JPH09125679A - 床下収納装置 - Google Patents

床下収納装置

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Publication number
JPH09125679A
JPH09125679A JP31945895A JP31945895A JPH09125679A JP H09125679 A JPH09125679 A JP H09125679A JP 31945895 A JP31945895 A JP 31945895A JP 31945895 A JP31945895 A JP 31945895A JP H09125679 A JPH09125679 A JP H09125679A
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JP
Japan
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moving
storage
tray
underfloor
rows
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Pending
Application number
JP31945895A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Yokoyama
隆一 横山
Takayoshi Masaoka
貴義 正岡
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
Original Assignee
Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd filed Critical Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デッドスペースや無駄なスペースをなくして
装置全体のコンパクト化を図り、省スペースのもとで最
大の収納効率を発揮させることができるものでありなが
ら、物品の収納および取り出しを迅速に行えるようにす
る。 【解決手段】 床下に設置された基台1上に、列状に配
置された複数個の収納体載置搬送用トレイ2を一つとし
て複数の移動列体A,Bを水平面内の一次元方向Xに対
して直交する方向Yに並設し、これら複数の移動列体
A,Bを各列毎に上記X方向で正逆切替え可能に駆動移
動させるギアドライブ式の第1の移動機構5A,5B
と、各移動列体A,Bのうちの単一トレイ2を上記Y方
向で正逆切替え可能に駆動移動させて該単一トレイ2を
移動列体A,Bの相互間に亘って受け渡しするギアドラ
イブ式の第2の移動機構6A,6Bと、複数の移動列体
A,Bのうち特定の移動列体Aの特定位置で床板15に
設けられた開口部16の直下相当個所に、トレイ2を開
口部16を通して床下と床上との間に亘って昇降させる
昇降機構14とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は床下収納装置で、詳し
くは、一戸建住宅や高層住宅などの床下空間に各種物品
を収納する複数個の収納体が水平面内に沿って移動自在
に配設されており、これら複数個の収納体のうちの単一
の収納体を選択して床板に形成された開口部を通じて床
上に上昇させ物品の収納または取り出しを行えるように
構成されている床下収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の床下収納装置として、従来、例
えば特開昭55−32873号公報や特公昭63−53
344号公報などに開示されているように、複数個の収
納体またはそれのホルダーを列状に配置し、これらを列
方向、つまり、水平面内の一方向に直線的に往復移動自
在に構成したものや、例えば特開平7−42358号公
報や特開平7−127238号公報などに開示されてい
るように、複数個の収納体またはそれを載置する棚板を
周方向複数個所で放射状に配設し、これら複数個の収納
部により形成される中央空間部で床板に形成した開口部
の直下位置に回転テーブルを設けるとともに、各収納部
と回転テーブルとの間に亘ってそれぞれ収納体または棚
板を受け渡しする受け渡し装置を設けてなるものなどが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の床下収
納装置のうち、複数個の収納体またはホルダーを水平面
内の一方向に直線的に往復移動自在とした前者のもので
は、床下空間という制約されたスペース内に配置可能な
収納体またはホルダーの数には自と制限があるだけでな
く、例えそれらの設置数を多くとれたとしても、一方向
への直線的な移動であるから、移動方向端部の収納体を
取り出すためには相当に長い時間を要するといった難点
がある。
【0004】また、複数個の収納部を放射状に配設して
なる後者のものでは、各収納部間にそれぞれ空きスペー
スがあるだけでなく、各収納部で囲まれる中央空間部の
大部分も無駄なスペースであって、これらが集合して床
下に多大なデッドスペースを生じるために、収納装置全
体が大型化しやすい。このように収納装置が大型化する
と、それが占有するスペースの大きさの割に収納効率を
上げることができず、特に天井スラブから下方へ向けて
梁を突出させて施工される、例えばマンションなどの従
来一般の高層建築物の場合は、もともと床下に確保でき
るスペースの大きさが限られたものであるから、その床
下スペースに収納効率のよい収納装置を設置することが
できない。
【0005】さらに、後者の収納装置では、各収納部と
回転テーブルとの間にそれぞれ受け渡し装置が必要であ
るから、構造的にも複雑で高価になり、また、装置全体
が重量化するため、高層住宅の床下への設置には強度的
な面からも好ましくない。
【0006】そこで、この発明のうち請求項1に記載の
発明は上記の実情に鑑みてなされたもので、デッドスペ
ースや無駄なスペースをなくして装置全体のコンパクト
化を図り、省スペースのもとで最大の収納効率を発揮さ
せることができるものでありながら、しかも、物品の収
納および取り出しに要する時間を最小限にすることがで
きる床下収納装置を提供することを目的としている。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明の目的に加えて、特に高層住宅の床下
に形成される大きなスペースを有効利用して、収納効率
の一層の向上を図ることができるようにすることを目的
としている。
【0008】また、請求項3および5に記載の発明は、
上記請求項1および請求項2に記載の発明の目的に加え
て、収納体の移動機構を構造的に簡単かつ安価にし、か
つ、常にがたつきなどのない確実円滑な移動機能を保持
することができるようにすることを目的としている。さ
らに、請求項4に記載の発明は、上記請求項1および2
に記載の発明の目的に加えて、振動や騒音を非常に少な
くして可動式でありながら住環境の悪化を防止できるよ
うにすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る床下収納装置は、床下
に設置された基台と、該基台上に、その水平面内の一次
元方向に沿って列状に配置された複数個の収納体または
収納体裁置搬送用トレイを一つの移動列体として上記一
次元方向に対して直交する二次元方向に並設された複数
の移動列体と、これら複数の移動列体をそれぞれ各列毎
において上記一次元方向に駆動移動させる第1の移動機
構と、上記複数の移動列体の一次元移動方向の少なくと
も両端部に設けられ、各移動列体のうちの単一の収納体
またはトレイを上記二次元方向に駆動移動させて該単一
収納体またはトレイを移動列体の相互間に亘って受け渡
しする第2の移動機構と、上記複数の移動列体のうち特
定の移動列体の特定位置で床板に設けられた開口部の直
下相当個所に設けられて、単一の収納体または収納体載
置搬送用トレイを上記開口部を通して床下と床上との間
に亘って昇降させる昇降機構とを備え、上記第1および
第2の移動機構が共にそれらによる移動列体および単一
収納体またはトレイの移動方向を正逆切替え可能に構成
されていることを特徴とするものであり、列状に配置さ
れた複数個の収納体または収納体載置搬送用トレイから
なる複数の移動列体が、無駄な空きスペースやデッドス
ペースのないように水平面内の二次元方向に密接配置さ
れているから、装置全体のコンパクト化が図れるととも
に、床下空間を最大限に有効利用して非常に多くの収納
体を設置し最大の収納効率を発揮させることが可能であ
る。それでいて、第1および第2の移動機構を介して、
複数の移動体列および単一収納体またはトレイの移動方
向を水平面内の互いに直交する二次元方向に任意に切替
えることが可能であるから、床板に設けられた開口部に
対して最も遠くに位置する収納体を床上に取り出す場合
に要する時間も短くてすみ、収納体の数が多い割りには
物品の収納および取り出しを迅速化することができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明に係る床下収
納装置は、スラブから上方へ向けて梁を突出させて該粱
上に床板を施工してなる逆梁構造の建築物における上記
スラブと床板との間の床下空間に設置された基台と、該
基台上に、その水平面内の一次元方向に沿って列状に配
置された複数個の収納体または収納体載置搬送用トレイ
を一つの移動列体として上記一次元方向に対して直交す
る二次元方向に並設された複数の移動列体と、これら複
数の移動列体をそれぞれ各列毎において上記一次元方向
に駆動移動させる第1の移動機構と、上記複数の移動列
体の一次元移動方向の少なくとも両端部に設けられ、各
移動列体のうちの単一の収納体またはトレイを上記二次
元方向に駆動移動させて該単一収納体またはトレイを移
動列体の相互間に亘って受け渡しする第2の移動機構
と、上記複数の移動列体のうち特定の移動列体の特定位
置で床板に設けられた開口部の直下相当個所に設けられ
て、単一の収納体または収納体載置搬送用トレイを上記
開口部を通して床下と床上との間に亘って昇降させる昇
降機構とを備え、上記第1および第2の移動機構が共に
それらによる移動列体および単一収納体またはトレイの
移動方向を正逆切替え可能に構成されていることを特徴
とするものであり、無駄な空きスペースやデッドスペー
スを最少限にして装置全体のコンパクト化が図れるの
で、逆梁構造により床下に確保される大きなスペースを
有効利用して、非常に多くの収納体を設置し収納効率の
より一層の向上を図ることが可能である。
【0011】また、請求項3に記載の発明に係る床下収
納装置は、上記請求項1または請求項2に記載の発明の
構成のうち、第1の移動機構および第2の移動機構が共
に、各収納体または収納体載置搬送用トレイの底面に十
字状に付設されたラックと、このラックに噛み合いモー
タにより回転駆動されるピニオンギアとによりギアドラ
イブ式に構成されているものであり、チェーンやベルト
などを使用して構成する場合に比べて、第1および第2
の移動機構の構成が簡単かつ安価になり、その上、チェ
ーンやベルトなどのような経時的な伸び、それにともな
う弛みの発生などがないため、長期間に亘る動作使用に
際しても、移動列体および単一収納体またはトレイの移
動にがたつきや振動などを生じることがなく、常に確実
迅速で、かつ円滑な移動機能を保持することが可能であ
り、このとき、特に請求項5に記載のように、各収納体
または収納体載置搬送用トレイにおける一次元移動方向
の両端部に上記一次元方向への移動時には相互に係合さ
れて移動列体を一体に移動させ、かつ、上記二次元方向
への移動時には係合が解除されて単一収納体またはそれ
の載置搬送用トレイのみを移動させるL型および逆L型
の係合片を設けた構成を採用することで、第1および第
2の移動機構の設置数を少なくして、装置全体の構造を
一層簡単に、かつ安価にしつつ、移動列体および単一収
納体またはトレイの互いに直交する二次元方向への移動
を円滑かつ合理的に行わせることが可能である。
【0012】さらに、請求項4に記載の発明に係る床下
収納装置は、請求項3に記載の発明の構成のうち、十字
状ラックおよびこれに噛み合うピニオンギアが樹脂製で
あり、かつ、十字状のラックが樹脂製の収納体または収
納体載置搬送用トレイと一体成形されたものであり、こ
の場合は、移動列体および単一収納体またはトレイの移
動時における振動および騒音が非常に少なくなり、可動
式でありながら、振動や騒音による住環境への悪影響を
抑制することが可能で、殊に高層住宅への組込み設置に
際して有効である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る床下収納
装置全体の概要を示す斜視図、図2はその一部を破断し
た平面図、図3は底面図であり、これら各図において、
1は床下空間に固定設置された平面視が長方形の基台、
2はプラスチック製の箱型物品収納体3を上面に載置し
て搬送するための収納体載置搬送用トレイ(以下、単に
トレイと呼称する)で、該トレイ2は合成樹脂製で、図
6および図7に明示するように、その上面に上記箱型物
品収納体3を嵌合状態に載置する凹部2aが形成されて
いるとともに、その底面には略十字状にラック4a,4
bが一体成形されており、また、長手方向の両端部に
は、L型および逆L型の係合片2b,2cが一体形成さ
れている。なお。上記の十字状に成形されたラック4a
と4bの交差個所は空白部4cに形成されている。
【0014】上記のようなトレイ2の複数個(図面上で
は4個で示すが、2個以上の偶数個であればよい)を上
記基台1上において、その水平面内の一次元方向(X方
向)に沿って列状に配置して隣接するトレイ2,2の端
部に位置するL型係合片2bと逆L型係合片2cとを相
互に係合させることにより上記X方向に一体に移動する
一つの移動列体Aを構成する。この移動列体Aと同様
に、上記X方向に沿って列状に配置された奇数個(図面
上では3個で示すが、I個でも5個以上の奇数個であれ
ばよい)のトレイ2のうち、隣接するトレイ2,2の端
部に位置するL型係合片2bと逆L型係合片2cとを相
互に係合させることにより上記X方向に一体に移動する
もう一つの移動列体Bを構成し、これら二つの移動列体
A,Bを上記X方向に対して直交する二次元方向(Y方
向)に並設させて、上記基台1上に合計7個(3個以上
の奇数個であればよい)のトレイ2を配設している。
【0015】5A、5Bは上記二つの移動列体A,Bに
それぞれ対応させて上記X方向の中間位置にそれぞれ装
備された第1の移動機構、6A,6Bは上記X方向の両
端部で二つの移動列体A,Bの中間部にそれぞれ装備さ
れた第2の移動機構である。上記第1の移動機構5A,
5Bは、図4に示すように、上記トレイ2の底面に一体
成形されたラック4aと、このラック4aに噛み合うよ
うに上記X方向に間隔を隔ててケース7に回転自在に支
承された2つの樹脂製ピニオンギア8,8と、この2つ
のピニオンギア8,8に同時に噛み合うようにモータ9
の駆動輪9aに固定された樹脂製駆動ギア10とから構
成されており、モータ9を駆動回転させることにより上
記各移動列体A,Bが上記X方向に一体に駆動移動され
るとともに、モータ9の駆動回転方向を切り替えること
によりその移動方向がX方向において正逆切替え可能に
構成されている。
【0016】また、上記第2の移動機構6A,6Bは、
図5に示すように、上記トレイ2の底面に一体成形され
たラック4bと、このラック4bに噛み合うように上記
Y方向に間隔を隔ててケース11に回転自在に支承され
た2つの樹脂製ピニオンギア12,12と、この2つの
ピニオンギア12,12に同時に噛み合うようにモータ
13の駆動軸13aに固定された樹脂製駆動ギア30と
から構成されており、モータ13を駆動回転させること
により、上記各移動列体A,Bの列端部の単一トレイ2
が上記Y方向に駆動移動されて両移動列体A,Bの相互
間に亘って受け渡し搬送されるとともに、モータ13の
駆動回転方向を切り替えることにより、上記単一トレイ
2の受け渡し搬送方向がY方向において正逆切替え可能
に構成されている。
【0017】14は上記二つの移動列体A,Bのうち、
一方の移動列体BにおけるX方向の移動一端部で、か
つ、床板15に設けられた開口部16の直下相当個所に
設けられ、第1の移動機構5Bまたは第2の移動機構6
Bにより搬入される単一のトレイ2を上記開口部16を
通して床下と床上との間に亘って昇降させる昇降機構で
あり、X形の伸縮可動リンク14aとその上端に水平状
に固定保持されたトレイ支持板14bと伸縮可動リンク
14aを伸縮駆動させる駆動機構とからなり、下降状態
ではトレイ支持板14bが各トレイ2の移動面よりも少
し低く位置し、上昇状態ではトレイ2が床板15の上面
までせり上げられるような昇降ストロークに設定されて
いる。なお、この昇降機構14における駆動機構として
は、昇降速度を早くする上でモータにより回転駆動され
るボールネジを使用するのが好ましいが、油圧や空圧な
どのシリンダを用いてもよく、いずれにしてもそれらは
周知であるため、具体的な説明は省略する。また、上記
開口部16には開閉扉17とそれの開閉を確認するセン
サ18が、かつ、昇降機構14には単一トレイ2の到達
を検知するトレイ到達検知センサ19とそれを報知する
ブザー20並びにUPセンサ21とDOWNセンサ22
などが設けられているが、これらは後述する。
【0018】図8は、上記のように構成された床下収納
装置の動作制御系の概略構成図である。同図において、
23は装置全体の動作を司るCPUで、壁面などに取り
付けられたコントロールパネル24におけるトレイ選択
スイッチ24aの押圧操作信号の入力に伴い上記第1お
よび第2の移動機構5A,5B、6A,6Bにおけるモ
ータ9、13の必要回転方向を判定して、その判定信号
を上記第1および第2の移動機構5A,5B、6A,6
Bに対応する第1および第2のドライバー回路25,2
6に出力する回転方向判定回路27や、上記開閉確認セ
ンサ18が開閉扉17の開放を確認した後の一定時間を
計時して、上記昇降機構14に対応する昇降ドライバー
回路28へ上昇動作指令を出力するタイマー29などを
備えている。また、上記コントロールパネル24には、
トレイ選択スイッチ24aのほかに、装置の運転/停止
用の電源スイッチ24b、上記昇降機構14の昇降ドラ
イバー回路28へ下降動作指令を入力する下降スイッチ
24c、自動動作中に選択トレイを変更するための取消
スイッチ24dなどを備えているとともに、ブザー20
が一体に付設されている。
【0019】つぎに、上記構成の床下収納装置の動作に
ついて、図9のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、コントロールパネル24の電源スイッチ24bをO
Nした上で、所望の物品収納体3に対応するトレイ選択
スイッチ24aを押圧操作する(ステップS31,S3
2)と、その選択された押圧操作信号がCPU23に入
力されて、回転方向判定回路27においてトレイ選択指
令に基づいて上記第1および第2の移動機構5A,5
B、6A,6Bにおけるモータ9、13の回転方向が判
定され、その判定信号が上記第1および第2のドライバ
ー回路25,26に出力されて上記モータ9,13が時
計方向あるいは反時計方向に回転駆動されることによ
り、移動列体A,BはX方向に、また、単一トレイ2は
Y方向に移動されて所望のトレイ2が昇降機構14側に
向かって移動される(ステップS33〜S36)。
【0020】所望の単一トレイ2が昇降機構14に移載
されると、トレイ到達検知センサ19が検知動作してブ
ザー20が1回または2回鳴動され所望トレイ2の到達
が報知される(ステップS37、S38)。このブザー
20の報知信号を受けて開口部16に閉蓋状態にある開
閉扉17が開放されたならば、それが上記開閉確認セン
サ18により確認され、かつ、タイマー29による設定
時間の経過後に昇降ドライバーズ回路28に上昇指令信
号が出力されて昇降機構14が上昇動作しトレイ2およ
びそれに載置された物品収納体3が床板15の上面にま
でせり上げられ、それが所定位置まで上昇したことをU
Pセンサ21が検知したとき、昇降機構14の上昇動作
が停止される(ステップS39〜S41)。
【0021】このような上昇状態において、物品収納体
3に収納されている物品の取り出し作業や物品の収納作
業が行われる。この作業後にコントロールパネル24の
下降スイッチ24cをONすると、その下降指令信号が
昇降ドライバーズ回路28に出力されて昇降機構14が
下降動作しトレイ3およびそれに載置された物品収納体
3が開口部16を通して床下空間にまで下げられ、それ
が所定位置まで下降したことをDOWNセンサ22が検
知したとき、上記昇降機構14の下降動作が停止される
とともに、ブザー20が1回または2回鳴動される(ス
テップS42〜S44)。そして、この状態で開閉扉1
7が開口部16に閉蓋されたか否かを確認センサ18に
よって確認し、閉蓋されたことが確認されたときは電源
スイッチ24bをOFFし、かつ、開閉扉17が所定時
間(約30秒に設定)経過しても閉塞されない場合は、
ブザー20を鳴動し続けて閉蓋を促す(ステッフS45
〜S48)。また、電源スイッチ24bをOFFしない
場合は、ステップS32に戻って、別のトレイに対して
上記と同様なフローを経て物品の取り出しまたは収納を
行うことができる。
【0022】図10は、この発明の他の実施の形態の概
要を示す要部の縦断面図であり、スラブ50から上方へ
向けて梁51を突出させて該梁51上に床板15を施工
してなる逆梁構造の高層建築物52における上記スラブ
50と床板15との間の床下空間53に、上述した構成
の床下収納装置Cを配設したものである。この床下収納
装置Cの具体的な構成は既に説明した通りであるため、
ここでは重複を避けるため説明を省略する。
【0023】なお、上記実施の形態では、ラック4a,
4bをトレイ2の底面に、該トレイ2と一体に樹脂成形
したもので説明したが、トレイ2とは別に樹脂成形した
十字状のラック4a,4bをトレイ2の底面に接着した
り、ボルトなどで固定してもよい。また、上記実施の形
態では、トレイ2の上面に物品収納体3を嵌合形式に載
置させるようにしたが、トレイ2を用いず、物品収納体
3の底面に十字状のラック4a,4bを一体に成形して
もよい。
【0024】さらに、上記実施の形態では、二つの移動
列体A,BがY方向に並設されたもので示したが、三つ
以上の移動列体をY方向に並設してもよく、また、各移
動列体A,Bにおけるトレイ2の数は任意に設定可能で
ある。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、列状に配置された複数個の収納体または収納体
載置搬送用トレイからなる複数の移動列体が無駄な空き
スペースやデッドスペースのないように水平面内の二次
元方向に密接配置されているから、装置全体をコンパク
ト化できるとともに、限られた床下空間を最大限に有効
利用して非常に多くの収納体を設置して最大の収納効率
を発揮させることができる。しかも、第1および第2の
移動機構を介して、複数の移動体列および単一収納体ま
たはトレイの移動方向を水平面内の互いに直交する二次
元方向に任意に切替えることができるようにしているか
ら、床板の開口部に対して最も遠くに位置する収納体で
あつても、それを床上に取り出すための位置へ移動させ
る所要時間を短縮化して、収納体の数が多い割りには物
品の収納および取り出し作業を迅速化することができる
という効果を奏する。
【0026】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記請求項1に記載の発明の効果に加えて、逆梁構造によ
り床下に確保される大きなスペースに、無駄な空きスペ
ースやデッドスペースを最少限にしてコンパクト化され
た装置全体を設置することにより、床下空間を最大限に
有効利用して、特に高層建築物の各階に非常に多くの収
納体を設置し収納効率のより一層の向上を図ることがで
きる。
【0027】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記請求項1および請求項2に記載の発明の効果に加え
て、第1の移動機構および第2の移動機構が共にギアド
ライブ式に構成されていることから、チェーンやベルト
などを使用する場合に比べて、構成を簡単にしてかつ安
価に構成できるだけでなく、チェーンやベルトなどでみ
られる経時的な伸び、それにともなう弛みの発生などが
ないために、長期間に亘る動作使用に際しても、移動列
体および単一収納体またはトレイの移動にがたつきや振
動などを生じることがなく、面倒なメンテナンスを行わ
ずとも、常に確実迅速で、かつ円滑な移動機能を保持す
ることができる。特に請求項5に記載のように、各収納
体または収納体載置搬送用トレイにおける一次元移動方
向の両端部にL型および逆L型の係合片を設けた構成を
採用すれば、第1および第2の移動機構の設置数を少な
くして、装置全体の構造を一層簡単に、かつ安価にしつ
つ、移動列体および単一収納体またはトレイの互いに直
交する二次元方向への移動を円滑かつ合理的に行わせる
ことができる。
【0028】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1および請求項2に記載の発明の効果に加えて、
移動列体および単一収納体またはトレイの移動時におけ
る振動および騒音を非常に少なくして、可動式でありな
がら、振動や騒音による住環境への悪影響を抑制するこ
とができ、殊に高層住宅への組込み設置に際して非常に
有効で、適用性の拡大を図ることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る床下収納装置の実施の形態で、
装置全体の概要を示す斜視図である。
【図2】図1の一部を破断した平面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】第1の移動機構を示す要部の拡大縦断側面図で
ある。
【図5】第2の移動機構を示す要部の拡大縦断正面図で
ある。
【図6】トレイの縦断側面図である。
【図7】トレイの底面図ある。
【図8】床下収納装置の動作制御系の概略構成図であ
る。
【図9】動作を説明するフローチヤートである。
【図10】この発明に係る床下収納装置の他の実施の形
態で、設置状況を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 トレイ 2b,2c L型および逆L型係合片 3 物品収納体 4a,4b ラツク 5A,5B 第1の移動機構 6A,6B 第2の移動機構 8,12 ピニオンギア 9,13 モータ 14 昇降機構 15 床板 16 開口部 50 スラブ 51 梁 52 逆梁構造の高層建築物 53 床下空間 A,B 移動列体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下に設置された基台と、 該基台上に、その水平面内の一次元方向に沿って列状に
    配置された複数個の収納体または収納体載置搬送用トレ
    イを一つの移動列体として上記一次元方向に対して直交
    する二次元方向に並設された複数の移動列体と、 これら複数の移動列体をそれぞれ各列毎において上記一
    次元方向に駆動移動させる第1の移動機構と、 上記複数の移動列体の一次元移動方向の少なくとも両端
    部に設けられ、各移動列体のうちの単一の収納体または
    トレイを上記二次元方向に駆動移動させて該単一収納体
    またはトレイを移動列体の相互間に亘って受け渡しする
    第2の移動機構と、 上記複数の移動列体のうち特定の移動列体の特定位置で
    床板に設けられた開口部の直下相当個所に設けられて、
    単一の収納体または収納体載置搬送用トレイを上記開口
    部を通して床下と床上との間に亘って昇降させる昇降機
    構とを備え、 上記第1および第2の移動機構が共にそれらによる移動
    列体および単一収納体またはトレイの移動方向を正逆切
    替え可能に構成されていることを特徴とする床下収納装
    置。
  2. 【請求項2】 スラブから上方へ向けて梁を突出させて
    該梁上に床板を施工してなる逆梁構造の建築物における
    上記スラブと床板との間の床下空間に設置された基台
    と、 該基台上に、その水平面内の一次元方向に沿って列状に
    配置された複数個の収納体または収納体載置搬送用トレ
    イを一つの移動列体として上記一次元方向に対して直交
    する二次元方向に並設された複数の移動列体と、 これら複数の移動列体をそれぞれ各列毎において上記一
    次元方向に駆動移動させる第1の移動機構と、 上記複数の移動列体の一次元移動方向の少なくとも両端
    部に設けられ、各移動列体のうちの単一の収納体または
    トレイを上記二次元方向に駆動移動させて該単一収納体
    またはトレイを移動列体の相互間に亘って受け渡しする
    第2の移動機構と、 上記複数の移動列体のうち特定の移動列体の特定位置で
    床板に設けられた開口部の直下相当個所に設けられて、
    単一の収納体または収納体載置搬送用トレイを上記開口
    部を通して床下と床上との間に亘って昇降させる昇降機
    構とを備え、 上記第1および第2の移動機構が共にそれらによる移動
    列体および単一収納体またはトレイの移動方向を正逆切
    替え可能に構成されていることを特徴とする床下収納装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第1の移動機構および第2の移動機
    構が共に、各収納体または収納体載置搬送用トレイの底
    面に十字状に付設されたラックと、このラックに噛み合
    いモータにより回転駆動されるピニオンギアとから構成
    されている請求項1または2に記載の床下収納装置。
  4. 【請求項4】 上記十字状のラックおよびこれに噛み合
    うピニオンギアが樹脂製であり、かつ、十字状のラック
    が樹脂製の収納体または収納体載置搬送用トレイと一体
    成形されている請求項3に記載の床下収納装置。
  5. 【請求項5】 上記各収納体または収納体載置搬送用ト
    レイにおける一次元移動方向の両端部には、上記一次元
    方向への移動時に相互に係合されて移動列体を一体移動
    させ、かつ、上記二次元方向への移動時には係合が解除
    されて単一収納体またはそれの載置搬送用トレイのみを
    移動させるL型および逆L型の係合片が設けられている
    請求項1ないし4に記載の床下収納装置。
JP31945895A 1995-10-30 1995-10-30 床下収納装置 Pending JPH09125679A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111376010A (zh) * 2018-12-28 2020-07-07 广州市井源机电设备有限公司 一种浮动式托盘

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