴とする弁
の緩衝装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30650395A JPH09126338A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 弁の緩衝装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30650395A JPH09126338A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 弁の緩衝装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09126338A true JPH09126338A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17957815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30650395A Withdrawn JPH09126338A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 弁の緩衝装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09126338A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016169719A (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-23 | 富士電機株式会社 | 一体型複合蒸気弁 |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP30650395A patent/JPH09126338A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016169719A (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-23 | 富士電機株式会社 | 一体型複合蒸気弁 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |