JPH0711908A - 蒸気タービン動翼のフラッタ防止装置 - Google Patents

蒸気タービン動翼のフラッタ防止装置

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Publication number
JPH0711908A
JPH0711908A JP18092493A JP18092493A JPH0711908A JP H0711908 A JPH0711908 A JP H0711908A JP 18092493 A JP18092493 A JP 18092493A JP 18092493 A JP18092493 A JP 18092493A JP H0711908 A JPH0711908 A JP H0711908A
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JP
Japan
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moving blade
flutter
steam turbine
seal ring
displacement sensor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18092493A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamitsu Shimada
雅充 島田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気タービンの内部効率を低下させることな
く、低圧段長大動翼のフラッタを防止すること。 【構成】 タービン動翼5の頂部との隙間Sを計測する
非接触変位センサ12を半径方向に移動自在なシールリ
ング11により保持する。そして、この変位センサの信
号によって動翼・車室間隙間調節機構18(アクチュエ
ータ14、調整金具15及びコイルばね16から成る)
を介してシールリング11を半径方向に移動させ、隙間
Sを常に一定に保つようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービン動翼、特
に低圧段長大動翼のフラッタと呼ばれる自励振動を防止
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、蒸気タービンにおける低圧段最
終翼頂部と内部ケーシングの構造を示す断面図である。
図2において、内部ケーシング1には低圧最終段静翼2
が植え込まれ、またフローガイド3がボルト4によって
取り付けられている。フローガイド3は復水器へ流入す
る排気を案内するもので、低圧最終段動翼5の頂部との
間に隙間Sを保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
蒸気タービンの低圧段長大動翼にあっては、フラッタ
(flutter)と呼ばれる自励振動を発生する場合
がある。これは翼の弾性振動とそれに伴う流れの変動と
が連成されて発生する振動で、蒸気力、翼の弾性復原力
及び慣性力の相互作用により生ずる自励発散振動現象で
ある。この振動は通常突如として起こり、急激に大振幅
となって翼を破損する場合がある。また、フラッタは動
翼頂部とケーシングとの隙間に関連して発生し、該隙間
が小さくなると、流れの乱れによりフラッタが発生し易
い条件となる。
【0004】したがって、フラッタを防止するためには
翼頂の隙間を大きくすればよいが、それでは漏洩損失が
大きくなって、タービン内部効率が低下する。また、上
記隙間は熱膨張により変わり、タービン負荷、負荷増減
速度及び起動・停止等の運転状態によって変化する。こ
のため、フラッタを起こさない範囲での最小漏洩損失設
計を行うことができなかった。
【0005】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、蒸気タービンの内部効率
を低下させることなく、タービン動翼、特に低圧段長大
動翼のフラッタを防止する装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る蒸気タービン動翼のフラッタ防止装
置は、タービン動翼頂部との隙間を計測する非接触変位
センサと、このセンサを保持して半径方向に移動自在な
シールリングと、上記変位センサの信号により上記シー
ルリングを半径方向に移動させる動翼・車室隙間調節機
構とを具備する。
【0007】
【作用】上記の手段によれば、非接触変位センサがター
ビン動翼頂部との隙間を計測して信号を発信する。そし
て、この信号により動翼・車室間隙間調節機構を作動さ
せてシールリングを半径方向に移動させる。非接触変位
センサはシールリングに保持されているため、上記隙間
の値を所定値に設定して置けば、運転状態の如何に拘ら
ず、上記隙間は常に一定に保持される。
【0008】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明に係るフラッタ防止
装置の一実施例を示す、蒸気タービンの低圧段最終翼頂
部分の断面図であり、図2に示したものと同一の部分に
は同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0009】図1において、シールリング11に保持さ
れた非接触変位センサ12は、低圧最終段動翼5の頂部
との隙間Sを計測し、リード線13を経て図に示されて
いない制御装置へ信号を発信する。そして、この制御装
置はアクチュエータ14を介して、調整金具15を軸方
向に移動させる。シールリング11と調整金具15との
摺動面は軸方向にテーパしており、調整金具15の軸方
向移動はシールリング11の半径方向移動に変換され
る。
【0010】フローガイド3のフランジ部は中空に形成
され、ボルト4によって内部ケーシング1に固定され
る。調整金具15はコイルばね16により内部ケーシン
グ1側に押圧され、また板ばね17はシールリング11
を半径方向に押圧して、シールリング11と調整金具1
5との接触面圧を保持している。アクチュエータ14、
調整金具15及びコイルばね16は、動翼・車室間隙間
調節機構18を構成する。
【0011】なお、非接触変位センサ12には一般にう
ず電流式又は光学式変位センサが使われ、またシールリ
ング11は円周方向複数個に分割される。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、非
接触変位センサが蒸気タービンの動翼頂部との隙間を計
測して信号を発信し、この信号により動翼・車室間隙間
調節機構を作動させてシールリングを半径方向に移動さ
せるようにしているとともに、このシールリングに非接
触変位センサが保持されているため、上記隙間の値を所
定値に設定して置けば、運転状態の如何に拘らず隙間は
常に一定に保持されるので、蒸気タービンの内部効率を
低下させることなく、タービン動翼、特に低圧段長大動
翼のフラッタによる翼破損を防止することができ、蒸気
タービン特に大容量蒸気タービンの信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラッタ防止装置の一実施例を示
す、蒸気タービンの低圧段最終翼頂部分の断面図であ
る。
【図2】フラッタ防止装置が装備されていない従来の蒸
気タービンの低圧段最終翼頂部分の断面図である。
【符号の説明】
1 内部ケーシング 2 最終段静翼 3 フローガイド 4 ボルト 5 最終段動翼 11 シールリング 12 非接触変位センサ 13 リード線 14 アクチュエータ 15 調整金具 16 コイルばね 17 板ばね 18 動翼・車室間隙間調節機構 S 動翼頂部隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービン動翼頂部との隙間を計測する非接
    触変位センサと、このセンサを保持して半径方向に移動
    自在なシールリングと、上記変位センサの信号により上
    記シールリングを半径方向に移動させる動翼・車室隙間
    調節機構とを具備することを特徴とする蒸気タービン動
    翼のフラッタ防止装置。
JP18092493A 1993-06-25 1993-06-25 蒸気タービン動翼のフラッタ防止装置 Withdrawn JPH0711908A (ja)

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Cited By (6)

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